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キース・エマーソンを偲んで「ナット・ロッカー」「タルカス」


キース・エマーソン Mari Kawaguchi - 投稿者自身による作品

キース・エマーソン Mari Kawaguchi – 投稿者自身による作品

この4月14日~19日に予定されていた、イギリス出身のシンセサイザー奏者 キース・エマーソンKeith Emerson、1944年 – 2016年)による日本公演(ビルボードライブ大阪iconビルボードライブ東京icon)は、彼の突然の死によって中止となりました。

エマーソン、レイク&パーマーのキース・エマーソンが死去 (amass.jp)

日本公演について語る生前のキース・エマーソンの映像が残っています。
彼の代名詞と云える特大のモジュラーシステムの持ち込みも予定されていたようですが、幻となってしまいました。

Keith Emerson Band Message for Billboard Live Tour 2016
https://www.youtube.com/watch?v=kcbf8qkAIfY (YouTube)

尚、彼の晩年は日本人のパートナー(Mari Kawaguchi)と共にカリフォルニア州ロサンゼルス郡サンタモニカに居住していましたが、遺体の発見者でもある彼女がその死の真相について語っています。

キース・エマーソン、自殺の理由について恋人が語る (NME Japan)

キース・エマーソンと云えばやはり、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer、ELP)としての活動であり、中でも最初に耳にした1971年リリースのライブ盤アルバム「展覧会の絵PICTURES AT AN EXHIBITION)」に収録のナット・ロッカーNut Rocker、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の一曲)が蘇ります。

エマーソン、レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer) | ナット・ロッカー(Nut Rocker)
https://www.youtube.com/watch?v=CiRBQ_hSNt0 (YouTube)

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クラシック音楽に傾倒した音楽性やその演奏スタイルは特に惹きつけられる要素でした。
1971年のアルバム「タルカス」(Tarkus)を演奏する彼らのライブ映像があります。特にキーボード群に囲まれたキース・エマーソンに注目して下さい。

エマーソン、レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer) | タルカス(Tarkus)
https://www.youtube.com/watch?v=7CDuLFHLgj0 (YouTube)

Tarkus

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突然の死の影響なのか、これらの代表的なアルバムは一時的に欠品となっているようです。

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キース・エマーソンは晩年のパートナーの影響もあるのでしょうが、かなりの親日家でもあったようです。
2011年3月11日の東日本大震災に遭遇した日本に向けて、その励ましに少しでもなればと次の曲を作曲し、同日に録音したこの­ビデオは無料で提供されました。

キース・エマーソン(KEITH EMERSON)|日出ずる国へ(The Land Of Rising Sun)
https://www.youtube.com/watch?v=ABOdm2-rLlw (YouTube)

そして彼が自らの命を絶ったのはそれから5年後の3月11日のことでした。

改めて謹んで、哀悼の意を表します。

マイ・フェイバリット・エレクトロニック・ミュージック


台風11号は「梅雨明け」を齎(もたら)しましたが、台風14号は「秋の気配」を置いてゆきました。朝の空気のひんやり感に、ほっとします。
まだまだ残暑は続きますが、エレクトロニック音楽で、クールダウンしましょう。

8月の「お気に入り曲」のテーマは、「エレクトロニック・ミュージック」です。
当ブログ執筆者がお勧めするエレクトロニック音楽9曲を紹介します。

冨田勲|「ベルガマスク」組曲 第3曲「月の光」
https://www.youtube.com/watch?v=8ajSyyzIC_8 (YouTube)

月の光

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  • まず、シンセサイザーで頭に浮かぶのな、冨田勲。NHKのドラマなどの音楽を担当していて名前はよく知っていました。で、あらためて曲は?と考え、YouTubeでこの「月の光」を見つけました。とてもナイーブな演奏だと思いました。(Hiro)
  • やはりアナログ・シンセサイザーの深みを感じる代表曲だと思います。(Koji)

YMO|ファイアー・クラッカー(Fire Cracker)
https://www.youtube.com/watch?v=MFUVylPVVMc (YouTube)

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  • YMOのデビュー曲。新しい音楽の方向を示している曲。(Hiro)

Yanokami|終りの季節
https://www.youtube.com/watch?v=lAXPWpjmAwQ (YouTube)

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  • 矢野顕子とハラカミ・レイによるユニットのyanokamiによる細野晴臣の「終りの季節」のカバーですが、独特の世界を表現が印象的でした。矢野顕子によって「世界遺産」に独自認定された異才の早逝が惜しまれます。(Koji)

YMO|ライディーン(Rydeen)
https://www.youtube.com/watch?v=MFu66ye6YWM (YouTube)

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  • 衝撃的であったYMOの出現でしたが、この曲が特に印象的でした。(Koji)
  • Rydeenとtechnopolis、どちらも衝撃的でした。(Yama)

喜多郎|シルクロード(絲綢の道)
https://www.youtube.com/watch?v=oU7JWTtJaL4 (YouTube)

NHK特集「シルクロード」オリジナル・サウンドトラック シルクロード

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  • NHKの番組に良くマッチした音楽でした。シンセサイザーの魅力を引き出した名曲だと思います。(Koji)
  • 何か聴き覚えのあるような懐かしさを感じるメロディとシンセサイザーの奏でる音が心を和ませてくれます。(Hiro)

イエス(Yes)、リック・ウェイクマン・ソロ(Rick Wakeman Solo)|ヘンリー八世の六人の妻(The Six Wives of Henry VIII)
https://www.youtube.com/watch?v=bRfxSLcmx7s (YouTube)

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  • 私にとってシンセサイザーとの出会といえば「Yes」の「リック・ウェイクマン」と「EL&P」のキース・エマーソン」の2人です。特にYesのライブ・アルバム「Yessongs」でのリック・ウェイクマンのソロは当時は驚きでした。曲はリック・ウェイクマンのソロ・アルバム「ヘンリー8世と6人の妻」からです。マルチ・キーボーディストという言葉もこの2人で知ったかと思います。(MAHALO)

細野晴臣|コズミック・サーフィン(Cosmic Surfin’)
https://www.youtube.com/watch?v=mcddDuKv0fw (YouTube)

PACIFIC

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  • 今回のテーマで真っ先に思いつくのが「YMO」かと思いますが、まだYMOがデビューする前に聴いたのがこの曲でした。「Pacific」というアルバムに収録され、他の曲に比べ異色だなと聴いていたのですが、間もなくしてYMOの時代となります。この曲も「坂本龍一」、「高橋幸宏」が参加しYMOとも言え、のちにアレンジを変えYMOとしてこの曲をリリースしていますが、私はこのアレンジがお気に入りです。(MAHALO)
  • 既にこの時点でYMOそのものでしたね。(Koji)
  • YMOバージョンしか聞いたことありませんでした。アレンジが違って、面白いです。(Yama)

エレクトリック・ライト・オーケストラ (Electric Light Orchestra)|トワイライト(Twilight)
https://www.youtube.com/watch?v=o-uaXyc6Mlw (YouTube)

ベリー・ベスト・オブ・ELO

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  • シンセサイザーを使わない英国の「電灯楽団」。SF感があふれる80年代洋楽の代表曲は「DAICON IVオープニングアニメ」「電車男」でお馴染みです。動画は、プロローグ付きのライブバージョンです。(Yama)

ダフト・パンク(Daft Punk)|ゲット・ラッキー(Get Lucky)
https://www.youtube.com/watch?v=h5EofwRzit0 (YouTube)

Random Access Memories

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  • 2014年、第56回グラミー賞でノミネートされた5部門すべてを受賞した「ダフト・パンク」と「ゲット・ラッキー」。先鋭的な現代音楽はすべてエレクトロかもしれません。(Yama)
  • 何かセンスの良さがビビットに感じられ、曲調がとても面白いです。(Hiro)
  • 今回のテーマとは真逆でアナログではありますが、ナイル・ロジャースのギターは何時聴いてもナイル.ロジャースですね。カッティング、サウンドとも大好きなギタリストの1人です。(MAHALO)

お気に入りが見つかれば幸いです。

(編集長)

さよならドビッシー~「月の光」に魅せられて


Chusyu_Meigetsu

9月19日の満月、中秋の名月

今年の9月19日は旧暦の8月15日に当たり、この夜の月は「中秋の名月」でした。中秋の名月は必ずしも満月とは限らず、次に満月でこの日を迎えるのは8年後の2021年になるそうです。東京オリンピックの翌年です。

さて、このブログでも何度か話題になっているNHK連続テレビ小説「あまちゃん」ですが、いよいよ大詰めです。9月28日が最終回の放送となりますが、終わってしまうのが淋しい気がします。

今や流行語となった「じぇじぇじぇ(‘jjj’)」や、小泉今日子(役名:天野春子)の歌う挿入歌「潮騒のメモリー」がオリコン初登場2位となる等、話題豊富な半年間の放送でした。まさに「じぇじぇ!」連発のクドカン宮藤官九郎)劇場といった具合でした。

 

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1986年公開のアイドル映画「潮騒のメモリー」の主題歌という設定のこの曲ですが、その歌詞にある「寄せては返す 波のように 激しく」が「3.11東日本大震災の大津波」想起に繋がる重要な布石にもなっていました。
この映画でデビューしたアイドル鈴鹿ひろみ(配役:薬師丸ひろ子)の歌の吹き替え(ドラマのセリフで「落ち武者、いや影武者」)をしたのが天野春子だった訳です。

そんなアイドル成長物語に出演した若手女優達も、一躍ブレークの兆しが見え出しているようです。
主役の天野アキを演じた能年玲奈(のうねんれな、1993年 -、兵庫県神崎郡神河町<映画「ノルウェイの森」のロケ地-関連の記事->出身)を始め、潮騒のメモリーズで可愛い方(足立ユイ)役の橋本愛(はしもとあい、1996年 -、熊本県出身)、そして若い頃の天野春子の有村架純(ありむらかすみ、1993年 -、兵庫県伊丹市出身)といった面々です。
某雑誌調査による「U-22(22歳以下)女優の潜在視聴率ランキング」でそれぞれ1位、5位、18位という情報もあります。

復活した アキとユイの潮騒のメモリーズをお聴き覧下さい。

あまちゃん☆潮騒のメモリー
http://www.youtube.com/watch?v=6Si_ZA5jOuI (YouTube)

その中でも最年少の橋本愛ですが、既に「告白」「貞子3D」「桐島、部活やめるってよ」等の映画出演も多く、第36回日本アカデミー賞で新人俳優賞も受賞している実力派として注目されています。
その彼女が主演した今年1月に公開された映画に「さよならドビッシー」があります。第8回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞の推理小説を映画化した作品です。

映画「さよならドビュッシー」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=bik9EdYLHeY (YouTube)

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一応ミステリーなので詳細には触れませんが、この映画でキーマンの岬洋介役で俳優デビューをしたのが、ピアニストの清塚信也(きよづかしんや、1982年 -、東京都出身)です。今までは、TVドラマ「のだめカンタービレ」の玉木宏(役名:千秋真一)や映画「神童」の松山ケンイチ(役名:ワオ)のピアノシーンの吹き替え(あまちゃん流表現で影武者)を担当しています。
今回の映画の岬洋介はピアノの超絶技巧を披露していますが、当然ながら吹き替えなしの演奏シーンとなっています。吹き替え有り無しによるカメラアングルの違いに注目して見比べるのも一興です。

映画「神童」-ワオのピアノ演奏シーン-
http://www.youtube.com/watch?v=_zB_zuS6BvQ (YouTube)

 

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そしてこの映画のエンディングはピアノコンクールにおける橋本愛(役名:香月遥)の演奏するドビッシーClaude Achille Debussy、1862年 – 1918年、フランスの作曲家)の「月の光(Clair de Lune)」が印象的に使われています。

この映画のサントラCDは特に発売されていないようなので、【DVD豪華版】(DVD2枚組/初回限定版)をお薦めします。清塚信也の未公開演奏なども楽しめます。
尚、橋本愛の「月の光」のピアノ演奏は吹き替えになっていると思いますが、清塚信也の弾く「月の光」はこんなアルバムで聴くことができます。

ROMANTIC CRIME-THE OTHER SIDE OF CLASSIC MUSIC-

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モーグ・シンセサイザー(MOOG III-C)

1970年代初期のモーグ製品

そしてドビッシーの「月の光」ですが、個人的には冨田勲(とみたいさお、1932年 -)を世界の「Isao Tomita」として檜舞台に登場させたアルバム「月の光」が浮かんできます。当時は税関で軍事機器扱いされたというモーグ・シンセサイザーMOOG III-C)を、日本で初めて個人輸入し、1年4ヶ月の歳月を費やしたデビュー・アルバム「月の光」(US盤原題:Snowflakes Are Dancing)です。

日本のレコード会社では相手にされず、米国RCAに持ち込んでのことでした。これが坂本九の「上を向いて歩こう」(米国名「SUKIYAKI」、1963年)以来となる、日本人のビルボード誌(Billboard、米国の週刊音楽業界誌)におけるチャートイン(1975年、クラシカル・チャート2位)となった訳です。日本人として初のグラミー賞ノミネートもされました。

冨田勲|月の光
http://www.youtube.com/watch?v=8MFYL41qflw (YouTube)

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Tsukinohikari

十五夜の月の光

あくまで個人的な感じ方ですが、ドビッシーの「月の光」は優しさに包まれた十五夜に近い月のイメージです。

一方、ベートーベン(独: Ludwig van Beethoven、1770年 – 1827年)のピアノ曲「月光(英:Moonlight Sonata)」ですが、こちらは冷ややかな三日月が連想されます。

「月の光」と「月光」と云った僅かな日本語訳の違いですが、妙にそのイメージが異なります。

その原因は、私の幼い頃に観ていた、川内康範(かわうちこうはん)原作の日本初の国産連続テレビ映画の影響でしょうか。

月光仮面
http://www.youtube.com/watch?v=WDwuhlS64LI (YouTube)

サウンドシアターシリーズ 月光仮面

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