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昭和時代ならではの人気シリーズ映画と音楽と「若大将」~「無責任」


私たちの世代は10代、20代を「高度経済成長(1954年~1973年)」という時代の中で良くも悪しくも生きてきました。そこで、映画と音楽は最も身近に楽しめる娯楽だったと思います。「経済成長」がもたらしたいろいろな弊害がありましたが、私たちが幸運だと思うのは「青春」と言われる人生の一時期を「夢」「あこがれ」を持って生きられたことでした。しかも、それが手が届くような形で。

その象徴的スターが。「加山雄三」と「植木等」だったと思います。

加山雄三の「若大将シリーズ(東宝が1961年から1971年まで制作した青春映画)」は学園紛争・学生運動が激化する前の「恋」や「遊び」「スポーツ」など若者が熱中できる事柄を、こんな学園生活を是非おくりたいと「あこがれ」をもって観ていました。そして、若大将の敵役が「青大将」でした。この役を先日お亡くなりになった「田中邦衛」が演じていました。敵役といってもマドンナ(星由里子)を取り合あったり、滑稽なずるさで、憎めない役柄で田中の風貌と相まって「若大将」「青大将」はまさにピッタリのキャスティングだったと思います。

そして、加山の歌った「君といつまでも」はレコードを何度も聴き、テレビ歌番組では毎回逃さず観て、本当に飽きずに聴いていました。「幸せだなぁ…」という台詞は自分が歌っているときは中々いえませんが。「若大将シリーズ」の第6作目にあたる「エレキの若大将」の主題歌となっています。レコード売上は300万枚と言われており、1965年~66年は「加山雄三」「君といつまでも」一色の時代でした。

加山雄三|君といつまでも
https://www.youtube.com/watch?v=EnDR9gnR0c4 (YouTube)

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そして、もう一つ、植木等(クレージーキャッツ)の「無責任シリーズ」と「日本一シリーズ」(1962年~1971年)も忘れられません。「クレージーキャッツ」は、「シャボン玉ホリデー」「ザ・ヒットパレード」「おとなの漫画」などテレビ番組で子供の頃から親しんでいました。

加山雄三の演じた青春時代を謳歌して、その後社会にでてどう生きるか、という結構重い問いかけに、映画「無責任シリーズ」「日本一シリーズ」は、学校を出て社会人、サラリーマンとして企業の大きな社会機構の中で個人が埋没してく大きな不安、一つの歯車になることへの抵抗を、もっと軽く「ポップ感」で、「無責任男」として、今後の人生に対する圧への、一服の清涼剤として楽しみました。

植木等|無責任一代男
https://www.youtube.com/watch?v=AdBfp4u1Mx8 (YouTube)

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実生活で「植木等」の付き人、運転手をしていた、「小松政夫」の植木等の人となりを話しているYouTubeで見つけました。

「植木等」の実像は、「無責任一代男」とはかけ離れていました。

1950年~70年代は歌謡曲のヒットを映画化する場合も多くありました。60年代は、「高度経済成長期」で、「昭和青春歌謡映画」というのも流行りました。石原裕次郎、小林旭、吉永小百合など歌う映画スターにて「太陽の季節(1956年)」や「キューポラのある街(1962年)」などの青春映画も大ヒットしました。

「坂本九」が歌って世界的大ヒットとなった、「上を向いて歩こう」も映画化されています。

坂本九|上を向いて歩こう
https://www.youtube.com/watch?v=rsHcnPKQ4EA (YouTube)

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「上を向いて歩こう」は、1961年に発売され、米国では「SUKIYAKI」(スキヤキ)として大ヒットしました。日本語のままで、英語圏でヒットしたというのも不思議な現象だったと思います。

昔、「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉がありました。「高度経済成長」という時代、シンプルで明るく、夢がある歌が流行ったように思います。

シャボン玉ホリデー



1961年から日曜日の夜に日本テレビで放映していたバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」を、今でも覚えています。ここにジャズバンドの「ハナ肇とクレージーキャッツ」がホストとして出演していました。主役は、双子の女性デュオ「ザ・ピーナッツ」です。
同じころ、NHKでは、土曜日の夜に「夢であいましょう」を、黒柳徹子さんの司会で放映していました。

「ハナ肇とクレージーキャッツ」は、昨日の秋吉敏子さんの回で少しふれましたが、メンバーのみなさん、元々ジャズ喫茶で本格的なJazzを演奏していました。
しかし、この「シャボン玉ホリディ―」に出演したころは、コメディグループとして、番組でコントやギャグを演じたり、歌を流行らせたりしていました。
ですので、私の記憶には、ジャズバンドの「ハナ肇とクレージーキャッツ」は残っていなく、コメディグループとしての「ハナ肇とクレージーキャッツ」しかありません。

このシャボン玉ホリディーのエンディングは「ザ・ピーナッツ」が歌った「スターダスト」です。私の印象に残るJazzスタンダードの1曲です。

ザ・ピーナッツ | スターダスト(Stardust)
https://www.youtube.com/watch?v=olhmZH0v5d8 (YouTube)

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以前に見たYouTubeのコメントに、以下のように書いてありました。

「この歌にはエピソードがあり、当時お忍びで来日していた作曲者の­ホーギー・カーマイケルがホテルのロビーで見ていたシャボン玉ホリデーで偶­然この歌を聴き、おれの作った曲を実に上手く歌っていると、スタ­ジオに電話してきた。スタッフはいたずら電話かと思ったが本人と­知ってビックリ。翌日、ザ・ピーナッツが帝国ホテルまで会いに行­った。次の週の番組に本来なら目の玉が飛び出るようなギャラを放­棄して特別出演してピアノで伴奏したという。作者の惚れこんだ彼­女達の歌は本物だ」

1967年に、グループ・サウンズ(日本のバンド グループ)の中心的グループとなる、「タイガース」がデビューしました。そのタイガースも、シャボン玉ホリディーにゲスト出演しました。

谷啓 ザ・ピーナッツ 園まり ザ・タイガース 布施明 | 青空の笑顔
https://www.youtube.com/watch?v=XLz9LMhsbD0

ボーカルの「沢田研二」さんは、今のジャニーズ・アーティスト以上の人気を博していました。そして、ザ・ピーナッツの姉「伊藤エミ」さんと結婚しました。しかし、残念ですが、その後離婚し、「伊藤エミ」さんは昨年亡くなられました。

番組のゲストで、ダークダックス、白木秀雄(ドラム)、鈴木章治(クラリネット)、スリーファンキーズ、
が出演していた回がありました。ある年代以上で無いと知らないかもしれませんが、大変有名なミュージシャンです。

鈴木章治、ザ・ピーナッツ、安田伸 | すずかけの道
http://www.youtube.com/watch?v=Rhk6ah-x-90 (YouTube)

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「鈴木章治(作曲者)」さんが、銀座のクラブで「すずかけの道」を演奏していた時、来日していた「ベニー・グッドマン楽団」のリード・アルト・サックスを担当「ピーナッツ・ハッコー」さんが鈴木さんの演奏を聴いて、大変気に入り、その後「プラタナス・ロード」という曲名で演奏していたとのことです。

一緒に演奏している「安田伸」さんは、「クレージーキャッツ」のメンバーですが、東京芸術大学で本格的な管楽器の勉強をされていたとのことです。ただ、学生時代からJazzに転向し、サックスで進駐軍キャンプなど、いろいろなところで演奏活動をしていたとの事です。

「シャボン玉ホリディー」は、私たちの年代は、ほぼ全員覚えているのではないでしょうか。
家庭の居間に、白黒テレビ置かれるようになった時代です。
それまで、子供の楽しみはたま行く映画、漫画雑誌などでした。それが、家で「動く紙芝居」が見れるのですから、それはもう、テレビの前にずっといて、そこから離れなかった記憶があります。
そして、「シャボン玉ホリディー」は、毎週、同じパターンでのバラエティ番組でしたが、ゲストを含めて構成、内容、出演者の「質」の良さは、子供ながらに感じました。約50年前のテレビ番組ですが、今でも忘れずにいます。

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日本ジャズ界の至宝「秋吉敏子」(2)


日本ジャズ界の至宝「秋吉敏子」(1)からの続き

「秋吉敏子」さんがバークリー音楽院(現バークリー音楽大学)に入学したのは26歳です。その前は、横浜のジャズクラブ「ハーレムクラブ」で演奏したり、クラブ「モカンボ」のジャム・セッションに参加していました。

このモカンボのジャムセッションには、渡辺貞夫さんが参加したり、「クレージーキャッツ」のハナ肇さん、植木等さん、桜井センリさんも参加していたとのことです。
「クレージーキャッツ」は、50年ぐらい前のテレビ番組「シャボン玉ホリデー」の出演や、植木等さん主演の「無責任男シリーズ」「」日本一シリーズ」の映画で、一世を風靡しましたが、コミックバンドではなく、元々はちゃんとしたジャズバンドでした。

その様子は、クレージーキャッツ30周年のテレビ番組で、タモリさんと一緒に垣間見せます。
http://www.youtube.com/watch?v=UJEmHFC-hls (YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=eZyecGtUSm0 (YouTube)

モカンボのジャムセッション時代、秋吉敏子さんは、その時はまだ新人だった渡辺貞夫さんをグループに入れ、そして、渡辺さんがバークリー音楽院に留学するのも支援したとの事です。お二人とも、今や日本Jazz界の大御所です。

そして、秋吉敏子さんは「ジャズと生きる」という本を書いています。

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また、2004年6月~7月に、テレビ番組「NHK人間講座」内で、「私のジャズ物語-ロング・イエロー・ロード」が放映されました。

この中で、秋吉さんは、自分の音楽を形成していく中で「世阿弥の花伝書(風姿花伝)」に強く影響されたと語っています。
「花伝書」は能楽の奥義ですが、所謂、「道」を極める茶道、華道、書道、「~道」全てにに通じる、日本の伝統文化の精髄を伝える書として大きな感銘を受けたそうです。

「花を失わない方法は、正しいやり方をしながら怠らず励むしかない。花を悟れ。自らのジャズという道を究めよ。花とは一時の花ではなく、決して散らぬ花のことである。これを真実の花というが、それを悟ったならば、そなたは無敵な花となる。珍しきあなただけの花を咲かせよ。ジャズの世界において・・・」

そして、できた作品が「孤軍」だとの事です。

秋吉敏子(TOSHIKO AKIYOSHI) | 孤軍(Kogun)
https://www.youtube.com/watch?v=r6URfvOryEY (YouTube)

孤軍

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