フランス音楽界のマエストロ 「ミシェル・ルグラン」


デミアン・ チャゼル監督の「ラ・ラ・ランド」は、「シェルブールの雨傘」へのオマージュ(尊敬・敬意)を表した作品とのことです。「シェルブールの雨傘」は1964年のフランス映画で、ジャック・ドゥミ監督、ミシェル・ルグランが音楽を担当した映画です。もちろん、私も両作品を観ています。「シェルブールの雨傘」は、もうずいぶん昔に観た映画です。そして、あの、チャゼル監督が「ラ・ラ・ランド」で使った原色を使って女性が躍るシーンは、「シェルブールの雨傘」で、原色の傘を回すシーンからとったとのことです。そして今でもはっきりと覚えているのは、ミシェル・ルグランの作ったテーマ音楽です。

ダニエル・リカーリ(Danielle Licari)&ジョゼ・バルテル(Jose Bartel)|シェルブールの雨傘(Les parapluies de cherbourg)|カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)&ニーノ・カステルヌオーヴォ(Nino Castelnuovo)

https://www.youtube.com/watch?v=Br17Cb1_3oU (YouTube)

ミシェル・ルグラン( Michel Legrand 1932年2月24日 ? 2019年1月26日)は、フランスの作曲家、ジャズ・ピアニスト、映画監督、俳優。パリ出身。

『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめアカデミー歌曲賞を受賞した『華麗なる賭け』(主題歌『風のささやき』)、『おもいでの夏』、『愛と哀しみのボレロ』(フランシス・レイとの共作)、『栄光のル・マン』『ネバーセイ・ネバーアゲイン』など数々の映画音楽を創作し、20世紀後半のフランス映画音楽界を代表する存在である。携わった作品の数はテレビも含めると200以上に上る。

ジャズ・ピアニストとしても活動し、自己名義のアルバム『Legrand Jazz』(1958年)ではマイルス・デイヴィスと共演。他にもジョン・コルトレーン、ジャック・ジョーンズ、ジョニー・マティス、リナ・ホーン、サラ・ヴォーンら大物ミュージシャンとの共演作品も数多い。さらに後年にはボイストレーニングを受けて、自作曲の歌唱もこなすようになった。

ミシェル・ルグラン (2019-12-18T18:44Zの版)  ウィキペディア日本語版

ミシェル・ルグランの「 これからの人生 」(What Are You Doing The Rest of Your Life?)」は、 サラ・ボーンが歌い、1972年グラミーの部門賞を獲得しました。

ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)|これからの人生(What are You Doing of Your Life ?)

https://www.youtube.com/watch?v=qsH7SLpzzLg (YouTube)

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英語版ウイキペディアによると、この曲はフランク・シナトラ、ダスティ・スプリングフィールド、ジョニー・マティス、ジュリー・アンドリュース、シャーリー・バッシー、アンディ・ウィリアムズ、バーブラ・ストライサンド、ビル・エヴァンス、ジョー・パスなど他の多くのアーティストによって演奏されました。

自分自身よい年になり、今までとは違った、これからの人生について考えることが多いです。(必然的に考えなければいけないということもいくつかで)。すぐのこと、まだ少し先のこと、だいぶあとのこと(人生100年時代なんていわれて)などいろいろ、ただ、この歌の歌詞のような世界ではなく、下世話なことばかりではありますが。この歌のように生きることの本質について考えるべきですね。

ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)|アルバム「ルグラン・ジャズ」(Legrand Jazz)

https://www.youtube.com/watch?list=PLvxWibFr0wiIS2GN91Cs8qTUGQbShNkqI&v=sEBY7AMeMMQ (YouTube)

LEGRAND JAZZ

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  • Miles Davis on trumpet,
  • John Coltrane on tenor sax,
  • Phil Wood on alto sax,
  • Jerome Richardson on bari sax,
  • Herbie Mann on flute,
  • Eddie Costa on vibes,
  • Bill Evans on piano,
  • Betty Glamann on harp,
  • Barry Galbraith on guitar,
  • Paul Chambers on bass,
  • Kenny Dennis on drums.

上記のように、演奏しているメンバーがすごいです。そして、このアルバムは、聴きやすい曲が揃っています。ただ、 ルグランはこのアルバムにマイルス・ディビスが参加してくれることに初めは不安に思っていたそうです。そのころ「マイルスは難しいヤツだから気をつけろ」とミュージシャン仲間から警告されていたからだそうです。演奏が終わった後、ルグランは、「ぼくの最初のジャズアルバムに参加してくれてるだけで天にも昇る気持ちです。あなたは天才で空をも開く人だ」とお礼をいったそうです。ルグランがマイルス・ディビスを尊敬していたのは有名な話とのことです。

ミシェル・ルグランの手がけた映画音楽で、忘れられないのは、スティーブ・マクウィーン、フェイ・ダナウェイ主演の「華麗なる賭け」です。
主題歌「風のささやき」は、すべてが「お洒落」な映像に本当にマッチした曲です。

スティーブ・マクウィーンの着たスーツ姿は、今でもおぼろげながら覚えています。すごく決まった、まさにエリートのスマートな経営者、ビジネスマンがきこなすハイセンスの姿。ベストを組み合わせたスリーピースを着用。マックィーンが演じた男は、男が惚れる男だったと思います。

フェイ・ダナウェイはツバ広帽子にミニスカート。スティーブ・マックウィーンの姿にぴったり合った知的でお洒落な魅力的な女性。

そして、「風のささやき」。

「終わりも始まりもなく円を描く 永遠に回り続ける輪のように」で始まる歌詞は、すべてが輪廻のよう廻り繰り返される。何か、叙情にみちた優雅で品のあるハイセンスで、しかも何か虚無感もをかもしだしている、すべてが本当に最高のセンスの映画で、この「風のささやき」はまさにぴったりの曲だと思います。

ノエル・ハリソン(Noel Harrison)|風のささやき(The Windmills Of Your Mind)|華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)

https://www.youtube.com/watch?v=7W6Kyvm9fuc (YouTube)

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そのほかにも、映画音楽は、「ロシュフォールの恋人たち」、「ロバと王女」、「5時から7時までのクレオ」、「はなればなれに」、「女は女である」、「おもいでの夏」、「愛のイェントル」などを手がけています。

ジャズの演奏も、マイルス・デイヴィスとの「ルグラン・ジャズ」、「ディンゴ」、オスカー・ピーターソンとの「トレイル・オヴ・ドリームズ」、「アイ・ラヴ・パリ」など多くのミュージシャンと共演しています。亡くなられる半年前(2018年7月)、東京ブルーノートで演奏しています。

亡くなってから一年がたとうとしています。(2019年1月26日 没)

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