カテゴリー別アーカイブ: 昭和

澄んで寒い冬空に「冬の夜」~「星の界」


今年に入って、晴天の日が続いています。澄んで凍てつく寒さの冬の夜の空をみて…

芹洋子|冬の夜
https://www.youtube.com/watch?v=07AMCmv4XFA (YouTube)

歌いつがれる日本の心☆冬 冬景色 他

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作詞:不詳(文部省唱歌)
作曲:不詳(文部省唱歌)
1912年(明治45年)3月「尋常小学唱歌(三)」に掲載
NHKの「みんなのうた」では、1968年(昭和43年)12月に「作詞・作曲:文部省唱歌 編曲:若松正司」として紹介されています。

燈火ちかく衣縫ふ母は
春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数かぞへて喜び勇む
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

囲炉裏の端に繩なふ父は
過ぎしいくさの手柄を語る (過ぎし昔の思い出語る)
居並ぶ子供は ねむさを忘れて
耳を傾け こぶしを握る
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

歌詞は明治に作られたものなので、戦争を鼓舞する意味合いも感じられるが、囲炉裏を囲んで、父母子供が一緒にという近代日本の家族の原点のような状況を感じる曲です。「囲炉裏日はとろとろ」にその家族の暖かさがにじみ出ています。
北国の冬の夜が鮮やかに目に浮かびます。

由紀さおり・安田祥子|冬の星座
https://www.youtube.com/watch?v=RRUy6zetKQ4 (YouTube)

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木枯しとだえて さゆる空より
地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
ものみないこえる しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

ほのぼの明かりて 流るる銀河
オリオン舞い立ち スバルはさざめく
無窮をゆびさす 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

「冬の星座」はアメリカの作曲家・ウィリアム・ヘイスWilliam S. Hays)作った「愛しのモーリー」(Molly Darling)というラブソングです。戦後、堀内敬三の作詞で「冬の星座」というタイトルで中学の音楽の教科書に入れられたということです。
堀内敬三は、スコットランド民謡「アニーローリー」、アイルランド民謡「春の日の花と輝く」、ブラームス「眠りの精」、フリース「モーツァルトの子守歌」、ドヴォルザーク「新世界より」第二楽章から「遠き山に日は落ちて」など、数々の有名な曲の訳詞を残しています。

ダークダックス|星の界
https://www.youtube.com/watch?v=8STYNeUDp6Q (YouTube)

遼遠・謡遥・半世紀

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月なきみ空に煌めく光 ああその星影 希望の光
人智は果て無し無窮の遠(おち)に いざその星影 きわめも行かん
雲なきみ空に横とう光 ああ洋々たる銀河の流れ
仰ぎて眺むる 万里のあなた いざ棹させよや 窮理の船に

原曲の詩はアイルランド系カナダ人のジョセフ・M・スクリヴンJoseph M. Scriven)によって書かれました。
この詩に感動したアメリカ人の法律家で作曲家のチャールズ・C・コンヴァースCharles C. Converse)が曲をつけ、自ら編纂した日曜学校唱歌集に、”What a friend we have in Jesus” という題で録音しました。
この曲は、全米中に、さらに全世界のキリスト教徒に讃美歌として愛唱されるようになりました。日本では「いつくしみ深き友なるイエスは」というタイトルで歌われています。
そして、杉谷代水が宇宙の雄大さをテーマとした「星の界」という歌詞をつけ、明治43年(1910)発行の「教科統合中学音楽」に掲載されました。
明治の曲ですが、とても懐かしさを感じる曲です。

寒い冬空は本当に澄んで、キーンとした冷たさを全身に伝えてきます。
その中に童謡は、ほのぼのとした暖かさを心の奥に感じさせてくれます。
これからも、折に触れ歌っていきたいと思っています。

アイドルグループの系譜「ジャニーズ」と「フォーリーブス」


1988年より活動してきたSMAPが、2016年12月31日をもって解散しました。28年間も第一線をキープしてきたパワーは本当にすごいと思います。もちろん、SMAPメンバーの力であると思いますが、「ジャニーズ事務所」という一大芸能プロダクションの力も大変大きなものと思います。
実際、今は、テレビ番組をみれば、歌番組に限らず、ドラマ、バラエティー、どこをみてもジャニーズ事務所所属のタレントばかりです。

そこで思い出しますのが、「ジャニーズ」です。
1964年に、真家ひろみ飯野おさみ中谷良青井輝彦の4名で結成されました。

ジャニーズ|太陽のあいつ
https://www.youtube.com/watch?v=zSwJamDGYF8 (YouTube)

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「ジャニー喜多川」がコーチをしていた少年野球チーム「ジャニーズ球団」、ここにいた4人で、「初代ジャニーズ」が結成されました。4人ともに日大芸術学部在学中でした。 1962年4月結成、1967年11月解散ですので、活動の期間は5年にも満たない短い期間でした。

ジャニーズ|マックザナイフ
https://www.youtube.com/watch?v=AU7JO7Pm0FA (YouTube)

1965年12月31日に放送された「第16回NHK紅白歌合戦」に出場して「マック・ザ・ナイフ」を歌いました。この時の司会は、紅組は林美智子(女優)、白組は宮田輝NHKアナウンサーです。高橋圭三と並んで、NHK バラエティ番組の看板アナウンサーでした。

この4人の中では、やはり、「あおい輝彦」の印象が強いです。「ジャニーズ」解散後、ソロで「あなただけを」をヒットさせました。

あおい輝彦|あなただけを
https://www.youtube.com/watch?v=qOcGQZyYaZM7 (YouTube)

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「あなただけを」は、1976年6月に発売されました。この曲は、よくカラオケで歌います。

また、テレビドラマシリーズの長寿番組の一つ「水戸黄門」の「助さん」役を12年間、演じています。
私は、TBS系のドラマシリーズ「木下恵介アワー」が好きで欠かさずみていました。そこに、あおい輝彦は、「おやじ太鼓」、「3人家族」「二人の世界」等、常連でした。また、アニメ「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈の声も担当していました。あおい輝彦は、ジャニーズ解散後は劇団四季に研究生として入団し、本格的な演技を勉強したとの事です。

そして、初代ジャニーズ解散後は、「フォーリーブス」へと引き継がれていきます。

「フォーリーブス」は1967年4月結成。1968年9月にレコードデビューし「オリビアの調べ」を発売。
メンバーは、北公次青山孝史江木俊夫おりも政夫の4人です。

フォーリーブス|オリビアの調べ
https://www.youtube.com/watch?v=Ei8VHgPXdPU (YouTube)

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フォーリーブス|ブルドッグ
https://www.youtube.com/watch?v=mkRve4QM81s (YouTube)

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「にっちもさっちもどうにもブルドック」という歌詞が、妙に印象にのこります。

この「ジャニーズ」と「フォーリーブス」、改めて、歌、踊り、メンバー構成、などなどの点に注意して、今の、少年隊、SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐、タッキー&翼、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、などみますと、ああ、ちゃんと、今のジャニーズ事務所の全てのグループがちゃんと「ジャニーズ」と「フォーリーブス」の原型をきちんと残し、共通している基本を感じます。

50年以上たって、今はどのテレビ番組をみてもジャニーズ事務所所属のタレントばかりですが、「ジャニーズ」と「フォーリーブス」というグループが築いた原型、歌い、踊る「アイドルグループ」。グループ解散後は、それぞれ、歌手、俳優として、ドラマ、映画、舞台、そして、ミュージカルへと、芸能界で活躍し続けるルートを築いたと、SMAPの解散で改めて思いました。

ジャズ評論家だった「大橋巨泉」


今年、7月12日に大橋巨泉は亡くなりました。
思春期以降、テレビをみてると必ず大橋巨泉に出会ったような気がします。

私が大橋巨泉を知ったのは、日本テレビで放映された「11PM」だったと思います。司会は大橋巨泉の他に、愛川欽也、藤本義一が担当していました。
そこで大橋巨泉がジャズ評論家であること、ジャズシンガーマーサ三宅が元奥さんであったことなど、知りました。

ジャズ・プロデューサーの小針俊郎が、横濱ジャズプロムナードの公式ガイドに、以下を掲載してます。

「古き良き時代のヨコハマ」 大橋巨泉
音楽的にも横浜は自由で、結構若手がジャムっていた。当時開局したばかりのラジオ関東(現RFラジオ日本)に高桑敏雄君という秀れたディレクターが居て、発表の場のないモダン・ジャズメンのために、「モダン・ジャズ・コーナー」という不定期の番組を作ってくれた。ボクは構成と司会と運転手(予算がないので、東京の仕事が終わったジャズメンを横浜まで自分の車で運んだ)までやった。
ボクは構成と司会で一回二千五百円、ミュージシャンは一律一人千円であった。これで、渡辺貞夫、宮沢昭、八木正生、八城一夫、北村英治、西条孝之介らが喜んで出演してくれたのである。条件は「何でもやりたいものをやって良い」である。この番組から八城一夫の名演「モンキー・ドライバー」(お猿のカゴ屋)が生まれた。

http://jazzpro.jp/archives/yjp2013/interview_2013

私の中のJazzの町「ヨコハマ」の代表は、「渡辺貞夫」になります。大橋巨泉の司会でヨコハマで演奏していたのですね。

渡辺貞夫|マイ・ディア・ライフ
https://www.youtube.com/watch?v=JJtvVh3wRbE (YouTube)

マイ・ディア・ライフ

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  • sa: 渡辺貞夫
  • conga,perc: スティーブ・フォアマン)
  • el-g: リー・リトナー
  • ac-p: デイブ・グルーシン
  • ds: ハーヴィー・メイソン
  • el-p: チャック・レイニー

「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」*というラジオ番組が、FM東京(TOKYO FM)で放送されていました。深夜でしたがよく聴いた記憶があります。
ジャズのコンサートの模様や、スタジオでのライブセッション、インタビュー、などおもしろかったです。

大橋巨泉が出演していてよく観てたTV番組は、

  • 11PM(日本テレビ) 1966年4月 – 1985年9月
  • クイズダービー(TBS) 1976年1月 – 1990年3月
  • 世界まるごとHOWマッチ(TBS) 1983年 – 1990年
  • ビートポップス(フジテレビ) 1966年 – 1970年
  • 巨泉×前武ゲバゲバ90分!(日本テレビ) 1969年10月 – 1971年3月

「ビートポップス」は、今でもよく覚えています。

ビートポップス 1970年1月10日放送(音声のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=aBcgQLaJ0CE (YouTube)

テーマソングは、「Green Onione」でした。

ブッカーT&MG’s(Booker T and MG’s)|グリーン・オニオン(Green Onione)
https://www.youtube.com/watch?v=lNtnDq3ePnU (YouTube)

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毎週土曜日午後3時からフジテレビで、司会は大橋巨泉と ミュージックライフ編集長の星加ルミ子と音楽評論家の木崎義二。そして、ダンスの振り付け師の藤村俊二がでていました。ここで知った、フランス人歌手「シルヴィ・ヴァルタン」の「アイドルを探せ」が私が買った最初のレコードでした。

シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)|アイドルを探せ(La plus belle pour aller danser)
https://www.youtube.com/watch?v=IP2fTeOm788 (YouTube)

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ビートルズ、ローリング・ストーンズ、アニマルズ、ホリーズ、ビージーズ、ウォーカー・ブラザース、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ママス&パパス、スプートニクス、シーカーズ、ゾンビーズ、オーティス・レディング、スコット・マッケンジー、ボビー・ソロ、このころ知った歌手、曲は、今でも覚えています。
また女の子がミニスカートでGOGOダンスをお立ち台で踊っていて、TV画面を通して、「ジャズ喫茶」「GoGo喫茶」の雰囲気を感じて、東京に強いあこがれを抱きました。

そして、シルヴィ・ヴァルタンと同じくらい印象に残っているのは、「ウォーカー・ブラザーズ」です。メンバーは、スコット・ウォーカー、ゲイリー・ウォーカー、ジョン・ウォーカー。「太陽はもう輝かない」、「孤独の太陽」、「ダンス天国」などのヒット曲がありますが。私はこの「Make It Easy On yourself」が好きです。

ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)|涙でさようなら(Make It Easy on Yourself)
https://www.youtube.com/watch?v=bZTS9H-l5qQ (YouTube)

After the Lights Go Out

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大橋巨泉は、テレビという大衆娯楽のメディアをどのように楽しめば良いのか、TV番組としてリードしてきた気がします。もちろん、対象となった年齢層は「団塊の世代」です。戦争体験も無く、何のてらいもなく欧米文化を受け入れ、欧米の豊かさにあこがれた世代です。大多数が例外なく、未来に希望をもって、日々豊かになる現実を体現できた世代です。そのシンボルとして大橋巨泉は存在していた気がします。

編集部注* 「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」は、1989年まで放送されていました。現在は後継番組の「渡辺貞夫 ナイトリー・ユアーズ」(Nightly Yours)が、TOKYO FMとJFM系FM局で放送しています。

至高の作詞家・永六輔「見上げてごらん夜の星を」~「明日咲くつぼみに」


永六輔作詞の曲で、好きな曲がたくさんあります。

  • 黒い花びら (水原弘)
  • 黄昏のビギン (水原弘、ちあきなおみ)
  • 上を向いて歩こう (坂本九)
  • 帰ろかな (北島三郎)
  • 見上げてごらん夜の星を (坂本九)
  • おさななじみ (デューク・エイセス)
  • いい湯だな (デューク・エイセス)
  • 女ひとり (デューク・エイセス)
  • こんにちは赤ちゃん (梓みちよ)
  • 遠くへ行きたい (ジェリー藤尾)
  • 二人の銀座 (和泉雅子・山内賢)
  • レットキス(ジェンカ) (坂本九)
  • 若い季節 (ザ・ピーナッツ)
  • 明日咲くつぼみに (三波春夫)

その中でも好きな曲は、

坂本九|見上げてごらん夜の星を
https://www.youtube.com/watch?v=3hNQsRmAAC0 (YouTube)

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1960年に初演された同名ミュージカルの劇中主題歌。数多くのミュージシャンがカバーし、それぞれ素晴らしい歌となっています。
数多くあるカバーの中で、

夏川りみ|見上げてごらん夜の星を
https://www.youtube.com/watch?v=w8guDK6QO3w (YouTube)

歌さがし~リクエストカバーアルバム~

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都会では、夜空を仰いで満天の星空を観ることは、今はできないことですが、先日、北海道の知床に行きまして、降ってくるような星空をみました。「本当に小さな星、小さな光」が白い霞のように大空に横たわっていました。
曲の始めと終わりに、「星に願いを」の一小節が入っています。
ディズニーの「星に願いを」と同じくらい、好きな曲です。

ビリー・ジョエル(Billy Joel)|星に願いを(When You Wish Upon A Star)
https://www.youtube.com/watch?v=A0L5TnemXJs (YouTube)


デューク・エイセス|おさななじみ
https://www.youtube.com/watch?v=S31b7bqBfGY (YouTube)

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「続おさななじみ」など、その後の歌詞もあるようですが、やはり、曲としては、おさななじみの二人の子供たちが、同じように幼稚園に入った、というフレーズで繰り返されるのが、ほのぼのとして良いと思います。永六輔の詩には、本当にほのぼのとした、人の温かさを感じます。歌にはこのような人を包み込んでくれる曲も心に残ります。


三波春夫|明日咲くつぼみに
http://v.youku.com/v_show/id_XNDY2NzUyMzc2.html (海外動画サイト)

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この曲にまつわるエピソードを紹介します。

明日咲くつぼみに(No.100)|利ちゃんの ちょっといい話し
http://kobayashi2.fc2web.com/Goodstory/goodstory100.htm

作詞・永六輔と歌い手・三波春夫の曲を作り上げた深さを感じで感動を覚えます。

優しい雨男「石原裕次郎」


先日タクシーに乗った時、運転手さんが、石原裕次郎の曲をずっとかけていました。私も久しぶりに聴くので思わず聴き入ってしまいました。今年は8月末から雨の日が多かったのですが、運転手さんが、「石原裕次郎は雨男だったらしいよ」とポツリと。
所謂、大事な行事のときはいつも雨だったそうです。お通夜、告別式、本葬、四十九日忌も雨だったそうです。そして、好きな花はあじさいだったとのことで、「命日」は「あじさい忌」と呼ばれているそうです。

石原裕次郎|二人の雨
https://www.youtube.com/watch?v=fDu0A–4Its (YouTube)

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タクシーの中でかかっていた曲で、私は初めて聴いた曲でした。何んていう曲か聞いたら、「雨の二人」という曲だと教えてくれました。
「石原裕次郎」独特のやさしい歌い方、声、そしてちょっと変わった「こぶしっぽい」ところが、メロディー、歌詞にマッチしていて、ほのぼのとした男女の雨ににじんだシーンが浮かんできます。

「石原裕次郎」は戦後の青春映画の大スターです。そして、その時々で話題となる映画もプロデュユーサー兼主演男優として数多く撮っています。主な出演映画は、以下の通りです。

  • 「太陽の季節」(古川卓巳監督、1956年5月17日公開、日活、伊豆役)
  • 「狂った果実」(中平康監督、1956年7月12日公開、日活、滝島夏久役)
  • 「鷲と鷹」(井上梅次監督、1957年9月29日公開、日活、千吉役)
  • 「俺は待ってるぜ」(蔵原惟繕監督、1957年10月20日公開、日活、島木譲次役)
  • 「嵐を呼ぶ男」(井上梅次監督、1957年12月28日公開、日活、国分正一役)
  • 「風速40米」(蔵原惟繕監督、1958年8月12日公開、日活、滝颯夫役)
  • 「赤い波止場」(舛田利雄監督、1958年9月23日公開、日活、富永二郎役)
  • 「紅の翼」(中平康監督、1958年12月28日公開、日活、石田康二役)
  • 「あじさいの歌」(滝沢英輔監督、1960年4月2日公開、日活、河田藤助役)
  • 「天下を取る」(牛原陽一監督、1960年7月13日公開、日活、大門大太役)
  • 「あいつと私」(中平康監督、1961年9月10日公開、日活、黒川三郎役)
  • 「堂堂たる人生」(牛原陽一監督、1961年10月22日公開、日活、中部周平役)
  • 「憎いあンちくしょう」(蔵原惟繕監督、1962年7月8日公開、日活、北大作役)
  • 「花と竜」(舛田利雄監督、1962年12月26日公開、日活、玉井金五郎役)
  • 「太平洋ひとりぼっち」(市川崑監督、1963年10月27日公開、日活、青年役)
  • 「黒部の太陽」(熊井啓監督、1968年2月17日公開、日活、岩岡役)
  • 「栄光への5000キロ」(蔵原惟繕監督、1969年7月15日公開、松竹、五代高之役)
  • 「富士山頂」(村野鐵太郎監督、1970年2月28日公開、日活、梅原悟郎役)

など、大作といわれる映画を数多く撮っています。

また、テレビ番組も、

  • 「太陽にほえろ!」(1972年7月-1981年5月、1981年12月-1986年6月、1986年11月、日本テレビ)- 藤堂俊介・捜査第一係長(通称・ボス)
  • 「大都会」シリーズ(日本テレビ)
  • 「西部警察」シリーズ(テレビ朝日)

など、ヒット・シリーズを残しています。

もちろん、歌も「銀座の恋の物語」、「二人の世界」、「夜霧よ今夜も有難う」を含め数多くのヒット曲があります。

中でも「石原裕次郎」というと、「赤いハンカチ」を思い出します。

石原裕次郎|赤いハンカチ
https://www.youtube.com/watch?v=yTxOBiyQ_d8 (YouTube)

赤いハンカチ/夕陽の丘/サヨナラ横浜 ~プラチナシリーズ~ (MEG-CD)

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「赤いハンカチ」は、1962年10月に発売されました。何故か「アカシア」という言葉に昭和の匂いを感じます。
「アカシアの雨がやむとき」という「西田佐知子」のヒット曲、そして、「北原白秋」の「この道」の「この道はいつか來た道。ああ、さうだよ、あかしやの花が咲いてる」という詩など…。
そして、この歌を思い出すのは、仕事の元同僚とカラオケに行くと、同僚の十八番がこの、「赤いハンカチ」だからからでもあります。

そして、1987年4月21日発売の石原裕次郎の最後のシングル曲「わが人生に悔いなし」。リリースの3ヶ月後に52才で亡くなりました。

石原裕次郎|わが人生に悔いなし
https://www.youtube.com/watch?v=K_-7aMAdFXI (YouTube)

石原裕次郎 ベスト わが人生に悔いなし 恋の町札幌 俺はお前に弱いんだ 口笛が聞こえる港町 黒い海峡 海よおお前だけに あいつ くちなしの花 銀座ブルーズ 女ひとり 夜霧のブルース カスバの女 KB-55

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「石原裕次郎」が多くの人に慕われている理由として、
「人に困っていることがあると自ら率先して助けてあげるべく動く」、「人の悪口は絶対に口にするな」、「人にしてあげたことはすぐ忘れろ、人にして貰ったことは生涯忘れるな」という生き方を実践していたことにあるように思います。

昭和の価値観には、お金とか競争での勝ち負け、とか一種ぎらぎらしたところもありましたが、義理人情にも通じる、「やさしさ」の価値観も大きかったと思います。人の「知性」とは、「知識」では無く、この「やさしさ」ではないかと思います。
石原裕次郎の歌には、この「やさしさ」をとても感じます。

「セプテンバー・ソング」と「フランク・シナトラ」


8月初め猛暑かと思えば、8月末にかけては、22年ぶりの冷夏と急激な気温の高低変化、体調を崩さぬ様気をつけたいと思います。
そして、9月に入りました。
9月の歌で、夏の身も心も躍動するギラギラした暑さを癒す、しっとりとしたムーディーな想いに浸るバラード曲として、思い浮かぶのは、フランク・シナトラFrank Sinatra)、の歌った「セプテンバー・ソング(September Song)」と、スウィングしてる「セプテンバー・イン・ザ・レイン(September in the Rain)」、そして、「セプテンバー・オブ・マイ・イヤーズ(September of My Years)」というアルバムなどがあります。

最初にフランク・シナトラの曲を知ったのは、「夜のストレンジャー(Strangers in the Night)」(1966年発売)だったと思います。「ビルボードホット100チャート」や「イージーリスニングチャート」で、それぞれでNo.1になりました。そして、1967年の「グラミー賞」では、「最優秀レコード賞」、「最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」などを獲得しました。

「セプテンバー・ソング」は、クルト・ワイル作曲、マクスウェル・アンダーソン作詞のブロードウェイ・ミュージカル「ニッカーボッカー氏の休日(Knickerbocker Holiday)」の挿入歌です。そして、ウォルター・ヒューストンが歌ったレコードが、1950年の映画「旅愁(September Affair)」(1952年)に使われ、ヒットして広く歌われるようになりました。

「セプテンバー・ソング」の歌詞は、人生を12ヶ月に喩えた歌です。明るい夏が終り、日が短くなる9月になるこの時期、やはり気持ちが感傷的になります。人生も初老の秋にさしかかると、残された日々がとても大切になります・・・、残り少ない時間を大切な人と共に過したい。そんな歌です。

フランク・シナトラ(Frank Sinatra)|セプテンバー・ソング(September Song)
https://www.youtube.com/watch?v=kjiVbaA1-sc (YouTube)

September of My Years

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「セプテンバー・イン・ザ・レイン」は、実際は春の季節なのに、心は9月で変わっていない、という曲です。
ハリー・ウォーレンとアル・ダビンとにより1937年に発表され、ジェームズ・メルトンが映画「二人のメロディ(Melody for Two)」で紹介し、スタンダード曲となりました。

フランク・シナトラ(Frank Sinatra)|セプテンバー・イン・ザ・レイン(September in the Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=757LjrGaYLI (YouTube)

Sinatra’s Swingin Session

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もちろん、「セプテンバー・イン・ザ・レイン」も、多くのアーティストが歌っていますが、The Beatlesも歌っています。

ザ・ビートルズ(The Beatles)|セプテンバー・イン・ザ・レイン(September in the Rain)
https://www.youtube.com/watch?v=2mymcpQxdbE (YouTube)

「フランク・シナトラ」は、1915年12月12日にニュージャージー生まれ、1998年5月14日にロスアンゼルスで亡くなっています。たぶん、世界中で私たちの世代では知らない人はいない、アメリカのジャズ・ポピュラー歌手です。
そして、その交流関係は、歌手や俳優仲間から政治家、マフィアまで大変幅広いものだったようです。ケネディ家とも親しく付き合った時期もあり、マフィアとの付き合いは、映画「ゴッド・ファーザー」の中に出てくる有名歌手のモデルにもなったと言われています。)
レコードは、数多くのミリオンセラーとなり、「ルイ・アームストロング」や「セリーヌ・ディオン」など有名アーティストとの競演、競作も数多くあります。

日本公演も、1985年、1989年(サミー・デイヴィスJr.、ライザ・ミネリと共に)、1991年、1994年(ナタリー・コールとともに)と計4回行っています。

そして、これから秋の夜長ピッタリの曲がある、「フランク・シナトラ」のアルバム、「ムーンライト・シナトラ」。中でも、「The Moon Was Yellow」ムーディでありながら、ストリングが入り、それとなく艶やかな感じもする、癒される曲です。

フランク・シナトラ(Frank Sinatra)|ムーン・ワズ・イエロー (The Moon Was Yellow)
https://www.youtube.com/watch?v=5ESNnK1pf1k (YouTube)

ムーンライト・シナトラ

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暑さ寒さも彼岸まで、というように、これから一年の中でも過ごしやすい時期になってきます。耳に届く音色も、夏の蝉の鳴から、心を落ち着かせる虫の音に移り、誰もが詩人になったような、情緒的な感傷に浸る季節です。
そんな夜、「スランク・シナトラ」いろいろな情景を演出してくれます。

夏の思い出の曲「想い出の渚」~「太陽がいっぱい」


毎日暑い日が続いています。昔から夏は大好きでした。そして夏にちなんだ好きな歌もたくさんありました。すぐ思い浮かぶ曲は、邦楽では、

  • 想い出の渚(ザ・ワイルドワンズ)
  • 夏休み(吉田拓郎)
  • 夏の日の思い出(日野てる子)
  • 青いいサンゴ礁(松田聖子)

洋楽では、

  • サマーホリデー(クリフ・リチャード)
  • サマータイム・ブルース(エディ・コクラン)
  • 暑い夏をぶっ飛ばせ(ナットキングコール)

映画音楽でもテーマが夏の素晴らしい曲があります。

  • 避暑地の出来事(A Summer Place):夏の日の恋(パーシー・フェイス)
  • 太陽の下の18歳(Diciottenni al sole):太陽の下の18歳(エンニオ・モリコーネ)
  • 太陽がいっぱい(Plein soleil):太陽がいっぱい(ニーノ・ロータ)

などなどです。

この中から、何曲か選びます。まずは、

ワイルドワンズの想い出の渚です。
1966年11月5日にリリース。作曲は加瀬邦彦です。売上50万枚を記録しました。

この曲は、題名からもギラギラした真っ盛りの夏ではなく、夏の終わりの、物憂げな気持ち、さびしさを感じる詩ですが、曲調がきれいなので、ほのぼのする感じもうけます。毎日が楽しくて、将来の夢が持てた、高度経済成長期の青春時代そのものという感じの曲です。もちろん、カラオケでもよく歌っています。

ザ・ワイルド・ワンズ|想い出の渚
https://www.youtube.com/watch?v=CtfTPyTTVzA (YouTube)

ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム

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作曲の加瀬邦彦は、沢田研二に「危険な二人」「TOKIO」のヒット曲含め多くの曲を提供していました。また、ライブのプロデュースも手がけていました。ライブハウスのオーナーでもあり、また、「ワイルドワンズ」名の焼酎もプロデュースしています。

焼酎:想い出の渚
http://www.omo-nagi.com/

1978年7月21日発売のシングルレコード「ハンダースの想い出の渚」は40万枚のセールスを記録しました。その後のモノマネブームの先駆けになったレコードでした。

ハンダースの想い出の渚
https://www.youtube.com/watch?v=tlMi5x6Ed-I (YouTube)

メンバーの多くは今もそれぞれの芸能分野で頑張っていますね。

  • 清水アキラ(モノマネ芸人)
  • 桜金造(バラエティ芸人)
  • アゴ勇(芸人)
  • アパッチけん(俳優)
  • 鈴木末吉(モノマネ芸人)で活躍中。六本木に笑パブを営む。
  • 小林まさひろ(芸人)

クリフ・リチャード(Cliff Richard)のサマーホリデーは懐かしい歌の中の一曲です。同名の青春映画のテーマ音楽です。

クリフ・リチャードは、1940年10月インドで生まれます。その後イギリスのロンドンに移住します。そして1958年、17才の時に「ムーヴ・イット」という曲でデビューします。バックの演奏は「シャドーズ」。この曲は英国ヒット・チャートで2位を記録します。イギリスのエルヴィスと呼ばれ絶大な人気を得て、その後リリースした「ヤング・ワン」は日本でも大ヒット曲になりました。

クリフ・リチャード(Cliff Richard)|サマー・ホリデイ(Summer Holiday)
https://www.youtube.com/watch?v=Gbajf_rHzys (YouTube)

Summer Holiday

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曲の出だしのギターが聴こえてくると、遠い日の夏休みが思い出されます。
「シャドウズ」のスマートな演奏、タイミング良く入ってくるオーケストラのストリングス、そしてクリフのソフトな歌声、60年代のポップスそのものです。

最後は、ニーノ・ロータ(Nino Rota)の太陽がいっぱいです。

ニーノ・ロータ(Nino Rota)|太陽がいっぱい(Plein soleil)
https://www.youtube.com/watch?v=JEJt9wxBhdM (YouTube)

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映画音楽では、本ブログのマイ・フェイバリット・スクリーン・ミュージック映画のエンディングと音楽とたびたび登場しますが、やはり、地中海の夏、海を舞台に、ロマン、野心、犯罪、等々観る者に映像を強く印象付けますが、それとともに真夏の海の真っただ中のギラギラしたイメージ、その中に主人公の青年の屈折した思い、憂い、物悲しさが見事に曲で表現されていて、映画のエンディングを一段と印象付けています。音楽の奏でるメロディーで、55年の過ぎ去った歳月をまったく無視して、いまでも鮮明に思い出させる、夏のイメージのそのものの1曲です。

暑い夏はまだまだ続きそうですが、夏の思い出の曲を聴いて、一服の清涼感を味わっています。

時代の変化と流行り歌「高度経済成長」~「平成元年」


歌はその時代時代でヒット曲がでてきます。もちろん、長く歌い継がれる曲もたくさんありますが、時代背景の移り変わりとともに、流行る歌も変わってきたと思います。私たちの生きてきた時代を振り返ってみても・・・、

1960年代、戦後の貧しい時代から、「高度経済成長」と呼ばれる豊かさを享受する時代と変わってきて、生活習慣も大きく変りました。
東海道新幹線が開業、東京オリンピック、テレビの普及、東名・名神・中央などの高速道路の開通、海外旅行ブーム、など、全てが前向きな方向に向かっていて、ひとりひとりが「夢」を持てる時代だったと思います。

1960年代、その象徴的流行り歌は、本ブログ”「ワールドクラスの「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」”で紹介しましたが、やはり、坂本九の「上を向いて歩こう」だったと思います。

坂本九|上を向いて歩こう
https://www.youtube.com/watch?v=bbH754gScuk (YouTube)

上を向いて歩こう

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「上を向いて歩こう」(海外では「スキヤキ、SUKIYAKI」と言う題名)は、作詞は永六輔、作曲は中村八大。ビルボード(Billboard)誌、キャッシュボックス(Cashbox)誌で、1963年6月アジア圏歌手唯一となる週間1位にランクされました。アメリカ国内でのレコード売上が100万枚を突破し、翌1964年5月外国人としては初めての全米レコード協会のゴールドディスクも受賞しました。もちろん、日本国内でも爆発的ヒット曲となりました。

その他のヒット曲も、明日に希望を持ち、夢をもつ曲が多くありました。

1962年 いつでも夢を(橋幸夫・吉永小百合)
1963年 若い季節(ザ・ピーナッツ)
学園広場(舟木一夫)
1964年 明日があるさ(坂本九)
君だけを(西郷輝彦)
幸せなら手をたたこう(坂本九)
1965年 君といつまでも(加山雄三)
1968年 三百六十五歩のマーチ(水前寺清子)

1970年代に入ると、高度経済成長傾向はピークを迎え、「オイルショック」後、低成長時代を迎えます。学生運動も退潮し、何かに向かって情熱をぶつけようという、若さの熱いエネルギーのようなものが失われていきます。物質的豊かさから、心の豊かさを求める傾向が見えてきます。

1970年 黒ネコのタンゴ(皆川おさむ)
1971年 わたしの城下町(小柳ルミ子)
知床旅情(加藤登紀子)
また逢う日まで(尾崎紀世彦)
1972年 女のみち(宮史郎とぴんからトリオ)
1973年 学生街の喫茶店(ガロ)
神田川(かぐや姫)
1974年 なみだの操(殿さまキングス)
あなた(小坂明子)
1975年 シクラメンのかほり(布施明)
時の過ぎゆくままに(沢田研二)
1976年 およげ!たいやきくん(子門真人)
木綿のハンカチーフ(太田裕美)
1977年 渚のシンドバッド(ピンク・レディー)
カルメン’77(ピンク・レディー)
S.O.S(ピンク・レディー)
1978年 UFO(ピンク・レディー)
サウスポー(ピンク・レディー)
モンスター(ピンク・レディー)
1979年 魅せられて(ジュディ・オング)
関白宣言(さだまさし)

1970年代世相を反映したヒット曲も数多くありました。今まで「成長傾向」一筋に全く疑いを持つ必要が無かった時代が終り、次に来る時代の不確実性が、漠然とした不安が「黒ネコのタンゴ」、「女のみち」、「なみだの操」等の何故かわからないが魅かれる歌、というようなヒット曲を生んだと思います。そして、1970年代後半は、何と言っても「ピンク・レディー」一色だったように思います。

ピンク・レディーは、「ミー(現:未唯mie)」と「ケイ(現:増田恵子)」のデュオ。ほとんどの曲を作詞阿久悠、作曲都倉俊一が手がけ、全ての曲が50万以上のヒット曲となりました。

ピンク・レディーは明るく健康的な色気を売りにしていました。そして、何よりも、二人が踊る「振り付け」を、子供から若い世代が覚えて真似をし始め、一代ブームとなり、老若男女に受け入れられ、全国的に幅広く人気を獲得することに成功しました。レコード以外に、衣料品、文房具、食器、自転車、食品など多くの商品にキャラクターが使われ、「ピンク・レディー」の存在感は圧倒的に全国を風靡し巨額の経済効果をもたらしました。
ただ、その絶頂を極めた「ピンクレディー」も活動期間は4年7ヶ月とそれほど長くは無く、所属していた事務所も、解散直後に倒産してしまうという、1970年代以降の日本を予兆するかのようなグループでした。

ピンク・レディー|渚のシンドバッド
https://www.youtube.com/watch?v=_Y6OihAlq-s (YouTube)

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1980年代、中盤までは低成長時代が続きますが、超低金利政策で、1980年台後半は日本は、再び、株価、地価など資産価格の大幅な上昇が始まり、「バブル景気」時代に入ります。
日経平均株価は89年、3万8915円の史上最高値をつけ、日本企業は、海外の資産、企業を次々と買収していきました。
高級車が飛ぶように売れ、ゴルフ、スキーと行楽地は人であふれ、好景気に浮かれ「世界一の経済大国」という浮ついた自信が国全体を覆っていきました。しかしながら、学校での校内暴力、いじめが陰湿化、そして少子化など負の面も顕著になっていきました。

1980年 ダンシング・オールナイト(もんた & ブラザーズ)
異邦人(久保田早紀)
大都会(クリスタルキング)
ランナウェイ(シャネルズ)
別れても好きな人(ロス・インディオス&シルヴィア)
さよなら(オフコース)
1981年 ルビーの指環(寺尾聰)
長い夜(松山千春)
1982年 セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子)
北酒場(細川たかし)
悪女(中島みゆき)
チャコの海岸物語(サザンオールスターズ)
1983年 さざんかの宿(大川栄策)
氷雨(佳山明生)
キャッツ・アイ(杏里)
1985年 恋におちて(小林明子)
1986年 CHA-CHA-CHA(石井明美)
1989年 Diamonds(プリンセス・プリンセス)

1982年以降、ヒット曲もだんだんとミリオンセラーが減っていきました。ヒット曲と言われる曲も50万枚前後のレコード売上のベースになっていきました。
そして、バブル景気とともに、ディスコブームとなり、「最後の20セント」「深海魚」「泥棒貴族」、そして、お立ち台が出現する「ギゼ」「マハラジャ」「ジュリアナ東京」はメディアでも大きく取り上げられ、社会現象となりました。

ディスコブーム、そして、トレンディードラマ(「男女7人夏物語」の主題歌)を反映した一曲が、「CHA-CHA-CHA」でした。

石井明美|CHA-CHA-CHA
https://www.youtube.com/watch?v=stgSIEzLXp8 (YouTube)

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そして、1990年以降、バブルは崩壊し、「就職氷河期」や「土地価格の下落」など、日本経済の停滞が長期化し「失われた10年」と呼ばれる時代になっていきます。

ラジオで聴いた「荒木一郎」の「星に唄おう」


1968年からのザ・パンチ・パンチ・パンチの放送が開始されたあたりでは、「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」、「バイタリス・フォーク・ビレッジ」、「東芝ヤング・ヤング・ヤング」、そして「星に唄おう」など、深夜ラジオの始まる前の時間帯の放送もよく聴いていました。
中でも、「星に唄おう」はパーソナリティの「荒木一郎」の個性が何か心地よく伝わる番組でした。日々の出来事を淡々ときかせ、また、番組の中で生ギターを手に、弾き語りで自作の歌を歌うのがとても印象的で記憶に残っています。

そして、この「荒木一郎」の「星に唄おう」のテーマ音楽が「空に星があるように」でした。この曲については、Kojiさんが、以前空に星があるように~ボサノヴァ・バージョンと聞き比べで紹介しています。

荒木一郎の最大のヒット曲は、やはり、「空に星があるように」(1966年9月発売)で、B面は「夕焼けの丘」でした。
荒木の歌はメロディも素敵なのですが、歌詞がとても叙情的で美しい歌詞です。10代の私たちには哲学的でさえありました。

「空に星があるように」
空に星が あるように
浜辺に砂が あるように
ボクの心に たった一つの
小さな夢が ありました

風が東に 吹くように
川が流れて 行くように
時の流れに たった一つの
小さな夢は 消えました

淋しく 淋しく 星を見つめ
ひとりで ひとりで 涙にぬれる
何もかも すべては
終わってしまったけれど
何もかも まわりは
消えてしまったけれど

春に小雨が 降るように
秋に枯葉が 散るように
それは誰にも あるような
ただの季節の かわりめの頃

「今夜は踊ろう」(1966年発売)は、リズム、メロディともにアメリカンポップスっぽい感じです。海辺のキャンプファイヤーの燃え盛る松明の廻りで、ポニーテール、フレアスカートで踊りあかしている女の子たちのイメージが浮かんできます。

荒木一郎|今夜は踊ろう
https://www.youtube.com/watch?v=TBDv78nj9rA (YouTube)

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「いとしのマックス」(1967年発売)は、曲調はまさにGS(グループ・サウンド)で、ブルー・コメッツ風です。

荒木一郎|いとしのマックス
https://www.youtube.com/watch?v=LRKrD-jsIDM (YouTube)

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「ブルー・レター」(1968年発売)は、GSの「ザ・ダイナマイツ」がバック演奏を担当しました。

荒木一郎|ブルー・レター
https://www.youtube.com/watch?v=BTvoeURipng (YouTube)

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このころはGS全盛期。「ブルー・レター」もGSの各バンドの演奏する曲に似ています。しかし、やはり荒木一郎特有のクールなところが個性的に聴こえてきます。そして、歌詞が片思いで叶わぬ恋の物語になっています。そのころ流行っていた、加山雄三の明るいおおらかな曲ともまた、ちょっと違った曲調でした。そっと静かなインパクトと人気のあった曲でした。

荒木一郎の曲は独特の世界観があるように思います。妙に、引いていて、憂いがあり、それで都会的に洗練されていて、クールです。聴いて熱くなる曲ではありません。だけど、なんとなく口ずさんでいる曲です。

ザ・パンチ・パンチ・パンチのお姉さん「モコ・ビーバー・オリーブ」


大滝詠一の作詞作曲の「夢で逢えたら」をシリア・ポールが歌っています。で、シリアポールといえば、懐かしいラジオ番組を思い出しました。番組名は忘れていましたが、「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」であったということがわかりました。

この「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」は、1968年6月から1982年12月までニッポン放送の夜の23時台で放送されていたラジオ番組です。
その初代パーソナリティを務めていたのが、高橋基子「モコ」、川口まさみ「ビーバー」、シリア・ポール「オリーブ」でした。

ザ・パンチ・パンチ・パンチ 初代パーソナリティの最終回(1971年)
https://www.youtube.com/watch?v=ZwZsTir21Ho (YouTube)

中で話してますが、3年間、モコ、ビーバー、オリーブが番組を担当していました。
スポンサーは、平凡出版社(現・マガジンハウス)の週刊誌「平凡パンチ」でした。「平凡パンチ」は団塊の世代の男子が20代前半で、そのほぼ全ての人たちが読んでいた雑誌ではなかったしょうか。ファッションは「アイビー」、ボタンダウンにチノパン(昔はコッパンと言ってました。)そして、スリッポン(靴)、懐かしいです。

番組は、ちょっと色っぽく、団塊の世代のちょとおねえさんたちが、深夜にいろいろな話をしてくれ、リスナーとやりとりしたり、本当におしゃれな感じの番組でした。

そして、「モコ・ビーバー・オリーブ」の3人が、「わすれたいのに(原曲:I Love How You Love Me)」という曲を1961年にリリースしました。

モコ・ビーバー・オリーブ|わすれたいのに
https://www.youtube.com/watch?v=xF9HgnB1jo0 (YouTube)

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原曲は、「パリス・シスターズ(The Paris Sisters)」が 1961年にリリースした、「I LOVE HOW YOU LOVE ME」です。

パリス・シスターズ(The Paris Sisters)|わすれたいのに(I LOVE HOW YOU LOVE ME)
https://www.youtube.com/watch?v=lwGSKea-lGw (YouTube)

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歌詞がすごく良いです!

I love how your eyes close whenever you kiss me
And when I’m away from you, I love how you miss me
I love the way you always treat me tenderly
But, darling, most of all,
I love how you love me
(love how you love me)

あなたが私にキスするたびに目を閉じるのが好き
そしてあなたから離れている時、あなたが私を恋しがるのが好き
あなたがいつも優しく私を扱うのが好き
でも愛しいあなた、何よりも
私はあなたが私を愛してくれるのが好き
(私を愛してくれるのが好き)

I love how your heart beats, whenever I hold you
I love how you think of me, without being told to
I love the way your touch is always heavenly
But, darling, most of all,
I love how you love me
(love how you love me)

あなたが私を抱くたびにあなたの心臓が拍打つのが好き
話していなくても、あなたが私を思ってくれるのが好き
あなたに触れられるといつも夢心地なのが好き
でも愛しいあなた、何よりも
私はあなたが私を愛してくれるのが好き
(私を愛してくれるのが好き)

I love the way your touch is always heavenly
But, darling, most of all,
I love how you hug me
(love how you love me)
Love — how you love me
I love how you love me
(love how you love me)
I love how you love me
(love how you love me)
I love how you love me

あなたが触れるのがいつも素敵なのが好き
でも愛しいあなた、何よりも
私は私を抱きしめてくれるのが好き
(私を愛してくれるのが好き)
私は私を愛してくれるのが好き

「モコ・ビーバー・オリーブ」の「わすれたいのに」とは歌詞が全然違うのですが・・・

そして、3人のこの歌もとても素敵です。

モコ・ビーバー・オリーブ|海の底でうたう唄
https://www.youtube.com/watch?v=bJs9KaH4IZM (YouTube)

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「海の底でうたう唄」は、「サンケイ・ヤング・ヒット・チューン」(サンケイ新聞主催)で優勝した曲です。
作詞:尾崎きよみ
作曲:関口真人

青春真っただ中の「団塊の世代」が、受験勉強で、テレビが観れず、深夜のラジオにかじりついていた時、ちょっと背伸びして、大人ぽい女性の会話、そして、リスナーとのやり取りに心躍ったものでした。今の若い人たちは、このようなほろ苦く、そして、淡い想いを、どのようなところであじわっているのでしょうか・・・。
私たちは、今、年を重ねて、あのころを青春の一ページとして想い出し、懐かしむ事ができるのですが・・・。

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