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リズム・カッティングのカッコ良さ(2)「デヴィッド・ウィリアムス」~「ポール・ジャクソン・Jr.」


リズム・カッティングのカッコ良さ(1)の続き

前回はモータウンに係ったセッション・ギタリストとして3人を紹介しましたが、今回紹介するギタリストもモータウンのアーティストと関わりのあるギタリストです。

デヴィッド・ウィリアムス(David Williams)

デヴィッド・ウィリアムスはバージニア州出身のギタリストです。
18歳でプロとして活動を開始しますが、途中ベトナム戦争に徴兵のため中断し、帰国後はロサンゼルスでセッションマンとして活動を再開します。
また、「ジェイムス・ジェマーソン・Jr(James Jamerson Jr.)」と「シャンソン(Chanson)」というディスコ・ユニットを結成しアルバムをリリースし、「Don’t Hold Back」がヒットとなります。
因みに、ジェイムス・ジェマーソン・Jrの父親は、映画「永遠のモータウン」で取り上げられたモータウンのセッション集団、ファンク・ブラザースの名ベーシスト「ジェームス・ジェマーソン」です。

シャンソン(Chanson) | Don’t Hold Back
https://www.youtube.com/watch?v=LSKT5_BL-FE (YouTube)

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私が初めてデヴィッドのギターを聴いたのはこのユニットではなく、「マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)」の「オフ・ザ・ウォール(Off The Wall)」というアルバムでした。
1曲目の「今夜はドント・ストップ(Don’t Stop ‘Til You Get Enough)」、「ロック・ウィズ・ユー(Rock With You)」と続けてカッコ良いギターを弾いています。

オフ・ザ・ウォール

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このようなデヴィッドのインタビューがあります。
中でギターを弾きますが、メインのボーカルとともに曲を印象づけるフレーズは聴けばあの曲だとお判りかと思います。

David Williams extract from DWT MTV Most Wanted.
https://www.youtube.com/watch?v=JQBaOH7Zeug (YouTube)

何かで読んだのですが、シャンソンの曲をラジオで聴いたマイケル本人が直接デヴィッドに、「新しいアルバムを作るのでオーディションに参加しないか」と電話し、そのオーディションで採用となり完成したアルバムが「オフ・ザ・ウォール」でした。
その後も「スリラー(Thriller)」、「BAD」などにも参加、またライブ・ツアーにも参加します。
中でも、「ビリー・ジェーン」の間奏のギター・カッティングはムーンウォークとともに今でも印象に残っています。

どの曲を紹介しようかと思い、マイケルの曲は皆さんご存知かと思いますので、私の中で名演の1曲と言える「アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)」がカヴァーした、「オーティス・レディング(Otis Ray Redding Jr.)」、そして「ブルース・ブラザース(The Blues Brothers)」で知られるこの曲です。
イントロからカッコ良いギターの一言です。

アレサ・フランクリン(Aretha Franklin) | お前をはなさない(I Can’t Turn You Loose)
https://www.youtube.com/watch?v=WregJESffF0 (YouTube)

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残念ながら2009年に58歳という若さで亡くなってしまいました。

ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)

ナイル・ロジャースはニューヨーク州出身のギタリストで、15歳から音楽活動を開始します。
そして1977年に音楽仲間でベースの「バーナード・エドワーズ( Bernard Edwards)」とともにファンクバンド、「シック(Chic)」を結成します。

シック(Chic Feat. Nile Rodgers) | おしゃれフリーク(Le Freak) | Live at Eden Sessions 2013
https://www.youtube.com/watch?v=HvDiD_vbwpg (YouTube)

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「Guitar Magazine」という雑誌の付録かもしれませんが、このようなインタビューがあり、「ゲット・ラッキー (Get Lucky)」、「レッツ・ダンス(Let’s Dance)」など自身が関わった代表曲を取り上げ奏法について話しています。

Nile Rodgers Special Playing Analysis
https://www.youtube.com/watch?v=uNTRpxltSFY (YouTube)

ナイル・ロジャースのギターで私のお気に入りと言えばやはりこの2曲かと思います。

ダイアナ・ロス(Diana Ross) | アップサイド・ダウン(Upside Down)
https://www.youtube.com/watch?v=GIAtE6ywgwA (YouTube)

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ダフト・パンク(Daft Punk) | ゲット・ラッキー(Get Lucky)
https://www.youtube.com/watch?v=h5EofwRzit0 (YouTube)

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ポール・ジャクソン・Jr.(Paul Jackson Jr.)

最後はやはりこのギタリストです。
ポール・ジャクソン・Jr.はカリフォルニア州出身のギタリストです。
10代から数多くの地元のバンドで活動し、80年後半にソロ・アルバムをリリース、昨年リリースされたアルバムを含め8枚リリースしています。

ギター・エフェクター(ワウペダル)のプロモーション・ビデオに出演していますが、単音ミュートやカッティングなど如何にもポール・ジャクソンといった演奏です。

Paul Jackson Jr. Demo: Playing a song with Xotic Wah
https://www.youtube.com/watch?v=J1lmq3JQ-Eg (YouTube)

私もアルバムを購入して聴くなどソロとしての活動も好きですが、やはりセッション・ギタリストとしての活動に注目しています。
幅広いジャンルのアルバム、曲に参加し、「世界中で最も多く録音されたギタリストの一人」などと言われ、名前は知らなくとも皆さんがお持ちのアルバムにクレジットされ、ギターの音だけは聴かれているかもしれません。
因みに、今回ブログを書くにあたり日本のアーティストも何枚か見てみると「松任谷由実」のアルバムにクレジットされていました。
また、ナイル・ロジャースで紹介したダフト・パンクのゲット・ラッキーですが、プロモーション・ビデオに出演するなどナイル・ロジャースが目立ちますが、実はポール・ジャクソンもこの曲に参加し弾いています。
また、このアルバムの1曲目「Give Life Back to Music」はポール・ジャクソンの作曲です。

前記のように私もポール・ジャクソンの演奏を意識せず曲を聴いていたのかもしれませんが、好んで聴くようになった切っ掛けは、「ジョージ・デューク(George Duke)」の「ライト・メッセージ(Guardian Of The Light)」というアルバムでした。

ジョージ・デューク(George Duke) | オーヴァーチャー / ライト / シェイン(Overture / Light / Shane)
https://www.youtube.com/watch?v=5AN34LqEzbY (YouTube)

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このアルバムのリリース以降に日本でもライブがあり、渋谷公会堂に見に行きました。
ブームもありベースの「ルイス・ジョンソン(Louis Johnson)」がやたらと目立っていましたが、ポール・ジャクソン(若い!)もカッコ良いギターを弾いており、このライブは後に映像としてリリースされ、私も未だにVHSは手元にあります。
アメリカでは日本語字幕付きのままDVD化されたようですが、なんとYouTubeで全編見れます。

George Duke Band | Live Tokyo Japan 1983
https://www.youtube.com/watch?v=mojKHa9jtQc (YouTube)

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最後に、最近復刻された「笠井紀美子」のアルバムを購入しましたが、前2作がポール・ジャクソン参加でアメリカ録音、そして本作は日本で録音なのですが、ドラム、ベース、ギターのリズム隊の3名だけはアメリカから呼び、もちろんギターはポール・ジャクソンです。

笠井紀美子(Kimiko Kasai) | ギヴ・ミー・ユア・ハート・トゥナイト(Give Me Your Heart Tonight)
https://www.youtube.com/watch?v=8St2m3YCqE8(YouTube)

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前回、そして今回紹介のギタリスト6人の中でも特にデビッド・T.・ウォーカーとこのポール・ジャクソン・Jr.の2人はこれからも探しては聴いていくだろうと思います。

他にも紹介したいギタリストや今回紹介のギタリストも個々に1話が書ける方々で、簡単な紹介となりましたが機会をみて紹介したいと思っています。

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モータウン・レコードは、1959年、ベリー・ゴーディーJr.によってデトロイトに設立された、ブラック・ミュージックの代名詞。
アフリカン・アメリカン・カルチャーの一部として数々の伝説的なアーティスト、無数のヒットを生み出した。

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スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ザ・スプリームス、ジャクソン5、テンプテーションズ、スモーキー・ロビンソンの名盤をこの機会にどうぞ。

(編集長)

ザ・スプリームスがモデルの「ドリームガールズ」


今回は2回目の映画紹介です。前回は、「フォレスト・ガンプ/一期一会」でした。

ミュージカル映画「ドリームガールズ」は何度か見ましたが、ストーリーの良さもですが挿入曲が良く、サウンドトラックを購入して何度も聴きました。

「ドリームガールズ」オリジナル・サウンドトラック

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先日この映画の「スペシャル・コレクターズ・エディション」というDVDを入手しました。
このDVDには本編のディスクとは別に、ブロードウェイ初演から25年経っての映画化への経緯や、衣装、照明、振り付けなど、185分にも及ぶメイキング映像が収録されたディスクが付いていました。
早速見ましたが非常に良く作られた内容で、改めてこの映画の良さを知り、ますます気に入ってしまいました。

 

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この映画はご覧になった方も多いかと思いますが、大ヒットした1981年初演のブロードウェイ・ミュージカルの初映画化作品です。
ストーリーはデトロイトを舞台に、「ザ・スプリームス(The Supremes)」がモデルとなり、モータウン・レコードや所属するマーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソンなど、ストーリーに絡む人々の15年間の体験が描かれています。

モデルとなったザ・スプリームスはのちに「ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス(Diana Ross & the Supremes)」となり、ダイアナ・ロスをメインに活動します。
映画でもバック・コーラスからスタートし、グループ名「ドリームス」としてデビュー、やがてメイン・ボーカルの人気とともに「ディーナ・ジョーンズ&ドリームス」と描かれ、「典型的なショービジネスの話よ。グループで1人目立つ存在がいる場合のね」とローレル役のアニカ・ノニ・ローズが語っていました。

また、衣装やヘアー・スタイルはもちろん、至る所でザ・スプリームスが再現され、記者発表の場面に登場するレコード・ジャケットなど、ザ・スプリームスの何枚かのアルバム・デザインを1枚にしたジャケットを使用するなど細かく再現されています。
他にもメッセージ・ソングを作るが会社からは反対され、その後に歌う時の毛糸の帽子など、明らかに「マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)」だと、モータウン・サウンドのファンの方にはたまらないのではと思います。

やはりメイキング映像を見て、もっとも気になったのが配役でした。

主な配役

  • カーティス・テイラーJr.  –>  ジェイミー・フォックス(「Ray/レイ」でアカデミー主演男優賞受賞)
  • ディーナ・ジョーンズ  –>  ビヨンセ・ノウルズ(デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)、世界の歌姫としてソロ活動)
  • ジェームス・”サンダー”・アーリー  –>  エディ・マーフィ(コメディアン、俳優としては「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ、他)
  • マーティー・マディソン  –>  ダニー・グローバー(「リーサル・ウェポン」シリーズ、他)
  • エフィ・ホワイト  –>  ジェニファー・ハドソン

監督、脚本のビル・コンドン(Bill Condon)が、「監督の仕事の90%は配役で、この作品では配役の90%をエフィ役に費やした」と語っています。
他の配役についても演技以外に歌って踊れる人物がミュージカルでは重要であり、オーディションや、今ではあまり行われない衣装を着けてのスクリーン・テストを行うなどして今回の配役となりました。
ビヨンセも、本人とは違う歌手を演じられるかと心配したそうですが、出演は本人の希望でもあり、役柄として本来の歌声を抑えてまでの演技は適役でした。

エフィ役はブロードウェイでは「ジェニファー・ホリディ(Jennifer Holliday)」が演じ、その歌唱力の凄さが話題となり、今でも伝説として語られています。
私はジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)の歌唱力の凄さに驚いたのですが、そこまでエフィの配役に悩むジェニファー・ホリディをどうしても聴きたく、ブロードウェイ・オリジナル・キャストのCDを購入しました。

Dreamgirls (Spec)

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このCDを手にして驚いたのがプロデュースは、Airplayのデイヴィッド・フォスター(David Foster)です。
アレンジとしての参加は1曲のみでしたが、このアルバムにも関わっていたことを初めて知りました。

早速聴いてみたのですが、「いやー、さすがアメリカだ!」の一言です。
やはりジェニファー・ホリディの歌唱力は凄く、配役に悩むのがわかりました。

ジェニファー・ハドソンは「アメリカン・アイドル(American Idol)」というオーディション番組の出身です。
この番組はアメリカ全土からオーディション形式でアイドル(スター)を発掘する番組です。
審査員の辛口コメントが有名で、ジェニファー・ハドソンもファイナリストに残ったものの落とされ、審査員からは「別の道を進め」とまで言われ、「私は諦めない」と喝采とともにステージを去ったそうです。

ジェニファー・ハドソンは候補として最初にオーディションしたのですが直ぐには決められず、アメリカの主要都市で公募を行い、700人以上を審査したそうです。
しかし全ての条件を満たしているのはとジェニファー・ハドソンだと再度オーディションを行い決定となりました。
ジェニファー・ハドソンは声で勝負するから踊りは不要と言うタイプで振り付けが大変でしたが、上達も早く見事に演技をこなし、結果としてこの映画で「アカデミー賞最優秀助演女優賞」を獲得しています。

ジェニファー・ハドソンは映画出演の後、2008年にファースト・アルバムをリリースしますが、同年母と兄を銃殺で亡くすなどで活動を休止します。
翌年2009年にアメリカの一大イベントとも言える「スーパー・ボウル」で歌声を披露し、同月にファースト・アルバムが第51回グラミー賞最優秀R&Bアルバム賞を受賞し、活動再開となります。

映画をご覧になった方でもメイキング映像はまだの方は一度ご覧になると、新たな気持ちでこの映画ご覧いただけるのでは思います。

では映画ドリームガールズより曲をご紹介します。

1曲目は映画のタイトルでもある「Dreamgirls」です。
この曲はフジテレビ系列で2012年に放映された天海祐希主演のドラマ「カエルの王女さま」のオープニングに使われていましたのでご存じの方も多いかと思います。

Dreamgirls(Beyonce, Jennifer, Anika) | Dreamgirls
https://www.youtube.com/watch?v=kD_Fm04l7hA (YouTube)

2曲目はジェニファー・ハドソンが歌う「And I Am Telling You I’m Not Going」です。
エフィの配役を悩ませた曲とも言えます。
この曲でジェニファー・ホリディーは1983年にグラミー賞の最優秀女性R&Bパフォーマンス賞を獲得しています。

Jennifer Hudson | And I Am Telling You I’m Not Going
http://www.youtube.com/watch?v=QsiSRSgqE4E (YouTube)

3曲目はビヨンセが歌う「Listen」です。
この曲は映画用に新たに作られた曲で、映画の後半で夫との別れを決意するディーナ(ビヨンセ)の心境を唄っています。

Beyonce | Listen
http://www.youtube.com/watch?v=OMZGMk8RXfc (YouTube)

最後に、また「And I Am Telling You I’m Not Going」ですが、ジェニファー・ハドソンとジェニファー・ホリディがコンサートで共演しています。
2人のジェニファーの歌唱力の凄さを聴いていただければと思います。

Jennifer Hudson & Jennifer Holliday | And I Am Telling You I’m Not Going(Live)
http://www.youtube.com/watch?v=Uo4uo0flCu8 (YouTube)