手練(しゅれん)なギタリスト「松下誠」を最初に知ったきっかけは、「山根麻衣」のアルバム「TA SO GA RE(たそがれ)」でした。
このアルバムは、松下誠の初のサウンド・プロデュース作品として1980年にリリースされた山根麻衣のアルバムです。
山根麻衣のハスキーな歌声はもちろんですが、都会的な曲、そしていかにも松下誠だなといったアレンジの良さで、邦楽におけるAORの名盤かと思います。当時はレコードでしたが、かなり聴いた1枚でした。
また、このアルバムは松下誠の「FIRST LIGHT」とともにAORの名盤として友人に勧めた記憶があり、今でもこのアルバムの話題になることがあります。
前にも書いたのですが、私はレコードからCDへの切り替えが遅かったのか、このアルバムも1985年に1度CD化されたことを後に知ります。
以降は再発売されることなく、オークションなども見ましたが出品もなく、レコードをCDにコピーして、ノイズを我慢しながら聴いていました。
友人とも再発売されないかなと話していたのです。すると、タワーレコードからのメールの新譜情報にてTower To The Peopleというタワーレコード限定レーベルで、2013年7月3日に発売される事を知り、即予約してしてしまいました。
内容も2013年デジタル・リマスタリングとの事で山根麻衣ファンはもちろんですが、松下誠ファンにとっても待望の再発売ではと思います。
TA SO GA RE (たそがれ)
【曲目】
- たそがれ (作詞:森下優、作曲:中村きんたろう、編曲:松下誠)
- ハート・フォー・セール (作詞/作曲:山根麻衣、編曲:松下誠)
- Get Away (作詞:山根麻衣、作曲:芳野藤丸、編曲:松下誠)
- インタールード よれよれ・ボーイ (作詞/作曲:松宮恭子、編曲:松下誠)
- シティ・ドライブ (作詞:康珍化、作曲:芳野藤丸、編曲:松下誠)
- ウェイヴ (作詞/作曲:山根麻衣、編曲:松下誠)
- フーリン・マイセルフ (作詞:小林和子、作曲:エリック・カルメン、編曲:青木望)
- 光と風と波と (作詞:山根麻衣、作曲:安部恭弘、編曲:松下誠)
※レコードでは1-4がA面、5-8がB面となります。
【パーソネル】
- Vocal: 山根麻衣
- Drums: 宮崎全弘、多田牧男、広瀬徳志、市原康
- Keyboard: 向谷実、信田かずお、上柴はじめ、今泉敏郎
- Bass: 多田文信、高橋ゲタ夫
- Guitar: 松下誠
- As-Guitar: 鳴海寛
- Percussion: ペッカー、石井コータロー
- Strings: 加藤ジョー・グループ、小林グループ
- Chorus: 山根麻衣、松下誠、多田文信、川村栄二、Maria Planas、山根栄子、Flag Shiozawa
- Horn: 山田セクション
- Fluger Horn: 中沢健次
- Blues Harp: 八木のぶお
山根麻衣(2001年に麻似に改名)は、レコードにも「Produced by Cocky Pop YAMAHA」と書かれているように「ヤマハ・コッキーポップ」系で、以降もアルバム・リリースやスタジオワークとして活動されています。
私はこのアルバムしか聴いていませんので、彼女の経歴などは、こちらをご覧ください。
このアルバムよりレコードではA面1曲目の松下誠のギターソロのカッコ良い「たそがれ」、B面1曲目の明るくポップな「シティ・ドライブ」、そして「ウェイヴ」の3曲を紹介します。
詩、曲、ヴォーカルとも良い曲ですが、何れも松下誠のセンスの良いアレンジが魅力です。
山根麻衣 | たそがれ
http://www.youtube.com/watch?v=S2BG4vS60YI (YouTube)
山根麻衣 | シティ・ドライブ
http://www.youtube.com/watch?v=crcuiscfJBg (YouTube)
山根麻衣 | ウェイヴ
http://www.youtube.com/watch?v=BwcgXhHdM_s (YouTube)
最後に、タワーレコードの「
Tower To The People」というレーベルは、タワーレコード・オンラインか店舗での購入と限定されてしまいますが、洋楽、邦楽を問わず、諦めていたアルバムが復刻するので驚いています。
私は既に何枚か購入しましたが、他にも購入したいアルバムも多く、参考にされてはと思います。
探していた1枚が見つかるかもしれません。