スティーヴ・ルカサー弾きまくり!「ウィルソン・ブラザース」


ギタリスト・シリーズ(4)

先日、フュージョンとAORを聴き、ギタリストもセッション・ギタリスト好きと私と音楽の好みが同じ友人とギタリストについて話す機会がありスティーヴ・ルカサーSteve Lukather)の話題となりました。

スティーヴ・ルカサーといえば当ブログでも紹介のTOTOのギタリストとして皆さんご存知かと思いますが、セッション・ギタリストとしても数多くのアルバムに参加し、特に70~80年代のAORが好きな方にはお気に入りのアルバムで彼のギター・ワークを聴かれているのではと思います。
私の所有アルバムもですが、「カッコよいギターソロだな」と感じ、アルバムのクレジットを見てみるとスティーヴ・ルカサーという曲も数多いです。

先日の友人との話になりますが、そのスティーヴ・ルカサーが参加したアルバムで1番のお気に入りは何かとなり、2人とも真っ先に口にしたのがAORの名盤とも言える「ウィルソン・ブラザース(Wilson Brothes)」の「アナザー・ナイト(Another Night)」でした。
アルバム収録曲のうち数曲参加といったアルバムは多いかもしれませんが、アルバムトータルとして参加となるとこのアルバムが1番かと思います。

ウィルソン・ブラザースを最初に聴いたのはレコードでしたが、このレコードもショップお勧めとして壁に飾っていた1枚でした。初めて聞く名前でしたが、購入の決め手はレコードに貼られたショップコメントの「スティーブ・ルカサー弾きまくり!」でした。
購入し早速レコードに針を落とすと1曲目からギター弾きまくりで、レコードですのでA面を聴き、そしてB面なのですが、1日で何回繰り返して聴いたことかでした。
1979年にこのアルバムをリリースした時にはスティーヴ・ルカサーもTOTOとして何枚かアルバムをリリースしてはいましたが、TOTOのアルバムよりもギターを弾いているのではと思ったくらいです。

ウィルソン・ブラザース「アナザー・ナイト」

ウィルソン・ブラザース「アナザー・ナイト」のジャケット裏面

ウィルソン・ブラザースは、「スティーヴ・ウィルソン(Steve Wilson)」と「ケリー・ウィルソン(Kelly Wilson)」の兄弟デュオです。

2人はローカルバンドを転々としながら活動していましたが、オリジナル曲を「秋風の恋」「シーモンの涙」などでお馴染みの「イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー(england dan & john ford coley)」に取り上げられ、それが切っ掛けとなり彼らのプロデューサー「カイル・レーニング(Kyle Lehning)」のもとプロ・デビューとなり、そしてこのアルバムのリリースとなります。

アナザー・ナイト

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アルバムのプロデュースはカイル・レーニングが行い、レコーディングもカイルのホームグラウンドであるナッシュビルで行われました。だから、ミュージシャンもカイル絡みのミュージシャンが中心で制作されています。
アルバムをお持ちの方はご存知かもしれませんが、アルバム・タイトルと同名の「Another Night」という曲もギターソロが良く、最初はスティーヴ・ルカサーかと思いましたが、クレジットを見ると唯一ナッシュビルで参加したギタリストと書かれており、いずれも実力のあるミュージシャンのようです。

スティーヴ・ルカサーの参加はナッシュビルではなくロス・アンゼルスのスタジオでオーバー・ダビングされ、クレジットを見るとアーニー・ワッツも同様に参加し心地よいサックスを演奏しています。

ではこのアルバムより曲を紹介します。
アルバムは全曲とも私のお気に入り曲ばかりですが、スティーヴ・ルカサーのソロを聴いていただきたいと思います。
最初の2曲「Feeling Like We’re Strangers」と「Just like a lover knows」はギターのトーン、フレーズとも、まさにステーヴ・ルカサーです。

Wilson Brothers | Feeling Like We’re Strangers Again
https://www.youtube.com/watch?v=nq7Q-CUyDTs (YouTube)

Wilson Brothers | Just like a lover knows
https://www.youtube.com/watch?v=i9YlWf7uC0Q (YouTube)

3曲目「Shadows」はこのアルバムのみならず数あるスティーヴ・ルカサーのギターソロの中でも名演といえる1曲だと思います。
シングル・コイルによるクリーンなサウンド、そしてオクターブ奏法などは私の大好きなギター・サウンドでアルバムでも1番のお勧め曲です。

Wilson Brothers | Shadows
http://www.youtube.com/watch?v=aLx-lmWN4Rc  (YouTube)

最後の曲「Take Me To Your Heaven」はウィルソン・ブラザースがオリジナルですが、ブラック・コンテンポラリー、AORとしてもお馴染みの「スティヴィー・ウッズ(Stevie Woods)」がこの曲をカバーしアルバムのタイトル*にもなっていますのでご存知の方も多いかと思います。この曲を聴いていただければ2人の曲作りのセンスの良さもおわかりかと思います。

Wilson Brothers | Take Me To Your Heaven
http://www.youtube.com/watch?v=-4A7wvhM5Yg  (YouTube)

ウィルソン・ブラザースのその後についてですが、その後といってもこのアルバムがリリースされたのは30年以上も前の事で以降の活動については情報も無く、このアルバムが唯一のアルバムとなってしまいました。

ギタリスト・シリーズとしてスティーヴ・ルカサーを紹介するにはその活動からも前書き程度かもしれませんが、このウィルソン・ブラザースのアルバムはスティーヴ・ルカサーを一言(1枚)で紹介するのには最適のアルバムではないかと思います。

*編集部注:スティヴィー・ウッズのアルバム「Take Me To Your Heaven」の邦題は「スティール・ザ・ナイト」です。

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