タグ別アーカイブ: 中野

70年代のJazz喫茶「中央線」


ザ・タイガースザ・スパイダースの回でも書いたとおり、当時、ロカビリーやグループ・サウンズのライブステージがあった音楽喫茶も「Jazz喫茶」と呼ばれており、1960年後半によく通っていました。一方、1970年代の初めからは、ジャズ専門店が台頭し、音響の良い高価なオーディオ装置でジャズのレコードを流したり、ジャズのライブ演奏を行う店が「Jazz喫茶」と呼ばれるようになり、新宿や都内のいたるところにもたくさんあって、そちらもよく通っていました。

私が一番よく行ったの店は、吉祥寺のジャズ喫茶「Funky」*でした。

地下、1階、2階と席があったと思います。煙草の煙と激しい音響の中で、一切しゃべることもなく、ただ、黙ってJazzを聴く。マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、オーネット・コールマン、オスカー・ピーターソン、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス、ウエス・モンゴメリー、等いろいろ聞いていた想い出があります。

吉祥寺には、他にもジャズ専門の「MEG」と「OUTBACK」がありました。

ロック・ソウル系だと 「ホワイトハウス」と 「ビーバップ」、フォークだと「ぐゎらん堂」など、多くの音楽喫茶があり、音楽喫茶文化圏の中心的な町でもありました。

よく聴いたプレーヤーの一人が「オスカー・ピーターソン」です。

ジャズピアノの神様のような方で、日本のジャズプレーヤーの多くが憧れたピアニストです。

オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)|身も心も(Body and Soul)

http://www.youtube.com/watch?v=Vf0LOc49fX0 (YouTube)

Body & Soul

新品価格

¥1,555から

(2014/2/7 16:11時点)

この曲名と同じ「Body&Soul」というジャズライブハウスが、南青山にあります。

新宿のジャズ喫茶を紹介した時、小曽根真出演で紹介したお店の名前で使われて います。

高円寺阿佐ヶ谷に、高校・大学の同級生がたくさん住んでいましたので、1970年頃はこの界隈のジャズ専門店の「徒夢」「毘沙門」「サン・ジェルマン」によく行きました。

また、今でも営業しているライブハウス「JIROKICHI」も懐かしいお店です。

ジャズ喫茶でいろいろな曲を聞きましたが、「Waltz For Debby」はジャズ喫茶で流れる典型的な曲の感じです。

ビル・エヴァンス」は白人ピアニストとしてはめずらしく、巨匠マイルス・デイヴィスのグループのメンバーになっています。

ビル・エヴァンス(Bill Evans) | ワルツ・フォー・デビイ(Waltz for Debby)
http://www.youtube.com/watch?v=dH3GSrCmzC8 (YouTube)

Waltz for Debby

新品価格
¥650から
(2014/2/9 00:18時点)

ビルの演奏には、いかにもピアノという感じの、静かな炎のようなものがあった。-マイルス・デイヴィス

そして中野には、「GREEN DOLPHIN」「Jazzオーディオ」「CRESCENT」等のジャズ喫茶がありました。

中野でよく聴いた曲は「Kelly Blue」です。

ウィントン・ケリーは、マイルス・デイヴィス・クインテッットに、ビル・エヴァンスの後に参加しています。

ウィントン・ケリー(Wynton Kelly)|ケリー・ブルー(Kelly Blue)
http://www.youtube.com/watch?v=GNyxizbrwN8 (YouTube)

ケリー・ブルー+2

新品価格

¥1,950から

(2014/2/7 15:57時点)

学生運動が下火になり、若い力の発散が、何か不完全燃焼の状態で、鬱屈した虚脱状況を認識させてくれてる場所がジャズ喫茶でした。

コーヒーとたばこの煙にかこまれて、虚無的に時間をやり過ごす・・・。

「Jazz」が退廃的な音楽と言われていた時期だったかもしれません。

*編集部注:Funkyは移転し、現在はジャズバーとして営業しています。