日別アーカイブ: 2013年3月26日

新しいJazzの息吹「マーク・ジュリアナ」斬新な天才ドラマー


新しいJazzの息吹「グレッチェン・パーラト」の続き

続いて、「グレッチェン・パーラト」の共演者を、紹介します。
グレッチェン・パーラトのアルバム「In a Dream」に収録されている「Weak」のドラムを担当している「マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)」です。
彼にも、またまた魅せられてしまいました。ドラムソロがとても新しい感覚のドラミングで引き込まれます。

Gretchen Parlato | Weak
http://www.youtube.com/watch?v=WXH8g1M2Q78 (YouTube)

In a Dream

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Mark Guiliana – Drum Solo
http://www.youtube.com/watch?v=CbZ23rHKO2w (YouTube)

マーク・ジュリアナのblogには、以下のようにあります。

“What happens when you add hard bop drum masters Elvin Jones and Art Blakey to a 1980s Roland 808 drum machine, divide the result by J Dilla and then multiply to the power of Squarepusher?”
Answer: Mark Guiliana. ?
-Time Out London.

私なりに訳すと、「あなたは、1980ローランド808ドラム・マシンにハード・バップドラムの巨匠エルヴィン・ジョーンズ、アート・ブレイキーを追加して、J DILLAによるて結果を区分けして、スクエアプッシャーの力を掛けると、何が起こると思う? 答:マーク・ジュリアナ」。
意味が良くわかりませんが、要は、非常に斬新な天才ドラマーということでしょうか。

Now vs Now | Magical Fantasy
http://www.youtube.com/watch?v=q98wRmaEknk (YouTube)

Now Vs Now

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この演奏も、すばらしいです。

マーク・ジュリアナは、米国ニュージャージー州モリスタウン生まれの28歳。ドラミングは「トニーウィリアムズ」の影響を受けたと語っています。お気に入りのサービアシンバルは、アルティザンライトライドです。

マーク・ジュリアナにも、「新しいJazzの息吹」を感じました。

JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(4)


JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(3)の続き

このシリーズの(2)(3)で紹介したテリ・リン・キャリントンエスペランサ・スポルディングですが、二人の交流がどのような形で始まり、進化して行ったかは定かではありません。

Boylston_St

ボイルストン通り

しかし、その舞台がボストンであり、バークリーであったと想像されます。
バークリー前のボイルストン通りをフェンウェイ・パーク方面に、楽器を背負って歩いて行く女性3人が見て取れます。こんな日常的な風景にも音楽が溶け込んでいます。
脇のカフェテラスでは、音楽談議に夢中な若者の姿も見掛けることでしょう。

さて12歳でバークリーの全額奨学金を獲得しボストンで学んでいたテリ・リンが、ドラムの巨匠ジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette、1942年 -)の勧めで、18歳でニューヨークに移ります。

その後幾多の音楽的キャリアを積み、天才ドラマーと称賛される地位を築きます。80年代後半に移ったロサンゼルスを経て、近年はボストンに居を戻し、活動拠点としているようです。
2003年に母校のバークリーから名誉博士号を授与され、2006年には息子も授かり、2007年に教授に就任しています。
そんな頃、エスペランサと共にジャズフェスに出演した時の映像があります。イスラエルの南端の街で毎年開催されるRed Sea(紅海) Jazz Festivalでの模様です。若い才能を中心に据え、グルーヴ感満点のステージを繰り広げています。

Carrington Allen Spalding Postma 2007 Red Sea Jazz Festival

この時のメンバーであるアフリカ系アメリカ人ピアニストのジェリ・アレン(Geri Allen、1957年 -)とオランダの美人サックス奏者ティネカ・ポスマ(Tineke Postma、1978年 -)の二人も、その後のモザイク・プロジェクトに参加しています。
2008年末には、異なるメンバーによるカルテット編成で、ブルー・ノート東京公演「Terri Lyne Carington Group ft. Esperanza Spalding」も敢行しています。

テリ・リンの2009年のアルバム「Terri Lyne Carington|More to Say (Real Life Story: Next Gen)」があります。彼女の20年以上のキャリアを物語るゲスト陣に注目です。

With guests including:
George Duke, Kirk Whalum, Everett Harp, Patrice Rushen, Jiommy Haslip, Gregoire Maret, Christian McBride, Danilo Perez, Dwight Sills, Anthony Wilson and co-producer Robert Irving III.

More to Say (Real Life Story: Next Gen)

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そしてテリ・リンをニューヨークに誘ったジャック・ディジョネットの2012年のアルバム「Sound Travels」では、エスペランサがゲストで共演しています。これも「世代を越え、ジャンルを越えたプロジェクト」と云えます。

Jack DeJohnetteSound Travels

Sound Travels

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テリ・リンとディジョネットの二人は、先の(2)で紹介したグラミー賞の「Radio Music Society」に共にドラムで参加しています。
そのディジョネットが近々「キース・ジャレット・トリオ」で来日します。
5月6日(月)、9日(木)、15日(水)の3回に渡って、オーチャードホール(東京都渋谷区)で東京公演があります。

チケットぴあ一般発売 / キース・ジャレット(p)/ゲイリー・ピーコック(b)/ジャック・ディジョネット(ds)| 2013/5/6(月・祝)・2013/5/9(木)・2013/5/15(水) | オーチャードホール icon

「キース・ジャレット・トリオ」は1983年の「スタンダーズVol.1」「スタンダーズVol.2」「チェンジス」の3つのアルバムを発表後、今年で結成30周年となります。
30年間固定メンバーのこのトリオは、スタンダード曲をメインとしてインタープレイ(interplay、英語で相互作用、交錯を意味する)で繰り広げられるライブ演奏にこそ、その醍醐味はあると思います。
1985年と86年に行われた日本でのライブを収めた2枚組DVD「スタンダーズI+II」の廉価版が3月6日に発売されました。お薦めだと思います。

スタンダーズI II [DVD]

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その中に含まれている1曲の映像です。

Keith Jarrett TrioGeorgia on My Mind[1986]
http://www.youtube.com/watch?v=iY0QZ_hbNMw  (YouTube)

未だ40歳頃のキース・ジャレット(Keith Jarrett、1945年 -)のピアノが圧巻です。時折、中腰になって声を発して演奏する姿が印象的です。
一番の年長はベースのゲイリー・ピーコック (Gary Peacock、1936年 -)ですが50歳です。

今回の東京公演は、彼等のプレーを確かめる最後の機会かも知れません。30年の時を経て、年輪を重ねた演奏の中に「不易流行」を見付けるのも楽しみの一つでしょう。
最近(2009年)のスイスでのライブ音源によるアルバム「Keith Jarrett Trio|サムホエア(SOMEWHERE)」は5月1日発売予定です。





Keith Jarrett Trio/サムホエア [UCCE-1138]
タワーレコード @TOWER.JP
¥2,600


JAZZと不易流行~第55回グラミー賞より~(5)へ続く