ウェスト・コーストの女性シンガーソングライター(1)「ローレン・ウッド」


「ジュリア・ロバーツ」、「リチャード・ギア」主演による1990年公開の映画「プリティー・ウーマン」は世界中で大ヒットとなり、ご覧になった方も多いかと思います。
ストーリーの良さはもちろんですが、私が一番印象に残ったのがジェット機でデートするシーンで流れた「フォーレン(Fallin)」という挿入曲でした。

ローレン・ウッド(Lauren Wood) | フォーレン(Fallen)
https://www.youtube.com/watch?v=aGpOcVy2A8I (YouTube)

この曲を歌ったのが私の大好きなシンガーソングライター「ローレン・ウッドLauren Wood)」です。
映画の大ヒットとともにこの曲が注目されますが、オリジナルは1981年リリースのアルバムに収録と古いのですが、この映画で初めて聴かれた方も多いかと思います。

また、サウンド・トラックもこの曲をはじめ、ナタリー・コール、デヴィッド・ボウイなど層々たるアーティストが参加するなど、こちらも全世界で1,700万枚を超える大ヒットとなりました。
もちろんタイトルとなった「ロイ・オービソン」の「プリティー・ウーマン」は皆さんご存知の大ヒット曲です。

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ローレン·ウッドを聴く切っ掛けは当時ジェイ・グレイドンがプロデュースやミュージシャンとして参加したアルバムを聴きまくっていた中の1枚でした。
このアルバムでファンとなり以降にリリースのアルバムなどを購入し聴きましたが、今回はアルバムとともにローレン・ウッドを紹介します。

タイトルにも書いたようにローレン・ウッド(本名アイリーン・ラッパポート)はウェスト・コーストというイメージが強いのですが、出身はアメリカ東部のペンシルベニア州のピッツバーグです。

幼い頃から両親にロックン・ロールなどのレコードを買い与えられ音楽に接し楽器を始め、既に10歳の頃にはオリジナルを作っていたそうです。

やがて10代半ばに従姉妹でヴィオラ奏者のノヴィ(アイリーン・ノヴォッグ | Ilene Novog)らとともに「Rebecca & The Sunnybrook Farmers」というグループを地元ピッツバーグで結成し、1969年にはアルバムもリリースしますがヒットとはならず解散となります。
※YouTubeでこのグループ名で検索して頂ければ曲を聴く事ができます。

1970年にローレン·ウッドとノヴィ、そしてメンバーでベーシストのアニー・タエ(Ernie Eremita)の3人は意気投合し、新たなグループとしての活動を目指し拠点をロサンゼルスへと移します。
ロサンゼルスでは音楽活動をしながら積極的な売り込みをかけ、やがてワーナー・ブラザースの大物プロデューサー「テッド・テンプルマン」の目に留まり「チャンキー・ノヴィ&アニー」として1973年にレコード・デビューとなります。
因みにまだこの当時はローレン・ウッドではなく、本名、そしてニックネームのチャンキーを名乗り、ローレン・ウッドという名前は後にソロ活動となった際に自らが付けた芸名です。

アルバムは「Chunky, Novi & Ernie (1973年)」,「Chunky, Novi & Ernie (1977年)」と同名のタイトルですが2枚リリースされました。
私は参加ミュージシャンからもセカンドアルバムが気に入っています。

セカンドアルバムよりこの曲を紹介します。

チャンキー・ノヴィ&アニー(Chunky, Novi & Ernie) | キャント・ゲット・アウェイ・フロム・ユー(Can’t Get Away From You)
https://www.youtube.com/watch?v=YVUnLBxYqM0 (YouTube)

残念ながらテッド・テンプルマンが関わったと言えヒットとはならず4年間は下積み活動だったようです。
日本でも知名度が低かったのか私も後に知りCDで聴きましたが、その初となるCDの復刻も日本という事からもアメリカでの評価が伺えます。

ただ、テッド・テンプルマンとの関係を築けた事により彼がプロデュースしたアルバムに関わる事となり、紹介したこの曲は「ニコレット・ラーソン」がファーストアルバムでカバーしています。
同年にデビューした「ヴァン・ヘイレン」の「エディ・ヴァン・ヘイレン」がクレジットに「Lead Guitar ?」と名前を伏せてリード・ギターで参加した曲として話題となりました。
また「ドゥービー・ブラザース」の全米No.1となった大ヒット曲「ブラック・ウォーター」の印象に残るヴィオラはノヴィの演奏で、こちらもアルバムにもクレジットされています。

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残念ながらヒットとはならずグループとしてはこの2枚のアルバムで解散となります。

解散後もテッド・テンプルマンと繋がりがあり、1979年にローレン・ウッドとしてソロ・アルバムのリリースとなります。

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左「Lauren Wood(1979年)」、右「Cat Trick (1981年)」

1979年リリースの「Lauren Wood(邦題名:恋のトライアングル)」が私が聴き始める切っ掛けとなったアルバムです。
ただレコード・ジャケットは表はローレン・ウッドのソロといったデザインですが、、ジャケットの裏やライナーにはノヴィとアニーの写真も大きく掲載されミュージシャンとしても参加するなど、チャンキー・ノヴィ&アニーの3作目として作られたようですが、なぜソロ・アルバムとなったかの経緯は解りませんが、ウェスト・コーストらしいポップな作りとなり、数少ない女性のAORアルバムといった内容かと思います。

アルバムよりA面1曲目となる「行かないで」を紹介します。
マイケル・マクドナルドがコーラスで参加し全米最高24位のヒットとなりました。

ローレン・ウッド(Lauren Wood) | 行かないで(Please Don’t Leave)
https://www.youtube.com/watch?v=6C3y3dqO6EY  (YouTube)

 

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こちらのジャケット写真は、リンク先のAmazon.co.jpで、ご覧いただけます。

そして1981年にリリースされたのが「Cat Trick(邦題;キャット・トリック)」です。
このアルバムはテッド・テンプルマンから離れ、新たに「クラッキン」の「リック・チューダコフ」と「ピーター・ブネッタ」の売れっ子2人をプロデューサーに迎え作られました。
ファーストアルバムが自身の思った内容とはならなかったのか、R&B好きとしてはもっとソウルフルなアルバムを作りたく2人を迎えたと何かで読んだ事があります。

ファーストアルバムよりも洗練された内容となっており、女性版ブルー・アイド・ソウルといった雰囲気を聴かせる内容でどの曲も良く、AORの名盤としてファンからも評価の高いアルバムだと思います。

冒頭で紹介したフォーレンは元々ニコレット・ラーソンのために書いた曲でしたが、このアルバムでセルフ・カバーとして収録されました。
そしてプリティー・ウーマンの大ヒットとともにこのアルバムも再注目される事となりました。

このアルバムより私の好きな曲を紹介します。
デュエットはプロデューサーの2人でお馴染みの「ロビー・デュープリー」です。

ローレン・ウッド(Lauren Wood) | ワーク・オン・イット(Work On It)
https://www.youtube.com/watch?v=zJtRDl7pO5c (YouTube)

キャット・トリック

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ソロとしてリリースされた2枚のアルバムはCDで復刻されましたが既に廃盤となり、オークションなどの中古価格も高価となっています。
この2枚の再復刻を望む方は多いかと思います。

ワーナー・ブラザースとはこの2枚で離れてしまいます。

その後は他のアーティストやテレビ番組、CMへの楽曲提供と幅広く活動していたようですがアルバムのリリースは無く日本でも忘れられた存在となってしまいました。
私もですが何年も経ってプリティー・ウーマンでフォーレン流れたのにはファンの方は驚かれたのではと思います。

そしてキャット・トリックから16年、映画から6年経って日本でアルバムのリリースとなります。
自宅のスタジオ(映画の印税で作られたとの事)で自費で作ったアルバムですが、これに目を付けた日本のレーベルによってリリースされました。

私もリリースを知り購入しましたが前2作のようなAORといった雰囲気は無く、これが現在のローレン・ウッドなのかと聴く機会は少なく期待していただけに残念でした。

ローレン・ウッドは後にオリジナル・レーベルを立ち上げ、このアルバムのU.S.バージョンをアメリカでリリースしています。

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そして2006年にやはりオリジナル・レーベルよりアルバムがリリースとなります。
前作が期待外れだっただけに購入は迷ったのですが、ファンとしては聴いてみたいとという気持ちでの購入でしたが、ファーストアルバム、セカンドアルバムの派手さはありませんが、私の好きなローレン・ウッドが蘇ったのかと満足のいくアルバムかと思います。

「ザ・ゾンビーズ」の「二人のシーズン」のカバーも良いですが、私はこの曲を聴くとフォーレンの頃のローレン・ウッドを感じます。

ローレン・ウッド(Lauren Wood) | コントラディクション(Contradictions)
https://www.youtube.com/watch?v=AgzfkZFPRyM (YouTube)

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最近の活動についてはオフィシャル・サイトを見てもニュースも昨年の春以降の更新も無いようで詳しい情報は知りませんが、曲作りの良さや歌声は定評あるだけにアルバムが4枚とは少く、ファンとしては新たなアルバムのリリースを期待しています。

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