シタールとノルウェイの森(1)


先日、シタール(Sitar)奏者のラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar,1920-2012年)の訃報に接しました。
インドの伝統的民族楽器であるシタールとラヴィ・シャンカールを知ったのは、60年代のロック音楽が最初だったと思います。
今では、娘のジャズ歌手ノラ・ジョーンズ(Norah Jones、本名:Geethali Norah Jones Shankar、1979年- )の父としての方が有名かも知れません。ノラの生年から計算すると59歳の時の子供ということになります。
異母妹は父と同じシタール奏者アヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar、1981年-)で、ラヴィの血を引くインド系美人姉妹のノラとアヌシャカによる「Easy」は必聴(必見)です。シタールの独特な響きと、見事に調和したノラの透き通る歌声をご堪能ください。

Norah Jones Anoushk Shankar & Karsh Kale|Easy http://www.youtube.com/watch?v=56_UKBylLbE (YouTube)

そんなノラのデビュー・アルバム「Norah Jones|Come Away With Me、邦題:ノラ・ジョーンズ」は2002年に発売され、2003年度のグラミー賞総なめにし、未だに売れている伝説的なアルバムです。お薦めなのはAmazonで買えるImport盤です。驚いたことに、「Amazonベストセラーランキング」のフュージョン部門1位を未だに継続しています。
国内盤に対して格安で購入できる、Import盤を探すのもAmazonの魅力でもありますが、日本の流通構造に対する疑問も残ります。

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ノラが総なめにしたグラミー賞ですが、ラヴィ・シャンカールも3度受賞しています。更に、来年のグラミー賞で「生涯功績賞」の受賞が決まっているそうです。
その彼の奏でるシタールの音色は、一種の伝説とも言えます。60年代のロックシーンに偉大な影響を与えたと云われる、当時のラヴィがシタールを演奏する貴重な映像を紹介します。

Ravi Shankar & Alla Rakha|Evening Raga (Live at Woodstock) http://www.youtube.com/watch?v=7cSo5ZbyH38 (YouTube)

これもインドの民族楽器タブラ(tabla)との競演です。この動画は1969年8月にニューヨーク州サリバン郡で3日間に渡って行われた、ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)の時の映像と思われます。入場者数は40万人以上を集め、ヒッピー時代の象徴と云われる、伝説的な野外のロックを中心としたコンサート(集会)でした。
そのドキュメンタリー映画のDVD「ディレクターズカット ウッドストック~愛と平和と音楽の3日間」を見返しました。両面224分でジョーン・バエズ、ザ・フー、サンタナ、ジミ・ヘンドリックス等の演奏はありましたが、ラヴィの演奏は見事な程、すべてカットされていました。確か、初日の15日に演奏した筈です。そこで、この映画版とは別の、2009年発売「Woodstock Diary 1969[DVD] [Import]」の収録内容を調べてみました。こちらには、ラヴィの演奏シーンもあるようなので、それが元映像だと思います。

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そんなラヴィが世界の音楽シーンなどに偉大な足跡を残したかは、この度の訃報に際し、世界中の著名人から追悼のメッセージが寄せられていることでも伺い知れます。

そして私の中のインドのイメージは、インド=カレー&シタール(=ラヴィ・シャンカール)といった感じで長く残っていました。
何故そうなったのかは定かではありませんが、1965年12月に発売されたアルバム「ビートルズ(The Beatles)|Rubber Soul」の中の1曲「 Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」に起因すると思われます。「ノルウェイの森」です。
今年11月にアナログLP盤が、「The Beatles|Rubber Soul [12 inch Analog] 」として復刻されました。録音技術が飛躍的進歩を遂げた時期に収録されたリマスター盤です。シタールを始め、様々な楽器も実験的に取り入れた、ビートルズ中期の名盤と思います。
最近は出番も減ったターンテーブルに、このレコードを載せて恐る恐る針を置いてみて下さい。その時代の情景がくっきりと蘇るかも知れません。

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その曲が主題歌として、そして重要な役割を担う、映画「ノルウェイの森」予告編をもって「シタールとノルウェイの森(2)」へ続きます。

映画「ノルウェイの森」予告編

シタールとノルウェイの森(2)」へ続く

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シタールとノルウェイの森(1)」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: シタールとノルウェイの森(2) | TokyoとBostonをつなぐ音楽ブログ

  2. ピンバック: シタールとノルウェイの森(3) | TokyoとBostonをつなぐ音楽ブログ

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