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緻密で繊細なジャズ「モダン・ジャズ・カルテット」


モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet)は、アメリカ合衆国のジャズバンドで1952年にミルト・ジャクソンらによって結成されました。
メンバーは、

  • ミルト・ジャクソン(ビブラフォン)
  • ジョン・ルイス(ピアノ)
  • パーシー・ヒース(ベース)
  • ケニー・クラーク(ドラム)
  • コニー・ケイ(ドラム、1955年以降)
  • アルバート・ヒース(ドラム、コニー・ケイの死後)

MJQといえば、すぐに、この一曲が浮かびます。

MJQ|朝日のようにさわやかに(Softly, as in a Morning Sunrise)
https://www.youtube.com/watch?v=crCxefHCLJA (YouTube)

コンコルド

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「朝日のようにさわやかに」は、1928年にシグマンド・ロンバーグが作曲して、オスカー・ハマースタイン2世が作詞した歌詞があり、ミュージカル「新しい月」(The New Moon)のために書かれたとのことです。多くのジャズプレイヤーが演奏するジャズのスタンダードナンバーです。
その中で、MJQの演奏は、とてもシックで、しっとりとして優雅な気品のある雰囲気を醸し出しています。 ビブラフォンとビアノ、もちろんベース、ドラム、全てが調和して朝日が昇るゆったりとした情景を描いていると思います。

ソニー・ロリンズ&モダン・ジャズ・カルテット(Sonny Rollins with Modern Jazz Quartet)|イン・ナ・センチメンタル・ムード(In a Sentimental Mood)
https://www.youtube.com/watch?v=Xm-9qQu8yKA (YouTube)

Sonny Rollins With Mjq

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  • Sonny Rollins (ts)
  • Milt Jackson (vib)
  • John Lewis (p)
  • Percy Heath (b)
  • Kenny Clarke(ds)

ソニー・ロリンズとMJQのジャムです。ロリンズのサックスは、MJQの気品ある演奏に自然に降り重なって一体となるところが好きです。若かりしころの演奏。曲を噛みしめながら吹いていると言う感じがします。演奏はあくまでうるさくはなく、それなりに乗っていいます。若さを出しつつ、ある意味控えめな、若さのにじむソニー・ロリンズが聴けるように思います。

MJQ|LIVE IN JAPAN 1981
https://www.youtube.com/watch?v=5fuenkYOGgE (YouTube)

MJQ Reunion At Budokan 1981 MJQ・リユニオン・アット・武道館1981

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  • John Lewis (p)
  • Milt Jackson (vib)
  • Percy Heath (b)
  • Connie Kay (ds)

1981年日本公演は、MJQが再結成したメンバーでの演奏です。演奏は日本武道館で行なわれました。MJQの繊細な音楽はやはり、巨大な会場で聴くのでは無く、緻密で繊細な空間に音を漂わさせる聴き方があっているのではとの論評も。

1984年2月に放送された「笑っていいとも!」で、タモリとMJQがジャムセッションをやっています。
いいですね!
よく、人は、「日常」と「非日常」をどのように、人生にの中に折りたたんでいくが、人生の楽しみ方といわれています。
私たち一般人は、テレビに出ることは、「非日常」のさえたるものなのですが、タモリにとっては、テレビに出ていることが「日常」そのものであったと思います。
その中で、この「MJQとのジャムセッション」は、番組ということから離れて、ジャズをかじって来た人としては、それこそ、人生の中の「非日常」で、たぶん、たまに、「そうだ、MJQとジャムしたんだ」、と思い返しているのでは思います。

タモリ&MJQ|チェニジアの夜(A Night in Tunisia)
https://www.youtube.com/watch?v=0awWZWJspmA (YouTube)

  • タモリ(TP)
  • Milt Jackson(vib)
  • John Aaron Lewis(p)
  • Percy Heath(bs)
  • Connie Kay(ds)

勝手私個人的想いですが、MJQのスタイルで、是非一度ドラム演奏をトライしたいと思っているのですが・・・。

異色なグループサウンズ「ブルー・コメッツ」


先週、沢田研二と「ザ・タイガース」を紹介しましたが、「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」(以下、「ブルー・コメッツ」)もグループサウンズの代表的なバンドでした。
1966年のデビュー曲は「青い瞳」です。この曲には歌詞が英語の英語版もありました。

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ |青い瞳
http://www.youtube.com/watch?v=q4-jgVUYXEk (YouTube)

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グループサウンズといえばみんな長髪と決まっていましたが、ブルー・コメッツは短髪でスーツを着て演奏するという、異色なバンドでした。
そして、1967年リリースの「ブルー・シャトウ」は空前の大ヒットでした。今でも、カラオケで世代を超えて歌われている歌だと思います。

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ|ブルー・シャトウ
https://www.youtube.com/watch?v=LiUfElXZ5LI (YouTube)

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ブルー・シャトウは、1967年3月15日に発売され、レコード売上150万枚の大ヒット曲です。この年の第9回日本レコード大賞を受賞をしています。
作曲は、メンバーの井上忠夫(井上大輔)で、「ファ」と「シ」を除いた短音階を基調とした日本風の曲です。外国のリズムと日本のメロディーの新しい組み合わせを考えて作られた曲でもあります。

ブルー・コメッツのヒット曲は歌謡曲といわれる分野のヒット曲が多いと思いますが、メンバーは、1968年には米国で有名な「エド・サリヴァン・ショー」に出演したり、米国の歌手「バート・バカラック」風のアレンジをした曲を出しています。
日本における初期のプログレッシブ・ロックのようなアレンジの曲作りに挑戦するなどの活動をしています。
そして、Jazzの世界でもいろいろやっていました。
音楽性という点でも他のグループサウンズと違っていた所以でもあると思います。

ブルー・コメッツ with 日野皓正|The Time And The Place
http://www.youtube.com/watch?v=1BUirBb2LMw (YouTube)

余談ですが、タモリが「ブルー・シャトウ」の替え歌を歌っています。
タモリは、他にもグループサウンズの替え歌を歌っています。

ジャッキー佐藤とブルーコメットさん(タモリ)| ブルーエンペラー
http://www.youtube.com/watch?v=S1i63scTgqc (YouTube)

また、ブルー・コメッツにベースとボーカルで1972年~1977年の5年間メンバーで在籍した白鳥健二(本名:白鳥澄夫)は、私の小学校、中学校の同級生で、「トワ・エ・モワ」の山室英美子(現在:白鳥英美子)とご夫婦です。
そして故郷の千葉県茂原市の愛唱歌を彼が作曲し、白鳥英美子が歌います。

茂原市の愛唱歌「いつも憧憬(あこがれ)」について(千葉県茂原市)

多彩な音楽活動は、全盛期のメンバーの小田啓義と三原綱木は、ブルーコメッツを脱退後、ダン池田からビッグバンド「ニューブリード」を引継ぎ、「小田啓義とニューブリード」、「三原綱木とザ・ニューブリード」として、それぞれバンドマスターとして活躍しました。

たけしとジャズ、60年代の新宿


村上春樹の3年振りの長編小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が話題になっています(NHK NEWSweb)。
発売日の12日までタイトル以外一切の情報が明かされていなかったこの本ですが、既に最初の50万部は即完売し、発売1週間で累計100万部に達したそうです。
通販サイトにおける購入ページでも、発売日までは内容の紹介もされず、表紙の画像すらありませんでした。漸く画像も公開になったこのページには、一気に多くのレビューが寄せられていますが、その評価は大きく分かれているようです。購入実績が無いと書けない筈のレビューですから、それだけ多くの人が既に入手した証でもあります。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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春樹小説に欠かせないのが、重要なファクターとして登場する音楽です。
以前に私のシタールとノルウェイ森で紹介した「ノルウェイの森」は曲名がそのままタイトルとなっていますが、今回はタイトルの一部に隠されていました。
予め「巡礼の年」がリスト(Liszt Ferenc)のピアノ曲集を意味すると予測したタワー・レコードでは、そのCDを揃えていたようですが焼け石に水だったようです(Yahoo!ニュース)。
その演奏者がラザール・ベルマン(Lazar Berman、1930年 – 2005年、旧ソ連出身のロシア人ピアニスト)である事までは特定できず、発売元のユニバーサル・ミュージックでは急遽5月15日にラザール・ベルマンの演奏する「巡礼の年(全3枚組)」を再発売するそうです。

リスト巡礼の年、第1年:スイス、1.ウィリアム・テルの聖堂(演奏:ラザール・ベルマン)
http://www.youtube.com/watch?v=jVGdPx2m8yw&list=PLswpfKxK1W7_Et023FLg7eOi7GzwwTptW&index=1 (YouTube)

 





Lazar Berman/Liszt: Annes de Pelerinage [4714472]





Lazar Berman/リスト:≪巡礼の年≫全曲 [UCCG-4818]

作家として独立するまではジャズ喫茶を経営していた村上春樹ですが、一時期新宿のジャズ喫茶に入り浸っていたようです。

「ほとんど学校にも行かずに、新宿でオールナイトのアルバイトをして、そのあいまに歌舞伎町のジャズ喫茶に入りびたっていた」

出典:エッセイ集、『村上朝日堂』

村上朝日堂 (新潮文庫)

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村上春樹が、小説「ノルウェイの森」に登場した目白の学生寮を出て、西武新宿線沿線に住んでいた1968年から69年頃のことのようです。
そんな学生運動が盛んだった時代、当時の新宿のジャズ喫茶に入り浸り、そしてジャズ喫茶のボーイもしていた若者がいました。ビートたけし(本名:北野武、1947年 -、東京都足立区出身)です。

たけしとジャズ—それは、たけしと新宿の物語としても語られる。いまから40年以上も前のこと。1967年(昭和42年)、20歳の北野武は明治大学工学部(後の理工学部)機械工学科に在籍する、都会の賑やかさ、楽しさどころか、喫茶店すら知らない「あまりにも無知な、東京の田舎者だった」と、言う。
・・・・・
「最初はびっくりしたの。ジャズ喫茶にたむろする連中ってのはさ、サルトルがどうの、カフカがどうのって難しい話をして、理数系の俺には、なんかこれが教養っていうもんかぁ、文系の人は違うなぁって。
・・・・・

出典:『たけしとジャズ』ライナー(新村千穂、筆)

たけしがジャズ喫茶に入り浸るきっかけは、たまたま目にした喫茶店から聞こえてきた、勢いを持ったトランペットの音で、それがたけしと新宿、そしてジャズ喫茶の始まりとのことです。そして名曲喫茶「風月堂」やジャズ喫茶「新宿ACB(アシベ)」に入り浸り、そして「びざーる」や「ビレッジ・バンガード」でアルバイトをしていました。
名曲喫茶「風月堂」の常連には多くの作家、詩人、画家なども多くいたようで、その「卵」たちも集まっていました。名前の挙がっているのは、五木寛之、寺山修司、小田島雄志、岡本太郎などです。

一方のジャズ喫茶では、作家の中上健次が根城にした「ジャズビレ」などにはマイノリティが多かったようです。たけしがボーイをしていた「ビレッジ・バンガード」の同僚には、「警察庁広域重要指定108号」の殺人事件を起こした永山則夫もいたそうです。
そんなジャズ喫茶で流れていたのはジャズ、モダン・ジャズとフリー・ジャズであったといいます。
ビートたけしが監修したコンピレーション・アルバム「たけしとジャズ」があります。

たけしとジャズ

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たけしは次の様に語ります。

「小難しい話をしたり、通ぶった曲をリクエストをしていたあなた達! 本当は、ここにあるスタンダードな名曲こそ、聞きたかったんだろ。俺は、知ってんだ。ざまぁみやがれ、って感じだな」

出典:『たけしとジャズ』ライナー(新村千穂、筆)

その2枚組アルバムの1曲目は「ジョン・コルトレーン|マイ・フェイヴァリット・シングス」です。

John ColtraneMy Favorite Things
http://www.youtube.com/watch?v=KNmpIA_bLcE&playnext=1&list=PLPlhX_1Bcab1EYCE4mQjOXJIui8g98UOb (YouTube)

マイ・フェイヴァリット・シングス( 2)

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たけしがタクシーの運転手をしていた時にサインを貰ったという、セロニアス・モンクの「セロニアス・モンク|モンクス・ドリーム」も当然 含まれています。
Thelonious MonkMonk’s Dream
http://www.youtube.com/watch?v=eIcwq3G-jOc (YouTube)

モンクス・ドリーム 4

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HiroさんのタモリのJazz観で紹介のあったタモリは、1965年に早稲田大学第二文学部に入学し、モダン・ジャズ研究会(通称:ダンモ研)に在籍しており、新宿はホームグランドだったと思います。
しかし、村上春樹が1968年に第一文学部入学した年には既に福岡に帰郷しています。

そんなタモリの選ぶジャズのアルバム「タモリとジャズ」も聴いてみたい気がします。何しろ、評論家の植草甚一(故人)が所有していた4,000枚のジャズ・レコード・コレクションを引き取ったその人ですから。「いいとも!」と云って引き取ったか否かは定かでありません。

新宿やジャズ喫茶に殆ど縁の無かった私が、ライブのある新宿のジャズ喫茶に足を踏み入れたのは70年代になってからの事です。
「タモリ伝説」の登場人物である、山下洋輔のトリオを「新宿ピットイン(PIT INN)」昼の部で観たのが、最初だと思います。サックスが中村誠一から坂田明に代わっていました。
大音響で繰り広げられる3人のバトルが今でも印象に残っています。

山下洋輔トリオ|キアズマ CHIASMA
https://www.youtube.com/watch?v=AJxaB5BKwKs (YouTube)

キアズマ

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なお、この記事の執筆にあたり雑誌「JAZZ JAPAN」(ヤマハミュージックメディアより不定期発行)を参考にしました。2010年に休刊となった「スイングジャーナル(Swing Journal)」に代わる貴重な雑誌だと思います。

 

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タモリのJazz観


タモリ(本名:森田 一義、もりた かずよし)」は、テレビで司会、タレントとして長年活躍されています。
タモリは、ものまねや話芸で天才的な多彩な才能を披露していますが、Jazzとのかかわりが強いことでも有名です。
早稲田大学在学中にモダン・ジャズ研究会でトランペットを演奏していたそうです。そこで「マイルス・デイヴィスのラッパは泣いているが、お前のラッパは笑っている」と言われ、演奏よりもマネージャー、司会を担当することになったそうです。
いろいろ芸能界で活躍されるきっかけとなったのも、Jazzクラブでの山下洋輔(Jazzピアノ)との出会いがきっかけだだったとの事です。

テレビ番組でそのJazzへの思い入れの一端を観ることができます。

1984年に「笑っていいとも」で、モダン・ジャズ・カルテット (Modern Jazz Quartet)と共演したことがあります。MJQの演奏は管楽器は使わず、ミルト・ジャクソンのビブラフォンを中心にしたクールな演奏なので、この共演はおもしろいと思いました。
MJQは1974年に一度解散していますが、1981年に再結成しているので、この共演は再結成後でした。

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タモリは、Jazz演奏の仕方をネタに、いろいろものまねをしています。
例えば、「日野照正(Jazzトランペット)の吹いた後のしぐさが面白く、クレージーキャッツとの共演の際にも披露しています。

そして、タモリのユニークさをだしているのが、「努力なしでチック・コリア風ピアノ演奏」です。
タモリ「努力なしでチック・コリア風ピアノ演奏の技法発表」
http://www.youtube.com/watch?v=IHTBFfyWPg4 (YouTube)

やはり、本物とは違いますが・・・
Chick Corea Piano Solo | This Nearly Was Mine
http://www.youtube.com/watch?v=lCOtDcSRMYE (YouTube)

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Jazzの巨匠、Miles Davis(マイルス・デイビス)のインタビューでは、マイルス相手に相当苦労されていますが・・・。
マイルス・デイビス インタビュー
http://www.youtube.com/watch?v=Hhnb215rkrE (YouTube)

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また、古くから、新宿のライブハウスJazz Spot Jを贔屓にしていて、山下洋輔たちと気が向けば飛び入りして歌っていたそうです。

タモリは、ものまねやデタラメ外国語を使った漫談とか、いろいろな司会を含めて、テレビ番組をやっていますが、いつも新しいユニークな「何か」を創り出していると思います。やはりまれにみる才人だと思います。