エモーショナルなギタリスト「ダン・ハフ」(1)


ギタリスト・シリーズ(2)

今回紹介するギタリストは、セッション・ギタリスト、プロデューサーとして、また自身のバンド「ジャイアント(Giant)」の結成など、多岐にわたって活躍するアメリカを代表するギタリスト、「ダン・ハフ(Dann Huff)」です。
ダン・ハフはジャンルを問わず幅広く活躍しているギタリストですが、音作りやフレージングなどのセンスの良さには定評があり、ファンの方も多いのではと思います。

ナッシュビルでのホワイトハーツ時代

ダンハフは1960年、米国テネシー州ナッシュビル生まれです。
両親が音楽家(父親はナッシュビルで有名なストリング・アレンジャー)という家庭環境もあり、8歳から独学でギターを始め、既に16才には地元でセッション・ギタリストとしての活動を開始します。
ダン・ハフがクリスチャンという事も関係しているのかもしれませんが、現代的キリスト教音楽の「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(Contemporary Christian Music) (以降:CCM)」系のアーティストを中心に活動していました。CCMの説明はこちら
また、ダン・ハフ自身も当時のセッション・ミュージシャンとしての証とも言える初のソロ・アルバム「Solo」を、1980年にCCM系の「Home Sweet Home」という「クリス・クリスチャン(Chris Christian)」のレーベルよりリリースしています。

Solos

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クリス・クリスチャンはCCMを代表するシンガーソングライター、プロデューサーで、このアルバムもプロデュースしています。
アルバムは、タイトルの通り、ダン・ハフのギター・ワーク(ソロなど)を集めたアルバムです。
短いソロは1分弱ですがダン・ハフらしいフレーズが20曲収録され、ギターを弾く方にとっては教則音源としても楽しめます。
2000年にCDで復刻され日本でもリリースされましたが、既に廃盤となり、新品の入手は難しいようです。

セッション・ギタリストとしての活動は続きますが、1980年の初め、ナッシュビルのセッション・マンによって結成されたCCM系ロック・バンド「ホワイトハート(Whiteheart)」にダン・ハフもギター、ヴォーカルで参加します。
また、ダン・ハフの兄、「ディビッド・ハフ(David Huff)」もドラマーとして参加しています。

ホワイトハートはCCMの世界では賛否両論があったようですが、そのサウンドからもCCMの「TOTO」とも言われヒットし、CCM系以外にもAORやロックファンの間でも話題となりました。
ホワイトハートは1997年まで活動しますが、ダン・ハフはファースト・アルバム「White Heart」、セカンド・アルバム「Vital Signs」の2枚(在籍時のライブCDを含めると3枚)で脱退してしまいます。

ファースト・アルバムは日本でもCDでリリースされ聴かれた方も多いかと思いますが、やはり廃盤となっています。
セカンド・アルバムは輸入盤になりますが再発されています。
iTunesをご利用の方は、2枚ともダウンロード購入ができます。

 

White Heart

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Vital Signs

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やはり聴きたく海外のサイトを探したところ、この2枚を1枚のCDにまとめたCDを見つけ購入しました。

Whiteheart | White Heart & Vital Signs

CDの容量の関係から数曲未収録の曲がありますが、このCDはお勧めです。
では、ファースト・アルバム「Whaite Heart」より「You’re The One」と「Black is White」、セカンド・アルバム「Vital Signs」より「Carried Away (Safe on the Wings of the Lord)」の3曲を紹介します。
曲の良さもですが、何といってもギター・ソロがさすがダン・ハフだと思います。

Whiteheart | You’re The One
http://www.youtube.com/watch?v=nwf5rCKHH9c  (YouTube)

Whiteheart | Black is White
http://www.youtube.com/watch?v=gfDHS2ijV6A  (YouTube)

Whiteheart | Carried Away (Safe on the Wings of the Lord)
http://www.youtube.com/watch?v=o-dpXZoo-ho  (YouTube)

ダン・ハフはホワイトハートを1984年に脱退しますが、ファースト・アルバムがリリースされた1982年の暮れには活動拠点をロサンゼルスに移します。
何かで読んだのですが、ホワイトハートでのポジションや他のメンバーとの関係は決して良いとは言えなかったようで、ロサンゼルスに移ってから脱退までのホワイトハートでの活動は情報も無く詳細はわかりません。
ナッシュビルというカントリー・ミュージックが盛んな音楽環境からも、次に紹介します「ジャイアント」のようなロック・ミュージックをやりたいダン・ハフにとって、ロサンゼルスは、やりたい事の出来る場所として魅力だったのかと思います。

エモーショナルなギタリスト「ダン・ハフ」(2)へ続く

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