タグ別アーカイブ: Jazz

楽器が歌う「クリフォード・ブラウン」と「マックス・ローチ」のコンビ


私が「ドラム」を習っている音楽教室で、生徒によるジャムセッションが企画されました。私は「サンデュ」(Sandu)という曲を練習し課題曲として演奏することになりました。その「サンデュ」をYuoTubeで探していたら、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)とマックス・ローチ(Max Roach)の「サンデュ」をたまたまみつけました。聴いたら「すごい!」と一辺で気に入りました。
ちなみに、マックス・ローチのドラミングのコピーができないか練習してみました。結果は、聴いているときは「あぁっ、こんな風にたたいているんだ」ってわかるところもありますが、実際そんな風に私がドラムでたたけるかは、全く別の次元の話でした。当たり前の話ですが。

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(Clifford Brown & Max Roach)|サンデュ(Sandu)
https://www.youtube.com/watch?v=lcKQ3wGI8ZQ (YouTube)

STUDY IN BROWN

新品価格
¥810から
(2017/4/29 22:33時点)

  • クリフォード・ブラウン(Clifford Brown) (tp)
  • マックス・ローチ(Max Roach) (ds)
  • ハロルド・ランド(Harold Land) (ts)
  • ジョージ・モロウ(George Morrow) (b)
  • リッチィー・パウエル(Richie Powell) (p)

クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットは1954から活動していますが、1956年にブラウンが自動車事故で急死(26歳)してしまいましたので、活動期間は2年と大変短かい期間でした。ただ、アルバム「スタディ・イン・ブラウン」(Study In Brown)は、1955年2月のセッション演奏の録音ですが。歌心のあるトランペッター(ブラウン)と音楽性豊かなドラマー(ローチ)の組み合わせで、ハードバップの1950年代を代表する代表的グループとして評価されています。
クリフォード・ブラウン、マックス・ローチ、二人とも、ともに「歌うような」演奏と言われています。クリフォード・ブラウンはトランペットを自分の声であるかのように吹き、マックス・ローチも、メロディックで論理的に構築されたドラミングの即興演奏の才にあふれている、と評されています。

モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet|アイ・リメンバー・クリフォード(I Remember Clifford)
https://www.youtube.com/watch?v=uJTtB-q3tvk (YouTube)

European Concert

中古価格
¥979から
(2017/4/29 22:34時点)

サックス奏者のベニー・ゴルソンは、1957年、クリフォードを追悼してバラード「アイ・リメンバー・クリフォード(I Remember Clifford)」作曲しました。この曲はジャズ・スタンダードとなっています。

M.J.Q(モダン・ジャズ・カルテット)のアルバム「ユーロピアン・コンサート」に収録されている「アイ・リメンバー・クリフォード」は、亡きクリフォードへの想いが切々と伝わってくる演奏です。もし、クリフォード自身がこの曲を吹いたら、まさに、心にしみる”トランペットの歌”の名演になっただろうと想いをはせてしまいます。

クリフォード・ブラウンの「ジョイ・スプリング」は今の季節、春にぴったりの1954年発表した曲です。クリフォードが海辺で彼女とデートしていたとき、トランペットでこの曲を吹いてプロポーズしたという逸話が残っています。

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(Clifford Brown & Max Roach)|ジョイ・スプリング(Joy Spring)
https://www.youtube.com/watch?v=dnK6OHPQZbA (YouTube)

Clifford Brown & Max Roach

新品価格
¥680から
(2017/4/29 22:35時点)

  • クリフォード・ブラウン(Clifford Brown) (tp)
  • マックス・ローチ(Max Roach) (ds)
  • ハロルド・ランド(Harold Land) (ts)
  • ジョージ・モロウ(George Morrow) (b)
  • リッチィー・パウエル(Richie Powell) (p)

本当にクリフォードトランペットのソロが”歌って”います。もちろん、マックスローチのフォーバース、ドラムソロも春を多いに謳っています。

第59回グラミー賞受賞グループのメンバー「小川慶太」


当ブログでも、先日<音楽ニュース>第59回グラミー賞の記事が紹介されていますが、全受賞作品・受賞者は次の通りです。

第59回グラミー賞、受賞作品・受賞者一覧 | NME Japan
第59回グラミー賞、受賞作品・受賞者一覧 | NME Japan
現地時間2月12日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで第59回グラミー賞授賞式が開催され、全受賞作品・受賞者が発表されている。…

そして、そのグラミー賞受賞のグループに一人の日本人ミュージシャンが参加しており、彼の地元でも話題となっています。
長崎県佐世保市出身でバークリー音楽大学卒のドラマー、パーカッショニストの小川慶太 Keita Ogawa(おがわ けいた、1982年 – )です。彼の出身地の長崎新聞にその記事が掲載されていました。

米グラミー賞に恩師ら祝う (長崎新聞:2017年2月15日)

その小川慶太の参加するバンドは「スナーキー・パピー(Snarky Puppy)」と云うグループで、今年で連続3回目のグラミー賞の受賞となります。

■最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム
-「スナーキー・パピー(Snarky Puppy)|クルチャ・ヴルチャ(Culcha Vulcha)」-

尚、スナーキー・パピーのプロフィールは次の通りです。

2004年に米・テキサス州デントンにて結成されたジャズ・ミクスチャー・バンド。グラミー・ベーシストのマイケル・リーグを中心にジャズ学において全米トップと名高い北テキサス大学出身のメンバーで構成され、30名前後が流動的にプロダクションに参加。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に、ジャズを軸に幅広いジャンルの音楽をミックスしたスタイルが特色。「サムシング」で2014年の第56回グラミー賞ベストR&Bパフォーマンスを受賞して評価を確固たるものにすると、翌年に『シルヴァ』で二度目のグラミー・ウィナーに。2016年のアルバム『クルチャ・ヴルチャ』も2017年の第59回グラミー賞を獲得。来日公演も多い。[出典;2015/10/05 (2017/02/17更新) (音楽出版社)]

Snarky Puppy |  Culcha Vulcha (Official Trailer)
https://www.youtube.com/watch?v=OnNqHTVFk8c (YouTube)

クルチャ・ヴルチャ

新品価格
¥2,474から
(2017/3/24 19:34時点)

彼らの日本公演についてはブルーノート東京icon(東京都港区)で近々予定されており、小川慶太も来日予定のようです。

スナーキー・パピー、グラミー賞獲得! 来日メンバーの小川慶太にインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO
スナーキー・パピー、グラミー賞獲得! 来日メンバーの小川慶太にインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

SNARKY PUPPY : BLUE NOTE TOKYO 2017 trailer
https://www.youtube.com/watch?v=yTZUnJ60-yk (YouTube)

チケットぴあ一般発売/スナーキー・パピー | 2017/4/16(日) ~ 2017/4/18(火) | ブルーノート東京(東京都港区)icon

 

グラミー賞のニュースに伴って注目された小川慶太(公式ページ)ですが、既に世界的チェリストのヨーヨー・マ(馬 友友、Yo-Yo Ma、1955年 – )を始めとする有名ミュージシャンのツアーやアルバムへの参加実績が、内外問わず数多くあります。
国内では彼の参加するこんなグループの演奏する曲を耳にしていると思います。
個人的には昨年の「舛添問題」以降、視る機会の増えたTV朝日のニュース番組「報道ステーション(月~金夜9:54~)」のテーマ曲です。

【公式】報道ステーション・テーマ曲 「Starting Five」by J Squad
https://www.youtube.com/watch?v=lTuv0yr19v0 (YouTube)

このテーマ曲を演奏する「ジェイ・スクワッド(J Squad)」のメンバーは、何れもニューヨークを中心に活躍する若手ミュージシャン達です。以前の記事(東京Jazz2015のレジェンドと若き俊英たち)でも紹介した「ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット(New Century Jazz Quintet)」メンバーも含まれています。

  • 黒田卓也(Takuya Kuroda)/Trumpet:1980年兵庫県芦屋市生まれ、ニュースクール大学 (The New School)ジャズ科卒業。
  • 馬場智章(Tomoaki Baba)/Sax: 1992年札幌市生まれ、バークリー音楽大学(Berklee College of Music)卒業。
  • 小川慶太(Keita Ogaw)/Drums:1982年長崎県佐世保市生まれ、バークリー音楽大学卒業。
  • 中村恭士(Yasushi Nakamura)/Bass:1982年東京生まれ、米国シアトル育ち。バークリー音楽大学卒業後、ジュリアード音楽院(The Juilliard School)卒業(Artist Diploma)。
  • 大林武司(Takeshi Ohbayashi)/Piano: 1987年広島市生まれ、バークリー音楽大学卒業。

【公式】報道ステーション 新番組テーマ曲 「Starting Five」 レコーディング映像@NY
https://www.youtube.com/watch?v=WTHxbjZlk78 (YouTube)

J-Squad

新品価格
¥3,240から
(2017/3/24 19:35時点)

その他にも三十数年の時をかける少女「原田知世」の記事で紹介した原田知世のアルバムにパーカッションで参加しており、ツアーメンバーとして同行していたようです。

原田知世 | アルバム 『恋愛小説2~若葉のころ』ダイジェスト・ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=cXrDABayeMo (YouTube)

恋愛小説2~若葉のころ

新品価格
¥2,670から
(2017/3/24 19:40時点)

そんな様々なミュージシャンから引っ張りだこの小川慶太ですが、バークリー時代の友人のアルバムにも数多く参加しています。中でも、当ブログにも度々登場しているmonologことYuki Kanesaka(金坂征広)のプロデュース作品である「Four Leaf Sound | 27 (2007)」、「Saucy Lasy|Diversify(2011)」、「粟田麻利子|MARGUERITE(2012)」といったアルバムにもドラムやパーカッションでクレジットされています。

27

新品価格
¥2,951から
(2017/3/24 19:37時点)

Diversify

新品価格
¥1,151から
(2017/3/24 19:38時点)

粟田麻利子デビューアルバム “マルグリット”
https://www.youtube.com/watch?v=1y-x0Dbagsc (YouTube)

MARGUERITE

新品価格
¥2,316から
(2017/3/24 19:39時点)

テイク・ファイヴを作曲した「ポール・デスモンド」


最近、ポール・デスモンド(Paul Desmond)の曲を聴いています。切っ掛けは、たまたまユー・チューブで聴いた「枯れ葉」(Autumn Leaves)です。

チェット・ベイカー(Chet Baker)&ポール・デスモンド(Paul Desmond)|「枯れ葉」(Autumn Leaves)
https://www.youtube.com/watch?v=Gsz3mrnIBd0 (YouTube)

Together: The Complete Studio Recordings

新品価格
¥556から
(2017/2/10 23:34時点)


Chet Baker (trumpet)
Paul Desmond (alto sax)
Hubert Laws (flute)
Bob James (keyboard)
Ron Carter (contrabass)
Steve Gadd (drums)

この曲は、何度も聴きました。チェット・ベイカーのトランペットでのテーマから、サックスのポール・デスモンド、ベースのロン・カーター、そしてエレクトリック・ピアノのボブ・ジェームスへとソロが移っていきます。そして、パワフルで軽快なドラミングをスティーヴ・ガッドが聴かせています。
曲のトーンとしては、哀愁に満ちた繊細な空間を作り、枯葉が落ちていくは悲しさや切なさを感じる中に、どこか聴いていると、心を暖かくする力強さが感じられてくる。これは、ベースとドラム、特にドラムミング軽快さから醸し出されていると思われます。
センチメンタルな感じと、ほのぼのとした癒しを感じます。

デイヴ・ブルーベック・カルテット(Dave Brubeck Quartet)|テイク・ファイヴ(Take Five)
https://www.youtube.com/watch?v=PHdU5sHigYQ (YouTube)

Dave Brubeck: Original Album Classics

中古価格
¥1,956から
(2017/2/10 23:33時点)


Dave Brubeck(p)
Paul Desmond(as)
Eugene Wright(b)
Joe Morello(d)

テイク・ファイヴ(Take Five)は、何度も聴いたことがあり、ジャズ・スタンダードの中でも特によく聴く曲の一つです。でも、今まで、誰が作った曲なのかは、全く知りませんでした。
そして、ポール・デスモンドを知って、彼か作った曲で、「デイヴ・ブルーベック・カルテット」で1959年のアルバム「タイム・アウト」に収録された一曲との事を知りました。
本当に、独特で覚えやすいメロディと、5拍子の独特のリズムです。もちろん、この曲は、数え切れないほどの映画、テレビのサウンドトラック、そして、今も多くの機会で流されています。

その後、ポール・デスモンドは、1961年に「デスモンド・ブルー」(Desmond Blue)というアルバムの中に、 「レイト・ラメン」(Late Lament)というバラード曲をだしています。

ポール・デスモンド(Paul Desmond)|「レイト・ラメン」(Late Lament)
https://www.youtube.com/watch?v=hJt4mAIm5R8 (YouTube)

Late Lament

中古価格
¥500から
(2017/2/10 23:31時点)


PAUL DESMONND (as)
JIM HALL (g)
GENE CHERICO、MILT HINTON (b)
OCNNIE KAY、ROBERT THOMAS、OSIE JOHNSON (ds)
BOB PRINCE orchestra

ジャズ・ギターの名手、ジム・ホールが共演しています。ジムの繊細な表現がデスモンドの抒情をさらに豊かなものにしています。また、カルテットにプラス、ストリングス。ボブ・プリンスはジュリアード音楽院出身。
本当に「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(My Funny Valentine)、「アイ・シュッド・ケア」(I Should Care)、ボディ・アンド・ソウル(Body And Soul)等の名曲と並ぶ美しいメロディの強く印象に残る名曲と思います。
のちにキース・ジャレット(Keith Jarrett)がカバーして注目されました。キースはレイト・ラメンの曲の美しさを称賛しています。

1977年、ポール・デスモンドは、「テイク・ファイヴ」を含む曲の著作権を アメリカ赤十字に寄贈したとの事です。それにより赤十字は1年に10万ドルのロイヤリティを受け取ることとなったとの事です。

緻密で繊細なジャズ「モダン・ジャズ・カルテット」


モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet)は、アメリカ合衆国のジャズバンドで1952年にミルト・ジャクソンらによって結成されました。
メンバーは、

  • ミルト・ジャクソン(ビブラフォン)
  • ジョン・ルイス(ピアノ)
  • パーシー・ヒース(ベース)
  • ケニー・クラーク(ドラム)
  • コニー・ケイ(ドラム、1955年以降)
  • アルバート・ヒース(ドラム、コニー・ケイの死後)

MJQといえば、すぐに、この一曲が浮かびます。

MJQ|朝日のようにさわやかに(Softly, as in a Morning Sunrise)
https://www.youtube.com/watch?v=i003TIcwjw0 (YouTube)

コンコルド

新品価格
¥1,900から
(2017/1/20 18:17時点)


「朝日のようにさわやかに」は、1928年にシグマンド・ロンバーグが作曲して、オスカー・ハマースタイン2世が作詞した歌詞があり、ミュージカル「新しい月」(The New Moon)のために書かれたとのことです。多くのジャズプレイヤーが演奏するジャズのスタンダードナンバーです。
その中で、MJQの演奏は、とてもシックで、しっとりとして優雅な気品のある雰囲気を醸し出しています。 ビブラフォンとビアノ、もちろんベース、ドラム、全てが調和して朝日が昇るゆったりとした情景を描いていると思います。

ソニー・ロリンズ&モダン・ジャズ・カルテット(Sonny Rollins with Modern Jazz Quartet)|イン・ナ・ナセンチメンタル・ムード(In a Sentimental Mood)
https://www.youtube.com/watch?v=Xm-9qQu8yKA (YouTube)

Sonny Rollins With Mjq

新品価格
¥1,017から
(2017/1/20 18:15時点)

  • Sonny Rollins (ts)
  • Milt Jackson (vib)
  • John Lewis (p)
  • Percy Heath (b)
  • Kenny Clarke(ds)

ソニー・ロリンズとMJQのジャムです。ロリンズのサックスは、MJQの気品ある演奏に自然に降り重なって一体となるところが好きです。若かりしころの演奏。曲を噛みしめながら吹いていると言う感じがします。演奏はあくまでうるさくはなく、それなりに乗っていいます。若さを出しつつ、ある意味控えめな、若さのにじむソニー・ロリンズが聴けるように思います。

MJQ|LIVE IN JAPAN 1981
https://www.youtube.com/watch?v=v4ZWw9X2EMM (YouTube)

MJQ Reunion At Budokan 1981 MJQ・リユニオン・アット・武道館1981

中古価格
¥1,300から
(2017/1/20 18:18時点)

  • John Lewis (p)
  • Milt Jackson (vib)
  • Percy Heath (b)
  • Connie Kay (ds)

1981年日本公演は、MJQが再結成したメンバーでの演奏です。演奏は日本武道館で行なわれました。MJQの繊細な音楽はやはり、巨大な会場で聴くのでは無く、緻密で繊細な空間に音を漂わさせる聴き方があっているのではとの論評も。

1984年2月に放送された「笑っていいとも!」で、タモリとMJQがジャムセッションをやっています。
いいですね!
よく、人は、「日常」と「非日常」をどのように、人生にの中に折りたたんでいくが、人生の楽しみ方といわれています。
私たち一般人は、テレビに出ることは、「非日常」のさえたるものなのですが、タモリにとっては、テレビに出ていることが「日常」そのものであったと思います。
その中で、この「MJQとのジャムセッション」は、番組ということから離れて、ジャズをかじって来た人としては、それこそ、人生の中の「非日常」で、たぶん、たまに、「そうだ、MJQとジャムしたんだ」、と思い返しているのでは思います。

タモリ&MJQ|チェニジアの夜(A Night in Tunisia)
https://www.youtube.com/watch?v=0awWZWJspmA (YouTube)

  • タモリ(TP)
  • Milt Jackson(vib)
  • John Aaron Lewis(p)
  • Percy Heath(bs)
  • Connie Kay(ds)

勝手私個人的想いですが、MJQのスタイルで、是非一度ドラム演奏をトライしたいと思っているのですが・・・。

ジャズ評論家だった「大橋巨泉」


今年、7月12日に大橋巨泉は亡くなりました。
思春期以降、テレビをみてると必ず大橋巨泉に出会ったような気がします。

私が大橋巨泉を知ったのは、日本テレビで放映された「11PM」だったと思います。司会は大橋巨泉の他に、愛川欽也、藤本義一が担当していました。
そこで大橋巨泉がジャズ評論家であること、ジャズシンガーマーサ三宅が元奥さんであったことなど、知りました。

ジャズ・プロデューサーの小針俊郎が、横濱ジャズプロムナードの公式ガイドに、以下を掲載してます。

「古き良き時代のヨコハマ」 大橋巨泉
音楽的にも横浜は自由で、結構若手がジャムっていた。当時開局したばかりのラジオ関東(現RFラジオ日本)に高桑敏雄君という秀れたディレクターが居て、発表の場のないモダン・ジャズメンのために、「モダン・ジャズ・コーナー」という不定期の番組を作ってくれた。ボクは構成と司会と運転手(予算がないので、東京の仕事が終わったジャズメンを横浜まで自分の車で運んだ)までやった。
ボクは構成と司会で一回二千五百円、ミュージシャンは一律一人千円であった。これで、渡辺貞夫、宮沢昭、八木正生、八城一夫、北村英治、西条孝之介らが喜んで出演してくれたのである。条件は「何でもやりたいものをやって良い」である。この番組から八城一夫の名演「モンキー・ドライバー」(お猿のカゴ屋)が生まれた。

http://jazzpro.jp/archives/yjp2013/interview_2013

私の中のJazzの町「ヨコハマ」の代表は、「渡辺貞夫」になります。大橋巨泉の司会でヨコハマで演奏していたのですね。

渡辺貞夫|マイ・ディア・ライフ
https://www.youtube.com/watch?v=JJtvVh3wRbE (YouTube)

マイ・ディア・ライフ

新品価格
¥3,880から
(2016/9/23 16:10時点)

  • sa: 渡辺貞夫
  • conga,perc: スティーブ・フォアマン)
  • el-g: リー・リトナー
  • ac-p: デイブ・グルーシン
  • ds: ハーヴィー・メイソン
  • el-p: チャック・レイニー

「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」*というラジオ番組が、FM東京(TOKYO FM)で放送されていました。深夜でしたがよく聴いた記憶があります。
ジャズのコンサートの模様や、スタジオでのライブセッション、インタビュー、などおもしろかったです。

大橋巨泉が出演していてよく観てたTV番組は、

  • 11PM(日本テレビ) 1966年4月 – 1985年9月
  • クイズダービー(TBS) 1976年1月 – 1990年3月
  • 世界まるごとHOWマッチ(TBS) 1983年 – 1990年
  • ビートポップス(フジテレビ) 1966年 – 1970年
  • 巨泉×前武ゲバゲバ90分!(日本テレビ) 1969年10月 – 1971年3月

「ビートポップス」は、今でもよく覚えています。

ビートポップス 1970年1月10日放送(音声のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=aBcgQLaJ0CE (YouTube)

テーマソングは、「Green Onione」でした。

ブッカーT&MG’s(Booker T and MG’s)|グリーン・オニオン(Green Onione)
https://www.youtube.com/watch?v=lNtnDq3ePnU (YouTube)

Green Onions

新品価格
¥592から
(2016/9/23 16:13時点)


毎週土曜日午後3時からフジテレビで、司会は大橋巨泉と ミュージックライフ編集長の星加ルミ子と音楽評論家の木崎義二。そして、ダンスの振り付け師の藤村俊二がでていました。ここで知った、フランス人歌手「シルヴィ・ヴァルタン」の「アイドルを探せ」が私が買った最初のレコードでした。

シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)|アイドルを探せ(La plus belle pour aller danser)
https://www.youtube.com/watch?v=IP2fTeOm788 (YouTube)

あなたのとりこ~シルヴィ・バルタン・ベスト・コレクション

新品価格
¥1,389から
(2016/9/23 16:14時点)


ビートルズ、ローリング・ストーンズ、アニマルズ、ホリーズ、ビージーズ、ウォーカー・ブラザース、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ママス&パパス、スプートニクス、シーカーズ、ゾンビーズ、オーティス・レディング、スコット・マッケンジー、ボビー・ソロ、このころ知った歌手、曲は、今でも覚えています。
また女の子がミニスカートでGOGOダンスをお立ち台で踊っていて、TV画面を通して、「ジャズ喫茶」「GoGo喫茶」の雰囲気を感じて、東京に強いあこがれを抱きました。

そして、シルヴィ・ヴァルタンと同じくらい印象に残っているのは、「ウォーカー・ブラザーズ」です。メンバーは、スコット・ウォーカー、ゲイリー・ウォーカー、ジョン・ウォーカー。「太陽はもう輝かない」、「孤独の太陽」、「ダンス天国」などのヒット曲がありますが。私はこの「Make It Easy On yourself」が好きです。

ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)|涙でさようなら(Make It Easy on Yourself)
https://www.youtube.com/watch?v=bZTS9H-l5qQ (YouTube)

After the Lights Go Out

新品価格
¥481から
(2016/9/23 16:15時点)


大橋巨泉は、テレビという大衆娯楽のメディアをどのように楽しめば良いのか、TV番組としてリードしてきた気がします。もちろん、対象となった年齢層は「団塊の世代」です。戦争体験も無く、何のてらいもなく欧米文化を受け入れ、欧米の豊かさにあこがれた世代です。大多数が例外なく、未来に希望をもって、日々豊かになる現実を体現できた世代です。そのシンボルとして大橋巨泉は存在していた気がします。

編集部注* 「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」は、1989年まで放送されていました。現在は後継番組の「渡辺貞夫 ナイトリー・ユアーズ」(Nightly Yours)が、TOKYO FMとJFM系FM局で放送しています。

ニューヨーク「バードランド」で夢のような一夜を


最近、東京近辺のジャズ・ライブ・ハウスにはちょくちょく出かけますが、海外、特にアメリカのジャズ・ライブ・ハウスには、今まで、1~2回しか行ったことがありません。是非、今度機会があったら行ってみたいと思います。

数あるアメリカのジャズ・ライブ・ハウスの中でも、ニューヨークの「バードランド(BIRDLAND)」はその歴史的なお店という点からも是非、一度は行きたいと思います。

「バードランド」は、1949年、ブロードウェイの52丁目にオープンしました。店名は、もちろん、チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」にちなんでいます。1965年に一度閉店。その後20年の時を経て1986年にブロードウェイの106丁目で営業を開始しました。現在は44丁目に移転し営業しています。

何がすごいのかといえば、そのオープンから、歴史に残る多くの名プレーヤーが出演してきたということと、そのライブ盤にあると思います。

私がすぐに思い出せるミュージシャだけでも、チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキー、バディ・リッチ、秋吉敏子、セロニアス・モンク、スタン・ゲッツ、等。
ジャズ史を彩る偉大なるミュージシャンの数々が「ビ・バップ」ジャズのジャンルを創り出しました。そして、彼らが60年以上前に録音して残した数々名曲が今、色あせないで残っているところです。

そして1954年に「バードランド」で録音された「バードランドの夜」は「ハード・バップ」の歴史的名盤といわれています。演奏するのは「ジャズ・メッセンジャーズ」の前身となるアート・ブレイキーとピアノのホレス・シルヴァーによる双頭クインテット。後にドラマーのマックス・ローチとのクインテットを立ち上げるトランペットのクリフォード・ブラウンがセッションに参加しています。

アート・ブレイキー・クインテット(Art Blakey Quintet)|ピー・ウィー・マーケットによるアナウンス(Annoucement By Pee Wee Marquette)|バードランドの夜 Vol.1(A Night at Birdland, Vol.1)
https://www.youtube.com/watch?v=eAL-LccPFkI (YouTube)

アート・ブレイキー・クインテット(Art Blakey Quintet)|スプリット・キック(Split Kick)|バードランドの夜 Vol.1(A Night at Birdland, Vol.1)
https://www.youtube.com/watch?v=0to6_0kJ8XU (YouTube)

バードランドの夜 Vol.1

新品価格
¥4,990から
(2016/7/29 22:31時点)


Art Blakey – drums
Clifford Brown – trumpet
Lou Donaldson – alto saxophone
Curley Russell – bass
Horace Silver – piano

そして、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「バードランド1951」も名盤です。
アップテンポの曲が多く演奏されています。全ての曲に参加している「アート・ブレイキー」のドラムがコアとなっていて、「マイルス」のソロのときは、トランペットとドラムのジャムの緊張が伝わってきます。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|バードランド1951(Birdland 1951)
https://www.youtube.com/watch?v=B1Yvdu3c4-o (YouTube)

バードランド1951

新品価格
¥2,100から
(2016/7/29 22:24時点)


Art Blakey – drums
Eddie “Lockjaw” Davis – tenor saxophone
Miles Davis – composer, trumpet
Kenny Drew – piano
J.J. Johnson – trombone
Charles Mingus – piano
Big Nick Nicholas – tenor saxophone
Tommy Potter – double bass
Sonny Rollins – tenor saxophone
Billy Taylor – piano

八代亜紀もバートランドの舞台に立ちました。

八代亜紀|ライヴ・イン・ニューヨーク (ダイジェスト)
https://www.youtube.com/watch?v=7CpXX76oNJE (YouTube)
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/7CpXX76oNJE?rel=0″ frameborder=”0″ allowfullscreen></iframe>

夢の夜~ライヴ・イン・ニューヨーク

新品価格
¥2,268から
(2016/7/29 22:29時点)


録音場所:2013年3月27日、ニューヨーク、バードランドにてライヴ録音
パーソネル:八代亜紀:vocal
テッド・ローゼンタール:piano
ピーター・ワシントン:bass
クラレンス・ペン:drums
ピーター・バーンスタイン:guitar
【Guests】
ヘレン・メリル:vocal
カート・エリング:vocal
レジー ナ・カーター:violin

少女の頃に夢見ていた米国のジャズクラブでのステージ。憧れのヘレン・メリルとの共演。
その二つが同時に叶った、夢のような一夜でした。
-八代亜紀

マイルス・ディビス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズといったマイルスの門下生、30年以上にわたり、若手の登竜門「ジャズ・メッセンジャーズ」のリーダーとしてジャズ界を牽引するアート・ブレイキーら、Jazzの巨人のほとばしる情熱が、1960年代に絶頂期を迎えるJazz黄金時代を支えました。

ファンキージャズ「危険な関係のブルース」アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ


先日、友人とある飲み屋にいましたら、昔よく聴いた聴き覚えのある曲がかかりました。スマホアプリで曲を調べ、「アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」が演奏している「危険な関係のブルース」だと思い出しました。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)|危険な関係のブルース(Les Liaisons Dangereuses)
https://www.youtube.com/watch?v=LrBZ0vpPSjI (YouTube)

「危険な関係」オリジナル・サウンドトラック

中古価格
¥1,219から
(2016/7/15 15:48時点)


1959年公開のフランス映画「危険な関係(Les Liaisons dangereuses)」のテーマ音楽です。映画の監督はロジェ・バディム。主演は、ジェラール・フィリップとジャンヌ・モロー。上流社会の道徳的退廃と風紀の乱れを描いた映画との事です。
パリ上流社会の外交官「ジェラール・フイリップ」と妻の「ジャンヌ・モロー」のそれぞれの恋。最後は妻は自分を裏切った愛人の婚約者を夫に犯させ、夫の愛人を自分の愛人に殺させる、という一種どろどろな文字通り「危険な関係」の恋のゲーム。

この映画の音楽監督はジャズピアニストのセロニアス・モンクで、ジャズが各シーンで効果的に使われているとの事です。アートブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの演奏でサウンドトラックは構成されています。
私が初めて「ドラムソロ」というのを知ったのは、このアート・ブレイキーのドラミングだったと思います。

この曲は、ジャズピアニスト、デューク・ジョーダンが作曲した「No Problem」という曲です。もちろん、ヒットしたのは、この映画音楽のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの演奏でした。

アート・ブレイキーは、1954年にジャズ・メッセンジャーズを結成。日本にも数多く訪れ、「危険な関係のブルース」は、日本におけるモダンジャズ・ブームのきっかけとなったといわれています。
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの「ファンキージャズ」は、日本でモダンジャズに馴染みのなかった人達をも巻き込んで一大ムーブメントを起こしました。「危険な関係のブルース」のシンプルなテーマのメロディとアドリブソロファンキーブームを引き起こす切っ掛けになりました。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズといえば、「モーニン」です。この曲も、テレビ等のメディアて番組、広告でよく使われているスタンダードで、それこそジャズに馴染みの無い人でもご存じだと思います。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)|モーニン(Moanin’)
https://www.youtube.com/watch?v=ynZDm50EgBY (YouTube)

モーニン+2

中古価格
¥481から
(2016/7/15 15:49時点)


「モーニン」は、アート・ブレイキーが1958年に発表しました。「ブルーノート」レーベルのアルバムの中でも人気の高いシリーズの一つで、ファンキー・ジャズというジャンルを代表する曲です。

そして、1959年に、テナーサックスの、ウェイン・ショーターが参加し、「チュニジアの夜」をリメイクし、1960年8月アルバム「チュニジアの夜」としてリリースしました。アートブレイキーのドラムソロをフューチャーした曲で、そのドラムソロは大変強烈でインパクトがあります。もちろん、私も好きなJazzの1曲です。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)|チェニジアの夜(A Night in Tunisia)
https://www.youtube.com/watch?v=h1c4y8bZfs0 (YouTube)

チュニジアの夜

中古価格
¥39から
(2016/7/15 15:50時点)


アート・ブレイキーのドラミングは、数多くいるジャズドラマーの中でも「シンバルレガート」「バッキング」「ロール」など特筆されています。そして、多くの新人ジャズプレーヤーを育てたというところから、後々のモダンジャズ界に多く影響与えた事からも、ジャズの大御所と言われている所以でもあると思います。

50年代フランス映画とモダンジャズ


私がフランス映画の俳優としてすぐに浮かぶのは、アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド、ジャン・ギャバン、ブリジッド・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブ、達です。それぞれ出演した映画は強烈な印象で、今でも覚えています。特に1960年~1970年、あの頃は映画といえばフランス映画だったような気がします。

映画メディアの創成期においては、フランス映画の技術は世界一を誇っていたそうです。なぜならば映画が発明されたのがフランスであったためでもあります。1895年12月にパリで公開された「リュミエール兄弟」の「L’Arrivée d’un train en gare de la Ciotat(ラ・シオタ駅への列車の到着)」が 映画作品の誕生と言われています。

兄:オーギュスト・リュミエール(Auguste Marie Louis Lumière 、1862年10月19日 – 1954年4月10日)
弟:ルイ・リュミエール(Louis Jean Lumière 、1864年10月5日 – 1948年6月6日)
リュミエール兄弟は、トーマス・エジソンと並び称せられるフランスの映画発明者。「映画の父」と呼ばれる。世界初の実用カラー写真の開発者でもある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/リュミエール兄弟

さて1950年代、フランスの映画界では若い監督を中心にモダン・ジャズをサウンドトラックとして使用するのが流行りました。
ロジェ・バディム監督(「危険な関係」監督)は1957年「大運河」で「モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)を起用しました。いわゆる「ヌーベルバーグ(Nouvelle Vague)」と呼ばれる若手監督たちが「モダン・ジャズ」を映画音楽として多く用いました。

広義においては、撮影所(映画制作会社)における助監督等の下積み経験無しにデビューした若い監督達による、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性のある一連の作家・作品を指す。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヌーヴェルヴァーグ

モダン・ジャズ・カルテット(MJQ, The Modern Jazz Quartet)|ひとしれず(One Never Knows)
https://www.youtube.com/watch?v=EDo8Fz04888 (YouTube)

たそがれのヴェニス

新品価格
¥1,599から
(2016/6/24 15:37時点)

大運河 [DVD]

新品価格
¥5,600から
(2016/6/24 15:38時点)

「大運河」(1957年)
監督: ロジェ・ヴァディム
出演: フランソワーズ・アルヌール、クリスチャン・マルカン

ヴェニスの運河の風景に、MJQのジョン・ルイスが音楽を担当。ヴェニスの運河と透きとおったMJQの洗練された都会風ジャズが映画のシーンにピッタリあっています。この映画のサントラから、「ゴールデン・ストライカー」や「葬列」がMJQのヒット曲となっています。

この「ジャズ」と「映像」を見事に結びつけた作品が、「ルイ・マル監督」による「死刑台のエレヴェーター」だと思います。
「マイルス・デイヴィス」の緊張感に溢れた演奏が映画のスリリングな展開とぴったりあっています。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|死刑台のエレベーター(Ascenseur pour L’echafaud)
https://www.youtube.com/watch?v=7sUsxtbNCWE (YouTube)

死刑台のエレベーター

新品価格
¥1,111から
(2016/6/24 15:39時点)

死刑台のエレベーター ブルーレイ [Blu-ray]

新品価格
¥5,000から
(2016/6/24 15:40時点)

「死刑台のエレベーター」(1957年)
監督: ルイ・マル
主演: モーリス・ロネ

マイルスはモード奏法の先駆け的演奏です。「コード進行」を基にしたアドリブから「音階」を用いたアドリブが演奏されています。より即興的な演奏を行なって、緊張感の溢れる演奏となって、映画のシーンをより印象付けています。

そして、
「ピアニストを撃て」(1959年)
監督: フランソワ・トリフォー
主演: シャルル・アズナヴール

揺れるカメラや、ハードボイルド映画を思わせる脈絡無しのストーリー、カットにJazzの音楽。

ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue)|ピアニストを撃て(Shoot the Piano Player)
https://www.youtube.com/watch?v=tjd6Eg9APAs (YouTube)

ドルリュー:ピアニストを撃て/

中古価格
¥3,000から
(2016/6/24 15:41時点)

フランソワ・ロラン・トリュフォー(François Roland Truffaut)は、「ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人と言われています。
私がトリフォーを思い出すのは、映画「未知との遭遇」での科学者役として出演し、「宇宙人」手話で会話するシーンです。

ヌーベルバーグでモダン・ジャズは映画のサウンドトラックとして切れない間柄にありました。シネマ・ジャズはジャズの歴史で一つの大きなムーブメントであったと思います。ジャズを用いた新進気鋭の監督たち、そして彼らの映像に共鳴し、より印象的なシーンにするサウンドを演奏した、ジャズ・ミュージシャンたち。双方の創造性がひとつになって、このムーヴメントは大きく広がっていったと思います。映画監督も ジャズ演奏を用いることで、脚光を浴びるようになり、モダン・ジャズも同様に注目されるようになりました。そして双方が、世界中の人々にその魅力を伝えることになったと思います。

サックス「中島朱葉」のスタンダードを聴きに


本ブログで何回か紹介してます、アルトサックス奏者「中島朱葉」のライブに行ってきました。中島あきはの関連記事はこちら

会場は、お茶の水のジャズ・ライブハウス「NARU。NARUも本ブログ70年代のJazz喫茶「御茶ノ水」で紹介しました。NARUはもう創業40年以上(オープンは1969年)たつ、Jazzのライブハウスとしては老舗です。最近よくテレビで観るazzギターの渡辺香津美(g)が、17歳の時このNARUでデビューしたそうです。

今回のライブのグループのリーダーは、ドラムの「石若駿」で、演奏の中心は、石若駿の新しく出したCD「CleanUp」のオリジナル曲でした。

  • 石若駿(ds)
  • A(アーロン).チューライ(p)
  • M(マーティ).ホロベック(b)
  • 中島朱葉(as)

「石若駿」は、「中島朱葉」と同じく、本ブログ60年代の高校生とジャズ「坂道のアポロン」、で紹介した、早熟の天才ドラマーです。
2008年3月、ボストンバークリー音楽院タイアップの「グルーヴ・キャンプ」を受講し、「バークリーアワード」を受賞。2009年夏、奨学生としてバークリー音楽院に留学しています。
もちろん「中島朱葉」とは、学生の時から共演しています。

「A(アーロン).チューライ」は、パプワニューギニア出身。オーストラリアで数々の賞を受賞しています。ピアノトリオ中心に活動。東京芸術大学にも留学していて、留学生時代に「SHOGAKUKIN」という曲を作っています。
完璧なテクニックとリズム感を持っていながら、全面に出さずに、あくまでも表現のための手段にしているところがすごい、との事です。

「石若駿」の芸大卒業記念アルバム「CLEANUP」を紹介します。

メンバーは、

  • 石若駿 Shun Ishiwaka (ds)
  • 吉本章紘 Akihiro Yoshimoto (ts, ss)
  • 中島朱葉 Akiha Nakashima (as)
  • 井上銘 May Inoue (g)*
    *本ブログにて何回か紹介してます。
  • アーロン・チューライ Aaron Choulai (p)
  • 高橋佑成 Yusei Takahashi (p)
  • 須川崇志 Takashi Sugawa (b)
  • 金澤英明 Hideaki Kanazawa (b)

「中島朱葉」は4曲、一緒に演奏しているとの事です。

曲目リストは、

  1. The Way To Nikolaschka
  2. Dejavu
  3. Darkness Burger
  4. A View From Dan Dan
  5. Cleanup
  6. Professor
  7. Ano Ba
  8. Dejavu
  9. Into The Sea Urchin
  10. Big Sac
  11. Siren
  12. Wake Mo Wakarazu Aruku Toki
  13. Tanabata

CLEANUP

新品価格
¥2,700から
(2016/3/17 17:15時点)


文字通り、「部屋を掃除しなくては」というところで、石若駿が作った曲。

そして、私が聴きたかったのは、「中島朱葉」のJazzスタンダード曲。それは、「中島朱葉」のこれらの言葉が大好きだからです。

ブルースとバラードをちゃんとできる人になりたい。

やればやるほど昔の人の凄さがわかってくる!

普通の曲を美しく。がんばる!

ジャズ大好き!笑

ですので、Jazzスタンダードを演奏する、「中島朱葉」には、アルトサックスの「しなやかさ」と時には「力強い」演奏で、ググーッと魅かれてしまいます。

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)|四月の思い出(I’ll Remember April)
https://www.youtube.com/watch?v=1nAoVfxEK0g (YouTube)

Night at the Village Vanguard

新品価格
¥1,098から
(2016/3/17 17:27時点)

  • Sonny Rollins (ts)
  • Wilbur Ware(b)
  • Elvin Jones(ds)

「I’ll Remember April」はGene De Paul(作曲)とPatricia Johnston(作詞)とDon Raye(歌)とで1942年に作られた曲です。
その後、Miles Davis, Charlie Parker, Eric Dolphy, Bud Powell, Sonny Rollins(今回使わせてもらいました), Sonny Clark, Lee Konitz, Cannonball Adderley, Frank Sinatra等、多くのミュージシャンが演奏したり歌ったりしています。

失恋の曲ですが、中島あきはの演奏には、何か失恋の情感が漂うのと、「その恋を忘れない」という意志のようなものを感じる演奏でした。

ベニー・グッドマン楽団(Benny Goodman And His Orchestra)|グッバイ(Goodbye)
https://www.youtube.com/watch?v=VVxaSFt7j0Y (YouTube)

the benny goodman story

新品価格
¥757から
(2016/3/17 17:28時点)


1934年、ゴードン・ジェンキンスは「ブルー・セレナーデ」(Blue Serenade)を作曲し、これを「ベニー・グッドマン楽団」が1935年から「グッバイ」(Goodbye)として演奏していたというJazzのスタンダード曲です。
この曲も多くのミュージシャンがカバーしています。

やはり、スタンダードジャズはいいですね。

今年初めてのジャズライブ「BarBarBar」


先月、今年初のJazzライブを横浜・関内のジャズライブレストラン「BarBarBar」で聴きました。ミュージシャンを調べて行ったわけではありませんでした。その日は、

  • YURIE(Vo)
  • 生田さち子(P)
  • 納浩一(b)
  • 藤井学(d)

というメンバーでした。

このメンバーでYURIEのデビューアルバム「#JAM IN WONDERLAND」CD発売記念ライブことでした。
YURIE #JAM IN WONDERLAND MAKING VIDEO 2015
https://www.youtube.com/watch?v=UDsYRcs03jM (YouTube)

#JAM IN WONDERLAND

新品価格
¥2,960から
(2016/2/19 13:58時点)

記念ライブの一回目は1月に大阪「Mr.Kelly’S」で、ニ回目は11月に東京「Blies Alley Japan」で、そして、このBarBarBarが三回目とのことでした。

演奏のスタートは、「Have You Met Miss Jones」というピアノトリオでの演奏。

レイ・ブラウン・トリオ(Ray Brown Trio)|ミス・ジョーンズ会ったかい(Have You Met Miss Jones)
https://www.youtube.com/watch?v=H6OpOsgiYXw (YouTube)

Live From New York to Tokyo

新品価格
¥934から
(2016/2/19 14:01時点)


「Have You Met Miss Jones」は、「リチャード・ロジャース」作曲、「ローレンツ・ハート」作詞で、1937年に作られました。ミュージカルで使われ。「ペギー・ジョーンズ」と「フィル・バーカー」によって1937年に歌われました。その後、「フランク・シナトラ」や「エラ・フィッツジェラルド」などに歌われたJazzスタンダード曲です。その他、「ジョー・パス」、「ジョン・コルトレーン」の演奏が有名です。

曲は「一目惚れ」の歌です。もちろんとても強烈な一目惚れ。「顔を上げ彼女を見た瞬間、息は止まり、いつか死ぬことが急に怖くなり、さらには天も地も俺のために存在すると悟ったんだ。ミス・ジョーンズと出会った今となっては、あの世からお迎えが来るまで、俺はどうも彼女から離れて生きていけそうにないのさ」

そして、「YURIE」のボーカルで「Circle of Life」。

Disney Jazz Volume 1|サークル・オブ・ライフ(Circle of life)|ライオンキング
https://www.youtube.com/watch?v=i6ww0zYTSZ4 (YouTube)

Everybody Wants to Be a Cat: Disney Jazz, Vol. 1

新品価格
¥966から
(2016/2/19 14:03時点)


そして、ディズニー・メロディーが続きました。

リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt) | 星に願いを(When You Wish Upon a Star)|ピノキオ
https://www.youtube.com/watch?v=HAG4RrLsnVk (YouTube)

For Sentimental Reasons

中古価格
¥3,377から
(2016/2/19 14:04時点)

May J.|パート・オブ・ユア・ワールド(Part Of Your World)|リトル・マーメイド
https://www.youtube.com/watch?v=z3ZnN1MTJ5k (YouTube)

May J. sings Disney(2CD)

中古価格
¥1,459から
(2016/2/19 14:05時点)


何故、このようにディズニーの曲が歌われたかというのは、YURIEのブログに小さい時からディズニーが好きで、実際、東京ディズニーリゾートのパークで働いていたとの事です。ですので、デビューアルバム「#JAM IN WONDERLAND」も全てディズニーの曲のカバーとのことでした。

ピアノの「生田さち子」は、大学時代にジャズを始め、エディー・ヘンダーソン、オテロ・モリノ、日野皓正、土岐英史、峰厚介、川嶋哲郎、多田誠司、TOKU、大坂昌彦、原大力、江藤良人、井上陽介ら多くのジャズ・ミュージシャンとセッションを行っているとの事です。

春の風

新品価格
¥2,690から
(2016/2/19 14:15時点)


ベースの「納浩一」は、京都大学卒業後バークリー音楽大学に留学。’87年に同大学作曲編曲科を卒業。’96年~’08年、渡辺貞夫グループのレギュラー・ベーシスト、また、大坂昌彦、小池修、青柳誠の3人とともに作ったユニット「EQ」で活動。そして洗足学園大学のベース講師も務めています。

教則DVD「すぐ弾けるジャズ・ベース」、「ジャズベース・スタンダード」(リットーミュージック)、「ウォーキング・ベース自由自在」、「ウッド・ベースの嗜み」(アトス・インターナショナル)の4タイトルを制作しています。

すぐ弾けるジャズ・ベース [DVD]

中古価格
¥840から
(2016/2/19 14:09時点)


書籍は、ジャズスタンダード曲集「ジャズスタンダード・バイブル1・2」、「ジャズスタンダード・バイブル・フォー・ボーカル」やソロ集「ジャズスタンダード・バイブル for ADLIB」、ジャズ理論書「ジャズ・スタンダード・セオリー」をリットーミュージックより出版し、好評を博しているとのことです。

ジャズ・スタンダード・バイブル ~セッションに役立つ不朽の227曲 (CD付き)

中古価格
¥4,969から
(2016/2/19 14:10時点)

ドラムの「藤井学」は、14歳から友人とバンドを結成し、ドラムを始めたそうです。阿川泰子のバックバンドとして、日本テレビ「オシャレ30:30」に出演。2000年、2001年には横浜JAZZプロムナード、2003年~2005年、岡山JAZZフェスティバル、2005年、室蘭ジャズクルーズ(小林桂+小林洋カルテット)、台湾台中ジャズフェスティバル(木住野佳子トリオ)等に出演しています。
共演者は、阿川泰子、小林桂、寺井尚子、木住野佳子、アキコグレース、石井彰、山田穣、橋本一子、林栄一、原朋直、松島啓之、椎名豊、納浩一、多田誠司、小池修、中村健吾、小野塚晃、向井滋春、吉田次郎、金子晴美、アンディ・エズリン、サンディ・ブレア、カール・カーター、ウィンストン・マコー、ブライアント・マクニール、ボブ・ケンモツ、ジョシュア・ブレイクストーン、バリー・フィナティ他、数多くのミュージシャンと共演しているとの事です。

アイム・ア・ドラマー

新品価格
¥2,695から
(2016/2/19 14:18時点)


洗練された演奏で、とても良かったです。