パーカッショニストを聴く夏(1)「ラルフ・マクドナルド」


季節は夏真っ盛りです。
夏好きの私にとって、大好きなラテン・テイストのアーティスト、曲はジャンルを問わず、この時期にピッタリかと思います。

今回の紹介するのはラテン・ミュージックに欠かせない楽器「パーカッション」、そして、それらを奏でる「パーカッショニスト」の3人です。

最初の紹介はCDで復刻されました(1)にも登場したニューヨークを代表するパーカッショニスト「ラルフ・マクドナルドRalph MacDonald)」です。

CDで復刻されました(1)はウィリアム・ソルターのCD復刻の紹介でしたが、ラルフ・マクドナルドはパーカッショニストの第一人者でありますが、ウィリアム・ソルターとのコンビで、数多くのヒット曲を手がけた作曲家としても知られています。

1944年、ニューヨークのハーレム生まれのラルフ・マクドナルドは、トリニダードからの移民でニューヨークのラテン音楽界では名の通ったミュージシャンの父親からスティール・ドラムを習い、17歳で「バナナ・ボート」の大ヒットで知られる「ハリー・ベラフォンテ」のバンドに加入します。
このバンドで6年ほど活動しますが、そこでメンバーのウィリアム・ソルター、ウィリアム・イートンと出会い、この出会いにより作曲にも力を入れるようになります。

その後1967年からニューヨークで本格的にスタジオ・ミュージシャン、セッション・ミュージシャンとして活動を開始します。
1970年にロバータ・フラックのバンドに参加しますが、ミュージシャンに留まらず作曲家としても関わり、そこで誕生したのがロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのデュエットによる「Where Is The Love(邦題:恋人は何処に)」という曲で、この曲は1972年にBillboardのポップ・チャートで5位を獲得し、この曲で作曲家としての地位を築きます。

その後、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just The Two Of Us(邦題:クリスタルの恋人たち)」をはじめ数多くのヒット曲を生み出した事は皆さんご存知かと思います。

当時クロスオーバー、フュージョンを聴き始めた私がパーカッショニストというのを初めて知ったのがラルフ・マクドナルドとスティーブ・フォアマン(ジェントル・ソウツ)でした。

特にボブ・ジェームスなどニューヨーク系のアーティストが好きでレコードを購入しよく聴きましたが、ほとんどのアルバムにラルフ・マクドナルドの名前がクレジットされていた事を覚えており、その活躍の凄さを伺えました。

今ではYouTubeで多くのライブ映像を見る事が出来ますが、インターネットの無い当時はレーザーディズクでグローヴァー・ワシントン・ジュニアのライブ、吉田美和のライブなどを購入し、動くラルフ・マクドナルドを見た時は感動しました。
定番の両手にピコピコハンマーを持って頭で鳴らすのには笑いました。

そして、トップ・ミュージシャンとしての活動と並行し、1976年に初のリーダー・アルバムとしてリリースされたのが「Sound Of Drum」です。

このアルバムはレコード、CDと購入しましたが、私の一番好きなアルバムです。
収録曲もヒット曲のWhere Is The Love(ハーモニカのソロはトゥーツ・シールマンス)や、1975年リリースのグローヴァー・ワシントン・ジュニアのアルバムのタイトルともなった「Mister Magic」が収録されています。
私はMister Magicはこのアルバムのラテン(サルサ)・アレンジが最高かと思います。

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ホエア・イズ・ザ・ラヴ (Where Is the Love)
https://www.youtube.com/watch?v=3CQUcmWty8Q (YouTube)

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ミスター・マジック(Mister Magic)
http://www.youtube.com/watch?v=_Aq08pk_SdE (YouTube)

アルバムは廃盤となってしまいましたが、のちにリリースされた「Just The Two Of Us(こちらも廃盤(?)」でもセルフ・カバーしています。

 

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このファースト・アルバム以降も多くのアルバムをリリースし私もほとんど購入しましたが、何れも夏に聴くのにピッタリのアルバムです。

私のお気に入りの曲を何曲か紹介します。
「Mango Island」は「蝶々夫人」をモチーフにした曲で、スティール・ドラムが心地よいです。

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ユー・アー・イン・ラヴ(You Are In Love)
http://www.youtube.com/watch?v=wvpNRtJCqNs (YouTube)

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ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | マンゴ・アイランド(Mango Island)
http://www.youtube.com/watch?v=uEjLNT_-cpc (YouTube)

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ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | シーブリーズ(Seabreeze)
http://www.youtube.com/watch?v=A6dwuVH1Vj0 (YouTube)

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他のアルバムにつきましてはラルフ・マクドナルドの公式サイトにアルバム紹介がありますのでご覧いただければと思います。

最後となりますが、ラルフ・マクドナルドは残念ながら、2011年に肺癌のため亡くなられてしまいました。67歳でした。

1992年のライブと音源としては古いのですが、2012年にリリースされた「リチャード・ティーRichard Tee)」の「リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992」が私にとってラルフ・マクドナルドの遺作となってしまいました。もちろんメインのリチャード・ティーもですが。

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パーカッショニストを聴く今年の夏(2)へ続く

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