ダンヒル・サウンド (Danhill Sounds)


昔、お気に入りでよく聴いていたレコード・ジャケットの上部に「ダンヒル・シリーズ」の記述が見受けられます。

MAHALO_DH_SR_PIC_1当時、私がレコードを買う切っ掛け、ラジオから流れたヒット曲や個人的に気に入った曲が殆どで、最初はこの「ダンヒル」の意味を知りませんでした。
この「ダンヒル・シリーズ」は、「ダンヒル・サウンド」と呼ばれた「ダンヒル・レコード(Dunhill Records)」に所属したアーティストの曲だと言う事を後に知りました。

ダンヒル・レコードは、ウェストコースト・サウンドのキーマン「ルー・アドラー(Lou Adler)」がロサンゼルスに設立したレコードレーベルです。
ルー・アドラーと言えば、その活躍は1950年代からと古く、Kojiさんご紹介の「ハーブ・アルパート」とのコンビで楽曲を提供したり、サーフィン、ホッド・ロッド・サウンドで人気の「ジャン&ディーン(Jan & Dean)」のマネジメントに携わるなど、多岐にわたります。
その後、音源管理を目的とした「ダンヒル・プロダクション」を設立し、1964年に制作会社、そして1965年には「レーベル」となり、「ダンヒル・レコード」が設立されました。
また、ルー・アドラーは音楽の才能だけでなく、商才も優れていたようです。
それは、1966年には設立したばかりのダンヒル・レコードをABCレコードに売却して、そこで得た資金を使い、1967年6月にカリフォルニア州モントレーで3日間に亘って開催された「モントレー・ポップ・フェスティバル」をプロデュース、プロモートしたと言われています。
また、ダンヒル・レコードの売却後は、「オード・レコード(Ode Records)」を設立し、「スコット·マッケンジー(Scott McKenzie)」の「花のサンフランシスコ(San Francisco)」や、「キャロル・キング(Carole King)」の「つづれおり(Tapestry)(’71)」をプロデュースしました。これらの曲、アルバムは世界中で大ヒットになりました。
ルー・アドラーの活躍は、また別の機会に紹介します。

さて、ダンヒル・レコードの所属アーティストのリストはWikipedia(英文)にあります。ヒットしたアーティストの多さに、「ダンヒル・サウンド」と呼ばれた理由がわかるかと思います。

「ダンヒル・サウンド」で最初に私が聴いたのは「ママス&パパス(The Mamas & the Papas)」の「夢のカリフォルニア(California Dreamin’)(’65)」でした。

また、最初に購入したシングル盤は「グラス・ルーツ(The Grass Roots)」の「燃ゆる瞳(Temptation Eyes)(’70)」でした。
しかし、このころはまだ「ダンヒル・サウンド」を意識してなかったと思います。

その後、「スリー・ドッグ・ナイト(Three Dog Night)」の「喜びの世界(Joy to the World)(’71)」や、「ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ(Hamilton, Joe Frank & Reynolds) 」の「恋のかけひき(Don’t Pull Your Love)(’71)」のレコードを買ってよく聴きました。
この頃には「ダンヒル・サウンド」は、ラジオでよく掛かり、雑誌でもよく取り上げられ、レコード購入の選択肢の一つとして、意識しはじめていたと思います。

日本での「ダンヒル・サウンド」の取り扱いは、最初「日本ビクター」がダンヒル・レコードの販売権を持っていました。その後、1969年に「東芝音楽工業(のちに英国EMIと販売契約を結び「東芝EMI」になる。しかし、東芝は音楽事業から撤退)」に権利が移り、東芝が積極的に売り出したのが、ダンヒル・サウンドがヒットした切っ掛けではないかと思います。
その証拠として、シングル盤のジャケットに「Dunhill Pops Fan Club」なるファン・クラブの紹介があります。
私は入会しませんでしたが、申し込むと情報誌か会員証が送られたのだと思いますが、「封書の送料が15円」というのが時代を感じさせます。

MAHALO_DH_SRR_PIC_2

では、ダンヒル・サウンドを3曲を紹介します。
1曲目はシングル盤で最初に購入した「グラス・ルーツ(The Grass Roots)」の「燃ゆる瞳(Temptation Eyes)(’70)」です。
このグループは他にもヒット曲が沢山あります。
The Grass Roots | Temptation Eyes
http://www.youtube.com/watch?v=5ap0cMhDNMU (YouTube)

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2曲目は「ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ(Hamilton, Joe Frank & Reynolds)」の「恋のかけひき(Don’t Pull Your Love)」です。
このグループはこの曲しか知らないのですが、当時は大ヒットしてよく聴きました。
Hamilton, Joe Frank & Reynolds | Don’t Pull Your Love
http://www.youtube.com/watch?v=mxh2bFXjC7Y (YouTube)

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3曲目は「P.F.スローン(P.F. Sloan)」の「孤独の世界」です。
P.F.スローンは「ダンヒル・レコード」ではどちらかというと裏方でした。ソング・ライターとして他のアーティストへの楽曲提供が多く、自らもレコードもリリースはしますが本国でのヒットはありません。
この曲も日本ビクター時代にはヒットせず、日本人好みの曲として東芝ではプロモーションしたかいがあって、日本ではヒットしました。
私はどちらかといえば、当時レコードを聴いたことよりも、今でもお世話になっている方のカラオケで聴く機会のほうが多く、その影響もあって私も好きな曲です。
P.F. Sloan | From A Distance
http://www.youtube.com/watch?v=BNC0QkWXEEQ (YouTube)

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