1947年生まれ、もう一人の理系ミュージシャン「ブライアン・メイ」


前のBostonとMIT、そしてウォータータウンへで紹介した「ボストン」の「トム・シュルツ」ですが、1947年3月生まれで今年66歳になります。その同じ年の7月生まれなのが、ロックバンド 「クイーン(Queen)」のギタリスト「 ブライアン・メイ(Brian Harold May CBE、1947年 -、英国ミドルセックス州出身)」です。
名前の後ろについている「CBE」 とは大英帝国勲章のコマンダー (司令官) の受賞者であることを意味します。

ブライアン・メイもまたイギリスでも屈指の名門で、現在の (当時はロンドン大学の1カレッジ) インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London、略称 ICL)で学び、大学院で宇宙工学を専攻しています。クイーンの活動が軌道に乗るまでは中学校の講師をしていたそうです。
イギリスの名門大学と云えばオックスフォード大学(University of Oxford)とケンブリッジ大学(University of Cambridge)が有名ですが、ICL もそれらに比肩する名門の一つです。
イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds :QS)」の「世界大学ランキング2012-2013版」ではMITが初の1位を獲得し、ICLも6位にランクされています。

1位 マサチューセッツ工科大学(MIT)(アメリカ)
2位 ケンブリッジ大学(イギリス)
3位 ハーバード大学(アメリカ)
4位 ロンドン大学(イギリス)
5位 オクスフォード大学(イギリス)
6位 インペリアルカレッジ・ロンドン(イギリス)
7位 イェール大学(アメリカ)
8位 シカゴ大学(アメリカ)
9位 プリンストン大学(アメリカ)
10位 カリフォルニア工科大学(アメリカ)

出典:QS 世界大学大学ランキング 2012-2013年度版(PDF)

因みに、日本は東京大学の30位が最高です。
1位のMITと3位のハーバード大学があるケンブリッジ市は、2位のケンブリッジ大学の所在地 (ケンブリッジ) にその名前の由来があります。

大学院で宇宙工学を専攻したブライアン・メイですが、音楽活動のために、その研究を中断していました。しかし、2007年夏に天体物理学の研究を再開し、その完成させた論文は母校の審査を通り、博士号(天体物理学博士) を授与されています。

 先のトム・シュルツとブライアン・メイの二人はロック界のオタク系ミュージシャンと称されることがあります。しかし、今流行のアキバ系オタクとは異なる、何事にも直向(ひたむき)な探究心で臨む真のオタクとも云えます。
二人については、たまたま備わった優れた科学的思考能力が、音楽の分野にも活かされた稀有な例だと思います。

ブライアン・メイのエピソードとしては、有名な手作りギター「レッド・スペシャル(コピー・モデル:Brian May Guitars」に関する逸話があります。

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ブライアンの友人の大工が、壊した家から暖炉を持ち出している時に、素晴らしい木目で、しかも程よく乾燥したマホガニー材の大きな木片を見つけた彼は、それを50ペンスで譲り受け、自主製作ギターを作ることにした。
・・・・・
こうして’62年彼が15歳の時に例のオリジナルギターが完成を見たのである。製作費はたったの8ポンドであった。

出典:アルバム「バック・トゥ・ザ・ライト」ライナー・ノート(著:有島博志)

 このギターの製作は、エンジニアであった彼の父親と共同作業であったとのことです。
それ以外にも独自の機材を駆使し、6ペンス・コインをピックとして使い、多重録音での凝った音創りはクイーン・サウンドの根幹を担います。
そのクイーンの初期のアルバムには、ボストンのアルバムと同様に「No Synthesisers」の言葉が記されていました。

クイーンでのブライアン・メイのギター・ソロでその独特の音創りを確かめてみて下さい。

Queen ブライアン・メイのギターソロ
http://www.youtube.com/watch?v=MgsSI-lNssU (YouTube)

ギタリストのChar(本名:竹中尚人(ひさと)、1955年 -)と、野村義男(元たのきんトリオ、1964年 -)が、ブライアン・メイについて語っています。

竹中くんと野村くんのエレキギター講座 ブライアン・メイ編
http://www.youtube.com/watch?v=74X1nnpigy8 (YouTube)

そんなブライアン・メイを知る上で、彼のソロアルバム「バック・トゥ・ザ・ライト(Back To The Light)〜光にむかって〜(日本版)」がお薦めです。ギター・プレーもさることながら、味のある彼のボーカルも聴きどころです。

Brian May | Too Much Love Will Kill You (Live At The Brixton Academy 1993)
http://www.youtube.com/watch?v=b2H92jn0riM (YouTube)

バック・トゥ・ザ・ライト~光に向かって~

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特に日本版では、バラード曲の「愛の結末(Too Much Love Will Kill You)」をボーカルとギターの2バージョンで聴くことができます。
このアルバムはクイーンのボーカリストのフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury、1946年 – 1991年)がHIV感染合併症で亡くなった翌年(1992年)にリリースされました。

そして最近のクイーンとしての活動におけるブライアン・メイの演奏する映像があります。レッド・スペシャルと6ペンスのコインも健在です。

We Will Rock you (Queen encerramento Olimpíadas 2012 London)
https://www.youtube.com/watch?v=3Ta2lPKqp_4 (YouTube)

この際、クイーンのヒット曲と共にブライアン・メイの足跡を辿るのも良いでしょう。「グレーテスト・ヒッツ」を集めた3枚組「クイーン|Platinum Collection」がお買い得だと思います。

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個人的にはキムタク(木村拓哉)主演のフジテレビ系列「月9」枠で2004年に放送されたドラマ「プライド」の印象が強く残っています。クイーン人気再燃の原因ともなりました。

Pride Drama Ending ep.1 [ Queen- I was born to love you]
http://www.youtube.com/watch?v=cIr1lRA-YGk (YouTube)

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日本の1947年生まれの理系ミュージシャンとしては、元オフコース小田和正(1947年 -)がいます。東北大学工学部建築学科を卒業し、早稲田大学の大学院を修了しています。
同じく元オフコースの鈴木康博(1948年 -)も東京工業大学工学部の卒業です。
初期メンバーでありながら脱退した地主道夫(1948年 -、東北大学金属学科及び早稲田大学建築学科卒業)だけは建築家になりました。
先のQS世界ランクでは東工大65位、東北大75位、早大198位となっています。

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