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70年代のJazz喫茶「御茶ノ水」


都内で通ったジャズ喫茶の一つが、お茶の水NARUです。NARUのオーナーは、成田勝男ですでに亡くなっていますが、お店は今でも御茶ノ水と代々木で続いています。

成田勝男にささげる曲~Adieu~(さようなら)
http://www.youtube.com/watch?v=p2K0rEio3pc (YouTube)

甲斐恵美子他のメンバーが、成田勝男にささげた曲です。

ジャズライブハウスのメッカとして知られるNARU。
その歴史は、1969年にジャズ喫茶から始まり、とりわけジャズを奏でる『人』=ミュ­ージシャンが好きだったオーナーは、ライブハウスとしてミュージシャンの場を守って来­た。
その創立者のナルさん、こと成田勝男氏が亡くなって、今年の1月18日で12年になる­。(2013年2月)
いま、まさに夜ごとにライブが繰り広げられ、また陸続と素晴らしいミュージシャンが出­てきている様を、草葉の陰でほくそえんでいることだろう。
そんな成田氏に感謝して、この曲を捧げたい。

動画の概要より

お茶の水NARUには、開店当初から行っていました。
昨年、友人たちと久しぶりに行きました。
その日は、山口真文(ts)が出演していました。山口真文は、昔、板橋文夫(p)や、川崎瞭(Guitar)、そして、ジョージ大塚(ds)クインテッドで、大野俊三(Tp)大徳俊幸(p)古野光昭(b)と一緒に演奏してたと思います。本当に懐かしかったです。他にも 、故日野元彦(ds)、佐藤允彦(p)、辛島文雄(p)、向井滋春(tb)などのライブ演奏をそのころ良く聴きました。

その他、御茶ノ水では「ニューポート」、水道橋は「スイング」と「響」などのジャズ喫茶に行きました。
また、渋谷では「デュエット」「音楽館」「オスカー」に行きました。
そのころ良く聴いた曲は、マイルス・ディビスの「ビッチェズ・ブリュー」でした。

マイルス・ディビス(Miles Davis)|ビッチェズ・ブリュー(Bitches Brew)
http://www.youtube.com/watch?v=YRj67oAC6TA (YouTube)

Bitches Brew Live

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この、「ビッチェズ・ブリュー」は、マイルスが「フュージョン」と呼ばれるジャンルを確立し、ジャズ史上最も革命的な作品の一つといわれています。マイルスのアルバムとしては初めて、アメリカでゴールド・ディスクとなり、総合チャートのビルボード(Billboard) 200で自身唯一のトップ40入りを果たしてマイルス最大のヒット作品となりました。

演奏メンバー:

  • マイルス・デイヴィス(tp)
  • ウェイン・ショーター (ss)
  • ベニー・モウピン (bc)
  • ジョン・マクラフリン (eg)
  • ジョー・ザヴィヌル(ep)
  • チック・コリア(ep)
  • ラリー・ヤング(ep)
  • デイヴ・ホランド (eb)
  • ハーヴェイ・ブルックス(eb)
  • レニー・ホワイト(dr)
  • ジャック・ディジョネット(dr)
  • ドン・アライアス(dr)
  • ジム・ライリー(pc)

次代を担う錚々たるメンバーが参加しています。
ウェイン・ショーターとジョー・ザヴィヌルは70年に「ウェザー・リポート」を結成、チック・コリアは72年に「リターン・トゥ・フォーエヴァー」など、その後素晴らしい活躍する多くのジャズ・プレーヤーたちです。

マイルスの卒業生として、ジョン・コルトレーンはやはり異彩を放っています。

ジョン・コルトレーン(John Coltrane) | 至上の愛(A Love Supreme)
http://www.youtube.com/watch?v=TmD16eSy-Mg (YouTube)

至上の愛

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演奏メンバー:

  • ジョン・コルトレーン(ts)
  • マッコイ・タイナー(p)
  • ジミー・ギャリソン(b)
  • エルビン・ジョーンズ(ds)

重厚なジャズを感じる一曲です。

ジョン・コルトレーンと並ぶサックス奏者は、やはりソニー・ロリンズだと思います。
演奏の歌心とかゆったりと聴けるプレイは、ロリンズ独特だと思います。

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)|セント・トーマス(St.Thomas)
http://www.youtube.com/watch?v=UA2XIWZxMKM (YouTube)

Saxophone Colossus

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演奏メンバー:

  • ソニー・ロリンズ(ts)
  • トニー・フラナガン(p)
  • ダグ・ワトキンス(b)
  • マックス・ローチ(dr)

このセント・トーマスは、数多く聴いた曲です。とても聴きやすく、メロディアスです。いまだにに聞きあきることのない名曲だと思います。

ジャズ喫茶で聴いた曲は、どれもこれも数十年たった今もきっちり記憶の中に残っています。

ところで、こんな音源を見つけました。

大滝詠一のスピーチバルーン かまやつひろしさんを迎えて
http://www.youtube.com/watch?v=8dSS_uiX-4w (YouTube)

この中で面白いのは、終戦後米軍キャンプを廻っていた日本の元祖ジャズ・プレーヤーたちが、キャンプ廻りの仕事が減っていったことで、稼ぐための職場として喫茶店とか飲み屋さんで演奏し始め、それがジャズ喫茶となっていった、との話。
また、米軍キャンプを廻っていたジャズ・プレーヤーの面々の中で、コミックバンド(クレージー・キャッツ、ザ・ドリフターズ、ドンキー・カルテット等)になっていった人たち、歌謡歌手になっていった人たち(水原宏、フランク永井、守屋浩、井上ひろし等)など、話が50年前にタイムスリップして楽しいです。

70年代のJazz喫茶「中央線」


ザ・タイガースザ・スパイダースの回でも書いたとおり、当時、ロカビリーやグループ・サウンズのライブステージがあった音楽喫茶も「Jazz喫茶」と呼ばれており、1960年後半によく通っていました。一方、1970年代の初めからは、ジャズ専門店が台頭し、音響の良い高価なオーディオ装置でジャズのレコードを流したり、ジャズのライブ演奏を行う店が「Jazz喫茶」と呼ばれるようになり、新宿や都内のいたるところにもたくさんあって、そちらもよく通っていました。

私が一番よく行ったの店は、吉祥寺のジャズ喫茶「Funky」*でした。

地下、1階、2階と席があったと思います。煙草の煙と激しい音響の中で、一切しゃべることもなく、ただ、黙ってJazzを聴く。マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、オーネット・コールマン、オスカー・ピーターソン、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス、ウエス・モンゴメリー、等いろいろ聞いていた想い出があります。

吉祥寺には、他にもジャズ専門の「MEG」と「OUTBACK」がありました。

ロック・ソウル系だと 「ホワイトハウス」と 「ビーバップ」、フォークだと「ぐゎらん堂」など、多くの音楽喫茶があり、音楽喫茶文化圏の中心的な町でもありました。

よく聴いたプレーヤーの一人が「オスカー・ピーターソン」です。

ジャズピアノの神様のような方で、日本のジャズプレーヤーの多くが憧れたピアニストです。

オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)|身も心も(Body and Soul)

http://www.youtube.com/watch?v=Vf0LOc49fX0 (YouTube)

Body & Soul

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この曲名と同じ「Body&Soul」というジャズライブハウスが、南青山にあります。

新宿のジャズ喫茶を紹介した時、小曽根真出演で紹介したお店の名前で使われて います。

高円寺阿佐ヶ谷に、高校・大学の同級生がたくさん住んでいましたので、1970年頃はこの界隈のジャズ専門店の「徒夢」「毘沙門」「サン・ジェルマン」によく行きました。

また、今でも営業しているライブハウス「JIROKICHI」も懐かしいお店です。

ジャズ喫茶でいろいろな曲を聞きましたが、「Waltz For Debby」はジャズ喫茶で流れる典型的な曲の感じです。

ビル・エヴァンス」は白人ピアニストとしてはめずらしく、巨匠マイルス・デイヴィスのグループのメンバーになっています。

ビル・エヴァンス(Bill Evans) | ワルツ・フォー・デビイ(Waltz for Debby)
http://www.youtube.com/watch?v=dH3GSrCmzC8 (YouTube)

Waltz for Debby

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ビルの演奏には、いかにもピアノという感じの、静かな炎のようなものがあった。-マイルス・デイヴィス

そして中野には、「GREEN DOLPHIN」「Jazzオーディオ」「CRESCENT」等のジャズ喫茶がありました。

中野でよく聴いた曲は「Kelly Blue」です。

ウィントン・ケリーは、マイルス・デイヴィス・クインテッットに、ビル・エヴァンスの後に参加しています。

ウィントン・ケリー(Wynton Kelly)|ケリー・ブルー(Kelly Blue)
http://www.youtube.com/watch?v=GNyxizbrwN8 (YouTube)

ケリー・ブルー+2

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学生運動が下火になり、若い力の発散が、何か不完全燃焼の状態で、鬱屈した虚脱状況を認識させてくれてる場所がジャズ喫茶でした。

コーヒーとたばこの煙にかこまれて、虚無的に時間をやり過ごす・・・。

「Jazz」が退廃的な音楽と言われていた時期だったかもしれません。

*編集部注:Funkyは移転し、現在はジャズバーとして営業しています。

70年代のJazz喫茶「新宿」


’70年代、新宿は若者文化の「メッカ」だったと思います。
Jazzが流れる喫茶店の風月堂が有名で多くの文化人が集まり、「アングラ」「反戦運動」「新左翼」「フーテン」等の言葉を生み出していきました。

他に新宿のJazz喫茶で思い出すのは、新宿二幸の裏にあった「DIG」です。聴いてる人が難しい顔をして、いわゆる哲学的な物想いにふける雰囲気でした。、もちろんしゃべったりしたら怒られるという店でした。

「木馬」は、歌舞伎町の入口にありました。すごく広く、アンティークを飾って、ちょっとJazz喫茶と思えない雰囲気のお店でした。

「ヴィレッジ・ゲート」でかかるJazzは、比較的軽い分野が多かったと思います。

新宿でよく通ったJazzライブハウスが「新宿 PIT INNicon」でした。
午前の部(11:00 a.m.~)は、早稲田ハイソソサイティなどの学生が、午後の部(2:30 p.m.~)は、向井 滋春:TB、今田勝:P、土岐英史:TS、大友義雄:ASなどのセミプロが出演しました。そしてメインの夜の部(7:00 p.m.~)には、渡辺貞夫:AS、日野皓正:TP、ジョージ大塚:DR、山下洋輔:P、本田竹廣:Pが登場し、まだ、10代だった渡辺香津美:Gが参加 した「渡辺貞夫クインテット」の演奏を聴いた記憶があります。
大徳俊幸:Pが「ジョージ大塚クインテット」で演奏していたのを聴きにも行きました。

渡辺貞夫|カリフォルニア・シャワー
http://www.youtube.com/watch?v=rNOC71SCKbc (YouTube)

カリフォルニア・シャワー

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そして、コマ劇場近くのビルの地下1階にあった「PONY」では、Miles Davis:TP、John Coltrane:TS、Bill Evance:P、Herbie Hancock:Pをよく聴きました。

他には「タロー」にも通いました。
昼の部(2:30 p.m.~)と夜の部(7:00 p.m.~)で、それぞれ、ジョージ大塚:DR、本田竹廣:P、向井 滋春:TB、今田勝:P、土岐英史:TS、大友義雄:AS、渡辺香津美:Gに加えて、菊池雅章:P、板橋文雄:P、松本英彦:TS、日野元彦:DS、などがよく演奏していました。

土岐英史 カルテット | The Right Time
http://www.youtube.com/watch?v=jCnt6Z-jLs4 (YouTube)
土岐英史:ASax、野力奏一:Pf、加藤真一:Bs、日野元彦:Ds
日野元彦(日野皓正の弟)のドラミングもいいです。

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土岐英史が竹内まりやの「駅」で、エンディングのサックス・ソロを吹いています。本当にいいですね。

竹内まり&土岐英史|駅
http://www.youtube.com/watch?v=2DyDc-PDcB8 (YouTube)

今、南青山にある、「BODY&SOUL」のオーナー・関京子が、この「タロー」を1964年に新宿に日本で初めてのJazzライブハウスとして開店させました。その後1971年には新宿に「BODY & SOUL」を開店し、そして1976年に六本木に移転したとのことです。

向井滋春 カルテット & 谷啓|Tamagawa Blues
http://www.youtube.com/watch?v=fkrMEEaCz0o (YouTube)
向井滋春:Tb、谷啓:Tb、岩崎大輔:Pf、古野光昭:Bs、古沢良治郎:Ds
贅沢な2トロンボーンです。

向井滋春Quartet|Four Backs
http://www.youtube.com/watch?v=wPl7IGukW2Q (YouTube)
向井滋春:Tb、板橋文夫:P、古野光昭:B、古澤良治郎:D

プレジャー

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’70年代、新宿でライブ演奏していた方々が、今、日本のJazz界の大御所となっています。
そして、今また、多くの若手JazzミュージシャンがJazzライブハウスで活躍しています。
時代はそういった連続性の中でどんどん変化していくと改めて実感します。

親日家の天才ジャズドラマー「エルビン・ジョーンズ」


学生時代のことですが、ジャズドラムに興味を持ち、軽音楽クラブに入り、ジャズドラムをかじった時期があり、ジャズ喫茶によく通い、いろいろなジャズレコードを聴きました。
その頃、とても印象的だったのが「エルヴィン・ジョーンズ」(Elvin Jones)のドラミングでした。

今では、ドラムもロック、フュージョン、ラテンなどを融合したようないろいろなたたき方があると思います。しかし、その頃、初心者の私は、4ビート(フォービート)のオーソドックスなたたき方しかできず、エルヴィン・ジョーンズのドラムに、ショックを受けました。
極端にいうと、何か絶え間なくどこかをたたいているように最初は感じました。もちろん、そんな感覚は、大間違いでした。

John Coltrane | My Favorite Things 1965
http://www.youtube.com/watch?v=lvT0YI3Ogag (YouTube)
John Coltrane – Soprano sax
McCoy Tyner – Piano
Jimmy Garrison – Bass
Elvin Jones – Drums

マイ・フェイヴァリット・シングス

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エルヴィン・ジョーンズは、1960年から、サックスのジョン・コルトレーン(John Coltrane)、ベーシストのジミー・ギャリソン(Jimmy Garrison)、ピアニストのマッコイ・タイナー(McCoy Tyner)と共に黄金のカルテットを形成したといわれています。
複雑なリズムを難なく叩くテクニックと、重量感溢れるパワー。それだけでなく、バラードや静かな曲での繊細さをも持ち合わせている、屈指の天才ドラマーです。

Wayne Shorter | JuJu Full Album
http://www.youtube.com/watch?v=fm1VZWnVyuM (YouTube)
Wayne Shorter – tenor saxophone
McCoy Tyner – piano
Reggie Workman – bass
Elvin Jones – drums

ベスト・オブ・ウェイン・ショーター(ブルーノート・イヤーズ19)

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1960年代には、ブルーノート・レーベルを中心にウェイン・ショーター(Wayne Shorter)、グラント・グリーン(Grant Green)、ラリー・ヤング(Larry Young)らのレコーディングに参加し、歴史的名盤を数多く残しています。

ELVIN JONES | ANTI CALPSO
http://www.youtube.com/watch?v=wlJdCiNMKDU (YouTube)
1985年12月21日 新宿厚生年金会館「新宿ピットイン20周年コンサート」
エルビン・ジョーンズ(Ds)、渡辺貞夫(ASax)、武田和命(TSax)、向井滋春(Tb)、渡辺香津美(G)、辛島文雄(Pf)、井野信義(Bs)

エルビン・ジョーンズ・ジャズ・マシーン・ライヴ・アット・ピット・イン

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親日家で奥さんは日本人のケイコ・ジョーンズです。辛島文雄、向井滋春、川崎燎など多くの日本人プレイヤーを、自分のバンド「ジャズ・マシーン」のメンバーとして迎え入れていました。
また、毎年年始に新宿ピットインで公演を行いました。

残念ながら、天才ジャズドラマー、エルヴィン・ジョーンズは、2004年5月18日に、74才で亡くなりました。

銀座ACBと「ザ・スパイダース」


私が初めて「ザ・スパイダース」のライブ演奏を聴いたのは、「銀座ACB(アシベ)」でした。
銀座ACBは、銀座7丁目の銀座ガスホールの地下にありました。二つのフロアーがあり、演奏するステージは、円形で回転するものでした。
そのころ、ミリタリー・ルックのコスチュームがグループサウンズでは流行っていて、ミリタリーのコスチュームで演奏していたスパイダースを良く銀座ACBに観に行きました。銀座ACBは都会の雰囲気が漂い、回転ステージのすぐそばで、演奏を観て聴くことができました。この時に、誰かが付けていたコロンに気付き、すごくよい香りがしたので、それ以来、45年以上、私は「コロン」に凝っています。

その頃の銀座ACBの映像があります。

東京伝説の喫茶店物語 熱狂のステージ~銀座ACB~
http://www.youtube.com/watch?v=zRwd3HmYPxE (YouTube)

この映像には、銀座ACBを有名にした、平尾昌晃、ミッキー・カーチス、山下敬二郎らのロカビリーブームの出演者が登場します。しかし、私はロカビリー世代より少し若く、銀座ACBには、もっぱら、「ザ・スパイダース」、「ザ・テンプターズ」「オックス」や、「ザ・ジャガーズ」といったグループサウンズの演奏を観、聴きしたく、通っていました。

また、あの頃は「ライブハウス」という言葉は無く、「ジャズ喫茶」と呼んでおり、「ジャズ喫茶に行ってくる」「ジャズ喫茶でザ・スパイダースを観てきた」と、得意になっていました。
その雰囲気は独特で、音楽を聴くというより熱狂の中に同化してるという感じでした。そして、本当に間近に生の演奏を観ることができました。
例えば、ザ・スパイダース田辺昭知のバスドラの踏み方を間近で感じ、とても刺激的でした。

ザ・スパイダース | ノー・ノー・ボーイ
http://www.youtube.com/watch?v=85qTTNzL5H4(YouTube)

ザ・スパイダース・ベスト・トラックス

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作詞「田辺昭知」、作曲「かまやつひろし」の「ノー・ノー・ボーイ」です。
最初は詩の内容を理解せず、メロディが聴きやすく、いい歌だなあと思っていました。しかし、この歌詞は、年上の夫とか彼氏のいる女性に恋する若い男の歌だ知って、そうか、田辺昭知は、子供の恋では無く、許されない恋の歌、そんな大人の詩を作ってたんだ、「大人だぁ!」と妙に感心しました。

ザ・スパイダース | サマー・ガール
http://www.youtube.com/watch?v=oxQFXYTzW2A(YouTube)

「ノー・ノー・ボーイ」と同じ1966年リリースのザ・スパイダースの初期の名曲です。
ザ・ビートルズとかザ・ビーチボーイズの曲を「フッ」と思い出させる曲調で、とても好きでした。

ザ・スパイダースのメンバーでは、やはり、「堺正章」「井上順」「かまやつひろし」の3人がボーカルを担当していたこともあり、目立っていました。
特に堺正章のMCでの話は、お父さんが喜劇俳優(堺俊二)ということもあり巧みで、銀座ACBなどのライブでは、本当に可笑しかったと覚えています。
もちろん、子役として芸能界での経験が長いということが、多くの才能を発揮できる基になっているのだと思います。

ザ・スパイダース | あの時君は若かった
http://www.youtube.com/watch?v=MmDyxbkBg1A(YouTube)

100年後の日本人に残したい・・・究極のグループ・サウンズ

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1968年発売の大ヒット曲です。堺正章と井上順がデュエットで歌っています。
作曲のかまやつひろしは、ジャズミュージシャンの「ティーブ・釜萢」が父親で、そして「森山良子」は従妹、「森山直太郎」は従甥になります。
かまやつひろしと何かと縁がある人が私の廻りに2人ほどいまして、直接的には存じ上げないのですが、何か近くにいる親しい人のような錯覚をしてしまいす。
かまやつひろしは当ブログで、ローリング・ストーンズのキース・リチャードが煙草を吸いながら演奏するギター奏法の解説ビデオで、紹介したことがありました。

ゴールデン☆ベスト

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「ザ・タイガース」「ブルーコメッツ」、そして「ザ・スパイダース」がやはり、グループサウンズの御三家ではなかったでしょうか。

(編集注:銀座ガスホールは立て替えられ、現在、ファッションビルの「GINZA gCUBE(ギンザ ジーキューブ)」になりました。)

ザ・タイガースと「沢田研二」


高校生のころ、東京にあるジャズ喫茶の「銀座ACB(アシベ)」「新宿ACB(アシベ)」「新宿ラセーヌ」「池袋ドラム」などのライブハウスに行き、グループサウンズの演奏をみる事を楽しみにしていました。まさに都会の空気に触れている感じでした。

私のお気に入りは、「ザ・スパイダース」「ブルーコメッツ」「ザ・タイガース」「ザ・テンプターズ」「オックス」「シャープ・フォークス」「スイングウエスト」「ザ・サベージ」「ザ・ジャガーズ」「ザ・ワイルドワンズ」「ザ・モップス」「ザ・カーナビーツ」「パープル・シャドウズ」「ザ・ゴールデンカップス」などで、多くのバンドのステージを観て回りました。
そして、やはり、グループサウンズの御三家といえば、「ザ・スパイダース」と「ブルーコメッツ」、そして「ザ・タイガース」では、ないでしょうか。

その中でも、「ザ・タイガース」、そして「沢田研二」の印象は強烈でした。
所謂「オーラ」が本当に強かったと思います。

初めて、そのザ・タイガースを観たのは、「新宿ACB(アシベ)」でした。
確か、バンド名は「内田裕也&ザ・タイガース」だったと思います。まだ、デビュー直後あたりでした。
演奏する曲は、まず、ローリング・ストーンズの「サティスファクション」「テル・ミー」、「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」が定番で、その後「僕のマリー」です。
お客さんの大半は女の子で、ちょっと恥ずかしい思いをしながら観ていました。

私の好きな曲は「銀河のロマンス」です。「ザ・タイガース」の初めての主演映画、「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」のエンディングで歌われた曲です。

ザ・タイガース|銀河のロマンス
http://www.youtube.com/watch?v=G8PA1nUouEE (YouTube)

ザ・タイガース 1967-1968 -レッド・ディスク-

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この映画のロケが、千葉県九十九里浜にある白子町の海岸であり、親戚の一人が沢田研二と一緒に撮った写真を配っていて、羨ましかったです。もちろん私ももらいました。

そして、沢田研二のソロ・デビュー曲は、「君をのせて」でした。

沢田研二|君をのせて
http://www.youtube.com/watch?v=xSQDKbBycqY(YouTube)

沢田研二 A面コレクション

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沢田研二自身が語っていますが、この曲の中で「あぁあ~ああ」というフレーズがあります。この曲以降、沢田研二の曲には「あぁあ~」のフレーズがよく使われるようになったとの事です。

そして、もう、「ザ・タイガーズ」と「沢田研二」という名前を知らない世代が多くなってきた昨今、2011年、加橋かつみ以外の旧メンバーの瞳みのる、森本太郎、岸部一徳が「沢田研二コンサートツアー」に参加し、ステージの上で「ザ・タイガース」の復活となりました。

沢田研二LIVE ツアー・ファイナル 日本武道館 02
http://www.youtube.com/watch?v=_Qaet1i-gKQ (YouTube)

そして、懐かしい「ローリング・ストーンズ」の「サティス・ファクション」の演奏です。

沢田研二LIVE ツアー・ファイナル 日本武道館 14
http://www.youtube.com/watch?v=KcS0w8DMa1E(YouTube)

 

LIVE 2011~2012 [DVD]

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瞳みのる、森本太郎、岸部一徳がゲストの、2012年1月14日に日本武道館で行われた沢田研二のライブのDVDです。こちらのジャケット写真は、リンク先のAmazon.co.jpで、ご覧いただけます。

そして、沢田研二は2013年1月6日の正月コンサートで、「オリジナル・メンバー(瞳みのる、森本太郎、岸部一徳、加橋かつみ、沢田研二)で「ザ・タイガース」を再結成してコンサートを開催する」と発表しました。
今年12月に日本武道館や東京ドームなどでコンサートを開催する予定との事です。

「ザ・タイガース」は、1960年~1970年代の社会現象的になった一大ムーブメントでした。
長髪とかファンの熱狂的な声援の様子が、教育的に好ましく無いということで、テレビ出演なども拒否されたときもありました。
しかし、TBSテレビの人気ドラマ「寺内貫太郎一家」の定番シーンに、悠木千帆(現在:樹木希林)が「ジュリ~~!」と発する場面があり、年齢を問わず熱狂的に支持されていたことがうかがえました。

そのころの熱狂的ファンの多くが、還暦を過ぎた今でも、「ザ・タイガーズ」と「沢田研二」のファンとして、「コンサート」に通い続けています。
それは、沢田研二のソロ・デビュー以降毎年欠かさず行っている全国ツアーコンサートを「ずっと続ける」というファンへの姿勢と、ファンの方でも「ファンであり続ける」という両者の「絆」になっているのだと思います。

たけしとジャズ、60年代の新宿


村上春樹の3年振りの長編小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が話題になっています(NHK NEWSweb)。
発売日の12日までタイトル以外一切の情報が明かされていなかったこの本ですが、既に最初の50万部は即完売し、発売1週間で累計100万部に達したそうです。
通販サイトにおける購入ページでも、発売日までは内容の紹介もされず、表紙の画像すらありませんでした。漸く画像も公開になったこのページには、一気に多くのレビューが寄せられていますが、その評価は大きく分かれているようです。購入実績が無いと書けない筈のレビューですから、それだけ多くの人が既に入手した証でもあります。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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春樹小説に欠かせないのが、重要なファクターとして登場する音楽です。
以前に私のシタールとノルウェイ森で紹介した「ノルウェイの森」は曲名がそのままタイトルとなっていますが、今回はタイトルの一部に隠されていました。
予め「巡礼の年」がリスト(Liszt Ferenc)のピアノ曲集を意味すると予測したタワー・レコードでは、そのCDを揃えていたようですが焼け石に水だったようです(Yahoo!ニュース)。
その演奏者がラザール・ベルマン(Lazar Berman、1930年 – 2005年、旧ソ連出身のロシア人ピアニスト)である事までは特定できず、発売元のユニバーサル・ミュージックでは急遽5月15日にラザール・ベルマンの演奏する「巡礼の年(全3枚組)」を再発売するそうです。

リスト巡礼の年、第1年:スイス、1.ウィリアム・テルの聖堂(演奏:ラザール・ベルマン)
http://www.youtube.com/watch?v=jVGdPx2m8yw&list=PLswpfKxK1W7_Et023FLg7eOi7GzwwTptW&index=1 (YouTube)

 





Lazar Berman/Liszt: Annes de Pelerinage [4714472]





Lazar Berman/リスト:≪巡礼の年≫全曲 [UCCG-4818]

作家として独立するまではジャズ喫茶を経営していた村上春樹ですが、一時期新宿のジャズ喫茶に入り浸っていたようです。

「ほとんど学校にも行かずに、新宿でオールナイトのアルバイトをして、そのあいまに歌舞伎町のジャズ喫茶に入りびたっていた」

出典:エッセイ集、『村上朝日堂』

村上朝日堂 (新潮文庫)

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村上春樹が、小説「ノルウェイの森」に登場した目白の学生寮を出て、西武新宿線沿線に住んでいた1968年から69年頃のことのようです。
そんな学生運動が盛んだった時代、当時の新宿のジャズ喫茶に入り浸り、そしてジャズ喫茶のボーイもしていた若者がいました。ビートたけし(本名:北野武、1947年 -、東京都足立区出身)です。

たけしとジャズ—それは、たけしと新宿の物語としても語られる。いまから40年以上も前のこと。1967年(昭和42年)、20歳の北野武は明治大学工学部(後の理工学部)機械工学科に在籍する、都会の賑やかさ、楽しさどころか、喫茶店すら知らない「あまりにも無知な、東京の田舎者だった」と、言う。
・・・・・
「最初はびっくりしたの。ジャズ喫茶にたむろする連中ってのはさ、サルトルがどうの、カフカがどうのって難しい話をして、理数系の俺には、なんかこれが教養っていうもんかぁ、文系の人は違うなぁって。
・・・・・

出典:『たけしとジャズ』ライナー(新村千穂、筆)

たけしがジャズ喫茶に入り浸るきっかけは、たまたま目にした喫茶店から聞こえてきた、勢いを持ったトランペットの音で、それがたけしと新宿、そしてジャズ喫茶の始まりとのことです。そして名曲喫茶「風月堂」やジャズ喫茶「新宿ACB(アシベ)」に入り浸り、そして「びざーる」や「ビレッジ・バンガード」でアルバイトをしていました。
名曲喫茶「風月堂」の常連には多くの作家、詩人、画家なども多くいたようで、その「卵」たちも集まっていました。名前の挙がっているのは、五木寛之、寺山修司、小田島雄志、岡本太郎などです。

一方のジャズ喫茶では、作家の中上健次が根城にした「ジャズビレ」などにはマイノリティが多かったようです。たけしがボーイをしていた「ビレッジ・バンガード」の同僚には、「警察庁広域重要指定108号」の殺人事件を起こした永山則夫もいたそうです。
そんなジャズ喫茶で流れていたのはジャズ、モダン・ジャズとフリー・ジャズであったといいます。
ビートたけしが監修したコンピレーション・アルバム「たけしとジャズ」があります。

たけしとジャズ

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たけしは次の様に語ります。

「小難しい話をしたり、通ぶった曲をリクエストをしていたあなた達! 本当は、ここにあるスタンダードな名曲こそ、聞きたかったんだろ。俺は、知ってんだ。ざまぁみやがれ、って感じだな」

出典:『たけしとジャズ』ライナー(新村千穂、筆)

その2枚組アルバムの1曲目は「ジョン・コルトレーン|マイ・フェイヴァリット・シングス」です。

John ColtraneMy Favorite Things
http://www.youtube.com/watch?v=KNmpIA_bLcE&playnext=1&list=PLPlhX_1Bcab1EYCE4mQjOXJIui8g98UOb (YouTube)

マイ・フェイヴァリット・シングス( 2)

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たけしがタクシーの運転手をしていた時にサインを貰ったという、セロニアス・モンクの「セロニアス・モンク|モンクス・ドリーム」も当然 含まれています。
Thelonious MonkMonk’s Dream
http://www.youtube.com/watch?v=eIcwq3G-jOc (YouTube)

モンクス・ドリーム 4

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HiroさんのタモリのJazz観で紹介のあったタモリは、1965年に早稲田大学第二文学部に入学し、モダン・ジャズ研究会(通称:ダンモ研)に在籍しており、新宿はホームグランドだったと思います。
しかし、村上春樹が1968年に第一文学部入学した年には既に福岡に帰郷しています。

そんなタモリの選ぶジャズのアルバム「タモリとジャズ」も聴いてみたい気がします。何しろ、評論家の植草甚一(故人)が所有していた4,000枚のジャズ・レコード・コレクションを引き取ったその人ですから。「いいとも!」と云って引き取ったか否かは定かでありません。

新宿やジャズ喫茶に殆ど縁の無かった私が、ライブのある新宿のジャズ喫茶に足を踏み入れたのは70年代になってからの事です。
「タモリ伝説」の登場人物である、山下洋輔のトリオを「新宿ピットイン(PIT INN)」昼の部で観たのが、最初だと思います。サックスが中村誠一から坂田明に代わっていました。
大音響で繰り広げられる3人のバトルが今でも印象に残っています。

山下洋輔トリオ|キアズマ CHIASMA
https://www.youtube.com/watch?v=AJxaB5BKwKs (YouTube)

キアズマ

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なお、この記事の執筆にあたり雑誌「JAZZ JAPAN」(ヤマハミュージックメディアより不定期発行)を参考にしました。2010年に休刊となった「スイングジャーナル(Swing Journal)」に代わる貴重な雑誌だと思います。

 

JAZZ JAPAN Vol.13

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テネシーと横浜、ブルースと「柳ジョージ」


「テネシーワルツ」で有名なパティ・ペイジさんの訃報を聞いて、昨年10月10日に亡くなった「柳ジョージ」を紹介します。

私が高校生の頃、グループサウンズに憧れ、東京のジャズ喫茶、ライブハウスの「新宿ACB(アシベ)」「新宿ラセーヌ」「池袋ドラム」や、デパートの屋上や催し物会場(みなさん、こういうところでも演奏してました)に、足繁く通いました。
当時、印象に残ったバンドは、ちょっと異色(?)のモップスと、ゴールデンカップスの2組です。特に「ゴールデンカップス」は横浜本牧の匂いが漂うバンドでした。

昨年末に、当ブログの執筆者とのやり取りの中で、「ゴールデンカップス」の話題が出て、懐かしくなり調べたら、その「ゴールデンカップス」に「柳ジョージ」さんが所属していたことを知りました。

これまで私は「柳ジョージ」さんを、ほとんど聴く事はありませんでした。彼はいろいろなテレビ番組に出演していたので、見かける機会が多かったのに、何故か印象に残っていませんでした。

しかし、前々から、友人に「『青い瞳のステラ』」が大好きだ」と聞かされていたので、YouTubeで検索したら「ヤタラ良い曲」で、一遍で虜になりました。

残念ながら彼ががメンバーだった頃の「ゴールデンカップス」のライブはみていませんが、「柳ジョージ」には、横浜本牧の匂いが漂う「カラー」が合っていたのではないかと思います。

柳ジョージ&レニ―ブルー | 青い瞳のステラ
http://www.youtube.com/watch?v=lN6jDVz8clo (YouTube)
この曲には「テネシー」への想いが込められています。

柳ジョージ&レニ―ブルー | テネシーワルツ
http://www.youtube.com/watch?v=kz0WiKpAwNw (YouTube)

テネシーワルツは、「江利チエミ」さんがカバーしたことでよく知られていますが、柳ジョージさんはフジテレビの「ミュージックフェア」で、「江利チエミ」さんと二人で「テネシーワルツ」を歌っています。
江利チエミ柳ジョージ | テネシーワルツ
http://www.youtube.com/watch?v=2XaMjMLzsWc (YouTube)

柳ジョージ&レニーブルー | For Your Love
http://www.youtube.com/watch?v=b7TKLEF4jTk (YouTube)
切なくて、やるせなくなる曲ですね。

テネシーワルツの舞台の「テネシー州ナッシュビル(Nashville)」は、ロック・ブルースを育てた街と言われています。「柳ジョージ」の「テネシーワルツ」「青い瞳のステラ」からは、横浜に漂うアメリカの色彩、そしてアメリカへの憧れ、ロック・ブルースへの想いが、それらの曲から伝わってきます。

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