ウェスト・コーストの女性シンガーソングライター(2)「カーラ・ボノフ」


ウェスト・コーストの女性シンガーソングライター(1)より

ウェスト・コーストの女性シンガーソングライターとして「ローレン・ウッド」を紹介しましたが、もう一人私の大好きな女性がいます。
ご存知の方も多いかと思いますが、「カーラ・ボノフ(Karla Bonoff)」です。

1970年代からウェスト・コーストの音楽が注目され、女性では「リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)」が日本でも大人気となりました。
私もファンとなり1981年に横浜スタジアムで開催された「CALIFORNIA LIVE」も見に行き、「ジェームス・テイラー」、「J.D.サウザー」、そしてリンダ・ロンシュタットを生で聴けた事は今でも印象に残っています。

リンダ・ロンシュタットの代表曲となった「イッツ・ソー・イージー(It’s So Easy)」は当時ラジオで頻繁に流れ、この曲が収録された「Simple Dreams(邦題:夢はひとつだけ)(1977年)」は全米でNo.1となる大ヒットとなりました。

私もこのアルバムはよく聴きましたが、お気に入りはやはり前年にリリースされた「Hasten Down The Wind(邦題:風にさらわれた恋)(1976年)」です。
ジャケットもウェスト・コーストらしく気に入っています(決して「カーリー・サイモン」のアルバムとの共通点ではありませんが)。
このアルバムで1977年にグラミー賞の最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を獲得しています。

このアルバムは1曲目の「Lose Again(邦題:またひとりぼっち)」からお気に入り曲ばかりです。

リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt) | またひとりぼっち(Lose Again)
https://www.youtube.com/watch?v=sIQsVU6UqRk  (YouTube)

そして、この曲を作ったのが今回紹介のカーラ・ボノフで、このアルバムでは他にも2曲取り上げた事によりカーラ・ボノフが注目となります。

風にさらわれた恋

新品価格
¥1,634から
(2015/7/15 17:41時点)


カーラ・ボノフは1952年ロサンゼルス生まれで、ピアニストだった母の影響でピアノを習い始めますが、興味がなかったのか長くは続かずギターに夢中になり、やがて姉とデュオを組みロサンゼルスのフォーク・クラブに出入りしするまでになります。
ただ、クラブへの出演やレコード会社のオーディションなどにもトライしますが評価さなかったようで姉は大学に戻ってしまいソロとなります。

その後も名門「トルバドール」に出演するなど音楽活動を続け、この頃に知り合ったのがリンダ・ロンシュタットとグループを組んでいた「ケニー・エドワース」で、やがて「アンドリュー・ゴールド」、「「ウェンディ・ウォルドマン」を加え結成したのが「ブリンドルBryndle)」というグループです。
ブリンドルはA&Mと契約しアルバムをレコーディング、先に1971年にシングルを1枚リリースしますが、当時人気の「ママス&パパス」路線にしたかったA&Mと折り合いがつかず、アルバムもリリースされないまま解散となります。

このような理由による解散でもあり以降も交流は続き、解散から20年近く経ち、何れもソロとしてアルバムをリリースするなどと大活躍の中でブリンドルを再結成し、1995年と2001年に2枚のアルバムをリリースしています。

BRYNDLE

新品価格
¥1,800から
(2015/7/15 17:42時点)

House of Silence

新品価格
¥2,278から
(2015/7/15 17:43時点)

ブリンドル解散後は個々の活動となり、ケニー・エドワースとアンドリュー・ゴールドはリンダ・ロンシュタットのバンド・メンバーとなりますが、彼らによってカーラ・ボノフをリンダ・ロンシュタットに引き合わせ、コーラスとして参加となります。

そして、この時期にカーラ・ボノフのデモ・テープを聴いたリンダ・ロンシュタットが曲を気に入り、これが切っ掛けとなりアルバムに収録となります。

このように曲を聴いたのはリンダ・ロンシュタットが先ではありましたが、私もこのアルバムでカーラ・ボノフを知り、まもなくしてケニー・エドワースのプロデュースにより1977年にファースト・アルバム「Karla Bonoff」がリリースされます。

このアルバムにはリンダ・ロンシュタットが歌った3曲が収録され、「リンダ・ロンシュタットが私のベストの3曲を見事に歌ったので私の出る幕が無いような気がした」と語っていますが、やはり本人が歌うと良いもので、その歌声は癒されます。

リンダ・ロンシュタットがアルバムのラストに歌った「Someone To Lay Down Beside Me(邦題:誰かわたしの側に)」を日本公演のライブ映像で紹介します。
このライブ映像のベースがケニー・エドワースですが、残念ながらカーラ・ボノフのツアーに同行中に倒れ亡くなってしまいました。64歳でした。

カーラ・ボノフ(Karla Bonoff) | 誰かわたしの側に(Someone To Lay Down Beside Me)
https://www.youtube.com/watch?v=LDkt2dlbSmM  (YouTube)

カーラ・ボノフ

新品価格
¥1,612から
(2015/7/15 17:44時点)


このアルバムは日本でも話題となりますが、やはり人気を決定づけたのが1979年にリリースされたセカンド・アルバム「Restless Nights(邦題;ささやく夜)」です。
当時、このジャケットも話題となりました。

このアルバム1曲目の「Trouble Night(邦題:涙に染めて)」もリンダ・ロンシュタットが取り上げるなど、まさにウェスト・コースト・サウンドといえる名曲かと思います。

カーラ・ボノフ(Karla Bonoff) | 涙に染めて(Trouble Again)
https://www.youtube.com/watch?v=y7VtKAw-a-Q (YouTube)

他にも良い曲ばかりですが、ラストの「The Water Is Wide(邦題:悲しみの水辺)」はトラディショナル曲ですが、「ジェームス・テイラー」のハーモニー、そしてギターが心地よいです。

ささやく夜

新品価格
¥1,730から
(2015/7/15 17:45時点)


このアルバムから3年のインターバルを挟んで1982年にリリースされたのがサード・アルバム「Wild Heart Of The Young(邦題:麗しの女 ~香はバイオレット~)」です。
このアルバムもファースト、セカンドと同様にケニー・エドワースのプロデュースです。

1曲目の「Personally(パーソナリー)」のみポール・ケリーというニューヨークのソングライターの曲ですが、ウェスト・コーストらしいアレンジでカーラ・ボノフもお気に入りとの事です。
この曲は当ブログでも紹介の映画「波の数だけ抱きしめて」で使われ、この曲でカーラ・ボノフを知られた方も多いかと思います。

カーラ・ボノフ(Karla Bonoff) | パーソナリー(Personally)
https://www.youtube.com/watch?v=KUnPOaFN9UI (YouTube)

麗しの女~香りはバイオレット

新品価格
¥1,626から
(2015/7/15 17:45時点)


これら3枚のアルバムは2014年にリマスターされ再発となりましたが、このような3in1のアルバム(輸入盤)もリリースされています。

Karla Bonoff/Restless Nights/Wild Heart of the You

新品価格
¥1,463から
(2015/7/15 17:48時点)


CBSレコードからはこの3枚のみとなり、レコード会社を移籍、プロデュースも「マーク・ゴールデンバーグ」となり、前作より6年振りとなる4枚目のアルバム「New World(ニュー・ワールド)」を1988年にリリースします。

リンダ・ロンシュタットが「アーロン・ネヴィル」とデュエットしヒットした「All My Life(オール・マイ・ライフ)」をこのアルバムで披露しています。
この曲もリンダ・ロンシュタットで知られていますが、カーラ・ボノフのバージョンは、日本では「たばこのCMソング」として使われましたので、耳にされた方も多いかと思います。

また、日本ではあまり知られてないのですが、アメリカでは結婚式の定番曲との事です。

カーラ・ボノフ(Karla Bonoff) | オール・マイ・ライフ(Personally)All My Life
https://www.youtube.com/watch?v=tLblG-XV_X4  (YouTube)

New World

新品価格
¥1,513から
(2015/7/15 18:06時点)


スタジオ・レコーディングによるアルバムはこの4枚(ベスト盤を除く)のみとなりますが、カリフォルニア、サンタ・バーバラ公演、そして日本公演を音源とした2枚組のライブ・アルバムを2007年にリリースしています。

このアルバムは大手レーベルでなく自主レーベルのようで、私はアメリカのamazonで購入しましたが、マーケット・プレイスに「Karla Bonoff Store」として出店し販売しています。
私が購入した時は1ドルが70円台の頃でしたが、当時は日本向けの送料も今の半額程度でしたので、新品を安く購入することができました。

カーラ。ボノフとケニー・エドワースの共同プロデュースで、ケニー・エドワースもギター、ベースなどで参加、メンバーはSomeone To Lay Down Beside Meを紹介したライブ映像と同じ4人による小編成でのライブですが、カーラ・ボノフのベスト盤としても楽しめる内容であり、お勧めの1枚です。

Karla Bonoff Live

新品価格
¥4,980から
(2015/7/15 18:07時点)


以降はアルバムのリリースもないのですが、昨年もJ.D.サウザーと来日するなど現在も活動しており、アルバムのリリースを期待したいものです。

ローレン・ウッド、そしてカーラ・ボノフを紹介しましたが、まだまだ紹介したい女性シンガーソングライターも多く、機会を設けたいと思います。

関連記事