ウォール・オブ・サウンドと大滝詠一


本ブログに何度となく登場している、「大滝詠一」ですが、大滝詠一に音楽的に影響を与えたアメリカの音楽プロデューサーがいた事を知りました。
ハーヴェイ・フィリップス・スペクターHarvey Phillip Spector)」という音楽家との事です。

スペクターは、「ウォール・オブ・サウンドWall of Sound)」という手法を作り上げたとの事です。

ウォール・オブ・サウンドとは、多人数のスタジオミュージシャンを起用し、長い時間と労力を要し、複数のテイクを録音する。そして、それらの複数のテイクを、多重録音による厚みのある音とエコー処理によって、分厚い音の壁を作る手法との事です。
スペクターはプロデューサーとして、「ザ・ロネッツ」、「ライチャーズ・ブラザーズ」で、多くのヒット曲をプロデュースしました。
また、かの「ビートルズ(The Beatles)」も、1967年にリリースした、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で、多重録音の手法を使い、ビートルズ解散後、ジョン・レノンは「イマジン」、ジョージ・ハリスンは「オールシングス・マスト・パス」等の曲で、スペクターをプロデューサーに起用していました。
ドラムなどのイントロからはじまり、音響技術を駆使し、分厚い音の壁につつまれている感覚、空から音が降り注いでくるような感覚、そんなゴージャスなサウンドを「ウォール・オブ・サウンド」と呼んでいました。

そのスペクターの「ウォール・オブ・サウンド」の影響を受け、日本独自のサウンドとしたのが、「大滝詠一」でした。
大滝詠一作品の中で、「ウォール・オブ・サウンド」を感じる曲として、森進一に提供した「冬のリビエラ」があります。

森進一|冬のリヴィエラ
https://www.youtube.com/watch?v=x5Ki7eT7AzA (YouTube)

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大滝詠一|夏のリビエラ(セルフカバー)
https://www.youtube.com/watch?v=qdEHaMS8tq8 (YouTube)

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大滝詠一は、ずっと小林明に強い関心があったそうです。
「レコードは買わなかったけど、映画は全部見たんだよ。それで、アキラの映画をやる時には「さすらい」だとか「ズンドコ節」なんてのが必ず映画館でかかってたんだよ。だから全部曲唄えるんだよね。」と話しています。
ですので、小林明に曲を提供する時は、「何がアキラにピッタリなのか」と、ありとあらゆる可能性を模索しています。「ダイナマイトが百五十屯(ロックもの)」、「十字路(ムードもの)」、「ギターを持った渡り鳥(ウエスタンもの)、「ダンチョネ節(ズンドコ節、民謡・俗謡)」等いろいろ考えたそうです。

小林旭|熱き心に
https://www.youtube.com/watch?v=MPuaqmSYBJo (YouTube)

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そして、松田聖子の「風立ちぬ」です。
「風立ちぬ」は、1981年にリリースされた、松田聖子の7枚目のシングルです。堀辰雄の同名小説を意識し、松田聖子を一般的なアイドル歌手から、文学少女、知的なイメージへと歌手の幅を持たせた曲として売り出しました。

松田聖子 | 風立ちぬ
https://www.youtube.com/watch?v=0ao5OOVuEnY (YouTube)

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ドラムのエコーのきいたスネアの音がいいです。そして、「風立ちぬ」聴くと、季節はいつであれ、すぐに秋を感じさせてくれます。

さて、コンピレーションアルバム「音壁 JAPAN」には、大滝詠一がプロデュースした「ウォール・オブ・サウンド」の多くの楽曲が収録されています。お薦めです。

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