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新宿の夜の似合うアイドル「藤圭子」


私が藤圭子の「新宿の女」を初めて聴いたのは、二十歳になるかならないかで、もちろん、夜の飲み屋街などは全く知らない世界でした。藤圭子の顔立ちは、いわゆる典型的な伝統的日本美人だと思います。テレビで藤圭子をみて、日本人形ではないかとも思いました。要は、顔に惹かれました。

そして、次は、曲にあった声でした。顔からは、全く想像できない、ドスのきいた歌声でした。本当に強烈な印象でした。

その藤圭子のデビュー曲が「新宿の女」です。

藤圭子|新宿の女
https://www.youtube.com/watch?v=_Ry-9eMd9Ys (YouTube)

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この歌で演奏されてる楽器は、トランペット、サックス、フルート、ハーモニカ、エレキギター、ビブラフォン、のようです。これらの楽器が奏でるバックを藤圭子以外の歌手が歌声を埋め込むとどうなるのか、と思ったことがあります。ただ、やはり、この曲は藤圭子の歌で成り立っている、と改めて確信しました。ゆっくり聴いていると泣けてきます

藤圭子のデビュー年齢は、18歳なので、スタートとしてはルックスから、感覚的には「アイドル」の出現だったと思います。ただ、夜の女を歌ったことにより、実態とは合わない「虚像」ができたと思うし、恣意的に作られた感じもありました。
何よりも、アイドルと違うのはその歌唱力ではなかったかと思います。

藤圭子 |うそ
https://www.youtube.com/watch?v=InwdqrXLHlw (YouTube)

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中条きよしがこの歌を聴き、平尾昌晃に藤圭子の歌のすごさを話して、実際平尾昌晃は藤圭子の歌を聴いて、自分で歌うことを辞めて、作曲に専念した、という話があります。

藤圭子|夢は夜開く
https://www.youtube.com/watch?v=K2kc9ar70lY (YouTube)

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藤圭子のイメージを決定的にした。三曲目シングルが「夢は夜開く」です。「十五、十六、十七と 私の人生暗かった」辛いこといろいろあったけど、今は夜の夢に浸りましょう、、なんともエロティックな大人の感じです。歌い手としてやはり、早熟だと思います。この曲を聴くと娘「宇多田ヒカル」が15歳で「Automatic」歌っているのが、やっぱりなあ、と納得してしまいます。

やっぱり、「藤圭子」は天才歌手の一人ではないかと思います。

早熟の歌い手「宇多田ヒカル」



宇多田ヒカルの「Automatic」、1998年リリースですから、もう18年前になります。第41回日本レコード大賞「優秀作品賞」、第14回日本ゴールドディスク大賞「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞、CD販売は255万枚、しかも作詞、作曲は本人、年齢15歳。今まで、歌唱力の天才は何人かいたと思いますが、歌詞、曲、歌唱力と三拍子そろった天才は「宇多田ヒカル」しか思い浮かびません。全てにおいて鮮烈でした。

宇多田ヒカル|Automatic
https://www.youtube.com/watch?v=-9DxpPiE458 (YouTube)

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そして、アルバム「First Love」は990万枚という驚異的なヒットを出しています。もちろん、いろいろなメディアにも出演し、そのデビューが一大ムーブメントになりました。

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そして、「宇多田ヒカル」のインパクトの大きさとともに、私たちの世代が更に衝撃を受けたのは、「藤圭子」が母親だという事でした。

「藤圭子」も衝撃的なデビューでした。1969年、18歳で、「新宿の女」でデビューしました。

藤圭子|新宿の女
https://www.youtube.com/watch?v=BVufoDKlrKM (YouTube)

新宿の女

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この夜の「女」の心情を歌ったのが18歳、しかも顔は日本の娘人形のような髪、顔立ち、声は渋く太い演歌声、まさに、これも衝撃でした。今、「キャバクラ」「ガールズバー」という男性エンターテイメントの職場で働く事は一種、ファッション的になっていますが、1970年代では、いろいろな人生の重みを抱えて生きている女性が、「キャバレー」「バー」という酒場で働いていて、そのもの悲しさ、侘しさを声と、歌い方で、完璧に表現していたと思います。今、歌をきいても、「じわ~」とくるところがあります。

藤圭子の歌う曲は、「怨歌」という表し方が合っている感じがします。オリコンチャートで、ファーストアルバム「新宿の女」は20週連続1位、セカンドアルバム「女のブルース」は17週連続1位、計37週連続1位という記録を残しています。
残念ですが、藤圭子は2013年に自らの命を断っています。

そいて、今年4月に、宇多田ヒカルの新曲「花束を君に」がリリースされました。
「花束を君に」は4月から放送がスタートしたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌です。
宇多田ヒカル|花束を君に
https://www.youtube.com/watch?v=yCZFof7Y0tQ (YouTube)

花束を君に

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この曲は、母、藤圭子を偲んで作った歌のように思います。
以前、宇多田は、ファンから「アーティストとして自分が作りたい曲を作りたいですか? それとも、みんなに共感されたい曲を作りたいですか?」という質問を受けた時、「それを両立させるのがプロなんじゃないですか。」って答えています。
確かに、「プロ」とは、そういうものだと思います。

ですので、母の死を悼んで、曲を作ったとしても、それは、その曲が自分にとって、どんなにシリアスで重い曲であったとしても、同時にポピュラーなものでなければならない、自分の気持ち、プライベート中で曲を作りつつ、それをポップミュージックに昇華していく、という宇多田の理念が現れている曲だと思いました。

「宇多田ヒカル」という名前は、もう古くから聞いていますが、まだ、33歳です。
作詞、作曲、そして歌唱力三拍子そろった歌手はそうそう現れないと思います。40代、それ以降と年を重ねた宇多田の歌が聴きたいと思っています。