ラジオで聴いた「荒木一郎」の「星に唄おう」


1968年からのザ・パンチ・パンチ・パンチの放送が開始されたあたりでは、「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」、「バイタリス・フォーク・ビレッジ」、「東芝ヤング・ヤング・ヤング」、そして「星に唄おう」など、深夜ラジオの始まる前の時間帯の放送もよく聴いていました。
中でも、「星に唄おう」はパーソナリティの「荒木一郎」の個性が何か心地よく伝わる番組でした。日々の出来事を淡々ときかせ、また、番組の中で生ギターを手に、弾き語りで自作の歌を歌うのがとても印象的で記憶に残っています。

そして、この「荒木一郎」の「星に唄おう」のテーマ音楽が「空に星があるように」でした。この曲については、Kojiさんが、以前空に星があるように~ボサノヴァ・バージョンと聞き比べで紹介しています。

荒木一郎の最大のヒット曲は、やはり、「空に星があるように」(1966年9月発売)で、B面は「夕焼けの丘」でした。
荒木の歌はメロディも素敵なのですが、歌詞がとても叙情的で美しい歌詞です。10代の私たちには哲学的でさえありました。

「空に星があるように」
空に星が あるように
浜辺に砂が あるように
ボクの心に たった一つの
小さな夢が ありました

風が東に 吹くように
川が流れて 行くように
時の流れに たった一つの
小さな夢は 消えました

淋しく 淋しく 星を見つめ
ひとりで ひとりで 涙にぬれる
何もかも すべては
終わってしまったけれど
何もかも まわりは
消えてしまったけれど

春に小雨が 降るように
秋に枯葉が 散るように
それは誰にも あるような
ただの季節の かわりめの頃

「今夜は踊ろう」(1966年発売)は、リズム、メロディともにアメリカンポップスっぽい感じです。海辺のキャンプファイヤーの燃え盛る松明の廻りで、ポニーテール、フレアスカートで踊りあかしている女の子たちのイメージが浮かんできます。

荒木一郎|今夜は踊ろう
https://www.youtube.com/watch?v=TBDv78nj9rA (YouTube)

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「いとしのマックス」(1967年発売)は、曲調はまさにGS(グループ・サウンド)で、ブルー・コメッツ風です。

荒木一郎|いとしのマックス
https://www.youtube.com/watch?v=LRKrD-jsIDM (YouTube)

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「ブルー・レター」(1968年発売)は、GSの「ザ・ダイナマイツ」がバック演奏を担当しました。

荒木一郎|ブルー・レター
https://www.youtube.com/watch?v=BTvoeURipng (YouTube)

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このころはGS全盛期。「ブルー・レター」もGSの各バンドの演奏する曲に似ています。しかし、やはり荒木一郎特有のクールなところが個性的に聴こえてきます。そして、歌詞が片思いで叶わぬ恋の物語になっています。そのころ流行っていた、加山雄三の明るいおおらかな曲ともまた、ちょっと違った曲調でした。そっと静かなインパクトと人気のあった曲でした。

荒木一郎の曲は独特の世界観があるように思います。妙に、引いていて、憂いがあり、それで都会的に洗練されていて、クールです。聴いて熱くなる曲ではありません。だけど、なんとなく口ずさんでいる曲です。

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