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Hawaiiに行きたい…2013「レムリア」


叶わぬHawaiiへの憧れを、「アウディ・キムラ」と「マッキー・フェアリー・バンド」の紹介とともにHawaiiに行きたいのタイトルで書いてから早1年が過ぎました。
今年こそはと思いつつ、この時期となってしまいましたが、今年もHawaiiでバカンスは、やはり叶わぬ夢となりました。

今年も、せめて音楽でも聴いて行った気分になれたらと思い、私の大好きなハワイのミュージシャンを紹介したいと思います。

今回紹介するのはハワイアンAORとして評判の「レムリアLemuria)」です。
レムリアはメンバーでありプロデューサーでもある「カーク・トンプソンKirk Thompson)」によって結成されたグループです。
グループというよりはプロジェクトといった編成で、アルバムのクレジットにはボーカル4人、リズム・セクション5人、ホーン・セクション7人、パーカッション2人の総勢18名の名が連なる大所帯です。ただし曲によってメンバーが入れ替わり、アルバムの収録曲も1曲を除きカーク・トンプソンの曲という事からも、実質的にはカーク・トンプソンのアルバム・プロジェクトとも言われています。

カーク・トンプソンといえばハワイを代表するバンド「カラパナ(Kalapana)」の初期メンバーかつキーボーディズトですが、マッキー・フェアリーと同様に音楽指向の違いからスタジオ・アルバムとしてはサウンド・トラックを含め4枚で脱退、その後の活動がこのレムリアとなります。
カラパナのセカンド・アルバムに収録され、フュージョンファンにも人気のインストゥルメンタル曲、「ワイキキの熱い砂Black Sand)」はカーク・トンプソンの作曲からも彼のサウンド指向がお判りかと思います。

レムリアとしてのアルバムはこの1枚のみですが、ボーカル曲、インストゥルメンタル曲などバラエティーに富んだ内容はハワイアンAORの代表作とも言え、やはりハワイ出身の「シーウィンド(Seawind)」や「ミュージック・マジック(Music Magic)」が好きな方はもちろんですが、パーカッションが印象のブラジリアン・テイストの曲などはラテン好きの方にもお勧めかと思います。もちろんどの曲もサウンドはハワイですので、ハワイに行った気分は味わえるかと思います。

レムリア(Lemuria) | ハンク・オブ・ヘヴン(Hunk of Heaven)
http://www.youtube.com/watch?v=ZfaPqJu0Wsg  (YouTube)

レムリア(Lemuria) | オール・アイヴ・ガット・トゥ・ギヴ(All I’ve Got To Give)
http://www.youtube.com/watch?v=y7VDBMDtAp0  (YouTube)

レムリア(Lemuria) | ミステリー・ラヴ(Mystery Of Love)
http://www.youtube.com/watch?v=BQnacpX9bbQ  (YouTube)

アルバムのリリースについてですが、私が最初に購入したのは輸入盤で9曲収録でした。のちに国内盤で3曲のボーナストラックが追加され全12曲収録のCDもリリースされましたが廃盤となってしまいました。
復刻を希望するファンの方も多く、 昨年ようやく紙ジャケット盤として復刻されましたが、ボーナストラックが収録されなかったのが残念です。

 

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1曲目の「ハンク・オブ・ヘヴン(Hunk of Heaven)」はコンピレーション・アルバムとして人気の「Free Soul」にも取り上げられ、そちらからレムリアを知られた方も多いかと思います。また、この11月にはPヴァインよりFree Soulが復活となり、アルバム1曲目にこの曲が収録された事からも、注目の曲かと思います。

 

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レムリアはこのアルバム1枚で解散となり、カーク・トンプソンはプロデューサーとしてマッキー・フェアリーなどのアルバムをプロデュースしています。
また、時期的にはレムリアとしての活動後となりますが、1982年にカピオラニ公園内にあるワイキキ・シェルという屋外ステージで開催されたカラパナのコンサートにはマッキー・フェアリーともに参加しています。この模様は「Reunion」としてアルバム化されています。
私はレコードを持っていますが、A面の1曲目はカーク・トンプソンの「ワイキキの熱い砂Black Sand)」です。この曲は今聴いても本当に良い曲で、カラパナの曲では私の一番好きな曲です。

カラパナ(Kalapana) | ワイキキの熱い砂(Black Sand)
http://www.youtube.com/watch?v=Lix4jDw65cQ  (YouTube)

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今年最後のブログとなりましたが、「行きたい」がシリースとなってしまうのか、「行きます」または「行ってきました」となるのかは、来年のこの時期までお待ちいただくとして、本年はご覧いただきありがとうございました。また来年も私の大好きなアーティスト、曲を紹介したいと思っています。

Thanks!  “MAHALO”

マイアミ・サウンドのご機嫌なユニット「ナイトフライト」


あっという間にゴールデンウィークも後半。
何処かに出かけたいのですが行けそうになく、音楽を聴いて旅行気分を楽しんでいます。

昨年末はHawaiiに旅行した思い出を書きましたが、今回は一度は行ってみたい米国フロリダ州の「マイアミ」に心を馳せます。
そこで生まれたマイアミ・サウンドの系譜と、マイアミ・サウンド最強ユニット「ナイトフライト」(Niteflyte)を紹介します。

マイアミ・サウンドといってもソウル、ラテンなどとジャンルも広く、一言でこれというのは難しいのですが、リゾート地であるマイアミ独特の陽気で明るい風土色を持ったサウンドという印象があります。

まず、ラテン系の代表としては、グループ名にも使われた「マイアミ・サウンド・マシーン」(Miami Sound Machine)です。
場所柄もキューバなどからの移民も多ためか、ラテン系のサウンドは人気も高く、このグループの「Dr.beat」「Conga」などは全米、そして全世界で大ヒットしました。
ボーカルの「グロリア・エステファン」(Gloria Estefan)はソロとしても大成功し、今やアメリカを代表するトップ・シンガーの1人です。

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また、マイアミ・サウンドを決定付けたものとして、「ヘンリー・ストーン」というキーマンによる「TK プロダクション」の設立、そして配下に20余りのマイアミのレーベルを持つ「TKレコード」(TK Records)の成功があります。
TKレコードは1974年頃からのディスコ・ブームもあり、そこに見事にマッチしたマイアミ発の新しいディスコ、ソウル・ミュージックを送り出し、これがマイアミ・サウンドとして確立されます。

TKレコードの所属アーティスト

  • KC&ザ・サンシャイン・バンド  「That’s the way (I like it)」
  • ジョージ・マクレエ  「Rock Your Baby」
  • ボビー・コールドウェル  「What You Won’t Do for Love」

他にも多くのアーティストが所属し、マイアミ・サウンドとして大ヒットのアーティストばかりです。
復刻CDの回で紹介した「ウィリアム・ソルター(William Salter)」も、TKレコードの傘下の「Marlin」レーベルです。

このようにマイアミを拠点とした新しい音楽としてマイアミ・サウンドは注目され、全米、そして全世界へと広まっていきます。

今回紹介するナイトフライトは、「サンディ・トレノ(Sandy Torano)」と「ハワード・ジョンソン(Haward Johnson)」の2人によるユニットです。

If You Want It

If You Want Itのジャケット写真

セカンド・アルバム「Niteflyte II」にも2人の写真がありますが、「If You Want It」のシングルがありましたのでこちらで紹介します。

  • サンディ・トレノ(Sandy Torano) (右側)

キューバ生まれ。セッションマンとして、エドガー・ウィンター、ラリー・ヤング、ジョー・ベック、ブレッカー・ブラザース等と仕事をする。
ギター、作曲、アレンジ、ヴォーカルとプロデュースを担当。

  • ハワード・ジョンソン(Haward Johnson) (左側)

マイアミの小さなバーで働いているところをサンディ・トレノに見い出され、ヴォーカル、パーカッションと作曲を担当。

既に2人は地元バンドで共に活動していましたが、1979年に正式に2人のユニットとしてナイトフライトのデビューとなります。

私が最初に聴いたのは、弟に勧められ購入した1979年リリースのファースト・アルバム「Niteflyte(邦題:夢のマイアミナイト)」でした。
まだLPレコードの時代でしたが「A面」、1曲目の「All About Love」から陽気なサウンドで、全曲とも気に入りました。AOR、ブラコンの名盤の1枚だと思います。
シングル・カットされたアルバム2曲目の「If You Want It」は、山下達郎吉田美奈子の2人によってFMのスタジオ・ライブで取り上げるなど、当時は話題となりました。

Niteflyte | All About Love
http://www.youtube.com/watch?v=Kh5DjCYKn_s  (YouTube)

Niteflyte | If You Want It
http://www.youtube.com/watch?v=r9lUvpCLAdk (YouTube)

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なお、ナイトフライトは活動拠点はマイアミですが、アルバムはTKレコードでなく、ロスアンジェルスのレーベル「アリオラ・アメリカ」(Ariola America)からのリリースでした。
マイアミ・サウンドが全米中の関心を集めると、当然レコード会社各社はTKレコードに独占させておくはずもなく、積極的にアーティストの発掘に乗り出します。
そこで、アリオラ・アメリカがマイアミで見つけ出したのがナイトフライトでした。

セカンド・アルバム「Niteflyte II」は翌年1980年のリリースです。
ファースト・アルバムが好評っだったからか、ショップのお勧めとして、アルバムが壁に飾られていたのを見つけ、即購入しました。
早速聴きましたが、1曲目の「You Are」から全曲ともよく、このアルバムは多くの友人に勧めました。しかし、輸入盤(国内盤はリリースされなかったと思います)のため、なかなか入手できなかった覚えがあります。

Nitrflyte | You Are
http://www.youtube.com/watch?v=XSaI1IndmS4 (YouTube)

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この曲のサビの部分は、日本のメジャー曲に、大変似ています。きっとどこかで聴いたことがあるフレーズです。レコード時代からこの曲を聴いていた私にとっては驚きでした。
当時この曲も話題になりましたがア、ルバム全体としても良く、このセカンド・アルバムも、やはり、AOR、ブラコンの名盤の一枚だと思います。
また、この曲は数年前に日本のJazzin’ park(こちらも2人のユニット)がアルバム「We are together」でカバーしており、大変洒落たアレンジに仕上がっています。

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私はこの2枚のアルバムはよく聴きましたが、決してメジャーとは言えず、CDでの復刻は諦めていました。しかし、90年代に「Free Soul」というコンピレーションCDシリーズがブームとなり、ここに「If You Want It」と「You Are」が収録されました。
Free SoulのブームやYou Areの話題性もあり、ナイトフライトをこのCDシリーズで初めて知った方も多いのではと思います。
また、これを切っ掛けに2枚のアルバムがCDで復刻された事は、諦めていただけに嬉しかったです。

 

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さて、ナイトフライトは活動期間は短く、セカンド・アルバムをリリース後の 1982年にハワード・ジョンソンはソロへと転向し、ファースト・シングル「So Fine」をソウルチャートでヒットさせ、その後も何枚かアルバムをリリースします。
私も1枚購入しましたが、ソウル、R&B色が強くなったように思います。

また、サンディ・トレノもソロとして、またコンポーザーとして、多くのアーティストへの楽曲提供などと活躍します。