シャンソンは「パリの○○の下」


2015年11月13日、不幸な出来事がパリでありました。犠牲者に、深く謹んで、哀悼の意を表します。

六本木で知りあった、ピアノの引き語りをやっている方が、自由が丘で、歌の勉強会を開いているとの知らせがありました。そして、今回は、「パリ」に因んだシャンソン、「パリの空の下」「巴里の屋根の下」「パリの橋の下」の3曲を練習するとの話で、ちょっと興味を持ちまして…。もちろん、ピアノの勉強会にはいけませんが、パリのイメージは何と言っても「シャンソン」、「パリの○○の下」という題に。そしてパリで思い浮かぶ景色はやっぱり、今、秋だなぁと。

「パリの空の下」(Sous le ciel de Paris)は、ユベール・ジロー(Hubert Giraud) 作曲のシャンソン。ジャン・アンドレ・ドレジャック (Jean André Dréjac) 作詞です。

同名の映画、「パリの空の下セーヌは流れる」(1951年) の主題歌として「ジュリエット・グレコ」が歌ったものです。映画はパリに住む人たちの日常、エピソードを映した映画です。この歌にはある種明るさがあります。パリにはささやかな幸せがあります、というような希望を感じさせる歌です。ジュリエット・グレコのパリに住む人たちを慈しむような歌い方が、ノスタルジックでもあります。

ジュリエット・グレコ(Juliette Greco)|パリの空の下( Sous Le Ciel De Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=XybsC829dsM (YouTube)

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「ジュリエット・グレコ」は「サン・ジェルマン・デ・プレの女神」と呼ばれています。1927年モンペリエで生まれで、文化人の活動拠点だった「サンジェルマン・デ・プレ」近くの知人宅に暮らし、23歳の時に本格的に歌手デビューをします。
彼女の公演には、「サルトル」、「ボーヴォワール」、「カミュ」などの実存主義、パリの知識人が多く足を運びました。ジャズの巨匠「マイルス・ディヴィス」と20代で恋に落ち、また、女優としても活躍しました。
今年88歳の「ジュリエット・グレコ」ですが、現在もアルバムリリースや、数々の都市での公演も続け、名実共に現役最高峰のシャンソンシンガーの一人だと思います。


「巴里の屋根の下(Sous les toits de Paris)」は、ルネ・クレール監督による、同名の初のトーキー映画の主題歌です。

映像は、パリの街並みが奇妙にゆがみ、建物がわずかに傾斜をしている。現実と非現実の微妙なバランスから生まれる美の感覚を表現。そして、「ラウール・モレッティ」作曲の主題歌も人気となりました。

詩は、若い男女が知り合い、愛し合い、そしてパリの屋根の下で愛し合い、そして、男は去って行く。悲しみに暮れる女のもとに、また男は戻ってくる。そして男は女を捨てていったことに許しを請い、また二人で暮らし始める。
日本では、「西条八十」が詩を付けました。フランス語の訳詩では無く、独自に自分のパリでの恋愛を想って書いた詩です。
「西条八十」は、「青い山脈」、「蘇州夜曲」、「誰か故郷を想わざる」、「王将」など昭和のヒット歌謡曲の作詞しています。

菅原洋一|巴里の屋根の下(Sous les toits de Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=EwslY7ebj2M (YouTube)

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こちらのアルバムの歌唱は「金子由香利」です。

一度だけ行ったパリの風情が思い浮かんできます。パリのマロニエの並木道をそぞろ歩きながらこの歌を口ずさんでみたいものです。


「パリの橋の下(Sous les ponts de Paris)」 は、「パリの空の下」、「巴里の屋根の下」と共にパリをテーマにしたシャンソンです。パリの街はセーヌ河なしには語れないと思います。世界中の他のどの都市よりもパリとセーヌ川は一体のように思います。

パリの街を縦断するように流れるセーヌ川。そしてそこにかかる数々の橋。いくつかの橋を含むセーヌ河岸は、世界遺産にも登録されています。
パリではセーヌ川をはさんで、北側Rive Droite (左岸) 、南側がRive Gauche (右岸) と呼ばれ、街並みや住人の雰囲気、文化が異なるそうです。

ダニエル・ビダル(Danièle Vidal)|パリの橋の下(Sous les ponts de Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=_vnB5wD2Dug (YouTube)

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「パリの橋の下(Sous les ponts de paris)」は、作詞ジャン・ロドール(Jean Rodor)、作曲ヴァンサン・スコット(Vincent Scotto)により、1913年にジョルジェル(Georgel)が初めて歌い、1932年に、アルベール・プレジャン(Albert Préjean)が歌いました。

昼はセーヌ川の流れに従って船上で
夜のとばりが降りるころ、さまざまなルンペンたちが集う
愛をかたり
貧しい母子が眠りにつく場所
そこがセーヌ川の橋の下

「ダニエル・ビダル(Danièle Vidal)」はモロッコ生まれのフランスの女性歌手。1970年代前半に日本で活躍、日本語で歌った曲が多くあります。

やはり、シャンソンはパリですね。

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