新・名盤探検隊のお気に入り(1) 「オーリアンズ」と「ジョン・ホール」


1998年から2000年にかけて「名盤探検隊」というCD復刻シリーズがリリースされました。
タイトルのとおり、過去の名盤をCDとして復刻するといったもので、このシリーズで初CD化となったアルバムもあります。レコードを擦り切れるほど聴いていた方には待ち望んでいたシリーズでもありました。
私も「フィフス・アベニュー・バンド」をはじめ何枚か購入しました。

その名盤探検隊が2013年にリニューアルし、「新・名盤探検隊」としてリリースとなりました。
発売元のワーナー・ミュージック・ジャパンのコメントです。

新・名盤探検隊

帰ってきた名盤探険隊、遂に再出発!
昨年来再結成を計画していた“新・名盤探険隊”がようやく再び素晴らしい音盤を探す旅に出ます。“新・名盤探険隊”は1998年から2000年にかけて好評を博した同名シリーズの リニューアル版で、当時発売になった作品と今回初めて発売になる作品の混成部隊となり ます。
いずれも2013年の現在でも鑑賞に堪えうる優れた作品です。まず21タイトルをリリース、 以後続々と魅力的なタイトルを連続して音楽ファンのもとにお届けします。

このシリーズの第1弾がリリースされたのは2013年4月でした。すでに2014年も6月の第11弾までリリースが決まっています。

今回は新・名盤探検隊から私が購入し、お気に入りのアルバムを何枚か紹介したいと思います。
すでにリリースから1年となるアルバムの紹介など話題としては古いと思われるかもしれませんが、私もリリースされた事は知ってはいましたが、最近になっての購入という事でご理解ください。

オーリアンズ(Orleans)

  • 歌こそすべて(Let There Be Music)(1975年)
  • 夢のさまよい(Waking and Dreaming)(1976年)

最初のアルバムは「オーリアンズ」の「歌こそすべて」と「夢のさまよい」です。

オーリアンズは1972年にニューヨーク州ウッドストックで結成されたグループです。

メンバー

  • ジョン・ホールJohn Hall)/ギター、ノーカル
  • ウェルズ・ケリーWells Kelly)/ドラム、パーカッション、キーボード、ボーカル
  • ラリー・ホッペンLarry Hoppen)/キ-ボード、ギター、トランペット、ボーカル
  • ランス・ホッペンLance Hoppen)/ベース、ボーカル

結成当初はジョン。ウェルズ、ラリーの3人でしたが、まもなくラリーの弟、ランスが参加し4人となります。

オーリアンズというネーミングは、敬愛し影響を受けたミュージシャン、アラン・トゥーサン、ミーターズの活躍の場でもあるニューオーリンズ(New Orleans)にちなんで付けられたそうです(英語発音ではニュー・オーリアンズ)。

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ニューオーリンズの音楽に影響を受けたもう1つのグループが「リトル・フィート」で、当時は西のリトル・フィート、東のオーリアンズなどと比較される事もありました。
私もオーリアンズを初めて聴いた時は、曲もですが、演奏、歌声そしてコーラスの心地良さからもウェスト・コーストのグループとばかり思ってました。最初に聴いたダンス・ウィズ・ミーの印象が強いからかも知れません。
逆にロサンゼルスのリトル・フィートのほうがニューオーリンズ色が強いのではと思いました。

オーリアンズも人気とともにアルバム制作やコンサート活動など多忙となりますが、やはり音楽上の意見の食い違いなどが生じ、1977年にはメインであるジョンが脱退し、メンバーを入れ替えたりと活動は継続しますが長くは続かず、1982年に活動を休止します。
休止中にウェルズが亡くなってしまいますが、1986年に初期の3人により再結成となり、現在もアルバムのリリースやコンサート活動を行っています。

オーリアンズのアルバムについてですが、ABCレコードからファースト・アルバムをリリースしましたがヒットとはなりませんでした。続くMAHALO_PIC_O_2セカンド・アルバムにおいてはヨーロッパ、日本(国内盤が少しだけ市場に流れたとの事)のみのリリースで、アメリカでも1974年にリリースを予定していましたが出荷直前に中止となり、幻のアルバムとも言われました。
このセカンド・アルバムを最初にCD復刻したのも日本でした。
私もこのCDを購入しましたが、このアルバムには大ヒットとなるダンス・ウィズ・ミーも収録されています。
また、ジャケット・デザインも当時のオリジナル・ジャケットが使用され、アルバム名には「Dance With Me」と書かれています。

やがてABCレコードからアサイラム・レコードに移籍し、1975年にリリースされたのが「歌こそすべて」で、オーリアンズにとってはサード・アルバムとなります。
収録曲はすべて新録音ですが、セカンド・アルバムから「ダンス・ウィズ・ミー」とアルバム・タイトルでもある「歌こそすべて(Let There Be Music)」が取り上げられています。
2曲ともセカンドと基本アレンジは変わりませんが、ダンス・ウィズ・ミーは間奏にマンドリンやピアニカを取り入れるなど歯切れもよく、ポップなサウンドになったかなと思います。
また、ダンス・ウィズ・ミーもようやくこのアルバムからシングル・カットとなり、ビルボードで最高6位の大ヒットとなります。

オーリアンズ(Orleans) | ダンス・ウィズ・ミー(Dance With Me)
http://www.youtube.com/watch?v=iUor997xP14 (YouTube)

歌こそすべて

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もう1枚の「夢のさまよい」は1976年にリリースされました。
このアルバムからメンバーに「ジェリー・マロッタJerry Marotta)」がドラムとして参加し、ツイン・ドラムとなります。
また、このアルバムからシングル・カットされたスティル・ザ・ワン(Still The One)もビルボードで最高5位を獲得します。

オーリアンズ(Orleans) | スティル・ザ・ワン(Still The One)
http://www.youtube.com/watch?v=0aVgFDEiUlI (YouTube)

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ジョン・ホール(Jhon Hall)

  • ジョン・ホールの世界(Jhon Hall)

続いて紹介するアルバムは「ジョン・ホールJhon Hall)」の「 ジョン・ホールの世界(Jhon Hall)」です。

ジョン・ホールは前記のとおり、オーリアンズのリーダー、ギタリストです。

ジョン・ホールはミュージシャンとしての経歴も古く、オーリアンズ結成前も1967年にカンガルーというグループでアルバムのリリースやブロードウェイの劇場への作曲活動などを行い、その後セッション・ギタリストとして活動を開始、タジ・マハール、ジョン・サイモンなどのレコーディングに参加するなど、当時から名ギタリストとして認められ、そのテクニックがオーリアンズでも発揮されます。

今回紹介するジョン・ホールの世界は1977年のオーリアンズ脱退後、1978年にリリースされたソロとしてはセカンド・アルバムとなります。
このアルバムがファースト・アルバムと思われるかもしれませんが、1970年とオーリアンズ結成前にファースト・アルバム「Action」がリリースされています。

アルバムは全曲とも私のお気に入り曲ばかりですが、アレンジではギターを何回も重ねたりとギターの使われ方が良く、やはりギタリストが作ったアルバムだなと思う仕上がりです。

ジョン・ホール(John Hal)| ナイト(Night)
http://www.youtube.com/watch?v=CMLaL7vue8E  (YouTube)

ソロとしてのジョン・ホールですが、1970年代から反核・反原発活動を積極的に行い、ミュージシャンとしては1979年のスリーマイル島の原子力発電所事故が発端となった原発反対運動の1つとして、ニューヨーク、マジソン・スクウェア・ガーデンで開催された「ノー・ニュークス(No Nukes)コンサート」にも参加しています。
そして、このコンサートのテーマともいえるのがサード・アルバム「Power」で、こちらも一度CD化されましたが廃盤となり、中古盤も高価と手が出せず、このアルバムの再発を希望するファンの方は多いのではと思います。

また、ご存知の方も多いかと思いますが、反核・反原発活動からジョン・ホールは政治活動へと進みました。
最初は地元の議員からスタートし、その後2006年11月に行われたアメリカ中間選挙で、ニューヨーク州の19区から民主党より下院議員に立候補し当選となり、2011年まで下院議員を務めています。
そういえば、スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズに在籍したギタリスト「ジェフ・”スカンク”・バクスター」も、軍事アナリスト、そしてアメリカ国防総省の軍事顧問となっています。

オーリアンズでも書きましたが、1986年に初期の3人によりオーリアンズが再結成となり、政治活動などで不在となることもありましたが、現在もアルバムのリリースやコンサート活動を行っています。

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新・名盤探検隊のお気に入り(2)へ続く

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