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ウォール・オブ・サウンドの代表「ザ・ロネッツ」


ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」を作った、「ハーヴェイ・フィリップス・スペクター(Harvey Phillip Spector)」こと「フィル・スペクター(Phil Spector)」がプロデュースしたグループに「ザ・ロネッツ(The Ronettes)があります。

「ザ・ロネッツ」の「私のベビー(Be My Baby)」は大ヒットしました。

ザ・ロネッツ(The Ronettes)|あたしのベビー(Be My Baby)
https://www.youtube.com/watch?v=5KH6e_6O_dE (YouTube)

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「ザ・ロネッツ」は、ニューヨーク出身の1960年代の女性歌手グループです。
1958年に、リードシンガーの「ヴェロニカ・ベネット(Veronica Bennett)」、ヴェロニカの姉の「エステル・ベネット(Estelle Bennett)」、そしてベネット姉妹のいとこの「ネドラ・タリー(Nedra Talley)」の3人で結成されました。
そして、フィル・スペクターのプロダクションのオーディションを受け、フィレスレコードから、1963年に「Be My Baby」をリリースしました。

ザ・ロネッツの「Be My Baby」で思い出すのは、「弘田三枝子」が、1963年に「私のベイビー」のタイトルで日本語カバーし、ヒットさせた事です。その後も、伊東ゆかりも、1964年に「あたしのベビー」としてカバーリリースしていることです。

弘田三枝子|ビーマイベイビー
https://www.youtube.com/watch?v=ikg34H4glW8 (YouTube)

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この、「ウォール・オブ・サウンド」の「Be My Baby」に感銘を受けた「ビーチ・ボーイズ」の「ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)」は、「ドント・ウォーリー・ベイビー(Don’t Worry Baby)」を作り、ザ・ロネッツとフィル・スペクターに捧げたとの事です。

ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)|ドント・ウォーリー・ベイビー(Don’t Worry Baby)
https://www.youtube.com/watch?v=T2tdAo1lR0Y (YouTube)

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また、60年代から70年代前半のフォークロックバンドとして活躍した「ザ・バーズ(The Byrds)」の「ミスター・タンブリンマン(Mr. Tambourine Man)」も「ウォール・オブ・サウンド」の強い影響を受けていると言われています。
それはそのはずです。
ビーチボーイズの「ドント・ウォーリー・ベイビー」と「ミスター・タンブリーマン」のバックのミュージシャンは一緒で、それらのドラムを叩いていたのが「ハル・ブレイン(Hal Blaine)」とのことです。
「ハル・ブレイン」は、フィル・スペクターのほとんどのセッションに参加しているとの事です。ビーチ・ボーイズ、アソシエイション、ママス&パパス、バーズ、サイモン&ガーファンクル等々。60年代~70年代に活躍した伝説の「レッキング・クルー」のドラマーとの事です。

ザ・ロネッツ(The Ronettes)|ベビー・アイ・ラヴ・ユー(Baby, I Love You)
https://www.youtube.com/watch?v=CBaa-cAJRyI (YouTube)

THE BEST OF THE RONETTES

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ゴージャスなイントロ(ドラム)に導かれて、間奏のストリングスに、そして、ヴォーカル。20テイク以上はやっているといわれています。
ベビー・アイ・ラヴ・ユーの頃のザ・ロネッツは、髪の毛を盛り上げた「ビーハイヴ・ヘア」、目を吊り上げる「アイライン・メイク」、「タイト・スカート」という、1960年代の不良少女スタイルを売りにして、ファッション・リーダーとしても影響力を持っていました。

ザ・ロネッツ(The Ronettes)|恋の雨音(Walking in the Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=wOJQTXCYNBM (YouTube)

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梅雨の季節、都会の高層ビルディングの喧騒、自動車の轟音や交通渋滞、地下鉄の雑踏騒音ような騒音を背景に、降り注ぐ雨の世界を表現するのにふさわしい「音の壁」の曲です。

以下の曲もザ・ロネッツの「ウォール・オブ・サウンド」です。

  • The Ronettes|Breakin Up
  • The Ronettes| When I Saw You
  • The Ronettes|Do I Love You?
  • The Ronettes|Paradise

ザ・ロネッツのメイン・ヴォーカリストだった、「ロニー・スペクター(Ronnie Spector)」が2017年5月、18年ぶりに来日予定でしたが、残念ながら中止となってしまいました。
機会があれば是非ライブを聴きたいと思います。

ウォール・オブ・サウンドと大滝詠一


本ブログに何度となく登場している、「大滝詠一」ですが、大滝詠一に音楽的に影響を与えたアメリカの音楽プロデューサーがいた事を知りました。
ハーヴェイ・フィリップス・スペクターHarvey Phillip Spector)」という音楽家との事です。

スペクターは、「ウォール・オブ・サウンドWall of Sound)」という手法を作り上げたとの事です。

ウォール・オブ・サウンドとは、多人数のスタジオミュージシャンを起用し、長い時間と労力を要し、複数のテイクを録音する。そして、それらの複数のテイクを、多重録音による厚みのある音とエコー処理によって、分厚い音の壁を作る手法との事です。
スペクターはプロデューサーとして、「ザ・ロネッツ」、「ライチャーズ・ブラザーズ」で、多くのヒット曲をプロデュースしました。
また、かの「ビートルズ(The Beatles)」も、1967年にリリースした、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で、多重録音の手法を使い、ビートルズ解散後、ジョン・レノンは「イマジン」、ジョージ・ハリスンは「オールシングス・マスト・パス」等の曲で、スペクターをプロデューサーに起用していました。
ドラムなどのイントロからはじまり、音響技術を駆使し、分厚い音の壁につつまれている感覚、空から音が降り注いでくるような感覚、そんなゴージャスなサウンドを「ウォール・オブ・サウンド」と呼んでいました。

そのスペクターの「ウォール・オブ・サウンド」の影響を受け、日本独自のサウンドとしたのが、「大滝詠一」でした。
大滝詠一作品の中で、「ウォール・オブ・サウンド」を感じる曲として、森進一に提供した「冬のリビエラ」があります。

森進一|冬のリヴィエラ
https://www.youtube.com/watch?v=x5Ki7eT7AzA (YouTube)

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大滝詠一|夏のリビエラ(セルフカバー)
https://www.youtube.com/watch?v=qdEHaMS8tq8 (YouTube)

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大滝詠一は、ずっと小林明に強い関心があったそうです。
「レコードは買わなかったけど、映画は全部見たんだよ。それで、アキラの映画をやる時には「さすらい」だとか「ズンドコ節」なんてのが必ず映画館でかかってたんだよ。だから全部曲唄えるんだよね。」と話しています。
ですので、小林明に曲を提供する時は、「何がアキラにピッタリなのか」と、ありとあらゆる可能性を模索しています。「ダイナマイトが百五十屯(ロックもの)」、「十字路(ムードもの)」、「ギターを持った渡り鳥(ウエスタンもの)、「ダンチョネ節(ズンドコ節、民謡・俗謡)」等いろいろ考えたそうです。

小林旭|熱き心に
https://www.youtube.com/watch?v=MPuaqmSYBJo (YouTube)

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そして、松田聖子の「風立ちぬ」です。
「風立ちぬ」は、1981年にリリースされた、松田聖子の7枚目のシングルです。堀辰雄の同名小説を意識し、松田聖子を一般的なアイドル歌手から、文学少女、知的なイメージへと歌手の幅を持たせた曲として売り出しました。

松田聖子 | 風立ちぬ
https://www.youtube.com/watch?v=0ao5OOVuEnY (YouTube)

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ドラムのエコーのきいたスネアの音がいいです。そして、「風立ちぬ」聴くと、季節はいつであれ、すぐに秋を感じさせてくれます。

さて、コンピレーションアルバム「音壁 JAPAN」には、大滝詠一がプロデュースした「ウォール・オブ・サウンド」の多くの楽曲が収録されています。お薦めです。

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