60年代の高校生とジャズ「坂道のアポロン」


Himawari2ヒマワリのルーツはギリシャ神話の太陽神アポロンにまつわるものがあります。そのアポロンは音楽の神として有名です。

マンガ「坂道のアポロン」は小玉ユキ(こだまゆき、長崎県出身)の原作で、女性向け月刊漫画雑誌「月刊フラワーズ」に2007年11月から2012年3月まで連載されていました。そのあらすじは次の通りです。

1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校してきた男子高校生・西見薫
転校初日、バンカラな男・川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまり、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼馴染・迎律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の深堀百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。

出典:ウィキペディア

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坂道のアポロンは、1960年代後半の高校生活、そして当時のジャズを描いています。60年代のジャズについては当ブログでも、タモリのJazz観たけしとジャズ、60年代の新宿など何度か扱っています。
しかし、作者の推定年令(生年非公開)からは当時を経験した訳では無く、どちらかと云えば彼女の親の時代に近いと思います。

史上初の「少女ジャズマンガ!」であるこの作品に登場した楽曲で構成される「坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック」があります。

坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック

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収録曲は次の通りです。

  1. モーニン
  2. ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ
  3. いつか王子様が
  4. チュニジアの夜 (モノーラル録音)
  5. バット・ノット・フォー・ミー (モノーラル録音)
  6. アス・スリー
  7. ラヴ・フォー・セール
  8. イージー・トゥ・ラヴ
  9. マイ・フェイヴァリット・シングス
  10. バグス・グルーヴ (モノーラル録音)
  11. ブルー・トレイン
  12. マイ・ファニー・ヴァレンタイン

モダン・ジャズの入門用のオムニバスとしてもお薦めだと思います。このマンガを読む時のBGMとして聴けば、よりその世界に浸る事ができるかも知れません。

そしてこのマンガを原作としたTVアニメが、フジテレビ系列で2012年4月から6月に放送されました。その感動シーンをご覧下さい。

坂道のアポロン 文化祭シーン My Favorite Things〜SOME DAY MY PRINCE WILL COME〜Moanin’
http://www.youtube.com/watch?v=Pf9X0oaH1v4 (YouTube)

番組を見逃した方は、北米正規版のBD-BOX「Kids on the Slope Complete [Blu-ray]」がお薦めです。第1話から第12話までの全話が収録されており、音声は英語と日本語が切り替え可能で、特典映像も付いています。

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物語の最後は高校卒業から8年後のシーンで幕を閉じます。
東京で医学部を卒業し医師となった薫。偶然出逢った同級生の結婚式の写真で見付けた神父姿の千太郎。長崎の坂の上にある教会を訪ねて行って、離ればなれであった二人の再会と感動のジャム・セッションです。

坂道のアポロン 最終回 Moanin’
http://www.youtube.com/watch?v=SCSHyUaZYGM (YouTube)

このTVアニメで薫と千太郎のピアノ(最後のシーンはオルガン)とドラムを担当したのは、若手ジャズ・ミュージシャンの二人です。1986年生まれの松永貴志(まつながたかし、兵庫県出身)と1992年生まれの石若駿(いしわかしゅん、札幌市出身)です。

松永貴志は2003年に17歳でアルバム「TAKSHI」でメジャーデビューし、TV等の出演も多い若きジャズ・ピアニストです。

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一方の石若駿は現役の東京藝術大学(打楽器科)の学生であり、ドラマーとして東京周辺でのライブ出演も行なっています。

彼らの熱演を聴くことのできるTVアニメ版の「アニメ 坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック」があります。

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Sumida-Jazz_2012

すみだストリートジャズ メイン会場の錦糸公園から見たスカイツリー(2012年)

そして彼らの生演奏に触れる機会ですが、石若駿の方は8月17日(土)と18日(日)に開催される「第4回すみだ・ストリート・ジャズ・フェスティバル」に出演します。
若干15歳で「バークリー賞(グループ・キャンプ)」を受賞し、2009年夏のセミナー(5week)にも参加している俊英を確かめてみて下さい。

  • 17日 椎名豊Trio(トリフォニーホール小ホール/19:20-20:00)
  • 18日 Akihiro Yoshimoto Quartet(Cafe Typhoo/14:00-14:40)

このジャズ・フェスは毎年夏に開かれるお薦めのイベントです。スカイツリー周辺の全て無料のライブ会場をハシゴして、プロやアマの生音に触れるのも良いと思います。
メイン会場ではビールや焼きソバなどの飲食ブースもありお祭り気分に浸れます。

もう一人の松永貴志は10月に第一生命ホール(東京)でトリオでの演奏会があります。

チケットぴあ 一般発売 / 松永貴志ピアノ・トリオ | 2013/10/2(水) |
第一生命ホール(東京都)
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私の高校生の頃は「坂道のアポロン」と同じ時代でしたが、ジャズに触れる機会は多くはありませんでした。
今の若い世代ではごく当たり前にジャズも身近な存在だと思います。中学生や高校生で頭角を現すプレーヤーも珍しくありません。

雑誌「JaZZ JAPAN Vol.23(JUL.2012)」に「坂道のアポロン」特集記事がありました。その中に「ジャズ青春群像:2012年のアポロン」と称する3人の対談が載っています。

JAZZ JAPAN Vol.23

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当時23歳でサックスの纐纈歩美(こうけつあゆみ、1988年 -、岐阜県出身)、19歳で同じサックスの中島あきは(なかしまあきは、1992年 -、和歌山県出身)、21歳でギターの井上銘(いのうえめい、1991年 -、神奈川県出身)によるものです。
第4回サマージャズレヴォリューションのステージを終えてのものでした。このイベントは日本音楽家協会(略称:日音協)の破産により今年はありませんが、日本ポピュラー音楽協会主催の同様のイベント「サマージャズ」が8月24日(土)に日比谷公会堂(東京)で開かれます。こちらもお薦めします。中島あきはが出演しています。

チケットぴあ一般発売 / 第45回 サマージャズ | 2013/8/24(土) |
日比谷公会堂(東京都)
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尚、この対談より後になりますが、中島あきはと井上銘の二人はバークリー音楽大学に留学しています。現役バークリー生の二人は秋学期が始まる9月までは日本での演奏活動を行なっているようです。
中島あきはについては横濱ジャズプロムナード ジャズ・コンペティション(1)及び(2)で紹介していますので、ここでは井上銘の1stアルバムの曲からその完成度の高い演奏をお聴き下さい。

FIRST TRAIN / MAY INOUE
http://www.youtube.com/watch?v=VDFtiZut1N8 (YouTube)

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