水無月から文月へ「パッヘルベルのカノン」に乗せて(2)


水無月から文月へ「パッヘルベルのカノン」に乗せて(1)の続き

Fudoki_Yuri

常陸風土記の丘(茨城県石岡市)のユリの群生

7月の花の一つユリ(百合)の花言葉は「威厳」「純潔」「無垢」などです。

統計開始以来4番目に早い梅雨明けとなった関東地方ですが、翌日の7月7日は例年とは異なる夏の晴天に恵まれた七夕となりました。
織女と牽牛の年に一度の逢瀬も、天の川の氾濫もなく無事実現したことだと思います。

-七夕伝説-
七夕伝説のおこりは中国です。もともとは、中国の織女(しょくじょ)牽牛(けんぎゅう)の伝説と、裁縫の上達を願う乞巧奠(きこうでん)の行事とが混ざりあって伝わったものといわれています。

織女と牽牛は夫婦なのですが、仕事をせずに遊んでばかりいたので、1年に1日のデート以外は仕事、仕事の毎日を強制されるという儒教的思想の色濃い お話。昔の農民が「仕事、仕事」の毎日を哀れむために作ったのが七夕伝説の最初なのではないかといわれていますが、中国の後漢のころ(1~3世紀)には作 られていたようです。

 出典:アストロアーツ星空ガイド特集「七夕」

織女星(こと座のベガ)と牽牛星(わし座アルタイル)を隔てて会えなくしているのが天の川です。銀河とも云います。

アイドルグループ「光GENJI(ヒカルゲンジ)」の3枚目シングルに「パラダイス銀河」という曲があります。1988年のオリコン年間シングル・チャート1位に輝き、同年の第30回レコード大賞も受賞しました。
当時15歳から20歳の7人メンバーによるローラースケートで駆け廻りながら歌う映像があります。

光GENJI|パラダイス銀河
http://www.youtube.com/watch?v=eWHqOjJgZIw (YouTube)

光GENJIは、1980年代終盤から1990年代前半にかけて一斉を風靡(ふうび)した、ローラースケートを履いたジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループでした。この「パラダイス銀河」の頃がピークだったと思います。
テレビ番組がベストテンやアイドル番組からバラエティ中心に変化する中で、次第に人気にも翳りが生じ解散に至りました。
その後、ジャニーズ事務所が路線の変更を図り、新しい時代のニーズに対応したアイドル「SMAP」の登場により殆どメンバーが事務所からも離れました。従来型アイドルの最終形だったのでしょう。
アイドル路線の変更に成功したジャニース事務所は、息が長く且つ単品売り可能なアイドルグループの育成に成功し、現在のテレビ界における隆盛につながっています。
彼らのライブの模様を収録したDVD「光GENJI – ファーストライブ」があります。
紫式部の源氏物語の主人公がグループ名の起源である、彼等の輝かしい瞬間もまた懐かしいものです。

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そのスケート滑走のBGMとしても使い易そうな「パラダイス銀河」ですが、これも「カノン進行」が上手く使われている有名な曲です。
1989年春の選抜高校野球大会の入場曲にも選ばれ、今でも応援ソングとして広く使われています。
この曲の作詞作曲はチャゲ&飛鳥(現、Chage and Aska、通称チャゲアス)の飛鳥涼です。本家が歌う「パラダイス銀河」があります。

Chage and Aska|パラダイス銀河
https://www.youtube.com/watch?v=NBXXZDSHsBA (YouTube)

光GENJIのデビューから続いたチャゲアスによる楽曲提供は「パラダイス銀河」で終わりを告げます。
そしてチャゲアス27枚目のシングル「Say Yes(セイ・イエス)」が1991年に発売され、最終的に300万枚を売り上げる彼等の最大のヒット曲となりました。
フジテレビ系月9ドラマ『101回目のプロポーズ』(1991年7月-9月)の主題歌として起用されたことが大きかったと思います。
その「Say Yes」がバックで流れるシーンが有名です。

101回目のプロポーズ
https://www.youtube.com/watch?v=PFzLoEZxUc8 (YouTube)

主役は「浅野温子」と「武田鉄矢」と云う異色の組み合わせでしたが、「僕は死にません。僕は死にません! あなたが好きだから、僕は死にません。僕が、幸せにしますからぁ!」という台詞は同年の流行語(大衆部門・金賞)にもなりました。

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個人的には結婚式に招かれる機会の多かった1990年代でしたが、必ずと云っていい程に「Say Yes」を耳にした記憶があります。

その結婚式ですが、厚生労働省の平成18年度「婚姻に関する統計」の概況を元に、「婚姻の月別推移」について調べてみました。

婚姻統計

統計データは多少古くなりますが、平成13年(2001年)から平成17年(2005年)の5年間の月別の傾向です。
21世紀最初の年である2001年に若干異なる傾向はありますが、各月の推移は毎年同じような傾向となっています。平成13年1月は「2001年1月11日」が並び婚として多かったと思われます。同様に平成14年2月は「2002年2月22日」の影響だと思います。

概ね云えることは、「3月と11月が多く、1月と8月が少ない」、「続いて多いのは5月、10月、12月、4月で、2月、6月、7月、9月は平均より少ない」です。

  • 天候や気候の良い春と秋の結婚が多い。
  • 年度末の3月や年末調整の絡む12月は多くなる。
  • 夏の時期は特に敬遠される。

といった所ですが、ジューン・ブライド(June bride、6月の花嫁)の6月や、七夕伝説の7月は比較的少ない傾向です。
6月の英語名「June」が、ローマ神話のジュピターの妻ジュノー(結婚生活の守護神)からとられていても、日本の天候では敬遠されるようです。

そんな結婚式にお似合いのBGMをお薦めいたします。
6月19日にリリースされた「Namy|Wedding Lounge」です。「DJ/プロデューサー高波由多加(たかなみゆたか)が率いる、生音にこだわった音作りで聴かせる音楽ユニット「Namy」によるウェディング・カヴァー・アルバム。」との紹介になっています。

旧古河庭園(北区)の6月のバラと共に全曲試聴をしてみて下さい。
Namy | Wedding Lounge (Album All Songs)
http://www.youtube.com/watch?v=rJOB0_SIm9c&noredirect=1 (YouTube)

Wedding Lounge

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木村カエラ「Butterfly(英語詩)」のラウンジ・カヴァーやYuki Monolog Kanesaka参加の「バッハ|G線上のアリア」など必聴です。
このアルバムの楽曲の中にも「カノン進行」の影響を確かめてみて下さい。

公式PVもあります。

DJ:高波由多加は7月20日の「夏びらき MUSIC FESTIVAL’13」に出演予定です。

チケットぴあ一般発売 / 夏びらき MUSIC FESTIVAL’13 | 2013/7/20(土)~2013/7/21(日) | 所沢航空記念公園野外ステージ (埼玉県)icon

今年の「伝統的七夕」は8月13日です。
ペルセウス座流星群(国立天文台の解説はこちら)の極大に併せて、「星に願う2日間」と題する「伝統的七夕ライトダウン2013キャンペーン」があります。

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