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フィラデルフィア・ソウルの要「MFSB」


Hiroさんが「フィラデルフィア発のソウルミュージック」で、フィリー・ソウルと呼ばれるフィラデルフィア・ソウルを紹介されました。フィリー・ソウルといえばそのサウンドの良さ、美しさではないかと思います。
今回紹介するのはそのサウンドの要ともいえる「MFSB」です。

MFSBは、Mother Father Sister Brotherの略称で、シグマ・サウンド・スタジオ所属のスタジオ・ミュージシャンにより結成された、数十人からなるミュージシャン集団(オーケストラ)です。

私がMFSBを初めて聴いたのは中学生の頃です。
当時はソウル・ミュージックが何かも知りませんでしたが、「ソウル・トレイン(Soul Train)」という音楽番組を毎週のように見ていました。
出演も初めて名前を聞く黒人アーティスト、曲に合わせて派手なダンスを披露するカップル、そして印象に残る司会者と、アメリカにはこのような音楽もあるんだなと思い、その番組のテーマ曲として流れていたのが「ソウル・トレインのテーマ」という曲でした。
この曲は日本では「スリー・ディグリーズ(Three Degrees)」のヒット曲としての印象が強いのですが、元々はMFSBの「T.S.O.P.(The Sound Of Philadelphia)」というインストルメンタル曲で、スリー・ディグリーズは曲中のコーラスとしての参加です。
1974年4月にビルボードNo.1の大ヒットとなりますが、アーティスト名としては「MFSB and Three Degrees」と紹介されています。もちろん楽曲はギャンブル、ハフの2人です。

MFSB | T.S.O.P.(The Sound Of Philadelphia)
https://www.youtube.com/watch?v=4Z0QE44smfo  (YouTube)

MFSBのメンバー構成については、

19才の若者から、実に50才を超える決して青年とは呼べない数十人のミュージシャンミュージシャンから構成されています。行動的で革新的な若者から、ややもすると保守的であり、しかしまた音楽に対する情熱を失わない”頑固”なミュージシャン達。また人種的にいえば、ブラック・ピープルは勿論の事、アングロ・サクソン等の白人、イタリアン、プエルトリカン、チャイニーズといった肌の色を超えた絆によって結ばれているのです。男性もいれば勿論女性の奏者もいます。

とライナーにも書かれているように人数も多く全員を紹介することはできませんが、アルバムによっては「ボビー・マーチン&MFSB」と書かれているように、指揮、アレンジを担当しリーダーでもある「ボビー・マーチン(Bobby Martin)」がキーマンかと思います。
「ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ」の「二人の絆」、「オージェイズ」の「裏切り者のテーマ」もボビー・マーチンのアレンジです。
また、ギタリストの「ノーマン・ハリス」やストリングスのチーフである「ドン・レナルド」なども良き片腕として活躍し、のちにノーマン・ハリスは「ブルー・マジック」などをプロデュースしヒットとなります。ソウル・トレインのテーマにスリー・ディグリーズをコーラスとして起用したのはドン・レナルドです。

もう1曲私の好きな曲を紹介します。
タイトルは「T.L.C. (Tender Lovin’ Care)」という曲ですが、山下達郎ファンは気に入っていただけるかと思います。

MFSB | T.L.C. (Tender Lovin’ Care)
http://www.youtube.com/watch?v=A_wk5fr6AwQ  (YouTube)

MFSBのアルバムは何枚かリリースされていますが、このブログを書くにあたりレコード、CDを探したところ何枚かありましたが紹介した2曲はこちらのアルバムに収録されています。

左が「LOVE IS THE MESSAGE」で「T.S.O.P.」が収録され、右が「UNIVERSAL LOVE」で「T.L.C.」が収録されています。

左が「LOVE IS THE MESSAGE」で「T.S.O.P.」が収録され、右が「UNIVERSAL LOVE」で「T.L.C.」が収録されています。

フィラデルフィア・ソウルの良さはアーティスト、楽曲の良さはもちろんですが、MFSBがいてからこそ、この美しいサウンドが誕生したのかと思います。

私も聴いていますがベスト盤の「Best Of: Love Is the Message」は紹介の2曲をはじめ全曲ともお勧めです。

Best Of: Love Is the Message

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余談ですが、「ホール&オーツ」の「ダリル・ホール」はフィラデルフィア出身ですが、学生時代からソウル、R&Bに触れ、ホール&オーツとしてのデビュー前にはシグマ・サウンド・スタジオで多くのアーティスト(グループ)のバックコーラスに参加、その影響もあり「ブルー・アイド・ソウル」の第一人者として大成功を収めます。

最後に私のフィリー・ソウルのお勧めのグループ、曲を紹介します。何れもそのサウンドはMFSBです。

1曲目は「デルフォニックス(Delfonics)」の「ララ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー(La-La Means I Love You)」です。
この曲は多くのアーティストにカバーされていますので聴かれた方も多いかと思います。
山下達郎も「JOY」というライブ・アルバムで取り上げています。

Delfonics | La-La Means I Love You
http://www.youtube.com/watch?v=fmQPp2G6BdE  (YouTube)

La La Means I Love You: The Definitive Collection

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2曲目は「ブルー・マジック(Blue Magic)」の「サイドショウ(Sideshow)」です。
この曲が収録されたファースト・アルバムはフィリー・ソウルの名盤かと思います。
プロデュースは前記のMFSBのギタリスト、ノーマン・ハリスです。
ノーマン・ハリスは3曲ですが楽曲も提供しています。

Blue Magic | Sideshow
http://www.youtube.com/watch?v=eamL5JBdcM8  (YouTube)

ブルー・マジック

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フィラデルフィア発のソウルミュージック


今、夏の真っ盛りの熱い日が続く毎日、ちょっと秋を先取りして、フィラデルフィア発のソウルミュージックはいかがでしょうか?
フィラデルフィア・ソウルPhiladelphia soul)とよばれる、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードPhiladelphia International Record, PIR)から生まれた名曲を聴いてみませんか?

「フィラデルフィア・インターナショナル」は、「ケニー・ギャンブル」(Kenny Gamble)と「レオン・ハフ」(Leon Huff)が立ち上げた音楽レーベルです。
ギャンブル&ハフの2人は1965年以降、インディーズ・レーベルを立ち上げて幾つか曲をだしていました。しかし、本格的な活動は、CBSコロンビア・レコードの傘下で、「フィラデルフィア・インターナショナル」を立ち上げました。さらに後に「マイティー3」とよばれるようになる、「ケニー・ギャンブル」とアーティストとしてコンビを組んでいた、「トム・ベル(Thom Bell)」が加わりました。
後にフィラデルフィアのスタジオとして有名になる「シグマ・サウンド・スタジオ」でのレコーディングを行い、次々とミリオンセラーを出していきます。

1970年後半、「フィラデルフィア・インターナショナル」はR&B、ソウルの時代の最後の輝きであるかのように、「フィラデルフィア・ソウル」の特徴となる、華麗なストリングスと美しいコーラスで次々にヒット曲を出していきました。

ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ(Harold Melvin & The Blue Notes)|二人の絆(If You Don’t Know Me By Now)

http://www.youtube.com/watch?v=nbaSh8i5eyE (YouTube)

ベスト・オブ・ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ

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1972年リリースのこの曲の歌詞の内容は日常的な夫婦の喧嘩と受け取れます。
「なんで俺の事がわかってくれないのか・・・」という旦那の愚痴のような歌詞ともとれますし、また、夫が妻に、二人の夫婦生活を振りかえって、お互いのより深いものを求めて歌っているようにも聴けます。
いずれにしても曲調とメロディ、そして歌声は、メローな感じで、何か夜空を見上げて聴くと、たまらなく癒されてしまいます。
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ」は、1970年に「テディ・ペンダーグラス」(Teddy Pendergrass)をメインボーカルとしてヒット曲を数多く出しています。

ザ・スタイリスティックス(The Stylistics)|愛がすべて(Can’t Give You Anything But,My Love)
http://www.youtube.com/watch?v=nlQ8te4BOhY (YouTube)

〈おとなBEST〉愛がすべて~スタイリスティックス・ベスト

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ザ・スタイリスティックス」は、1973年にリリースした「誓い(You Make Me Feel Brand New)」の大ヒットで有名なコーラスグループです。また、この「愛がすべて」は日本のコミックバンド「ビジーフォー」がものまねしたり、替え歌が木村拓哉が出演したマンダム「ギャツビー」のCMで使用されたので、結構聴きなれた曲だと思います。「KENTO’S」(ケントス)などライブハウスで、今でもよく演奏されている曲です。

オージェイズ (The O’Jays)|裏切り者のテーマ(Back Stabbers)
http://www.youtube.com/watch?v=hzTeLePbB08 (YouTube)

裏切り者のテーマ

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オージェイズ」は、1958年に結成されたソウル・トリオです。フィラデルフィア・インターナショナルから、1972年のこの「裏切り者のテーマ」をリリースし、初のヒット曲となりました。日本でも、ラジオに限らず、ディスコはもちろんの事、パチンコ店とか居酒屋など、いたるところで聴いた記憶があります。
その後もグループは活躍し続けて、1987年には、「ラヴィン・ユー」というバラードのヒット曲を出しています。

今年は、「ペルセウス座流星群」を観測するのに最良の年だったようです。
この暑い夏真っ盛りの今、夜空を仰ぎながら、華麗な「フィラデルフィア・ソウル」を聴いて、ひと足早く「秋の夜空」を想ってみてはいかがでしょうか。

夏の夜空を彩ったペルセウス座流星群 (CNN)

世界中で撮影された流星の映像です。