タグ別アーカイブ: 細野晴臣

マイ・フェイバリット・エレクトロニック・ミュージック


台風11号は「梅雨明け」を齎(もたら)しましたが、台風14号は「秋の気配」を置いてゆきました。朝の空気のひんやり感に、ほっとします。
まだまだ残暑は続きますが、エレクトロニック音楽で、クールダウンしましょう。

8月の「お気に入り曲」のテーマは、「エレクトロニック・ミュージック」です。
当ブログ執筆者がお勧めするエレクトロニック音楽9曲を紹介します。

冨田勲|「ベルガマスク」組曲 第3曲「月の光」
https://www.youtube.com/watch?v=8ajSyyzIC_8 (YouTube)

月の光

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  • まず、シンセサイザーで頭に浮かぶのな、冨田勲。NHKのドラマなどの音楽を担当していて名前はよく知っていました。で、あらためて曲は?と考え、YouTubeでこの「月の光」を見つけました。とてもナイーブな演奏だと思いました。(Hiro)
  • やはりアナログ・シンセサイザーの深みを感じる代表曲だと思います。(Koji)

YMO|ファイアー・クラッカー(Fire Cracker)
https://www.youtube.com/watch?v=MFUVylPVVMc (YouTube)

Yellow Magic Orchestra

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  • YMOのデビュー曲。新しい音楽の方向を示している曲。(Hiro)

Yanokami|終りの季節
https://www.youtube.com/watch?v=lAXPWpjmAwQ (YouTube)

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  • 矢野顕子とハラカミ・レイによるユニットのyanokamiによる細野晴臣の「終りの季節」のカバーですが、独特の世界を表現が印象的でした。矢野顕子によって「世界遺産」に独自認定された異才の早逝が惜しまれます。(Koji)

YMO|ライディーン(Rydeen)
https://www.youtube.com/watch?v=MFu66ye6YWM (YouTube)

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

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  • 衝撃的であったYMOの出現でしたが、この曲が特に印象的でした。(Koji)
  • Rydeenとtechnopolis、どちらも衝撃的でした。(Yama)

喜多郎|シルクロード(絲綢の道)
https://www.youtube.com/watch?v=oU7JWTtJaL4 (YouTube)

NHK特集「シルクロード」オリジナル・サウンドトラック シルクロード

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  • NHKの番組に良くマッチした音楽でした。シンセサイザーの魅力を引き出した名曲だと思います。(Koji)
  • 何か聴き覚えのあるような懐かしさを感じるメロディとシンセサイザーの奏でる音が心を和ませてくれます。(Hiro)

イエス(Yes)、リック・ウェイクマン・ソロ(Rick Wakeman Solo)|ヘンリー八世の六人の妻(The Six Wives of Henry VIII)
https://www.youtube.com/watch?v=bRfxSLcmx7s (YouTube)

イエスソングス

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  • 私にとってシンセサイザーとの出会といえば「Yes」の「リック・ウェイクマン」と「EL&P」のキース・エマーソン」の2人です。特にYesのライブ・アルバム「Yessongs」でのリック・ウェイクマンのソロは当時は驚きでした。曲はリック・ウェイクマンのソロ・アルバム「ヘンリー8世と6人の妻」からです。マルチ・キーボーディストという言葉もこの2人で知ったかと思います。(MAHALO)

細野晴臣|コズミック・サーフィン(Cosmic Surfin’)
https://www.youtube.com/watch?v=mcddDuKv0fw (YouTube)

PACIFIC

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  • 今回のテーマで真っ先に思いつくのが「YMO」かと思いますが、まだYMOがデビューする前に聴いたのがこの曲でした。「Pacific」というアルバムに収録され、他の曲に比べ異色だなと聴いていたのですが、間もなくしてYMOの時代となります。この曲も「坂本龍一」、「高橋幸宏」が参加しYMOとも言え、のちにアレンジを変えYMOとしてこの曲をリリースしていますが、私はこのアレンジがお気に入りです。(MAHALO)
  • 既にこの時点でYMOそのものでしたね。(Koji)
  • YMOバージョンしか聞いたことありませんでした。アレンジが違って、面白いです。(Yama)

エレクトリック・ライト・オーケストラ (Electric Light Orchestra)|トワイライト(Twilight)
https://www.youtube.com/watch?v=o-uaXyc6Mlw (YouTube)

ベリー・ベスト・オブ・ELO

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  • シンセサイザーを使わない英国の「電灯楽団」。SF感があふれる80年代洋楽の代表曲は「DAICON IVオープニングアニメ」「電車男」でお馴染みです。動画は、プロローグ付きのライブバージョンです。(Yama)

ダフト・パンク(Daft Punk)|ゲット・ラッキー(Get Lucky)
https://www.youtube.com/watch?v=h5EofwRzit0 (YouTube)

Random Access Memories

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  • 2014年、第56回グラミー賞でノミネートされた5部門すべてを受賞した「ダフト・パンク」と「ゲット・ラッキー」。先鋭的な現代音楽はすべてエレクトロかもしれません。(Yama)
  • 何かセンスの良さがビビットに感じられ、曲調がとても面白いです。(Hiro)
  • 今回のテーマとは真逆でアナログではありますが、ナイル・ロジャースのギターは何時聴いてもナイル.ロジャースですね。カッティング、サウンドとも大好きなギタリストの1人です。(MAHALO)

お気に入りが見つかれば幸いです。

(編集長)

「はっぴいえんど」の世界


何回かこのブログで紹介していますが、私は大滝詠一の「恋するカレン」が大好きで、当然、大滝詠一ってWho?、ということで、まずは「はっぴいえんど」、そして「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」(ナイアガラトライアングル ヴォリュームワン、1976年3月25日発売。メンバー、大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次)、「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」(ナイアガラトライアングル ヴォリュームツー、1982年3月21日発売。大滝詠一、佐野元春、杉真理)にもとても興味を持つようになりました。

で、「はっぴいえんど」ですが、やはりこのグループは只者では無いグループだったと思います。活動期間は、1969年から1972年までの3年間でしたので、それほど長い期間ではありませんでした。メンバーは、細野晴臣(ベース、ヴォーカル、ギター、キーボード)、大滝詠一(ヴォーカル、ギター)、松本隆(ドラムス)、鈴木茂(ギター、ヴォーカル)の4名でした。私は実際、「はっぴいえんど」の活動をリアルタイムでは全く知りませんでした。

いまや伝説的となった、「はっぴいえんど」の細野と大滝の出会いは、いろいろなところで語られています。そのきっかけは、「ヤングブラッズ(The Youngbloods )」の「ゲット・トゥゲザー(Get Together)」という曲だったと言われています。

ヤングブラッズ(The Youngbloods)|ゲット・トゥゲザー(Get Together)
https://www.youtube.com/watch?v=OCiLxRCBf40 (YouTube)

ヤングブラッズ(紙ジャケット仕様)

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学生最後のころ、細野は、大滝に出会い、音楽勉強会をやっていたとの事です。初めて会った日に、この曲をお互いが知っているということが二人がともにお互いの音楽への造詣の深さを理解したとの事です。そして、細野、大滝、中田義彦(ギター)の3人で 「ランプポスト」というバンドで「新宿ビレッジゲート」というお店のオーディションに行ったのですが、そのオーディションに落ちてしまい、ランプポストは、あえなく解散したとの事です。

その後、細野(ギター)と松本(ドラム)は「エプリルフール」というグループをやっていて、細野がFENで聴いた、「バファロー・スプリングフィールド(Buffalo springfield)」の「ブルーバード(Bluebird)」という曲に強烈な印象を受け、この曲の凄さを大滝もわかった!と細野に話、それが切っ掛けで、細野、大滝、松本のグループになり、昔からの知り合いの鈴木茂(ギター)を加え、「はっぴいえんど」の前身、「バレンタインブルー」が結成されたとの事です。

バファロー・スプリングフィールド(Buffalo springfield)|ブルーバード(Bluebird)
https://www.youtube.com/watch?v=ki5KVZ5RQuM (YouTube)

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「はっぴぃえんど」の代表曲の一つは「12月の雨の日」です。この曲のコードを細野が弾いていたら、そこにいた、そのころ18歳の鈴木が、メロディーを弾き始め、その曲が「12月の雨の日」となり、鈴木が「はっぴぃえんど」に参加する切っ掛けとなったとの事です。
こういう話を聞くと、これはあくまで偶然なのですが、それが、全くの偶然に思えず、何か革新的、新しい動くを造りだす時、人と人の出会いは、必然であったかのように思えてなりません。

はっぴいえんど|12月の雨の日
https://www.youtube.com/watch?v=0Z_-7IzSAjg (YouTube)

そして、もう一曲、風街ロマンの「風をあつめて」。

はっぴいえんど|風をあつめて
https://www.youtube.com/watch?v=hUQSJvzCAsc (YouTube)

CITY/はっぴいえんどベスト・アルバム

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「風をあつめて」は、「ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)」の東京を舞台にした、映画、「ロストイントランスレーション(Lost in Translation)」に採用された曲。映画は、2004年のアカデミー賞、主要4部門の作品賞、監督賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞にノミネートされアカデミー脚本賞を受賞。映画で日本でのカラオケボックス風景を写したのシーンでちょっと曲が流されて、そして最後のエンドロールで「風をあつめて」がずっと流され続けていました。

「はっぴいえんど」の活動は、その後、ニューミュージック系に限らず、日本のミュージックシーンに登場する多くのミュージシャンに多大な影響を与え続けたと思います。また、各メンバー自身も、その後のそれぞれの活動に、強い影響を与え続けていくという強烈な個性を発揮した「グループ」だったと思われます。

大滝は冒頭に書いた、ナイアガラレーベルで多くのミュージシャンを世に送り出し、細野は、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆とキャラメル・ママ(のちにティン・パン・アレーと改名、その後、元サディスティック・ミカ・バンドの高橋幸宏、当時スタジオ・ミュージシャンでもあった坂本龍一とイエロー・マジック・オーケストラ (Y.M.O.) を結成、活躍します。
松本は、アグネス・チャン、太田裕美、中原理恵、近藤真彦、松田聖子、薬師丸ひろ子、斉藤由貴、中山美穂、等のアイドル系の曲から、大滝との大ヒット・アルバム「A LONG vACATION」など、ヒット曲の多くの歌詞を手掛け、鈴木は、細野らとキャラメル・ママを結成、ティン・パン・アレーへと、そしてその後、アレンジャーやセッションミュージシャンとして活動、活躍しています。

2013年12月30日に大滝詠一は亡くなり、「はっぴいえんど」の再結成は不可能になりましたが、一度、1985年に国立競技場で再結成ライブを行っています。「はっぴいえんど」の存在は、日本のミュージックシーンから消えることは無いように思います。

<お知らせ>「ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル」が復刻


前田憲男とティン・パン・アレーのブラジリアン名作がタワレコ限定復刻 (TOWER RECORDS ONLINE)

「TokyoとBostonをつなぐ音楽ブログ」をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

7月にサンバ?ボサノヴァ!?~ブラジルの休日で紹介したジャズ界の大御所「前田憲男」と、細野晴臣鈴木茂林立夫による「ティン・パン・アレー」が共演した1977年のブラジリアン・アルバム「ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル」が、10月30日にCD復刻します。





前田憲男とティン・パン・アレー/SOUL SAMBA / HOLIDAY IN BRAZIL<タワーレコード限定> [CRC-1743]

タワレコ限定復刻シリーズ〈TOWER TO THE PEOPLEタワレコ良盤発掘隊〉です。
紙ジャケット仕様の2013年リマスター盤です。

ボサノヴァでブラジルの休日をお楽しみください。

(編集長)

世界遺産に認定されたミュージシャン「レイ・ハラカミ」(1)


America vs NSP、そして何故か岩崎宏美の記事で触れましたが、先月6月22日にカンボジアで開催された第37回ユネスコ世界遺産委員会において、「富士山と信仰・芸術の関連遺産群」の世界遺産登録が正式決定いたしました。改て、日本人として喜びを覚えます。

音楽界で世界遺産に認定されたミュージシャンがいます。レイ・ハラカミ(本名:原神玲、1970年 – 2011年、広島県出身)です。
とは云っても、ユネスコの世界遺産とは全く無関係で、ニューヨーク在住のシンガーソングライター矢野顕子(やのあきこ、1955年 -)の独断による「世界遺産」の認定です。

レイ・ハラカミとしてのアルバム「Rei Harakami|Lust」をリリースした当時のキャッチ・コピーとして使われました。
それを記したミュージック・エンターティメント・サイト「BARKS」の2005年5月の記事があります。

矢野顕子認定、レイ・ハラカミの世界遺産的最新作 (BARKS)

このアルバムの中では、当ブログで何度か登場している細野晴臣の名作「終わりの季節」をカバーしています。レイ・ハラカミ自身がカメラを持って制作したと云われるPVが残っています。

rei harakami|owari no kisetsu PV(2005)

Lust

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レイ・ハラカミの創り出す音楽は、基本的にDTMdesktop music、和製英語、パソコンを前提とした音楽制作)による電子音楽ですが、独特の浮遊感のある儚(はかな)げな音色は、彼独自の世界観を醸(かも)し出していると思います。

矢野顕子と細野晴臣による「終わりの季節」のライブ映像があります。こちらは、以前のシタールとノルウェイの森(3)で紹介した2007年の「音楽のちから~吉野金次の復帰を願う緊急コンサート~」に於けるものと思います。

Akiko Yano + Haruomi Hosono – 終わりの季節 (Owari No Kisetsu)
http://www.youtube.com/watch?v=zDtkXLd12Kg (YouTube)

音楽のちから ~吉野金次の復帰を願う緊急コンサート [DVD]

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余談ですが、「終わりの季節」は細野が「はっぴいえんど」解散後の1973年にリリースしたソロ・アルバム「HOSONO HOUSE」に収録されています。これが、昨年「Bellwood 40th Anniversary Collection」として復刻されています。尚、この細野のソロ第1作参加メンバーはキャラメル・ママ~ティン・パン・アレーへと発展しますが、「ひこうき雲」と「青い影」で紹介した「ひこうき雲」の制作メンバーとも重複します。

  • 細野晴臣[B/G/Mnd/Vo/P/Per]
  • 松任谷正隆[P/Key]
  • 鈴木茂[G]
  • 林立夫[Ds/Per]
  • 駒沢裕城[G]

さて、矢野顕子がレイ・ハラカミを知り、後に「世界遺産」として認定するに至ったキッカケは、「くるり|ばらの花」のレイ・ハラカミによるリミックス(remix、既存曲を編集して新たな楽曲にすること)を耳にしたことだそうです。

Quruli – Bara No Hana Rei Harakami remix
http://www.youtube.com/watch?v=CWoLZxOlKdU (YouTube)

くるり(Quruli)は京都出身のロックバンドで、立命館大学を卒業した岸田繁(きしだしげる、1976年 -、京都市出身)と佐藤征史(さとうまさし、1977年 -、京都府亀岡市出身)がオリジナル且つ現メンバーとして活動しています。

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レイ・ハラカミもまた、広島出身ながら京都に在住し、そこを主たる活動拠点としていました。

このリミックス楽曲を聴いて、「これはやばい。これは天才だ。」と惚れ込んだ矢野顕子のオファーにより、二人のユニットが実現します。
「矢野顕子+レイ・ハラカミ=yanokami」の誕生です。
そして2007年にアルバム「yanokami|yanokami」でデビューしました。矢野顕子の楽曲のセルフカバーが中心ですが、先の「終わりの季節」もyanokamiバージョンで収録されています。

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ニューヨーク在住の矢野顕子と京都在住のレイ・ハラカミによるスカイプ(skype、インターネット電話サービス)を使った遠距離プロジェクトだったようです。yanokamiバージョンの「終わりの季節」はこちらです。

Yanokami – Owari no Kisetsu
http://www.youtube.com/watch?v=lAXPWpjmAwQ (YouTube)

このyanokamiとくるり(岸田繁)による「ばらの花」のライブ映像があります。この映像は2007年の放送と思われますが、レイ・ハラカミがローランド社のVS-880EXと覚しきMTR(マルチトラックレコーダー)を駆使する姿が残っています。

yanokami+くるり|バラの花
https://www.youtube.com/watch?v=DeWijb5v25Y (YouTube)

レイ・ハラカミの音源制作の殆どは、ローランド社のDTM向け音源モジュールSC-88Pro(1996年発売当時の価格:89,800円)によって行われたとのことです。そのサンプリング音の逆再生が独特のサウンドとなったようです。
まさしく京都流モノ作りに通じる、ローコースト宅録が生み出すデジタルサウンドが源(みなもと)です。






イシバシ楽器
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その矢野顕子とレイ・ハラカミのユニットyanokamiが突然の活動停止を余儀なくされます。2011年7月27日、原神玲の脳出血による突然の死(享年40歳)でした。
予定されていた夏フェス(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011, SUMMER SONIC 2011, ARABAKI ROCK FEST.11)出演の直前の出来事でした。yanokami 残りのメンバー矢野顕子によって各々のステージは務められました。

この27日で「世界遺産」認定されたレイ・ハラカミの3回忌となります。そして、今年も夏フェスが近づきました。当ブログ記事の<キャンペーン情報>夏フェス2013NAVIから、お好みの夏フェスを見つけて下さい。

Rose_2013

旧古河庭園の梅雨時の「春バラ」

一方の「バラの花」ですが、梅雨の季節は見頃だった東京都北区にある旧古河庭園の春バラも、梅雨明けと共に「終わりの季節」となりました。

世界遺産に認定されたミュージシャン「レイ・ハラカミ」(2)に続く

サンバ?ボサノヴァ!?~ブラジルの休日


毎年夏になるとかかせないアルバムをご紹介します。
前田憲男ミーツ・ティン・パン・アレー(Norio Maeda meets Tin Pan Alley)のソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル(Soul Samba / Holiday in Brazil)です。

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル(レコード)

Kojiさんが「ひこうき雲」と「青い影」で、「ユーミン」とともに「ティン・パン・アレー」を紹介されました。
このバンド(音楽ユニット)については私がいまさら書く必要も無く、メンバーの全員がミュージシャンとしてはもちろん、アレンジャー、プロデューサーとして、多くのヒット曲を世に送り出すなど、日本の音楽に与えた影響力は計り知れないのではと思います。
また、アルバムをリリースするなどアーティストとしても活躍し、特に「細野晴臣」が参加した「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」は「テクノ」という言葉を誰もが使うほどのブームとなりました。

そして、ギタリスト好きの私としてはやはりこのメンバーの中では「鈴木茂」です。
ファースト・アルバムの「バンド・ワゴン(BAND WAGON)」からレコード、CDを購入し今でもよく聴いています。
もちろん、ティン・パン・アレーとしても前身であるバンド名「キャラメル・ママ」、そして「ティン・パン・アレー 2」というタイトルで2枚のアルバムをリリースしています。

当時、このように超売れっ子ミュージシャンが集まったティン・パン・アレーは、バンドとして他のアーティストのアルバム制作に参加する事も多く、今回紹介する1977 年リリースの「前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー」の「ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル」はその1枚です。
私としてはティン・パン・アレーが参加したアルバムでは1番ではないかと思います。

ソウルサンバ

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このアルバムの主役である「前田憲男」については、現在も放送されている「題名のない音楽会」や「ミュージックフェア」といった音楽番組に出演しているので名前は知ってはいたのですが、当時(今も)ジャズにあまり興味のない私には、やはり名前は知っている…といった存在でした。
このアルバムの購入も、 ティン・パン・アレーとの共作という事が切っ掛けでした。
もちろんこのアルバムを聴き前田憲男を知る事となり、当時テレビでよく見たあの番組もこの番組も音楽担当が前田憲男だったのかと知り、本人は知らなくとも音楽は耳にしていた事に驚くとともに、音楽の深さ、広さを知りました。

このアルバムについてですが、アルバムタイトルには「サンバ」とありますが、原曲は「ボサノヴァ」のヒット曲が中心です。
アレンジは全曲とも前田憲男ですが、ティン・パン・アレーのミュージシャンとしての良さを引き出したアレンジとなっています。
メインは前田憲男のキーボード(松任谷正隆は不参加)ではありますが、ギター好きの私としてはどうしても鈴木茂のギターに耳が行きます。
間奏でソロを弾く曲も何曲かあり、友人に鈴木茂を勧めるのに必ず聴かせるアルバムでもあります。

1977年のリリースですので最初の購入はレコードでした。
また、ご覧のように収録曲のイメージとはまったく異なるジャケットに驚いたものでした。
のちにCD化され私も購入しましたが、やはりジャケットのイメージが強烈なのかジャケットデザインを変更してのリリースでした。

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ソウル・サンバ / ホリディ・イン・ブラジル(CD)

このCDは一度廃盤となりその後CDは再発売されますが、ジャケットはレコードと同じデザインとなりました。

なお、再発売となったこのCDも既に廃盤となっており購入は出来るようですが高価のため、再発売を望んでいる方も多いアルバムではないかと思います。

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | 黒いオルフェ (Manha de carnaval)
http://www.youtube.com/watch?v=RGJ1KKkc7Kk  (YouTube)

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ザ・ルック・オブ・ラヴ (The look of love)
http://www.youtube.com/watch?v=0UmNwgF3OP0  (YouTube)

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ウェイヴ (Wave)
http://www.youtube.com/watch?v=JcfUTQGTs4A  (YouTube)

前田憲男ミーツ ティン・パン・アレー | ワン・ノート・サンバ (One note samba)
http://www.youtube.com/watch?v=ET7x5wGHaEs  (YouTube)

収録曲

  1. 黒いオルフェ (Manha de carnaval)
  2. ザ・ルック・オブ・ラヴ (The look of love)
  3. ウェイヴ (Wave)
  4. デサフィナード (Desafinado)
  5. コンスタント・レイン (The constant rain)
  6. ワン・ノート・サンバ (One note samba)
  7. サマー・サンバ (Summer samba)
  8. イパネマの娘 (The girl from ipanema)
  9. 祈り (Reza(Laia ladaia)

パーソネル

  • Keyboard, Scat,Whistle : 前田憲男
  • E.Bass : 細野晴臣
  • E. Guitar : 鈴木茂
  • Drums : 林立夫
  • Latin Percussion : 浜口茂外也、ペッカー
  • Strings & Horns : フレッシュ・ノーブル・オーケストラ
  • Background vocal : 前田憲男、大野方栄、伊藤博、中根康旨
  • Arranged & Conducted by : 前田憲男

このアルバムをお持ちの方は、是非ともこの夏に聴かれてはいかがでしょうか?
ボサノヴァでブラジルの休日を楽しみましょう!

歴史的名盤復刻!「CBS/SONY SOUND IMAGE SERIES」


企画盤の名作「CBS/SONY SOUND IMAGE SERIES」が復刻します。この4枚のアルバムは多くの皆さんが再発売を待ち望んでいたのではと思います。

CBS/SONY SOUND IMAGE SERIES

左から「Pacific」「NEW YORK」「THE AEGEAN SEA」「SEASIDE LOVERS」

この4枚のアルバムは最初にリリースされたのが1978年~1983年とまだレコードの時代でした。
レコード会社も、まだ「ソニー・ミュージックエンタテインメント (Sony Music Entertainment:略称SME)」ではなく、「CBS・ソニーレコード」と呼ばれていた時代です。
日本を代表するトップ・ミュージシャンによる「南国」や「ニューヨーク」などをテーマとして企画されたインストメンタル・アルバムです。
当時は「高中正義」「松原正樹」などのギタリストや、グループとしては「プリズム(PRISM)」「ザ・スクェア(THE SQUARE)」など、日本人アーティストによるフュージョンも広まり、多くのアルバムがリリースされはじめました。
また、今回紹介のアルバムのように「ギター・ワークショップ(GUITAR WORKSHOP)」というトップ・ギタリストによるアルバムも、この頃盛んに発売されました。ギター好きの私としては色々と購入しては聴いていた思い出があります。

今回の再発売を知ったのは偶然です。
いつものようにインターネットでCDを見ていたのですが、「鈴木茂」で検索すると彼が参加したアルバム「NEW YORK」を見つけました。
このアルバムはCD化されましたが既に廃盤となり、新譜、中古ともプレミア価格で販売されているのは知ってはいました。しかし、よく見ると「近日発売 予約可。 この商品は2013/7/24に発売予定です。」と書かれていました。もしやと調べてみると、なんと4枚とも同日の発売という事を知りました。
オークションでもたまに見かけるアルバムです。しかし、高価で手が出ないと諦めていた方も多いかと思います。待望の再発売となりました。
私は何れのアルバムも、レコードとCDの両方で持ってはいますが、「2013年リマスター」との事で購入してしまいそうです。

  •  Pacific (1978年)

PACIFIC

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このアルバムは「パシフィック」というタイトルのとおり、太平洋ではないですが「南の楽園」をテーマに、「細野晴臣」「山下達郎」「鈴木茂」の3人によって作られたアルバムです。
アルバム最後の細野晴臣の曲「コズミック・サーフィン」は当時としては珍しいシンセサイザーを多様した編曲です。これがのちに「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」としてこのサウンドを聴くとなります。
また、ジャケット写真は表、裏ともいかにも楽園といった写真が使われています。この写真のカメラマンは、「浅井慎平」です。

まだCDの無い時代でした。
このブログを書くためレコードを探してみると、通常盤のLPレコードとは別に同じタイトルのLPレコードが見つかりました。これは、45回転盤で通常版より2曲少ない構成なのです。
レコード(アナログ)をいかに良い音質で聴かせるかといった時代が懐かしく、結局私のように2枚も買ってしまう時代でもありました。
のちに「CD選書」のシリーズでCDも購入したので、全部で3枚、所有しています。
今でもよく聴く1枚です。

鈴木茂 | パッション・フラワー
http://www.youtube.com/watch?v=Jv9-K1eZEd4  (YouTube)

収録曲

  1. 最後の楽園     (作曲、編曲:細野晴臣)
  2. コーラル・リーフ     (作曲、編曲:鈴木茂)
  3. ノスタルジア・オブ・アイランド     (作曲、編曲:山下達郎)
    PART I バード・ウインド
    PART II ウォーキング・オン・ザ・ビーチ
  4. スラック・キー・ルンバ     (作曲、編曲:細野晴臣)
  5. パッション・フラワー     (作曲、編曲:鈴木茂)
  6. ノアノア     (作曲、編曲:鈴木茂)
  7. キスカ     (作曲、編曲:山下達郎)
  8. コズミック・サーフィン     (作曲、編曲:細野晴臣)
  • NEW YORK (1978年)

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このアルバムも最初の購入はレコードでしたが、当時(今でも)日本を代表するフュージョン、そしてセッション・ギタリストが8名(曲目リスト参照)が「ニューヨーク」をテーマに作られたアルバムです。
私もですが、ギターを弾く方にとっては「ギター・ワークショップ」シリーズとともに必聴盤とも言えるアルバムだと思います。
8人の個性が出ており、4曲目の松木恒秀の「ヒム・トゥ・スタッフ」などは、タイトルの通り、日本の「エリック・ゲイル(Eric Gale)」、そして「コーネル・デュプリー(Cornell DuPree)」だなと言える「スタッフ(Stuff)」サウンドを聴かせてくれます。

秋山一将 | セントラル・パーク
http://www.youtube.com/watch?v=BjGt3F6TpTg  (YouTube)

収録曲

  1. ケネディー・エアポート     (作曲、編曲:鈴木茂)
  2. ハード・タイムス     (作曲:ボズ・スキャッグス、編曲:坂本龍一、松原正樹)
  3. ニューヨーク・サブウェイ     (作詞:ケーシー・ランキン、作曲、編曲:水谷公生)
  4. ヒム・トゥ・スタッフ     (作曲、編曲:松木恒秀)
  5. セントラル・パーク     (作曲、編曲:秋山一将)
  6. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ     (作曲:ガイ・ウッド、編曲:大村憲司)
  7. マンハッタン・サンライズ     (作曲、編曲:矢島賢)
  8. ニューヨーク・ウーマン・セレネード     (作詞、作曲、編曲:竹田和夫)
  • THE AEGEAN SEA (1979年)

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このアルバムは「松任谷正隆」「細野晴臣」「石川鷹彦」の3人により、タイトル「THE AEGEAN SEA」のとおり「エーゲ海」をテーマに作られたアルバムです。
1曲目の「魅せられて」は、このりアルバムのリリースと同じ1979年の「ジュディ・オング」の大ヒット曲ですが、同じCBSソニーレコード、そして同じエーゲ海がテーマという事もあり企画されたかと思います。
ただし曲目リストにあるとおり、1曲目の「エージアン・ファンタジー」のイントロのように使われ30秒弱で次の「アイランド・ガール」となります。

石川 鷹彦 | デイ・ブレイク
http://www.youtube.com/watch?v=6tDIPgkcD0Q  (YouTube)

収録曲

  1. エージアン・ファンタジー
    (1) 魅せられて     (作曲:筒美京平、編曲:松任谷正隆)
    (2) アイランド・ガール     (作曲、編曲:松任谷正隆)
  2. アトランティス     (作曲、編曲:石川鷹彦)
  3. レゲ・エーゲ・ウーマン     (作曲、編曲:細野晴臣)
  4. ミコノスの花嫁     (作曲、編曲:細野晴臣)
  5. イマージュ     (作曲、編曲:松任谷正隆)
  6. 波間の薔薇     (作曲、編曲:松任谷正隆)
  7. デイ・ブレイク     (作曲、編曲:石川鷹彦)
  8. アフロディーテの嘆き     (作曲、編曲:石川鷹彦)
  • SEASIDE LOVERS (1983年)

SEASIDE LOVERS

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このアルバムはサブ・タイトル「MEMORIES IN BEACH HOUSE」とあるように南国の「ビーチ・ハウス」をテーマに「井上鑑」「松任谷正隆」「佐藤博」の3人によって作られたアルバムです。
ビーチ・ハウスがテーマといっても部屋や木陰で癒されるイメージというより、やはり1枚目に紹介した「Pacific」と同様に「南国」や「海」を感じさせるアップテンポの曲もあり、こちらも夏のBGMとして聴くのにお勧めかと思います。

松任谷正隆 | LOVERS PRADISE
http://www.youtube.com/watch?v=8OC4GdFQVnA (YouTube)

収録曲

  1. ラバーズ・パラダイス     (作詞:新里リリカ、作曲、編曲:松任谷正隆)
  2. メルティング・ブルー     (作詞:デニース・スウィナートン、井上鑑、作曲、編曲:井上鑑)
  3. サン・ベイシング     (作曲、編曲:佐藤博)
  4. サンセット・アフタヌーン     (作曲、編曲:井上鑑)
  5. X’S アンド O’S     (作詞:ダイアン・シルバーソーン、作曲、編曲:佐藤博)
  6. ウインド・ウェイブ・アンド・ワイングラス     (作曲、編曲:井上鑑)
  7. ココナッツ・アイランド     (作詞:新里レオナ、作曲、編曲:松任谷正隆)
  8. イブニング・シャドウズ     (作曲、編曲:佐藤博)
  9. ブルー・メモリーズ     (作曲、編曲:松任谷正隆)

今回は4枚のアルバムを紹介しましたが、これらのアルバムは当時「CBS/SONY SOUND IMAGE SERIES」として他に、「ISLAND MUSIC」と「OFF SHORE」というタイトルで2枚のアルバムもリリースされました。
ただ、アルバムの収録曲はこの4枚から構成されていますのでこの4枚のみ復刻して再発売になったのかと思います。

シタールとノルウェイの森(3)


シタールとノルウェイの森(2)の続き

シタールとノルウェイの森(2)の最後で聞いていただいた「はっぴいえんど|風をあつめて」は、アルバム「風街ろまん」に収録されています。これは、「はっぴいえんど」のセカンドアルバムとして1971年にリリースされました。

風街ろまん

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このアルバムに細野晴臣に誘われてミキサーとして参加したのが、東芝音楽工業(当時、後に東芝EMI、現EMIミュージック・ジャパン)を退社した直後の「吉野金次 (1948年、東京生れ)」でした。
伝説のレコーディング・エンジニア、プロデューサーである吉野金次の、フリー初仕事でした。
吉野が東芝音楽工業(録音部)を解雇に近い形で辞めた直接の原因は、ザ・ランチャーズにいた喜多嶋修との匿名ユニットで活動していたことに起因するようです。
ザ・ランチャーズは加山雄三のバンドとして有名ですが、その従弟の喜多嶋は女優:喜多嶋舞の父です。また、妻は元女優の内藤洋子です。彼女は「白馬のルンナ」という曲と共に、私の記憶に残っています。

そんな吉野金次は、先の(1)で紹介したビートルズのアルバム「Rubber Soul」を含めて、殆どのビートルズのアルバムをプロデュースした、ジョージ・マーチン(Sir George Henry Martin,1926年-)の影響を強く受けたそうです。
ビートルズの音楽に強い影響を与えたといわれるジョージ・マーチンは、イギリスでナイトの称号を受けており、「5人目のビートルズ」と呼ばれます。この表現は、元マネージャーのブライアン・エプスタインなど他の人にも使われますが、彼もその一人です。

さて吉野金次の足跡ですが、日本におけるフォークやロックの黎明期の頃から、音楽のジャンルに囚われず、J-POP、歌謡曲、そしてクラシックまで幅広く携わり、数々の名盤を世に送り出しました。『素晴らしい音楽は素晴らしい』を実践し、日本の音楽界の至宝とも言える人だと思います。

先のジョージ・マーチンは、プロデュース業を専門し、録音などは他のスタッフを使っていたと思いますが、当時、分業制の進んでいなかった日本の音楽業界では、幅広く活躍する吉野の役割は大きかったと思います。

今回は、彼の関わった一つひとつの作品には触れません。秘蔵のアルバムのクレジットに、「吉野金次」探すのも一興かと思います。CDやLP盤のアルバム購入の魅力は、そのリーフレットも重要な楽しみの一つです。最近は簡単な物も増え、その楽しみは減りましたが。

そんな彼は2006年に脳梗塞で倒れました。
その復帰を願うチャリティ・コンサートが、矢野顕子、細野晴臣の提唱で、佐野元春、大貫妙子、友部正人、ゆず等が参加して行われました。そのコンサートの様子は「音楽のちから ~吉野金次の復帰を願う緊急コンサート」としてDVD化されています。

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そして、吉野金次がミキサーとして復帰したのが、「矢野顕子|音楽堂」の10年振りの弾き語りアルバムのレコーディングとなりました。2009年夏に、彼の提唱した「神奈川県立音楽堂」で、5日間1発録りプロジェクトです。

矢野顕子「音楽堂」トレイラー(Long Version)
http://www.youtube.com/watch?v=ITb7s2GnYJo (YouTube)

「コンビニで才能売ってないかな?」と言いつつ、必死に音作りをする矢野と、最後に車椅子の不自由な体で漸く「OKマーク」を出す吉野など、二人の交流プロセスを描く短編映像です。詳しくは、「矢野顕子の音楽堂」公式サイトを参照下さい。

音楽堂

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そんな「ハッピーエンド|風街ろまん」の時代から約30年後のボストンに、吉野金次を「日本の宝」と崇拝する若者が、バークリー音楽大学で学びました。 当ブログでRecommendationしている”monolog”こと、”Yuki Monolog Kanesaka(1981年、千葉県生れ)”です。
幼少の頃、忍者ハットリくんに憧れ、彼の母親の「忍者になるためには、ピアノのレッスンが必要だよ」という言葉で、ピアノ教室に通いだしたのが、音楽を志す第一歩でした。
バークリー卒業後もボストンに留まり、忍者(音楽)修行を未だに続けているようです。 そんな彼が、今年11月28日にmonolog名義でリリースしたアルバムが「monolog|Re:Live – JAZZ meets HIP HOP CLASSICS-」です。 打ち込みやサンプリングを使わず、100%「生音一発録り」の「オーガニックな音の世界」を確かめてみて下さい。

そのクレジットの一部を紹介します。彼の「こだわり」の一端が見えてくるかも知れません。他の隠された秘密等は彼のTwitter(@yukikanesaka)に委ねます。

monolog as known as Yuki Kanesaka plays
Drums set&percussion,Electric Bass&Electric Upright bass,
Electric Piano,Clavinet,Synthesizer,Grand Piano,Organ&Melodica,
Electric&Acoustic Guitar,
Alto Saxophone,Turn Table&Disco Mixer,Vibraphone,Voice
Vocalists Shakyma Horacius,#1,4,8,  OJ Matori#3,4,5,9,12, Saucy Lady#11
Piano Tuning:Fred Mudge
Microphone set up and signal pass setting:Matt Hayes
Recording operation:Yuki Ohnishi
Produced,Arranged,Recorded and Mixed by Yuki Kanesaka
at Komugiko Studio Boston,MA,USA
Over dub recorded at Wellspring sound,Acton,MA,USA
Mastring by Tom Waltz at Waltz Mastering,Watertown MA,USA

その彼のスタジオのあるボストンのニューベリー・ストリート(Newbury St.)の風景をご覧ください。原宿の表参道のような場所で、ボストンで一番のお洒落な通りです。

IMG_1406 IMG_1402

最後に、このシリーズのきっかけとなった、ラヴィ・シャンカール氏のご冥福を祈り、このシリーズを一旦終わりといたします。

シタールとノルウェイの森(2)


シタールとノルウェイの森(1)の続き

ビートルズの「ノルウェイの森」は、シタールが使われています。この曲にシタールを持ち込んだのは、故ジョージ・ハリスンといわれています。ジョージはビートルズ時代にインド音楽に傾倒し、ラヴィ・シャンカールに師事しました。ラヴィとジョージの二人の交流は大変有名です。

この曲でシタールを弾いているのはジョージですが、作詞と作曲はレノン=マッカートニー名義(作風はジョン・レノン?)になっています。シタールが効果的に使われた、いわばフォーク・ロックの名曲です。
ラヴィが影響を与えた最初のラーガ・ロック(インドの音楽や楽器を取り入れたロック)はこの曲といわれています。ただし別の説もあります。ラーガ・ロックの諸説は、また別の機会に紹介します。

さて、当時のビートルズの映像を紹介します。残念ながら、ジョージがシタールを演奏する様子はありません。

The Beatles|Norwegian Wood
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=N3cUejOltsA (YouTube)

前回、予告編を紹介した映画「ノルウェイの森」ですが、原作は村上春樹の同名の小説です。

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単行本の装丁は作者本人による「クリスマスカラー(赤と緑)」を使ったものだそうです。文庫本も同様ですので、この季節に如何でしょうか。

べトナム系フランス人のトラン・アン・ユン脚本・監督で映画化され、2010年に公開されました。
公式サイトがありますので、主題歌を含めて確認してみて下さい。
私は今年になってから、見ました。因みに、非常に懐かしい響きのある「映倫」のPG12指定です。

原作者の村上春樹(1949年、京都生れ兵庫県育ち)は、今や世界的ベストセラー作家です。今年のノーベル文学賞の最有力候補になり、ブックメーカーのオッズでも2倍という大本命でしたが、残念ながら受賞を逃しました。
彼は早稲田大学卒業後、一時期ジャズ喫茶を経営していたこともあります。この辺の話題も、別の機会に触れてみたいと思います。

小説「ノルウェイの森」の冒頭は、37歳の主人公の僕=ワタナベ・トオルが、ドイツに降り立つ飛行機の中で聞いたビートルズ「ノルウェイの森」により、高校時代の同級生、直子のことを思い出し、取り乱す場面から始まります。
1968~69年頃の時代背景をベースに、主人公の20歳になる前の複雑に揺れ動く心象風景と、複雑な恋愛感情が綴られて行きます。

ビートルズの「ノルウェイの森」の原題「Norwegian Wood」は、単に森を指すのではなく、英国の安アパートに良く使われている「ノルウェイ産の木材を使った家具」とのことで、その詩の内容も結構意味深なようです。
主人公が暮らした、当時の学生寮やアパートと妙に符合してくるようにも思えます。当初、村上はこの「ノルウェイの森」というタイトルが気に入らなかったようですが、そんな所に原因があるのかも知れません。

映画「ノルウェイの森」は、主人公のワタナベ(松山ケンイチ)、その神戸の高校生時代の同級生直子(菊池凛子)を中心に、東京の大学へ入学後の二人の微妙な関係と、精神的に破綻の生じた直子の京都の療養先とその周辺を舞台に描かれています。
学生運動の激しかった頃、当時の東京の大学キャンパスとその周辺の風景、そして直子の療養先と緑の多い高原(森)の情景が走馬灯のように駆け巡る様が印象的です。

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監督が漸く探し出したロケ地は兵庫県神河町の高原や兵庫県香美町の香住海岸です。これらの情景は非常に印象深く、見終わった後も残像のように残ります。
そして、その施設で直子と一緒に療養生活を送っている、元ピアノ教師レイコがギターを弾きながら、ビートルズの「ノルウェイ森」を歌うシーンも印象的です。
最後に、「風を映像として捉えたような」森の風景が、何故か深く心に残りました。

そんな映画「ノルウェイの森」には、大学教授役で糸井重里(1948年生れ)、ワタナベのバイト先のレコード店の店主役で細野晴臣(1947年生れ)、直子の療養所の寮の門番役で高橋幸宏(1952年生れ、別名:高橋ユキヒロ)が出演しています。
原作者の村上そして主人公のワタナベと同世代、この映画で描かれている1969年前後に学生生活を送り、同じ時代を共有していた人達で集結しているのが象徴的でした。
その世代の人達が、当時の記憶を呼び戻しながら観てみるのも良いかも知れません。

その細野は、日本におけるロックの先駆的バンド「はっぴいえんど」を1969年に結成しました。細野晴臣作曲(作詞:松本隆)の「風を集めて」をお聴き下さい。映画「ノルウェイの森」の1シーンと妙にオーバーラップしました。

はっぴいえんど|風をあつめて
http://www.youtube.com/watch?hl=ja&v=7QX1w_PazZU&gl=JP (YouTube)

シタールとノルウェイの森(3)へ続く