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サックス「中島朱葉」のスタンダードを聴きに


本ブログで何回か紹介してます、アルトサックス奏者「中島朱葉」のライブに行ってきました。中島あきはの関連記事はこちら

会場は、お茶の水のジャズ・ライブハウス「NARU。NARUも本ブログ70年代のJazz喫茶「御茶ノ水」で紹介しました。NARUはもう創業40年以上(オープンは1969年)たつ、Jazzのライブハウスとしては老舗です。最近よくテレビで観るazzギターの渡辺香津美(g)が、17歳の時このNARUでデビューしたそうです。

今回のライブのグループのリーダーは、ドラムの「石若駿」で、演奏の中心は、石若駿の新しく出したCD「CleanUp」のオリジナル曲でした。

  • 石若駿(ds)
  • A(アーロン).チューライ(p)
  • M(マーティ).ホロベック(b)
  • 中島朱葉(as)

「石若駿」は、「中島朱葉」と同じく、本ブログ60年代の高校生とジャズ「坂道のアポロン」、で紹介した、早熟の天才ドラマーです。
2008年3月、ボストンバークリー音楽院タイアップの「グルーヴ・キャンプ」を受講し、「バークリーアワード」を受賞。2009年夏、奨学生としてバークリー音楽院に留学しています。
もちろん「中島朱葉」とは、学生の時から共演しています。

「A(アーロン).チューライ」は、パプワニューギニア出身。オーストラリアで数々の賞を受賞しています。ピアノトリオ中心に活動。東京芸術大学にも留学していて、留学生時代に「SHOGAKUKIN」という曲を作っています。
完璧なテクニックとリズム感を持っていながら、全面に出さずに、あくまでも表現のための手段にしているところがすごい、との事です。

「石若駿」の芸大卒業記念アルバム「CLEANUP」を紹介します。

メンバーは、

  • 石若駿 Shun Ishiwaka (ds)
  • 吉本章紘 Akihiro Yoshimoto (ts, ss)
  • 中島朱葉 Akiha Nakashima (as)
  • 井上銘 May Inoue (g)*
    *本ブログにて何回か紹介してます。
  • アーロン・チューライ Aaron Choulai (p)
  • 高橋佑成 Yusei Takahashi (p)
  • 須川崇志 Takashi Sugawa (b)
  • 金澤英明 Hideaki Kanazawa (b)

「中島朱葉」は4曲、一緒に演奏しているとの事です。

曲目リストは、

  1. The Way To Nikolaschka
  2. Dejavu
  3. Darkness Burger
  4. A View From Dan Dan
  5. Cleanup
  6. Professor
  7. Ano Ba
  8. Dejavu
  9. Into The Sea Urchin
  10. Big Sac
  11. Siren
  12. Wake Mo Wakarazu Aruku Toki
  13. Tanabata

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文字通り、「部屋を掃除しなくては」というところで、石若駿が作った曲。

そして、私が聴きたかったのは、「中島朱葉」のJazzスタンダード曲。それは、「中島朱葉」のこれらの言葉が大好きだからです。

ブルースとバラードをちゃんとできる人になりたい。

やればやるほど昔の人の凄さがわかってくる!

普通の曲を美しく。がんばる!

ジャズ大好き!笑

ですので、Jazzスタンダードを演奏する、「中島朱葉」には、アルトサックスの「しなやかさ」と時には「力強い」演奏で、ググーッと魅かれてしまいます。

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)|四月の思い出(I’ll Remember April)
https://www.youtube.com/watch?v=1nAoVfxEK0g (YouTube)

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  • Sonny Rollins (ts)
  • Wilbur Ware(b)
  • Elvin Jones(ds)

「I’ll Remember April」はGene De Paul(作曲)とPatricia Johnston(作詞)とDon Raye(歌)とで1942年に作られた曲です。
その後、Miles Davis, Charlie Parker, Eric Dolphy, Bud Powell, Sonny Rollins(今回使わせてもらいました), Sonny Clark, Lee Konitz, Cannonball Adderley, Frank Sinatra等、多くのミュージシャンが演奏したり歌ったりしています。

失恋の曲ですが、中島あきはの演奏には、何か失恋の情感が漂うのと、「その恋を忘れない」という意志のようなものを感じる演奏でした。

ベニー・グッドマン楽団(Benny Goodman And His Orchestra)|グッバイ(Goodbye)
https://www.youtube.com/watch?v=VVxaSFt7j0Y (YouTube)

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1934年、ゴードン・ジェンキンスは「ブルー・セレナーデ」(Blue Serenade)を作曲し、これを「ベニー・グッドマン楽団」が1935年から「グッバイ」(Goodbye)として演奏していたというJazzのスタンダード曲です。
この曲も多くのミュージシャンがカバーしています。

やはり、スタンダードジャズはいいですね。

Jazzサックス奏者の王道を歩む「中島朱葉」


先日、友人と銀座にあるノーバードに、中島朱葉のライブに行ってきました。

ノーバード「中島朱葉カルテット」10月28日(水)

ノーバード「中島朱葉カルテット」10月28日(水)

「中島朱葉カルテット」メンバーは、

  • 中島朱葉 as
  • 海堀弘太 p
  • 大塚義将 b
  • 木村紘  d

まずは、このグループのテーマ曲のような、テナー・サックス奏者ジミー・ヒース(James Edward Heath)の「ジンジャーブレッド・ボーイ」という曲から、演奏開始。

「マイルス・デイビス」をはじめとして、「ドナルド・バード」や「ブルー・ミッチェル」「 エルヴィン・ジョーンズ」などが数多くのミュージシャンが演奏している曲です。

ジンジャーブレッド・ボーイ(Gingerbread Boy)|マイルス・デイビス・カルテット(Miles Davis Quintet)
https://www.youtube.com/watch?v=2Rp8hMvnYBE (YouTube)

マイルス・スマイルズ

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ジミー・ヒースの演奏としては1964年のアルバム「On The Trail」に収録されています。
「ジンジャーブレッド・ボーイ」は一般的には「ジンジャーブレッド・マン」と呼ばれ、人の形に作られた生姜入りのクッキーのことだそうです。イギリスにはジンジャーブレッド・マンが動物や人間に食べられないように逃げる童話があるそうです。
そのストーリーには色々なバージョンがあり、

  • “Run as fast as you can”
  • “You can’t catch me, I’m the Gingerbread Man!”

といったフレーズが必ず出てくるそうです。

ちなみに、ジミー・ヒースはもともとは、アルトサックスをやっていたのですが、1940年代後半に「チャーリー・パーカー」が「ハワード・マギー(tp)」や「ディジー・ガレスピー(tp)」と演奏しているのを聴き、テナーサックスに変えたそうです。それで”Little Bird”と呼ばれていたとの事です。(「チャーリー・パーカー」が、「Bird」です)。

そして、「ボサノバ」、「バラード」曲等と続き、「ジョン・コルトレーン」のブルース曲。

2部に移ってから、バークリー音楽大学時代の恩師のバイブ奏者の曲、そして、また、バークリー時代に作曲した、オリジナル曲「アフター・ザ・レイン」を演奏。

若さに溢れたJazzサックス演奏者が、「サックス」の神髄を求めて演奏する姿勢に大いに触発されたライブでした。

今年、5月5日に開催された「グレイトジャズシリーズ IN 吹田 vol.7」での演奏です。
GREAT JAZZ SERIES Volum 7【M-27】2015/5/5
https://www.youtube.com/watch?v=wcNBfeWz67A (YouTube)

大阪 ロイアルハウスでの演奏
https://www.youtube.com/watch?v=XCOXA2mvbto (YouTube)
中島あきは(As) 森永理美(P) 井上陽介(B) 大坂昌彦(Ds)

「中島朱葉」は、本ブログで、60年代の高校生とジャズ「坂道のアポロン」横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティションと、何回か紹介しています。高校生の時から、「チャーリー・パーカー」に魅せられ、Jazzサックス・プレーヤーとしての才能を如何なく発揮しています。

そして、「中島朱葉」のツイートに、「竹内まりやを聴きたい季節がやってきた」を見つけました。11月?何故か不明ですが「いいね!」です。

また、Jazzへの想いで、単純明快に、

  • 「ブルースとバラードをちゃんとできる人になりたい。」
  • 「やればやるほど昔の人の凄さがわかってくる!」
  • 「普通の曲を美しく。がんばる!」
  • 「ジャズ大好き!笑」

等々、素晴らしい!

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60年代の高校生とジャズ「坂道のアポロン」


Himawari2ヒマワリのルーツはギリシャ神話の太陽神アポロンにまつわるものがあります。そのアポロンは音楽の神として有名です。

マンガ「坂道のアポロン」は小玉ユキ(こだまゆき、長崎県出身)の原作で、女性向け月刊漫画雑誌「月刊フラワーズ」に2007年11月から2012年3月まで連載されていました。そのあらすじは次の通りです。

1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校してきた男子高校生・西見薫
転校初日、バンカラな男・川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまり、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼馴染・迎律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の深堀百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。

出典:ウィキペディア

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坂道のアポロンは、1960年代後半の高校生活、そして当時のジャズを描いています。60年代のジャズについては当ブログでも、タモリのJazz観たけしとジャズ、60年代の新宿など何度か扱っています。
しかし、作者の推定年令(生年非公開)からは当時を経験した訳では無く、どちらかと云えば彼女の親の時代に近いと思います。

史上初の「少女ジャズマンガ!」であるこの作品に登場した楽曲で構成される「坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック」があります。

坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック

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収録曲は次の通りです。

  1. モーニン
  2. ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ
  3. いつか王子様が
  4. チュニジアの夜 (モノーラル録音)
  5. バット・ノット・フォー・ミー (モノーラル録音)
  6. アス・スリー
  7. ラヴ・フォー・セール
  8. イージー・トゥ・ラヴ
  9. マイ・フェイヴァリット・シングス
  10. バグス・グルーヴ (モノーラル録音)
  11. ブルー・トレイン
  12. マイ・ファニー・ヴァレンタイン

モダン・ジャズの入門用のオムニバスとしてもお薦めだと思います。このマンガを読む時のBGMとして聴けば、よりその世界に浸る事ができるかも知れません。

そしてこのマンガを原作としたTVアニメが、フジテレビ系列で2012年4月から6月に放送されました。その感動シーンをご覧下さい。

坂道のアポロン 文化祭シーン My Favorite Things〜SOME DAY MY PRINCE WILL COME〜Moanin’
http://www.youtube.com/watch?v=Pf9X0oaH1v4 (YouTube)

番組を見逃した方は、北米正規版のBD-BOX「Kids on the Slope Complete [Blu-ray]」がお薦めです。第1話から第12話までの全話が収録されており、音声は英語と日本語が切り替え可能で、特典映像も付いています。

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物語の最後は高校卒業から8年後のシーンで幕を閉じます。
東京で医学部を卒業し医師となった薫。偶然出逢った同級生の結婚式の写真で見付けた神父姿の千太郎。長崎の坂の上にある教会を訪ねて行って、離ればなれであった二人の再会と感動のジャム・セッションです。

坂道のアポロン 最終回 Moanin’
http://www.youtube.com/watch?v=SCSHyUaZYGM (YouTube)

このTVアニメで薫と千太郎のピアノ(最後のシーンはオルガン)とドラムを担当したのは、若手ジャズ・ミュージシャンの二人です。1986年生まれの松永貴志(まつながたかし、兵庫県出身)と1992年生まれの石若駿(いしわかしゅん、札幌市出身)です。

松永貴志は2003年に17歳でアルバム「TAKSHI」でメジャーデビューし、TV等の出演も多い若きジャズ・ピアニストです。

TAKASHI

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一方の石若駿は現役の東京藝術大学(打楽器科)の学生であり、ドラマーとして東京周辺でのライブ出演も行なっています。

彼らの熱演を聴くことのできるTVアニメ版の「アニメ 坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック」があります。

アニメ 坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック

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Sumida-Jazz_2012

すみだストリートジャズ メイン会場の錦糸公園から見たスカイツリー(2012年)

そして彼らの生演奏に触れる機会ですが、石若駿の方は8月17日(土)と18日(日)に開催される「第4回すみだ・ストリート・ジャズ・フェスティバル」に出演します。
若干15歳で「バークリー賞(グループ・キャンプ)」を受賞し、2009年夏のセミナー(5week)にも参加している俊英を確かめてみて下さい。

  • 17日 椎名豊Trio(トリフォニーホール小ホール/19:20-20:00)
  • 18日 Akihiro Yoshimoto Quartet(Cafe Typhoo/14:00-14:40)

このジャズ・フェスは毎年夏に開かれるお薦めのイベントです。スカイツリー周辺の全て無料のライブ会場をハシゴして、プロやアマの生音に触れるのも良いと思います。
メイン会場ではビールや焼きソバなどの飲食ブースもありお祭り気分に浸れます。

もう一人の松永貴志は10月に第一生命ホール(東京)でトリオでの演奏会があります。

チケットぴあ 一般発売 / 松永貴志ピアノ・トリオ | 2013/10/2(水) |
第一生命ホール(東京都)
icon

私の高校生の頃は「坂道のアポロン」と同じ時代でしたが、ジャズに触れる機会は多くはありませんでした。
今の若い世代ではごく当たり前にジャズも身近な存在だと思います。中学生や高校生で頭角を現すプレーヤーも珍しくありません。

雑誌「JaZZ JAPAN Vol.23(JUL.2012)」に「坂道のアポロン」特集記事がありました。その中に「ジャズ青春群像:2012年のアポロン」と称する3人の対談が載っています。

JAZZ JAPAN Vol.23

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当時23歳でサックスの纐纈歩美(こうけつあゆみ、1988年 -、岐阜県出身)、19歳で同じサックスの中島あきは(なかしまあきは、1992年 -、和歌山県出身)、21歳でギターの井上銘(いのうえめい、1991年 -、神奈川県出身)によるものです。
第4回サマージャズレヴォリューションのステージを終えてのものでした。このイベントは日本音楽家協会(略称:日音協)の破産により今年はありませんが、日本ポピュラー音楽協会主催の同様のイベント「サマージャズ」が8月24日(土)に日比谷公会堂(東京)で開かれます。こちらもお薦めします。中島あきはが出演しています。

チケットぴあ一般発売 / 第45回 サマージャズ | 2013/8/24(土) |
日比谷公会堂(東京都)
icon

尚、この対談より後になりますが、中島あきはと井上銘の二人はバークリー音楽大学に留学しています。現役バークリー生の二人は秋学期が始まる9月までは日本での演奏活動を行なっているようです。
中島あきはについては横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)及び(2)で紹介していますので、ここでは井上銘の1stアルバムの曲からその完成度の高い演奏をお聴き下さい。

FIRST TRAIN / MAY INOUE
http://www.youtube.com/watch?v=VDFtiZut1N8 (YouTube)

ファースト・トレイン

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横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(2)


横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)の続き

IMG_2235審査発表の場に、グランプリを受賞した「あきは・みさき・BAND」のメンバーの誰一人ステージに現れないことに、怒り心頭、憤慨する審査委員長(代理)。
グランプリの賞状と賞品を受け取ったのは、主催者側の関係者と覚しき人物でした。
予め主催者側には「審査発表時の欠席」の了解を得ていたようですが、審査員の誰にもその情報は伝わっていなかったようです。

「時間も遅くなっていたし、遠くから来ている高校生のことだから、結果を待たずに帰ったのだろう。」位に思っていました。審査委員長(代理)の怒りは最後まで解けなかったようです。

しかし、後日判明した事実は全く別の理由でした。
「金沢ジャズストリートコンペティション」が同じ日に開催されており、こちらでも「グランプリ」を受賞し、副賞の「ニューヨークでのライブ出演の権利」も得ていたようです。
コンペの翌日は、グランプリ・バンドとして金沢ジャズストリートにおけるライブ演奏も披露しています。

横浜と北陸の金沢との移動距離を考えれば、主催者側の配慮等があったと思いますが、前代未聞のJAZZコンペ同日グランプリの快挙だった訳です。

そんなできごとが、翌年からの中止の理由とは思えませんが、今年こそ、「横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション」の復活を期待したいものです。

スーパー女子高校生のその後ですが、2009年最強プレイヤーズ・コンテスト(リットー・ミュージック主催)のでアルトサックス部門の「初代グランプリ」も獲得している「あきは(中島あきは)」は、昨年の秋学期よりバークリーに留学し、更なる飛躍を目指しています。
一方の「みさき(中道みさき)」は昨春高校を卒業し、国立和歌山大学に進学しています。学業の傍ら音楽修業の方も続けているようです。
昨春にはバークリー・グルーブキャンプでグランプリ受賞、その後のボストンでのバークリー・サマーキャンプ(5 week)にも招待参加し、研鑽を積んでいるようです。
華奢な体格であっても、「正確なリズム」と「しなやかなバチさばき」の小気味良いドラムに磨きがかかることを楽しみにしています。
5 weekの時の「タイガー大越(バークリー教授)アンサンブル」よる2012年8月の映像があります。

Tiger Okoshi Fusion Ensemble|Bubble Dance @Boston(BPC)

その色々あったコンペティションでしたが、ゲスト演奏として「審査員スペシャルバンド」による演奏もありました。結構豪華な顔ぶれでした。
岡野等(tp)、谷口英治(cl)、細野よしひこ(g)、KANKAWA(org)、板橋文夫(p)、新澤健一郎(p)、井野信義(b)、木村由紀夫(ds)

そして、前年のグランプリバンドの演奏も楽しめました。
山田拓児クインテット:山田拓児(as)、谷殿明良(tp)、田窪寛之(p)、佐藤”ハチ”恭彦(b)、二本松義史(ds)
グランプリ獲得時のメンバーからトランペットとベースが代役となっています。オリジナル・メンバーはそれぞれ中西暁子(tp)、須川崇志(b)でした。
洗足学園のジャズコースを経てバークリー音大を卒業した山田拓児の呼び掛けで、コンペ出場のために結成したバンドのようでした。
洗足学園やバークリー時代の仲間による構成となっており、山形在住の中西を除き、首都圏のライブハウス等で実績を積んでいるメンバーです。

代役ベースの佐藤は既に中堅ベーシストとして知られていますが、山田を始め、若手ミュージシャンの今後の活躍に期待したいと思います。
ジャズの街、「横浜」のライブハウスへの出演機会も多くあるでしょう。

現在このグループによる活動は無いようですが、各々の実力を買われれ、それぞれが活躍の場を広げていますので紹介しておきます。

山田拓児(1980年、札幌生まれ)
大坂昌彦(d)グループ、鈴木良雄(b)”Generation Gap”で活動。

大坂昌彦 | Assemblage

 

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田窪寛之(1981年、茨城県古河市生まれ)
川嶋哲郎(ts)カルテットの他、自己のグループで「関内:Jazz Is」等へ出演しています。

川嶋哲郎カルテット | 祈り

 

祈り

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須川崇志(1982年、群馬県伊勢崎市生まれ)
2010年より日野皓正(tp)のバンドの正ベーシストに抜擢され、東京Jazz2011にも出演しています。

TERUMASA HINO h FACTOR : BLUE NOTE TOKYO 2012 trailer

横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)


Hiroさんがジャズの街「横浜」で紹介した「横濱ジャズプロムナード」ですが、その楽しみ方は幾つかあります。

一般的には、有料のフリーパス(当日:5,000円、前売り:4,000円)を購入して、お目当てのミュージシャンやバンドを中心に「ホールライブ」や「Jazz Club」めぐりだと思います。開催2日間共通のの「両日券」や「ペア券」を購入すれば、更に安くチケットが買えます。
日本でも、これだけ多くのジャズ・ミュージシャンが出演するイベントは他に無いと思います。大ベテランから若手まで、多少のジャズ好きでも、知っているミュージシャンに出会えると思います。

もう一つは、市内の街角や観光スポットがステージになる「街角ライブ」です。ジャズの音色に耳を傾けながら、秋の「横浜みなとみらい周辺のぶらり散歩」を楽しむのも良いでしょう。
また、無料ライブ会場となっている「ランドマークプラザ」では、若手ジャズ・ミュージシャンの演奏も楽しむことができます。
「街角ライブ」なら、食事やショッピング以外の余計な出費はありません。

そして、私が個人的に一番楽しみにしているのが「ジャズ・コンペティション」です。
新人ミュージシャンの登竜門として位置付けられるこのコンペティションは、ジャズプロムナードの開催日より前に決勝大会が行われました。
そしてジャズ・プロムナードでは、この大会のグランプリ・バンドのライブ演奏を、「ランドマークプラザ」で楽しむことができました。比較的音響効果も良く、通りがかりに誰でも楽しめる絶好のライブ会場です。

この「ジャズ・コンペティション」ですが、2011年と2012年と2年連続で開催されていません。非常に残念なことです。

その最後になった2010年の「ジャズ・コンペティション」は、「横浜赤レンガ倉庫1号館」ホールで行われました。

並み居る実力派バンドを尻目にグランプリを獲得したのは、スーパー女子高校生(当時)二人が中心の「あきは・みさき・BAND」でした。
グランプリ獲得後、ジャズプロムナード1日目にランドマークプラザで行ったライブ演奏の映像があります。

あきは・みさき・BAND|Byrd Like @YOKOHAMA JAZZ PROMENADE 2010

サックスの中島あきは(なかしまあきは、1992年和歌山県生まれ)は高校3年生、ドラムの中道みさき(なかみちみさき、1993年大阪府生まれ)は高校2年生でした。
二人は2008年にそれぞれ16歳と15歳で出場した、「神戸ネクストジャズ・コンペティション」の決勝大会で知り合い、バンド結成に至ったようです。
この時「みさき」は最年少での決勝進出でした。
「あきは」は中学入学の頃流行った上野樹里主演の「スウィング・ガールズ」に憧れ、「みさき」は小学6年生の時に「上原ひろみ」に感銘を受け、それぞれ「JAZZ」に傾倒したようです。
その時の「ジャズ・コンペティション 2010」入賞者は次の通りです。

  • グランプリ:あきは・みさき・BAND
  • ベストプレイヤー賞:中道みさき(ドラム)from あきは・みさき・BAND
  • ジャズクラブ賞&洗足学園音楽大学賞:二見勇気トリオ
  • 横浜市民賞:山吹桜・東野恵祐Duo
  • よしだまちアート&ジャズタウン賞:嘉本信一郎トリオ

それぞれ既に実績のあるバンドです。
「山吹桜・東野恵祐Duo」はバークリー音楽大学を卒業したばかりの二人組みでした。
これらのバンド以外に、「既に、新人とは言い難い」として賞を逃したグループには、同大のパフォーマンス、ジャズコンポジション学科を首席で卒業したばかりの伊東亜紀子(Flute)率いる、多国籍の「Happy Dreams」が出場していました。
全員がバークリー卒の「Happy Dreams」による彼女のアルバム、「伊東亜紀子|メモリー・レーン~思い出の小道」(2011年)があります。

メモリー・レーン~思い出の小道

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お洒落なブラジリアン・サウンドに仕上がっています。
尚、このアルバムには、monologことYuki Kanesakaがレコーディング&ミックス・エンジニアとして参加しています。
その中の代表曲、「エウ・アーモ・オ・ブラジル(Eu amo o Brasil)」の映像があります。彼女がバークリー時代に行った、BPC(Berklee Performance Center)における演奏風景です。
三重県桑名のお姫様コンテスト優勝経験を持つ、彼女の演奏をご覧下さい。

Akiko Ito|Eu amo o Brasil
http://www.youtube.com/watch?v=6JYtZtecYYQ (YouTube)

審査の舞台裏では喧々諤々(けんけんがくがく)、意見は色々あったと思います。更に、大変だったのは結果発表でのできごとでした。

結果発表も大詰め、最後の「グランプリ」発表の際に、大問題が起きました。
審査委員長(本人は委員長代理を主張していました)の、ピアニスト板橋文夫(1949年生まれ)による発表の時、「あきは・みさき・BAND」のメンバーは誰一人ステージに現れなかったのです。

 横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)に続く