日別アーカイブ: 2015年11月10日

ショパン・コンクールと「ピアノの森」 (2)


ショパン・コンクールと「ピアノの森」 (1)の続き

10月3日の一次審査で幕を開けた第17回ショパン国際ピアノコンクールでしたが、最終23日の受賞者コンサートをもって、その5年に1回の世界的ピアノコンクールの幕を閉じました。
10人のファイナリストによる最終審査の結果、6位までの入賞者は次の通りです。

  • 第1位 チョ・ソンジン Seong-Jin Cho (韓国、1994年生まれ21歳)
  • 第2位 シャルル・リシャール=アムラン Charles Richard-Hamelin  (カナダ、1989年生まれ26歳)
  • 第3位 ケイト・リウ Kate Liu  (アメリカ、1994年生まれ21歳)
  • 第4位 エリック・ルー Eric Lu (アメリカ、1997年生まれ17歳)
  • 第5位 イーケ・(トニー・)ヤン Yike (Tony) Yang (カナダ、1998年生まれ16歳、最年少)
  • 第6位 ドミトリー・シシキン Dmitry Shishkin (ロシア、1992年生まれ23歳)

特別賞はポロネーズ賞がチョ・ソンジン、マズルカ賞はケイト・リウ、ソナタ賞はシャルル・リシャール=アムラン、コンチェルト賞は該当者なしでした。

残念ながら、日本人でただ一人ファイナリストとなった小林愛実の入賞はありませんでした。彼女についてはショパン・コンクールと「ピアノの森」 (1)でも触れていますが、前回の2010年の日本人は一人も三次審査以降に進めなかったことを考えると大健闘だったと思います。

優勝したチョ・ソンジンですが、そのファイナルに於ける演奏の公式映像があります。ピアノ演奏の開始ポイントは5分からです。

チョ・ソンジン | ショパン:ピアノ協奏曲第一番 (final stage of the Chopin Competition 2015)
https://www.youtube.com/watch?v=614oSsDS734 (YouTube)

そして運命の審査結果発表前後の映像もあります。10人のファイナリストと審査委員の様子も伺うことができます。

ショパン・コンクール審査結果発表 (Chopin Competition 2015)
https://www.youtube.com/watch?v=3RkK7ahmfLk (YouTube)

この長期に渡るショパン・コンクールの詳細なリポートが、ピティナ(PTNA、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)のウェブサイトにあります。
音楽評論家の菅野恵理子(すがのえりこ)による「2015ショパンコンクールリポート」で、1次審査から興味あるコンテスタントについて追ってみるのも良いと思います。何れにしろ、この長丁場の審査員やリポーターについても大変なことだったと思います。途中私用で休もうものなら、第14回の優勝者で今回審査委員を務めていたユンディ・リ(Yundi Li)のように批判されたりもするようです。

「世界的な恥」ピアニストのユンディ・リに批判の声、人気俳優の結婚式で「ショパン・コンクール」欠席―中国 (Record China)

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優勝したチョ・ソンジンの母国の韓国では、その快挙を讃え「ノーベル賞より大変な賞だ!」と言った風にも大いに盛り上がっているようです。審査結果も採点表が公開(final 採点表)されることから、その内容が物議を醸しています。

ショパン・ピアノコンクールで韓国人が初優勝=韓国ネットも歓喜「韓国からもついに!」「ノーベル賞より大変な賞だ」 (Record China)

ショパンコンクール優勝の韓国人に、仏審査員が付けた“1点”物議=韓国ネット「キム・ヨナを思い出した」「それでも優勝したのはすごい」 (Record China)

そのチョ・ソンジンですが、若干15歳で出場した「第7回浜松国際ピアノコンクール2009」で優勝しています。その時、審査委員長の中村紘子(なかむらひろこ、第7回ショパン・コンクール4位入賞)に「久々に聴いた桁外れの才能」と言わしめており、そのコンクールの入賞者の演奏を収録したCD(3枚組)も発売されているので、その進化を聴き比べてみるのも良いでしょう。
その時の映像もありますが、日本で開かれたコンクールでありながら、チョ・ソンジンを筆頭に入賞者6名中4名が韓国出身者という韓国旋風が吹いた年だったようです。

第7回浜松国際ピアノコンクール
https://www.youtube.com/watch?v=ahA7NuoSbK0 (YouTube)

第7回浜松国際ピアノコンクール2009

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そして、今回のショパン・コンクールのライブ・アルバム「チョ・ソンジン 感動のショパン・コンクール・ライヴ2015」は11月18日に発売される予定です。

チョ・ソンジン 感動のショパン・コンクール・ライヴ2015

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また、生のチョ・ソンジンの演奏を聴きたい方は、11月23日(月・祝)に東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル(東京都渋谷区)iconで優勝者リサイタルが予定されていますが、既に完売のようです。

チケットぴあ一般発売 / 第17回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝者リサイタルicon

 

尚、ショパン・コンクール入賞者によるガラ・コンサートが来年1月末に、東京芸術劇場 コンサートホール(東京都豊島区)icon等、日本各地でも開催されます。ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団を引き連れての世界ツアーの一環で、若き才能を聴き比べる貴重な機会だと思います。

チケットぴあ一般発売 / 第17回ショパン国際ピアノ・コンクール2015 入賞者ガラ・コンサートicon

 

一方のコミック「ピアノの森」の方ですが、「週刊モーニング2015年 11/19 号(11月5日)」の最終話「カムバック・リサイタル」をもって、18年間の連載(途中の中断は多々あり)を終えました。

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単行本の最終26巻は当初の予告から遅れて12月22日(火)発売となる模様です。この作者(一色まこと)の発売予告はいつも裏切られますが、今度は多分本当でしょう。

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ショパン・コンクールと「ピアノの森」 (3)へ続く