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キース・エマーソンを偲んで「ナット・ロッカー」「タルカス」


キース・エマーソン Mari Kawaguchi - 投稿者自身による作品

キース・エマーソン Mari Kawaguchi – 投稿者自身による作品

この4月14日~19日に予定されていた、イギリス出身のシンセサイザー奏者 キース・エマーソンKeith Emerson、1944年 – 2016年)による日本公演(ビルボードライブ大阪iconビルボードライブ東京icon)は、彼の突然の死によって中止となりました。

エマーソン、レイク&パーマーのキース・エマーソンが死去 (amass.jp)

日本公演について語る生前のキース・エマーソンの映像が残っています。
彼の代名詞と云える特大のモジュラーシステムの持ち込みも予定されていたようですが、幻となってしまいました。

Keith Emerson Band Message for Billboard Live Tour 2016
https://www.youtube.com/watch?v=kcbf8qkAIfY (YouTube)

尚、彼の晩年は日本人のパートナー(Mari Kawaguchi)と共にカリフォルニア州ロサンゼルス郡サンタモニカに居住していましたが、遺体の発見者でもある彼女がその死の真相について語っています。

キース・エマーソン、自殺の理由について恋人が語る (NME Japan)

キース・エマーソンと云えばやはり、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer、ELP)としての活動であり、中でも最初に耳にした1971年リリースのライブ盤アルバム「展覧会の絵PICTURES AT AN EXHIBITION)」に収録のナット・ロッカーNut Rocker、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の一曲)が蘇ります。

エマーソン、レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer) | ナット・ロッカー(Nut Rocker)
https://www.youtube.com/watch?v=CiRBQ_hSNt0 (YouTube)

Pictures At An Exhibition

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クラシック音楽に傾倒した音楽性やその演奏スタイルは特に惹きつけられる要素でした。
1971年のアルバム「タルカス」(Tarkus)を演奏する彼らのライブ映像があります。特にキーボード群に囲まれたキース・エマーソンに注目して下さい。

エマーソン、レイク&パーマー(Emerson, Lake & Palmer) | タルカス(Tarkus)
https://www.youtube.com/watch?v=7CDuLFHLgj0 (YouTube)

Tarkus

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突然の死の影響なのか、これらの代表的なアルバムは一時的に欠品となっているようです。

プラチナム・ベスト エマーソン、レイク&パーマー

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キース・エマーソンは晩年のパートナーの影響もあるのでしょうが、かなりの親日家でもあったようです。
2011年3月11日の東日本大震災に遭遇した日本に向けて、その励ましに少しでもなればと次の曲を作曲し、同日に録音したこの­ビデオは無料で提供されました。

キース・エマーソン(KEITH EMERSON)|日出ずる国へ(The Land Of Rising Sun)
https://www.youtube.com/watch?v=ABOdm2-rLlw (YouTube)

そして彼が自らの命を絶ったのはそれから5年後の3月11日のことでした。

改めて謹んで、哀悼の意を表します。

ワゴン・セールで見つけた「マーク・ホイットフィールド」~「ジェシ・コリン・ヤング」


先日近くにある中古CDショップに行ったところ「中古CD ワゴン・セール」として、棚の陳列とは別に300枚近くのCDがワゴンで売られていました。
どうせ中古ショップでは定番の「スキャットのおじさん」や、少し前にお菓子のCMに出ていた「ロシアの女の子2人組み」などといった物ばかりだろうと覗いてみると、「このようなCDが…」といったものが多く目に入りました。

因みにこのショップはDVDのレンタルがメインで中古CDも販売し、全店舗かはわかりませんが380円までのCDは全てレジにて50円というショップで、このように書けばお判りの方も多いかと思います。

ワゴンのCDは全て50円という事で探してみるとこのようなCDを見つけました。


マーク・ホイットフィールド(Mark Whitfield)

  • マーク・ホイットフィールド

フュージョン、ジャズ系のギタリストは新旧を問わず聴いているつもりですが、このマーク・ホイットフィールドは初めて聞く名前で、購入も「ジャケットにギターの写真」と完全にジャケ買いでした。

早速聴いてみましたがフュージョン(コンテンポラリー、スムース)ありジャズありと1曲目から私好みのサウンドで、一気に全曲聴いてしまう程気に入ったアルバムでした。

私も初めて聞く名前と詳しくないのですが、調べるとジョージ・ベンソンの後押しで1990年代にデビューを飾ったギターの新星と書かれ、最初ベースを弾いていたそうですが15歳でギターに転向、その後バークリーの奨学金を獲得しギターを学び、1987年にバークリーを卒業したのちニューヨークで本格的に活動を開始します。

まもなくワーナー・ブラザースと契約を結びアルバム・デビューとなります。
今回購入したアルバムは3作目との事でした。

マーク・ホイットフィールド(Mark Whitfield) | ストローリン(Strollin’)
https://www.youtube.com/watch?v=dNTmHiPQTSo (YouTube)

私の購入したアルバムは1993年リリースのCDでしたが、調べてみると「JAZZ BESTコレクション 1000 ~モア・セレクション編」の第2弾として2014年3月に再発売となっていました。

Mark Whitfield

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マーク・ホイットフィールド

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このアルバムを気に入り他のアルバムも聴いてみようとセカンド・アルバムの「Patrice」とこのアルバムの次作となる「Tlue Love」を購入しました。何れも完全にジャズ・ギターといった内容で、このアルバムが異色のようですが、フュージョン・サウンドが大好きな私としてはこのアルバムがお勧めです。ただ、どのアルバムもそのテクニックは流石です。

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ジョージ・ハワード(George Howard)

  • Nice Place To Be

ジョージ・ハワードは「グローバー・ワシントン Jr.」に見い出され、1982年にデビューとなったソプラノ・サックス・プレイヤーで、10数枚のアルバムをリリースするなど実力者です。

私はレコードは今回紹介のアルバムしか持っておらず他のアルバムは聴いていませんが、このレコードは当時渋谷の輸入レコード・ショップで壁に飾っていた1枚で、購入切っ掛けはジャケットの雰囲気と「シャーデー(Sade)」の「The Sweetest Taboo」をカバーしていたからだったと思います。

このアルバムもCDで聴きたいと思っていたのですが、まさかワゴンの中で見つかるとは驚きでした。

ジョージ・ハワード(George Howard) | No, No
https://www.youtube.com/watch?v=waeTu09zz-M (YouTube)

Nice Place To Be

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なお、残念ながらジョージ・ハワードは1998年に41歳という若さで亡くなってしまいました。

この2枚のアルバム以外にも価格の安さもあり、このようなアルバムも購入してしまいました。

  • Joe Gilman / Joe Gilman
  • Grover Washington Jr, / Anthology Of Grover Washington Jr,
  • Clifford Brown And Max Roach / Stuby In Brown
  • Nat Adderley / Soul Zodiac
  • Michel Polnareff / Le Meilleur De Michel Polnareff (Best)
  • 山下達郎 / Season’s Greetings
  • 布袋寅泰 / Battle Without Honor or Humanity (Single CD)
  • 土岐麻子 / Talkin’

他にも何枚かです。

これだけまとめての購入は「大人買い」と言いたいところですが、なにせ価格からも合計しても新譜1枚よりも安く購入でき、聴きたかったアルバムだけに大満足です。

また、このショップとは別にもう1店舗よく行くショップがあります。
「本の買い取り」といえばお判りかと思いますが、こちらも中古CDを取り扱っています。

このショップは108円、280円、500円のコーナー、そして新作が流れたものなどの高価なコーナーがあります。
高価なコーナーについては何を参考に価格を付けたのかと疑ってしまうような物も多く殆ど見る事もなく、いつも安価なコーナーばかり探しています。
高価なコーナーとは逆に、このCDがこの価格なのとといった物を見つけることもあります。

昨年末でしたがこのようなCDを見つけました。


カンサス(Kansas)

  • Kansas Original Album Classics

カンサスはメンバーの「フィル・イハート」がイギリス留学時に全盛期のプログレッシブ・ロックを目の当たりにし衝撃を受け、帰国後の1974年にカンサスとしてメジャー・デビューとなったアメリカのプログレッシブ・ロック・グループです。

カンサスを初めて聴いたのは学生の頃ですので30年以上も前の事です。
名前は知っていましたが、曲として初めて聴いた曲が「Dust in the Wind(邦題:すべては風の中に)」で、この曲が収録されたレコードは購入しました。
他にも好きな曲があったのですが、この頃はウェスト・コーストばかり聴いていたのか他のレコードは購入とはなりませんでした。

今回購入したのはOriginal Album Classicsシリーズで、このシリーズでリリースされていたのは知っていましたが、まさかこちらのショップで見つかるとはという気持ちでした。
因みに500円のコーナーでした。

カンサス(Kansas) | すべては風の中に(Dust in the Wind)
https://www.youtube.com/watch?v=tH2w6Oxx0kQ (YouTube)

Kansas Original Album Classics

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もう1枚はこのアルバムです。

ジェシ・コリン・ヤング(Jesse Colin Young)

  • オン・ザ・ロード(On The Road)

ジェシ・コリン・ヤングは、はっぴいえんど」の世界で細野と大滝の出会いの切っ掛けとして紹介の「ヤングブラッズ(The Youngbloods )」のメンバーだったアメリカのシンガーソングライターです。
私が聴き始めたのはソロとなってからですが、大好きなアーティストでレコードは何枚か購入しよく聴きました。

今回購入したオン・ザ・ロードはレコードは持っておらず欲しかったアルバムでした。ライブ・アルバムですが、大好きな名曲サンライトから始まり、ホワッツ・ゴーイング・オン/マーシー・マーシー・マーシーとマーヴィン・ゲイのカヴァーを演奏するなどアコースティックの響きの良い名盤かと思います。

こちらも見つけた時はまさかといった気持ちでしたが、ようやく購入することができました。

因みに最初は高価のコーナーにあったようですが、価格シールが何枚も重ねて貼られており、多少傷などは有りましたが、なんと280円のコーナーにありました。

ジェシ・コリン・ヤング(Jesse Colin Young) | サンライト(Sunlight)
https://www.youtube.com/watch?v=_paNk1V7Up8 (YouTube)

オン・ザ・ロード

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今回のような事はめったにないかもしれませんが、皆さんもお近くに中古ショップがありましたら覗いてみてはと思います。
探していたアルバムが見つかるかもしれません。

思い出のドーナツ盤(2)「ロビン・トロワー」~「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」


思い出のドーナツ盤(1)の続き

今回もイギリスの曲を紹介します。

ロビン・トロワー 最初に紹介する曲は「ロビン・トロワーRobin Trower)」の「カレドニア(Caledonia)」(1976年)です。

ロビン・トロワーは1959年にゲイリー・ブルッカー、クリス・コッピングらとともにR&Bバンド「パラマウンツ」を結成、途中メンバーの入れ替わりもありますが、6枚のシングルをリリースするなど、「イングランド最高のR&Bバンド」などと呼ばれていました。
1966年に解散、解散後にゲイリー・ブルッカーが結成したのが当ブログでも紹介の「プロコル・ハルム」です。
当初、ロビン・トロワーは別のグループを結成し活動しますが、プロコル・ハルムは大ヒットとなったデビュー・シングル「青い影」のレコーディング直後にドラム、ギターが解雇、脱退となり、その補充としてゲイリー・ブルッカーの誘いにより1967年に「プロコル・ハルム」のメンバーとなります。
メンバーとして活動も順調なロビン・トロワーでしたが、ジミ・ヘンドリックスとの出会いは自身のギター・スタイルをも変えるほど影響され、そのスタイルはやがて他のメンバーとの音楽性の相違となり、1971年に「プロコル・ハルム」を脱退します。
脱退後はソロとして活動を開始しアルバムもリリース、セカンド・アルバムがアメリカでもヒットし、アメリカでも人気となります。

今回紹介する 「カレドニア」はサード・アルバム「Long Misty Days」からのシングル曲ですが、印象に残るギター・カッティングの良さと、ブリティッシュ・ロックとしてはポップなメロディーで気に入った曲でした。

ロビン・トロワー(Robin Trower) | カレドニア(Caledonia)
http://www.youtube.com/watch?v=iW2ljETmqWY (YouTube)

Long Misty Days / In City Dreams

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クリスティー2曲目は「クリスティーChristie)」の「イエロー・リバー(Yellow River)」(1970年)です。

「クリスティー」はシンガーソングライターのジェフ・クリスティを中心にイギリスで結成された3人組のグループです。

メンバー

  • ジェフ・クリスティ(Jeff Christie) / ベース、オルガン、ピアノ、リード・ボーカル
  • マイク・ブラクレイ(Mike Blakley) / ドラムス
  • ヴィック・エルメス(Vic Elmes) / ギター、ボーカル

元々作曲家志望だったジェフ・クリスティは自作曲の評価をと、自ら演奏し歌うデモテープを音楽出版社に送っていました。
そのデモテープが出版社の目にとまり作曲家として活動を開始します。

この曲「イエロー・リバー」は作曲家として、「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」、「サイレンス・イズ・ゴールデン」などのヒットで知られる「ザ・トレメローズ」のシングル盤としてリリースするために作った曲でした。
しかし直前になり、「ザ・トレメローズ」が自作曲をシングル盤としてリリースする事となり、この曲はアルバムの収録曲となってしまいます。
曲の良さや周囲のアドバイスなどもありジェフ・クリスティは急遽グループを結成、この曲を自らのシングル曲としてデビューする事となります。それが「クリスティー」です。

なお、デビューまでの詳しい経緯はわかりませんが、「クリスティー」としてリリースした「イエロー・リバー」ですが、実は3人の演奏ではなく、ザ・トレメローズがレコーディングした演奏にボーカルだけをジェフ・クリスティに差し替えたものです。
ザ・トレメローズもイエローリバーを演奏していますが、バックのサウンドはまったく一緒です。

初めてこの曲を聴いた時は軽快なサウンドとメロディーが心地よく、カントリー・タッチからも最初アメリカのグループだと思っていました。
私もですが、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)ファンには好まれたのではと思います。
続く「想い出のサンバーナディーノ(San Bernadino)」も所有していましたが見つかりませんでした。

クリスティー(Christie) | イエロー・リバー(Yellow River)
http://www.youtube.com/watch?v=qJ5-FoiBuVc (YouTube)

Feat.San Bernadino & Y

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カプリコーン3曲目は「カプリコーンCapricorn)」の「ハロー・リバプール(Liverpool Hello)」(1971年)です。

カプリコーンはイギリス、リバプール出身の女性1人、男性2人のグループです。

メンバー

  • スー・アボリーSue Avory) / リード・ボーカル
  • コーリン・トラバースColin Travers) / ギター、コーラス
  • エリック・フランシス / ギター、コーラス

この曲「ハロー・リバプール」は元々英国BBC放送制作のミュージカル「ライム・ストリート行きの電車はない」の主題歌として作られ、当初はレコード化の予定はなかったのですが、ファンの強い要望によりレコード化されたそうです。
日本でも発売は予定され、先に一部のラジオ局で流したところリクエストが殺到し、急遽発売となりヒットします。
私もレコードを購入しよく聴きましたが、紅一点のスー・アボリーの歌声は今でも印象に残っています。
ただ、この曲はイギリスでもヒットはしましたが、セールス的には日本のみだったと何かで読んだことがあります。

このヒットによりセカンド・シングル「明日にこんにちは」をリリースしますが、こちらはヒットとはならず、俗に言う「一発屋」かとも思われました。
しかし、続く「恋のフィーリング(Feeling)」は、ヤマハ主催の「第3回 世界歌謡祭」(1971年)でグランプリを受賞し、賞の影響もありヒットとなるなど、日本での人気を感じます。
「世界歌謡祭」といえば、「小坂明子」が「あなた」で「第4回グランプリ」(1973年)、当ブログでも紹介の中島みゆきが「時代」で「第6回グランプリ」(1975年)を獲得したコンテストでした。

カプリコーン(Capricorn) | ハロー・リバプール(Liverpool Hello)
http://www.youtube.com/watch?v=yBJ39NmaU6c (YouTube)

エマーソン・レイク・アンド・パーマー最後の曲は「エマーソン・レイク・アンド・パーマーEmerson, Lake & Palmer、以下EL&P)」の「ナットロッカー(Nutrocker)」(1972年)です。

EL&Pは、私が語る必要もないイギリスを代表する1970年結成のプログレッシブ・ロック・バンドです。

メンバー

  • キース・エマーソン(Keith Emerson) / キーボード
  • グレッグ・レイク(Greg Lake) / ベース、ギター、ボーカル
  • カール・パーマー(Carl Palmer) / ドラムス

当時は聴く音楽もラジオから流れる流行り曲、ヒット曲が殆どで、なかでもロック、特にブリティッシュ・ロックは友人の間でも人気とともに広まり、「クリーム」「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」などはファンも多かったです。
私も「移民の歌」「ファイアー・ボール」など何枚かはシングル盤を購入し聴きましたが、ブリティッシュ・ロックはあまり好みでではなかったのか、当ブログでも紹介のシカゴやクリスティーでも登場のCCRのファンとなり、聴く音楽もアメリカン・ロックへと移っていきました。

その頃にこの「チャイコフスキー」の「くるみ割り人形」を題材にした「ナットロッカー」を聴いたのですが、この曲でEL&Pを知り、プログレッシブ・ロックを知ります。
EL&Pはこの曲収録のアルバム「展覧会の絵」を購入し聴きましたが、ムソルグスキーの原曲を題材にしたロックとはいえ、ライブ音源ですが3人による演奏の壮大さに驚きでした。
これを切っ掛けにEL&Pをはじめ、イエス(Yes)、ピンク・フロイド(Pink Floid)のアルバムを購入し、プログレッシブ・ロックのファンとなりましたが、その切っ掛けとなったのがこの曲でした。

このナットロッカーはアルバム「展覧会の絵」ではアンコール曲として最後に収録されています。

1980年に解散となったEL&Pですが、ロンドンでの行われた「ハイ・ボルテージ・フェスティバル」に一夜限りの再結成コンサートとして登場した映像を見ました。
キース・エマーソンもですが、特にベースのグレッグ・レイクの体型の代わり様と、ドラムのカール・パーマーが最後に上半身裸となり演奏する姿と見ましたが、おなかが出たりと、当時を知る者としては驚きとともに時代を感じました。

エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)(EL&P) | ナットロッカー(Nutrocker)
http://www.youtube.com/watch?v=CiRBQ_hSNt0 (YouTube)

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今回もイギリスの曲となりましたが、また紹介したいと思います。

思い出のドーナツ盤(3)へ続く

「ひこうき雲」と「青い影」


Hikokigumo晴れ渡る青空に一筋の飛行機雲がビルの谷間から天高く伸びています。
ボストンのボイルストン通りで3年前のメモリアルディ・ウィークにたまたま写真に収めた風景です。
毎年5月最終週の月曜日はメモリアルディ(戦没将兵追悼記念日)として全米の休日です。その前の週末は墓参を兼ねた家族旅行などで観光地は賑わいます。日本のお盆休暇とも似た行事かも知れません。
この飛行機雲を撮った場所の近くで、今年4月ボストン・マラソン爆発事件がありました。

飛行機雲をテーマにした、「松任谷由実」(当時は荒井由実)の「ひこうき雲」と云う曲があります。夭折(ようせい)した旧友がモデルだそうです。

「ひこうき雲」
白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが
あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

(作詞、作曲、唄:荒井由実)

荒井由実ひこうき雲 (from「日本の恋と、ユーミンと。」)
http://www.youtube.com/watch?v=Z2x9O1aNaoE (YouTube)

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この曲をタイトル名としたアルバム「ひこうき雲」は、荒井由実のファースト・アルバムとして東芝EMI(当時)より、1973年にリリースされました。
ジャケットデザインは彼女の好んだアルヒーフ(独:Archiv、ドイツ・グラモフォンのバロック音楽中心の古典レコードレーベル)のデザインを模したようです。
そこに記されたタイトル名は「HIKŌ-KI GUMO」とヘボン式ローマ字で綴られています。今では殆ど見かけることが少なくなった長音の表記となっています。
2000年にリマスタリングされ発売されたCD盤の「ひこうき雲」もそのデザインは踏襲されています。

ひこうき雲

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このユーミンのデビュー・アルバム、そしてニューミュージックと称されることになる最初のアルバムには、「ティン・パン・アレー」(バンド、当時は「キャラメル・ママ」の名前で活動)のメンバーが深く関わっています。

  • ピアノ、コーラス:荒井由実
  • ベース、ガットギター、ナイロン・ストリングス・ギター:細野晴臣
  • キーボード、パーカッション、バンジョー、コーラス:松任谷正隆
  • ギター、パーカッション:鈴木茂
  • ドラム、パーカッション:林立夫

こんな強力なメンバーに恵まれ、念を入れたプローモーションにより誕生した荒井由実ですが、この曲が存在していなかったら違っていたかも知れません。
13歳の時に出逢ったと云う「プロコル・ハルム(Procol Harum)|青い影(原題:A Whiter Shade of Pale)」です。

プロコル・ハルム青い影
http://www.youtube.com/watch?v=buSzOh84QX4 (YouTube)

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インスパイア(inspire)とパクリの境界がどの辺なのかは判りませんが、そこにはリスペクト (respect)があって、新たな創造となるなのかも知れません。
ユーミンが荒井由実から松任谷由実に変わるキッカケとも云われる、そのコード進行の原点はリスペクトから生まれた新たな才能だった思います。

昨年の音楽ソフト売上の好調を牽引したアルバムの一つ、「松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。」では最後のディスク:3の14曲目が「ひこうき雲」です。そして、15曲目のスペシャルトラックは、新録による「青い影/Procol Harum feat. Yuming」が収められています。このボーナストラックは本家のプロコル・ハルムのメンバーとロンドン・アビーロード・スタジオで収録されています。
そして共演ツアーも行われました(BIGLOBE 音楽芸能ニュース)。

「プロコル・ハルム|青い影」を聴くとどうしても思い出してしまう曲に、「つのだ☆ひろ|メリー・ジェーン」があります。ディスコ全盛時代から「青い影」と並んでチークタイムの定番曲として双璧の名曲だと思います。

つのだ☆ひろメリー・ジェーン
http://www.youtube.com/watch?v=8ivelogAviY (YouTube)

つのだ☆ひろエッセンシャル・ベスト

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更に、「青い影」のルーツを辿るとバロック音楽の中にも共通する佇まいを感じざるを得ません。

バッハG線上のアリア (Bach “Air on G String”)
http://www.youtube.com/watch?v=thQWqRDZj7E (YouTube)

パッヘルベルのカノン~バロック名曲集

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バロックの名曲を集めたコンピレーション・アルバム「パッヘルベルのカノン ~バロック名曲集」を聴いてみて下さい。日本の歌謡曲のルーツが見えてくるかも知れません。

荒井由実に多大な影響を与えた「青い影」ですが、他にもビートルズのジョン・レノンや山下達郎等にも少なからずインパクトがあったようです。

しかし、「プロコル・ハルム」と「青い影」は古典的な教会が良く似合います。
ロンドンのユニオン・チャペルで行われたライブ版のブルーレイ「Procol Harum|Live at the Union Chapel」がお薦めです。

Procol Harum|A Whiter Shade Of Pale (Live at the Union Chapel)
http://www.youtube.com/watch?v=p8jJ1ORIOes&noredirect=1 (YouTube)

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「荒井由実|ひこうき雲」が主題歌となった、ジブリ最新作「風立ちぬ」は7月20日から全国一斉に公開されます(公式サイト)。

チケットぴあ
一般発売 / 風立ちぬ/全国券 | 2013/7/20(土)~ | 全国の上映劇場

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このアニメ映画には、零戦の設計者堀越二郎と小説「風立ちぬ」の作者堀辰雄へのリスペクトが込められているようです。

 

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異色なグループサウンズ「ブルー・コメッツ」


先週、沢田研二と「ザ・タイガース」を紹介しましたが、「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」(以下、「ブルー・コメッツ」)もグループサウンズの代表的なバンドでした。
1966年のデビュー曲は「青い瞳」です。この曲には歌詞が英語の英語版もありました。

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ |青い瞳
http://www.youtube.com/watch?v=q4-jgVUYXEk (YouTube)

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グループサウンズといえばみんな長髪と決まっていましたが、ブルー・コメッツは短髪でスーツを着て演奏するという、異色なバンドでした。
そして、1967年リリースの「ブルー・シャトウ」は空前の大ヒットでした。今でも、カラオケで世代を超えて歌われている歌だと思います。

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ|ブルー・シャトウ
http://www.youtube.com/watch?feature=fvwp&v=d9QdZ-awhlg&NR=1 (YouTube)

GSグレイテスト・ヒッツ

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ブルー・シャトウは、1967年3月15日に発売され、レコード売上150万枚の大ヒット曲です。この年の第9回日本レコード大賞を受賞をしています。
作曲は、メンバーの井上忠夫で、「ファ」と「シ」を除いた短音階を基調とした日本風の曲です。外国のリズムと日本のメロディーの新しい組み合わせを考えて作られた曲でもあります。

ブルー・コメッツのヒット曲は歌謡曲といわれる分野のヒット曲が多いと思いますが、メンバーは、1968年には米国で有名な「エド・サリヴァン・ショー」に出演したり、米国の歌手「バート・バカラック」風のアレンジをした曲を出しています。
日本における初期のプログレッシブ・ロックのようなアレンジの曲作りに挑戦するなどの活動をしています。
そして、Jazzの世界でもいろいろやっていました。
音楽性という点でも他のグループサウンズと違っていた所以でもあると思います。

ブルー・コメッツ with 日野皓正|The Time And The Place
http://www.youtube.com/watch?v=1BUirBb2LMw (YouTube)

余談ですが、タモリが「ブルー・シャトウ」の替え歌を歌っています。
タモリは、他にもグループサウンズの替え歌を歌っています。

ジャッキー佐藤とブルーコメットさん(タモリ)| ブルーエンペラー
http://www.youtube.com/watch?v=S1i63scTgqc (YouTube)

また、ブルー・コメッツにベースとボーカルで1972年~1977年の5年間メンバーで在籍した白鳥健二(本名:白鳥澄夫)は、私の小学校、中学校の同級生で、「トワ・エ・モワ」の山室英美子(現在:白鳥英美子)とご夫婦です。
そして故郷の千葉県茂原市の愛唱歌を彼が作曲し、白鳥英美子が歌います。

愛唱歌:「茂原市に」 市民有志がCD作成、歌手の白鳥さんが歌う (毎日新聞)

多彩な音楽活動は、全盛期のメンバーの小田啓義と三原綱木は、ブルーコメッツを脱退後、ダン池田からビッグバンド「ニューブリード」を引継ぎ、「小田啓義とニューブリード」、「三原綱木とザ・ニューブリード」として、それぞれバンドマスターとして活躍しました。

手練(しゅれん)なギタリスト「松下誠」


ギタリスト・シリーズ(1)

私が趣味でギターを弾くからだと思いますが、ギタリストのソロ・アルバムは別としても、バンド(グループ)の曲を聴く時はどのパートよりもギターが真っ先に耳に入ってしまいます。
ボーカリストの曲ですら、歌声よりのギター・ソロ、ソロが無くても微かに聴こえるバックのギターの音色が真っ先に耳に入り、どうしてもギター寄りの聴きかたとなる事が多いです。

私のブログでの曲紹介にも、「間奏のギターが良い」「間奏のギターは誰々」が多く、曲の良さはもちろんですが、ギターが曲を引き立てている、そんな曲にどうしても魅かれてしまうようです。

楽器を演奏する方であれば、同じ聴きかたをされている方も多いのではと思います。

私は色々なジャンルのギタリストを聴きますが、以前に紹介した「ジェイ・グレイドン」を筆頭に、国内外を問わずレコーディングやコンサートで活躍するセッション・ギタリストが好きです。

ソロ・アルバムがリリースされていればもちろんのこと、私の場合はソロ・アルバム以外にも、お気に入りのセッション・ギタリストが「プロデュースやミュージシャンとして関わっている」という情報だけでアルバムを購入してしまう事も結構あります。

今回の紹介は、昨年9月にソロ・アルバムがCDで復刻し、また、この4月には多くの方が待ち望んだ「AB’S」がCDで復刻となります、ギタリストは松下誠芳野藤丸です。

松下誠を最初に知ったのはサウンド・プロデュースとして参加した「山根麻衣」のアルバム「TA SO GA RE(たそがれ)」でした。
このアルバムは、テイチクからリリースされました。
当時テイチクは、渋谷エピキュラスで収録した公開ライブによる、所属アーティストを紹介するテレビ番組を放送していました。
そこで、山根麻衣のバックとして参加していた松下誠のギターを生で聴く事が出来、サウンド、テクニックとも凄く、一気にファンとなってしまいました。

プロフィールを知ったとき、彼が最初にギターを手にしたのは18才とは信じられませんでした。
のちに結成する「AB’S」の芳野藤丸は、ギターを手にしたのは大学のサークルが最初だったというのも驚きです。

ヤマハ・ネム音楽院(現・ヤマハ音楽院)出身という事もあり人並み以上の練習をしたのでしょうが、それを見せないのが魅力であり、私がセッション・ギタリストが好きな理由かもしれません。

松下誠のソロ・アルバムは「TA SO GA RE」のリリースから少し経った1981年に、RVCからファースト・アルバム[FIRST LIGHT」がリリースされました。
セッション・ギタリストのアルバムはフュージョン系が多いのですが、1曲を除きボーカル曲で、ジャケットのイメージを想像させる雰囲気がたまりません。日本のAORシティー・ポップを代表する1枚だと思います。
版権の問題から今回の復刻を含め3回リリースされましたが、最初にリリースされたレコードのこのジャケット写真使用されないのが残念です。

First Lightのジャケット写真

First Light(LPレコード)のジャケット写真

その後、プロデューサーと伴にレーベルを移り、MOONレコードからセカンドアルバムとサードアルバムがリリースされました。
プログレッシブ・ロックが好き」と本人も言っているように、ファーストとは雰囲気が違いプログレ色が強くなったように思います。
ギター・ソロなど、松下誠のギターを聴きたいのであれば、この2枚がお勧めかと思います。

松下誠のソロ・アルバム

  • 1981年 FIRST LIGHT (ファースト・ライト)





松下誠/ファースト・ライト<タワーレコード限定> [WQCQ-412]

  • 1982年 PRESSURES PLEASURES (ザ・プレッシャーズ・アンド・ザ・プレジャーズ)





松下誠/ザ・プレッシャーズ・アンド・ザ・プレジャーズ<タワーレコード限定> [WQCQ-413]

  • 1983年 QUIET SKIES (クワイエット・スカイズ)





松下誠/クワイエット・スカイズ<タワーレコード限定> [WQCQ-414]

また、この3枚より先に復刻された「ミルキーウェイ」のアルバム「SUMMERTIME LOVE SONG」もAORアルバムとしてお勧めです。





ミルキー・ウェイ/サマータイム・ラブ・ソング<タワーレコード限定> [NKCD-6609]

「ミルキーウェイ」はネム音楽院時代の師弟関係である「信田かずお(Key)」とのユニットで、アルバムのタイトルの通り、夏向きのAOR、ボサノヴァなどのカバー曲中心のアルバムです。
この2人のアレンジが良く、レコードでは聴いていましたが、ファンとしてCDの初復刻は嬉しい限りです。

松下誠はテレビでも「徳永英明」などのバックで見かけたりしますが、ファンとしてはソロ・アルバムの制作を期待します。

では私の大好きな「FIRST LIGHT」より「FIRST LIGHT」と「ONE HOT LOVE」の2曲と、「SUMMERTIME LOVE SONG」より「夏の日の恋(Theme From “A Summer Place”」を紹介します。

松下誠 | FIRST LIGHT
http://www.youtube.com/watch?v=4ESWmrPmJA8&index=1&list=PLmykL3sH9YVyM0N7vuov18viIn7Fga1VA  (YouTube)

松下誠 | ONE HOT LOVE
http://www.youtube.com/watch?v=e7f6-ZmgdrM&list=PLmykL3sH9YVyM0N7vuov18viIn7Fga1VA&index=4   (YouTube)

ミルキーウェイ | 夏の日の恋 (Theme From “A Summer Place”)
http://www.youtube.com/watch?v=RUbitJERo_k (YouTube)

今回は松下誠を紹介しましたが、これからも「ギタリスト・シリーズ」として、私の大好きなギタリストを紹介していきたいと思います。