8月初め猛暑かと思えば、8月末にかけては、22年ぶりの冷夏と急激な気温の高低変化、体調を崩さぬ様気をつけたいと思います。
そして、9月に入りました。
9月の歌で、夏の身も心も躍動するギラギラした暑さを癒す、しっとりとしたムーディーな想いに浸るバラード曲として、思い浮かぶのは、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)、の歌った「セプテンバー・ソング(September Song)」と、スウィングしてる「セプテンバー・イン・ザ・レイン(September in the Rain)」、そして、「セプテンバー・オブ・マイ・イヤーズ(September of My Years)」というアルバムなどがあります。
最初にフランク・シナトラの曲を知ったのは、「夜のストレンジャー(Strangers in the Night)」(1966年発売)だったと思います。「ビルボードホット100チャート」や「イージーリスニングチャート」で、それぞれでNo.1になりました。そして、1967年の「グラミー賞」では、「最優秀レコード賞」、「最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」などを獲得しました。
「セプテンバー・ソング」は、クルト・ワイル作曲、マクスウェル・アンダーソン作詞のブロードウェイ・ミュージカル「ニッカーボッカー氏の休日(Knickerbocker Holiday)」の挿入歌です。そして、ウォルター・ヒューストンが歌ったレコードが、1950年の映画「旅愁(September Affair)」(1952年)に使われ、ヒットして広く歌われるようになりました。
「セプテンバー・ソング」の歌詞は、人生を12ヶ月に喩えた歌です。明るい夏が終り、日が短くなる9月になるこの時期、やはり気持ちが感傷的になります。人生も初老の秋にさしかかると、残された日々がとても大切になります・・・、残り少ない時間を大切な人と共に過したい。そんな歌です。
フランク・シナトラ(Frank Sinatra)|セプテンバー・ソング(September Song)
https://www.youtube.com/watch?v=kjiVbaA1-sc (YouTube)
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「セプテンバー・イン・ザ・レイン」は、実際は春の季節なのに、心は9月で変わっていない、という曲です。
ハリー・ウォーレンとアル・ダビンとにより1937年に発表され、ジェームズ・メルトンが映画「二人のメロディ(Melody for Two)」で紹介し、スタンダード曲となりました。
フランク・シナトラ(Frank Sinatra)|セプテンバー・イン・ザ・レイン(September in the Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=757LjrGaYLI (YouTube)
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もちろん、「セプテンバー・イン・ザ・レイン」も、多くのアーティストが歌っていますが、The Beatlesも歌っています。
ザ・ビートルズ(The Beatles)|セプテンバー・イン・ザ・レイン(September in the Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=2mymcpQxdbE (YouTube)
「フランク・シナトラ」は、1915年12月12日にニュージャージー生まれ、1998年5月14日にロスアンゼルスで亡くなっています。たぶん、世界中で私たちの世代では知らない人はいない、アメリカのジャズ・ポピュラー歌手です。
そして、その交流関係は、歌手や俳優仲間から政治家、マフィアまで大変幅広いものだったようです。ケネディ家とも親しく付き合った時期もあり、マフィアとの付き合いは、映画「ゴッド・ファーザー」の中に出てくる有名歌手のモデルにもなったと言われています。)
レコードは、数多くのミリオンセラーとなり、「ルイ・アームストロング」や「セリーヌ・ディオン」など有名アーティストとの競演、競作も数多くあります。
日本公演も、1985年、1989年(サミー・デイヴィスJr.、ライザ・ミネリと共に)、1991年、1994年(ナタリー・コールとともに)と計4回行っています。
そして、これから秋の夜長ピッタリの曲がある、「フランク・シナトラ」のアルバム、「ムーンライト・シナトラ」。中でも、「The Moon Was Yellow」ムーディでありながら、ストリングが入り、それとなく艶やかな感じもする、癒される曲です。
フランク・シナトラ(Frank Sinatra)|ムーン・ワズ・イエロー (The Moon Was Yellow)
https://www.youtube.com/watch?v=-3X6O5kj1Wc (YouTube)
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暑さ寒さも彼岸まで、というように、これから一年の中でも過ごしやすい時期になってきます。耳に届く音色も、夏の蝉の鳴から、心を落ち着かせる虫の音に移り、誰もが詩人になったような、情緒的な感傷に浸る季節です。
そんな夜、「スランク・シナトラ」いろいろな情景を演出してくれます。
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