ザ・スプリームスがモデルの「ドリームガールズ」


今回は2回目の映画紹介です。前回は、「フォレスト・ガンプ/一期一会」でした。

ミュージカル映画「ドリームガールズ」は何度か見ましたが、ストーリーの良さもですが挿入曲が良く、サウンドトラックを購入して何度も聴きました。

「ドリームガールズ」オリジナル・サウンドトラック

新品価格
¥1,625から
(2013/4/9 01:11時点)

先日この映画の「スペシャル・コレクターズ・エディション」というDVDを入手しました。
このDVDには本編のディスクとは別に、ブロードウェイ初演から25年経っての映画化への経緯や、衣装、照明、振り付けなど、185分にも及ぶメイキング映像が収録されたディスクが付いていました。
早速見ましたが非常に良く作られた内容で、改めてこの映画の良さを知り、ますます気に入ってしまいました。

 

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

新品価格
¥2,400から
(2013/4/9 01:12時点)

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

新品価格
¥6,456から
(2013/4/9 01:13時点)

この映画はご覧になった方も多いかと思いますが、大ヒットした1981年初演のブロードウェイ・ミュージカルの初映画化作品です。
ストーリーはデトロイトを舞台に、「ザ・スプリームス(The Supremes)」がモデルとなり、モータウン・レコードや所属するマーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソンなど、ストーリーに絡む人々の15年間の体験が描かれています。

モデルとなったザ・スプリームスはのちに「ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス(Diana Ross & the Supremes)」となり、ダイアナ・ロスをメインに活動します。
映画でもバック・コーラスからスタートし、グループ名「ドリームス」としてデビュー、やがてメイン・ボーカルの人気とともに「ディーナ・ジョーンズ&ドリームス」と描かれ、「典型的なショービジネスの話よ。グループで1人目立つ存在がいる場合のね」とローレル役のアニカ・ノニ・ローズが語っていました。

また、衣装やヘアー・スタイルはもちろん、至る所でザ・スプリームスが再現され、記者発表の場面に登場するレコード・ジャケットなど、ザ・スプリームスの何枚かのアルバム・デザインを1枚にしたジャケットを使用するなど細かく再現されています。
他にもメッセージ・ソングを作るが会社からは反対され、その後に歌う時の毛糸の帽子など、明らかに「マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)」だと、モータウン・サウンドのファンの方にはたまらないのではと思います。

やはりメイキング映像を見て、もっとも気になったのが配役でした。

主な配役

  • カーティス・テイラーJr.  –>  ジェイミー・フォックス(「Ray/レイ」でアカデミー主演男優賞受賞)
  • ディーナ・ジョーンズ  –>  ビヨンセ・ノウルズ(デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)、世界の歌姫としてソロ活動)
  • ジェームス・”サンダー”・アーリー  –>  エディ・マーフィ(コメディアン、俳優としては「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ、他)
  • マーティー・マディソン  –>  ダニー・グローバー(「リーサル・ウェポン」シリーズ、他)
  • エフィ・ホワイト  –>  ジェニファー・ハドソン

監督、脚本のビル・コンドン(Bill Condon)が、「監督の仕事の90%は配役で、この作品では配役の90%をエフィ役に費やした」と語っています。
他の配役についても演技以外に歌って踊れる人物がミュージカルでは重要であり、オーディションや、今ではあまり行われない衣装を着けてのスクリーン・テストを行うなどして今回の配役となりました。
ビヨンセも、本人とは違う歌手を演じられるかと心配したそうですが、出演は本人の希望でもあり、役柄として本来の歌声を抑えてまでの演技は適役でした。

エフィ役はブロードウェイでは「ジェニファー・ホリディ(Jennifer Holliday)」が演じ、その歌唱力の凄さが話題となり、今でも伝説として語られています。
私はジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)の歌唱力の凄さに驚いたのですが、そこまでエフィの配役に悩むジェニファー・ホリディをどうしても聴きたく、ブロードウェイ・オリジナル・キャストのCDを購入しました。

Dreamgirls (Spec)

新品価格
¥2,045から
(2013/4/9 01:15時点)

このCDを手にして驚いたのがプロデュースは、Airplayのデイヴィッド・フォスター(David Foster)です。
アレンジとしての参加は1曲のみでしたが、このアルバムにも関わっていたことを初めて知りました。

早速聴いてみたのですが、「いやー、さすがアメリカだ!」の一言です。
やはりジェニファー・ホリディの歌唱力は凄く、配役に悩むのがわかりました。

ジェニファー・ハドソンは「アメリカン・アイドル(American Idol)」というオーディション番組の出身です。
この番組はアメリカ全土からオーディション形式でアイドル(スター)を発掘する番組です。
審査員の辛口コメントが有名で、ジェニファー・ハドソンもファイナリストに残ったものの落とされ、審査員からは「別の道を進め」とまで言われ、「私は諦めない」と喝采とともにステージを去ったそうです。

ジェニファー・ハドソンは候補として最初にオーディションしたのですが直ぐには決められず、アメリカの主要都市で公募を行い、700人以上を審査したそうです。
しかし全ての条件を満たしているのはとジェニファー・ハドソンだと再度オーディションを行い決定となりました。
ジェニファー・ハドソンは声で勝負するから踊りは不要と言うタイプで振り付けが大変でしたが、上達も早く見事に演技をこなし、結果としてこの映画で「アカデミー賞最優秀助演女優賞」を獲得しています。

ジェニファー・ハドソンは映画出演の後、2008年にファースト・アルバムをリリースしますが、同年母と兄を銃殺で亡くすなどで活動を休止します。
翌年2009年にアメリカの一大イベントとも言える「スーパー・ボウル」で歌声を披露し、同月にファースト・アルバムが第51回グラミー賞最優秀R&Bアルバム賞を受賞し、活動再開となります。

映画をご覧になった方でもメイキング映像はまだの方は一度ご覧になると、新たな気持ちでこの映画ご覧いただけるのでは思います。

では映画ドリームガールズより曲をご紹介します。

1曲目は映画のタイトルでもある「Dreamgirls」です。
この曲はフジテレビ系列で2012年に放映された天海祐希主演のドラマ「カエルの王女さま」のオープニングに使われていましたのでご存じの方も多いかと思います。

Dreamgirls(Beyonce, Jennifer, Anika) | Dreamgirls
https://www.youtube.com/watch?v=kD_Fm04l7hA (YouTube)

2曲目はジェニファー・ハドソンが歌う「And I Am Telling You I’m Not Going」です。
エフィの配役を悩ませた曲とも言えます。
この曲でジェニファー・ホリディーは1983年にグラミー賞の最優秀女性R&Bパフォーマンス賞を獲得しています。

Jennifer Hudson | And I Am Telling You I’m Not Going
http://www.youtube.com/watch?v=QsiSRSgqE4E (YouTube)

3曲目はビヨンセが歌う「Listen」です。
この曲は映画用に新たに作られた曲で、映画の後半で夫との別れを決意するディーナ(ビヨンセ)の心境を唄っています。

Beyonce | Listen
http://www.youtube.com/watch?v=OMZGMk8RXfc (YouTube)

最後に、また「And I Am Telling You I’m Not Going」ですが、ジェニファー・ハドソンとジェニファー・ホリディがコンサートで共演しています。
2人のジェニファーの歌唱力の凄さを聴いていただければと思います。

Jennifer Hudson & Jennifer Holliday | And I Am Telling You I’m Not Going(Live)
http://www.youtube.com/watch?v=Uo4uo0flCu8 (YouTube)

関連記事