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東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(1)


今年で第12回目を迎えた東京JAZZですが、9月7日(土)~8日(日)に、2日間昼夜4公演が開催されました。
2002年の第1回と翌年の第2回が味の素スタジアムicon(東京都調布市)、2004年の第3回とその翌年の第4回が東京ビッグサイトicon(東京都江東区)となり、2006年の第5回以降は現在の東京国際フォーラムicon(東京都千代田区)で開催されています。

TokyoJazz2004

東京JAZZ2004(東京ビッグサイト)

第4回の東京ビッグサイトになって初めて足を運びました。確か日曜昼のセッションだったと思います。
いつもは国際見本市などで訪れるイベントホールの特設ステージですが、ステージとの距離感も近く、5グループの演奏を堪能しました。
このブログで前にも紹介した上原ひろみTOTOB787ドリームライナーと夢のTOTO(1)(2)の記事)のステージは、今でも鮮明に蘇ってきます。

その2004年が最初の登場だった上原ひろみですが、その後2006年、2008年、2009年、2011年と5回出演しています。複数のステージを務めた年もあり、東京JAZZ最多出演アーティストではないでしょうか?

そして今年の生出演はありませんでしたが、東京国際フォーラムの地上広場で最新ライブDVD「MOVEライブ・イン東京(昨年12月の東京国際フォラム公演を収録)」の上映があったようです。このDVDは一般発売の無い上原ひろみオフィシャルサイトだけの限定商品だそうで、未だ発売前で現在予約受付中とのことです。

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト – 「MOVE」ライヴ・クリップ

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TokyoJazz2005

東京JAZZ2005(東京ビッグサイト)

翌年の2005年には上原ひろみと同じバークリー音楽大学出身の山中千尋(やまなかちひろ、生年非公表、群馬県桐生市出身)が初登場しました。
日曜昼の部「Club “Jazzin”」がテーマの公演でした。バークリーの副学長を引退し演奏に専念しだしたゲイリー・バートン(Gary Burton、ジャズと不易流行(1)(2)の記事)やマーカス・ミラー(Marcus Miller、1959年 -、NY出身)なども出演しました。
私自身も前年に続き充分堪能した公演でした。マーカス・ミラーなどは大幅な時間延長で観客を楽しませてくれた記憶が残っています。ステージと客席の距離感も近く感じました。

Blue_Lounge_031205

パーラメント”Blue Lounge”の会場入口(2003年12月5日)

私が山中千尋のライブを最初に観たのは2003年12月で、フィリップモリス社主催の「パーラメント(PARLIAMENT)”Blue Lounge”」というイベントのことでした。
マイルドセブン(現在のメビウス)のバーコードを貼って応募し当選した幸運でした。
200組400名を貸し切りの綱町三井倶楽部(東京都港区)に招待して、豪華な食事や幾つかのスペースでライブも楽しめるイベントの一コマでした。
更に、トラック何台かで雪を運び込み、都心の庭園に施した雪化粧のライトアップや花のアレンジメントなど、假屋崎省吾の手による空間演出は幻想的でもありました。写真が撮れなかったのが残念です。
愛煙家冥利に尽きるイベントでしたが、最近ではあり得ない企画の様に思います。

その山中千尋ですが、バークリーに進む前に卒業した桐朋音楽大学でクラシックを学んでいます。彼女の原点とも云えるクラシック曲を素材にしたアルバム「モルト・カンタービレ」を8月にリリースしています。
新たな「山中千尋ワールド」を確かめてみて下さい。

山中 千尋|トルコ行進曲
http://www.youtube.com/watch?v=yvh3j8riFRk (YouTube)

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この最新アルバム発売記念の全国ホールツアーが予定されています。
東京は9月19日(木)町田市民ホールicon(東京都町田市)、9月20日(金)紀尾井ホールicon(東京都千代田区)、9月23日(月、祝日)渋谷区文化総合センター大和田さくらホールicon(東京都渋谷区)となっています。

山中千尋 ニューヨーク・トリオ 全国ホールツアー2013 告知

チケットぴあ一般発売 | 山中千尋 ニューヨーク・トリオ | 2013/9/19(木) | 町田市民ホール(東京都)icon
一般発売 | 山中千尋 ニューヨーク・トリオ | 2013/9/20(金) ・ 2013/9/23(月・祝) | 紀尾井ホール(東京都) / 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都)icon

上原ひろみや山中千尋よりも前の1989年にバークリーを卒業し、一世を風靡した女性ジャズ・ピアニストに大西順子(おおにしじゅんこ、1967年 -、京都府出身)がいます。
2000年に一旦活動を休止しますが、その後復帰し2009年の東京JAZZに初登場しています。
しかし、昨年惜しまれながら、再びプロ演奏家としての活動から引退しました。
彼女の衝撃のデビュー作となったのは1993年の「ワウ(WOW)」です。ジャズとしては異例の5万枚のセールスがあったそうです。

Junko Onishi|The Jungular
http://www.youtube.com/watch?v=YZ4LfHNPWBs (YouTube)

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その彼女が、ボストン交響楽団(The Boston Symphony Orchestra)の音楽監督を長年(1973年 – 2002年)務めた小澤征爾(おざわせいじ、1935年 -、満州国生まれ)と の共演を果たしたとのニュースがありました。当ブログでも話題(シタールとノルウェイの森(2)の記事)にした、ジャズに造詣の深い作家の村上春樹が仲介したとの事です。

小澤征爾さん、ジャズ指揮=大西順子さんと共演 (時事ドットコム)

 

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上原ひろみ、山中千尋、大西順子の三人はダイナミックで高度な演奏技術が特徴的ですが、何れもバークリーを首席で卒業した後にニューヨークに活動拠点を移し活躍しています。まさに世界を舞台にした「ジャズ細うで繁盛記」*といった形容が相応しいと思います。

さて今年の東京JAZZですが、かつてメディアで天才少女と称された若干21歳のジャズ・ピアニスト桑原あい(くわばらあい、1991年 -)が初登場しました。

東京JAZZと女性ピアニスト~ジャズ細うで繁盛記(2)へ続く

*編集部注:「細うで繁盛記」は、花登筺「銭の花」が原作のテレビドラマのタイトル。1970年1月~1971年4月に放送された。

たった一度で終わった南房総の夏のジャズ・フェス


日本の渚百選や環境省の快水浴場(かいすいよくじょう)百選にも選定されている「守谷海水浴場」ですが、周辺の散策も含めて夏の行楽スポットとしてお薦めです。

大きな地図で見る

 

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守谷海水浴場&鵜原理想郷
http://www.youtube.com/watch?v=-KI2Trkjv_I (YouTube)

この守谷海水浴場に隣接し、海に面した断崖の上の丘陵で、確か1992年の夏、ジャズ・フェスティバルが開催されたことがあります。何しろ20年程前のことで記憶も曖昧で、記録等も見当たりません。
従って、記憶違いがあるかも知れませんのでお許し下さい。

今では明海大学のセミナーハウスとなっている場所だったと思います。明海大学の厚生施設の紹介に動画があります。

現在のようにインターネットによる宣伝等も無かった時代です。このイベントの存在を知ったのは、勝浦方面に車で行った際に見かけた立て看板だった思います。確か入場料は1人5,000円だったように記憶しています。

予めチケットを入手し、夏休みの行楽を兼ねて家族で行きました。天候にも恵まれ、さしたる渋滞にも遭わず、簡単に駐車場にも入れたとように思います。
只、県外ナンバーの車や大型バイクのツーリング姿が目に付いたことが普段と違いました。

会場は特設ステージと多くの簡易トイレ、そしてビールや軽食ブースだけの広々とした場所でした。レジャーシートの上で缶ビールを片手に、真夏の祭典を楽しみました。
トイレ以外は混み合う事もなく、観る場所も比較的自由に決められたと思います。

その時のプログラムやチラシも残っていませんので、出演者や出演の順番、演奏曲などの細かい内容は覚えていません。
しかし、各々の演奏シーンと野外ステージ特有の開放感は今でもひと夏の楽しい思い出として微かに残っています。

その微かな記憶の中で印象に残っている出演ミュージシャンをピックアップしてみます。特に撮影等も無かったと思いますし、その時の映像も存在しないでしょうから、当時に近い動画で代替します。

まずは、渡辺香津美(わたなべかずみ、1953年 -)率いるResonance Vox(レゾナンス・ボックス)です。ギターの渡辺香津美、ベースのバカボン鈴木(本名:鈴木正之、1956年 -)、ドラムの東原力哉(ひがしはらりきや、1956年 -)、パーカッションの八尋知洋(ヤヒロトモヒロ、1961年 -)といった編成でした。
力強いリズムセクションに乗って繰り広げられる渡辺香津美のギターのサウンドは、あたかも太平洋の荒波を軽快に進むクルーザーといった趣でした。

Kazumi Watanabe Resonance Vox|O-X-O
http://www.youtube.com/watch?v=WvkvUh9Ku1Y (YouTube)

 

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こちらのジャケット写真は、リンク先のAmazon.co.jpで、ご覧いただけます。

そして、デビューから3年目の頃、30歳になったばかりの小野リサ(本名:小野里沙、1962年 -、ブラジル生まれ)の歌うボサノヴァの曲は、肩の力を抜くのに絶好の清涼剤でした。近くの浜辺に打ち寄せる波の音も効果音として最高だったと思います。

小野リサ|ジョビン・メドレー
https://www.youtube.com/watch?v=gIDyaDIDfpI (YouTube)

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最後は、夕闇迫る中で登場した日野皓正(ひのてるまさ、1942年 -)のトランペットが太平洋に向かって響き渡りました。ラストを飾るに相応しい演奏を聴くことができました。
多分5人編成(クインテット)だったと思いますが定かではありません。ドラムが弟の亡き日野元彦(ひのもとひこ、1946年 – 1999年、享年53歳)だったと思いますが、はっきりしません。

TERUMASA HINO|STARDUST
http://www.youtube.com/watch?v=62yDkJMMhkM&list=PL53BB816A52BEC611 (YouTube)

D・N・A

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この他にも、ピアノの佐山雅弘(さやままさひろ、1953年 -)のグループや「おどるポンポコリン」のB.B.クイーンズ(ちびまる子ちゃんの「呪い」の記事)で知られる近藤房之助(こんどうふさのすけ、1951年 -)のトリオなどが印象に残っています。
出演したミュージシャンが客席に来て、知り合いと覚しき人達とビールを飲みながら歓談する光景も見掛けました。

それ以外の細かい部分は殆ど記憶に残っていませんが、夏の一日を充分堪能することができました。

この時の各グループの演奏を、殆ど最前列から動かず観ていた、1人の小学生がいました。当時小学5年生だった、現在のmonologです。

忍者修行の一環として始めたピアノですが、クラシックからジャズやフュージョンに興味が移って行った頃でした。
その頃、テレビ東京系列で放送されていた、音楽やクイズのバラエティ番組「タモリの音楽は世界だ」などに出演していたミュージシャンの登場は、特に感激だったようでした。

それから約10年後、渡辺香津美とはコンテストの出演者と審査員という関係で、佐山雅弘とはバークリー時代の親友の父親として、直接話す機会が来ることになります。

そんな夏のジャズ・フェスティバルでしたが、翌年の開催も楽しみにしていました。しかし翌年以降は二度と開催されることはありませんでした。
確かに、観る方にとって都合は良かったのですが、主催者の想定に満たない来場数だったのではないかと思います。

そのイベントの名称は、近くのフラミンゴショーや戦隊ショーで客を集めていたレジャー施設と同じ「行川(なめがわ」を冠した「行川ジャズ・フェスティバル」だったように記憶しています。

その「行川アイランド」も2001年の夏で閉園しました。今では心霊スポットとして有名のようです(廃墟検索地図:行川アイランド)。
そして、かつてこの施設で飼育されていた「キョン(ホエジカ属に分類されるシカの一種、環境省指定特定外来生物)」が逃げ出し、2002年頃から急激に繁殖し野生化して、農作物の被害も多いと聞きます。
南房総に生息する野生のキョンは勝浦市の人口にも匹敵するのではないでしょうか。

「キョン」と云えば、山上たつひこのマンガ「がきデカ」に登場する「八丈島のキョン!」を思い出します。

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60年代の高校生とジャズ「坂道のアポロン」


Himawari2ヒマワリのルーツはギリシャ神話の太陽神アポロンにまつわるものがあります。そのアポロンは音楽の神として有名です。

マンガ「坂道のアポロン」は小玉ユキ(こだまゆき、長崎県出身)の原作で、女性向け月刊漫画雑誌「月刊フラワーズ」に2007年11月から2012年3月まで連載されていました。そのあらすじは次の通りです。

1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校してきた男子高校生・西見薫
転校初日、バンカラな男・川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまり、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼馴染・迎律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の深堀百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。

出典:ウィキペディア

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坂道のアポロンは、1960年代後半の高校生活、そして当時のジャズを描いています。60年代のジャズについては当ブログでも、タモリのJazz観たけしとジャズ、60年代の新宿など何度か扱っています。
しかし、作者の推定年令(生年非公開)からは当時を経験した訳では無く、どちらかと云えば彼女の親の時代に近いと思います。

史上初の「少女ジャズマンガ!」であるこの作品に登場した楽曲で構成される「坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック」があります。

坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック

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収録曲は次の通りです。

  1. モーニン
  2. ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ
  3. いつか王子様が
  4. チュニジアの夜 (モノーラル録音)
  5. バット・ノット・フォー・ミー (モノーラル録音)
  6. アス・スリー
  7. ラヴ・フォー・セール
  8. イージー・トゥ・ラヴ
  9. マイ・フェイヴァリット・シングス
  10. バグス・グルーヴ (モノーラル録音)
  11. ブルー・トレイン
  12. マイ・ファニー・ヴァレンタイン

モダン・ジャズの入門用のオムニバスとしてもお薦めだと思います。このマンガを読む時のBGMとして聴けば、よりその世界に浸る事ができるかも知れません。

そしてこのマンガを原作としたTVアニメが、フジテレビ系列で2012年4月から6月に放送されました。その感動シーンをご覧下さい。

坂道のアポロン 文化祭シーン My Favorite Things〜SOME DAY MY PRINCE WILL COME〜Moanin’
http://www.youtube.com/watch?v=Pf9X0oaH1v4 (YouTube)

番組を見逃した方は、北米正規版のBD-BOX「Kids on the Slope Complete [Blu-ray]」がお薦めです。第1話から第12話までの全話が収録されており、音声は英語と日本語が切り替え可能で、特典映像も付いています。

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物語の最後は高校卒業から8年後のシーンで幕を閉じます。
東京で医学部を卒業し医師となった薫。偶然出逢った同級生の結婚式の写真で見付けた神父姿の千太郎。長崎の坂の上にある教会を訪ねて行って、離ればなれであった二人の再会と感動のジャム・セッションです。

坂道のアポロン 最終回 Moanin’
http://www.youtube.com/watch?v=SCSHyUaZYGM (YouTube)

このTVアニメで薫と千太郎のピアノ(最後のシーンはオルガン)とドラムを担当したのは、若手ジャズ・ミュージシャンの二人です。1986年生まれの松永貴志(まつながたかし、兵庫県出身)と1992年生まれの石若駿(いしわかしゅん、札幌市出身)です。

松永貴志は2003年に17歳でアルバム「TAKSHI」でメジャーデビューし、TV等の出演も多い若きジャズ・ピアニストです。

TAKASHI

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一方の石若駿は現役の東京藝術大学(打楽器科)の学生であり、ドラマーとして東京周辺でのライブ出演も行なっています。

彼らの熱演を聴くことのできるTVアニメ版の「アニメ 坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック」があります。

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Sumida-Jazz_2012

すみだストリートジャズ メイン会場の錦糸公園から見たスカイツリー(2012年)

そして彼らの生演奏に触れる機会ですが、石若駿の方は8月17日(土)と18日(日)に開催される「第4回すみだ・ストリート・ジャズ・フェスティバル」に出演します。
若干15歳で「バークリー賞(グループ・キャンプ)」を受賞し、2009年夏のセミナー(5week)にも参加している俊英を確かめてみて下さい。

  • 17日 椎名豊Trio(トリフォニーホール小ホール/19:20-20:00)
  • 18日 Akihiro Yoshimoto Quartet(Cafe Typhoo/14:00-14:40)

このジャズ・フェスは毎年夏に開かれるお薦めのイベントです。スカイツリー周辺の全て無料のライブ会場をハシゴして、プロやアマの生音に触れるのも良いと思います。
メイン会場ではビールや焼きソバなどの飲食ブースもありお祭り気分に浸れます。

もう一人の松永貴志は10月に第一生命ホール(東京)でトリオでの演奏会があります。

チケットぴあ 一般発売 / 松永貴志ピアノ・トリオ | 2013/10/2(水) |
第一生命ホール(東京都)
icon

私の高校生の頃は「坂道のアポロン」と同じ時代でしたが、ジャズに触れる機会は多くはありませんでした。
今の若い世代ではごく当たり前にジャズも身近な存在だと思います。中学生や高校生で頭角を現すプレーヤーも珍しくありません。

雑誌「JaZZ JAPAN Vol.23(JUL.2012)」に「坂道のアポロン」特集記事がありました。その中に「ジャズ青春群像:2012年のアポロン」と称する3人の対談が載っています。

JAZZ JAPAN Vol.23

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当時23歳でサックスの纐纈歩美(こうけつあゆみ、1988年 -、岐阜県出身)、19歳で同じサックスの中島あきは(なかしまあきは、1992年 -、和歌山県出身)、21歳でギターの井上銘(いのうえめい、1991年 -、神奈川県出身)によるものです。
第4回サマージャズレヴォリューションのステージを終えてのものでした。このイベントは日本音楽家協会(略称:日音協)の破産により今年はありませんが、日本ポピュラー音楽協会主催の同様のイベント「サマージャズ」が8月24日(土)に日比谷公会堂(東京)で開かれます。こちらもお薦めします。中島あきはが出演しています。

チケットぴあ一般発売 / 第45回 サマージャズ | 2013/8/24(土) |
日比谷公会堂(東京都)
icon

尚、この対談より後になりますが、中島あきはと井上銘の二人はバークリー音楽大学に留学しています。現役バークリー生の二人は秋学期が始まる9月までは日本での演奏活動を行なっているようです。
中島あきはについては横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)及び(2)で紹介していますので、ここでは井上銘の1stアルバムの曲からその完成度の高い演奏をお聴き下さい。

FIRST TRAIN / MAY INOUE
http://www.youtube.com/watch?v=VDFtiZut1N8 (YouTube)

ファースト・トレイン

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フォークの女王「ジョーン・バエズ」と「森山良子」


米国でフォークが流行った1960年代、フォークの女王「ジョーン・バエズJoan  Baez)」を知ったのは、「ドナドナ(Donna Donna)」だったと思います。
単純なメロディの繰り返しで強く印象に残りました。そして、日本語訳の歌を歌っていたのが「森山良子」でした。他の歌手の方も歌っていたとは思いますが。

「ドナドナ」はメロディーが印象的なうえに日本語の歌詞が、また悲しく暗いものでした。私としては好きになる歌ではなかったのですが、何故か「ドナドナドーナドゥナァ~」とよく口ずさんでいました。
そしてもっとびっくりしたのは、カラオケで歌ったところ、若い人たちがみんな知っていたことでした。その時<小学校の音楽の教科書に載っていたと聞き、またまたびっくりした覚えがあります。

Joan Baez | Donna Donna
http://www.youtube.com/watch?v=BYnKll5PD3A (YouTube)

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ジョーン・バエズは、1959年の「ニューポート・フォーク・フェスティバル」でデビューしました。そして、あっという間に、「フォークの女王」と称され、60年代を代表する世界的なフォークシンガーになりました。そして、まだ無名だった「ボブ・ディラン(Bob Dylan)」と一緒に公演したりして、ボブ・ディランを強力にアピール、紹介しています。

多くのアーティストがジョーン・バエズの歌に触発されて歌手になりました。日本では森山良子もその一人でした。また、その「ボブ・ディラン」の影響を強く受けて歌手になったのが「吉田拓郎」です。

ジョーン・バエズは、1969年の「ウッドストック・フェスティバル」にも出演し、「Joe Hill」 「Swing Low Sweet Chriot」など3曲を熱唱しています。
ジョーン・バエズはまた、公民権運動にはじまり、反戦運動、人権運動など、社会活動に積極的にかかわり、その活動をずっと続けています。
彼女の有名な言葉に、「私たちは、いつどのように死ぬかを選ぶことはできないが、どのように生きるかを選ぶことはできる」があります。

ジョーン・バエズが歌う「勝利を我らに(We Shall Overcome)」は、そういった運動で勝利するということではなく、その根底にある人間の悪しき本性をどうやって「克服」していくか、という主張が込められているように思います。

Joan Baez|We Shall Overcome
http://www.youtube.com/watch?v=kVCqPAzI-JY&feature=related (YouTube)

We Shall Overcome

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「日本のジョーン・バエズ」と呼ばれた森山良子は、1967年にデビューしました。
森山良子の歌声も、ジョーン・バエズの歌声と同様、澄んだ、そして清らかな、透き通るような、高い張りのある歌声です。しかし、音楽スタイルは、ジョーン・バエズとはまったく違っていました。
森山良子の曲は、静かに、心を込めて、切々と語るように歌うスタイルで、「カレッジフォーク」というジャンルの歌でした。

「花はどこへ行った」「この広い野原いっぱい」「恋はみずいろ」「禁じられた恋」「今日の日はさようなら」などの歌を覚えています。
そして、映画「コクリコ坂から」のテーマ曲で手嶌葵が歌う「さよならの夏」を、1976年に森山良子が歌っています。

森山良子|さよならの夏
http://www.youtube.com/watch?v=s6JB5c8Jt1U (YouTube)

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父がジャズ・トランペッター、母がジャズシンガー、叔父がJazzミュージシャン、従兄が「かまやつひろし」という音楽一家の環境にあっては、ミュージシャンになるべくしてなったと思います。だからこそ、その歌声の奥にあるキャリアとトレーニングの深さは、他の歌手の比では無いように感じていました。
最近は、「クラシック」を歌っているとの話です。

森山良子|小犬のワルツ
http://www.youtube.com/watch?v=0JYi5HJb2DY (YouTube)

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「ジョーン・バエズ」と「森山良子」の二人は、共に「女王」と呼ぶにふさわしい歌手だと思います。

ジャズ・フェスの季節(2)「モントルー」


スイスのモントルー(Montreux)は北緯46°26′、東経6°55′にあります。ジャズ・フェスの季節(1)のモントリオールより更に北に位置し、日本との時差は7時間(サマータイムの3月31日から10月27日)で、日本の方が進んでいます。冬時間だと8時間になります。

モントルーの位置するスイス西部はこちらもフランス語地域で、フランスとの国境に近いリゾート都市です。郊外にある三日月型をしたレマン湖(仏: Lac Léman、ラク・レマン)はスイスとフランスにまたがった大きな湖です。

大きな地図で見る

このモントルー及びレマン湖周辺で毎年7月に行われるジャズ・フェスティバルは、モントリオールに次ぐ世界でも二番目の規模を誇ります。第47回目となる今年の開催期間は7月5日(金)から20日(土)となっています。

モントルー・ジャズ・フェスティバルMontreux Jazz Festival)の公式サイトはフランス語の他、ドイツ語、英語があります。尚、日本語を選んでも提携イベントの「MJFJ・イン・かわさき」の案内だけです。

Montreux Jazz Festival公式サイト(英語)

このジャズ・フェスに併せて、梅雨の無い「陽光がまぶしく降り注ぎ、アルプスが活気づくシーズン(スイス政府観光局)」、夏のスイスの旅も最高だと思います。こちらは親切な日本語の公式サイトがあります。

スイス政府観光局公式ホームページ(日本語)

このジャズ・フェスにおいて有名な事件が起きました。1971年の第5回のことでした。

フランク・ザッパ(Frank Zappa, 1940年 – 1993年、米国のミュージシャン)の熱狂的なファンによる、モントルー・カジノの放火事件です。

そして、この事件を題材にした曲「ディープ・パープル(Deep Purpleスモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke On The Water)」が生まれました。

Deep Purple|Smoke On The Water (訳詞付)
http://www.youtube.com/watch?v=nKJMpFQHM8s (YouTube)

やがてディープ・パープルの代表曲ともなったこの曲は、アルバム「マシン・ヘッド(Machine Head)」の員数合わせ*で作られたようですが、誰もが知るハードロックの名曲として多くのアーティストによってカバーされています。

このアルバム「ディープ・パープル|マシン・ヘッド」が、ワーナー・ミュージックの「ForeverYoung The Red Sale 2013」から7月24日に再発売されます。初回生産限定の廉価版ですのでお薦めです。

マシン・ヘッド

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この伝説となった名盤には彼等のもう一つの代表曲「ハイウェイ・スター(Highway Star)」も収録されています。

ディープ・パープルの6回目の出場となった2011年の映像があります。オーケストラをバックにした演奏です。

Deep Purple with Orchestra|Highway Star – Montreux 2011
http://www.youtube.com/watch?v=72SR0rxdZQ8 (YouTube)

この時のライブ映像を収めたブルーレイは「Deep Purple|Live at Montreux 2011」です。

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この様に、このジャズ・フェスの特徴は、出演者がジャズ分野だけに留まらずブルース、ロック、ワールド・ミュージック等の多岐に渡ることです。

残念なことに、このフェスの創始者クロード・ノブス氏が今年1月に亡くなれました。昨年末のスキー中の事故が原因だったそうです。ご冥福を祈ります。

さて今年のプログラムを覗いてみると、プリンス(Prince)が3回のヘッド・ライナーショーを行う他、スティング(Sting)、クラフトワーク(Kraftwerk)、デヴィッド・サンボーン(David Saborn)、ダイアナ・クラール(Diana Jean Krall)などが出演し、最後のクロージング・ナイト(21日)はマーカス・ミラー(Marcus Miller)となっています。多くの国の広いジャンルのミュージシャンを観ることができます。

先に紹介したディープ・パープルも19日に、今回で7回目の出演がある筈です。過去最多出演のマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の8回に次ぐ記録となります。

同じ日のメイン・ステージ(Auditorium Stravinski)には、以前の記事で紹介したブライアン・メイ(Braian May)も登場します。

しかし、スイスまで出向くのに億劫な方に、モントルー・ジャズ・フェスティバルの演奏を収めたブルーレイをお薦めいたします。

まずは、「Legends: Live at Montreux 1997」です。

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出演者は次の通りです。

  • Eric Clapton (guitar and Vocal)
  • Steve Gadd (drums)
  • Marcus Miller (bass)
  • Joe Sample (piano)
  • David Saborn (saxophone)

Legends Live at Montreux 97|Full House
http://www.youtube.com/watch?v=7IKiJ_j5J6I (YouTube)

もう一つは「Return to Forever|Live at Montreux 2008 」です。

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当ブログでも度々登場しているチック・コリア率いるリターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)の復活プロジェクトです。メンバー構成は次の通りとなっています。

  • Chick Corea (keyboards,piano)
  • Stanly Clarke (bass)
  • Al Di Meola (guitar)
  • Lenny White (drums)

RETURN TO FOREVER|No Mystery
http://www.youtube.com/watch?v=akjah8gP-6I (YouTube)

RTF第2期後期(1974年~1976年)メンバーの復活となっています。

何れもブルーレイ版で紹介しましたが、通常のDVD版もあります。

LacReman

三日月型の「ラク・レマンプール」

さて、私の家から車で10分足らずの所にもレマン湖(ラク・レマン)があります。夏の7月と8月だけ開かれる人工の三日月型をしたプールです。この時期、プールサイドではビアガーデンも開催されます。

SuisuTei1

和食処「翠洲亭」看板

その近くには、元スイス大使館として使われていた和食処「翠洲亭」(すいすてい)もあります。

SuisuTei2

和食処「翠洲亭」全景

昭和53年までスイス大使館として使われていた建物です。その後、長柄「ふるさと村」に寄贈されて、レストランとして営業中です。

私の記憶では、この周辺でジャズ・フェスが行われたというのは一度も聞いたことがありません。

しかし、他の施設も含めて、緑に包まれた閑静なリゾートスポットです。この夏のリゾートライフに如何でしょうか。

生命(せいめい)の森リゾート公式サイト**

編集部注: *「員数合わせ」とは「数合わせ」のことです。

編集部注: **生命(せいめい)の森リゾートは、千葉県長生郡長柄町にある日本メディカルトレーニングセンター(旧 日本エアロビクスセンター)を中心に構成されるリゾート複合施設です。

ジャズ・フェスの季節(1)「モントリオール」


カナダのモントリオール(仏語: Montréal、英語: Montreal)は、北緯45°30′、西経73°33′にあります。緯度では日本の稚内市とほぼ同じです。
このブログで度々登場しているボストンは、札幌より少し下の室蘭や苫小牧に近い北緯42°21′です。だからモントリオールとボストンの位置関係は、日本では北海道の北と南だと思えば良いでしょう。
アメリカの東海岸のニューヨークやボストンなどとの時差もありせん。
その東部時間と日本との時差はサマータイムの期間(今年は3月10日から11月3日)は13時間で、日本が進んでいます。冬になるとその時差は14時間となります。

大きな地図で見る

ボストンからモントリオール行きの長距離バスもあるようで、国境はありますが、車でも行けるカナダで一番近い都市と云えます。但し、第一言語がフランス語であり、世界的にもパリに次ぐフランス文化の薫り高い街です。
ボストンからモントリオールへの旅は、差し詰め北米にありながら、ロンドンからパリへ行く趣と云えます。

 

二つの言葉の町モントリオール―カナダ・ケベック文化紀行

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そんなモントリオールでは6月末から7月初頭にかけて、世界一の規模と云われる「モントリオール国際ジャズフェスティバル(仏: Festival International de Jazz de Montréal)」が開かれます。去年の様子が、阪急交通社のブログに紹介されています。
今年は6月28日(金)から7月7日(日)の10日間の予定です。
詳細については公式サイトをご覧ください。

Festival International de Jazz de Montréal公式サイト

今年のプログラムで当ブログに登場したミュージシャンを探してみると、ピンク・マルティーニ(Pink Martini)マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)ジョシュア・レッドマン(Joshua Redman)などの出演が見受けられます。
日本人ではジャズ・ギタリストの高免信喜(たかめんのぶき、Nobuki Takamen、1977年 -、広島市出身)が7月4日(木)に「高免信喜デュオ」で出演予定です。2009年に続き2回目の出演となります。
今回はピアノの樋口絢子(ひぐちあやこ、Ayako Higuchi、1984年 -、福岡市出身)とのデュオですが、共にバークリー音楽大学出身で、卒業後はニューヨークを中心に活動しているようです。

高免信喜はYuki Monolog Kanesakaと同じ時期にバークリーで学び、当時は共にギグ(Gig、日本で云うライブ)を行うこともありました。
毎年日本ツアーも行なっていて、今年も秋に予定があるようで、その他活動状況については彼の公式サイトに詳しく載っています。

高免信喜公式サイト

昨年の秋はバークリーの同窓生をメンバーに、3枚目のアルバム「Nobuki Takamen|Three Wishes」を携えてのツアーだったようです。

Three Wishes

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2010年に行われた日本ツアーにおける桜美林大学での演奏がYouTubeにありました。彼の母校である桜美林大学での模様です。卒業後にバークリーに進んだとのことです。

One Big Shot|Nobuki Takamen Trio Live
http://www.youtube.com/watch?v=ckJz7uc7Skk (YouTube)

彼のギターはギブソン(Gibson)社のES-335がメインのようです。ジャズを中心に愛用者の多いギターだと云えます。

Gibson ES-335

この時の演奏でドラムでサポートしている吉川昭仁(よしかわあきひと、1979年 -) も同じ時期にバークリーで過ごしていますが、現在は池袋で音楽スタジオ「STUDIO Dede」 経営の傍ら演奏活動も行なっています。
毎年夏に開催される「すみだストリートジャズ・フェスティバル(音楽イベント紹介)」でも例年活躍していますので、今年も観ることができるかも知れません。

尚、彼のビンテージ機材の揃った音楽スタジオですが、アシッド・ジャズバンドのインコグニート(Incognito)を率いるJP’ブルーイ’モーニック(通称:ブルーイ、Bluey)も絶賛するスタジオです。

Incognito

ブルーイの直筆サイン入りプロモーション用レコード

余談ですが、先日Monologの一時帰国の際に訪れた、千葉県の地方都市のリサイクルショップでお宝レコードを発掘しました。そのブルーイの直筆サインの入ったプロモーション用と思われるレコードです。100円の値札で売られていました。
ボストンのニューベリーにあるMonologコレクションに加わる筈です。彼の誕生した1981年に結成されたバンドで、憧れの一人であるブルーイの紛れもない直筆だと思います。

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話をモントリオール・ジャズ・フェスティバルに、戻します。
日本と違って梅雨時のない都市では、今の季節は絶好の観光シーズンと云えます。ボストンやモントリオール、或いは本家のロンドンやパリに旅をするのも良いかも知れません。

しかし、予算或いは時間が許さない環境でしたら、DVDを観てジャズ・フェスの雰囲気に触れてみるのも如何でしょうか。
私のお薦めのモントリオールでのレジェンドを紹介いたします。

まずは1985年のマイルス・デイヴィス(Miles Dewey Davis III、1929年 – 1991年)です。カンバック後中期のマイルスも別の味があると思います。

Miles Davis in Montreal | Time After Time (from Montreal 1985)
http://www.youtube.com/watch?v=hL5JrivCaLM&noredirect=1 (YouTube)

  • Miles Davis- tpt.
  • Robert Berg- sax.
  • Robert Irving III- synths.
  • Daryl Jones- bass.
  • John Scofield- guitar.
  • Steve Thornton- Percussion.
  • Vince Wilburn- Drums.

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もう一人は前にも紹介したジャコ・パストリア(Jaco Pastorius、1951年 – 1987年)の1982年の映像です。

JACO PASTORIUS|Montreal 1982 The chicken, Bass solo
http://www.youtube.com/watch?v=0hfbfBjNBcU (YouTube)

  • Bobby Mintzer- sax
  • Randy Brecker- tpt
  • Othello Molineaux- steel pans
  • Peter Erskine- drums
  • Don Alias- perc
  • Jaco Pastrious-E.bass

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<キャンペーン情報>夏フェス2013NAVI


夏フェス2013NAVIチケットぴあで、「SUMMER SONIC」「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」「FUJI ROCK FESTIVAL」「RISING SUN」「BAYCAMP」など今年も全国各地で開催される夏フェスの大特集「夏フェス2013NAVI」がスタートした。

PICKK UP FESTIVAL、エリア別フェスMAP、カレンダーなど、充実しています。ご利用ください。

行きたい2013年の夏フェス、イベントを見つけましょう。

(編集長)

チケットぴあ チケットぴあ

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(7)


JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(6)の続き

ジャズの上陸は横浜が先か神戸が先か・・・?
諸説あるようですが、アメリカのニューオリンズで生まれたジャズが、開国後の日本の貿易港に上陸したことは想像に難くない筈です。

kobe

神戸ハーバーランドからの眺望

大正12年(1923年)4月、今から90年前の神戸でプロのジャズ・バンドによりジャズが日本で最初に演奏された。その事実から「神戸は日本のジャズ発祥の地」(神戸ジャズCITY委員会)とも云われています。
「ジャズの街、横浜」(当ブログの記事)と並んで、神戸もまた「ジャズの街、神戸」として有名です。

5月には音楽やジャズのイベントが今年も開かれます。港町神戸に行く機会があれば、こういった催しも楽しんでみたら如何でしょうか?

先ずは神戸新開地音楽祭(主催:新開地ミュージックストリート実行委員会)が5月11日(土)~12日(日)にあります。
1995年の1.17阪神淡路大震災では新開地周辺も大きな被害を受けました。また、かつて(神戸にジャズが生まれた頃)は神戸の中心地であった「新開地の復興」を音楽を通して伝えるイベントでもあります。

次に、第二次大戦後に新開地に代わって中心地となった三宮、異人館のある北野町、南京町中華街が有名な元町界隈では、春の神戸ジャズウォーク(主催:神戸ジャズCITY委員会)が神戸まつりの一環として5月19日(日)行われます。

そして、新開地音楽祭の関連行事として5月11日(土)に開催される、神戸新開地ジャズ・ボーカルクイーンコンテストに注目してみて下さい。毎年のファイナリストは実力者揃いで、その後活躍の場を広げている女性ボーカリストを多く輩出しています。
シリーズ(6)で紹介した粟田麻利子もその中の一人で、2010年の第5回大会で入賞(富士通テン賞)しています。バークリー音楽大学を卒業し、日本へ帰国直後の受賞でした。
その後彼女は「第5回さいたま新都心ジャズボーカルコンテスト」でグランプリを獲得しています。

彼女の卒業したバークリーのあるボストンも国際貿易港として発展した、歴史のある港町でもあります。横浜や神戸に似た佇まいを感じます。

boston

ボストン港を見渡すウオーター・フロントの佇まい

そのボストンから南へ車で約1時間、ニューベッドフォード湾沿いのフェアヘブン(Fairhaven)は、かつて捕鯨船で賑わった港町です。ここは日本とアメリカの架け橋となったジョン万次郎(本名:中濱萬次郎、1827年 – 1898年)ゆかりの地として知られています。
14歳の時、漁船の難破で漂流した鳥島でアメリカの捕鯨船に助けられ、その船長の住むこの町で暮らし、高等教育まで受けました。日本人留学生第一号というべき人物ですが、その知識を生かし幕末期に日米友好に貢献したことで広く知られています。
「サヨナラ」ダケガ人生ダで紹介した井伏鱒二が書いた直木賞受賞の「ジョン万次郎漂流記」でも有名です。

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万次郎の滞在先であった恩人ホイットフィールド船長の元自宅は、日野原重明(ひのはらしげあき、1911年)聖路加国際病院理事長等の尽力により、購入し修復後に記念館として運営されています。(外務省報道発表)
その記念館開設式典の様子です。

Whitfield-Manjiro Friendship Society
http://www.youtube.com/watch?v=zZe4gaTXmwY (YouTube)

100歳を越え生涯現役の日野原重明医師はテレビ等でも有名ですが、音楽や音楽療法にも造詣が深く、CDのプロデュースや著作も多くあります。

 

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尚、参考までに正式に留学した日本人第一号は、NHK大河ドラマ「八重の桜」で、主人公八重の2番目の夫となる、同志社大学創立者の新島襄(にいじま じょう 、1843年 – 1890年)です。ボストンの西150キロにあるアマースト大学(Amherst College)で学び理学士の学位を取得しています。明治3年(1870年)のことで、後に札幌農学校(当時)で教鞭を執るクラーク博士の授業も受けています。

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そんな日本開国以前からのマサチューセッツやボストンと日本との歴史ある交流の一端です。
今では学園都市として、多くの日本からの留学生や在住する人々がいます。
そこでは、こんな微笑ましい触れ合いもあります。粟田麻利子によるミュージック・ビデオが公開されています。NHKみんなのうたでも取り上げて欲しい曲です。

うれしいうた粟田麻利子/横沢ローラ

『うれしいうた』
人は昔ずっと昔 今みたいな言葉なくて
いろんな音で伝えていたんだ
難しいことは何にもいらない

楽しいこと 幸せなこと
ありがとうって思う気持ち
お腹抱えて みんなで笑おう

うれしい かなしい それだけでいいんだ

粟田麻利子がボストン在住の頃、親友の横沢ローラ(Laura Tomoyo Yokozawa)とコラボレーションした楽曲との事です。

作詞の横沢ローラですが、彼女も大学を卒業後、会社員生活を経てボストン生活(作曲を学ぶ)の後、現在は日本で音楽活動をしています。
その独特の詩をモチーフとした楽曲は、何故か惹きつけられます。

彼女のミニアルバム「シロツメクサとカエル」と「ひねくれ猫のたわごと」はLaula Yokozawa’s Online Shopで購入できます。

Laura_Yokozawas_OS_SC Laura Yokozawa’s Online Shop

絵本プロジェクトと称する、CD本体以上に力の入った、彼女のCDジャケットの組み立て方は次の動画を参考にして下さい。

横沢ローラのCDの作り方、組み立て方

そんな「横沢ローラの世界」は、彼女の公式サイト及び音楽シェアサービスのSoundCloud「Laula Tomoyo Yokozawaのページ」で確かめることができます。

laura_yokozawa_HP_SC 横沢ローラ公式ホームページ

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(8)へ続く

ヒッピーとフーテンの寅さん(3)


ヒッピーとフーテンの寅さん(2)の続き

モントレー・ポップ・フェスティバルでその知名度と人気を得た、ジャニス・ジョップリン(Janis Joplin)とジミ・ヘンドリクス(Jimi Hendrix)ですが、2年後のウッドストック・フェスティバルでも存在感を示します。
しかし、翌1970年に二人は相次いで不慮の死を遂げます。享年は何れも27歳という若さでした。

そのジョップリン死後の1971年発表のアルバム「パール(Pearl)」は、彼女の短い生涯における最高の売上を記録しました。
「Janis Joplin | Pearl (Exp)」がありますが、3月6日に「ソニー・ロック名盤100選」の高音質CDも発売されます。

Janis Joplin|Mercedes Benz-Move Over (Outtake)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=I-s77W70_Zs (YouTube)

Pearl (Exp)

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一方、ローリング・ストーン誌の選ぶ「100 Greatest Guitarists」で1位の「ジミ・ヘンドリクス」の方は、3月5日(国内6日)に、死後40余年を経ての未発表音源によるアルバム「Jimi Hendrix | People Hell & Angels」が発売されます。

Rock Legend Jimi Hendrix releases new album
http://www.youtube.com/watch?v=YZNlVMOsrM0 (YouTube)

People Hell & Angels

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どちらも実質活動期間は短かったものの、ロック史に偉大な足跡を残すミュージシャンです。マリファナやLSD等のドラッグが当たり前だった時代、その光と影の部分を象徴していたように思います。

「愛と平和とセックスと自由」を標榜したヒッピー・ムーブメントの頂点は、この1969年ウッドストックの頃だったと思います。
今では完全に死語と化した「ヒッピー」という言葉ですが、日本に入ってくると「フーテン」と呼ばれる独特のスタイルが生まれました。

フーテンとは、仕事も学業もせず、ぶらぶらしている人のこと。
フーテンとはもともと瘋癲と書き、精神状態が異常なこと及び、そういった人をさした。ここから1967年の夏、新宿東口に集まる長髪にラッパズボン、(妙なデザインの)サングラスといった格好をし、定職にも就かず、ブラブラしている無気力な若者集団をフーテン族と呼ぶようになる。瘋癲がカタカナ表記されたフーテンはこうしてアメリカのヒッピーに近いイメージで使われた。

出典: 日本俗語辞典

「フーテン」と云えば「寅さん」の登場です。

「わたくし、生まれも育ちも、葛飾柴又です。 帝釈天で産湯をつかい、姓は、車 名は寅次郎。 人呼んで、フーテンの寅と発します。」

毎年2回、決まってお盆とお正月の前になると、生まれ故郷の葛飾柴又にふらりと現れます。そして、ほろ苦い純情恋愛ドラマを残して、再びテキ屋稼業の旅に出て行く寅さんです。
その映画第1作目は1969年の夏に始まっています。
前年からフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ「男はつらいよ」の最終回で、ハブに噛まれて死んだ「寅さん」が、視聴者の抗議で映画として復活しました。

映画「男はつらいよ」は、渥美清の主演、山田洋次の原作、脚本及び監督(3作、4作を除く)で、松竹のドル箱シリーズとなりました。
主演の渥美が亡くなる迄48作という、ギネスブック認定の記録となりました。
Hiroさん紹介の夢であいましょうにも出演し、コメディアンとして全国区になっていた「渥美清」ですが、この映画により「渥美清=寅さん」のイメージが定着しました。
でもその私生活は殆ど秘匿されていたようです。

映画「男はつらいよ」シリーズ誕生40周年記念のDVD、「男はつらいよ HDリマスター版」プレミアム全巻ボックス コンパクト仕様<全53枚組>」があります。

「男はつらいよ」40周年記念プロモーション映像

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稼業のテキ屋としてほぼ日本全国を廻った「寅さん」でしたが、埼玉県、富山県、そして49作目予定だった高知県が残されたロケ地でした。
昭和から平成にかけての日本の歴史と風景が凝縮され、日本人の心の機微に触れる、「寅さんの世界」に時々旅するのも良いものです。

テキ屋という職業を持ち、繊細な心遣いと思いやりがあり、多少気ままな一人旅をする「寅さん」ですが、当時の「フーテン」とは一線を画していたと思います。
今では「フーテン=寅さん」というのが、日本人にとって一般的ではないでしょうか。
ただ一つ、最初の(1)で紹介したスコット・マッケンジーのアルバム写真が、「寅さん」の弟分である源公(配役:佐藤蛾次郎)に重なります。

そして、この「寅さん」は正月映画の定番であったことから、俳句では冬の季語になっているそうです。

3月も近づき我が家の周りでは、春を告げる「菜の花」や「福寿草」が咲き出しました。早速、「菜の花」と「ふきのとう」は天麩羅となっって我が家の食卓に載りました。

NanohanaFukujyusou

そんな日も束の間、今週も積雪がありました。本格的な春の訪れは、もう少し先のようです。

Sekisetsu0219

ヒッピーとフーテンの寅さん(2)


ヒッピーとフーテンの寅さん(1)の続き

いきなり話は横道に逸れますが、 東海岸に歴史的なブリザードが襲来したニュースを耳にした瞬間に「松任谷由実」の「BLIZZARD」が思い浮かびました。

松任谷由実 | BLIZZARD(from「日本の恋と、ユーミンと。」)

ブ♪リ♪ザード!、ブリザード!」のフレーズが、その響きの良さと相まって残像のようにリフレインします。
原田知世が主演した映画「私をスキーに連れてって(1987年公開)」の挿入歌でした。
映画のイメージもあって、心が弾んで来る冬の代表曲とも云えます。
ボストンのブリザードの印象とは多少異なる「BLIZZARD」です。
<音楽ニュース>の記事の通り、昨年の年間CD売上に貢献した「松任谷由実40周年記念ベスト・アルバム」に、当然含まれています。

松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (初回限定盤)(DVD付)

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話を1967年当時に戻します。
MAHALOさんのダンヒル・サウンドでも紹介された「モントレー・ポップ・フェスティバル(Monterey Pop Festival)」ですが、同じモントレーで以前より開催されていたジャズ・フェスティバルがヒントだったようです。
ジャズ・フェスについては、今回の話題と直接関係がありませんが、
「三大ジャズ・フェスティバル」は次の通りです。

  • ニューポート・ジャズ・フェスティバル(New Port Jazz Festival)・・・1954年より米ロードアイランド州ニューポートで毎年8月に開催される。日本ビクター(現:JVCケンウッド)が1984年より冠スポンサーで、正式名は「JVC Jazz Festival Newport, R.I.」。
  • モントレー・ジャズ・フェスティバル(Monterey Jazz Festival)・・・1958年よりカリフォルニア州モントレーで毎年開催される。モントレーはモンタレーとも表記される。
  • モントルー・ジャズ・フェスティバル(Montreux Jazz Festival)・・・1967年よりスイスのモントルー及びレマン湖周辺で毎年7月に開催される。

そして、世界最大のジャズ・フェスは「モントリオール国際ジャズ・フェスティバル」です。

  • モントリオール国際ジャズ・フェスティバル(仏: Festival International de Jazz de Montréal)・・・1980年よりカナダ・ケベック州のモントリオールで毎年6月下旬から7月上旬に開催される。

カリフォルニア州「モントレー」とスイス「モントルー」、そしてカナダ「モントリオール」と非常にややこしいことによって、逆にジャズ・フェスの代名詞の印象を強く感じます。

さて、このポップ・フェスティバルは1回だけ、1967年6月16日から18日にかけて行われました。
ヒッピー・ムーブメントの真っ只中で行われ、20万人以上の観客を動員しました。
そして、オーティス・レディング(Otis Ray Redding Jr.、1941年-1967年)、ジャニス・ジョプリン(Janis Lyn Joplin、1943年-1970年)、ジミ・ヘンドリックス(James Marshall Hendrix、1942年-1970年)といった人達の評価を上げ、彼らが世界的な知名度を得るきっかけとなったイベントとして語り継がれます。
伝説のミュージシャン達のその時の映像があります。

Jimi Hendrix | Otis Redding Monterey Film Ad
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=BZ2AsOs7ftU (YouTube)

Janis Joplin|Ball and Chain
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=r5If816MhoU (YouTube)

このフェスティバルの様子はDVD3枚組で、「The Criterion Collection: Complete Monterey Pop Festival (1967)」があります。

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以前シタールとノルウェイの森で紹介した、ラヴィ・シャンカールの熱演もたっぷりと観ることができます。

先程のオーティス・レディングですが、この年の暮れ自家用飛行機の墜落事故で亡くなりました。享年26歳という若さでした。
事故の3日前にレコーディングされた曲「ドック・オブ・ベイ」(原題 (Sittin’ On) The Dock Of The Bay)」は、彼の死後発表され、彼の最大のヒット曲となりました。
日本でもHiroさんの記事にある柳ジョージを始め、多くの歌手に愛され、カバーされています。

オーティス・レデイング|ドッグ・オブ・ザ・ベイ
http://www.youtube.com/watch?v=1LUOJNAu_cg (YouTube)

1968年3月にビルボード誌週間チャート1位獲得のこの曲を含むベスト盤「The Very Best of Otis Redding」があります。

The Very Best of Otis Redding

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映画「男はつらいよ」の封切り迄は、もう少し時間が掛かりそうです。

ヒッピーとフーテンの寅さん(3)へ続く