月別アーカイブ: 2019年12月

年末のご挨拶 2019


歳末の風景、大井競馬場(TCK)の門松(撮影:ヤマザキサトシ)
歳末の風景、大井競馬場(TCK)の門松(撮影:ヤマザキサトシ)

本年はご愛読ありがとうございました。

ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますと共に、明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申しあげます。

来年も、No Music, No Life.をモットーに、ジャンルを問わず音楽の話題をお届けします。

どうぞ皆様良いお年を!

2019年末の音楽ニュース

第61回日本レコード大賞は下馬評通り、Foorin(フーリン)「パプリカ」。平均年齢11.2歳による受賞は、史上最年少の受賞です。

Foorin(フーリン)|パプリカ
https://www.youtube.com/watch?v=T0valuAksuo (YouTube)

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メンバーに13歳未満がいるため、20時過ぎの大賞発表時はメンバーの「もえの」が電話で出演。会場にFoorinが不在のため事前に歌ったVTRが放送され、また、会場にいた乃木坂46、欅坂46、日向坂46、AKB48、純烈、DA PUMPが「パプリカ」を着席ダンスし、Foorinの受賞を祝福しました。

最優秀新人賞は、「BEYOOOOONDS」(ビヨーンズ)が受賞しました。

BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)|眼鏡の男の子
https://www.youtube.com/watch?v=8D_H51VvINs (YouTube)

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最優秀歌唱賞は、「市川由紀乃」が受賞しました。

市川由紀乃|雪恋華
https://www.youtube.com/watch?v=TQfPlhwHeuo (YouTube)

雪恋華

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2019/12/31追記:第70回NHK紅白歌合戦は、白組(司会は嵐の「櫻井翔」)が3年連続で優勝。対戦成績は白組39勝、紅組(司会は「瀬はるか」)が31勝になりました。

(編集長)

ワウ・ギターの名手「チャールズ・”スキップ”・ピッツ」 映画「約束の地 メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~」より


前にも紹介しましたが、セッション・ギタリスト好きもあり、ライブ映画はもちろんですが、裏方などを描いた音楽ドキュメンタリー映画を好んで見ています。

今までに見たのがこちらです。

そして今回見たのがこちらです。

約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~

テネシー州は、州都「ナッシュビル」とともに「メンフィス」が音楽の地として知られています。
この映画では、「ブッカー・T・ジョーンズ(Booker T. Jones)」、「オーティス・クレイ(Otis Clay)」、「ボビー・ブルー・ブランド(Bobby “Blue” Bland)」をはじめとする メンフィスの 伝説的なアーティスト、ミュージシャンの紹介とともに、彼らと地元出身の若手との共演で、この地の音楽を再び世界に送り出すためのアルバム制作の過程が描かれています。

また、 アーティスト、ミュージシャン 以外にも、メンフィスを代表するレコード・レーベル、「スタックス・レコード (Stax Records)」についても描かれています。
スタジオの跡地は今はミュージアムと音楽学校(スタックス・ミュージック・アカデミー)となっています。

この映画はアメリカでは2014年の公開ですが、日本は2017年に公開されました。

約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~ 予告編

出演者など、より詳しくは公式サイトをご覧ください。

約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~ 公式サイト
http://www.curiouscope.jp/Memphissoul/session.html

映画では9つのセッションに分けて楽曲の制作が描かれています。
なかでも私が好きなのは、「ビル・ウィザース(Bill Withers)」が1971年に発表した「Ain’t No Sunshine(邦題:消えゆく太陽)」で、この曲は「マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)」をはじめ、多くのアーティストにカバーされています。

この曲を、やはりカバーしたボビー・”ブルー”・ブランドがラッパーの「ヨー・ガッティ(Yo Gotti)」と共演しています。

共演をお聴かせできないのが残念ですが、ボビー・”ブルー”・ブランドのカバーです。

ボビー・ブルー・ブランド(Bobby “Blue” Bland) | 消えゆく太陽(Ain’t No Sunshine)
https://www.youtube.com/watch?v=OjWQGi2_Jzw (YouTube)

車椅子で登場するボビー・”ブルー”・ブランドは、惜しくも2013年と映画の公開前に亡くなっています。

なお、映画では制作過程として曲を聴く事が出来ますが、フルでは聴けず、また、曲の合間に会話が入ったりします。

フルで聴きたい場合は、映画で未収録のセッションを加えた、全12曲収録のオリジナル・サウンド・オラックCDがリリースされています。

「約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~」(Original Soundtrack)

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さて、タイトルのワウ・ギターですが、この映画でもキーマンとして登場するのがギタリストの「チャールズ・”スキップ”・ピッツ(Charles “Skip” Pitts)」です。

1947年、ワシントンDC生まれで、叔父が有名なシアター、「ハワード・シアター」の隣でホテルを経営していたことから、ここに出演の「ジェームス・ブラウン(James Brown)」、「オーティス・レディング(Otis Redding)」をはじめ多くのR&Bアーティストらと知り合い、音楽業界へと進みます。

同地で活動を開始し、「ウィルソン・ピケット(Wilson Pickett)」、「アイズレー・ブラザーズ( Isley Brothers)」などとプレイし、一時期はアイズレーのバックバンドに参加、この映画でも語られている1969年に大ヒットとなった「イッツ・ユア・シング」のギター・リフが知られています。

アイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers) | イッツ・ユア・シング(It’s Your Thing)

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その後、ファンク・バンドでウィルソンピケットのバック・バンドとして活動する「ミッドナイト・ムーバーズ(Midnight Movers)」のギタリストおよびバンドリーダーとなります。

ドイツのテレビ・ショーで「サム&デイブ(Sam & Dave)」の「ソウル・マン(Soul Man)」を演奏しています。
チャールズ・”スキップ”・ピッツが20歳の映像です。

ミッドナイト・ムーバーズ(Midnight Movers) | ソウル・マン(Soul Man)
https://www.youtube.com/watch?v=UBh_tOJdFOQ (YouTube)

そして、1970年に「アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)」の誘いにより、メンフィスを活動の場とするため移住します。

メンフィスではアイザック・ヘイズのバンド・メンバーとして多くのレコーディングに参加します。

映画でチャールズ・”スキップ”・ピッツが、

「アイザックが新しいバンドを始めて仕事をいっぱいくれたんだ。」
「1981年にヤツが破産するまで一緒にやった。」
「アイザックが外国へ飛んでー。」
「1994年に帰って仕事を再開し、また呼ばれ。」
「あの日、俺はランチの約束に遅れて、ヤツは俺の到着前に亡くなった。」
「ヤツがに死ぬまで一緒にやった。」

と、語っています。

アイザック・ヘイズは2008年に自宅のベッドルームで倒れ病院へ緊急搬送されましたが、亡くなってしまいました。
死因は脳梗塞でした。65歳でした。

このアイザック・ヘイズとの仕事で誕生したのが、ワウ・ギターの名演と言われる、映画「黒いジャガー(原題: Shaft)」のテーマ曲、「黒いジャガーのテーマ(Theme from Shaft)」です。

アイザック・ヘイズのライブ映像ですが、チャールズ・”スキップ”・ピッツが主役のように弾きまくっています。

アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes) | 黒いジャガーのテーマ(Theme from Shaft) Live 2002
https://www.youtube.com/watch?v=oDOH3ViMmCM (YouTube)

この映画「黒いジャガー」のサウンドトラック・アルバムは全米1位を獲得し、グラミー賞などを獲得、そして、この「黒いジャガーのテーマ」も全米1位を獲得し、アカデミー歌曲賞やグラミー賞のインストゥルメンタル・アレンジ部門を受賞しています。

この映画でもスタックス・ミュージアムに展示されているトロフィーを背景に、スタックス・ミュージアム館長の「ディーニー・パーカー(Deanie Parker)」が、

「アイザックのオスカー像があるわ。」
「アフリカ系で、アカデミー賞を受賞したのはアイザックが初だったはず。」
「オスカー像がメンフィスに来るなんて。」

と、言っています。

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また、この曲についてチャールズ・”スキップ”・ピッツが語っています(背景が「cry baby(ワウ・ペダルの商品名)」です)。

Charles “Skip” Pitts: The Creation Of SHAFT
https://www.youtube.com/watch?v=w-ytse0J0u8 (YouTube)

それまでもワウ・ペダルによるギター・ソロなどはロックなどで耳にしていたのですが、この曲を聴いた時のカッティングのカッコ良さは衝撃でした。

私もこの曲に影響されたのか、家にもワウ・ペダルが何故か2個あります。
このように弾けなかったからか使わないまま放置され、今ではボリュームもガリって使えないだろうなと、それすら確認していない状況です。

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また、この曲については、1972年にロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで、スタックスに所属アーティストが出演し行われたコンサート、「ワッツタックス(Wattstax)」でもトリを務め、映画でもコンサートでのこの曲を流し、「アイザック・ヘイズがワウ・ギターのスキップ・ピッツにひれ伏す(Isaac Hayes Bows To Skip Pits On The Wah-Wah)」と紹介しています。

当時、高価でしたがVHSで購入し見ていたのですが、最近安価でDVDがリリースされているのを知り購入しましたが、当時を思い出しました。

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この曲以外にも、 先に、1994年に帰って仕事を再開しと書きましたが、1995年にリリースしたアルバム「ブランデッド(Branded)」 で、1曲目の「アイクズ・プリー(Ike’s Plea)」、2曲目「ライフズ・ムード(Life’s Mood)、そして3曲目の「スティング(Sting)」の名曲「フラジャイル(Fragile)」までの流れで弾かれるワウ・ギターがカッコよいです。
もちろんギターはチャールズ・”スキップ”・ピッツです (クレジットにはもう1名) 。

アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes) | Ike’s Plea~Life’s Mood~Fragile
https://www.youtube.com/watch?v=nE28VJpDkgU (YouTube)

ブランデッド

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他にも多くの曲で弾いていますが、私はワウ・ギターではこの2曲が気に入っています。

残念ながら、チャールズ・”スキップ”・ピッツは2012年5月1日にメンフィスの病院で亡くなっています。アイザック・ヘイズと同じ65歳でした。
映画の公開が2014年ですのでボビー・”ブルー”・ブランドと同様、この映画の公開前に亡くなっています。

マイ・フェイバリット・クリスマス・ミュージック2019


ユズの実 撮影:ヤマザキサトシ 撮影日:2019年12月12日
ユズの実 撮影:ヤマザキサトシ 撮影日:2019年12月12日

気象庁の中長期予報は「暖冬」傾向を伝えていますが、その分、寒い日が周期的にあり、去年よりは年末感が増した今年のクリスマスシーズンです。

コート要らずの陽気と真冬の寒さを繰り返すこの寒暖差は体にこたえます。ご自愛ください。

さて、12月の「お気に入り曲」のテーマは、毎年恒例の「クリスマス」です。

当ブログ執筆者がお勧めするクリスマス・ミュージック6曲を紹介します。

竹内まりや|ロンリーウーマン
https://www.youtube.com/watch?v=AfdzDiALtfA (YouTube)

Bon Appetit!

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  • いかにも都会の大人の知性にあふれた女性、その洗練された女性がみせる切なさ、何故か、私も切なくなります。クリスマス シーズンは一見華やかですが、実はそれぞれが寂しさを抱いているような、、(Hiro)

山下達郎|クリスマス・イブ
https://www.youtube.com/watch?v=KfUWILrjja0 (YouTube)

クリスマス・イブ

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  • 曲とコマーシャル映像がこれほどシリーズ化されてマッチしているものは無いと思います。こんなコマーシャルだったら、何度でも観てしまいます。若いっていいですね!(Hiro)
  • 「クリスマス・イブ」には、このJR東海の深津絵里が印象的でした。(Koji)
  • この時期は奥さんもですが、やはりこの曲ですね。今も1983年に発売の12インチのピクチャー・レコード(3万枚限定)を持っており聴いています。(MAHALO)
  • 今年は定番曲に一票!(Yama)

リベラ(Libera)|天使のくれた奇跡(Angel)
https://www.youtube.com/watch?v=6H9OH7wA4uM (YouTube)

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  • リベラの天使の歌声で聴くクリスマスソング・アルバムは最高のクリスマス・プレゼントです。(Koji)

ペンタトニックス (Pentatonix)|クリスマス・イブ(Christmas Eve)
https://www.youtube.com/watch?v=VT2FqN9FEPA (YouTube)

ベスト・オブ・ペンタトニックス・クリスマス (ジャパン・エディション) (通常盤) (特典なし)

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  • クリスマス・ソングのど定番「山下達郎|クリスマス・イブ」をアカペラで聴くのも良いものです。本家山下達郎の2019 Version[B07ZTKJ4CG]も健在です。(Koji)
  • 「本家」も「アカペラ」も、どちらも好きです。(Yama)

ブライアン・カルバートソン(Brian Culbertson)|ディス・クリスマス(This Christmas)
https://www.youtube.com/watch?v=QeMT53YnhbQ (YouTube)

Soulful Christmas

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  • キーボディスト、「ブライアン・カルバートソン」の「Soulful Christmas」というアルバムに収録された「ダニー・ハザウェイ」作のこの曲は心地良いです。アルバムのタイトルのとおり、クリスマス曲を収録したこのアルバムは全曲ともお勧めです。(MAHALO)

チキンシャック(Chickenshack)|クリスマス・ソングス:クリスマス・ソング~プリーズ・カム・ホーム・フォー・クリスマス(Christmas Song~Please Come Home For Christmas)
https://www.youtube.com/watch?v=L-ytfS5vXsk (YouTube)

PRIME TIME

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  • 「チキンシャック」の六本木PIT INNでのライブ・アルバムに収録のこの曲は、この時期の定番曲としてよく聴いています。「山岸潤史」のギターもですが、「土岐英史」さんのサックスが心地よいです。ライブは7月でしたが、アルバムのリリースが11月という事もあり、この曲のみお客さんの入場前に録音されたそうです。(MAHALO)
  • 土岐英史のサックス、山岸潤史のギター、本当に優しい音色です。クリスマスの夜のイメージの優しく包んでくれる世界にぴったりです。(Hiro)

ユニコーン(奥田民生)|雪が降る町
https://www.youtube.com/watch?v=YTZuk83g9Xs (YouTube)

ザ・ベリー・ベスト・オブ・ユニコーン

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  • 年末の情景が蘇る12月になると聞きたくなる年末ソング。私にとってのクリスマス・ソングです。(Yama)

お気に入りが見つかれば幸いです。

(編集長)

昭和世代の鏡「男はつらいよ」


「男はつらいよ」の主人公「フーテンの寅」こと車寅次郎は、本ブログでKojiさんが紹介しています。

そして、今年12月27日に「 男はつらいよ お帰り寅さん」 が公開されるとのことです。

桑田佳祐が主題歌を歌います。

渥美清|男はつらいよ
https://www.youtube.com/watch?v=qjd-4rrX1K8 (YouTube)

男はつらいよ 寅さん発言集

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私は、「寅さん」が必ず物語風に語る「アリア」が大好きです。

車寅次郎らしさ 第15作 男はつらいよ 寅次郎相合い傘
https://www.youtube.com/watch?v=KtdxuPJWoqg (YouTube)

「男はつらいよ HDリマスター版」プレミアム全巻ボックス コンパクト仕様<全53枚組> [DVD]

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リリーをキャバレーまで送った寅次郎は、そのあまりの環境の劣悪さに驚き、肩を落としてとらやに帰って来る。「俺にふんだんに銭があったら…」寅次郎は大ステージで歌い上げるリリーの姿を想像し、臨場感たっぷりにさくらたちへ語って聞かせる。寅次郎の切ないまでの愛情が渥美清の演技によって表現されている。山田洋次によれば[後日リリー役の浅丘ルリ子がこのシーンを見て涙を流していたという。このシーンに限らず、渥美清独特の語り口によってなされる“一人語り”はスタッフの間から「寅のアリア」と呼ばれていた。

男はつらいよ (2019-12-07T04:03Zの版)   ウィキペディア日本語版

「・・・・・・・・」「あいつは、きっとなくなぁ」「・・・・・・」
渥美清の演技ではあると思いますが、キリスト教の「愛」の教えの境地のようにも思います。「求める愛」と「与える愛」、何か相当な隔たりがあるように思います。この「寅さん」の言葉を「リリー」がもしも聞いていたらどう思うのでしょうか。

余談ですが、「ティファニーで朝食を」の1シーン、「ティファニー」で指輪を買おうとするシーン、全てが高級品でとても手が出ません。最後にお菓子のおまけでもらった指輪を出し、この指輪に「Tiffany」のイニシャルを刻印をしてほしいと頼みます。で、店の人の対応が粋です!預かってイニシャルをいれますので、明日取りに来なさい。

今、お金が豊かさの全てである時代に、両作品のこのシーンは、何か、「粋な生き方」、「奥深い幸せの味わい」を感じます。

ティファニーで朝食を|Movie CLIP|1961年

ティファニーで朝食を [Blu-ray]

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本当に、「寅さん」の語りに引き込まれて涙が出てきます。
「寅さん」が口ずさむ、「悲しい酒」上手です。本家で聴いてみます。

美空ひばり|悲しい酒
https://www.youtube.com/watch?v=zi1yedKi3FE (YouTube)

美空ひばり 2 ベスト PBB-82

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もう一作、とても好きな作品は、第17作「虎次郎夕焼け小焼け」です。

車寅次郎らしさ 第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
https://www.youtube.com/watch?v=crCTlvFvYek (YouTube)

「男はつらいよ HDリマスター版」プレミアム全巻ボックス コンパクト仕様<全53枚組> [DVD]

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このシーンは本当にすきです。「寅さん」の身勝手なロジックで画家に絵を描いてほしいと乞う、もちろん、「寅さん」が自分のために乞うわけではない、また、この話の前に、ものの数秒で書いてしまった絵(ほうず)を7万円で古本屋が買った、という前段がある。
もちろん、最後のシーンではこの画家はちゃんとした「ぼたん」の絵を、芸者「ぼたん」に書いてあげるのですが。

もう、ワンシーン。青観と志乃です。

青観と志乃 第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
https://www.youtube.com/watch?v=ZTDwaR9bMR8 (YouTube)

画家役は宇野重吉、その画家の初恋の人役は岡田嘉子です。

岡田嘉子は戦前好きな男性とソ連へ駆け落ち、亡命した。そして大変な苦労をした。その実生活を踏まえて、「志乃」がこう話します。

私、近頃よくこう思うの。人生に後悔はつきものなんじゃないかしらって。
ああすればよかったなあ…という後悔と、
もうひとつは、
どうしてあんなことしてしまったのだろう…、という後悔…

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

この言葉は、岡田の人生そのもの「感」、生き様の上にある重い言葉として観ている私たちに強烈なインパクトを与えます。

この、「夕焼け小焼け」は、渥美清、宇野重吉、岡田嘉子がそれぞれの生き様、人生観で、演技を超えた作品の「品」を醸し出しているように思います。「夕焼け小焼け」は何度でも観て飽きないです。

そして、この映画には、宇野重吉の実子「寺尾聡」も出演しています。寺尾聡は今や、本当に渋さがまして素晴らしい俳優ですが、「夕焼け小焼け」では、宇野重吉と並べるといかにも青い感じです。(それも演技なのかもしれませんが)
そして、指輪つながりの曲。

寺尾聡|ルビーの指環
https://www.youtube.com/watch?v=4O-Y1VIM74I (YouTube)

Re-Cool Reflections

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「ルビー」はその赤い輝きで石の価値を認めさせていますが、第47作目「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」にこんなシーンがありました。

寅次郎、えんぴつを売る|第47作 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様
https://www.youtube.com/watch?v=AGrrbHayUew (YouTube)

靴の会社で営業をしているおいっ子の満男が、仕事がつまらないと愚痴をこぼします。それを聞いた「寅さん」は、そのへんにあった鉛筆を満男に渡して「オレに売ってみな」と言うのです。

満男は「この鉛筆を買ってください」「消しゴム付きですよ」と特長をアピールしますが「僕は字を書かないから鉛筆なんて必要ありません」と寅さんはすげなく断ってしまいます。

満男が「こんな鉛筆は売りようがない」とさじを投げると、寅さんは満男から鉛筆を取り上げて「この鉛筆を見るとな、おふくろのことを思い出してしょうがねぇんだ」と、鉛筆にまつわる話をしみじみと語り始めます。

鉛筆を「モノ」として売ろうとした満男と、鉛筆に「命を吹き込み」その無形の「価値」を伝えた寅さん。「営業の極意」だと思い、そして、もっと広義には、「物」に対しての「夢」とか、「価値」の与え方、持ち方、を考えさせられたように思いました。

世の中は、「AI」、「IoT」、「5G」、とどんどん技術革新がすすみ、個人から、家族、会社、国家、すべての「人」「物」にかかわることがデータ化され、ネットワーク接続され、より快適さと、利便性が高度にサポートされた社会インフラが提供される環境へと進んでいます。

レオナルド・ダビンチも基本、自然、人、物のすべてを詳細に解析し、データ化し、それを科学、芸術の分野で表現したと考えられますので、しかも、それは圧倒的な革新性をもって表現されています。

今の、世の中の進んでいる基本的な方向性、科学技術の流れが、間違っているとは思いません。スポーツの世界でも、アスリート自身、気候、環境、食事など、あらゆるデータを解析して、トレーニングし、最高のパフォーマンスを出せるようになり、今までの、「根性論」などは、「悪」でしかありません。

「昭和」、戦後の昭和は、「0」からの出発で、これ以上生活環境が悪くなることはない、というベースから、将来に向けて、いろいろ「夢」を描けた時代だったと思います。そして、「平成」「令和」ときて、今後私たちはどんな「夢」を持って生きているのでしょうか、、

「男はつらいよ」は、日本人、昭和世代の鏡のような気がします。