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世界が尊敬する日本人に選ばれたジャズ作曲家「狭間美帆」


Newsweek(ニューズウィーク)日本版2019年4月30日号(4/23発売)に特集記事として「世界が尊敬する日本人」が掲載されていました。

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2019年 4/30・5/7合併号[世界が尊敬する日本人100<羽生結弦 渡辺直美 イチロー 梅原大吾 藤田嗣治 など>]

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文化の壁を越えて輝くいま注目すべき100人として、渡辺直美(お笑いタレント)/大坂なおみ(プロテニスプレーヤー)/イチロー(元メジャーリーガー)/羽生結弦(フィギュアスケート選手)/是枝裕和(映画監督)/藤田嗣治(画家・彫刻家)/本庶佑(医学者)/草間彌生(芸術家)といった有名人から貞子(怨霊)まで様々な分野の世界が驚いた日本人が紹介されています。

その中の一人としてジャズ作曲家の狭間美帆(はざまみほ、1986年生まれ)が選ばれています。彼女についてはテレビ朝日の「題名のない音楽会」等への出演で知っていたものの、演奏家というより作・編曲家としての印象があった程度でした。ただ、ジャズピアニストの山下洋輔(やました ようすけ、1942年生まれ)の一押しのジャズ作曲家の印象が残っていました。

彼女の公式サイト によると、国立音楽大学(クラシック作曲専攻)を卒業した後、ニューヨークのマンハッタン音楽院大学院(ジャズ作曲専攻)への留学を経て、2012年にユニバーサル・ミュージック・クラシックより「狭間美帆|ジャーニー・トゥ・ジャーニー」でデビューしている。自ら集めた13人のオーケストラ(m_unit)を率いたリーダー作で既に大器の片鱗を感じさせるアルバムとなっています。

狭間美帆(Miho Hazama)|Journey to Journey
https://www.youtube.com/watch?v=Aw2CMM5SND4 (YouTube)

ジャーニー・トゥ・ジャーニー

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そして2015年にセカンド・アルバム「タイム・リヴァー」をリリースしている。こちらも自身のオーケストラm_unitを率いてのコンテンポラリー・ジャズの王道と云えます。

狭間美帆(Miho Hazama)|タイム・リヴァーfeat.ジョシュア・レッドマン(Time River feat. Joshua Redman)
https://www.youtube.com/watch?v=GG23fEx7STc (YouTube)

タイム・リヴァー

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更に、3作目のオリジナル・アルバム「ダンサー・イン・ノーホエア」を2018年11月にリリースしています。

狭間美帆(Miho Hazama)|ダンサー・イン・ノーホエアfeat.ネイト・ウッド(Dancer in Nowhere feat. Nate Wood)
https://www.youtube.com/watch?v=q-z-2SXmlnE (YouTube)

ダンサー・イン・ノーホエア

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また楽曲提供については著名な音楽家やオーケストラ等に対して行っており、ニューヨークを拠点に幅広い音楽活動を展開しているとのことです。紹介されている主な受賞歴は次の通りです。

【主な受賞暦】
2011年 ASCAPヤングジャズコンポーザーアワード受賞
2011年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員
2012年 『ジャズ・ジャパン』誌年間アルバム大賞(新人賞)
2014年 第24回出光音楽賞を受賞
2015年 BMIチャーリー・パーカー・ジャズ作曲賞受賞

今では世界的な音楽家である彼女のルーツをヤマハ音楽振興会のエレクトーンコンクールのホームページに発見しました。ジュニアエレクトーンコンクール(当時)の全国大会の入賞者にその名前があります。

  • 1997年小学生高学年部門(その他の参加者):狭間美帆(小5)
  • 2000年中学生部門(銀賞):狭間美帆(中2)
  • 2004年高校生部門(銀賞):狭間美帆(高3)※曲名「音画 ~Modernism I~(自作)」

尚、こちらも現在ではジャズピアニストとして大活躍中の桑原あい(くわばらあい、1991年生まれ)を始め、長女ゆう(1984年生まれ)、次女まこ(1987年生まれ)の桑原三姉妹もこの全国大会の常連として名を連ねています。金賞及び銀賞だけでも次の通りです。

  • 2000年高校生部門(金賞):桑原ゆう(高1)
  • 2001年小学生低学年部門(金賞):桑原あい(小4)
  • 2002年小学生高学年部門(銀賞):桑原あい(小5)
  • 2003年高校生部門(銀賞):桑原まこ(高1)
  • 2003年小学生高学年部門(金賞):桑原あい(小6)

他にもこの大会の入賞者で音楽家の道へ進み活躍している名前が散見されます。エレクトーン教育が若い世代へ与えた演奏や作・編曲の分野への影響を伺い知ることができます。但し、近年は少子化や習い事の変化でこう言ったコンクールも縮小傾向にあるようです。

桑原あいの最新オリジナル・アルバム(6作目)「Ai Kuwabara the Project| To The End Of This World」は2018年8月にリリースされています。

桑原あい ザ・プロジェクト(Ai Kuwabara the Project)|To The End Of This World
https://www.youtube.com/watch?v=ahbSjKKsWvM (YouTube)

To the end of this world

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元の話題に戻って「世界が尊敬する日本人」に音楽ジャンルでは現在9歳になるドラマーの相馬よよかが取り上げられていました。

Led Zeppelin – Good Times Bad Times / Cover by Yoyoka , 8 year old
(8歳小2女子ドラマー”よよか”が叩いてみた)
https://www.youtube.com/watch?v=BslksgTF4X4 (YouTube)

「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」あなたに降る夢~哀愁のヨーロッパ



たまたま、「It Could Happen To You」(あなたに降る夢)をYouTubeで探して、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)や ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)で聴いていましたが、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」(Europian Jazz Trio)の「It Could Happen To You」を聴いてみました。

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(Europian Jazz Trio)|あなたに降る夢(It Could Happen To You)
https://www.youtube.com/watch?v=5PcRDSztNJg (YouTube)

ベスト・オブ・スタンダード

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  • マーク・ヴァン・ローン(Marc van Roon) – piano
  • フランス・ホーヴァン(Frans van der Hoeven) – bass
  • ロイ・ダッカス(Roy Dackus) – drums

何か流れるような、それでいて、ピアノ、ベース、ドラムの調和のとれた演奏、そして何かヨーロッパの落ち着いた雰囲気がとても気に入りました。
「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」初めて聞く名前でした。

ヨーロピアン・ジャズ・トリオは、オランダのジャズ・ミュージシャン3人で結成されたジャズ・ピアノ・トリオ。
2009年に、デビュー20周年記念としてモネ、ゴーギャン、ゴッホなど19世紀ヨーロッパ印象を代表する画家たちの作品に日本の庶民文化であった浮世絵が大きな影響を与えた史実をなぞらえ、世代を越えて歌い継がれる日本の名曲を日本人が選び、ヨーロッパの音楽家が現代感覚でアレンジ&演奏した作品「ジャパネスク」を発表しました。

ですので、早速、日本の歌「YOSAKU」を聴いてみました。

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(Europian Jazz Trio)|与作(YOSAKU)
https://www.youtube.com/watch?v=AHtip4XGT-8 (YouTube)

ジャパネスク~日本の詩情

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ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(Europian Jazz Trio)|哀愁のヨーロッパ(Europa)
https://www.youtube.com/watch?v=TjhEKV2auYI (YouTube)

European Jazz Trio – Europa (Featuring Jesse Van Ruller)

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ギタリスト、ジェシー・ヴァン・ルーラー(JESSE VAN RULLER)を加えての演奏。サンタナの「哀愁のヨーロッパ」。
演奏で本当に癒やされ、気持ちが落ち着きます。まさに、ヨーロッパの「パリ」の哀愁に満ちた街角の物憂い光景が目に浮かびます。
このアルバムは、「ウエストサイト・ストーリー」から「マリア」、「ジョニ・ミッチェル」の「青春の光と影」、「エリック・クラプトン」の「ティアーズ・イン・ヘヴン」など12曲が収録されています。本当に美しいメロディの曲のアルバムです。

「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」の曲は、本当に肩のこらない、心の和む演奏で優しい気持ちになります。


楽器が歌う「クリフォード・ブラウン」と「マックス・ローチ」のコンビ



私が「ドラム」を習っている音楽教室で、生徒によるジャムセッションが企画されました。私は「サンデュ」(Sandu)という曲を練習し課題曲として演奏することになりました。その「サンデュ」をYuoTubeで探していたら、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)とマックス・ローチ(Max Roach)の「サンデュ」をたまたまみつけました。聴いたら「すごい!」と一辺で気に入りました。
ちなみに、マックス・ローチのドラミングのコピーができないか練習してみました。結果は、聴いているときは「あぁっ、こんな風にたたいているんだ」ってわかるところもありますが、実際そんな風に私がドラムでたたけるかは、全く別の次元の話でした。当たり前の話ですが。

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(Clifford Brown & Max Roach)|サンデュ(Sandu)
https://www.youtube.com/watch?v=lcKQ3wGI8ZQ (YouTube)

STUDY IN BROWN

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  • クリフォード・ブラウン(Clifford Brown) (tp)
  • マックス・ローチ(Max Roach) (ds)
  • ハロルド・ランド(Harold Land) (ts)
  • ジョージ・モロウ(George Morrow) (b)
  • リッチィー・パウエル(Richie Powell) (p)

クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットは1954から活動していますが、1956年にブラウンが自動車事故で急死(26歳)してしまいましたので、活動期間は2年と大変短かい期間でした。ただ、アルバム「スタディ・イン・ブラウン」(Study In Brown)は、1955年2月のセッション演奏の録音ですが。歌心のあるトランペッター(ブラウン)と音楽性豊かなドラマー(ローチ)の組み合わせで、ハードバップの1950年代を代表する代表的グループとして評価されています。
クリフォード・ブラウン、マックス・ローチ、二人とも、ともに「歌うような」演奏と言われています。クリフォード・ブラウンはトランペットを自分の声であるかのように吹き、マックス・ローチも、メロディックで論理的に構築されたドラミングの即興演奏の才にあふれている、と評されています。

モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet|アイ・リメンバー・クリフォード(I Remember Clifford)
https://www.youtube.com/watch?v=uJTtB-q3tvk (YouTube)

European Concert

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サックス奏者のベニー・ゴルソンは、1957年、クリフォードを追悼してバラード「アイ・リメンバー・クリフォード(I Remember Clifford)」作曲しました。この曲はジャズ・スタンダードとなっています。

M.J.Q(モダン・ジャズ・カルテット)のアルバム「ユーロピアン・コンサート」に収録されている「アイ・リメンバー・クリフォード」は、亡きクリフォードへの想いが切々と伝わってくる演奏です。もし、クリフォード自身がこの曲を吹いたら、まさに、心にしみる”トランペットの歌”の名演になっただろうと想いをはせてしまいます。

クリフォード・ブラウンの「ジョイ・スプリング」は今の季節、春にぴったりの1954年発表した曲です。クリフォードが海辺で彼女とデートしていたとき、トランペットでこの曲を吹いてプロポーズしたという逸話が残っています。

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(Clifford Brown & Max Roach)|ジョイ・スプリング(Joy Spring)
https://www.youtube.com/watch?v=dnK6OHPQZbA (YouTube)

Clifford Brown & Max Roach

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  • クリフォード・ブラウン(Clifford Brown) (tp)
  • マックス・ローチ(Max Roach) (ds)
  • ハロルド・ランド(Harold Land) (ts)
  • ジョージ・モロウ(George Morrow) (b)
  • リッチィー・パウエル(Richie Powell) (p)

本当にクリフォードトランペットのソロが”歌って”います。もちろん、マックスローチのフォーバース、ドラムソロも春を多いに謳っています。

第59回グラミー賞受賞グループのメンバー「小川慶太」



当ブログでも、先日<音楽ニュース>第59回グラミー賞の記事が紹介されていますが、全受賞作品・受賞者は次の通りです。

第59回グラミー賞、受賞作品・受賞者一覧 | NME Japan
第59回グラミー賞、受賞作品・受賞者一覧 | NME Japan
現地時間2月12日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで第59回グラミー賞授賞式が開催され、全受賞作品・受賞者が発表されている。…

そして、そのグラミー賞受賞のグループに一人の日本人ミュージシャンが参加しており、彼の地元でも話題となっています。
長崎県佐世保市出身でバークリー音楽大学卒のドラマー、パーカッショニストの小川慶太 Keita Ogawa(おがわ けいた、1982年 – )です。彼の出身地の長崎新聞にその記事が掲載されていました。

米グラミー賞に恩師ら祝う (長崎新聞:2017年2月15日)

その小川慶太の参加するバンドは「スナーキー・パピー(Snarky Puppy)」と云うグループで、今年で連続3回目のグラミー賞の受賞となります。

■最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム
-「スナーキー・パピー(Snarky Puppy)|クルチャ・ヴルチャ(Culcha Vulcha)」-

尚、スナーキー・パピーのプロフィールは次の通りです。

2004年に米・テキサス州デントンにて結成されたジャズ・ミクスチャー・バンド。グラミー・ベーシストのマイケル・リーグを中心にジャズ学において全米トップと名高い北テキサス大学出身のメンバーで構成され、30名前後が流動的にプロダクションに参加。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に、ジャズを軸に幅広いジャンルの音楽をミックスしたスタイルが特色。「サムシング」で2014年の第56回グラミー賞ベストR&Bパフォーマンスを受賞して評価を確固たるものにすると、翌年に『シルヴァ』で二度目のグラミー・ウィナーに。2016年のアルバム『クルチャ・ヴルチャ』も2017年の第59回グラミー賞を獲得。来日公演も多い。[出典;2015/10/05 (2017/02/17更新) (音楽出版社)]

Snarky Puppy |  Culcha Vulcha (Official Trailer)
https://www.youtube.com/watch?v=OnNqHTVFk8c (YouTube)

クルチャ・ヴルチャ

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彼らの日本公演についてはブルーノート東京icon(東京都港区)で近々予定されており、小川慶太も来日予定のようです。

スナーキー・パピー、グラミー賞獲得! 来日メンバーの小川慶太にインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO
スナーキー・パピー、グラミー賞獲得! 来日メンバーの小川慶太にインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

SNARKY PUPPY : BLUE NOTE TOKYO 2017 trailer
https://www.youtube.com/watch?v=yTZUnJ60-yk (YouTube)

チケットぴあ一般発売/スナーキー・パピー | 2017/4/16(日) ~ 2017/4/18(火) | ブルーノート東京(東京都港区)icon

 

グラミー賞のニュースに伴って注目された小川慶太(公式ページ)ですが、既に世界的チェリストのヨーヨー・マ(馬 友友、Yo-Yo Ma、1955年 – )を始めとする有名ミュージシャンのツアーやアルバムへの参加実績が、内外問わず数多くあります。
国内では彼の参加するこんなグループの演奏する曲を耳にしていると思います。
個人的には昨年の「舛添問題」以降、視る機会の増えたTV朝日のニュース番組「報道ステーション(月~金夜9:54~)」のテーマ曲です。

【公式】報道ステーション・テーマ曲 「Starting Five」by J Squad
https://www.youtube.com/watch?v=lTuv0yr19v0 (YouTube)

このテーマ曲を演奏する「ジェイ・スクワッド(J Squad)」のメンバーは、何れもニューヨークを中心に活躍する若手ミュージシャン達です。以前の記事(東京Jazz2015のレジェンドと若き俊英たち)でも紹介した「ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット(New Century Jazz Quintet)」メンバーも含まれています。

  • 黒田卓也(Takuya Kuroda)/Trumpet:1980年兵庫県芦屋市生まれ、ニュースクール大学 (The New School)ジャズ科卒業。
  • 馬場智章(Tomoaki Baba)/Sax: 1992年札幌市生まれ、バークリー音楽大学(Berklee College of Music)卒業。
  • 小川慶太(Keita Ogaw)/Drums:1982年長崎県佐世保市生まれ、バークリー音楽大学卒業。
  • 中村恭士(Yasushi Nakamura)/Bass:1982年東京生まれ、米国シアトル育ち。バークリー音楽大学卒業後、ジュリアード音楽院(The Juilliard School)卒業(Artist Diploma)。
  • 大林武司(Takeshi Ohbayashi)/Piano: 1987年広島市生まれ、バークリー音楽大学卒業。

【公式】報道ステーション 新番組テーマ曲 「Starting Five」 レコーディング映像@NY
https://www.youtube.com/watch?v=WTHxbjZlk78 (YouTube)

J-Squad

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その他にも三十数年の時をかける少女「原田知世」の記事で紹介した原田知世のアルバムにパーカッションで参加しており、ツアーメンバーとして同行していたようです。

原田知世 | アルバム 『恋愛小説2~若葉のころ』ダイジェスト・ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=cXrDABayeMo (YouTube)

恋愛小説2~若葉のころ

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そんな様々なミュージシャンから引っ張りだこの小川慶太ですが、バークリー時代の友人のアルバムにも数多く参加しています。中でも、当ブログにも度々登場しているmonologことYuki Kanesaka(金坂征広)のプロデュース作品である「Four Leaf Sound | 27 (2007)」、「Saucy Lasy|Diversify(2011)」、「粟田麻利子|MARGUERITE(2012)」といったアルバムにもドラムやパーカッションでクレジットされています。

27

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Diversify

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粟田麻利子デビューアルバム “マルグリット”
https://www.youtube.com/watch?v=1y-x0Dbagsc (YouTube)

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テイク・ファイヴを作曲した「ポール・デスモンド」



最近、ポール・デスモンド(Paul Desmond)の曲を聴いています。切っ掛けは、たまたまユー・チューブで聴いた「枯れ葉」(Autumn Leaves)です。

チェット・ベイカー(Chet Baker)&ポール・デスモンド(Paul Desmond)|「枯れ葉」(Autumn Leaves)
https://www.youtube.com/watch?v=Gsz3mrnIBd0 (YouTube)

Together: The Complete Studio Recordings

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Chet Baker (trumpet)
Paul Desmond (alto sax)
Hubert Laws (flute)
Bob James (keyboard)
Ron Carter (contrabass)
Steve Gadd (drums)

この曲は、何度も聴きました。チェット・ベイカーのトランペットでのテーマから、サックスのポール・デスモンド、ベースのロン・カーター、そしてエレクトリック・ピアノのボブ・ジェームスへとソロが移っていきます。そして、パワフルで軽快なドラミングをスティーヴ・ガッドが聴かせています。
曲のトーンとしては、哀愁に満ちた繊細な空間を作り、枯葉が落ちていくは悲しさや切なさを感じる中に、どこか聴いていると、心を暖かくする力強さが感じられてくる。これは、ベースとドラム、特にドラムミング軽快さから醸し出されていると思われます。
センチメンタルな感じと、ほのぼのとした癒しを感じます。

デイヴ・ブルーベック・カルテット(Dave Brubeck Quartet)|テイク・ファイヴ(Take Five)
https://www.youtube.com/watch?v=PHdU5sHigYQ (YouTube)

Dave Brubeck: Original Album Classics

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Dave Brubeck(p)
Paul Desmond(as)
Eugene Wright(b)
Joe Morello(d)

テイク・ファイヴ(Take Five)は、何度も聴いたことがあり、ジャズ・スタンダードの中でも特によく聴く曲の一つです。でも、今まで、誰が作った曲なのかは、全く知りませんでした。
そして、ポール・デスモンドを知って、彼か作った曲で、「デイヴ・ブルーベック・カルテット」で1959年のアルバム「タイム・アウト」に収録された一曲との事を知りました。
本当に、独特で覚えやすいメロディと、5拍子の独特のリズムです。もちろん、この曲は、数え切れないほどの映画、テレビのサウンドトラック、そして、今も多くの機会で流されています。

その後、ポール・デスモンドは、1961年に「デスモンド・ブルー」(Desmond Blue)というアルバムの中に、 「レイト・ラメン」(Late Lament)というバラード曲をだしています。

ポール・デスモンド(Paul Desmond)|「レイト・ラメン」(Late Lament)
https://www.youtube.com/watch?v=hJt4mAIm5R8 (YouTube)

Late Lament

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PAUL DESMONND (as)
JIM HALL (g)
GENE CHERICO、MILT HINTON (b)
OCNNIE KAY、ROBERT THOMAS、OSIE JOHNSON (ds)
BOB PRINCE orchestra

ジャズ・ギターの名手、ジム・ホールが共演しています。ジムの繊細な表現がデスモンドの抒情をさらに豊かなものにしています。また、カルテットにプラス、ストリングス。ボブ・プリンスはジュリアード音楽院出身。
本当に「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(My Funny Valentine)、「アイ・シュッド・ケア」(I Should Care)、ボディ・アンド・ソウル(Body And Soul)等の名曲と並ぶ美しいメロディの強く印象に残る名曲と思います。
のちにキース・ジャレット(Keith Jarrett)がカバーして注目されました。キースはレイト・ラメンの曲の美しさを称賛しています。

1977年、ポール・デスモンドは、「テイク・ファイヴ」を含む曲の著作権を アメリカ赤十字に寄贈したとの事です。それにより赤十字は1年に10万ドルのロイヤリティを受け取ることとなったとの事です。

緻密で繊細なジャズ「モダン・ジャズ・カルテット」



モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet)は、アメリカ合衆国のジャズバンドで1952年にミルト・ジャクソンらによって結成されました。
メンバーは、

  • ミルト・ジャクソン(ビブラフォン)
  • ジョン・ルイス(ピアノ)
  • パーシー・ヒース(ベース)
  • ケニー・クラーク(ドラム)
  • コニー・ケイ(ドラム、1955年以降)
  • アルバート・ヒース(ドラム、コニー・ケイの死後)

MJQといえば、すぐに、この一曲が浮かびます。

MJQ|朝日のようにさわやかに(Softly, as in a Morning Sunrise)
https://www.youtube.com/watch?v=i003TIcwjw0 (YouTube)

コンコルド

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「朝日のようにさわやかに」は、1928年にシグマンド・ロンバーグが作曲して、オスカー・ハマースタイン2世が作詞した歌詞があり、ミュージカル「新しい月」(The New Moon)のために書かれたとのことです。多くのジャズプレイヤーが演奏するジャズのスタンダードナンバーです。
その中で、MJQの演奏は、とてもシックで、しっとりとして優雅な気品のある雰囲気を醸し出しています。 ビブラフォンとビアノ、もちろんベース、ドラム、全てが調和して朝日が昇るゆったりとした情景を描いていると思います。

ソニー・ロリンズ&モダン・ジャズ・カルテット(Sonny Rollins with Modern Jazz Quartet)|イン・ナ・ナセンチメンタル・ムード(In a Sentimental Mood)
https://www.youtube.com/watch?v=Xm-9qQu8yKA (YouTube)

Sonny Rollins With Mjq

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  • Sonny Rollins (ts)
  • Milt Jackson (vib)
  • John Lewis (p)
  • Percy Heath (b)
  • Kenny Clarke(ds)

ソニー・ロリンズとMJQのジャムです。ロリンズのサックスは、MJQの気品ある演奏に自然に降り重なって一体となるところが好きです。若かりしころの演奏。曲を噛みしめながら吹いていると言う感じがします。演奏はあくまでうるさくはなく、それなりに乗っていいます。若さを出しつつ、ある意味控えめな、若さのにじむソニー・ロリンズが聴けるように思います。

MJQ|LIVE IN JAPAN 1981
https://www.youtube.com/watch?v=5fuenkYOGgE (YouTube)

MJQ Reunion At Budokan 1981 MJQ・リユニオン・アット・武道館1981

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  • John Lewis (p)
  • Milt Jackson (vib)
  • Percy Heath (b)
  • Connie Kay (ds)

1981年日本公演は、MJQが再結成したメンバーでの演奏です。演奏は日本武道館で行なわれました。MJQの繊細な音楽はやはり、巨大な会場で聴くのでは無く、緻密で繊細な空間に音を漂わさせる聴き方があっているのではとの論評も。

1984年2月に放送された「笑っていいとも!」で、タモリとMJQがジャムセッションをやっています。
いいですね!
よく、人は、「日常」と「非日常」をどのように、人生にの中に折りたたんでいくが、人生の楽しみ方といわれています。
私たち一般人は、テレビに出ることは、「非日常」のさえたるものなのですが、タモリにとっては、テレビに出ていることが「日常」そのものであったと思います。
その中で、この「MJQとのジャムセッション」は、番組ということから離れて、ジャズをかじって来た人としては、それこそ、人生の中の「非日常」で、たぶん、たまに、「そうだ、MJQとジャムしたんだ」、と思い返しているのでは思います。

タモリ&MJQ|チェニジアの夜(A Night in Tunisia)
https://www.youtube.com/watch?v=0awWZWJspmA (YouTube)

  • タモリ(TP)
  • Milt Jackson(vib)
  • John Aaron Lewis(p)
  • Percy Heath(bs)
  • Connie Kay(ds)

勝手私個人的想いですが、MJQのスタイルで、是非一度ドラム演奏をトライしたいと思っているのですが・・・。

ジャズ評論家だった「大橋巨泉」



今年、7月12日に大橋巨泉は亡くなりました。
思春期以降、テレビをみてると必ず大橋巨泉に出会ったような気がします。

私が大橋巨泉を知ったのは、日本テレビで放映された「11PM」だったと思います。司会は大橋巨泉の他に、愛川欽也、藤本義一が担当していました。
そこで大橋巨泉がジャズ評論家であること、ジャズシンガーマーサ三宅が元奥さんであったことなど、知りました。

ジャズ・プロデューサーの小針俊郎が、横濱ジャズプロムナードの公式ガイドに、以下を掲載してます。

「古き良き時代のヨコハマ」 大橋巨泉
音楽的にも横浜は自由で、結構若手がジャムっていた。当時開局したばかりのラジオ関東(現RFラジオ日本)に高桑敏雄君という秀れたディレクターが居て、発表の場のないモダン・ジャズメンのために、「モダン・ジャズ・コーナー」という不定期の番組を作ってくれた。ボクは構成と司会と運転手(予算がないので、東京の仕事が終わったジャズメンを横浜まで自分の車で運んだ)までやった。
ボクは構成と司会で一回二千五百円、ミュージシャンは一律一人千円であった。これで、渡辺貞夫、宮沢昭、八木正生、八城一夫、北村英治、西条孝之介らが喜んで出演してくれたのである。条件は「何でもやりたいものをやって良い」である。この番組から八城一夫の名演「モンキー・ドライバー」(お猿のカゴ屋)が生まれた。

http://jazzpro.jp/archives/yjp2013/interview_2013

私の中のJazzの町「ヨコハマ」の代表は、「渡辺貞夫」になります。大橋巨泉の司会でヨコハマで演奏していたのですね。

渡辺貞夫|マイ・ディア・ライフ
https://www.youtube.com/watch?v=JJtvVh3wRbE (YouTube)

マイ・ディア・ライフ

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  • sa: 渡辺貞夫
  • conga,perc: スティーブ・フォアマン)
  • el-g: リー・リトナー
  • ac-p: デイブ・グルーシン
  • ds: ハーヴィー・メイソン
  • el-p: チャック・レイニー

「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」*というラジオ番組が、FM東京(TOKYO FM)で放送されていました。深夜でしたがよく聴いた記憶があります。
ジャズのコンサートの模様や、スタジオでのライブセッション、インタビュー、などおもしろかったです。

大橋巨泉が出演していてよく観てたTV番組は、

  • 11PM(日本テレビ) 1966年4月 – 1985年9月
  • クイズダービー(TBS) 1976年1月 – 1990年3月
  • 世界まるごとHOWマッチ(TBS) 1983年 – 1990年
  • ビートポップス(フジテレビ) 1966年 – 1970年
  • 巨泉×前武ゲバゲバ90分!(日本テレビ) 1969年10月 – 1971年3月

「ビートポップス」は、今でもよく覚えています。

ビートポップス 1970年1月10日放送(音声のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=aBcgQLaJ0CE (YouTube)

テーマソングは、「Green Onione」でした。

ブッカーT&MG’s(Booker T and MG’s)|グリーン・オニオン(Green Onione)
https://www.youtube.com/watch?v=lNtnDq3ePnU (YouTube)

Green Onions

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毎週土曜日午後3時からフジテレビで、司会は大橋巨泉と ミュージックライフ編集長の星加ルミ子と音楽評論家の木崎義二。そして、ダンスの振り付け師の藤村俊二がでていました。ここで知った、フランス人歌手「シルヴィ・ヴァルタン」の「アイドルを探せ」が私が買った最初のレコードでした。

シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)|アイドルを探せ(La plus belle pour aller danser)
https://www.youtube.com/watch?v=IP2fTeOm788 (YouTube)

あなたのとりこ~シルヴィ・バルタン・ベスト・コレクション

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ビートルズ、ローリング・ストーンズ、アニマルズ、ホリーズ、ビージーズ、ウォーカー・ブラザース、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ママス&パパス、スプートニクス、シーカーズ、ゾンビーズ、オーティス・レディング、スコット・マッケンジー、ボビー・ソロ、このころ知った歌手、曲は、今でも覚えています。
また女の子がミニスカートでGOGOダンスをお立ち台で踊っていて、TV画面を通して、「ジャズ喫茶」「GoGo喫茶」の雰囲気を感じて、東京に強いあこがれを抱きました。

そして、シルヴィ・ヴァルタンと同じくらい印象に残っているのは、「ウォーカー・ブラザーズ」です。メンバーは、スコット・ウォーカー、ゲイリー・ウォーカー、ジョン・ウォーカー。「太陽はもう輝かない」、「孤独の太陽」、「ダンス天国」などのヒット曲がありますが。私はこの「Make It Easy On yourself」が好きです。

ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)|涙でさようなら(Make It Easy on Yourself)
https://www.youtube.com/watch?v=bZTS9H-l5qQ (YouTube)

After the Lights Go Out

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大橋巨泉は、テレビという大衆娯楽のメディアをどのように楽しめば良いのか、TV番組としてリードしてきた気がします。もちろん、対象となった年齢層は「団塊の世代」です。戦争体験も無く、何のてらいもなく欧米文化を受け入れ、欧米の豊かさにあこがれた世代です。大多数が例外なく、未来に希望をもって、日々豊かになる現実を体現できた世代です。そのシンボルとして大橋巨泉は存在していた気がします。

編集部注* 「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」は、1989年まで放送されていました。現在は後継番組の「渡辺貞夫 ナイトリー・ユアーズ」(Nightly Yours)が、TOKYO FMとJFM系FM局で放送しています。

ニューヨーク「バードランド」で夢のような一夜を



最近、東京近辺のジャズ・ライブ・ハウスにはちょくちょく出かけますが、海外、特にアメリカのジャズ・ライブ・ハウスには、今まで、1~2回しか行ったことがありません。是非、今度機会があったら行ってみたいと思います。

数あるアメリカのジャズ・ライブ・ハウスの中でも、ニューヨークの「バードランド(BIRDLAND)」はその歴史的なお店という点からも是非、一度は行きたいと思います。

「バードランド」は、1949年、ブロードウェイの52丁目にオープンしました。店名は、もちろん、チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」にちなんでいます。1965年に一度閉店。その後20年の時を経て1986年にブロードウェイの106丁目で営業を開始しました。現在は44丁目に移転し営業しています。

何がすごいのかといえば、そのオープンから、歴史に残る多くの名プレーヤーが出演してきたということと、そのライブ盤にあると思います。

私がすぐに思い出せるミュージシャだけでも、チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキー、バディ・リッチ、秋吉敏子、セロニアス・モンク、スタン・ゲッツ、等。
ジャズ史を彩る偉大なるミュージシャンの数々が「ビ・バップ」ジャズのジャンルを創り出しました。そして、彼らが60年以上前に録音して残した数々名曲が今、色あせないで残っているところです。

そして1954年に「バードランド」で録音された「バードランドの夜」は「ハード・バップ」の歴史的名盤といわれています。演奏するのは「ジャズ・メッセンジャーズ」の前身となるアート・ブレイキーとピアノのホレス・シルヴァーによる双頭クインテット。後にドラマーのマックス・ローチとのクインテットを立ち上げるトランペットのクリフォード・ブラウンがセッションに参加しています。

アート・ブレイキー・クインテット(Art Blakey Quintet)|ピー・ウィー・マーケットによるアナウンス(Annoucement By Pee Wee Marquette)|バードランドの夜 Vol.1(A Night at Birdland, Vol.1)
https://www.youtube.com/watch?v=eAL-LccPFkI (YouTube)

アート・ブレイキー・クインテット(Art Blakey Quintet)|スプリット・キック(Split Kick)|バードランドの夜 Vol.1(A Night at Birdland, Vol.1)
https://www.youtube.com/watch?v=0to6_0kJ8XU (YouTube)

バードランドの夜 Vol.1

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Art Blakey – drums
Clifford Brown – trumpet
Lou Donaldson – alto saxophone
Curley Russell – bass
Horace Silver – piano

そして、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「バードランド1951」も名盤です。
アップテンポの曲が多く演奏されています。全ての曲に参加している「アート・ブレイキー」のドラムがコアとなっていて、「マイルス」のソロのときは、トランペットとドラムのジャムの緊張が伝わってきます。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|バードランド1951(Birdland 1951)
https://www.youtube.com/watch?v=B1Yvdu3c4-o (YouTube)

バードランド1951

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Art Blakey – drums
Eddie “Lockjaw” Davis – tenor saxophone
Miles Davis – composer, trumpet
Kenny Drew – piano
J.J. Johnson – trombone
Charles Mingus – piano
Big Nick Nicholas – tenor saxophone
Tommy Potter – double bass
Sonny Rollins – tenor saxophone
Billy Taylor – piano

八代亜紀もバートランドの舞台に立ちました。

八代亜紀|ライヴ・イン・ニューヨーク (ダイジェスト)
https://www.youtube.com/watch?v=7CpXX76oNJE (YouTube)
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/7CpXX76oNJE?rel=0″ frameborder=”0″ allowfullscreen></iframe>

夢の夜~ライヴ・イン・ニューヨーク

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録音場所:2013年3月27日、ニューヨーク、バードランドにてライヴ録音
パーソネル:八代亜紀:vocal
テッド・ローゼンタール:piano
ピーター・ワシントン:bass
クラレンス・ペン:drums
ピーター・バーンスタイン:guitar
【Guests】
ヘレン・メリル:vocal
カート・エリング:vocal
レジー ナ・カーター:violin

少女の頃に夢見ていた米国のジャズクラブでのステージ。憧れのヘレン・メリルとの共演。
その二つが同時に叶った、夢のような一夜でした。
-八代亜紀

マイルス・ディビス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズといったマイルスの門下生、30年以上にわたり、若手の登竜門「ジャズ・メッセンジャーズ」のリーダーとしてジャズ界を牽引するアート・ブレイキーら、Jazzの巨人のほとばしる情熱が、1960年代に絶頂期を迎えるJazz黄金時代を支えました。

ファンキージャズ「危険な関係のブルース」アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ



先日、友人とある飲み屋にいましたら、昔よく聴いた聴き覚えのある曲がかかりました。スマホアプリで曲を調べ、「アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」が演奏している「危険な関係のブルース」だと思い出しました。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)|危険な関係のブルース(Les Liaisons Dangereuses)
https://www.youtube.com/watch?v=OSXEQV4KvIc (YouTube)

「危険な関係」オリジナル・サウンドトラック

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1959年公開のフランス映画「危険な関係(Les Liaisons dangereuses)」のテーマ音楽です。映画の監督はロジェ・バディム。主演は、ジェラール・フィリップとジャンヌ・モロー。上流社会の道徳的退廃と風紀の乱れを描いた映画との事です。
パリ上流社会の外交官「ジェラール・フイリップ」と妻の「ジャンヌ・モロー」のそれぞれの恋。最後は妻は自分を裏切った愛人の婚約者を夫に犯させ、夫の愛人を自分の愛人に殺させる、という一種どろどろな文字通り「危険な関係」の恋のゲーム。

この映画の音楽監督はジャズピアニストのセロニアス・モンクで、ジャズが各シーンで効果的に使われているとの事です。アートブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの演奏でサウンドトラックは構成されています。
私が初めて「ドラムソロ」というのを知ったのは、このアート・ブレイキーのドラミングだったと思います。

この曲は、ジャズピアニスト、デューク・ジョーダンが作曲した「No Problem」という曲です。もちろん、ヒットしたのは、この映画音楽のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの演奏でした。

アート・ブレイキーは、1954年にジャズ・メッセンジャーズを結成。日本にも数多く訪れ、「危険な関係のブルース」は、日本におけるモダンジャズ・ブームのきっかけとなったといわれています。
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの「ファンキージャズ」は、日本でモダンジャズに馴染みのなかった人達をも巻き込んで一大ムーブメントを起こしました。「危険な関係のブルース」のシンプルなテーマのメロディとアドリブソロファンキーブームを引き起こす切っ掛けになりました。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズといえば、「モーニン」です。この曲も、テレビ等のメディアて番組、広告でよく使われているスタンダードで、それこそジャズに馴染みの無い人でもご存じだと思います。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)|モーニン(Moanin’)
https://www.youtube.com/watch?v=Cv9NSR-2DwM (YouTube)

モーニン+2

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「モーニン」は、アート・ブレイキーが1958年に発表しました。「ブルーノート」レーベルのアルバムの中でも人気の高いシリーズの一つで、ファンキー・ジャズというジャンルを代表する曲です。

そして、1959年に、テナーサックスの、ウェイン・ショーターが参加し、「チュニジアの夜」をリメイクし、1960年8月アルバム「チュニジアの夜」としてリリースしました。アートブレイキーのドラムソロをフューチャーした曲で、そのドラムソロは大変強烈でインパクトがあります。もちろん、私も好きなJazzの1曲です。

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)|チェニジアの夜(A Night in Tunisia)
https://www.youtube.com/watch?v=h1c4y8bZfs0 (YouTube)

チュニジアの夜

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アート・ブレイキーのドラミングは、数多くいるジャズドラマーの中でも「シンバルレガート」「バッキング」「ロール」など特筆されています。そして、多くの新人ジャズプレーヤーを育てたというところから、後々のモダンジャズ界に多く影響与えた事からも、ジャズの大御所と言われている所以でもあると思います。

50年代フランス映画とモダンジャズ



私がフランス映画の俳優としてすぐに浮かぶのは、アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド、ジャン・ギャバン、ブリジッド・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブ、達です。それぞれ出演した映画は強烈な印象で、今でも覚えています。特に1960年~1970年、あの頃は映画といえばフランス映画だったような気がします。

映画メディアの創成期においては、フランス映画の技術は世界一を誇っていたそうです。なぜならば映画が発明されたのがフランスであったためでもあります。1895年12月にパリで公開された「リュミエール兄弟」の「L’Arrivée d’un train en gare de la Ciotat(ラ・シオタ駅への列車の到着)」が 映画作品の誕生と言われています。

兄:オーギュスト・リュミエール(Auguste Marie Louis Lumière 、1862年10月19日 – 1954年4月10日)
弟:ルイ・リュミエール(Louis Jean Lumière 、1864年10月5日 – 1948年6月6日)
リュミエール兄弟は、トーマス・エジソンと並び称せられるフランスの映画発明者。「映画の父」と呼ばれる。世界初の実用カラー写真の開発者でもある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/リュミエール兄弟

さて1950年代、フランスの映画界では若い監督を中心にモダン・ジャズをサウンドトラックとして使用するのが流行りました。
ロジェ・バディム監督(「危険な関係」監督)は1957年「大運河」で「モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)を起用しました。いわゆる「ヌーベルバーグ(Nouvelle Vague)」と呼ばれる若手監督たちが「モダン・ジャズ」を映画音楽として多く用いました。

広義においては、撮影所(映画制作会社)における助監督等の下積み経験無しにデビューした若い監督達による、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性のある一連の作家・作品を指す。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヌーヴェルヴァーグ

モダン・ジャズ・カルテット(MJQ, The Modern Jazz Quartet)|ひとしれず(One Never Knows)
https://www.youtube.com/watch?v=EDo8Fz04888 (YouTube)

たそがれのヴェニス

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「大運河」(1957年)
監督: ロジェ・ヴァディム
出演: フランソワーズ・アルヌール、クリスチャン・マルカン

ヴェニスの運河の風景に、MJQのジョン・ルイスが音楽を担当。ヴェニスの運河と透きとおったMJQの洗練された都会風ジャズが映画のシーンにピッタリあっています。この映画のサントラから、「ゴールデン・ストライカー」や「葬列」がMJQのヒット曲となっています。

この「ジャズ」と「映像」を見事に結びつけた作品が、「ルイ・マル監督」による「死刑台のエレヴェーター」だと思います。
「マイルス・デイヴィス」の緊張感に溢れた演奏が映画のスリリングな展開とぴったりあっています。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|死刑台のエレベーター(Ascenseur pour L’echafaud)
https://www.youtube.com/watch?v=7sUsxtbNCWE (YouTube)

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「死刑台のエレベーター」(1957年)
監督: ルイ・マル
主演: モーリス・ロネ

マイルスはモード奏法の先駆け的演奏です。「コード進行」を基にしたアドリブから「音階」を用いたアドリブが演奏されています。より即興的な演奏を行なって、緊張感の溢れる演奏となって、映画のシーンをより印象付けています。

そして、
「ピアニストを撃て」(1959年)
監督: フランソワ・トリフォー
主演: シャルル・アズナヴール

揺れるカメラや、ハードボイルド映画を思わせる脈絡無しのストーリー、カットにJazzの音楽。

ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue)|ピアニストを撃て(Shoot the Piano Player)
https://www.youtube.com/watch?v=tjd6Eg9APAs (YouTube)

ドルリュー:ピアニストを撃て/

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フランソワ・ロラン・トリュフォー(François Roland Truffaut)は、「ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人と言われています。
私がトリフォーを思い出すのは、映画「未知との遭遇」での科学者役として出演し、「宇宙人」手話で会話するシーンです。

ヌーベルバーグでモダン・ジャズは映画のサウンドトラックとして切れない間柄にありました。シネマ・ジャズはジャズの歴史で一つの大きなムーブメントであったと思います。ジャズを用いた新進気鋭の監督たち、そして彼らの映像に共鳴し、より印象的なシーンにするサウンドを演奏した、ジャズ・ミュージシャンたち。双方の創造性がひとつになって、このムーヴメントは大きく広がっていったと思います。映画監督も ジャズ演奏を用いることで、脚光を浴びるようになり、モダン・ジャズも同様に注目されるようになりました。そして双方が、世界中の人々にその魅力を伝えることになったと思います。