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ドライブ・ミュージック「サマー2018」


当ブログでマイ・フェイバリット・ドライブ・ミュージック2018として何曲か紹介しましたが、私なりに今年の夏に聴く曲としてこのような曲を集めてみました。

以前に「Daisuki Music」として紹介のように、まだカセットテープが全盛の頃は、アルバム(当時はレコードですが)から1曲毎にテープに録音してと大変だったのですが、「iTunes」にダウンロードし、「iPod」で聴くようになった今では、プレイリストを作って曲を追加していくだけ、また曲順も自由に変えられるなどと簡単になったものです。

Drive Music Summer 2018

  • Willie Bobo | Palos
  • The L.A. Chillharmonic | Ultimate X
  • Keith Andrew | Love You More
  • Blake Aaron | Groove-O-Matic
  • Grant Geissman | Business As Usual
  • Gregg Karukas | Cafe Agogo
  • Charles Jones | Miss You Carlos
  • John Tropea | You’re My Every Need
  • Warren Hill | Tell Me All Your Secrets
  • The Rippingtons | Cruisin’ Down Ocean Drive
  • Fourplay | Rio Rush
  • Ralph MacDonald | Seabreeze
  • Paulinho Da Costa | Dreamflow
  • Deodato | Love Island
  • Pat Kelley | Portuguese For Travelers
  • Dreaming In Colour | Chromatic
  • Neil Larsen | Sudden Samba
  • Fattburger | Good News
  • Ricardo Silveira | Tell Me All About It
  • Jim Adkins | Feels Good
  • Steve Oliver | Midnight At The Oasis
  • Paul Brown | The Funky Joint
  • Earl Klugh | 4 Minute Samba
  • Harvey Mason | K.J. And The Curb
  • Kim Pensyl | 3 Day Weekend
  • Chuck Loeb | Natural Light
  • Ronny Smith | Chasing Your Love
  • Bob Baldwin | Never Can Say Goodbye
  • Phil Sheeran | Everything’s Alright
  • Dave Grusin | She Could Be Mine
  • Mark Whitfield | Strollin’
  • Michael White | Fe-Fe
  • Adam Hawley | Old School Jam
  • Brian Culbertson | Fullerton Ave.
  • Jeff Golub | On the Beach
  • Nils | Two of a Kind
  • Patrick Yandall | Soul Grind
  • Richard Tee | That’s The Way Of The World
  • Ken Navarro | Island Life
  • The Benoit / Freeman Project | Palmetto Park

ギター好きからかギターのインスト曲が多いのですが、最近はキーボーディストなどもよく聴いています。

ではプレイリストより私のお勧め曲を何曲か紹介します。

48歳の若さで亡くなったパーカッショニスト「ウィリー・ボボWillie Bobo)」が、1979年にリリースしたアルバム「Bobo」に収録にされた曲ですが、イントロから始まるギター(カッティング&メロディー)が心地良いです。
この曲のイントロは今も私の携帯の着メロです。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | パロス(Palos)
https://www.youtube.com/watch?v=BTkOnH2JQLI (YouTube)

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グラント・ガイスマンGrant Geissman)」を知ったのは、「チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione)」の大ヒット曲「フィール・ソー・グッド(Feels So Good)」でのギター・プレイでした。
私好みのギター・トーンはもちろんですが、何よりあのギター・ソロには当時は驚きでした。
以来ファンとなりアルバムも何枚か購入したのですが、オールマイティーなギタリストからか、フィール・ソー・グッドを期待すると「あれっ?」というアルバムもありますが、紹介曲か収録のアルバムと、未だにCD化されていない「Put Away Childish Toys」はお勧めです。

グラント・ガイスマン(Grant Geissman) | ビジネス・アズ・ユージュアル(Business As Usual) (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=2kmcpalKink (YouTube)

Business As Usual

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最近、キーボーディストのアルバムをよく聴くと書きましたが、「ブライアン・カルバートソン(Brian Culbertson)」、「ブライアン・シンプソン(Brian Simpson)」、「ボブ・ボールドウィン(Bob Baldwin)」、そしてこの「グレッグ・カルーカスGregg Karukas)」の4人は毎日のように聴いています。
この4人のアルバムは既に廃盤になっているのが多く、ショッピング・サイトやオークションなどで探しているのですが、中古も高価なのが困りものです。

曲名のアゴゴとはイントロで使われているパーカッションの名です。

グレッグ・カルーカス(Gregg Karukas) | カフェ・アゴゴ(Cafe Agogo)
https://www.youtube.com/watch?v=HE-Ap7_fcO4 (YouTube)

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サックス・プレイヤーの「ウォーレン・ヒルWarren Hill)」は、カナダのトロント生まれで、バークリー音楽大学を卒業後、ロサンゼルスでセッション・ミュージシャンとして活動を開始します。
しかしロスでの活動が嫌になったのかナッシュビルへと移り、紹介曲が収録されたアルバムには「Goodbye L.A.」というタイトルの曲もあります。
ロスからナッシュビルに移ったミュージシャンは多く、ギタリストでは「ラリー・カールトン(Larry Carlton)」、そして当ブログで紹介した「ダン・ハフ(Dann Huff)(彼は移ったでなく戻ったですが)」が知られ、ナシュビルで録音された紹介曲のギター・ソロはダン・ハフというのも繋がるものです。

ウォーレン・ヒル(Warren Hill) | テル・ミー・オール・ユア・シークレッツ(Tell Me All Your Secrets)
https://www.youtube.com/watch?v=roO1_GyjRIQ (YouTube)

Truth

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リカルド・シルヴェイラRicardo Silveira)」はブラジル、リオ・デ・ジャネイロ生まれのギタリストです。
高校を卒業後バークリー音楽大学で学び、その後アメリカでセッション・ギタリストとして活動しますが、その後、母国ブラジルに戻り、現在はブラジルを代表するトップ・ミュージシャンとして活動しています。
私はフュージョン全盛期にリリースされたファースト・アルバム「Long Distance 」が切っ掛けで聴くようになりました。

リカルド・シルヴェイラ(Ricardo Silveira) | テル・ミー・オール・アバウト・イット(Tell Me All About It)
https://www.youtube.com/watch?v=BH3nUtd1tPo (YouTube)

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惜しくも昨年(2017年7月31日)、61歳で亡くなった「チャック・ローブChuck Loeb)」は今もよく聴くギタリストです。
2010年から「フォープレイ(Fourplay)」のギタリストとなったのですが、「リー・リトナー(Lee Ritenour)」、「ラリー・カールトン」の2人の印象が強かったからか意識して聴く事はなかったのですが、何年か前に「東京Jazz」にフォープレイが出演し、歴代3人がステージで共演したのを見ましたが、ギター・サウンドやプレイなど一番印象に残ったのがチャック・ローブで、アルバムを探し買いまくったのを覚えています(中古も高価でした)。

チャック・ローブ(Chuck Loeb) | ナチュラル・ライト(Natural Light)
https://www.youtube.com/watch?v=o3RwSeNl38o (YouTube)

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フィル・シェランPhil Sheeran)」のこの曲は、よく買い物に行くスーパー・マーケットでBGMとしれ流れていた曲で、携帯の音楽検索アプリで曲名、アーティストを知りました。
私も初めて聞く名前でしたが、ネットで調べてみると、ギタリスト。コンポーザー、さらにバークリー・オンラインの教員などと書かれていました。
切っ掛けは「アール・クルー(Earl Klugh) 」かもしれませんが、アコースティック・ギターによるフュージョンは夏を感じさせます。

フィル・シェラン(Phil Sheeran) | エヴリシングス・オールライト(Everything’s Alright)
https://www.youtube.com/watch?v=hPcIH2U9o4U (YouTube)

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先にキーボーディストを聴くようになったと書きましたが、その切っ掛けとなったのが「ブライアン・カルバートソンBrian Culbertson)」でした。
紹介曲が収録されたアルバム「Another Long Night Out」は多くのギタリストが参加し、ギター好きにもお勧めの1枚です。
因みに紹介曲のギター・ソロは「チャック・ローブ」で、リズム・ギターには「ポール・ジャクソン・Jr(Paul jackson Jr.)」が参加しています。

ブライアン・カルバートソン(Brian Culbertson) | フラートン・アヴェニュー(Fullerton Ave.)
https://www.youtube.com/watch?v=VneMrg7c45s (YouTube)

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タイトルに「ドライブ・ミュージック」と書いたものの海辺を走るわけでなく、もっぱら買い物など町中で聴くばかりですが、私のお気に入り曲を聴いて頂ければと思います。

因みに、プレイリストにはもっと曲が収録されていますが、ブログを書くに当たり紹介出来ない曲もYouTubeで聴いて頂ければと思い、プレイリストの一部を掲示しました。
ブラウザーの別ウィンドウでYouTubeを開き、アーティスト名、曲名をコピー&ペーストして聴いてみてください
お気に入りが見つかるかもしれません。

パーカッショニストを聴く夏(3)「パウリーニョ・ダ・コスタ」


パーカッショ二ストを聴く夏(2)の続き

ラルフ・マクドナルド、ウィリー・ボボと紹介しましたが、やはり最後はこの人「パウリーニョ・ダ・コスタPaulinho Da Costa)」です。ライブ映像などを見ると「ポリーニョ」と呼ばれているようですが、今回は「パウリーニョ」で紹介いたします。

MAHALO_PIC_PDC_CD パウリーニョ・ダ・コスタはジャンルを問わずロサンゼルスを中心に現在もトップ・ミュージシャンとして大活躍のパーカッショニストです。
数多くのセッションに参加するなどその活躍は広く知られ、パウリーニョ・ダ・コスタの名前を知らなくとも皆さんお持ちのアルバムでその演奏を聴かれているかと思います。

セッションに参加したアルバムは2千枚を超え、Char、杏里、南義孝をはじめ、日本のアーティストのアルバムにも参加するなど、その活躍の広さを見る事が出来ます。
詳しくはパウリーニョ・ダ・コスタの公式サイトにアーティスト(Artists)、ディスコグラフィ(Discography)という項目があり、参加したアーティストやアルバム、曲名の一覧をご覧頂けます。
皆さんのお好きなアーティストの名前があるのではと思います。

パウリーニョ・ダ・コスタは1948年ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ生まれです。
5歳(レコードのライナーには7歳)でパーカッションを演奏するようになり、リオのカーニバルで知られる多くのサンバ・スクールでダンシング及びプレイング・アワードを受賞しています。
10代後半にはブラジルの名高い幾つかのグループに参加し日本をはじめ世界中を周り、その活動によってあらゆるパーカッションの奏法をを習得します。

その後、1973年に現在の活動拠点であるアメリカ、ロサンゼルスに定住し、本格的にアメリカでのミュージシャン活動を開始します。

最初の仕事から大役とも言える、既にアメリカでも人気のブラジル出身のグループ、「セルジオ・メンデス&ブラジル’77(1971年に’66から改名)」へ参加します。

このグループには1976年まで在籍しその後ソロ・ミュージシャンとして独立、その実力から1976年にロサンゼルスのレーベル「パブロ・レコード(Pablo Today)」と契約となり、やはりブラジル出身のパーカッショニスト「クラウディオ・スローン」のプロデュースで同年にリリースとなったのが初のリーダー・アルバム「Agora(アゴーラ)」でした。

このアルバムはグレッグ・フィリンゲインズ、リー・リトナーと言ったミュージシャンも参加するなどフュージョンとも言えるサウンドですが、やはりパーカッショニストのアルバムらしく、多彩なパーカッション・サウンドを前面に出し聴かせるといった仕上がりとなっています。

Agora

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既にこの頃はトップ・ミュージシャンとして多くのセッションへの参加はもちろんの事、ソロとしての活動も並行し、1979年に自らプロデュースによるセカンド.・アルバム「Happy Peopleハッピー・ピープル)」をリリースします。
私がパウリーニョ・ダ・コスタを最初に聴いたのはこのレコードでした。

Agolaに比べると全9曲中6曲がボーカル曲で、曲調もディスコ調なポップな作りとなり、ラテン・フュージョンと言える心地よいサウンドのアルバムです。
参加ミュージシャンもセッションでの交流の広さを伺えるロサンゼルスを中心に活躍するトップ・ミュージシャンばかりです。

このアルバムより私のお勧めの2曲を紹介します。

1曲目の「Deja Vu」はレコードのA面1曲目の曲です。
この曲のボーカルはアース・ウィンド・アンド・ファイアーのフィリップ・ベイリーです。

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | デジャ・ヴ(Deja Vu)
http://www.youtube.com/watch?v=kJY6nOR9dMw (YouTube)

2曲目はA面最後となる「Dreamflow」です。
この曲の作曲はラリー・カールトンで、メロディーとなるギター・ソロはもちろんラリー・カールトンです。

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | ドリームフロウ(Dreamflow)
http://www.youtube.com/watch?v=R6xdkwjIb14 (YouTube)

Happy People

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このアルバムは私の周りでも話題となりましたが、本人のイメージはジャケットの写真しかなく、当時はめったに表に出ないミュージシャンと言われていましたが、1980年に行ったリー・リトナーのライブ映像が「リー・リトナー&フレンズ」というタイトルでリリース(私はレーザーディスクで購入)され、この映像で動くパウリーニョ・ダ・コスタを見た時は感動しました。やはりラテン系の気質、ノリを感させます。
また他のメンバーも「ハービー・メイソン」、「アーニー・ワッツ」、「アンソニー・ジャクソン」など層々たるミュージシャンばかりです。

このライブからラストを飾る「バイーア・ファンク」を紹介します。
この曲でクィーカ、そしてパウリーニョ・ダ・コスタが得意とするパンデイロのソロを聴かせますが、指先の動きは驚きました。

リー・リトナー(Lee Ritenour feat. Paulinho da Costa) | バイーア・ファンク(Bahia Funk)
https://www.youtube.com/watch?v=JZ2ZavBXpUQ  (YouTube)

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Happy Peopleでパウリーニョ・ダ・コスタのファンとなり次作を待ち望んでいた私ですが、3枚目のアルバムがリリースされたのが1984年でした。
MAHALO_PIC_PDC_SUN国内盤のこのレコードはビクター音楽産業からのリリースでしたが、ジャケットには「SUNRISE / PAULINHO DA COSTA」と書かれているものの、帯に書かれた邦題名は「サマー・シルエット」、そしてアーティスト名も「L.A.ザ・セクション」というユニット名となっています。

ライナーにはこのように書かれています。

L.A.サイドに於けるパーカッショニストの最高峰、パウリーニョ(ポリーニョ)・ダ・コスタを信頼して集まったL.A.のスーパー・ミュージシャン達による「サマー・シルエット/L.A.ザ・セッション(原題:Sunrise/ Paulinho Da Costa)」!

Happy Peopleのレコードは輸入盤、国内盤とも同じジャケット・デザインだったのですが、日本での発売元がポリドールからビクターとなりフュージョン・ブームの全盛期という事もあり、ジャケット・デザインを含め、このようなかたちで売りたかったのかと思います。

のちにCDを購入しましたが、ジャケットもこちらがオリジナルなのか異なり、なんと曲順がA面とB面が入れ替わって収録されています。

Sunrise

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私は輸入盤での購入でしたが、キーボーディストの「David Diggs」の「Street Shadows」というアルバムもL.A.ザ・セッション名義で、ジャケットを変え「ミント・サマー」という邦題名で売られていたのを覚えています。

このアルバムより2曲紹介します。
Happy Peopleの延長ともいえるこのアルバムも10曲中6曲がボーカル曲となっています。1曲目のタジ・マハールは「マシュ・ケ・ナダ」の作者としてもお馴染みのブラジルを代表するシンガーソングライター「ジョルジュ・ベン」の代表曲です。高中正義のカバーでもお馴染みかと思います。

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | タジ・マハール(Taj Mahal)
http://www.youtube.com/watch?v=T0raXvt-kws (YouTube)

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | リオ(I’m Going To Rio)
http://www.youtube.com/watch?v=wJpH1QCppbo (YouTube)

SUNRISEのリリース後、ソロ・アルバムとしては1991年に「BREAKDOWN」をリリースしています。
やはりラテン・サウンドですが、ディスコ・タッチのポップな曲ばかりで、「マイアミ・サウンド・マシーン」がお好きな方にはお勧めかと思います。

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ソロ・アルバムはこの4枚のみとなります。
私のお勧めの「Happy People」、「Sunrise」は残念ながら廃盤となってしまいましたが、CDでの復刻を望む方は多いのではと思います。

最後に、ジャズ・ギタリストは殆ど聴かない私ですが、1978年にパブロ・レコードからリリースされたジョー・パスとの共作アルバム、「Joe Pass and Paulinho Da Costa / Tubo Ben!」は収録曲がボサノヴァのスタンダード曲ということもあり、このアルバムはよく聴く1枚です。

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今回は3人のパーカッショニストを紹介しましたが、他にも当ブログで紹介しました「レイ・バレット」や「アイアート・モレイラ」などもこの夏にCDが復刻され、この時期に聴くのにはピッタリのサウンドかと思います。

パーカッショニストを聴く夏(2)「ウィリー・ボボ」


パーカッショニストを聴く夏(1)の続き

ラルフ・マクドナルドに続き2人目のパーカッショニストは「ウィリー・ボボWillie Bobo)」です。

ウィリー・ボボを初めて聴いたのは「Bobo(邦題名:ラテン・レディ)」というレコードで、当時レコード・ショップのお勧めとして壁に飾っていた1枚でした。
何の知識もなくラテンフュージョンというだけで購入したのですが、A面1曲目の「Palos」から最高の1枚です。

ウィリー・ボボも1934年、ラルフ・マクドナルドと同じくニューヨークのスパニッシュ・ハーレム生まれです。
14歳からボンゴを始め、モンゴ・サンタマリアにパーカッションを学び、19歳から4年間、ティンパレスの名手「ティト・プエンテ」のグループに在籍、その後もセッション・ミュージシャンとして活動し、60年代に自らのグループを結成、1964年には初リーダー作「Bobo’s Beat」をリリースします。

ロサンゼルスへと活動拠点を移しソロとしてもアルバムを数多くリリース、またセッション・ミュージシャンとしても活動しますが、1978年にレーベルをコロンビア(CBS)へ移籍し最初にリリースしたのが「Hell Of An Act To Follow(邦題名:アクト・トゥ・フォロー)」で、翌1979年にリリースされたのが今回紹介のアルバムBoboです。

私はこのアルバムでウィリー・ボボを知り、前作、そして遡るように初期のアルバムを聴きましたが、ラテン・ジャズといえる初期のアルバムに比べるとこのアルバムは別人かと思われるフュージョン・サウンドであり、ジャズ・ミュージシャンが当時のフュージョン・ブームの影響をもっとも受けたと感じるアルバムでした。

このアルバムより3曲紹介します。

1曲目はレコードのA面1曲目となるPalosです。
ギター好きの方にも気に入っていただける曲かと思います。
因みにギターは一時期「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」にも在籍していたカッティングの名手「ローランド・バウティスタ」で、曲もローランド・バウティスタのオリジナル・ナンバーです。
この曲は私の携帯の着信音でもあり、イントロは1年中聴いています。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | パロス(Palos)
https://www.youtube.com/watch?v=BTkOnH2JQLI (YouTube)

2曲目はレコードではA面3曲目の「Latin Lady(Cecilea’s Song)」です。
この曲は「ザ・ボボ」というウィリー・ボボのバンドのメンバーでギタリストのアベル・ザラーテの作曲です。
この曲もラテンのリズムをバックにギターが心地よいです。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | ラテン・レディ(セシリアの歌)(Latin Lady (Cecilia’s Song))
https://www.youtube.com/watch?v=kBvP8NUxBhI (YouTube)

3曲目はB面1曲目の「Reason For Livin’」です。
作曲はフュージョン・ファンにはお馴染みのキーボーディスト、作曲家の「デイヴ・グルーシン」です。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | リーズン・フォー・リビン(Reason For Livin’)
https://www.youtube.com/watch?v=Y4Cd9cXQDFE (YouTube)

残念ながらこのCDも廃盤となり高価での取引となっているようですが、このアルバムと前作を収めた2in1のCDがリリースされておりお勧めです。

 

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最後に2in1のアルバムを紹介しましたので、カップリングのもう1枚のアルバム「Hell Of An Act To Follow」からレコードではA面1曲目を飾る「Always There」を紹介します。
このアルバムもラテン・フュージョン・サウンドであり、お気に入りの1枚です。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | オールウェイズ・ゼア(Always There)
http://www.youtube.com/watch?v=BFnCKm11ajI  (YouTube)

パーカッショニストとしてラテン・ジャズ界ではキャリアも長く名手と言えるウィリー・ボボですが、私が」最初に聴いたアルバムからもフュージョンという印象が強く、今回紹介のアルバムを中心に簡単な紹介となりました。

残念ながらウィリー・ボボも今回紹介したアルバムBoboを最後に1983年に49歳という若さで亡くなってしまいました。

パーカッショニストを聴く夏(3)へ続く

パーカッショニストを聴く夏(1)「ラルフ・マクドナルド」


季節は夏真っ盛りです。
夏好きの私にとって、大好きなラテン・テイストのアーティスト、曲はジャンルを問わず、この時期にピッタリかと思います。

今回の紹介するのはラテン・ミュージックに欠かせない楽器「パーカッション」、そして、それらを奏でる「パーカッショニスト」の3人です。

最初の紹介はCDで復刻されました(1)にも登場したニューヨークを代表するパーカッショニスト「ラルフ・マクドナルドRalph MacDonald)」です。

CDで復刻されました(1)はウィリアム・ソルターのCD復刻の紹介でしたが、ラルフ・マクドナルドはパーカッショニストの第一人者でありますが、ウィリアム・ソルターとのコンビで、数多くのヒット曲を手がけた作曲家としても知られています。

1944年、ニューヨークのハーレム生まれのラルフ・マクドナルドは、トリニダードからの移民でニューヨークのラテン音楽界では名の通ったミュージシャンの父親からスティール・ドラムを習い、17歳で「バナナ・ボート」の大ヒットで知られる「ハリー・ベラフォンテ」のバンドに加入します。
このバンドで6年ほど活動しますが、そこでメンバーのウィリアム・ソルター、ウィリアム・イートンと出会い、この出会いにより作曲にも力を入れるようになります。

その後1967年からニューヨークで本格的にスタジオ・ミュージシャン、セッション・ミュージシャンとして活動を開始します。
1970年にロバータ・フラックのバンドに参加しますが、ミュージシャンに留まらず作曲家としても関わり、そこで誕生したのがロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのデュエットによる「Where Is The Love(邦題:恋人は何処に)」という曲で、この曲は1972年にBillboardのポップ・チャートで5位を獲得し、この曲で作曲家としての地位を築きます。

その後、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just The Two Of Us(邦題:クリスタルの恋人たち)」をはじめ数多くのヒット曲を生み出した事は皆さんご存知かと思います。

当時クロスオーバー、フュージョンを聴き始めた私がパーカッショニストというのを初めて知ったのがラルフ・マクドナルドとスティーブ・フォアマン(ジェントル・ソウツ)でした。

特にボブ・ジェームスなどニューヨーク系のアーティストが好きでレコードを購入しよく聴きましたが、ほとんどのアルバムにラルフ・マクドナルドの名前がクレジットされていた事を覚えており、その活躍の凄さを伺えました。

今ではYouTubeで多くのライブ映像を見る事が出来ますが、インターネットの無い当時はレーザーディズクでグローヴァー・ワシントン・ジュニアのライブ、吉田美和のライブなどを購入し、動くラルフ・マクドナルドを見た時は感動しました。
定番の両手にピコピコハンマーを持って頭で鳴らすのには笑いました。

そして、トップ・ミュージシャンとしての活動と並行し、1976年に初のリーダー・アルバムとしてリリースされたのが「Sound Of Drum」です。

このアルバムはレコード、CDと購入しましたが、私の一番好きなアルバムです。
収録曲もヒット曲のWhere Is The Love(ハーモニカのソロはトゥーツ・シールマンス)や、1975年リリースのグローヴァー・ワシントン・ジュニアのアルバムのタイトルともなった「Mister Magic」が収録されています。
私はMister Magicはこのアルバムのラテン(サルサ)・アレンジが最高かと思います。

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ホエア・イズ・ザ・ラヴ (Where Is the Love)
https://www.youtube.com/watch?v=3CQUcmWty8Q (YouTube)

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ミスター・マジック(Mister Magic)
http://www.youtube.com/watch?v=_Aq08pk_SdE (YouTube)

アルバムは廃盤となってしまいましたが、のちにリリースされた「Just The Two Of Us(こちらも廃盤(?)」でもセルフ・カバーしています。

 

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このファースト・アルバム以降も多くのアルバムをリリースし私もほとんど購入しましたが、何れも夏に聴くのにピッタリのアルバムです。

私のお気に入りの曲を何曲か紹介します。
「Mango Island」は「蝶々夫人」をモチーフにした曲で、スティール・ドラムが心地よいです。

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ユー・アー・イン・ラヴ(You Are In Love)
http://www.youtube.com/watch?v=wvpNRtJCqNs (YouTube)

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ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | マンゴ・アイランド(Mango Island)
http://www.youtube.com/watch?v=uEjLNT_-cpc (YouTube)

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ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | シーブリーズ(Seabreeze)
http://www.youtube.com/watch?v=A6dwuVH1Vj0 (YouTube)

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他のアルバムにつきましてはラルフ・マクドナルドの公式サイトにアルバム紹介がありますのでご覧いただければと思います。

最後となりますが、ラルフ・マクドナルドは残念ながら、2011年に肺癌のため亡くなられてしまいました。67歳でした。

1992年のライブと音源としては古いのですが、2012年にリリースされた「リチャード・ティーRichard Tee)」の「リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992」が私にとってラルフ・マクドナルドの遺作となってしまいました。もちろんメインのリチャード・ティーもですが。

リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992~イン・メモリー・オブ・リチャード・ティー

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パーカッショニストを聴く今年の夏(2)へ続く

JAZZ BEST COLLECTIONのお勧め「レイ・バレット」「ジョー・ファレル」「サラ・ヴォーン」


ワーナーミュージックの「JAZZ BEST コレクション 1000」というCDシリーズはご存じの方はもちろん、既に持たれている方も多いかと思います。

JAZZ BEST コレクション 1000
名門アトランティック・レベーベルから、ワーナー・ブラザース、リプリーズ、エレクトラ・ミュージシャンまでワーナーミュジックが保有する膨大なジャズ・カタログより厳選し、すべて1,000円(税込)でご提供する大好評シリーズ。

2012年4月にシリーズの第1弾が発売となり、既に第9弾までと数多くのアルバムが発売され、この11月には最終章となる第10弾が発売されます。
ジャズを殆ど聴かない私ですが、フュージョンとして活躍したアーティストのアルバムもシリーズで見かけ、ようやく第9弾にて今回紹介するアルバム3枚を購入しました。
1度はCD化されたアルバムもありますが輸入盤のみのためか情報も少なく、見つけた時には既に廃盤となり、中古、オークションでもプレミア価格での販売と手が出せず諦めていたところ、このシリーズでのリリースを知り直ぐに注文してしまいました。

今回紹介するアルバムはこの3枚です。

左から、Ray Barretto | Can You Feel It、Joe Farrell | Night Dancing、Sarah Vaughan | Songs Of The Beatles

左から、Ray Barretto | Can You Feel It、Joe Farrell | Night Dancing、Sarah Vaughan | Songs Of The Beatles

最初の1枚はパーカッショニストレイ・バレットRay Barretto)」の「キャン・ユー・フィール・イット(Can You Feel It)」です。
レイ・バレットは、1950年代からラテン、ジャズのパーカッショニストとして活動し、ファニア・オール・スターズのメンバーとしても知られています。
ただしフル参加ではなく、私も何枚かアルバムを所有していますが、クレジットされたアルバムは1枚だけでした。
また、ファニア・オール・スターズと並行し1970年代後半にはフュージョンブームの影響もありアルバムを何枚かリリース、このアルバムはその1枚としてニューヨークの売れっ子セッション・ミュージシャン参加による1978年の作品です。
パーカッショニストのアルバムだけにラテン・テイストを取り入たソウル、フュージョンとポップなアルバムに仕上がっています。

同時期に「ラルフ・マクドナルド」「パウリーニョ・ダ・コスタ」「ウィリー・ボボ」といったパーカッショニストもフュージョン・アルバムをリリースし、夏好き、ラテン好きな私は好んで聴き今でもよく聴いていますが、このアルバムもその1枚に加わりそうです。

アルバムより1曲紹介します。アルバムタイトルと同名の「キャン・ユー・フィール・イット」はディスコ受けしそうなソウルでポップな心地よい曲です。

レイ・バレット(Ray Barretto)|キャン・ユー・フィール・イット(Can You Feel It)
http://www.youtube.com/watch?v=x3mYMiXTrpI  (YouTube)

キャン・ユー・フィール・イット

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2枚目に紹介するのは「ジョー・ファレル(Joe Farrell)」の「ナイト・ダンシング(Night Dancing)」です。
ジョー・ファレルはチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーの初期メンバーで、サックス、フルート等、マルチ・リード・プレイヤーとしての活躍はご存じの方も多いかと思います。
私もセカンドアルバム「Light As a Feather 」に収録の「Spain」のフルートは印象に残っています。
今回紹介のアルバムはソロとしてCTIからワーナーに移籍しての2枚目となり、ハービー・ハンコックや、リー・リトナー、チャック・レイニー、ハービー・メイソンなど豪華セッション・ミュージシャン参加による1978年の作品です。
このアルバムではビージーズやスティーヴィー・ワンダー、ロッド・スチュワートらのヒット曲をカバーし、メローでファンキーなアレンジによるフュージョン・アルバムに仕上がっています。

アルバムより1曲紹介します。スティーヴィー・ワンダーの名盤「Songs in the Key of Life」に収録の名曲「Another Star」のカバーです。
この曲はジェイ・グレイドンがリスム・ギターとして参加しています。

ジョー・ファレル(Joe Farrell)|アナザー・スター(Another Star)
http://www.youtube.com/watch?v=oSCFdmsR6UE  (YouTube)

ナイト・ダンシング

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ジョー・ファレルはタイミングよく、CTI SUPREME COLLECTIONでもCIT時代の2枚のアルバムがリリースされます。

最後に紹介するアルバムは「サラ・ヴォーンSarah Vaughan)」の「ソングス・オブ・ザ・ビートルズ(Songs Of The Beatles)」です。
サラ・ヴォーンは「エラ・フィッツジェラルド」「カーメン・マクレエ」とともに女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の1人です。
と書きましたが、私も名前は知っていましたがCMで聴いた「ラヴァーズ・コンチェルト」で初めてベスト盤を購入した程度の知識しかありません。
ただ、このベスト盤1枚を聴いただけでもその歌唱力の凄さを感じました。

今回紹介するアルバムは「マーティ・ペイチ(Marty Paich)」 と「デヴィッド・ペイチ(David Paich)」の親子によるプロデュース作品です。
マーティ・ペイチはジャズ、ポップス、映画音楽のピアニスト、アレンジャー、作曲家として活躍された方ですが、私としてはやはりデヴィッド・ペイチです。
デヴィッド・ペイチは皆さんご存知かと思いますが、TOTOの中心メンバーで、そのデヴィッド・ペイチがこのアルバムに参加しているというのが購入の切っ掛けでした。
もちろんアルバム制作もジャズ・ミュージシャンではなくTOTOのメンバーのジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトをはじめ、リー・リトナーなど売れっ子セッション・ミュージシャン参加による1977年の作品です。

アルバムについてはアレンジ、ミュージシャンからもジャズというよりロック、フュージョン、ボサノヴァをバックにサラ・ヴォーンがビートルズを歌うといった内容で、いかにも当時流行ったサウンドです。
ジャズ・ボーカルとしてサラ・ヴォーンが好きな方からは賛否あるかもしれませんが、私にとってこのサウンドは気に入っています。

ジャズのアルバムが売上不況のこの時代、当時の流行でもあったジェイ・グレイドンとデイヴィッド・フォスターのユニット「Airplay」などに代表されるAORや流行のフュージョン路線といえるこのアルバム制作はサラ・ヴォーン自身が望んだかは定かではありません。
これはジャズに限らず、ソウル界ではアレサ・フランクリン、カントリー界ではケニー・ロジャースと大御所の2人ですらこのサウンドのアルバムをリリースしていました。

アルバムより1曲紹介します。ビートルズの名曲「エリナー・リグビー(Eleanor Rigby)」ですが、いかにも当時流行ったアレンジに仕上がっています。

サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)|エリナー・リグビー(Eleanor Rigby)
http://www.youtube.com/watch?v=6CRgadFaCU4  (YouTube)

ソングス・オブ・ザ・ビートルズ

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