月別アーカイブ: 2013年4月

<キャンペーン情報>この春聴きたいオシャレ音楽名盤 タワーレコード


この春聴きたいオシャレ音楽名盤タワーレコードオンラインで、名盤とベストセラーを厳選した【タワレコスタイル】この春聴きたいオシャレ音楽名盤を特集しています。

入門盤としても最適な内容充実の「これだけは押さえたい春のオシャレ名盤15選!」と、「フレンチ・ポップス編 」「ネオアコ編 」「ブラジル編」で構成されています。

お得な、国内盤10%オフ、輸入盤20%オフ!です。~5月13日(月)正午までのキャンペーンです。

ゴールデンウィークのBGMを探してはいかがでしょうか?

(編集長)

鍵盤ハーモニカとリコーダーとキラキラ星


先月、「鍵盤ハーモニカの同時演奏」でギネス世界記録に挑戦し、それを達成したニュースがありました(静岡新聞 )。688人の同時演奏が、公式記録員により世界記録として認定されたそうです。
そのギネス記録挑戦の際の映像があります。

【静岡】鍵盤ハーモニカでギネス世界記録に挑戦【浜松】
http://www.youtube.com/watch?v=1e1hz88KLI8 (YouTube)

鍵盤ハーモニカというより、ピアニカメロディオンといった商品名で呼ばれる、 小学生や幼稚園児の音楽教育に使われる楽器として親しまれています。
鼓笛隊などでも使われることも多く、最近の子供達であれば必需品であり、演奏経験のある楽器だと思います。
主要なメーカーと商品名は次の通りです。

 

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ヤマハ、TOKAI:ピアニカ(Pianica)
東海楽器製造(TOKAI)製のピアニカを1967年にOEMで発売。現在は両社共にピアニカの名称で販売。

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SUZUKI:メロディオン(Melodion)
ホーナー社のメロディカ(押しボタン式)を参考に1961年に開発。1963年に世界初の鍵盤式を発売。

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HOHNER:メロディカ(Melodica)
ホーナー社は1857年創業のドイツの楽器メーカー。ホーナー社製メロディカは今では鍵盤式の製品を発売。

浜松の小学生たちが使っていたのはメロディオンの可能性が高いと思います。演奏する後の方に見える「SUZUKI」の看板が物語っています。
只、参加712人の小学生の内、24人がギネス認定員によって失格とされているのは残念でした。記録に必要な5分間の間に中止したりしたのでしょう。
それまでの記録がトルコの小学生ということは、世界中でこの楽器が身近な音楽の初等教育用として普及している事が伺い知れます。

そんな半ば強制的に購入させられる鍵盤ハーモニカですが、3年生になるとリコーダーを購入するのが一般的のようです。それは文科省の指導要領に起因していると思います。

イ) 第1学年及び第2学年で取り上げる身近な楽器は,様々な打楽器,オルガン,ハーモニカなどの中から学校や児童の実態を考慮して選択すること。
ウ) 第3学年及び第4学年で取り上げる旋律楽器は,既習の楽器を含めて,リコーダーや鍵(けん)盤楽器などの中から学校や児童の実態を考慮して選択すること。

出典:文部科学省「新学習指導要領・生きる力

指導要領では鍵盤ハーモニカを推奨している訳ではありませんが、その比較的簡単で扱い易いことによって、従来のハーモニカに代わって教育楽器として普及したものと思われます。
只、この半ば強制的に購入させられる鍵盤ハーモニカも次のリコーダーの購入と共に出番が減り、いつの間にか子供部屋の押入れの隅が定位置になるようです。
誰もが入手する鍵盤ハーモニカは、子供用の楽器のように思われがちですが、その表現力は決してあなどれるものではありません。
Yuki Monolog Kanesaka にとっては重要な演奏楽器の一つです。
以前の記事(シタールとノルウェイの森)でも紹介したアルバム「monolog | Re:Live – JAZZ meets HIP HOP CLASSICS-」にも、鍵盤ハーモニカは度々登場しています。クレジットでは「Melodica」となっていますが、実際はヤマハの「ピアニカ」のようです。
そして、彼のそのケースには「1ねん2くみ、かねさかゆきひろ」と書かれています。
そんな彼のピアニカが主役のリミックス楽曲があります。
スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」の挿入曲「あの夏へ(作曲:久石譲)」です。
ジブリ作品に登場しそうな田舎の風景と共に味わってみて下さい。

あの夏へ~千と千尋の神隠し~
http://www.youtube.com/watch?v=H5szByteYk0 (YouTube)

この「あの夏へ」を含め、ジブリの名曲をラウンジ風に仕上げたコンピレーション・アルバム「Namy(高波由多加)|Namy presents ジブリ Lounge」があります。
ジブリ好きにはお薦めの一枚だと思います。

Namy presents ジブリ Lounge

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ところで、3年生で購入する方のリコーダー(英:recorder)ですが、鼓笛隊で花形の指揮、太鼓、グロッケンシュピール(Glockenspiel)などに選ばれなかった、その他大勢が吹きながら行進するイメージが強く残っています。そして、曲も「キラキラ星」が思い浮かびます。
元々は小鳥などの声を模して演奏する「記録するもの=recorder」が語源のようですが、決して易しい楽器ではないと思います。しかも、小学校の時は「ジャーマン式運指」であるのに対し、中学校の音楽科では「バロック式運指」が使われているそうです。

 

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小学校における楽器選択も「指導要領」自体が曖昧な表現でもあるので、もっと自由な選択や指導があっても良いのではと感じました。
そして折角購入した楽器には永く親しんで貰いたいものです。

バロック時代のリコーダーは当時の花形楽器でした。こんなライブ映像があります。

Vivaldi|Recorder concerto
http://www.youtube.com/watch?v=DXs2q9_PMfA (YouTube)

 

Vivaldi;Recorder Concertos

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こちらのジャケット写真は、リンク先のAmazon.co.jpで、ご覧いただけます。

浜松の小学生が5分間演奏していた「キラキラ星」ですが、このメロディで日本やアメリカでよく歌われる曲に「ABCの歌」があります。これを日本へ紹介したのはジョン万次郎(JAZZと不易流行で紹介)が江戸時代に著した英会話本だと云われています。

さて、ゴールデンウィークに、当ブログで推薦している「Monolog “JAM” Japan Tour」 (facebook)が福岡、名古屋、東京で行われます。

Jamセッションのメンバーを募集しています。
老若男女、どんな楽器でも構わないようです。
この際、押入れの隅のあなたの楽器を復活させてみては如何でしょうか?

そんな monolog の一人Jamセッションの映像があります。
身の回りの備品が楽器に変身します。昨年の1月にお台場近くのBarで行われたプロジェクトの公式映像です。

the Bar x Yuki Kanesaka

ザ・タイガースと「沢田研二」


高校生のころ、東京にあるジャズ喫茶の「銀座ACB(アシベ)」「新宿ACB(アシベ)」「新宿ラセーヌ」「池袋ドラム」などのライブハウスに行き、グループサウンズの演奏をみる事を楽しみにしていました。まさに都会の空気に触れている感じでした。

私のお気に入りは、「ザ・スパイダース」「ブルーコメッツ」「ザ・タイガース」「ザ・テンプターズ」「オックス」「シャープ・フォークス」「スイングウエスト」「ザ・サベージ」「ザ・ジャガーズ」「ザ・ワイルドワンズ」「ザ・モップス」「ザ・カーナビーツ」「パープル・シャドウズ」「ザ・ゴールデンカップス」などで、多くのバンドのステージを観て回りました。
そして、やはり、グループサウンズの御三家といえば、「ザ・スパイダース」と「ブルーコメッツ」、そして「ザ・タイガース」では、ないでしょうか。

その中でも、「ザ・タイガース」、そして「沢田研二」の印象は強烈でした。
所謂「オーラ」が本当に強かったと思います。

初めて、そのザ・タイガースを観たのは、「新宿ACB(アシベ)」でした。
確か、バンド名は「内田裕也&ザ・タイガース」だったと思います。まだ、デビュー直後あたりでした。
演奏する曲は、まず、ローリング・ストーンズの「サティスファクション」「テル・ミー」、「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」が定番で、その後「僕のマリー」です。
お客さんの大半は女の子で、ちょっと恥ずかしい思いをしながら観ていました。

私の好きな曲は「銀河のロマンス」です。「ザ・タイガース」の初めての主演映画、「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」のエンディングで歌われた曲です。

ザ・タイガース|銀河のロマンス
http://www.youtube.com/watch?v=G8PA1nUouEE (YouTube)

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この映画のロケが、千葉県九十九里浜にある白子町の海岸であり、親戚の一人が沢田研二と一緒に撮った写真を配っていて、羨ましかったです。もちろん私ももらいました。

そして、沢田研二のソロ・デビュー曲は、「君をのせて」でした。

沢田研二|君をのせて
http://www.youtube.com/watch?v=xSQDKbBycqY(YouTube)

沢田研二 A面コレクション

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沢田研二自身が語っていますが、この曲の中で「あぁあ~ああ」というフレーズがあります。この曲以降、沢田研二の曲には「あぁあ~」のフレーズがよく使われるようになったとの事です。

そして、もう、「ザ・タイガーズ」と「沢田研二」という名前を知らない世代が多くなってきた昨今、2011年、加橋かつみ以外の旧メンバーの瞳みのる、森本太郎、岸部一徳が「沢田研二コンサートツアー」に参加し、ステージの上で「ザ・タイガース」の復活となりました。

沢田研二LIVE ツアー・ファイナル 日本武道館 02
http://www.youtube.com/watch?v=_Qaet1i-gKQ (YouTube)

そして、懐かしい「ローリング・ストーンズ」の「サティス・ファクション」の演奏です。

沢田研二LIVE ツアー・ファイナル 日本武道館 14
http://www.youtube.com/watch?v=KcS0w8DMa1E(YouTube)

 

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瞳みのる、森本太郎、岸部一徳がゲストの、2012年1月14日に日本武道館で行われた沢田研二のライブのDVDです。こちらのジャケット写真は、リンク先のAmazon.co.jpで、ご覧いただけます。

そして、沢田研二は2013年1月6日の正月コンサートで、「オリジナル・メンバー(瞳みのる、森本太郎、岸部一徳、加橋かつみ、沢田研二)で「ザ・タイガース」を再結成してコンサートを開催する」と発表しました。
今年12月に日本武道館や東京ドームなどでコンサートを開催する予定との事です。

「ザ・タイガース」は、1960年~1970年代の社会現象的になった一大ムーブメントでした。
長髪とかファンの熱狂的な声援の様子が、教育的に好ましく無いということで、テレビ出演なども拒否されたときもありました。
しかし、TBSテレビの人気ドラマ「寺内貫太郎一家」の定番シーンに、悠木千帆(現在:樹木希林)が「ジュリ~~!」と発する場面があり、年齢を問わず熱狂的に支持されていたことがうかがえました。

そのころの熱狂的ファンの多くが、還暦を過ぎた今でも、「ザ・タイガーズ」と「沢田研二」のファンとして、「コンサート」に通い続けています。
それは、沢田研二のソロ・デビュー以降毎年欠かさず行っている全国ツアーコンサートを「ずっと続ける」というファンへの姿勢と、ファンの方でも「ファンであり続ける」という両者の「絆」になっているのだと思います。

気になる女性アーティスト「ディー・ディー・ブリッジウォーター」


気になる女性アーティスト「パトリース・ラッシェン」の続き

気になる女性アーティストとして「The Mosaic Project」のメンバーの「パトリース・ラッシェン」を紹介しましたが、今回はジャズシンガーの「ディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Bridgewater)」を紹介します。

私が最初に聴いたのは「Bad for Me(邦題:涙より美しく)」というアルバムでした。ちなみに、まだLPレコードの時代です。このアルバムで初めてディー・ディー・ブリッジウォーターを知るのですが、彼女をジャズシンガーと紹介しましたが、アルバムの内容から、フュージョン系のソウル/ポップシンガー として聴いていました。

ディー・ディー・ブリッジウォーターは知らなかったけど、ジョージ・デューク(George Duke)がプロデュース、ギターが全曲ローランド・バウチスタ(Roland Bautista)という事で購入した記憶があります。
ジョージ・デュークはフュージョン全盛期によく聴いたキーボーディストですが、やはり大好きなセッション・ギタリストであるローランド・バウチスタの参加に魅かれてしまいました。
ローランド・バウチスタはアース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)のメンバーとしても知られ、カッティングの名人です。このアルバムでも1曲目の「Bad For Me」はイントロからカッコよいギターを弾いています。
このアルバムはスロー、アップと全曲ともお勧めですが、キャロル・ベイヤー・セイガーが自身のアルバム「…TOO」に収録し、マイケル・ジャクソンもカバーした「It’s The Falling In Love」も収録されています。

Dee Dee Bridgewater | Bad For Me
http://www.youtube.com/watch?v=i_uPsWA4hp8 (YouTube)

Dee Dee Bridgewater | Tequila Mockingbird
http://www.youtube.com/watch?v=rji1ozWgg4M (YouTube)

Bad for Me

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また、このアルバムを気に入ってしまい、他のアルバムを聴いてみようと購入したのが前作の「Just Family」でした。
こちらはベーシストのスタンリー・クラークStanley Clarke)がプロデュースしていますが、やはりキーボードに盟友ジョージ・デュークGeorge Duke)が参加するなど、「Bad For Me」ほどの派手さはありませんが、このアルバムもフュージョン系のソウル/ポップとして仕上がっています。
内容もですがジャケット写真に驚き、やはりLPレコードでしたのでサイズも大きく、表を隠してレジに向かった記憶があります。

Dee Dee Bridgewater | Just Family
http://www.youtube.com/watch?v=7TO_5n2OZwE (YouTube)

Just Family

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この2枚のアルバムを聴いたからだと思いますが、彼女がジャズシンガーだというイメージはありませんでした。

ディー・ディー・ブリッジウォーターは1950年、米国テネシー州メンフィス生まれです。
幼い時にミシガン州へと移りますが、父がジャズ・トランペット奏者の影響もあり、既に高校、大学在学中から父のグループで歌うなど歌手活動をしていました。
卒業後、プロとして活動を始め、1974年にサド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラの専属歌手として来日した際、日本でレコーディングを行います。
これがファースト・アルバム「Afro Blue」となり、レコードデビューは日本発となります。
その後、アトランテック・レコードから1枚アルバムをリリースしますが、エレクトラ・レコードへ移籍しました。エレクトラではジャズ/フュージョン部門の所属となり、フュージョンのブームもあり今回紹介の2枚のアルバムのリリースとなります。
その後ブラック・コンテンポラリー路線アルバムのリリースやミュージカルへ出演など活動は幅広くなりますが、活動は本来のジャズ部門で成功し、「Dear Ella」と「To Billie with Love」のアルバムで、グラミー賞のベスト・ジャズヴォーカル・アルバム賞を2度受賞しています。

 

Dear Ella

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私も90年代に入ってからのアルバムを何枚か聴きましたが、やはり最初に聴いたアルバムの印象が強いのか、ディー・ディー・ブリッジウォーターといえば今でも「Bad For Me」「Just Family」の2枚ばかり聴いています。

なお、以前に「東京JAZZ 2009」をテレビで見る機会があり、その時、「チャイナ・モーゼス(China Moses)」というジャズ・シンガーが出演していました。
彼女の紹介テロップに、「母がグラミー賞受賞のジャズ・シンガー、ディー・ディー・ブリッジウォーター」と書かれていたのには驚き、時代を感じました。

気になる女性アーティスト「パトリース・ラッシェン」


KojiさんのJAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(2)で「The Mosaic Project」のメンバー紹介がありました。その中に、私もよく聴いていた2人の女性アーティストの名前を見つけました。
懐かしい名前だと改めてアルバムを聴き直しましたが、よく聴いたアルバムだけに今聴いても心地よく、皆さんに紹介したいと思います。

最初に紹介するのはキーボーディストとして多くのアルバムにセッション・ミュージシャンとして参加し、またシンガーとしてもアルバムをリリースなどと活躍をする「パトリース・ラッシェン」(Patrice Rushen)です。

パトリース・ラッシェンを初めて聴いたのはリー・リトナーが1977年にリリースした「Lee Ritenour and His Gentle Thoughts」というアルバムです。
ジャケットの裏面にはリー・リトナーをはじめ、デイヴ・グルーシン、ハービー・メイソンなど層々たるメンバーの写真が描かれる中、私には初めて聞く名前でした。

ちなみにこのアルバムは、テープへの録音を経由せず、片面全曲を直接レコード・プレスの基となるラッカー盤を削る「ダイレクトカッティング」と呼ばれる方法で、演奏ミスをしたら1曲目から取り直しとミュージシャン泣かせのレコーディングでした。
パトリース・ラッシェンはB面の3曲を見事に演奏していました。

後に知るのですが、パトリース・ラッシェンは既に1974年にファースト・アルバム「Prelusion」を含む4枚のアルバムをリリースし、リー・リトナーやデイヴ・グルーシンとも交流があるなど、実力、実績からもこのアルバムへの参加となったのではと思います。
また、レコードのライナーを見てみると、まだ南カリフォルニア大学(USC)の学生と書いてあったのには驚きました。

以降、セッション・ミュージシャンとしての活動を行い、リー・リトナーのダイレクト・カッティング2作目「Sugar Loaf Express」では全曲ともキーボードはパトリース・ラッシェンの演奏です。
この頃のセッション・ミュージシャンとして私が一番印象に残っている演奏は「高中正義」の初の海外ミュージシャンによるサード・アルバム「An Insatiable High」に収録の「Malibu」かと思います。
ギタリストのアルバムなのですが、この曲はメロディーをパトリース・ラッシェンがフェンダー・ローズでを弾いており、今でもよく聴いている曲です。

高中正義 | Malibu
https://www.youtube.com/watch?v=JShbF-5-kyw  (YouTube)

AN INSATIABLE HIGH

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その後、1982年の事ですが、ラジオから流れた女性ボーカルの曲が気になり誰だろうと調べました。
その曲名は「Forget Me Nots(邦題:忘れな草)」、そしてその歌声がパトリース・ラッシェンだったのには驚きました。
セッション・ミュージシャンとして活動や、ソロ・アルバムをリリースしているのは知っていましたが、まさかこのような曲で耳にするとは思ってもいませんでした。

Patrice Rushen | Forget Me Not(忘れな草)
http://www.youtube.com/watch?v=W2XhhuM9GZo (YouTube)

早速レコードを購入しようとショップに行き、ジャケットを手にしてまた驚きです。
この曲は「Straight From The Heart(邦題:ハート泥棒)」というアルバムに収録されていますが、リー・リトナーのアルバム写真のイメージが強かったのか、別人ではと思ったくらいです。
このアルバムは当時は結構聴いていた記憶があります。

Straight From the Heart

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このアルバム、そして1986年リリースの「Watch Out」以降はご無沙汰となってしまうのですが、良いCDはないかとショップに行き探していると、「Signature」というCDを見つけました。
売り場もジャズ・フュージョンのコーナーにあり、「シャーデー(sade)」のカバーも気になり久しぶりに聴きたく購入しましたが、全体的に心地よく、アルバム1曲目の「Almost Home」などを聴くと、やはり私はパトリース・ラッシェンは歌も良いですがキーボーディストとして聴くのが好きなのかなと思いました。

Patrice Rushen | Almost Home
http://www.youtube.com/watch?v=joqmamM_WBQ  (YouTube)

Patrice Rushen | Sweetest Taboo
http://www.youtube.com/watch?v=STQVGms6Z3w&list=ALBTKoXRg38BAkE6A6AfTfbRwByk6HSt0I (YouTube)

Signature (Patrice Rushen/wounded Bird)

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このアルバムの購入も1997年とかなり前の事でした。
以降もDVDでですが、クインシー・ジョーンズの「セレブレーション・アット・モントルー2008」や、リー・リトナーの「アンソロジー・ライヴ~ジェントル・ソウツ・リユニオン」でキーボーディストとしての活動は聴いていました。

しかし、一番驚いたのは当ブログ推薦のYuki Monolog Kanesakaの「Re:Live – JAZZ meets HIP HOP CLASSICS」のプロモーションビデオで、パトリース・ラッシェンがコメントしていることでした。

思わぬところで、パトリース・ラッシェンが登場して嬉しかったです。

気になる女性アーティスト「ディー・ディー・ブリッジウォーター」に続く

たけしとジャズ、60年代の新宿


村上春樹の3年振りの長編小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が話題になっています(NHK NEWSweb)。
発売日の12日までタイトル以外一切の情報が明かされていなかったこの本ですが、既に最初の50万部は即完売し、発売1週間で累計100万部に達したそうです。
通販サイトにおける購入ページでも、発売日までは内容の紹介もされず、表紙の画像すらありませんでした。漸く画像も公開になったこのページには、一気に多くのレビューが寄せられていますが、その評価は大きく分かれているようです。購入実績が無いと書けない筈のレビューですから、それだけ多くの人が既に入手した証でもあります。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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春樹小説に欠かせないのが、重要なファクターとして登場する音楽です。
以前に私のシタールとノルウェイ森で紹介した「ノルウェイの森」は曲名がそのままタイトルとなっていますが、今回はタイトルの一部に隠されていました。
予め「巡礼の年」がリスト(Liszt Ferenc)のピアノ曲集を意味すると予測したタワー・レコードでは、そのCDを揃えていたようですが焼け石に水だったようです(Yahoo!ニュース)。
その演奏者がラザール・ベルマン(Lazar Berman、1930年 – 2005年、旧ソ連出身のロシア人ピアニスト)である事までは特定できず、発売元のユニバーサル・ミュージックでは急遽5月15日にラザール・ベルマンの演奏する「巡礼の年(全3枚組)」を再発売するそうです。

リスト巡礼の年、第1年:スイス、1.ウィリアム・テルの聖堂(演奏:ラザール・ベルマン)
http://www.youtube.com/watch?v=jVGdPx2m8yw&list=PLswpfKxK1W7_Et023FLg7eOi7GzwwTptW&index=1 (YouTube)

 





Lazar Berman/Liszt: Annes de Pelerinage [4714472]





Lazar Berman/リスト:≪巡礼の年≫全曲 [UCCG-4818]

作家として独立するまではジャズ喫茶を経営していた村上春樹ですが、一時期新宿のジャズ喫茶に入り浸っていたようです。

「ほとんど学校にも行かずに、新宿でオールナイトのアルバイトをして、そのあいまに歌舞伎町のジャズ喫茶に入りびたっていた」

出典:エッセイ集、『村上朝日堂』

村上朝日堂 (新潮文庫)

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村上春樹が、小説「ノルウェイの森」に登場した目白の学生寮を出て、西武新宿線沿線に住んでいた1968年から69年頃のことのようです。
そんな学生運動が盛んだった時代、当時の新宿のジャズ喫茶に入り浸り、そしてジャズ喫茶のボーイもしていた若者がいました。ビートたけし(本名:北野武、1947年 -、東京都足立区出身)です。

たけしとジャズ—それは、たけしと新宿の物語としても語られる。いまから40年以上も前のこと。1967年(昭和42年)、20歳の北野武は明治大学工学部(後の理工学部)機械工学科に在籍する、都会の賑やかさ、楽しさどころか、喫茶店すら知らない「あまりにも無知な、東京の田舎者だった」と、言う。
・・・・・
「最初はびっくりしたの。ジャズ喫茶にたむろする連中ってのはさ、サルトルがどうの、カフカがどうのって難しい話をして、理数系の俺には、なんかこれが教養っていうもんかぁ、文系の人は違うなぁって。
・・・・・

出典:『たけしとジャズ』ライナー(新村千穂、筆)

たけしがジャズ喫茶に入り浸るきっかけは、たまたま目にした喫茶店から聞こえてきた、勢いを持ったトランペットの音で、それがたけしと新宿、そしてジャズ喫茶の始まりとのことです。そして名曲喫茶「風月堂」やジャズ喫茶「新宿ACB(アシベ)」に入り浸り、そして「びざーる」や「ビレッジ・バンガード」でアルバイトをしていました。
名曲喫茶「風月堂」の常連には多くの作家、詩人、画家なども多くいたようで、その「卵」たちも集まっていました。名前の挙がっているのは、五木寛之、寺山修司、小田島雄志、岡本太郎などです。

一方のジャズ喫茶では、作家の中上健次が根城にした「ジャズビレ」などにはマイノリティが多かったようです。たけしがボーイをしていた「ビレッジ・バンガード」の同僚には、「警察庁広域重要指定108号」の殺人事件を起こした永山則夫もいたそうです。
そんなジャズ喫茶で流れていたのはジャズ、モダン・ジャズとフリー・ジャズであったといいます。
ビートたけしが監修したコンピレーション・アルバム「たけしとジャズ」があります。

たけしとジャズ

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たけしは次の様に語ります。

「小難しい話をしたり、通ぶった曲をリクエストをしていたあなた達! 本当は、ここにあるスタンダードな名曲こそ、聞きたかったんだろ。俺は、知ってんだ。ざまぁみやがれ、って感じだな」

出典:『たけしとジャズ』ライナー(新村千穂、筆)

その2枚組アルバムの1曲目は「ジョン・コルトレーン|マイ・フェイヴァリット・シングス」です。

John ColtraneMy Favorite Things
http://www.youtube.com/watch?v=KNmpIA_bLcE&playnext=1&list=PLPlhX_1Bcab1EYCE4mQjOXJIui8g98UOb (YouTube)

マイ・フェイヴァリット・シングス( 2)

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たけしがタクシーの運転手をしていた時にサインを貰ったという、セロニアス・モンクの「セロニアス・モンク|モンクス・ドリーム」も当然 含まれています。
Thelonious MonkMonk’s Dream
http://www.youtube.com/watch?v=eIcwq3G-jOc (YouTube)

モンクス・ドリーム 4

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HiroさんのタモリのJazz観で紹介のあったタモリは、1965年に早稲田大学第二文学部に入学し、モダン・ジャズ研究会(通称:ダンモ研)に在籍しており、新宿はホームグランドだったと思います。
しかし、村上春樹が1968年に第一文学部入学した年には既に福岡に帰郷しています。

そんなタモリの選ぶジャズのアルバム「タモリとジャズ」も聴いてみたい気がします。何しろ、評論家の植草甚一(故人)が所有していた4,000枚のジャズ・レコード・コレクションを引き取ったその人ですから。「いいとも!」と云って引き取ったか否かは定かでありません。

新宿やジャズ喫茶に殆ど縁の無かった私が、ライブのある新宿のジャズ喫茶に足を踏み入れたのは70年代になってからの事です。
「タモリ伝説」の登場人物である、山下洋輔のトリオを「新宿ピットイン(PIT INN)」昼の部で観たのが、最初だと思います。サックスが中村誠一から坂田明に代わっていました。
大音響で繰り広げられる3人のバトルが今でも印象に残っています。

山下洋輔トリオ|キアズマ CHIASMA
https://www.youtube.com/watch?v=AJxaB5BKwKs (YouTube)

キアズマ

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なお、この記事の執筆にあたり雑誌「JAZZ JAPAN」(ヤマハミュージックメディアより不定期発行)を参考にしました。2010年に休刊となった「スイングジャーナル(Swing Journal)」に代わる貴重な雑誌だと思います。

 

JAZZ JAPAN Vol.13

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<追悼>ボストン・マラソン爆発事件


当ブログ縁(ゆかり)の米国マサチューセッツ州ボストンで、4月15日にボストン・マラソン爆発事件が起きました。
犠牲者および遺族の方々に、謹んで哀悼の意を捧げます。
また、事件の早期解決を、心からお祈り申しあげます。

(編集長)

近くて遠い隣の国々


私たちの国、日本はアジアの東の一番端にあり、歴史において、中国、台湾、韓国、北朝鮮の国々と隣同士の国として政治、文化など千数百年に渡って、切っても切れない長い歴史的関係をもっています。
今、近いお隣の国ゆえにいろいろな課題、問題も抱えています。
ここ数週間、北朝鮮の政治的振る舞いに大きな緊張感が高まっています。

1965年に結成されたバンド「ザ・フォーク・クルセダーズ」は、1967年~1968年にかけて「帰って来たヨッパライ」が大ヒットし、その後、1968年10月に解散という1年間という短い期間だけ音楽活動をしたグループです。
北山修加藤和彦はしだのりひこの3人の方々はそれぞれ音楽的にも作詞、作曲でもその才能を発揮され、多くのヒット曲を創りました。

今、彼らの「イミジン河」という曲を思い出します。
「イムジン河」は、1957年7月発表された、北朝鮮の「高宗漢 」作曲、「朴世永」作詞の曲です。
それを、ザ・フォーク・クルセダーズが1968年にリリースしました。ただ、リリース時、諸般のいろいろな状況、事情などから、発売の自粛となり、その後長年公には歌われなくなってしまいました。

そして時代の変化に呼応し、2002年に加藤和彦、北山修、そしてTHE ALFEEの坂崎幸之助の3人で、ザ・フォーク・クルセダーズを再結成し、一度だけコンサートを開き、そして「イムジン河」を再リリースしました。

ザ・フォーク・クルセイダーズ|イムジン河
http://www.youtube.com/watch?v=1-eJDL3zLCQ (YouTube)

若い加藤和彦のように

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北緯38度線を境界線として、親米反共の韓国、社会主義国の北朝鮮の2つの国に分かれ、1950年6月から38度線で朝鮮戦争が始まります。
そして、今にいたるまで、両国は平和条約を締結していません。

この「イムジン河」を全編で流した映画に「パッチギ!」(2005年1月公開)があります。
監督は井筒和幸、主演は塩谷瞬(松山康介)と沢尻エリカ(リ・キョンジャ)、音楽監督を加藤和彦が担当しています。
2006年の日本映画の「賞」をほぼ総なめにして、井筒監督、新人女優沢尻エリカを一躍有名にした映画でした。

パッチギ!予告編
http://www.youtube.com/watch?v=3NLd059ALyo (YouTube)

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「あの素晴らしい愛をもう一度」のフルコーラスは、こちらです。

ザ・フォーク・クルセイダーズ|あの素晴らしい愛をもう一度
http://www.youtube.com/watch?v=gY4G_G2pyRo (YouTube)

さて、韓国といえば2003年4月から始まった「冬のソナタ」から、韓流ブームが始まりました。
私もそのブームに「どっぷり」浸かって、ほとんどの韓国TVドラマは観てしまいました。「宮廷女官チャングムの誓い」「朱蒙」「IRIS-アイリス-」「九尾狐伝〜愛と哀しみの母〜」などなど。これらには、大変泣かされました。やっと最近その呪縛から解放されつつあります。

韓国TVドラマの中でも特に泣かされたのは、「雪の女王」でした。

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アンデルセンの童話「雪の女王」を心の支えとする、お金持ちだが病弱な小学生の女の子と、貧乏だが天才の頭脳を持つ高校生の男の子がひょんなきっかけで出会い、それは少女の初恋となりました。
成長して、またまた思いもかけない出会いをする二人が、反目しあい、魅かれあい、運命に翻弄されながら、お互いが好きになったり別れたりを繰り返して行き、相思相愛となるけど、最後に女性が亡くなってしまうという儚くも切ないドラマです。
主演の男優(ヒョンビン)、女優(ソン・ユリ)も素晴らしいのですが、主演二人に、それぞれに想いを寄せる役の男女、母親役、父親役、男優の友人役などの脇役が、時には敵役になったり、友情や熱い思い入れて支えたりして、非常に素晴らしい演技を見せてくれています。

雪の女王 主題歌
http://www.youtube.com/watch?v=Wi12San-lag (YouTube)

私は十代の時、武者小路実篤の「愛と死」を読み感動し、ニ十代の時、米国映画「ある愛の歌」を観て感動しましたが、五十代で「雪の女王」に感動しました。
本当にこのドラマは涙腺が緩んでしまいます。

4月~新しい恋の「芽生え」


4月は草木花が、花を咲かせたり、新芽、新葉をつけて生きている息吹を感じさせてくれます。
私たちも春の心地よさ、解放感から、新しい恋も多く芽生えます。
日本では、入学、入社、転勤などで4月には新しい出会いのチャンスが多くなり、男女の恋と発展することも数多い思います。
そんな出会いの歌を紹介します。

麻丘めぐみ|芽ばえ (1972年)
http://www.youtube.com/watch?v=o7KEi3HYC0I (YouTube)

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歌詞には「4月」という言葉は見当たりませんが、「芽生え」というタイトルがこの季節を連想してしまいます。

個人的には、1970年ごろのグループサウンズ(GS)やフォークなどの音楽から、Jazz世界に興味が移っていった時期でしたが、「麻丘めぐみ」の初々しさ、可憐さに心をときめかせた年頃でした。

松田聖子|赤いスイートピー (1982年)
http://www.youtube.com/watch?v=J4Uw93DtX-w(YouTube)

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この曲の作詞は「松本隆」、作曲は「呉田軽穂」、編曲は「松任谷正隆」です。
呉田軽穂は、荒井由美のペンネームです。
この「赤いスイートピー」は、男の純情が女性の想いをより深いものしていくという、ひょっとしたら今時代では考えられない事かもしれません。

余談ですが、私は「松本隆」の詩が、大好きです。
歌謡曲にストーリー性を持ちこんだ詩は、本当に歌から、物語の主人公たちのしぐさからシチュエーションの背景まで、本当に自分で描く事ができます。
「木綿のハンカチーフ」「ルビーの指環」「恋するカレン」「外は白い雪の夜」など、曲も良いのですが、どれも歌詞が素晴らしいです。

Pat Boone | April Love (1957年)
http://www.youtube.com/watch?v=-mErJPN_tsY (YouTube)

四月の恋~パット・ブーン・ベスト・セレクション

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パットブーン(Pat Boone)、シャーリー·ジョーンズ主演の映画「四月の恋」(April Love)の主題歌です。
この曲も歌詞が素晴らしいです。

4月の恋は初々しく、星さえも輝き照らしてくれる。
軽いキスが本当の恋を伝えてくれる。
雨で花も咲き乱れている。
だけど、4月の恋は指の隙間から流れ落ちるような、はかなさもある。
どうか、この彼女への愛が終わらないように・・・

パット・ブーンは、たくさんのヒット曲を出しています。
私は子供のころから、「Love Letters in the Sand」と「I’ll Be Home」は良く聴きました。

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(8)


JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(7)の続き

このシリーズの最後は、第55回グラミー賞における特別賞(Special Merit Awards)に触れておきます。
まず昨年の12月に92歳で亡くなった(<おくやみ>の記事)、シタール奏者のラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)に生涯功労賞(Lifetime Achievement Award)が与えられました。
ラヴィ・シャンカールの亡くなる1週間前に生涯功労賞の授与が通達されいたようですが、故人に代わってこの賞を受け取ったのは、娘のノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とアヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar)の二人でした(2月9日のレセプションの様子)。

尚、親子ノミネートで話題になっていた「Best World Music Album」カテゴリーの方も、父ラヴィ・シャンカールが「Ravi Shankar|The Living Room Sessions Part 1 」で受賞しています。

Ravi Shankar / The Living Room Sessions Part 1 [輸入盤] [日本語解説・帯付]

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51. Best World Music Album
WINNER:The Living Room Sessions Part 1
Ravi Shankar
Label:East Meets West Music

娘のアヌーシュカの「Anoushka Shankar|Traveller」は惜しくも賞を逸しました。

Traveller

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ラヴィーとアヌーシュカの親子がシタールで共演した映像があります。
1997年のライブ映像ですから、アヌーシュカが16歳の頃だと思います。

Ravi Shankar & Anoushka Shankar Live: Raag Khamaj (1997)
http://www.youtube.com/watch?v=9xB_X9BOAOU (YouTube)

もう1件の特別賞は、技術賞(Technical GRAMMY Award)においてローランド(静岡県浜松市)創業者の梯郁太郎(かけはしいくたろう、1930年 -)同社特別顧問が、元シーケンシャル・サーキット社社長のデイヴ・スミス(Dave Smith)と連名で受賞しました(ローランド社ニュースリリース)。
二人の功績はMIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)を世界共通規格としての制定に尽力されたことです。
今ではMIDIはメーカーを越え、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送する「架け橋(かけはし)」として重要な役割を果たしています。

ライフワークは音楽 電子楽器の開発にかけた夢

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ANNのニュースとグラミー技術賞レセプションの映像があります。

ローランド創業の梯さんにグラミー技術賞 MIDI開発(13/02/10)

Technical GRAMMY Award Recipients
http://www.grammy.com/videos/technical-grammy-award-recipients-ikutaro-kakehashi-and-dave-smith-at-special-merit-awards (Grammy.org)

Komugiko_Studio

Komugiko Studio(Boston,MA)にあるRD-600

ローランド社のステージ・ピアノRD-600もMIDIで繋がる名機でした。Yuki Monolog Kanesaka も高校生の頃からの愛用しており、彼の渡米を追うように海を渡りました。以来十数年が過ぎた今では、傷みも多くなり新たなRD-600を探しているようです。

このRD-600は、彼のボストン界隈のギグ(Gig、日本で云うライブ)でのパフォーマンス・ウェポンとして、その25kgもある重さは彼の上腕二頭筋のトレーニング・アイテムとして活躍しました。
ローランドRD-600の後継機としてはステージ・ピアノRD-700(製品情報)がありますが、RD-600のお気に入りの音とは異なる様です。

Roland / RD-700NX ローランド デジタルステージピアノ

尚、ローランド社の芸術文化支援活動は(財)ローランド芸術文化振興財団(理事長:梯郁太郎)を通じて行われています。電子楽器だけでなく、芸術と文化の「架け橋」を担っていると云えます。
バークリー音楽大学とローランド社の縁も深く、梯(かけはし)氏には電子楽器の発展と普及による功績で1991年に名誉博士号を授与されており、同大学の奨学金の一つにローランド賞(Roland Award, for outstanding achievement in music synthesis)も設けられています。

世界の90以上の国から集まる、4000人以上のバークリー生の音楽の好みも多様化しています。
最近の学生に「今聴いている曲は?」と尋ねる動画をご覧下さい。

BERKLEE COLLEGE OF MUSIC, What Are You Listening To?
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=NsdATDPAUsI (YouTube)

さて、「 monolog|Re:Live – JAZZ meets HIP HOP CLASSICS」がタワレコを始めとして好評のmonologですが、ニューアルバム「monolog + A.I.April」が4月26日にSecond Factoryよりリリースされます。

April

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今回はバークリーで出会った、市川愛(Ai Ichikawa、神奈川県藤沢市出身)とのコラボレーションによる楽曲となっています。
タイトル名も二人の共通の誕生日(4月21日)に因んだ「4月」、新たに産声を上げたユニットにご注目下さい。
ボストンの「4月の情景」が目に浮かびそうな、キメ細やかなサウンドに仕上がっていると思います。彼等の曲の中にも「不易流行」が感じられるかも知れません。

彼女もまた、このシーリーズ(6)(7)で紹介した粟田麻利子、横沢ローラ同様に、大学卒業後会社員を経てバークリーで学んだ期待のジャズ・シンガーの一人です。
彼女の公式サイトでその透明感あふれる唄声を試聴してみて下さい。
Ai_Ichikawa_HP_SCAI ICHIKAWA 公式サイト

「月日は百代(はくたい)の過客(くわかく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也。」(「奥の細道-序-)
松尾芭蕉が「奥の細道」の旅のため千住を立ったのは、元禄二年弥生も末の七日(陰暦)のことでした。そして前途三千里の旅路への不安と惜別の思いを次の俳句に込めました。

(ゆく)春や鳥啼(とりなき)(うお)の目は泪(なみだ)

散りかけた桜の木に鳥(ヒヨドリ)も訪れました。
永らくお付き合い頂いたこのシリーズ「JAZZと不易流行」も一区切りさせて頂きます。
kotori