思い出のドーナツ盤(2)「ロビン・トロワー」~「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」


思い出のドーナツ盤(1)の続き

今回もイギリスの曲を紹介します。

ロビン・トロワー 最初に紹介する曲は「ロビン・トロワーRobin Trower)」の「カレドニア(Caledonia)」(1976年)です。

ロビン・トロワーは1959年にゲイリー・ブルッカー、クリス・コッピングらとともにR&Bバンド「パラマウンツ」を結成、途中メンバーの入れ替わりもありますが、6枚のシングルをリリースするなど、「イングランド最高のR&Bバンド」などと呼ばれていました。
1966年に解散、解散後にゲイリー・ブルッカーが結成したのが当ブログでも紹介の「プロコル・ハルム」です。
当初、ロビン・トロワーは別のグループを結成し活動しますが、プロコル・ハルムは大ヒットとなったデビュー・シングル「青い影」のレコーディング直後にドラム、ギターが解雇、脱退となり、その補充としてゲイリー・ブルッカーの誘いにより1967年に「プロコル・ハルム」のメンバーとなります。
メンバーとして活動も順調なロビン・トロワーでしたが、ジミ・ヘンドリックスとの出会いは自身のギター・スタイルをも変えるほど影響され、そのスタイルはやがて他のメンバーとの音楽性の相違となり、1971年に「プロコル・ハルム」を脱退します。
脱退後はソロとして活動を開始しアルバムもリリース、セカンド・アルバムがアメリカでもヒットし、アメリカでも人気となります。

今回紹介する 「カレドニア」はサード・アルバム「Long Misty Days」からのシングル曲ですが、印象に残るギター・カッティングの良さと、ブリティッシュ・ロックとしてはポップなメロディーで気に入った曲でした。

ロビン・トロワー(Robin Trower) | カレドニア(Caledonia)
http://www.youtube.com/watch?v=iW2ljETmqWY (YouTube)

Long Misty Days / In City Dreams

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クリスティー2曲目は「クリスティーChristie)」の「イエロー・リバー(Yellow River)」(1970年)です。

「クリスティー」はシンガーソングライターのジェフ・クリスティを中心にイギリスで結成された3人組のグループです。

メンバー

  • ジェフ・クリスティ(Jeff Christie) / ベース、オルガン、ピアノ、リード・ボーカル
  • マイク・ブラクレイ(Mike Blakley) / ドラムス
  • ヴィック・エルメス(Vic Elmes) / ギター、ボーカル

元々作曲家志望だったジェフ・クリスティは自作曲の評価をと、自ら演奏し歌うデモテープを音楽出版社に送っていました。
そのデモテープが出版社の目にとまり作曲家として活動を開始します。

この曲「イエロー・リバー」は作曲家として、「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」、「サイレンス・イズ・ゴールデン」などのヒットで知られる「ザ・トレメローズ」のシングル盤としてリリースするために作った曲でした。
しかし直前になり、「ザ・トレメローズ」が自作曲をシングル盤としてリリースする事となり、この曲はアルバムの収録曲となってしまいます。
曲の良さや周囲のアドバイスなどもありジェフ・クリスティは急遽グループを結成、この曲を自らのシングル曲としてデビューする事となります。それが「クリスティー」です。

なお、デビューまでの詳しい経緯はわかりませんが、「クリスティー」としてリリースした「イエロー・リバー」ですが、実は3人の演奏ではなく、ザ・トレメローズがレコーディングした演奏にボーカルだけをジェフ・クリスティに差し替えたものです。
ザ・トレメローズもイエローリバーを演奏していますが、バックのサウンドはまったく一緒です。

初めてこの曲を聴いた時は軽快なサウンドとメロディーが心地よく、カントリー・タッチからも最初アメリカのグループだと思っていました。
私もですが、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)ファンには好まれたのではと思います。
続く「想い出のサンバーナディーノ(San Bernadino)」も所有していましたが見つかりませんでした。

クリスティー(Christie) | イエロー・リバー(Yellow River)
http://www.youtube.com/watch?v=qJ5-FoiBuVc (YouTube)

Feat.San Bernadino & Y

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カプリコーン3曲目は「カプリコーンCapricorn)」の「ハロー・リバプール(Liverpool Hello)」(1971年)です。

カプリコーンはイギリス、リバプール出身の女性1人、男性2人のグループです。

メンバー

  • スー・アボリーSue Avory) / リード・ボーカル
  • コーリン・トラバースColin Travers) / ギター、コーラス
  • エリック・フランシス / ギター、コーラス

この曲「ハロー・リバプール」は元々英国BBC放送制作のミュージカル「ライム・ストリート行きの電車はない」の主題歌として作られ、当初はレコード化の予定はなかったのですが、ファンの強い要望によりレコード化されたそうです。
日本でも発売は予定され、先に一部のラジオ局で流したところリクエストが殺到し、急遽発売となりヒットします。
私もレコードを購入しよく聴きましたが、紅一点のスー・アボリーの歌声は今でも印象に残っています。
ただ、この曲はイギリスでもヒットはしましたが、セールス的には日本のみだったと何かで読んだことがあります。

このヒットによりセカンド・シングル「明日にこんにちは」をリリースしますが、こちらはヒットとはならず、俗に言う「一発屋」かとも思われました。
しかし、続く「恋のフィーリング(Feeling)」は、ヤマハ主催の「第3回 世界歌謡祭」(1971年)でグランプリを受賞し、賞の影響もありヒットとなるなど、日本での人気を感じます。
「世界歌謡祭」といえば、「小坂明子」が「あなた」で「第4回グランプリ」(1973年)、当ブログでも紹介の中島みゆきが「時代」で「第6回グランプリ」(1975年)を獲得したコンテストでした。

カプリコーン(Capricorn) | ハロー・リバプール(Liverpool Hello)
http://www.youtube.com/watch?v=yBJ39NmaU6c (YouTube)

エマーソン・レイク・アンド・パーマー最後の曲は「エマーソン・レイク・アンド・パーマーEmerson, Lake & Palmer、以下EL&P)」の「ナットロッカー(Nutrocker)」(1972年)です。

EL&Pは、私が語る必要もないイギリスを代表する1970年結成のプログレッシブ・ロック・バンドです。

メンバー

  • キース・エマーソン(Keith Emerson) / キーボード
  • グレッグ・レイク(Greg Lake) / ベース、ギター、ボーカル
  • カール・パーマー(Carl Palmer) / ドラムス

当時は聴く音楽もラジオから流れる流行り曲、ヒット曲が殆どで、なかでもロック、特にブリティッシュ・ロックは友人の間でも人気とともに広まり、「クリーム」「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」などはファンも多かったです。
私も「移民の歌」「ファイアー・ボール」など何枚かはシングル盤を購入し聴きましたが、ブリティッシュ・ロックはあまり好みでではなかったのか、当ブログでも紹介のシカゴやクリスティーでも登場のCCRのファンとなり、聴く音楽もアメリカン・ロックへと移っていきました。

その頃にこの「チャイコフスキー」の「くるみ割り人形」を題材にした「ナットロッカー」を聴いたのですが、この曲でEL&Pを知り、プログレッシブ・ロックを知ります。
EL&Pはこの曲収録のアルバム「展覧会の絵」を購入し聴きましたが、ムソルグスキーの原曲を題材にしたロックとはいえ、ライブ音源ですが3人による演奏の壮大さに驚きでした。
これを切っ掛けにEL&Pをはじめ、イエス(Yes)、ピンク・フロイド(Pink Floid)のアルバムを購入し、プログレッシブ・ロックのファンとなりましたが、その切っ掛けとなったのがこの曲でした。

このナットロッカーはアルバム「展覧会の絵」ではアンコール曲として最後に収録されています。

1980年に解散となったEL&Pですが、ロンドンでの行われた「ハイ・ボルテージ・フェスティバル」に一夜限りの再結成コンサートとして登場した映像を見ました。
キース・エマーソンもですが、特にベースのグレッグ・レイクの体型の代わり様と、ドラムのカール・パーマーが最後に上半身裸となり演奏する姿と見ましたが、おなかが出たりと、当時を知る者としては驚きとともに時代を感じました。

エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)(EL&P) | ナットロッカー(Nutrocker)
http://www.youtube.com/watch?v=CiRBQ_hSNt0 (YouTube)

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今回もイギリスの曲となりましたが、また紹介したいと思います。

思い出のドーナツ盤(3)へ続く

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