タグ別アーカイブ: 市川愛

活躍するバークリー出身の若手ミュージシャンたち(2)


活躍するバークリー出身の若手ミュージシャンたち(1)に続いて、以前にも当ブログに登場したことのある、米国バークリー音楽大学出身の若手アーティストの近況等を紹介したいと思います。

まずは、桜島と太陽とサクソフォン~「篤姫」の故郷を訪ねて を初め何度か登場している中園亜美(なかぞのあみ)の2ndアルバム「Ami Nakazono | The Real」が今年4月にリリースされています。ミュージック・ビデオと全曲試聴があります。

Ami Nakazono | The Real -Short Ver. -(Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=u0ckE2KY8y8 (YouTube)

Ami Nakazono | The Real  ” Album Digest” (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=6NxSdwrLQR8 (YouTube)

The Real

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フュージョン~スムースジャズの王道を歩む彼女の最新作です。2017年4月米・ワシントンDCにある老舗ジャズクラブBlues Alley(ここは「エヴァ・キャシディの軌跡と奇跡」の記事に登場した場所)での単独ライブも行ったそうです。

そして次は、中園亜美とも度々共演歴のある市川愛(いちかわあい)です。ジャズ・ミュージシャン他、多才な活動家としても知られる菊地成孔(きくち なるよし、1963年千葉県銚子市出身)のプロデュースで4月にメジャーデビューを果たしています。彼女のトレードマークでもあった長い髪をショートヘアーに代えて臨んだアルバムは「市川愛|MY LOVE, WITH MY SHORT HAIR」で、こちらもミュージック・ビデオと全曲試聴があります。

市川愛|青い涙 MV(1stアルバム「My love, with my short hair」より)
https://www.youtube.com/watch?v=o1uXNysNUfs (YouTube)

市川愛 | MY LOVE WITH MY SHORT HAIR 全曲試聴
https://www.youtube.com/watch?v=uSevLwRB8c4 (YouTube)

MY LOVE,WITH MY SHORT HAIR

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市川愛と中園亜美の出演するライブが11月4日に渋谷の JZ Bratであるようですが、ほぼ満席のようです。

尚、市川愛はmonologとの共作で2013年に「monolog + A.I. | April」、2015年に「monolog +Ai Ichikawa | THE LIMELIGHT」もリリースしています。そして今年9月にこのアルバム「THE LIMELIGHT」からシングルカットした7インチ・レコード「いかれたBABY/PAPER DOLL」をGrand Gallery(http://grandgallery.jp/)からリリースしています。

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THE LIMELIGHT

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monolog+市川愛、2015年リリースのアルバムから「いかれたBABY/PAPER DOLL」7インチをリリース (BARKS:ニュース)

1993年リーリースのフィシュマンズの名曲「いかれたBABY」を二人のバージョンで聴いてみて下さい。

monolog + Ai Ichikawa | Ikareta Baby
https://www.youtube.com/watch?v=K6gbi0CHWcg  (YouTube)

https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007741856  (disk Union)

最後にもう一人のバークリー卒業生は原ゆうま(Yuma Hara、横浜市生まれ)です。東京音楽大学を経て2014年に入学、約3年の留学を終え帰国、日本ではツアーギタリストとしてDEAN FUJIOKA、Little Glee Monster等のツアーでも活躍中の若手です。今回、初のリーダー作「YUMA HARA | THE DAYS」を今年7月にリーリースしています。

YUMA HARA | THE DAYS (Album Trailer Video)
https://www.youtube.com/watch?v=xN3nbvvW6X4 (YouTube)

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全曲、自らのプロデュースの他、作曲から演奏そしてレコーディング/ミキシングまでを行う多才ぶりを発揮しています。尚、演奏陣には前出の金坂征広(monolog/キーボード)や曽根麻央(トランペット)も加わっております。その彼のインタビュー記事があります。

YUMA HARA × T-GROOVE―リトグリからさだまさしまで支えるギタリストの初リーダー作『THE DAYS』を語る (music review site “MiKiKi”)

この記事にもあるように、彼のボストン時代にはmonologとの交流もあり、前記のアルバム「THE LIMELIGHT」を始め、幾つかのmonologプロデュース作品にギターで参加しています。

そんな 原ゆうま ですが、父はギタリストの 原とも也(1958年-横浜の生まれ)、祖父はジャズ界の大御所であり「原信夫とシャープスアンドフラッツ」のリーダーとしても有名な 原信夫(はらのぶお、本名・塚原信夫、1926年-富山県富山市出身)といったサラブレッドです。
その原信夫が作曲し美空ひばりが歌った有名な曲に「真っ赤な太陽」があります。
その曲のカバーをmonologプロデュースで7インチ・レコード「Saucy Lady(ソーシー・レディ) | Makka Na Taiyo(真っ赤な太陽)」として米国で昨年リーリースしています。ギターは 原信夫 の孫の 原ゆうま が担当しています。日本にも輸入されていますので中古レコード店等で見つかるかも知れません。

Saucy Lady | Makka Na Taiyo
https://www.youtube.com/watch?v=a8gJuJDkgxw (YouTube)

https://diskunion.net/clubt/ct/detail/1007343818 (disk Union)

ソーシー・レディは日米混血で鎌倉生まれボストン在住のディスコディーヴァとして活躍している才女です。こちらも注目です。

<お知らせ>monologのコラボアルバム「monolog+Ai Ichikaw | The Limelight」6/17発売開始!


当ブログ推薦のアーティスト「monolog」が、ジャズ・シンガーとしても現在大注目、最近では菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールの新作らにも参加して話題の「市川愛」とコラボレーションしたアルバム「monolog+Ai Ichikaw | The Limelight」を、6月17日にリリースします。

レーベル「Grand Gallery」のホームページで、視聴できます。
http://grandgallery.jp/catalog/grgaj0006/ (Grand Gallery)

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monologとKanata Okajimaのコラボアルバム「monolog Kanata | TOUCH」も、好評発売中です。

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(8)


JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(7)の続き

このシリーズの最後は、第55回グラミー賞における特別賞(Special Merit Awards)に触れておきます。
まず昨年の12月に92歳で亡くなった(<おくやみ>の記事)、シタール奏者のラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)に生涯功労賞(Lifetime Achievement Award)が与えられました。
ラヴィ・シャンカールの亡くなる1週間前に生涯功労賞の授与が通達されいたようですが、故人に代わってこの賞を受け取ったのは、娘のノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とアヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar)の二人でした(2月9日のレセプションの様子)。

尚、親子ノミネートで話題になっていた「Best World Music Album」カテゴリーの方も、父ラヴィ・シャンカールが「Ravi Shankar|The Living Room Sessions Part 1 」で受賞しています。

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51. Best World Music Album
WINNER:The Living Room Sessions Part 1
Ravi Shankar
Label:East Meets West Music

娘のアヌーシュカの「Anoushka Shankar|Traveller」は惜しくも賞を逸しました。

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ラヴィーとアヌーシュカの親子がシタールで共演した映像があります。
1997年のライブ映像ですから、アヌーシュカが16歳の頃だと思います。

Ravi Shankar & Anoushka Shankar Live: Raag Khamaj (1997)
http://www.youtube.com/watch?v=9xB_X9BOAOU (YouTube)

もう1件の特別賞は、技術賞(Technical GRAMMY Award)においてローランド(静岡県浜松市)創業者の梯郁太郎(かけはしいくたろう、1930年 -)同社特別顧問が、元シーケンシャル・サーキット社社長のデイヴ・スミス(Dave Smith)と連名で受賞しました(ローランド社ニュースリリース)。
二人の功績はMIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)を世界共通規格としての制定に尽力されたことです。
今ではMIDIはメーカーを越え、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送する「架け橋(かけはし)」として重要な役割を果たしています。

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ANNのニュースとグラミー技術賞レセプションの映像があります。

ローランド創業の梯さんにグラミー技術賞 MIDI開発(13/02/10)

Technical GRAMMY Award Recipients
http://www.grammy.com/videos/technical-grammy-award-recipients-ikutaro-kakehashi-and-dave-smith-at-special-merit-awards (Grammy.org)

Komugiko_Studio

Komugiko Studio(Boston,MA)にあるRD-600

ローランド社のステージ・ピアノRD-600もMIDIで繋がる名機でした。Yuki Monolog Kanesaka も高校生の頃からの愛用しており、彼の渡米を追うように海を渡りました。以来十数年が過ぎた今では、傷みも多くなり新たなRD-600を探しているようです。

このRD-600は、彼のボストン界隈のギグ(Gig、日本で云うライブ)でのパフォーマンス・ウェポンとして、その25kgもある重さは彼の上腕二頭筋のトレーニング・アイテムとして活躍しました。
ローランドRD-600の後継機としてはステージ・ピアノRD-700(製品情報)がありますが、RD-600のお気に入りの音とは異なる様です。

Roland / RD-700NX ローランド デジタルステージピアノ

尚、ローランド社の芸術文化支援活動は(財)ローランド芸術文化振興財団(理事長:梯郁太郎)を通じて行われています。電子楽器だけでなく、芸術と文化の「架け橋」を担っていると云えます。
バークリー音楽大学とローランド社の縁も深く、梯(かけはし)氏には電子楽器の発展と普及による功績で1991年に名誉博士号を授与されており、同大学の奨学金の一つにローランド賞(Roland Award, for outstanding achievement in music synthesis)も設けられています。

世界の90以上の国から集まる、4000人以上のバークリー生の音楽の好みも多様化しています。
最近の学生に「今聴いている曲は?」と尋ねる動画をご覧下さい。

BERKLEE COLLEGE OF MUSIC, What Are You Listening To?
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=NsdATDPAUsI (YouTube)

さて、「 monolog|Re:Live – JAZZ meets HIP HOP CLASSICS」がタワレコを始めとして好評のmonologですが、ニューアルバム「monolog + A.I.April」が4月26日にSecond Factoryよりリリースされます。

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今回はバークリーで出会った、市川愛(Ai Ichikawa、神奈川県藤沢市出身)とのコラボレーションによる楽曲となっています。
タイトル名も二人の共通の誕生日(4月21日)に因んだ「4月」、新たに産声を上げたユニットにご注目下さい。
ボストンの「4月の情景」が目に浮かびそうな、キメ細やかなサウンドに仕上がっていると思います。彼等の曲の中にも「不易流行」が感じられるかも知れません。

彼女もまた、このシーリーズ(6)(7)で紹介した粟田麻利子、横沢ローラ同様に、大学卒業後会社員を経てバークリーで学んだ期待のジャズ・シンガーの一人です。
彼女の公式サイトでその透明感あふれる唄声を試聴してみて下さい。
Ai_Ichikawa_HP_SCAI ICHIKAWA 公式サイト

「月日は百代(はくたい)の過客(くわかく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也。」(「奥の細道-序-)
松尾芭蕉が「奥の細道」の旅のため千住を立ったのは、元禄二年弥生も末の七日(陰暦)のことでした。そして前途三千里の旅路への不安と惜別の思いを次の俳句に込めました。

(ゆく)春や鳥啼(とりなき)(うお)の目は泪(なみだ)

散りかけた桜の木に鳥(ヒヨドリ)も訪れました。
永らくお付き合い頂いたこのシリーズ「JAZZと不易流行」も一区切りさせて頂きます。
kotori