今年も残りわずかとなり、私の締めくくりとして今回もこのタイトルでハワイのミュージシャンの紹介です。
昨年は「カラパナ」とその仲間たちとして、「デヴィッド・ジョン」、「マイケル・パウロ」などを紹介しましたが、今回は「Guitar Workshop In Hawaii – Pacific Coast Jam」というアルバム、そして参加ミュージシャン達です。
ギター好きにはご存知の方も多いかと思いますが、フュージョン全盛期の1977年に「森園勝敏」、「大村憲司」、「渡辺香津美」、「山岸潤史」の4人のギタリストによって作られたアルバムが「Guitar Workshop Vol.1」です。
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最初のリリースが40年も前の事ですのでまだCDは無く、購入はLPレコードでした。
後にCD化され、CDも何度も復刻されていますのでお持ちの方も多いかと思います。
私もレコードは擦り切れるくらい聴いた愛聴盤の1枚でしたが、好評だったのか「渡辺香津美」から「秋山一将」に代わり、「六本木Pit Inn」でのライブ盤となる「Vol.2」、そしてレコードの時代に良い音を求め「リー・リトナー&ジェントル・ソウツ(Lee Ritenour&Gentle Thoughts)」で知られるダイレクト・カッティングによるレコーディングの「Vol.3」と続きます。
Vol.2のライブは2日間行なわれ、リリースされたアルバムは2日目の模様ですが、当時はLPレコード1枚に収録のため無理な編集となっていましたが、のちに「1st Night」、「2nd Night」と何れも3枚組でリリースされ私も購入しましたが、原音となる編集前の、そして2日間の演奏がこれほど違うのかに驚き、ライブの雰囲気を楽しむにはやはりこの長さを聴かないと駄目かなと思いました。
さらに、この企画は日本を離れロサンゼルスへと移り、「ジェフ・バクスター(Jeff “Skunk” Baxter)」、「バジー・フェイトン(Buzz Feiten)」らによる「Guitar Workshop In L.A.」がリリースされます。
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そして、ハワイへと移しレコーディングされたのが今回紹介する「Guitar Workshop In Hawaii – Pacific Coast Jam」です。
Guitar Workshop In Hawaii – Pacific Coast Jam
- リキ・リキ・ハイウェー(Like Like Hwy)
Featuring: D.J. Pratt / Fred Schreuder - オーソンズ・レストラン(Orson’s Restaurant)
Featuring: Kapono Beamer - ブラ・ボセ(Pra Voce)
Featuring: Bud Nuanez / Kapono Beamer / D.J. Prett / Fred Schreuder - ココ(Koko)
Featuring: Fred Schreuder - サンバ・ヌエバ(Samba Mueva)
Featuring: Bud Nuanez - イッツ・ソー・ファイン(It’s So Fine)
Featuring: Bud Nuanez & Paline Wilson(Vocal) - ガールズ・ウィズ・ゴールデン・タンズ(Girls With Golden Tans)
Featuring: Kapono Beamer - タートル・ベイ・ウインド(Turtle Bay Wind)
Featuring: Fred Schreuder - アイム・ゴナ・ビー・アローン(ラハイナ・ムーン)(I’m Gonna Be Alone(Lahaina Moon))
Featuring: Bud Nuanez & Pauline Wilson(Vocal) - ディージェーズ・ラメント(Dj’s Lament)
Featuring: D.J. Prett
GUITAR WORKSHOP in HAWAII-Pacific Coast Jam
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参加ギタリストは全員がハワイ出身とは言えませんが、何れもハワイで活躍したバンド、グループのギタリスト達です。
また、「角松敏生」が10曲中4曲で作曲、プロデュースとして参加していますが、1987年にリリースされた角松敏生自身のインストゥルメンタル・アルバム「SEA IS A LADY(シー・イズ・ア・レディ)」がフュージョン・ファンで話題となったからかもしれません。
その角松敏生もこのアルバムを今年リメイクしてリリースしています。
では、アルバムに参加のギタリストを紹介します。
カポノ・ビーマー(Kapono Beamer)
スラックキー・ギタリストの第一人者として知られています。
スラックキーとはハワイアン・ミュージックでよく使用されるチューニング、奏法で、「ライ・クーダー」が自身のアルバムで取り入れた事でも知られています。
私がカポノ・ビーマーを知ったのは、「ケオラ&カポノ・ビーマー(Keola & Kapono Beamer)」というユニットの「ホノルル・シティー・ライト(Honolulu Citu Lights)」というアルバムでした。
確かホノルルのタワー・レコードでお勧めとして飾ってあったのを購入した覚えがあります。
タイトル曲の「ホノルル・シティー・ライト」は「カーペンターズ」のカバーでも知られています。
ケオラ&カポノ・ビーマー(Keola & Kapono Beamer) | ホノルル.シティー・ライト(Honolulu Citu Lights)
https://www.youtube.com/watch?v=akNbC7hcblw (YouTube)
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今回紹介のアルバムではアコースティック・ギターによるこの曲を演奏しています。
因みに、この曲の作曲、アレンジは角松敏生です。
カポノ・ビーマー(Kapono Beamer) | オーソンズ・レストラン(Orson’s Restaurant)
https://www.youtube.com/watch?v=Uc7Dm_UcLKo (YouTube)
バド・ニュアネス(Bud Nuanez)
バド・ニュアネスはハワイを代表する、そして「ハービー・メイソン」のプロデュースでアメリカ、そして日本でも人気のフュージョン・グループ「シーウィンド(Seawind)」のギタリストです。
シーウィンドにつきましてはHawaiiに行きたい…2014「シーウィンド」で紹介しましたのでご覧ください。
今回紹介のアルバムでも取り上げている「プラ・ボセ」は、シーウィンドの4枚目のアルバム「Seawind(邦題:海鳥)」に収録された曲で、こちらがオリジナルとなります。
シーウィンド(Seawind) | プラ・ボセ(Pra Vose)
https://www.youtube.com/watch?v=rl5PwNduw_Q (YouTube)
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また、アルバムではこの曲を演奏しています。
バド・ニュアネス(Bud Nuanez) | サンバ・ヌエバ(Samba Mueva)
https://www.youtube.com/watch?v=1yQXgAt5MbY (YouTube)
デヴィッド・ジョン(David John Pratt)
デヴィッド・ジョンもハワイを代表し日本でも大人気のグループ「カラパナ(Kalapana)」のギタリストです。
カラパナにつきましては昨年のHawaiiに行きたい…2016 カラパナとその仲間たち「デヴィッド・ジョン」「マイケル・パウロ」で紹介しましたのでご覧ください。
ソロ・アルバムも紹介しています。
カラパナでデヴィッド・ジョンのギターといえば「ワイキキの熱い砂(Black Sand)」かと思いますが、昨年紹介していますので、ギタリストとしての私のお勧めは、サーフィン映画のサウンド・トラックとして使われたこの曲かと思います。
カラパナ(Kalapana) | 鮮烈のチューブ・ライディング(The Ultimate)
https://www.youtube.com/watch?v=cf_nam0TqWo (YouTube)
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今回紹介のアルバムではこの曲を演奏しています。
デヴィッド・ジョン(David John Pratt)| ディージェーズ・ラメント(Dj’s Lament)
https://www.youtube.com/watch?v=-o2Gw2ODcGk (YouTube)
フレッド・シュルーダー(Fred Schreuder)
最後はやはりこのギタリストです。
フレッド・シュルーダーは私にとっては思い出の深いグループ「ミュージック・マジック(Music Magic)」のギタリストです。
ハワイを拠点に活動したミュージック・マジックは2枚のアルバムのリリースで解散となります。
フレッド・シュルーダーズは地元で活動を続けますが、その後ロサンゼルスへと移りセッション・ギタリストとして活動します。
また、フュージョン・グループ「ヒロシマ(Hiroshima)」のギタリストとして12年間在籍していましたのでご存知の方も多いかと思います。
ミュージック・マジックといえばやはりこの曲です。
バックで弾くギターが心地良いです。
ミュージック・マジック(Music Magic) | ワン・マン・レディ(One Man Lady)
https://www.youtube.com/watch?v=K5ByDB0TPh4 (YouTube)
今回紹介のアルバムではこの曲を演奏しています。
この曲の作曲、アレンジはカラパナの日本人ベーシスト「佐野健二(Kenji Sano)」で、日本では「安室奈美恵」、「EXILE」のミュージック・ディレクターを務めた事でも知られています。
また、ボーカルとしてシーウィンドの紅一点「ポリーン・ウィルソン(Pauline Wilson)」が参加しています。
フレッド・シュルーダー(Fred Schreuder) | ココ(Koko)
https://www.youtube.com/watch?v=UIt-_s6HlMQ&t=28s (YouTube)
今回は1枚のアルバムからとなりますが、ハワイに関わりのある私の大好きな4人のギタリストを紹介しました。
今年も年末年始はこのアルバムでも聴いて行った気分となりそうですが…。
それと、この映画でも見ようかなと….。
映画『わたしのハワイの歩きかた』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=QvdxiPLBObg (YouTube)
本年もご覧いただきありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。
Thanks!! “MAHALO”