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ザ・スプリームスがモデルの「ドリームガールズ」


今回は2回目の映画紹介です。前回は、「フォレスト・ガンプ/一期一会」でした。

ミュージカル映画「ドリームガールズ」は何度か見ましたが、ストーリーの良さもですが挿入曲が良く、サウンドトラックを購入して何度も聴きました。

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先日この映画の「スペシャル・コレクターズ・エディション」というDVDを入手しました。
このDVDには本編のディスクとは別に、ブロードウェイ初演から25年経っての映画化への経緯や、衣装、照明、振り付けなど、185分にも及ぶメイキング映像が収録されたディスクが付いていました。
早速見ましたが非常に良く作られた内容で、改めてこの映画の良さを知り、ますます気に入ってしまいました。

 

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この映画はご覧になった方も多いかと思いますが、大ヒットした1981年初演のブロードウェイ・ミュージカルの初映画化作品です。
ストーリーはデトロイトを舞台に、「ザ・スプリームス(The Supremes)」がモデルとなり、モータウン・レコードや所属するマーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソンなど、ストーリーに絡む人々の15年間の体験が描かれています。

モデルとなったザ・スプリームスはのちに「ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス(Diana Ross & the Supremes)」となり、ダイアナ・ロスをメインに活動します。
映画でもバック・コーラスからスタートし、グループ名「ドリームス」としてデビュー、やがてメイン・ボーカルの人気とともに「ディーナ・ジョーンズ&ドリームス」と描かれ、「典型的なショービジネスの話よ。グループで1人目立つ存在がいる場合のね」とローレル役のアニカ・ノニ・ローズが語っていました。

また、衣装やヘアー・スタイルはもちろん、至る所でザ・スプリームスが再現され、記者発表の場面に登場するレコード・ジャケットなど、ザ・スプリームスの何枚かのアルバム・デザインを1枚にしたジャケットを使用するなど細かく再現されています。
他にもメッセージ・ソングを作るが会社からは反対され、その後に歌う時の毛糸の帽子など、明らかに「マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)」だと、モータウン・サウンドのファンの方にはたまらないのではと思います。

やはりメイキング映像を見て、もっとも気になったのが配役でした。

主な配役

  • カーティス・テイラーJr.  –>  ジェイミー・フォックス(「Ray/レイ」でアカデミー主演男優賞受賞)
  • ディーナ・ジョーンズ  –>  ビヨンセ・ノウルズ(デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)、世界の歌姫としてソロ活動)
  • ジェームス・”サンダー”・アーリー  –>  エディ・マーフィ(コメディアン、俳優としては「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ、他)
  • マーティー・マディソン  –>  ダニー・グローバー(「リーサル・ウェポン」シリーズ、他)
  • エフィ・ホワイト  –>  ジェニファー・ハドソン

監督、脚本のビル・コンドン(Bill Condon)が、「監督の仕事の90%は配役で、この作品では配役の90%をエフィ役に費やした」と語っています。
他の配役についても演技以外に歌って踊れる人物がミュージカルでは重要であり、オーディションや、今ではあまり行われない衣装を着けてのスクリーン・テストを行うなどして今回の配役となりました。
ビヨンセも、本人とは違う歌手を演じられるかと心配したそうですが、出演は本人の希望でもあり、役柄として本来の歌声を抑えてまでの演技は適役でした。

エフィ役はブロードウェイでは「ジェニファー・ホリディ(Jennifer Holliday)」が演じ、その歌唱力の凄さが話題となり、今でも伝説として語られています。
私はジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)の歌唱力の凄さに驚いたのですが、そこまでエフィの配役に悩むジェニファー・ホリディをどうしても聴きたく、ブロードウェイ・オリジナル・キャストのCDを購入しました。

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このCDを手にして驚いたのがプロデュースは、Airplayのデイヴィッド・フォスター(David Foster)です。
アレンジとしての参加は1曲のみでしたが、このアルバムにも関わっていたことを初めて知りました。

早速聴いてみたのですが、「いやー、さすがアメリカだ!」の一言です。
やはりジェニファー・ホリディの歌唱力は凄く、配役に悩むのがわかりました。

ジェニファー・ハドソンは「アメリカン・アイドル(American Idol)」というオーディション番組の出身です。
この番組はアメリカ全土からオーディション形式でアイドル(スター)を発掘する番組です。
審査員の辛口コメントが有名で、ジェニファー・ハドソンもファイナリストに残ったものの落とされ、審査員からは「別の道を進め」とまで言われ、「私は諦めない」と喝采とともにステージを去ったそうです。

ジェニファー・ハドソンは候補として最初にオーディションしたのですが直ぐには決められず、アメリカの主要都市で公募を行い、700人以上を審査したそうです。
しかし全ての条件を満たしているのはとジェニファー・ハドソンだと再度オーディションを行い決定となりました。
ジェニファー・ハドソンは声で勝負するから踊りは不要と言うタイプで振り付けが大変でしたが、上達も早く見事に演技をこなし、結果としてこの映画で「アカデミー賞最優秀助演女優賞」を獲得しています。

ジェニファー・ハドソンは映画出演の後、2008年にファースト・アルバムをリリースしますが、同年母と兄を銃殺で亡くすなどで活動を休止します。
翌年2009年にアメリカの一大イベントとも言える「スーパー・ボウル」で歌声を披露し、同月にファースト・アルバムが第51回グラミー賞最優秀R&Bアルバム賞を受賞し、活動再開となります。

映画をご覧になった方でもメイキング映像はまだの方は一度ご覧になると、新たな気持ちでこの映画ご覧いただけるのでは思います。

では映画ドリームガールズより曲をご紹介します。

1曲目は映画のタイトルでもある「Dreamgirls」です。
この曲はフジテレビ系列で2012年に放映された天海祐希主演のドラマ「カエルの王女さま」のオープニングに使われていましたのでご存じの方も多いかと思います。

Dreamgirls(Beyonce, Jennifer, Anika) | Dreamgirls
https://www.youtube.com/watch?v=kD_Fm04l7hA (YouTube)

2曲目はジェニファー・ハドソンが歌う「And I Am Telling You I’m Not Going」です。
エフィの配役を悩ませた曲とも言えます。
この曲でジェニファー・ホリディーは1983年にグラミー賞の最優秀女性R&Bパフォーマンス賞を獲得しています。

Jennifer Hudson | And I Am Telling You I’m Not Going
http://www.youtube.com/watch?v=QsiSRSgqE4E (YouTube)

3曲目はビヨンセが歌う「Listen」です。
この曲は映画用に新たに作られた曲で、映画の後半で夫との別れを決意するディーナ(ビヨンセ)の心境を唄っています。

Beyonce | Listen
http://www.youtube.com/watch?v=OMZGMk8RXfc (YouTube)

最後に、また「And I Am Telling You I’m Not Going」ですが、ジェニファー・ハドソンとジェニファー・ホリディがコンサートで共演しています。
2人のジェニファーの歌唱力の凄さを聴いていただければと思います。

Jennifer Hudson & Jennifer Holliday | And I Am Telling You I’m Not Going(Live)
http://www.youtube.com/watch?v=Uo4uo0flCu8 (YouTube)

AORのキーマン2人のユニット「Airplay」


ギターリストのジェイ・グレイドン(Jay Graydon)と、キーボーディストのデイヴィッド・フォスター(David Foster)は、音楽プロデューサーとして多くのアーティストを世に送り出した、AORのキーマンです。

この2人がアメリカ、そして日本をはじめ世界中の音楽に大きな影響を与えました。この2人は知らなくても、2人の作り上げたサウンドを一度は耳にされたのではないかと思います。
私もこの2人を知ってからは、「あれ!、この曲のアレンジは…」「あれ!、このギター、キーボードのフレーズは…」など、直接2人が関わる関わらないを問わず、そのサウンドを耳にすると思わず「ニヤッ」としたものでした。

ジェイ・グレイドン(Jay Graydon)
http://www.jaygraydon.com/

デイヴィッド・フォスター(David Foster)
http://www.davidfoster.com/

私がこの2人の虜となってしまったのは、1980年にユニットとして結成した「エアプレイ(Airplay)」、そして唯一のアルバム、同名「Airplay」を聴いてからです。
もちろん2人ともセッション・ミュージシャンとして演奏は耳にはしていたのですが、このアルバムを聴くまでは、ギタリストが誰かなど意識せず、「この間奏のギターは良いなー」程度でしか聴いてなかったかと思います。
例えば、「スティーリー・ダン(Steely Dan)」のヒット曲「ペグ(Peg)」でジェイ・グレイドンがギター・ソロを弾いていますが、著名なギタリスト何人かのソロ・テイクから、ジェイのソロを採用した事は有名な話ですが、その事も後になってから知りました。

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Airplayのアルバムについてですが、アルバム・リリース時は音楽関係の仕事をしていましたので、プロのミュージシャンや音楽関係の方と接する機会も多く、このアルバムについては結構話題となりました。
ただ、飛行機をバックに2人が映っているジャケットを見て、どちらがジェイでどちらがデイビッドなのかなどと話した記憶があり、当時の音楽関係の方ですら、この2人の認知度は低かったのでは思います。
もちろん、このアルバムのリリース以降は2人の活動が話題となり、多くの方が2人が演奏やプロデュースで関係したアーティスト、アルバムを買いまくったものでした。
私も輸入レコード店に行っては2人の名前がクレジットされたレコードを探し、そのアーティストが何者かも知らずに何枚も買った記憶があり、今でもCD化された当時のアルバムを買い続けています。

このアルバムは切っ掛けの一つかもしれませんが、2人の人気が定着して以降は2人のサウンドを取り入れた曲も多く作られるなど、2人が日本の音楽に与えた影響はかなりのものではないかと思います。
2人にプロデュースやセッション・ミュージシャンとして演奏を依頼する日本のアーティストも結構いて、当時は話題となった記憶があります。

では、このアルバムから曲の紹介をいたします。
収録曲のすべてが良い曲ですので迷いましたが、1曲目はやはりアルバム1曲目の「Stranded」です。
この曲は当初、私のお勧め曲ではなかったのですが、当時、弟とその友達を車に乗せ聴かせたところ、ロック少年達には最も気に入った曲のようです。
そのせいか私も何度も聴きましたが、聴けば聴くほどに良さがわかりました。
特に後半のギター・ソロは聴かせます。
Airplay | Stranded
http://www.youtube.com/watch?v=2pJFPVZqgiE (YouTube)

2曲目は「Cryin’ All Night」です。
この曲はメロディー・ラインはもちろん違いますが、アレンジは何処かで聞いた気がするのではとないかと思います。
Airplay | Cryin’ All Night
http://www.youtube.com/watch?v=0JnzZgvgr-k (YouTube)

3曲目はアース・ウィンド・アンド・ファイアー (Earth, Wind & Fire)が1980年にグラミー賞(最優秀R&B楽曲賞)を受賞した「After The Love Has Gone」のセルフ・カヴァー「After The Love Is Gone」です。EW&Fとは曲名をHasからIsに変え、歌詞も多少変更してあります。
この曲は、この2人とChicagoに一時在籍していたビル・チャンプリン(Bill Champlin:)」の共作曲です。
ちなみにビル・チャンプリンのファースト・ソロ・アルバム「Single(独身貴族)」のプロデュースとアレンジはデイヴィッド・フォスターです。
Airplay | After The Love Is Gone
http://www.youtube.com/watch?v=0RtjatjyeQQ (YouTube)

最後に20年近く前の映像(まだ2人とも若い)ですが、デイビッド・フォスターのコンサートにジェイ・グレイドンがゲストで参加し、一夜(一曲?)限りの再結成で「Nothin’ You Can Do About It」演奏しています。
この曲は、後にジェイ・グレイドンがプロデュースする「マンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer)」も取り上げています。
Airplay | Nothin’ You Can Do About It (Live)
http://www.youtube.com/watch?v=fN-BwVP9koc (YouTube)

私の聴く音楽にとって、2人をこのように簡単に書く事はできないませんが、これから紹介していきますアーティスト、アルバムにも2人の名前は登場するかと思います。
私はギターを弾くためか、ジェイ・グレイドン絡みの紹介が多くなると思います。