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東京Jazz2015のレジェンドと若き俊英たち


14回目を迎えた「東京Jazz(公式サイト)」ですが、今年もまたNHK-BSプレミアで10月7日・14日・21日(各水曜日午前0時15分から午前1時44分)に放送されたダイジェスト版でその様子を観ることとなりました。
この時間の放送だと当然ながら録画で適当に飛ばしての鑑賞になります。
また1グループの演奏を続けて放送せず、各放送日1曲程度のダイジェストなので、会場での鑑賞とはかなり趣きが変わります。バックステージのインタビューだけは興味深い点です。

そんな今年の東京Jazzですが、メイン会場のthe Hallには第1回から登場のハービー・ハンコックやウェイン・ショーターを始め、ジャズ界のレジェンドである多くのプレーヤーが出演していました。
彼らを年齢順に並べてみると次のようになります。

  • ウェイン・ショーター(Wayne Shorter):1933年(米国)ニュージャージー州生まれ82歳
  • ボブ・ジェームス(Robert McElhiney “Bob” James):1940年(米国)ミズリー州生まれ75歳
  • ハービー・ハンコック(Herbie Hancock):1940年米国イリノイ州シカゴ生まれ75歳
  • ジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette):1942年米国イリノイ州シカゴ生まれ73歳
  • 日野皓正(Terumasa Hino):1942年東京生まれ73歳
  • スティーヴ・ガッド(Stephen Kendall Gadd):1945年米国ニューヨーク州生まれ70歳
  • ハーヴィー・メイソン(Harvey William Mason, Sr)/フォープレイ(Fourplay):1947年米国ニュージャージー州生まれ68歳
  • ラリー・カールトン(Larry Carlton):1948年米国カリフォルニア州生まれ67歳
  • リー・リトナー(Lee Mack Ritenour):1952年米国カリフォルニア州生まれ63歳
  • 渡辺香津美(Kazumi Watanabe):1953年東京生まれ62歳

といったメンバーが60歳越えで、他にもフォープレイのチャック・ローブ(Charles Samuel “Chuck” Loeb)とネーザン・イースト(Nathan East)の二人が12月7日と8日に還暦を迎えるようです。
日本の制度に当てはめると後期高齢者でもある大御所のハービー・ハンコックとウェイン・ショーター二人の最近(2014年)の映像があります。今回の二人の来日に合わせた日本独自企画2枚組ベストアルバム「ハービー・ハンコック&ウェイン・ショーター | フレンドシップ~オール・タイム・ベスト」もリリースされています。

ハービー・ハンコック&ウェイン・ショーター(Wayne Shorter & Herbie Hancock)|Jazz in Marciac
https://www.youtube.com/watch?v=K4aazWDfu2Q (YouTube)

フレンドシップ~オール・タイム・ベスト

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これら多くのレジェンドに混じって若き俊英たちも登場しました。まずは日米ハイブリッドのジャズ・エリート・バンドのニュー・センチュリー・ジャズ・クインテットNew Cetury Jazz Quintet)です。確かなジャズの伝統を備え、新世代を担う若き俊英たちです。

  • ユリシス・オーエンス・ジュニア(Ulysses Owens Jr.)/Drums:1982年(米国)フロリダ州生まれ、ジュリアード音楽院(The Juilliard School)でジャズ専攻(修士)。
  • 大林武司(Takeshi Ohbayashi)/Piano: 1987年広島市生まれ、バークリー音楽大学(Berklee College of Music)卒業。2009年の横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(関連当ブログ記事)でベストプレーヤー賞。
  • 中村恭士(Yasushi Nakamura)/Bass:1982年東京生まれ、米国シアトル育ち。バークリー音楽大学卒業後、ジュリアード音楽院卒(Artist Diploma)。
  • ティム・グリーン(Tim Green)/Alt Sax:米国ボルティモア出身、マンハッタン音楽院(Manhattan School of Music)卒業後、南カリフォルニア大(USC)セロニアス・モンク ジャズ・インスティテュートでジャズ学の修士号取得。
  • ベニー・ベナック(Benny Benack III)/Trumpet:最年少。マンハッタン音楽院の大学院に在籍。

以上のように、学歴とその音楽が必ずしもイコールとは云えないでしょうが、錚々たるメンバーです。当ブログ記事「映画「セッション」にみる指導論」で登場したジュリアード音楽院に学んだメンバーもいます。クラシック音楽教育で名高いジュリアードですが、2001年にジャズ科も開設され、その分野でも人材を輩出しているようです。

彼らのアルバムは昨年「タイム・イズ・ナウ(Time Is Now)を、今年6月に第二弾「イン・ケイス・ユー・ミスト・アス(In Case You Missed Us)」をリリースしています。

タイム・イズ・ナウ

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イン・ケイス・ユー・ミスト・アス

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今年の日本ツアーの時の映像があります。

ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット(New Cetury Jazz Quintet), Live in Japan 2015
https://www.youtube.com/watch?v=3BXCzEh7XnU (YouTube)

そして、こちらも現代ジャズ・シーンにおいて注目されるイスラエル出身のジャズメンの一人、エリ・デジブリEli Degibri)率いるエリ・デジブリ・カルテット featuring アヴィシャイ・コーエンAvishai Cohen) with Special Guest 山中千尋のステージもまた注目でした。
サックスのエリ・デジブリとトランペットのアヴィシャイ・コーエンは共に1978年イスラエルに生まれ、1997年、同じタイミングでバークリー音楽大学に留学しています。

【特集】 イスラエル・ジャズメンの傑作を追う (ローチケHMV)


エリ・デジブリ(Eli Degibri) | The Spider

https://www.youtube.com/watch?v=aQQRH1iZFyk&list=PL75cVS65S7rrssRWDsyf6Lkju0efvMIv8 (YouTube)

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因みに、彼らのステージにゲスト出演した山中千尋ですが、彼女もまたこの二人と同時期にバークリーで学んでいます。彼女については「東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(1)」にも登場しています。
その彼女が昨年7月リリースした「山中千尋 |サムシン・ブルー(初回限定盤)(DVD付) 」には、先のニュー・センチュリー・ジャズ・クインテットのベニー・ベナック(tp)と中村泰士(b)が参加しています。

山中千尋 | サムシン・ブルー
https://www.youtube.com/watch?v=G_hmmxOmmFE (YouTube)

サムシン・ブルー(初回限定盤)(DVD付)

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そして、こちらも「東京Jazz」の常連組であり、グラミー賞アーティスト(関連記事)、バークリー最年少講師のキャリアを持つ、エスペランサ・ スポルディング(Esperanza Spalding)が、彼女の新プロジェクト「エスペランサ・ スポルディング Presents Emily’s D+Evolution」として登場しました。
今回は彼女のエレクトリック・ベースとそのビジュアルが注目でした。

エスペランサ・ スポルディング(Esperanza Spalding) Presents Emily’s D+Evolution Performs “One”
https://www.youtube.com/watch?v=AkKhN590tN8 (YouTube)

One

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「世代を超えて、国境を越えて」(1)~東京JAZZとハービー・ハンコック


今年で13回目となった「東京JAZZ」ですが、ここ数年は会場に足を運ぶこともなく、NHK-FMでの生放送やNHK-BSプレミアムでのダイジェスト映像で観る程度となりました。田舎住まいの出不精と魅力的なプログラムが無くなったのも原因のようです。

NHK ONLINEの放送案内

そんな中、10月14日の放送「第13回 東京JAZZ VOL.1」で9年振りに出演したハービー・ハンコックHerbie Hancock、1940年米国イリノイ州生まれ)の演奏を楽しみました。74歳になるハービー・ハンコック率いるバンドは、確かに「世代を超え、国境を超えた」メンバーでした。

  • (b)ジェイムス・ジーナス(James Genus、1966年米国バージニア州出身)
  • (g)リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke、1973年西アフリカ ベナン共和国出身)
  • (ds)ヴィニー・カリウタ(Vinnie Colaiuta 、1956年米国ペンシルベニア州出身)

まずは放映された曲は、当日のステージ最後を飾った定番のジャズ・ヒップホップの代表曲「RockIt / Chameleon」の演奏でした。今回の東京JAZZの映像ではありませんが、昨年アルゼンチンのブエノスアイレスで行われたライブの時の映像で観てください。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock) | ロックイット(Rockit)&カメレオン(Chameleon) | 20/08/2013
https://www.youtube.com/watch?v=rMROSxxXXgU (YouTube)

残念ながら東京JAZZの時と異なり、ハービー・ハンコックの秘蔵っ子と云われているギターのリオーネル・ルエケが参加しておらず、インド出身のタブラ(Tabla:インドの楽器)奏者ザーキル・フセイン(Ustad Zakir Hussain、1953年- )が加わっています。

一方、リオーネル・ルエケ参加の映像としては2006年のスイスでの映像がアップされていますので比較してみて下さい。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock) | カメレオン(Chameleon) | live, 2006
https://www.youtube.com/watch?v=dBkoxR6eSQU (YouTube)

ハービー・ハンコックのショルダー・キーボードは当時はローランドの「AX-7(販売完了品、製品カタログ)」のようでしたが、現在はショルダー・シンセサイザー「AX-SYNTH」にグレードアップしているようです。ショルダー・キーボードについてはヤマハの製品名「ショルキー」として馴染みがありますが、最近再び復活しつつあるようです。(参考:ショルダー・キーボードは和製英語で、英語圏では「keytar(キーター)」と呼ばれる。)

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この内、「カメレオン(Chameleon)」は1973年リリースのアルバム「ヘッド・ハンターズ(Head Hunters)」に収録され、ハービー・ハンコックのエレクトリック・ジャズ期の代表作です。
そして「ロックイット(Rockit)」の方は1983年リリースのアルバム「フューチャー・ショック(Future Shock)」収録曲であり、この曲は同年のグラミー賞「ベスト・R&B・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞」にも輝いています。

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何と言ってもDJスクラッチ(Grand Mixer D.STによる)を取り入れたスタイルは衝撃的でした。
DJスクラッチ入りのグラミー賞受賞時の映像があります。未だ43歳のハービーです。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock) | ロックイット(Rockit) | 26th 1983 Grammy Award
https://www.youtube.com/watch?v=XSxMtDnRS24 (YouTube)

2002年に始まった東京JAZZですが2005年の第4回まで音楽プロデューサーを務めたのがハービー・ハンコックで、そのテーマ「世代を超えて、国境を越えて」に沿った多様なプログラムだったように思います。
彼自身のバンドもそれぞれ趣向を変えて、その音楽性同様に幅広いパフォーマンスを見せてくれていました。

まずは2002年はDJスクラッチも入った「Future 2 Future」で登場し、2003年は「トリオ」、2004年の「カルテット」、そして2005年は「ヘッドハンターズ’05」でした。
2002年の「Future 2 Future」については、LAでのライブの模様を収めたDVDがあります。こちらは1982年の「Rockit」が特典映像として付いていてお薦めです。

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さて、2005年の「ヘッドハンターズ’05」でもメンバーとして出演し注目されたリオーネル・ルエケですが、西アフリカ地方にあるベナン共和国出身でバークリー音楽大学でも学んでいます。2000年に卒業するとジャズの名門モンク・インスティチュート(The Thelonious Monk Institute of Jazz)を受験し、その時の試験官であったハービー・ハンコックにその才能を見出されたとのことです。
詳しくは彼を紹介したウェブマガジンの記事がありましたので、そちらを参考にして下さい。

Web Magazine Opners/Guest Lounge

そのリオーネル・ルエケが当ブログの記事でも紹介されたことのある、「グレッチェン・パーラトGretchen Parlato)」「マーク・ジュリアナMark Guiliana)」等と作り上げたアルバム「リオーネル・ルエケ | ヘリテッジ(Heritage)」が一昨年リリースされています。彼等の若きグルーヴ感を味わってみて下さい。3曲目収録の「トライバル・ダンス(Tribal Dance)」ではルエケとパーラトのデュエットも楽しめます。

リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke) | トライバル・ダンス(Tribal Dance)
https://www.youtube.com/watch?v=a7QymJfoL1w (YouTube)

ヘリテッジ

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このアルバムにピアノとキーボードで参加し共同プロデューサーである、「ロバート・グラスパーRobert Glasper、1978年 -、米国テキサス州出身 )」 は、ジャズやゴスペル、ヒップホップ、R&B、オルタナティブなロックなどのエッセンスを取り入れた革新的なスタイルが評価されており、2012年の第55回グラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を、アルバム「Black Radio」で獲得した逸材です。

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因みに、当ブログ推薦のmonologは「和製ロバート・グラスパー」との異名があるそうです。
monologと最近注目のジャズ・シンガー市川愛(ai ichikawa)による「山下達郎|Paper Doll」のカバーが収録のコンピレーション・アルバム「TWILIGHT TIME」が10月29日にリリースされています。

TWILIGHT TIME

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次のGrand Galleryのウェブサイトでアルバム紹介と試聴ができます。70~80年代の所謂シティ・ポップスの好きな方にはお薦めです。

10.29 「V.A./TWILIGHT TIME」リリース決定! (Grand Gallery/Product)

LA仕込みのエンターテイナー「デイヴ・コーズ」


デイヴ・コーズ(またはコズ、Dave Koz、本名:David Kozlowski、1963年 -)を最初に知ったのは、東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(2)でも紹介した2006年の東京JAZZのステージでした。
その時の映像があります。こんな登場の仕方でした。

Dave Koz|Honey-Dipped
http://www.youtube.com/watch?v=Q2gXJFyVJVI (YouTube)

奮発した甲斐があって比較的前の方の席で観ることができ、この時の雰囲気は良く記憶に残っています。この日のステージを選んだのは他の出演者が目的でしたが、デイヴ・コーズのステージが特に印象的でした。
その豊かなサービス精神とエンターテーメント性と共に楽しい演奏に引き込まれました。当日の彼のグループのメンバーは次の通りです。

Member:
デイヴ・コーズ(Dave Koz)
[Saxophone]
ブライアン・シンプソン(Brian Simpson) [Keyboard]
トニー・メイデン(Tony Maiden)[Guitar]
ビル・シャープ(Bill Sharpe)[Bass]
スティーヴォ・シアード( Stevo Theard)[Drums]

後で知ったことですが、この年に出演したグループ(他には、チック・コリアやラリー・カールトンなど著名どころも多い)の中でも一番の支持を得ていたとの事です。私もそうですが、この時のステージを観てファンになったという人も多いようです。

デイヴ・コーズはカリフォルニア州ロサンゼルスの出身で大学(UCLA)卒業と共にミュージシャンの道に進んでいます。
スムースジャズ(Smooth Jazz)或いはフュージョン(FusionJazz Fusion)のサックス奏者として、その豊かなエンターテイメント性によりアメリカでも人気があるようです。
彼のライブパフォーマンスの映像があります。代表曲の「Together Again」の2012年ジャカルタのジャズ・フェスにおける映像です。

Dave Koz|Together Again (Live at Java Jazz Festival 2012)

その彼の初ライブ盤CD「Dave Koz: Live at the Blue Note Tokyo」があります。2011年のブルーノート東京icon(港区南青山)での演奏を収録したもので、今年のグラミー賞にもノミネートされました。
当然、映像で紹介した2曲もこのライブ盤に含まれています。

Dave Koz: Live at the Blue Note Tokyo

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彼の新たなプロジェクトとして、今年6月リリースのアルバム「Dave Koz and Friends|Summer Horns」があります。

Summer Horns

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このアルバムではミンディ(Mindi Abair、1969年 -)、ジェラルド・アルブライト(Gerald Albright、1957年 -)、リチャード・エリオット(Richard Elliot、1960年 -)といった名だたる4人のサックス奏者によるアンサンブルの祭典といった趣です。4人共にLA育ち(リチャード・エリオットだけが生まれがイギリスで3歳で移住、他の3人は生まれもLA)のLA仕込みのプレーヤーと云えます。

このアルバムによるツアーとしてボストンで7月14日に行われた野外ライブの映像があります。アルバム収録の「Take 5」と「25 or 6 to 4(邦題:長い夜)」といった良く知られた曲です。

Dave Koz and Friends Summer Horns|Take 5 & 25 or 6 to 4
http://www.youtube.com/watch?v=zFJ8ysi8Pf4 (YouTube)

そして近々、東京で彼のライブが行われます。10月26日のすみだトリフォニーホールicon(東京都墨田区)と27日、28日のブルーノート東京icon(東京都港区)です。トリフォニーホールでは新日本フィルハーモニー交響楽団を従えての演奏もあるとのことで、そのチラシ(PDF)には次のように謳われています。

-デイヴ・コーズ シンフォニック・スペシャル・ナイト-
ただひたすらに酔いしれる~稀代のエンターテイナー、デイヴ・コーズ。日本初、オーケストラを従えた華麗なるステージついに実現!

チケットぴあ一般発売 | デイヴ・コーズ シンフォニック・スペシャル・ナイト | 2013/10/25(金) | すみだトリフォニーホール 大ホール(東京都)icon 一般発売 | デイヴ・コーズ(sax) | 2013/10/26(土) ・ 2013/10/27(日) | ブルーノート東京(東京都)icon

因みに、2006年の東京JAZZ(日曜の昼「テーマ:Blue Note meets 東京JAZZ」)に出向いた一番の目的はアシッド・ジャズ(Acid Jazz)で有名な英国のインコグニート(Incognito)でした。こちらも圧巻のステージであったことは云うまでもありません。東京JAZZの時のものではありませんが、その時にも演奏された「Always There」のライブの映像があります。

Incognito|Always There
http://www.youtube.com/watch?v=CTdR6BrRvX8 (YouTube)

Always There-the Best

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Incognito

100円で手に入れたブルーイ直筆サイン入レコード

インコグニートを率いるJP’ブルーイ’モーニック(通称:ブルーイ、Bluey)の直筆サインの入ったプロモーション用レコードをmonologが入手した経緯は以前ジャズ・フェスの季節(1)「モントリオール」で紹介しましたが、無事ボストンにある彼のスタジオのコレクションの仲間入りを果たしたようです。

既に当ブログでも推薦しているように、monologの新譜が10月16日にメディア・ファクトリーのmonolog専用レーベル「mono-phonics」からリリースされます。一人で全楽器を演奏するのは「monolog|Re:Live – Jazz meets HIP HOP CLASSICS」の時と同じですが、今回も演奏は全楽器一人で手掛けたようです。monolog色全開の生音ソウルが響いてくるアルバム「monolog|17 Living Souls」はソウルやファンク好きへの彼からの挨拶状かも知れません。
タワレコ新宿15周年タイアップのタワーレコード新宿店では、特設ブースが設けられ既に先行販売が始まりました。

 

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Re:Live – JAZZ meets HIP HOP CLASSICS

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<お知らせ>今夜「東京JAZZ」が放送されます


「TokyoとBostonをつなぐ音楽ブログ」をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

先日、東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(2)で紹介した東京JAZZの模様が放送されます。

日時    : 10月8日(火)午後11時45分~
チャンネル : NHK BSプレミアム
番組タイトル: 第12回東京JAZZ VOL.1

当ブログの注目は、桑原あい トリオ プロジェクト「Riverdance」と、マット・ダスクwith special guest 八代亜紀「Sway」です。

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今宵はジャズナイトでお楽しみください。

(編集長)

追記(10/18):10月19日と10月26日の放送でも、八代亜紀と桑原あい トリオ プロジェクトの模様が予定されています。

日時    : 10月19日(土)深夜1時25分~
チャンネル : NHK BSプレミアム
番組タイトル: 第12回東京JAZZ VOL.2
注目    : マット・ダスクwith special guest八代亜紀「You’d Be So Nice To Come Home To」

日時    : 10月26日(土)深夜1時25分~
チャンネル : NHK BSプレミアム
番組タイトル: 第12回東京JAZZ VOL.3
注目    : 桑原あい トリオ プロジェクト「35 Seconds Of Music & More」

演歌の女王「八代亜紀」が歌うジャズ~夢の夜


八代亜紀」は、熊本から東京に上京して、クラブ歌手として歌っていたのですが、プロの歌手になって、テレビ番組の「全日本歌謡選手権(ぜんにほんかようせんしゅけん)」に出場し、抜群の歌唱力と独特の声で、10週勝ち抜きグランドチャンピオンになりました。その後、多くのヒットを出した「演歌」歌手の大スターとして有名です。

1972年当時、私はこの「全日歌謡選手権」で八代亜紀がグランドチャンピオンになった時をリアルタイムで観ていました。美人で、そして独特なハスキーな声と歌い方、もちろん本当に歌がうまいと思いました。

大ヒットした1973年リリースの「なみだ恋」が大好きです。
夜の繁華街で働く女性の哀愁がひしひしと伝わってきて、その女性のイメージが八代亜紀そのものでした。そしてそんな「寂しさ、影のある大人の女性」に、とてもいとしさを感じ憧れました。男がカラオケで歌うのは少し難しいのですが、たまに歌って若い時の自分を思い出します。

八代亜紀|なみだ恋
http://www.youtube.com/watch?v=Dn8CwpvUNrI (YouTube)

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そして1979年に「舟歌」がリリースされました。私は、この「舟歌」が好きでたまらなくなったのは、結構年齢がいった、今から十年ぐらい前からでした。たぶん、この曲のメロディと歌詞に魅かれるのは、ある年齢に達した(渋さの出てきた?)男性が多いのではと思います。

お酒はぬるめの 燗がいい
肴はあぶった イカでいい
女は無口な ひとがいい
灯りはぼんやり 灯りゃいい
しみじみ飲めば しみじみと
想い出だけが 行き過ぎる
涙がポロリと こぼれたら
歌いだすのさ 舟唄を

このように歌詞を書き出すと、何か平凡などうという歌詞ではないように思われるのですが、八代亜紀が歌うと、まさに男の哀愁がぐいぐい心に突き刺さってきて、思わず涙ぐんでしまいます。

八代亜紀|舟歌
http://www.youtube.com/watch?v=C1GATyFEcqQ (YouTube)

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「舟歌」は、1981年公開の映画「駅 STATION」の高倉健と倍賞千恵子が、大晦日、酒場のカウンターでしっとりとしたお互いの想いを感じ合うシーンがあります。
テレビの中は「紅白歌合戦」で八代亜紀が歌う「舟歌」が映り、倍賞千恵子が演じる「桐子」の好きな歌としても使われています。

  • 駅 STATION

http://nicoviewer.net/sm1905842 (ニコニコビューア)

監督 降旗康男
脚本 倉本聰
製作 田中寿一
出演者 高倉健、倍賞千恵子、いしだあゆみ、烏丸せつこ
音楽 宇崎竜童

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そして昨年(2012年)、八代亜紀はジャズアルバム「夜のアルバム」をリリースしました。

八代亜紀 | フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (short clip)

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昨年11月には、ジャズ歌手としてブルーノート東京iconに出演しました。また、今年3月には、ニューヨークの名門ジャズ・クラブ「BIRDLAND」にも出演し、そして9月の「東京JAZZ」でも歌いました。

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八代亜紀は「演歌の女王」であるだけでなく、「スタンダード・ジャズ」を歌ってもとても上手で、その心に響く歌声に本当に魅了されます。八代亜紀は、本物の「歌手」と呼ぶにふさわしい「歌い手」だと思います。

東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(2)


東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(1)の続き

東京JAZZの会場が東京ビッグサイトicon(東京都江東区)から丸の内の東京国際フォーラムicon(東京都千代田区)に移った2006年も2日目昼の部に出向きました。「Blue Note meets 東京JAZZ」と題したステージでした。
デイヴ・コーズ(Dave Koz、sax)、ラリー・カールトン(Larry Carlton、gt)・ウィズ・スペシャルゲスト・ロベン・フォード(Robben Ford、gt,vo)、インコグニート(Incognito)など大変エンターテイメント性豊かな楽しいステージだったのを覚えています。東京駅から至近の立地も好都合でした。

TokyoJazz2010

東京JAZZ2010(東京国際フォーラム)

しかし、その後は個人的な事情もあり、足が遠のきました。再び行くようになったのは2010年になってからです。

この年は「GROOVE」と題したマーカス・ミラー(Marcus Miller、bass)、メイシオ・パーカー(Maceo Parkersax)、ラリー・カールトン(gt)&松本孝弘(gt)等のステージを観ました。
翌2011年も行っていますが、ステージと客席の距離感やプログラムの内容で最近は再び足が遠のいています。選択肢が昼の部限定ということもありますが。

そして、今年からNHK-FMラジオ放送で聴くことにしました。
PCでの音響環境とインターネット経由の聴取や録音が容易になった事があります。出不精に拍車が掛かることは間違いないようです。
PCを使った音響環境については、僅かな投資で見違える程の改善ができるので、別の機会に紹介したいと思います。

そのNHK-FMの放送は9月8日(日)午後0:20~10:00の長時間の生中継で行われました。7日(土)の模様は一部録音したものが流されましたが、8日(日)のステージは全てリアルタイムの放送で、映像はありませんが臨場感のあるライブ演奏を楽しむことができました。しかも演奏直後のバックステージ・インタビューも聞けるのは、その瞬間の興奮が伝わる一面もあります。

そのバックステージ・インタビューで初々しい受け応えをしてくれたのが、ai kuwabara trio project として夜の部の最初に登場した桑原あいでした。ステージの感想を求められて、

「何も覚えてなくて、今は興奮状態のままで、頭とお腹が痛いです。ずっと夢だったステージだったので、客席の皆さんの暖かさが伝わって、最初に泣いてしまって、、、、でも、楽しんで弾けましたが、力んでたなと思います。」

という風に、心臓の高まった鼓動が聞こえてくるような、興奮が冷めやらない様子が伺えました。若干21歳(9月21日に22歳)、新たな「ジャズ細うで繁盛記」*の始まりかも知れません。
小学6年生で東京JAZZを観て(多分、2003年の第2回)から10年、憧れの晴れ舞台で精一杯頑張ったのでしょう。
インタビュアーも気にしていたような、小さな手を目一杯広げて難曲を弾ききったことと思います。

その彼女の実質的なデビュー・アルバム(ライブ会場用の自主制作盤に2曲を追加)は昨年11月リリースの「from here to there」です。そして今年4月にセカンドアルバム「THE SIXTH SENSE」をリリースしています。

 

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何れもai kuwabara trio projectの名義ですが、ドラマーはファーストアルバムでは3人が曲によって担当し、セカンドアルバムでは新たなドラマーに固定しました。今回の東京JAZZ出演はセカンドアルバムのメンバーで臨んでいます。

  • 桑原あい(piano)・・・1991年千葉県生まれ、三姉妹の三女。洗足学園高等学校音楽科ジャズピアノ専攻を卒業。ヤマハ・ジュニアエレクトーンコンクール全国大会金賞(2001年小学生低学年部門、2003年小学生高学年部門)。中学生後半にエレクトーンからピアノに転向。三姉妹共に音楽の分野で活躍(桑原三姉妹のサイト)。
  • 森田悠介(もりたゆうすけ、bass)・・・1988年西宮市生まれ。東京音楽大学作曲専攻卒業。アルバム全曲共同プロデュース。(森田悠介公式サイト)
  • 今村慎太郎(いまむらしんたろう、drums)・・・1980年福岡県生まれ。高校卒業と同時に渡米、バークリー音楽大学に入学。在学中はケンウッド・デナード(Kenwood Dennard)に師事。2005年帰国後は様々なジャンルのサポートやバンドに参加。(今村慎太郎公式ブログ)

当日の演奏曲目は次の通りです。

  1. 35 Seconds of Music and More(Music by Michel Petrucciani)
  2. into the future or the first(Music by Ai Kuwabara)
  3. METHOD FOR… (Music by Ai Kuwabara/2nd Album)
  4. Riverdance (Music by Bill Whelan/1st album)
  5. from here to there(Music by Ai Kuwabara/1st Album)
  6. BET UP(Music by Ai Kuwabara/1st Album)

ファーストアルバムから3曲、セカンドアルバムからは1曲。カバー曲は2曲で他は桑原あいのオリジナル曲です。ヤマハ音楽教室やエレクトーンコンクールで培われた作編曲の才能と音楽の楽しみ方を伺わせる内容でした。

ファーストアルバム収録の曲で東京JAZZのエンディングに持ってきた「BET UP」を聴いてみて下さい。ドラマーだけが東京JAZZとは異なります。

ai kuwabara trio project|BET UP

今村慎太郎の加わった2ndアルバム「THE SIXTH SENSE」の予告編があります。

ai kuwabara trio project 2nd Album “THE SIXTH SENSE” trailer

彼女たちの今後の予定ですが、10月19日(土)の大津ジャズフェスティバル(会場:大津市民会館大ホール)や、10月30日(水)のSAPPORO CITY JAZZ in TOKYO(会場:明治神宮外苑特設テント)への出演があります。

チケットぴあ一般発売 | SAPPORO CITY JAZZ in TOKYO 2013 | 2013/10/26(土) ~ 2013/11/3(月、祝) | 明治神宮外苑特設TENT(WHITE ROCK MUSIC TENT)(東京都)

桑原と森田の二人からの熱いオファーでこのトリオ・プロジェクトに加わった今村慎太郎ですが、桑原とは一回り年上です。今村と同世代の上原ひろみともバークリー時代からの旧知で、彼女のサポート経験もあります。やはり同世代のYuki Monolog Kanesakaとも盟友で、彼の帰国時ライブの頼りになるドラマーでもあります。
今村慎太郎のこのトリオ以外の参加プロジェクトの一端を紹介しておきます。

  • XS:キーボーディスト堀越昭宏(元エスカレーターズ)率いるコズミック・ジャズ・ユニット。アルバム「XS|Vimana: The Spaceship」

Vimana: The Spaceship

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  • 円人図:2005年にアメリカのボストンで結成された7人編成のエンタメ・バカファンク・バンド。アルバム「円人図|ごあいさつ」

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尚、リズム&ドラム・マガジン2013年6月号に今村慎太郎の紹介記事が掲載されています。

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*編集部注:「細うで繁盛記」は、花登筺「銭の花」が原作のテレビドラマのタイトル。1970年1月~1971年4月に放送された。

東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(1)


今年で第12回目を迎えた東京JAZZですが、9月7日(土)~8日(日)に、2日間昼夜4公演が開催されました。
2002年の第1回と翌年の第2回が味の素スタジアムicon(東京都調布市)、2004年の第3回とその翌年の第4回が東京ビッグサイトicon(東京都江東区)となり、2006年の第5回以降は現在の東京国際フォーラムicon(東京都千代田区)で開催されています。

TokyoJazz2004

東京JAZZ2004(東京ビッグサイト)

第4回の東京ビッグサイトになって初めて足を運びました。確か日曜昼のセッションだったと思います。
いつもは国際見本市などで訪れるイベントホールの特設ステージですが、ステージとの距離感も近く、5グループの演奏を堪能しました。
このブログで前にも紹介した上原ひろみTOTOB787ドリームライナーと夢のTOTO(1)(2)の記事)のステージは、今でも鮮明に蘇ってきます。

その2004年が最初の登場だった上原ひろみですが、その後2006年、2008年、2009年、2011年と5回出演しています。複数のステージを務めた年もあり、東京JAZZ最多出演アーティストではないでしょうか?

そして今年の生出演はありませんでしたが、東京国際フォーラムの地上広場で最新ライブDVD「MOVEライブ・イン東京(昨年12月の東京国際フォラム公演を収録)」の上映があったようです。このDVDは一般発売の無い上原ひろみオフィシャルサイトだけの限定商品だそうで、未だ発売前で現在予約受付中とのことです。

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト – 「MOVE」ライヴ・クリップ

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TokyoJazz2005

東京JAZZ2005(東京ビッグサイト)

翌年の2005年には上原ひろみと同じバークリー音楽大学出身の山中千尋(やまなかちひろ、生年非公表、群馬県桐生市出身)が初登場しました。
日曜昼の部「Club “Jazzin”」がテーマの公演でした。バークリーの副学長を引退し演奏に専念しだしたゲイリー・バートン(Gary Burton、ジャズと不易流行(1)(2)の記事)やマーカス・ミラー(Marcus Miller、1959年 -、NY出身)なども出演しました。
私自身も前年に続き充分堪能した公演でした。マーカス・ミラーなどは大幅な時間延長で観客を楽しませてくれた記憶が残っています。ステージと客席の距離感も近く感じました。

Blue_Lounge_031205

パーラメント”Blue Lounge”の会場入口(2003年12月5日)

私が山中千尋のライブを最初に観たのは2003年12月で、フィリップモリス社主催の「パーラメント(PARLIAMENT)”Blue Lounge”」というイベントのことでした。
マイルドセブン(現在のメビウス)のバーコードを貼って応募し当選した幸運でした。
200組400名を貸し切りの綱町三井倶楽部(東京都港区)に招待して、豪華な食事や幾つかのスペースでライブも楽しめるイベントの一コマでした。
更に、トラック何台かで雪を運び込み、都心の庭園に施した雪化粧のライトアップや花のアレンジメントなど、假屋崎省吾の手による空間演出は幻想的でもありました。写真が撮れなかったのが残念です。
愛煙家冥利に尽きるイベントでしたが、最近ではあり得ない企画の様に思います。

その山中千尋ですが、バークリーに進む前に卒業した桐朋音楽大学でクラシックを学んでいます。彼女の原点とも云えるクラシック曲を素材にしたアルバム「モルト・カンタービレ」を8月にリリースしています。
新たな「山中千尋ワールド」を確かめてみて下さい。

山中 千尋|トルコ行進曲
http://www.youtube.com/watch?v=yvh3j8riFRk (YouTube)

モルト・カンタービレ(初回限定盤)(DVD付)

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この最新アルバム発売記念の全国ホールツアーが予定されています。
東京は9月19日(木)町田市民ホールicon(東京都町田市)、9月20日(金)紀尾井ホールicon(東京都千代田区)、9月23日(月、祝日)渋谷区文化総合センター大和田さくらホールicon(東京都渋谷区)となっています。

山中千尋 ニューヨーク・トリオ 全国ホールツアー2013 告知

チケットぴあ一般発売 | 山中千尋 ニューヨーク・トリオ | 2013/9/19(木) | 町田市民ホール(東京都)icon
一般発売 | 山中千尋 ニューヨーク・トリオ | 2013/9/20(金) ・ 2013/9/23(月・祝) | 紀尾井ホール(東京都) / 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都)icon

上原ひろみや山中千尋よりも前の1989年にバークリーを卒業し、一世を風靡した女性ジャズ・ピアニストに大西順子(おおにしじゅんこ、1967年 -、京都府出身)がいます。
2000年に一旦活動を休止しますが、その後復帰し2009年の東京JAZZに初登場しています。
しかし、昨年惜しまれながら、再びプロ演奏家としての活動から引退しました。
彼女の衝撃のデビュー作となったのは1993年の「ワウ(WOW)」です。ジャズとしては異例の5万枚のセールスがあったそうです。

Junko Onishi|The Jungular
http://www.youtube.com/watch?v=YZ4LfHNPWBs (YouTube)

WOW

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その彼女が、ボストン交響楽団(The Boston Symphony Orchestra)の音楽監督を長年(1973年 – 2002年)務めた小澤征爾(おざわせいじ、1935年 -、満州国生まれ)と の共演を果たしたとのニュースがありました。当ブログでも話題(シタールとノルウェイの森(2)の記事)にした、ジャズに造詣の深い作家の村上春樹が仲介したとの事です。

小澤征爾さん、ジャズ指揮=大西順子さんと共演 (時事ドットコム)

 

小澤征爾さんと、音楽について話をする

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『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック

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上原ひろみ、山中千尋、大西順子の三人はダイナミックで高度な演奏技術が特徴的ですが、何れもバークリーを首席で卒業した後にニューヨークに活動拠点を移し活躍しています。まさに世界を舞台にした「ジャズ細うで繁盛記」*といった形容が相応しいと思います。

さて今年の東京JAZZですが、かつてメディアで天才少女と称された若干21歳のジャズ・ピアニスト桑原あい(くわばらあい、1991年 -)が初登場しました。

東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(2)へ続く

*編集部注:「細うで繁盛記」は、花登筺「銭の花」が原作のテレビドラマのタイトル。1970年1月~1971年4月に放送された。

気になる女性アーティスト「ディー・ディー・ブリッジウォーター」


気になる女性アーティスト「パトリース・ラッシェン」の続き

気になる女性アーティストとして「The Mosaic Project」のメンバーの「パトリース・ラッシェン」を紹介しましたが、今回はジャズシンガーの「ディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Bridgewater)」を紹介します。

私が最初に聴いたのは「Bad for Me(邦題:涙より美しく)」というアルバムでした。ちなみに、まだLPレコードの時代です。このアルバムで初めてディー・ディー・ブリッジウォーターを知るのですが、彼女をジャズシンガーと紹介しましたが、アルバムの内容から、フュージョン系のソウル/ポップシンガー として聴いていました。

ディー・ディー・ブリッジウォーターは知らなかったけど、ジョージ・デューク(George Duke)がプロデュース、ギターが全曲ローランド・バウチスタ(Roland Bautista)という事で購入した記憶があります。
ジョージ・デュークはフュージョン全盛期によく聴いたキーボーディストですが、やはり大好きなセッション・ギタリストであるローランド・バウチスタの参加に魅かれてしまいました。
ローランド・バウチスタはアース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)のメンバーとしても知られ、カッティングの名人です。このアルバムでも1曲目の「Bad For Me」はイントロからカッコよいギターを弾いています。
このアルバムはスロー、アップと全曲ともお勧めですが、キャロル・ベイヤー・セイガーが自身のアルバム「…TOO」に収録し、マイケル・ジャクソンもカバーした「It’s The Falling In Love」も収録されています。

Dee Dee Bridgewater | Bad For Me
http://www.youtube.com/watch?v=i_uPsWA4hp8 (YouTube)

Dee Dee Bridgewater | Tequila Mockingbird
http://www.youtube.com/watch?v=rji1ozWgg4M (YouTube)

Bad for Me

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また、このアルバムを気に入ってしまい、他のアルバムを聴いてみようと購入したのが前作の「Just Family」でした。
こちらはベーシストのスタンリー・クラークStanley Clarke)がプロデュースしていますが、やはりキーボードに盟友ジョージ・デュークGeorge Duke)が参加するなど、「Bad For Me」ほどの派手さはありませんが、このアルバムもフュージョン系のソウル/ポップとして仕上がっています。
内容もですがジャケット写真に驚き、やはりLPレコードでしたのでサイズも大きく、表を隠してレジに向かった記憶があります。

Dee Dee Bridgewater | Just Family
http://www.youtube.com/watch?v=7TO_5n2OZwE (YouTube)

Just Family

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この2枚のアルバムを聴いたからだと思いますが、彼女がジャズシンガーだというイメージはありませんでした。

ディー・ディー・ブリッジウォーターは1950年、米国テネシー州メンフィス生まれです。
幼い時にミシガン州へと移りますが、父がジャズ・トランペット奏者の影響もあり、既に高校、大学在学中から父のグループで歌うなど歌手活動をしていました。
卒業後、プロとして活動を始め、1974年にサド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラの専属歌手として来日した際、日本でレコーディングを行います。
これがファースト・アルバム「Afro Blue」となり、レコードデビューは日本発となります。
その後、アトランテック・レコードから1枚アルバムをリリースしますが、エレクトラ・レコードへ移籍しました。エレクトラではジャズ/フュージョン部門の所属となり、フュージョンのブームもあり今回紹介の2枚のアルバムのリリースとなります。
その後ブラック・コンテンポラリー路線アルバムのリリースやミュージカルへ出演など活動は幅広くなりますが、活動は本来のジャズ部門で成功し、「Dear Ella」と「To Billie with Love」のアルバムで、グラミー賞のベスト・ジャズヴォーカル・アルバム賞を2度受賞しています。

 

Dear Ella

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Dee Dee Bridgewater – To Billie With Love

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私も90年代に入ってからのアルバムを何枚か聴きましたが、やはり最初に聴いたアルバムの印象が強いのか、ディー・ディー・ブリッジウォーターといえば今でも「Bad For Me」「Just Family」の2枚ばかり聴いています。

なお、以前に「東京JAZZ 2009」をテレビで見る機会があり、その時、「チャイナ・モーゼス(China Moses)」というジャズ・シンガーが出演していました。
彼女の紹介テロップに、「母がグラミー賞受賞のジャズ・シンガー、ディー・ディー・ブリッジウォーター」と書かれていたのには驚き、時代を感じました。

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(2)


JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(1)の続き

今年「31. Best Improvised Jazz Solo」を受賞したゲイリー・バートン(Gary Burton)とチック・コリア(Chick Corea)ですが、彼らはグラミー賞(Grammy Awards)の常連です。

ゲイリー・バートンのグラミー賞受賞は1972年の初受賞から今回で7回目となり、内6回はチック・コリアと共同もしくは共に参加したプロジェクトで受賞しています。何れもジャズ分野ですが、15回ノミネートされ7回受賞となります。
チック・コリアの方は1976年の初受賞「Return to ForeverNo Mystery」以降、今年のような複数カテゴリーを合わせて20回目の受賞です。因みにノミネート回数は59回に上ります。

No Mystery

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ヴィブラフォンやマリンバにおける4本マレット奏法をバートン・グリップと云う形で確立したゲイリー・バートンですが、バークリー音楽大学に残した功績も大きかったと思います。
1961年から62年にかけてバークリー(当時、音楽院)で学んだ後、ジャズミュージシャンとして活躍しますが、最初のグラミー賞受賞の頃はバークリーで教鞭を執り始めています。
1971年28歳の時から2004年に退くまで、30有余年に渡りバークリーの音楽教育を担いました。1996年から副学長の要職も務め、引退は学長であるリー・バーク(Lee Eliot Berk、1943年 – )と同時でした。尚、リー・バークは創立者の息子で、バークリー(Berklee) の校名の由来となった人物です。
その間、数多くの有望な新人を世に紹介しています。
日本人では現在もバークリーで教授を務めるトランペットのタイガー大越(Toru “Tiger” Okoshi、本名:大越徹、1950年 -、芦屋市出身)やピアノの小曽根真(Makoto Ozone、1961年 -、神戸市出身)がいます。

さて2番目のウィナーはスペイン語で「希望(Esperanza)」を意味する名を持ち、ベーシストで歌手のエスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding、1984年 -、オレゴン州出身)です。
最新アルバム「Esperanza SpaldingRadio Music Society」で受賞しています。

32. BEST JAZZ VOCAL ALBUM
WINNER:Radio Music Society
Esperanza Spalding
Label: Heads Up International

Radio Music Society -Ltd-

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Esperanza SpaldingRadio Song Official

彼女もまた、このアルバム収録曲「City Of Roses」の編曲で、「61.Instrumental Arrangement Accompanying Vocalist(s)」カテゴリーにおいて、Thara Memory と共同受賞もしています。
ジャンルの垣根を超えて才能を発揮する彼女を確かめて下さい。

Esperanza SpaldingCity Of Roses
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=F64gB9uxoiA (YouTube)

TokyoJazz20010

東京JAZZ2010の様子

その彼女ですが、昨年の「東京JAZZ2012」にこの「Radio Music Society」のメンバーを引き連れて出演しました。殆どのメンバーがバークリー時代の仲間や後輩とのことです。
この時が2回目の出演ですが、1回目は「東京JAZZ2010」においてドラムのテリ・リン・キャリントンTerri Lyne Carrington、1965年 -、マサチューセッツ州出身)率いる「The Mosaic Project」のメンバーとしてです。
その公演の映像があります。

Terri Lyne Carrington’s “Mosaic Project” – Live in Tokyo

この時はゲストとして、エスペランサより少し前の2001年にバークリーを卒業している山中千尋(やまなかちひろ、群馬県出身)がピアノで参加しています。

「世代を越え、文化を越え、ジャンルを越えたスペシャル・プロジェクト!」のアルバム「Terri Lyne CarringtonThe Mosaic Project」は2011年にリリースされています。才能ある女性ミュージシャン達が参加しています。
純粋なジャズ好きより、クロスオーバーを好む方にお薦めです。

The Mosaic Project

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【The Mosaic Project参加アーティスト】(太字は「東京JAZZ2010」出演メンバー、数字が主な参加トラック)

  • Esperanza Spalding (bass, vocal)/7,9
  • Geri Allen(keys)/1,3,6,7,10,11,13
  • Patrice Rushen (keys)/1,2,5,11 ※monolog/Re:LiveのPVでコメントしています。
  • Sheila E (percussion)/1,5,6,10
  • Inglid Jensen (trumpet)
  • Helen Sung (keys)/2,4,5,8,9,11,12
  • Tineka Postma (sax)
  • Me’Shell Ndegeocello (bass)
  • Dianne Reeves (vocal)/5
  • Dee Dee Bridgewater (vocal)/10
  • Nona Hendryx (vocal)/1,14
  • Cassandra Wilson(vocal)/6
  • Patricia Romania(vocal)

エスペランサの来日公演が来る3月19日開催されます。
【エスペランサ・スポルディング ラジオ・ミュージック・ソサイエティ】
公演日:2013年3月19日(火) 19:00開演(18:30開場)
場所:Bunkamuraオーチャードホール

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(3)へ続く

横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(2)


横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)の続き

IMG_2235審査発表の場に、グランプリを受賞した「あきは・みさき・BAND」のメンバーの誰一人ステージに現れないことに、怒り心頭、憤慨する審査委員長(代理)。
グランプリの賞状と賞品を受け取ったのは、主催者側の関係者と覚しき人物でした。
予め主催者側には「審査発表時の欠席」の了解を得ていたようですが、審査員の誰にもその情報は伝わっていなかったようです。

「時間も遅くなっていたし、遠くから来ている高校生のことだから、結果を待たずに帰ったのだろう。」位に思っていました。審査委員長(代理)の怒りは最後まで解けなかったようです。

しかし、後日判明した事実は全く別の理由でした。
「金沢ジャズストリートコンペティション」が同じ日に開催されており、こちらでも「グランプリ」を受賞し、副賞の「ニューヨークでのライブ出演の権利」も得ていたようです。
コンペの翌日は、グランプリ・バンドとして金沢ジャズストリートにおけるライブ演奏も披露しています。

横浜と北陸の金沢との移動距離を考えれば、主催者側の配慮等があったと思いますが、前代未聞のJAZZコンペ同日グランプリの快挙だった訳です。

そんなできごとが、翌年からの中止の理由とは思えませんが、今年こそ、「横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション」の復活を期待したいものです。

スーパー女子高校生のその後ですが、2009年最強プレイヤーズ・コンテスト(リットー・ミュージック主催)のでアルトサックス部門の「初代グランプリ」も獲得している「あきは(中島あきは)」は、昨年の秋学期よりバークリーに留学し、更なる飛躍を目指しています。
一方の「みさき(中道みさき)」は昨春高校を卒業し、国立和歌山大学に進学しています。学業の傍ら音楽修業の方も続けているようです。
昨春にはバークリー・グルーブキャンプでグランプリ受賞、その後のボストンでのバークリー・サマーキャンプ(5 week)にも招待参加し、研鑽を積んでいるようです。
華奢な体格であっても、「正確なリズム」と「しなやかなバチさばき」の小気味良いドラムに磨きがかかることを楽しみにしています。
5 weekの時の「タイガー大越(バークリー教授)アンサンブル」よる2012年8月の映像があります。

Tiger Okoshi Fusion Ensemble|Bubble Dance @Boston(BPC)

その色々あったコンペティションでしたが、ゲスト演奏として「審査員スペシャルバンド」による演奏もありました。結構豪華な顔ぶれでした。
岡野等(tp)、谷口英治(cl)、細野よしひこ(g)、KANKAWA(org)、板橋文夫(p)、新澤健一郎(p)、井野信義(b)、木村由紀夫(ds)

そして、前年のグランプリバンドの演奏も楽しめました。
山田拓児クインテット:山田拓児(as)、谷殿明良(tp)、田窪寛之(p)、佐藤”ハチ”恭彦(b)、二本松義史(ds)
グランプリ獲得時のメンバーからトランペットとベースが代役となっています。オリジナル・メンバーはそれぞれ中西暁子(tp)、須川崇志(b)でした。
洗足学園のジャズコースを経てバークリー音大を卒業した山田拓児の呼び掛けで、コンペ出場のために結成したバンドのようでした。
洗足学園やバークリー時代の仲間による構成となっており、山形在住の中西を除き、首都圏のライブハウス等で実績を積んでいるメンバーです。

代役ベースの佐藤は既に中堅ベーシストとして知られていますが、山田を始め、若手ミュージシャンの今後の活躍に期待したいと思います。
ジャズの街、「横浜」のライブハウスへの出演機会も多くあるでしょう。

現在このグループによる活動は無いようですが、各々の実力を買われれ、それぞれが活躍の場を広げていますので紹介しておきます。

山田拓児(1980年、札幌生まれ)
大坂昌彦(d)グループ、鈴木良雄(b)”Generation Gap”で活動。

大坂昌彦 | Assemblage

 

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田窪寛之(1981年、茨城県古河市生まれ)
川嶋哲郎(ts)カルテットの他、自己のグループで「関内:Jazz Is」等へ出演しています。

川嶋哲郎カルテット | 祈り

 

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須川崇志(1982年、群馬県伊勢崎市生まれ)
2010年より日野皓正(tp)のバンドの正ベーシストに抜擢され、東京Jazz2011にも出演しています。

TERUMASA HINO h FACTOR : BLUE NOTE TOKYO 2012 trailer