新・名盤探検隊のお気に入り(2)「ルブラン&カー」と「ピート・カー」


新・名盤探検隊のお気に入り(1)の続き

今回も新・名盤探検隊から私が購入し、お気に入りのアルバムを紹介します。前回はアメリカ東部のミュージシャンを紹介しましたが、今回はマメリカ南部のミュージシャンの紹介です。

ルブラン&カー(Le Blanc & Carr)

  • ミッドナイト・ライト(Midnight Light)

最初の紹介は「ルブラン&カー」の「ミッドナイト・ライト」です。

マッスル・ショールズ(Muscle Shoals)のスタジオ・ミュージシャンであるギタリストのピート・カーPete Carr)と、旧友のヴォーカリスト、レニー・ルブランLenny LeBlanc)が結成したデュオ・ユニットです。

マッスル・ショールズは地名で、アラバマ州コルバート郡とアラバマでもミシシッピー州、テネシー州との州境に近い田舎町ですが、この地に建てられたレコーディング・スタジオ(フェイム・スタジオ、そのフェイムのミュージシャンが独立し設立したマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ)が、アメリカのみならず、世界中のミュージシャンからも音楽の聖地として知られる事となります。

大きな地図で見る
*編集部注:地図をズームすると、ストリートビューでフェイム・スタジオの建物をご覧いただけます。

パーシー・スレッジの「男が女を愛する時」の大ヒットによりこのスタジオが知られるようになりました。
当ブログでも紹介のアレサ・フランクリンもポピュラー・シンガーとして売り出そうとしたコロンビア・レコードからアトランティック・レコードに移籍後、ゴスペル・フィーリングを前面に打ち出そうと選んだスタジオがフェイムでした(残念ながらトラブルにより、ここでの録音は2曲のみですが、アルバムの残りの曲はマッスル・ショールズのミュージシャンをニューヨークに呼んでの録音となりました)。
結果は皆さんご存知のとおり、「クイーン・オブ・ソウル」、「レディ・ソウル」と呼ばれる地位を獲得します。

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ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」もこちらで録音されました。
ギタリスト好きの私としては、やはり「デュアン・オールマン」がこのスタジオでセッション・ギタリストとして活躍していた事が印象に残っています。

マッスル・ショールズだけでもブログ1話となりますので簡単に終わりますが、2013年度にグラミー賞の最優秀コンピレーション・サウンドトラック部門にノミネートされたドキュメンタリー映画「黄金のメロディ~マッスル・ショールズ~」が、2014年7月より日本でも公開されます。私も是非とも見てみたいと思います。

Muscle Shoals – Official Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=jU09t0smAWI#t=25 (YouTube)

Muscle Shoals

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惜しくもマッスル・ショールズ・スタジオは2005年2月に閉鎖となってしまいました。

ルブラン&カーについてですが、2人の出会いはフロリダ州のデイトナ・ビーチで一緒にバンド活動する仲でしたが、マッスル・ショーズへ移ったのはピート・カーが1971年、レニー・ルブランが1973年となります。
ピート・カーは既にセッション・ギタリストとして活躍し、1976年にはソロ・アルバムもリリース(次に紹介)しています。
このアルバムリリース後にマッスル・ショールズに移っていたレニー・ルブランとユニットを結成し1977年にリリースとなったアルバムがこのミッドナイト・ライトです。

アルバムについてですが、時期的に前年の1976年には「イーグルス」の「ホテル・カリフォルニア」が大ヒットするなどウェスト・コーストのグループが絶頂期でもあり、意識してなのか、マッスル・ショールズのミュージシャンとしてはポップな仕上がりととなっています。
収録曲も「フォー・トップス」のカバーや、なんと「イーグルス」の「デスペラード」のカバーからもお判りかと思います。
中でもバラード曲、「フォーリン」はビルボードのシングル・チャートで13位を獲得するなど、AORファンからも人気となりました。

ルブラン&カー(Le Blanc & Carr) | フォーリング(Falling)
http://www.youtube.com/watch?v=xFQU1AmVPtc (YouTube)

しかしユニットとしては長くは続かず、ピート・カーはセッション・ギタリストに戻り、レニー・ルブランはルブラン・カーバンドとしてライブ活動を続けますが、アルバムとしてはこの1枚のみとなります。なお、2009年にライブ盤がリリースされますが、ピート・カーが抜けた後の音源です。

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ピート・カー(Pete Carr)

  • ノット・ア・ワード・オン・イット(Not A Word On It) (1976年)

続いての紹介は「ピート・カー」の「ノット・ア・ワード・オン・イット」です。

ピート・カーはルブラン&カーでも紹介しましたように、マッスル・ショールズのセッション・ギタリストです。
このアルバムの解説にはマッスル・ショールズでは準レギュラーと書かれていますが、私の所有するアルバムを見ても、「ボズ・スキャッグス」の「マイ・タイム」や、「ポール・サイモン」の「ひとりごと」にギタリストとしてクレジットされています。
また、場所はニューヨークとなりますが、「サイモン&ガーファンクル」がニューヨークのセントラル・パークで開催し、53万人もの観衆を動員した再結成チャリティコンサートにもギタリストとして参加しています。
その模様を収録した「The Concert in Central Park」にもクレジットされるなど、その実力が伺えます。

ピート・カーは1950年、フロリダ州デイトナ・ビーチ生まれです。
13歳からギターを始め、15歳の時に地元デイトナ・ビーチで開催された「オールマン・ジョイズ」のライブでグレッグ・オールマン、デュアン・オールマンと出会い、交流を深め、2人が結成した「アワグラス」にベーシストとなり、レコーディングにも参加しています。このレコーディングもマッスル・ショールズでした。
のちに、この2人は「オールマン・ブラザース・バンド」を結成する事となるのですが、ピート・カーもメンバーとして誘われますが断り、代わりに参加したのが「デッキー・ベッツ」でした。

一度はマッスル・ショールズでプレイしたピート・カーですが、再びデイトナ・ビーチへと戻りセッション・ギタリストとなります。そこで知り合ったのがレニー・ルブランでした。

前にも書きましたが、マッスル・ショールズでセッション・ギタリストとして活躍していたデュアン・オールマンですが、オールマン・ブラザース・バンドの人気が高まるとともにセッションマンとしての活動が出来なくなり、その後継となったのがピート・カーでした。

1971年にマッスル・ショールズへと移り数多くのレコーディングに参加するなか、自らのソロ・アルバムを作ることとなり、1976年にリリースとなったのが今回紹介のノット・ア・ワード・オン・イットです。

このアルバムは全曲ともピート・カーのオリジナル曲ですが、ブルージーな曲などを聴くと、やはりマッスル・ショールズといえる音作りかと思います。
中にはオールマン・ブラザース・バンドのジェシカを彷彿とする曲もり、私の好きなフュージョン・ギターではなく、CDの帯にはインスト・ロックなどと書かれていますが、このようなギター・サウンドもお気に入りです。
もちろん、サザン・ロックが好きな方にもお勧めかと思います。

ピート・カー(Pete Carr)|ジャーニー・ウィズ・ザ・ブリーズ(Journey With The Breeze)
http://www.youtube.com/watch?v=Aqsy8R4v6Us (YouTube)

ピート・カー(Pete Carr)|シーム・フロム・スパークル(Theme From Sparkle)
http://www.youtube.com/watch?v=_sUS2zV6ImM (YouTube)

ノット・ア・ワード・オン・イット

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最後に、私は購入していませんのでこのような紹介となりますが、レニー・ルブランのソロ・アルバムも新・名盤探検隊でリリースされています。

レニー・ルブラン

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新・名盤探検隊のお気に入り(3)へ続く

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