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ショパン・コンクールと「ピアノの森」 (3)


ショパン・コンクールと「ピアノの森」 (2)の続き

話は逸れますが、先日スペインのバルセロナで行われたフィギアスケートGPファイナルの羽生結弦選手の演技は圧巻でした。
ショート・プログラムの曲はショパンの「バラード 第1番 ト短調 作品23」で、ショパン・コンクールでも多くのコンテスタントが挑んでいた曲でもありました。

フィギュアスケート・グランプリファイナル 男子ショートプログラム(SP) 羽生結弦 世界最高得点更新「110.95」(2015/12/11、スペイン)
https://www.youtube.com/watch?v=X-BohqgaYY0 (YouTube)

神懸かり的な彼の演技はフリーの陰陽師「SEIMEI」でも完璧で、世界最高点の異次元の滑りでした。

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さて、コミック「ピアノの森」におけるショパン・コンクール審査結果は次の通りでした。(第231話、ピアノの森25巻)
日本人として初の優勝、それも圧倒的な評価での受賞でした。

  • 第1位 カイ・イチノセ 一ノ瀬海 (日本)
  • 第2位 ウェイ・パン (中国)
  • 第3位 レフ・シマノフスキ (ポーランド)
  • 第3位 アレグラ・グラナドス (アルゼンチン)
  • 第4位 該当者なし
  • 第5位 オーブリー・タイス (ドイツ)
  • 第6位 ソフィ・オルメッソン (フランス)

特別賞はポロネーズ賞がウェイ・パン、マズルカ賞とソナタ賞とコンチェルト賞をカイ・イチノセが受賞しています。

実際のショパン・コンクールにおける日本人の最高位は第8回(1970年)の内田光子(うちだみつこ、1948年静岡県熱海市生まれ)の2位です。現在は英国籍で大英帝国勲章(DBE、2009年)も受けており、「世界のウチダ」として不動の名声を得ています。

皇后さま ピアニスト内田光子さん演奏会を鑑賞される(サントリーホール)
https://www.youtube.com/watch?v=6DwxGLS2-DY (YouTube)

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「ピアノの森」のコミックの世界では、不遇な生まれの一ノ瀬海が小学5年生の時の音楽教師であった阿字野壮介によって見いだされ、やがてショパン・コンクールに挑み、見事な結果を掴みます。
最後は、交通事故の障害によりピアニストとしての生命を絶たれていた恩師の復活に助力し、そのリサイタルによって幕をと閉じました。
その舞台は、奇しくも「サントリーホール(東京都港区)icon」でした。

「阿字野壮介 ピアノ・リサイタル」
共演 MHK交響楽団
指揮 ジャン=ジャック・セロー
ピアノ 阿字野 壮介
一ノ瀬 海

W.A.モーツァルト
2台のピアノのための協奏曲
変ホ長調 K.365

M.ラヴェル
『ラ・ヴァルス』
オーケストラと2台のピアノのための協奏曲
編曲:一ノ瀬 海

ー「ピアノの森」最終話よりー

このコンサートはショパン・コンクールから22カ月後のことで、最年少(17歳)で優勝したカイは19歳でパリ音楽院に学んでいるようです。こちらは今年の第17回優勝のチョ・ソンジンと同じです。
この「ピアノの森」のストーリーには実在のピアニストがモデルと思われる登場人物が数多く存在しているように思います。また、その描かれている風景等の描写も忠実なようです。
上記のコンサートで指揮をしているジャン=ジャック・セローのモデルとしては、男女の違いはありますが、第7回(1965年)優勝のマリア・マルタ・アルゲリッチMaria Martha Argerich, 1941年アルゼンチンのブエノスアイレス出身)の幾つかのエピソードが似ています。

別府ビーコンプラザ

別府ビーコンプラザ

日本とも繋がりが深く、彼女の名前を冠した「別府アルゲリッチ音楽祭(1998年第1回開催)」には毎年来日しているようです。その会場でもある「別府ビーコンプラザ」は「ピアノの森」にも登場しています。
また、かつて彼女は自分の推すコンテスタントの落選で審査委員をボイコットしていましたが、最近は審査委員に復帰し、今年も務めています。
様々のエピソードを持つ彼女ですが、若手の育成にも力をいれているようです。

Argerich & Baldocci – Mozart, Sonata KV448, First Movement
https://www.youtube.com/watch?v=q6rXszIRv3k (YouTube)

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映画「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=KF1cwoWoIyI (YouTube)

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この「ピアノの森」の一つのテーマが「ピアニストの師弟の絆」を描いた物語だとしたら、2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて日本人として初優勝した辻井伸行(つじい のぶゆき、1988年東京生まれ)が浮かびます。彼の師である横山幸雄(よこやまゆきお、1971年東京都三鷹市出身、上野学園大学教授)は、第12回(1990年)のショパン・コンクールで第3位かつソナタ賞を受賞しています。
尚、辻井伸行のショパン・コンクールは第15回(2005年)に最年少の17歳で挑戦し、惜しくも本選進出を逃したものの「音楽評論家賞」を受賞しています。

YAMAHA/Pianist Lounge 「明日を担うピアニスト達」
子弟で成し得た一つの金字塔 飽くなきピアノへの探求心と愛情が創造するものは。
(Guest 辻井伸行氏 with 横山幸雄氏)

横山幸雄 | ショパン:バラードno1 op23 別れの曲 op10 3 革命エチュド op 10 12
https://www.youtube.com/watch?v=lI0grn8uaE0 (YouTube)

ショパン:幻想即興曲

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辻井伸行 | ショパン: ノクターン 第8番 変ニ長調 作品27の2
https://www.youtube.com/watch?v=at3KFiYisbQ (YouTube)

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最後に、音楽漫画として一色まことの「ピアノの森」はその完結に長期間を要したことを除けば、極めて真摯で優れたできだったと思います。できればその描かれた音楽と共に映像化作品で観たいものです。未だ読んでない方は一気読みがお薦めです。

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こちらの表紙写真は、まだありません。

キャラバン聞き比べ「ベンチャーズ」「上原ひろみ」「濱口祐自」


ST-caravan[1]キャラバン(英: Caravan)とは隊商と訳され、ラクダと砂漠のイメージが強く思い起こされます。
音楽においては、デューク・エリントン(Edward Kennedy “Duke” Ellington、1899年 – 1974年)の代表曲として有名なジャズのスタンダード曲で、多くのミュージシャンによってカバーされています。

デューク・エリントン(Duke Ellington) | キャラバン(Caravan)
https://www.youtube.com/watch?v=tFZMDJ0NbWY (YouTube)

ベスト・オブ・デューク・エリントン

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この独特の音階とリズムは、行ったことのない「中央アジアの風景」を想起します。
しかし、最初にこの「キャラバン」という楽曲を知ったのはザ・ベンチャーズ (The Ventures)によるカバーだったと思います。

ザ・ベンチャーズ(The Ventures) | キャラバン(Caravan)| ライブイン・ジャパン1966
https://www.youtube.com/watch?v=ajbinDXqyIY (YouTube)

ザ・ベンチャーズ コンプリート・ライヴ・イン・ジャパン’65

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そして当時流行のエレキギターのバンドは、このベンチャーズのバージョンをレパートリーにしたのでは無いでしょうか。1966年頃のテレビ番組「勝ち抜きエレキ合戦」などでも耳にするケースも多かったのか、個人的には一番のスタンダードなバージョンであったと思います。

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敢えて、コピー(Copy)とカバー(Cover)について区別するなら、これらの殆どはコピーバンドだった気がします。

コピーバンド(copy band)とは、有名なバンドの楽曲を複製し、演奏するバンドを意味する和製英語。英語では、カバーバンド(cover band)。コピーとカバーの違いに関する定義に基づけば、一定の区別が可能である。 コピーとカバーの違いについて、 既成曲にアレンジを加えず演奏することを「コピー」、既製曲に若干のアレンジを加えた演奏を「カバー」。
(出典:ウィキペディア)

さて、そんな「キャラバン」を当ブログでも何度か登場している上原ひろみの手に掛かると、全く違う世界が繰り広げられます。

上原ひろみ | キャラバン | Live at Jazz San Javier Festival 2008
https://www.youtube.com/watch?v=FC4AGdwcy-Q (YouTube)

  • Personnel:
    Hiromi – piano, keys
    David Fiuczynski – guitar
    Tony Grey – bass
    Martin Valihora – drums

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2008年リリースのアルバム「ビヨンド・スタンダード(Beyond Standard)」に収録の「Caravan」のライブ映像です。彼女の初期のトリオであるバークリー出身のメンバーに、変態ギタリストの異名があるデイヴィッド・フュージンスキー(David Fiuczynski)が加わった「Hiromi’s Sonicbloom」というプロジェクトです。
賛否両論のあるフュージンスキーですが、紛れもないバークリー音楽大学の教授(Berklee Guitar Department)でもあります。
ジャズ・スタンダードとしての期待は完全に裏切られるアルバムですが、あらゆるジャズの可能性を信じるHiromiマニア必聴のアルバムかと思います。

そして、昨年還暦目前にしてメジャー・デビュー・アルバム「濱口祐自 フロム・カツウラ(Yuji Hamaguchi from KatsuUra)」をリリースしたブルース・ギタリスト濱口祐自の「Caravan」も聴いてみて下さい。

濱口祐自 | キャラバン

濱口祐自 フロム・カツウラ

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昨年11月30日にテレビ朝日系列で放映された「題名のない音楽会(放送内容)」で「俺たちの時代到来~アラ還ギタリスト登場」として紹介されていたので、ご覧になった方も多いと思います。今年7月22日にリリースされた2枚目のアルバム「濱口祐自 ゴーイング・ホーム(Going Home Yuji Hamaguchi)」の2曲目に「Welcome Pickin’~Caravan」として収録されています。彼のライブでは必ず冒頭に演奏するようです。
尚、彼の才能に惚れ込んだ細野晴臣もベースで2曲程参加しています。

何れにしろ、那智勝浦を拠点にした自由人「濱口祐自」ですが、20年以上以前に放映された彼の家族を取材した映像があります。

那智勝浦の天才ギタリスト、濱口祐自とその家族
https://www.youtube.com/watch?v=myXUVshMjcc (YouTube)

若い頃にはマグロの遠洋漁業船に乗り組み、パプアニューギニアまで行ったそうです。流石に、漁船では彼の好みの音楽は受け入れられなかったようで、もっぱら演歌と軍艦マーチで明け暮れたそうです。

春風に誘われて~「ちぐさ」再訪


以前に、「野毛のJazz喫茶「ちぐさ」を訪れて」で、Jazz喫茶「ちぐさ」を紹介しました。この桜の季節、春爛漫、春風に誘われて、「ちぐさ」に行ってきました。
変わらず、Jazz喫茶そのものの風格を持たれている「マスター」(今回は、若い男性の人がコーヒーなどひいていました。「マスター」は変わらず、オーダーとりとレコード替えを担当していました。ですので、勝手に「マスター」と呼ばせていたきました。)が、「何かリクエストは?」(もちろん無言で)と、曲の分厚いリストをもって聞いてくれました。
今回もリクエスト無しで、かけていただく曲を聴いて楽しみました。

まずは、かかっていたレコードは、「ドナルド・バードDonald Byrd):トランペット」の「Byrd in Hand」。高校在学中に「ライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton):ヴィブラフォンの第一人者」と共演していたという早熟のトランペット奏者です。

ドナルド・バード(Donald Byrd)|ヒア・アム・アイ(Here Am I)|バード・イン・ハンド(Byrd in Hand)
https://www.youtube.com/watch?v=CewhwrPi044 (YouTube)

Byrd in Hand

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  • Donald Byrd (trumpet)
  • Charlie Rouse (tenor saxophone)
  • Pepper Adams (baritone saxophone)
  • Walter Davis Jr. (piano)
  • Sam Jones (bass)
  • Art Taylor (drums)

「Here Am I」は、 アルバムの2曲目ですが、40数年前のJazz喫茶にいる感覚にス~っといざなわれました。

「ちぐさ」はそれほど大きい店ではありません。カウンターを含めて、席が20席ぐらいです。今回、1時間ぐらいいましたが、お客は全てシニア世代(男性90%、女性10%、要は女性客は3名でした)。そして、席はほぼ満席。私がいた時間帯で、3組5名ぐらいのお客が入店できなく、覗いて帰っていきました。コーヒー一杯、500円です。

次は、「マイルス・デイヴィスMiles Davis)」の「TUTU」です。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|ツツ(TUTU)|ツツ(TUTU)
https://www.youtube.com/watch?v=4qoNZnWcb7M (YouTube)

Tutu

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マイルス・デイヴィスが1986年に発表したアルバム。このアルバムは、1987年のグラミー賞最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス・ソロ部門を受賞しています。また、アルバム・ジャケットは、石岡瑛子がデザインし、石岡は、この作品で1987年のグラミー賞最優秀アルバム・パッケージを受賞しました。

マーカスミラーのカラオケ(打ち込み&一人演奏トラック)にマイルスがトランペットを吹き入れたアルバム。パワーに溢れている感じです。
「TUTU」はデズモンド・ツツ(1931年ヨハネスブルグ生まれ)という反アパルトヘイト運動の旗手で1984年のノーベル平和賞受賞者のことを指しているとのことです。このアルバムを出した時マイルスは60才。還暦で新しい音に挑んだ「熱さ」をひしひしと感じます。

3曲目は、「ソニー・クラークSonny clark):ピアノ」トリオの「 朝日のように爽やかに(Softly as in A Morning Sunrise)」。

ソニー・クラーク(Sonny clark)| 朝日のように爽やかに(Softly as in A Morning Sunrise)
https://www.youtube.com/watch?v=4cek1cBMMHQ (YouTube)

ソニー・クラーク・トリオ

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  • Sonny Clark(Piano)
  • Paul Chambers(Bass)
  • Philly Joe Jones(Drums)

ソニー・クラークをリーダーとするピアノトリオ。1957年の録音。「ブルーノート」での演奏。メンバーは、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。
「朝日のようにさわやかに」は文字通り、クールで爽やかな演奏です。スイングした2拍子で、しっとりとした感じもあります。

そして、4曲目は、「ミルト・ジャクソンMilt Jackson):ヴィブラフォン)の「リリー(Lillie)」、アルバム「ウィザード・オブ・ザ・ヴァイブ(Wizard of the Vibes) 」です。

ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)|リリー(Lillie)|ウィザード・オブ・ザ・サバイブス(Wizard of the Vibes)
https://www.youtube.com/watch?v=JiTSOBuSYLA (YouTube)

Wizard of the Vibes

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  • Lou Donaldson(alto saxophone)
  • Thelonious Monk(piano)
  • John Simmons(bass)
  • Shadow Wilson(drums)
  • Milt Jackson(vibraphone)

1951年のセロニアス・モンクのグループでの演奏です。ビブラフォンの魔術師(アルバムの題名でもあります)のスイングしてる演奏です。溢れ出るスウィング感は時代を超えて伝わってきます。

小一時間、横浜野毛の一角のJazzのお店で、「タイムトンネルで40数年前の時代へワープ」してきました。

ジャズピアノといえば「オスカー・ピーターソン」


ジャズピアノの巨匠といえば、Jazzファンの多くの人が「オスカー・ピーターソンOscar Peterson)」をトップスリーの一人に必ず選ぶのでは思います。私も学生時代ジャズに触れた時からジャズ喫茶でよく聴いていました。
この、ブログでも、大徳俊幸小曽根真がジャズピアノの世界に入る切っ掛けは、「オスカー・ピーターソン」であったということを紹介しました。

そして、「ピアノトリオ」というメンバー構成をピアノ、ベース、ドラムスの構成でスタンダードにしたのはオスカー・ピーターソンではなかったと思います。特にオスカー・ピーターソン(Oscar Peterson p)、レイ・ブラウンRay Brown, b)、エド・シグペンEd Thigpen, ds)というメンバーの時代(1959年から1965年)は名盤を数多く残しています。

その名もズバリ、「The Trio」(オスカー・ピーターソン・トリオの真髄)」
1961年7月、シカゴの「ロンドン・ハウス」で行われたライヴの収録です。

オスカー・ピーターソン・トリオ(Oscar Peterson Trio) | シカゴ(Chicago)
https://www.youtube.com/watch?v=9aFpc3TZ-DY (YouTube)

ザ・トリオ/オスカー・ピーターソン・トリオの真髄

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抜群のスイング感と演奏のスピード感でぐいぐい惹き込まれていきます。
オスカー・ピーターソンの華麗なピアノ、レイ・ブラウンのスイングするベースと、エド・シグペンの多彩なドラミングが一体となっています。

ジャズスタンダードである”There Is No Greater Love”は、1936年イシャムジョーンズ(Isham Jones)作曲です。
オスカー・ピーターソン・トリオ(Oscar Peterson Trio) | ゼア・イズ・ノー・グレイター・ラブ(There Is No Greater Love)
https://www.youtube.com/watch?v=0HEtFO9w3Ds (YouTube)

オスカー・ピーターソンと相性の良かったベーシスト、レイ・ブラウンとニールス・ペデルセンNiels Pedersen)、この二人が揃った「ピアノ+ベース2本」という変則トリオでの演奏です。これは、1997年カナダでのライブです。
実際の演奏はベーシストは交互にバッキングやソロをこなし、一人がベースを弾いている間はもう一人は休んでいます。
曲の中演奏の違いが、解釈の違いなど、そしてピーターソンのピアノとの掛け合いなど、ベーシスト両者の個性とても良くが出ています。何よりも、3人の演奏者がいかにも楽しそうで、聞く側もジャズの楽しさを十分感じさせてくれる一曲です。

そして、上原ひろみもオスカー・ピーターソンに影響を受けたジャズピアニストの一人です。

オスカー・ピーターソン(oscar peterson) | アイ・ゴット・リズム(I’ve got rhythm)
https://www.youtube.com/watch?v=iRIr22pv0hA (YouTube)

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上原ひろみ | アイ・ゴット・リズム(I’ve got rhythm)
https://www.youtube.com/watch?v=6JfKY0K_NQk (YouTube)

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ジョージ·ガーシュイン(George Gershwin)作曲、アイラ·ガーシュウィン(Ira Gershwin)作詞。1930年にミュージカル「Girl Crazy」 の中の曲としてリリースされました。その後、チャーリー·パーカー(Charlie Parke)や ディジー·ガレスピー(Dizzy Gillespie)などのジャズミュージシャンの演奏にて、ジャズのスタンダード曲となりました。

上原ひとみオフィシャルサイトから、2007年12月26日「ありがとオスカー

(抜粋)
2001年に、ノーマン・グランツが、
2002年に、レイ・ブラウンが、
2005年に、ニール・ペデルセンが、 オスカーの盟友が亡くなるたび、オスカーは、
みんな向こうで仲良くやってるさ、と言っていた。
そして、今年、とうとうオスカーが逝ってしまった。

本当に「黄金のピアノトリオ」のメンバーが、全ていなくなってしまった・・・ということですね。

(抜粋)
すごい人だった。
ピアノがこんなに喜ぶものか、と思った。
なんて、明るく楽しいピアノだろう。
なんて、聞いてる人の心を躍らせるのだろう。

同じピアノ奏者だから言えるのですね。

「上原ひろみ」が今あるのはまさに「オスカー・ピーターソン」から始まっている、という気持ちがひしひしと伝わってくるメッセージです。

<おくやみ>松岡直也さんが死去「マジョルカ」「九月の風」「ミ・アモーレ」


作曲家の松岡直也氏が死去 「ミ・アモーレ」など作曲(47NEWS)

ピアニストで作曲家の松岡直也(まつおか・なおや)さんが4月29日、川崎市内の病院で亡くなりました。76歳でした。

日本のラテン・フュージョンの音楽の第一人者として、ジャズから歌謡曲まで幅広い分野で活躍しました。バンド「松岡直也&ウィシング」による「マジョルカ」「九月の風」が有名です。また、中森明菜さんの歌う「ミ・アモーレ」の作・編曲を手がけ、1985年の日本レコード大賞を受賞しました。
昨年、音楽活動61周年を迎えました。

謹んで、哀悼の意を表します。

(編集長)

 

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懐かしいヴォコーダーの響 「ハービー・ハンコック」


皆さんは「ヴォコーダーvocoder)」、または「ヴォコーダー・ボイス」というのをご存知でしょうか。
ヴォコーダーは人間の声を電気的に合成、加工するエフェクターや楽器(シンセサイザー)、最近ではパソコンのソフトウェアも多く、その音色の例えとして「ロボットのような歌声」でお判りかと思います。

ヴォコーダー使用による代表曲としては、日本では、古くは「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の「テクノポリス」で聴かれる「TOKIO」というフレーズや、今だとやはり「パフューム(Perfume)」の「ポリリズム」などで聴かれるあの独特の歌声がそうです。
海外でも「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」の「レッツ・グルーヴ」のイントロや、最近では当ブログでも紹介の今年のグラミー賞、最優秀レコードを受賞した「ダフト・パンク」の「ゲット・ラッキー」でも使用されていました。

私がヴォコーダーを初めて知ったのは「コルグ(KORG)」社が1978年に発売した「VC-10」でした。
このような楽器、そして音色です。

Official Korg VC-10 Vocoder Audio Demo
http://www.youtube.com/watch?v=37jKhl7BBvM (YouTube)

場所は銀座のレコーディング・スタジオでしたが、あるアルバムの1曲で使用するために持ち込まれたものでした。
当時シンセサイザーは「ミニモーグ(minimoog)」などが主流で、持ち込まれた「VC-10」も鍵盤を備え最初は同じようなシンセサイザーだと思いました。
違いは本体上部にマイクが付いており、実際にキーボーディズトの方が演奏し音を聴いてみると、何とマイクで喋った言葉があの独特の音色となり、さらに鍵盤でメロディーとして演奏できる事にに驚きました。

ヴォコーダーを聴く機会はこの時だけでしたが、まもなくしてイエロー・マジック・オーケストラが1979年にリリースしたシングル「テクノポリス」で使用され、この曲によってヴォコーダーのサウンドが広く知られる事となります。
なお、イエロー・マジック・オーケストラが使用したヴォコーダーは「ローランド(Roland)」社のものだったと何かで読んだことがあります。

さて、ヴォコーダーについて簡単に触れましたが、今回はこのヴォコーダーを屈指した2枚のアルバムを紹介します。何れも「ハービー・ハンコックHerbie Hancock)」のアルバムです。

ハービー・ハンコックについては改めて私が書く必要もない人気ジャズ・ピアニストですが、ジャズを殆ど聴かない私は聴く機会も少なく、最初に購入したアルバムも1973年リリースの「ヘッド・ハンターズ(Head Hunters)」でした。
「ウォーターメロン・マン(Watermelon Man)」もこのアルバムのアレンジで初めて聴いたかと思います。
ただ、このアルバム1枚のみで以降もアルバムを購入する事はありませんでした。

そして年が経ち耳にしたのが「 アイ・ソート・イット・ワズ・ユー(I Thought It Was You)」という曲で、ハービー・ハンコックの「サンライト(Sunlight)」というアルバムにに収録されている事を知ります。

サンライト(Sunlight)(1978年)

  1. アイ・ソート・イット・ワズ・ユー(I Thought It Was You)
  2. カム・ランニング・トゥ・ミー(Come Running To Me)
  3. サンライト(Sunlight)
  4. ノー・ミーンズ・イエス(No Means Yes)
  5. グッド・クエスチョン(Good Question)

MAHALO_PIC_HHSBこのアイ・ソート・イット・ワズ・ユーはボーカル曲ですが、何せヴォコーダーによる歌声のため最初は誰の曲かも解らず、レコード店などを探し回り、ようやくこのアルバムだと知り購入しました。
マイルス・デイビス時代からのハーヴィー・ハンコックのファンの方からは賛否あるかもしれませんが、私は愛聴盤として結構聴きました。
また、このジャyケットの裏面にはシンセサイザーなど多くのキーボードに囲まれたハービー・ハンコックが一面に描かれていますが、これにも圧倒されました。
当時、マルチ・キーボーディストとしては、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのキース・エマーソン、イエスのリック・ウェイクマンの印象しかなかったのですが、その上を行く者がいたのかでした。

このアルバムではヴォコーダーの名機として知られる「ゼンハイザー(Sennheiser)」社の「VSM 201」を使用とジャケット裏面に書かれています(残念ですがこの写真には置かれていません)。

アイ・ソート・イット・ワズ・ユー

この曲は当時ディスコでもよく流れていました。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)|アイ・ソート・イット・ワズ・ユー(I Thought It Was You)
http://www.youtube.com/watch?v=lYfVpgOc5wg (YouTube)

ライブではもこのようにヴォコーダーを演奏しています(同曲です)。

http://www.youtube.com/watch?v=8agdCw7L0BE (YouTube)

この曲は1978年の来日ツアー中に急遽実現したデジタル・ダイレクト・レコーディング(スタジオ一発録りのライブ)による日本企画盤「ダイレクトステップ(Directstep)」にも収録されています。

また、アルバムではこの曲以外にもカム・ランニング・トゥ・ミーやタイトル曲サンライトでもヴォコーダーによるボーカルを聴く事ができます。

このアルバムは既にCD化されましたが、今回タイミングよくソニー・ミュージックより「ジャズ・コレクション1000(JAZZ COLLECTION 1000)」の第1弾として今年2月に再発売され、やっと私もCDで聴く事が出来ました。

 

サンライト

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フィーツ(Feets Don’t Fail Me Now)(1979年)

  1. ユー・ベット・ユア・ラヴ(You Bet Your Love)
  2. トラスト・ミー(Trust Me)
  3. レディ・オア・ノット(Ready Or Not)
  4. テル・エブリィバディ(Tell Everybody)
  5. ハニー・フロム・ザ・ジャー(Honey From The Jar)
  6. ニー・ディープ(Knee Deep)

2枚目は1979年にリリースされたフィーツですが、このアルバムはサンライトの次作ではありません。「ダイレクト・ステップ」は企画盤として除くとして、やはり人気ピアニスト「チック・コリア」とのデュエット・コンサートの模様を録音した「An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea: In Concert(1978年)」、そしてピアノ・ソロによるアルバム「The Piano(1979年)」をリリースするなど、本来はこちらなのかもしれませんが、その後にリリースされました。

こちらはサンライトよりもポップと言うか、ダンサブル、ディスコテックな仕上がりになっています。
こちらもヴォコーダーが数曲で使用され、やはり私の愛聴盤としてよく聴きました。こちらのアルバムのほうが聴く機会も多かったかなと思います。

ユー・ベット・ユア・ラヴ

この曲はヴォコーダーによるメロディーもですが、コーラスが今でも耳に残っている曲で、紹介の2枚の中でも1番好きな曲です。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)|ユー・ベット・ユア・ラヴ(You Bet Your Love
http://www.youtube.com/watch?v=EQObvsw84Y4 (YouTube)

トラスト・ミー

他にも良い曲ばかりですが、今回はヴォコーダーの紹介ですので、この曲もお勧めです。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)|トラスト・ミー(Trust Me)
http://www.youtube.com/watch?v=59OmAM8411w (YouTube)

こちらも「ジャズ・コレクション1000(JAZZ COLLECTION 1000)」にて再発売されました。

フィーツ

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ハービー・ハンコックは、この2枚では語れないアーティスト、ピアニストなのはわかっていますが、私は今でも大好きなアルバムです。

日本ジャズ界の至宝「秋吉敏子」(1)


先週、ジャズの街「横浜」で、横浜で毎年行われている「横濱ジャズプロムナード」を紹介しました。これは、1983年に始まり、昨年が20回目の開催になったジャズフェスティバルです。
昨年はニューヨーク在住のベテランジャズピアニストの「秋吉敏子」さんが参加していました。
彼女は80才を超えており、今でも現役で演奏している事に驚かされます。

「秋吉敏子」さんは、日本人で初めて「バークリー音楽院(現バークリー音楽大学)」で学んだミュージシャンとして、有名です。私が初めてライブ演奏を聴いたのは、ロサンゼルスにあるレドンドビーチ(Redondo Beach)のジャズクラブでした。
この時は、ビッグバンドではなかったのですが、ご主人の「ルー・タバキン(Lew Tabackin)」さんも一緒に出演していたと思います。
今から30年以上前のことでしたから、秋吉さんが50才ぐらいの時だったと思います。

インターネットで、レドンドビーチのジャズクラブの存在を尋ねる以下の質問を見つけました。私が行ったジャズクラブだったような気がします。

“Concert By The Sea”
”I used to love going down by Redondo Beach Pier for great eats and beats back in the 80’s.
As well as the House of Blues up on Sunset Strip. Im over here in Monterey County now.
But I wonder how those spots are doing as well as the areas there in? Who knows?”

”There was a great jazz club in Redondo Beach called ‘Concerts By The Sea’.
Is it still there? I saw so many great jazz sets there. It was run by a gentleman named
Harold Rumzy(sp). It was my favorite place to see a great jazz set. Some big name jazz stars always performed there.”

ロサンゼルスの海岸といえば、いろいろな人が歌っているサンタモニカ(Santa Monica)が有名ですが、レドンドビーチは休日に家族連れで賑わうビーチです。私もロサンゼルスに住んでいたころは友人と休日はよく遊びに行きました。

秋吉敏子&ルー・タバキン|Long yellow road
http://www.youtube.com/watch?v=cb5QQO-TgbY (YouTube)

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Toshiko & Charlie Mariano |Smoke Gets In Your Eyes
http://www.youtube.com/watch?v=6MO0WhRh0wk&list=PLE0FB23005258CD31&index=4 (YouTube)

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日本ジャズ界の至宝「秋吉敏子」(2)に続く