カテゴリー別アーカイブ: ギタリスト

ヒット曲を作った影のヒーロー 「レッキング・クルー」


今年2月の事ですが、私と同じくセッション(スタジオ)・ミュージシャン好きな友人よりこのような映画があるとのメールを頂きました。

レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち~
レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち~
レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち~ 名曲たちに秘められた驚愕の事実 全てを支えた、唯一無二の音楽集団

出演者など内容につきましては公式サイトで詳細をご覧頂けます。

残念ながら私は上映館や上映日程などにより見る事が出来なかったのですが、ようやくこの10月にDVD(Blue-Ray)が販売となり、即購入してようやく見る事が出来ました。

予告編がありますのでご覧ください。

The Wrecking Crew Official Trailer 1 (2015) – Documentary
https://www.youtube.com/watch?v=hhl-3EOYTkc (YouTube)

これからご覧になる方も多いかと思い内容については詳しくは書きませんが、多くのミュージシャンが当時を語り、なかでも主要メンバーであるドラムの「ハル・ブレインHal Blaine)」、ベースの「キャロル・ケイCarol Kaye)」、サックスの「プラス・ジョンソンPlas Johnson)」、そして、この映画の監督「デニー・テデスコ(Denny Tedesco)」の父親でこの映画の中心人物といえるギタリストの「トミー・テデスコTommy Tedesco)」などが約20年ぶりに集まっての当時の話は面白いです。

短いですが、このような雰囲気です。

The Wrecking Crew – Making of Good Vibrations
https://www.youtube.com/watch?v=9UqNvMOdhGU (YouTube)

特に、当時の流行りの音楽制作が東海岸(ニューヨーク)から西海岸(ロサンゼルス)へと移っていくとともに、多くのミュージシャンが西海岸に集まっていく話や、彼らが登場するまでのミュージシャン(「紺のジャケットに青いネクタイ姿で雑談もタバコも禁止だった…」との事)から、如何にしてレッキング・クルーが誕生したのかなどが語られています。
先輩たちは、「音楽業界を壊す気だ」と彼らを批判したなどと語り、これがレッキング・クルー(壊し屋)という名の由来のようです。

また、「成功しなければミュージシャンを諦め保険の仕事をしていた」や、「朝から深夜まで働きづめで、といって仕事は断れない、断れば仕事を探している奴がすぐ後ろで控えている」など、当時の苦労も語られています。

その他にもレッキング・クルーと関わりの深い「ビーチボーイズブライアン・ウィルソン」、「ザ・モンキーズ」、「フィル・スペクター」の制作現場について語られ、雑誌などでレッキング・クルーの存在については見聞きはしていたものの、実際にミュージシャンの立場から当時の状況を聞くのも面白かったです。

レッキング・クルーの存在が世間に知られた切っ掛けの一つが「ザ。モンキーズ」で、以前にBS TBSの「SONG TO SOUL」という番組でザ・モンキーズの曲が取り上げられ、メンバーによるレコーディング秘話が語られていましたが、この映画からのようです。

The Wrecking Crew: Monkees
https://www.youtube.com/watch?v=XvQJ6Dq3v1Q (YouTube)

と、映画館で上映された本編は102分の内容ですが、今回発売されたDVDにはボーナス特典として、以下の項目に分けてインタビューが390分も収録されているのには驚きでした。

  • 曲 / SONGS
  • テーマ / THEMES
  • ミュージシャン・ジョーク / MUSICIAN JOKES
  • ギター / GUITAR
  • エンジニア / ENGINEERS
  • アーティスト / ARTISTS
  • ベース / BASS
  • ドラム/パーカッション / DRUMS/PERCUSSION
  • ピアノ / PIANO
  • プロデューサー/編曲家 PRODUCERS/ARRANGERS
  • 管楽器 / HORNS
  • ソング・クレジット / SONG CREDITS

項目によっては20近くのインタビューが収録されており、流石に一気に見る事は出来ず分けて見ましたが、こちらも面白かったです。
なお、英語力の無さかミュージシャン・ジョークだけは笑えませんでしたが、最後のソング・クレジットは曲ごとに参加ミュージシャンがクレジットされエンドロールのように流れ、曲を思い浮かべながら見ると参考になります。

映画館で本編を見て良かったと思われる方には興味を持たれる内容ではと思います。

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さてレッキング・クルーが参加した曲の紹介をどれにしようかと考えましたが、このようなメドレーが投稿されており聴かれてみてはと思います。
どれもご存知の曲ばかりかと思います(曲名はYouTube内に記載)。

Various Artist: with music by… The Wrecking Crew 参加曲のメドレー
https://www.youtube.com/watch?v=reXFlrgdj2I (YouTube)

私は持っていませんがこのようなCDもリリースされています。
数多くのヒット曲が4枚のCDに収録されていますが、全てではないにしても、これらの曲がアルバムに収録された中の1曲と思うと、レッキング・クルーの活動としてはほんの一部かと思います。

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このような曲が好きな方、懐かしい方には是非ともこの映画を見ていただければと思います。

今回はアメリカのセッション(スタジオ)・ミュージシャンについて書きましたが、最後に今年2月の事でしたが、日本が誇る最高のセッション・ギタリスト「松原正樹」さんが亡くなられてしまいました。
まもなく今年も終わろうとしていますが、私にとっては今年最大の出来事となってしまいました。

昨年開催された「パラシュート(Parachute)」のライブCD、そしてレコードからの愛聴盤であるビクターからの2枚も復刻となり今も聴いています。これからもです。

PARACHUTE / パラシュート CD & LP 『NEVER LANDING』 DIGEST
https://www.youtube.com/watch?v=3ONloWg0NV4 (YouTube)

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松原正樹さん、良い音楽をありがとうございました。

ギタリストによるクリスマス・アルバム 「エリック・ジョンソン」~「ラリー・カールトン」


早いもので今年も12月となり、まもなく新年を迎えようとしています。
と、その前に12月と言えば、やはりクリスマスという一大イベントが控えています。
街を歩くと耳にするクリスマス・ソング、またテレビ、ラジオでも今やクリスマス・ソングとも言える毎年恒例のコマーシャル・ソングが流れるなど、クリスマスを迎えようとしています。

今回は私が選んだクリスマス・アルバムを何枚か紹介したいと思います。
クリスマス・アルバムも今ではポップス、ソウル、ジャズなど、ジャンルを問わず数多くのアルバムがリリースされていますが、ギター好きの私としてはやはりギタリストによるクリスマス・アルバムです。


メリー・アックスマス(Merry Axemas) / A Guitar Christmas

最初に紹介するアルバムはバークリー音楽大学出身で、フランク・ザッパや当ブログでも紹介の映画「クロスロード」でもお馴染みのギタリスト「スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)」の完全監修により1997年にリリースされた人気ギタリストによるコンピレーション・アルバムです。

参加ギタリストもスティーヴ・ヴァイの師匠でアルバム「G3」でも共演の「ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)」や「エリック・ジョンソン(Eric Johnson)」をはじめ、「ジェフ・ベック(Jeff Beck)」といった層々たるギタリストが参加しています(以下の曲目を参照)。
発売当時は「布袋寅泰」が参加した事でも話題となりました。

アルバムの内容は参加ギタリストからもロックといったアレンジですが、何れの曲もギター・テクニックは流石です。

メリー・アックスマス 収録曲

  1. Rudolph The Red-Nosed Reindeer / Kenny Wayne Shepherd
  2. The First Nowell / Eric Johnson
  3. Amazing Grace / Jeff Beck
  4. Jingle Bells / The BrianSetzer Orchestra
  5. Silent Night/Holy Night Jam / Joe Satriani
  6. Joy To The World / Steve Morse
  7. Christmas Time Is Here / Steve Vai
  8. Blue Christmas / Joe Perry /
  9. The Little Drummer Boy / Alex Lifeson
  10. Cantique De Noel (O’ Holy Night) / Richie Sambora
  11. Happy X-mas (War Is Over) / 布袋寅泰(Hotei)
  12. Mount Fuji Christmas / Paul Gilbert
  13. Message From Steve Vai / Steve Vai
    ※12,13は日本盤のみのボーナストラック

私のお勧めはやはり「エリック・ジョンソンEric Johnson)」です。
ライナーに「アコースティカルでありながらシンフォニックな壮大さを出している」と書かれているように、他の曲に比べロックではありませんが、如何にもエリック・ジョンソンといった心地よいアレンジかと思います。

牧人ひつじを(The First Nowell) | エリック・ジョンソン(Eric Johnson)
https://www.youtube.com/watch?v=7owx_4Hi-VI (YouTube)

私は購入していませんが企画が好評だったのか、「スティーブ・ルカサー」などが参加した「Vol.2」もリリースされています。

Merry Axemas

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デイヴィッド・T・ウォーカー(David T. Walker) / Wear My Love

2枚目は「デイヴィッド・T・ウォーカーDavid T. Walker)」の「Wear My Love」です。

セッション・ギタリストの中でも、そのフレーズを聴いただけで誰だと判るギタリスト、その代表と言えるのがデイヴィッド・T・ウォーカーかと思います。
ギター・テクニックはもちろんですが、年齢や容姿からも人間国宝などと書かれたりしていますが、私もデイヴィッド・T・ウォーカーの虜となり、ソロ・アルバムはもちろんの事、今でもセッションで参加している曲を見つけてはアルバムを購入し聴くほどです。

今回紹介するアルバムはデイヴィッド・T・ウォーカーを敬愛する「DREAMS COME TRUE」の2人、その2人がエグゼクティヴ・プロデューサーを務めるレーベル「DTC Records」からソロ・アルバムの2作目として2009年にリリースされたクリスマス・アルバムです。

収録曲はオリジナルが2曲で他はトラディショナル・ナンバーとなり、インストが5曲、ヴォーカル曲が5曲です。
半分はヴォーカル曲となりますが、何れもデイヴィッド・T・ウォーカーのギターを味わうことが出来きます。

Wear My Love 収録曲

  1. Santa Claus Is Comin’ To Town
  2. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
  3. Have Yourself A Merry Little Christmas
  4. This Christmas
  5. Holidays Are Mirrors
  6. White Christmas
  7. Merry Christmas Baby
  8. The Christmas Song
  9. Amen
  10. Wear My Love

デイヴィッド・T・ウォーカー(David T. Walker ft.Barbara Morrison) / This Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=7kE9-qSp76I (YouTube)

Wear My Love

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ラリー・カールトン(Larry Carlton) / クリスマス・アット・マイ・ハウス(Christmas At My HoHRISTMAS AT MY House)

3枚目は「ラリー・カールトンLarry Carlton)」の「クリスマス・アット・マイ・ハウス」です。
当ブログでも登場する事の多いラリー・カールトンですが、デイヴィッド・T・ウォーカーとともに私の大好きなギタリストです。
この2人は2014年に日本で共演ライブが開催され、今年になりその模様がCD化となりましたので、会場に行けなかった方も2人のギターを楽しむ事が出来たのではと思います。
2人がセッションで参加した「マリーナ・ショウ」の名曲「フィール・ライク・メイキン・ラブ」のギターは名演としてギター・ファンにはお馴染みで、このライブでも取り上げられています。

クリスマス・アット・マイ・ハウス 収録曲

  1. クリスマス・ソング(インスト)(The Christmas Song)
  2. ウインター・ワンダーランド(Winter Wonderland)
  3. きよしこの夜 / あめなる神には(Silent Night / It Came Upon A Midnight Clear)
  4. ホワイト・クリスマス(White Christmas)
  5. ホリー・アンド・アイヴィ(The Holly And The Ivy)
  6. リンギング・ザ・ベルズ・オブ・クリスマス(Ringing The Bells Of Christmas)
  7. ホワット・チャイルド・イズ・ジス(グリーン・スリーヴス)(What Child Is This – Green Sleeves)
  8. リトル・ドラマー・ボーイ(The Little Drummer Boy)
  9. もろ人こぞりて(Joy To The World)
  10. マイ・フェイヴァリット・シングス/東洋の三人の王(My Favorite Things / We Three Kings Of Orient Are)
  11. クリスマス・ソング (ヴォーカル)(The Christmas Song)

やはりクリスマス・アルバムとなると収録曲もトラディショナル・ナンバーが中心となりますが、誰もが耳になじんだ曲だけに、どのようなアレンジを披露するのかを聴き比べるのも面白いかと思います。

多くのソロ・アルバムをリリースしているラリー・カールトンですが、このアルバムでは如何にもラリー・カールトンといったジャズ・テイストの心地よいフレーズを聴かせるなどテクニックを披露し、企画物のアルバムかもしれませんが、ラリー・カールトンのテクニックを聴くにはお勧めの1枚かと思います。渋いの一言です。

ラリー・カールトン(Larry Carlton) | クリスマス・ソング(The Christmas Song)
https://www.youtube.com/watch?v=m_Est7K2yso (YouTube)

ラリー・カールトン(Larry Carlton) | マイ・フェイヴァリット・シングス/東洋の三人の王(My Favorite Things / We Three Kings Of Orient Are)
https://www.youtube.com/watch?v=S2MI4Tv-eXg (YouTube)

CHRISTMAS AT MY HOUSE(クリスマス・アット・マイ・ハウス)

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このアルバムの後に「フォー・ハンズ・アンド・ア・ハート・クリスマス(Four Hands & a Heart Christmas)」というクリスマス・アルバムの第2弾をリリースしていますが、こちらはギターの重ね録りだけで作られた内容となっています。


まだまだこの3枚以外にもお勧めのアルバムが何枚もあります。
お勧めのアルバムを曲とも紹介したかったのですが、YouTubeになく、お聴かせ出来ないのが残念です。

なかでもナイロン・ギターの名手「スティーブ・オリバーSteve Oliver)」と、今は亡き「ロッド・スチュワート」のバンドでお馴染みの「ジェフ・ゴルブJeff Golub)」のクリスマス・アルバムはお勧めでです。

以下のアルバムをクリックして頂きリンク先からデジタル・ミュージック(mp3)選んで頂くと、短いですがサンプルを聴く事が出来ます。

スティーブ・オリバー(Steve Oliver) / Snowfall

Snowfall

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ジェフ・ゴルブ(Jeff Golub) / Six String Santa

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まもなくクリスマスとなりますが、音楽で楽しむクリスマスもお勧めです。

キャラバン聞き比べ「ベンチャーズ」「上原ひろみ」「濱口祐自」


ST-caravan[1]キャラバン(英: Caravan)とは隊商と訳され、ラクダと砂漠のイメージが強く思い起こされます。
音楽においては、デューク・エリントン(Edward Kennedy “Duke” Ellington、1899年 – 1974年)の代表曲として有名なジャズのスタンダード曲で、多くのミュージシャンによってカバーされています。

デューク・エリントン(Duke Ellington) | キャラバン(Caravan)
https://www.youtube.com/watch?v=tFZMDJ0NbWY (YouTube)

ベスト・オブ・デューク・エリントン

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この独特の音階とリズムは、行ったことのない「中央アジアの風景」を想起します。
しかし、最初にこの「キャラバン」という楽曲を知ったのはザ・ベンチャーズ (The Ventures)によるカバーだったと思います。

ザ・ベンチャーズ(The Ventures) | キャラバン(Caravan)| ライブイン・ジャパン1966
https://www.youtube.com/watch?v=ajbinDXqyIY (YouTube)

ザ・ベンチャーズ コンプリート・ライヴ・イン・ジャパン’65

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そして当時流行のエレキギターのバンドは、このベンチャーズのバージョンをレパートリーにしたのでは無いでしょうか。1966年頃のテレビ番組「勝ち抜きエレキ合戦」などでも耳にするケースも多かったのか、個人的には一番のスタンダードなバージョンであったと思います。

勝ち抜きエレキ合戦~エレキギターの達人

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敢えて、コピー(Copy)とカバー(Cover)について区別するなら、これらの殆どはコピーバンドだった気がします。

コピーバンド(copy band)とは、有名なバンドの楽曲を複製し、演奏するバンドを意味する和製英語。英語では、カバーバンド(cover band)。コピーとカバーの違いに関する定義に基づけば、一定の区別が可能である。 コピーとカバーの違いについて、 既成曲にアレンジを加えず演奏することを「コピー」、既製曲に若干のアレンジを加えた演奏を「カバー」。
(出典:ウィキペディア)

さて、そんな「キャラバン」を当ブログでも何度か登場している上原ひろみの手に掛かると、全く違う世界が繰り広げられます。

上原ひろみ | キャラバン | Live at Jazz San Javier Festival 2008
https://www.youtube.com/watch?v=FC4AGdwcy-Q (YouTube)

  • Personnel:
    Hiromi – piano, keys
    David Fiuczynski – guitar
    Tony Grey – bass
    Martin Valihora – drums

ビヨンド・スタンダード(通常盤)

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2008年リリースのアルバム「ビヨンド・スタンダード(Beyond Standard)」に収録の「Caravan」のライブ映像です。彼女の初期のトリオであるバークリー出身のメンバーに、変態ギタリストの異名があるデイヴィッド・フュージンスキー(David Fiuczynski)が加わった「Hiromi’s Sonicbloom」というプロジェクトです。
賛否両論のあるフュージンスキーですが、紛れもないバークリー音楽大学の教授(Berklee Guitar Department)でもあります。
ジャズ・スタンダードとしての期待は完全に裏切られるアルバムですが、あらゆるジャズの可能性を信じるHiromiマニア必聴のアルバムかと思います。

そして、昨年還暦目前にしてメジャー・デビュー・アルバム「濱口祐自 フロム・カツウラ(Yuji Hamaguchi from KatsuUra)」をリリースしたブルース・ギタリスト濱口祐自の「Caravan」も聴いてみて下さい。

濱口祐自 | キャラバン

濱口祐自 フロム・カツウラ

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濱口祐自 ゴーイング・ホーム

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昨年11月30日にテレビ朝日系列で放映された「題名のない音楽会(放送内容)」で「俺たちの時代到来~アラ還ギタリスト登場」として紹介されていたので、ご覧になった方も多いと思います。今年7月22日にリリースされた2枚目のアルバム「濱口祐自 ゴーイング・ホーム(Going Home Yuji Hamaguchi)」の2曲目に「Welcome Pickin’~Caravan」として収録されています。彼のライブでは必ず冒頭に演奏するようです。
尚、彼の才能に惚れ込んだ細野晴臣もベースで2曲程参加しています。

何れにしろ、那智勝浦を拠点にした自由人「濱口祐自」ですが、20年以上以前に放映された彼の家族を取材した映像があります。

那智勝浦の天才ギタリスト、濱口祐自とその家族
https://www.youtube.com/watch?v=myXUVshMjcc (YouTube)

若い頃にはマグロの遠洋漁業船に乗り組み、パプアニューギニアまで行ったそうです。流石に、漁船では彼の好みの音楽は受け入れられなかったようで、もっぱら演歌と軍艦マーチで明け暮れたそうです。

お気に入りのギタリスト(2)「ダニー・ウェイス」~「ジェフ・ゴルブ」


お気に入りのギタリスト(1)より

前回に続き、最近のお気に入りとしてよく聴くギタリストを紹介します。

ダニー・ウェイス(Danny Weis)

ダニー・ウェイスも初めて聞く名前でしたが、ソロ・アルバムを見つけたのも「この商品を買った人は~」のアルバム一覧からでした。

ロサンゼルス生まれでサンディエゴ育ちのダニー・ウェイスですが、カントリー・ジャズ・ギタリストとして知られた父親の「ジョニー・ウェイス」の影響を受け12歳でギターを始めたそうです。

確かにアルバムを聴くと、カントリー系のギタリストが得意とするチキンピッキングを披露しています。
と言ってもカントリー系のギタリストではなく、ブルースやジャズといったフレーズも聴かせるなど、マルチ・プレイヤーと言えます。

書いて説明するよりも聴いて頂くのが一番かと思い1曲紹介します。
アルバムにも収録されている曲ですが、アルバムと同じバックでギター・テクニックを披露といった感じで、収録曲よりもアドリブが多く荒さもありますが弾きまくっています。

Danny Weis | Graham St Shuffle
https://www.youtube.com/watch?v=St2NW0rknf4 (YouTube)

映像を見て頂ければお判りのように年齢も行った方で経歴を調べてみると、私は名前しか知しりませんが1966年に現在も活動しているサイケデリック・ロック・バンド、「アイアン・バタフライ(Iron Butterfly)」の結成メンバーでした。
ただ、内部不和などもありアルバムのリリース前に脱退し、その後、「ライノセロス(Rhinoceros)」に参加し3枚のアルバムをリリースしています。

何より驚いたのが、当ブログのマイ・フェイバリット・スクリーン・ミュージックで紹介しました「ベット・ミドラー」主演の映画「ローズ(The Rose)」でローズのコンサート・バンドのバンド・リーダー、ギタリストとして出演している事でした。

映画を見たのもかなり前の事で、どのように登場したかは覚えていませんが、サントラ盤をレコードで持っておりライナーを見てみると、「THE ROSE CONCERT BAND」と書かれ「Danny Weis Guitar」とクレジットされています。
また、このバンドの他のメンバーを見ると、キーボードが「マクサス(Maxus)」でお馴染みの「ロビー・ブキャナン(Robbie Buchanan)」、そしてコーラスには何と「ビル・チャンプリン(Bill Champlin)」がクレジットされていたのには驚きでした。
この映画はレンタルでもして、もう一度見てみようと思っています。

今回の記事が切っ掛けとなり眠っていたレコードを久しぶりに全曲聴きましたが、何曲かでギター・ソロを聴く事もできます。

The Rose: The Original Soundtrack Recording

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ダニーウェイスはキャリアとしては長いのですが、ソロ・アルバムは2005年にリリースされた「Sweet Spot」の1枚だけのようです。
あくまでも個人的な感想ですが、私が今年購入したギタリストのアルバムの中でこのアルバムが1番だと思っています。
曲の良さもですが、ギター・ソロ、そしてリズム・カッティングもカッコ良く、よく「泣きのギター」、「泣きのフレーズ」という言葉がありますが、このアルバムはその「泣き」を聴かせます。

このアルバムより1曲紹介します。

Danny Weis | Turn It Up
https://www.youtube.com/watch?v=n7kdgRTAckI (YouTube)

この曲以外にも、このアルバムの紹介文でフュージョンR&Bと書かれているように曲調もバラエティーに富んでおり、これぞダニーウェイスといったギターを聴かせるなど、どの曲もお勧めです。

Sweet Spot

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ロニー・スミス(Ronny Smith)

当ブロクでも紹介の「ポール・ブラウン」と同時期に知り聴き始めたのがロニー・スミスでした。

この人も経歴について調べたのですがあまり書かれてないのですが、メリーランド州、ボルチモア出身との事です。
メリーランド大学で音楽を専攻し卒業後、1981年に軍隊に入隊し軍のバンドのギタリストとしてヨーロッパなどで活動しギタリストとしてのスキルを磨いたようです。

アルバム・デビューまでの経緯についてはわからりませんが、現在までに5枚(輸入盤のみ)のアルバムをリリースしています。
どのアルバムも殆どの曲はロニー・スミスのオリジナルですがカバ-曲もあり、「スティービー・ワンダー」の「迷信」を聴く事ができます。

アルバム「Can’t Stop Now」より「Left Off」を紹介します。
メロディーの良さもですが、私の大好きなギター・トーンです。

Ronny Smith | Lift Off
https://www.youtube.com/watch?v=bPw426mLxfk (YouTube)

Can’t Stop Now

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ジェフ・ゴルブ(Jeff Golub)

ジェフ・ゴルブは1955年オハイオ州生まれのギタリストです。
8歳でギタリストになることを決めギターを始めたそうですが、「エリック・クラプトン」や「ジェフ・ベック」、そして彼らのルーツでもある「三大キング」や「バディ・ガイ」などブルース・ギタリストの大御所達の影響を受けたそうです。
また、経歴には1年間バークリー音楽大学で学んだと書かれており、その後ニューヨークに移り本格的な活動を開始します。

ジェフ・ゴルブを初めて知った(聴いた)のは「ロッド・スチュワート」のバンド・メンバーとしてでした。
かなり前の事でしたが、ロッド・スチュワートの歌う「People Get Rady」を聴きたくYouTubeで検索すると、94年のライブ映像でイントロのギターから間奏のソロと、ステージではロッドの唄に負けない勢いで弾いており、上手いギタリストだなと思っていました。

気にはなっていましたが、あくまでもバンドのギタリストとして捉え名前すら知らなかったのですが、たまたまサイトで「アベニュー・ブルー(Avenue Blue Featuring Jeff Golub)」というグループを見つけ調べてみると、ジェフ・ゴルブという名前、そしてこの人がロッド・スチュワートのギタリストだったと知ります。

それからは私のお気に入りとしてアルバムを何枚も購入し、こればかり聴いていた時期もありました。

アルバムはアベニュー・ブルーとして3枚、ソロとしては12枚リリースしています。
何れもスムース・ジャズとして紹介される事が多いのですが、アルバムや曲によっては得意のブルースやロックといった曲も聴く事ができます。

200年リリースのアルバム「Dangerous Curves」よりジェフ・ゴルブの代表曲「Droptop」を紹介します。

ジェフ・ゴルブ(Jeff Golub) | Droptop
https://www.youtube.com/watch?v=O0gN7B9nh7I (YouTube)

Dangerous Curves

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少し間が空いたのですが久しぶりにネットで検索してみると2011年に失明したという記事を見つけました。
しかしキーボーディスト「ブライアン・オーガー」との共作アルバムを1枚リリースしたり、YouTubeでステージに立った映像を見たりと、その後も活動しているに安心していました。
しかし、今年になり「The Vault」というアルバムがリリースされる事を知り詳しく調べてみると、2014年に進行性核上性麻痺と診断され、2015年1月1日にその合併症により59歳という若さで亡くなってしまった事を知り驚きました。
このアルバムはアベニュー・ブルー時代の曲が多いのですが、眠っていた収録曲の別テイクなどを親しいミュージシャンの協力によって手を加えるなど作り直し昨年末に完成されました。
過去のアルバムの収録曲と聴き比べると、曲のテンポなどアレンジもこちらのアルバムのほうが今を感じる仕上がりとなっていのではと思います。

残念ながらジェフ・ゴルブはこのアルバムのリリースを見届ける事は出来ませんでした。

ジャケットを見ると微笑んだ顔がたまらなく、アルバムを全曲聴きましたが、私はこの「Open Up」という曲がこのジャケットにピッタリかと思います。

Jeff Golub (feat Jeff Lorber) | Open Up
https://www.youtube.com/watch?v=KcUaGWpOeM4 (YouTube)

Vault

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ジェフ・ゴルブの死はロッド・スチュワートのファンにも影響を与え、ファン・クラブがPeople Get Radyで追悼を表しています。

まだまだ紹介したいギタリストは多いのですが、また機会がありましたら紹介したいと思います。

お気に入りのギタリスト(1)「パトリック・ヤンドール」~「ジム・アドキンス」


当ブログで記事としても何度かギタリストを紹介しましたが、私もギターを弾く(下手ですが)事もありギタリストが大好きで、聴く音楽もギタリストのソロ・アルバムをはじめ、そのギタリストがグループやセッションで参加したアルバムばかりです。
ジャンルは幅広く聴いてはいますが、やはり最近ではスムース・ジャズとも呼ばれるフュージョン系が多いかなと思います。

ここ最近のCD復刻の多さと価格の安さから、レコードでしか持っていない70年~80年代のアルバムの購入が多いのですが、ショッピング・サイトを見ていると初めて聞くギタリストの多さに驚いてしまいます。

皆さんも経験があるかもしれませんが、amazonなどでアーティスト、そしてアルバムをクリックしていくと「この商品を買った人はこんな商品も買っています」とページの中段にアルバムが何枚も表示されますが、気になってクリックしてしまうのが誘惑の始まりで、初めて聞くアーティストやアルバムも多く、それらをクリックすると最近はMP3のダウンロードでサンプルも聴けたりと…、という事で誘惑に負け購入してしまう事が最近は増えたかと思います。
情報を得るには良いシステムではありますが、私のようについつい購入してしまうとなると困りものですが。

という事で今回はこのようにして購入し、最近よく聴く私のお気に入りのギタリストを何人か紹介します。


パトリック・ヤンドール(Patrick Yandall)

パトリック・ヤンドールは初めて聞く名前でした。
いつもの調子で何枚かのCDをサンプルで聴くと良さそうで、さらにYouTubeで聴いて気に入ってしまい、アルバムを購入しようと再びサイトを見てみると、なんと1992年のファースト・アルバムから現在までに16枚もアルバムをリリースしているベテランだとは知りませんでした。
ただ、日本での知名度は低いのか輸入盤のみで、直ぐにでも購入可能のアルバムもあれば、既に何枚かは廃盤となり高価での販売と手が出せない物もありました。

パトリック・ヤンドールは、1959年にノースカロライナ州生まれで育ちはミシガン州との事です。
6歳でギターとトランペットを始め、既に14歳でクラブで演奏を始めていたとの事です。

その後1982年に活動拠点をカリフォルニア州サンディエゴに移しサンディエゴとロサンゼルスでのミュージシャンとしての地位を築き、やがてアルバムのリリースとなり現在の活動となります。

年齢的にも50歳を越え新人とは言えないかと思いますが、知らないギタリストも多いものだと思ったギタリストの1人です。

アルバムは何枚か購入しましたが、2001年リリースの「Back To The Groove」から「Yukiye」と、2013年リリースの「Soul Grind」から「My Lady」とを紹介します。

Patrick Yandall | Yukiye
https://www.youtube.com/watch?v=OG-sd9k_HnE (YouTube)

Back to the Groove

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Patrick Yandall | My Lady
https://www.youtube.com/watch?v=knt4iQh4ph0 (YouTube)

Soul Grind

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ニック・コリオーネ(Nick Colionne)

ニック・コリオーネは名前だけは知っていましたが、なんとサイトで見かけたアルバムが近くの中古CD店で売られているのを見つけました。
まさかこのお店で売られているとはに驚きです。
一応、ジャズ・フュージョンのコーナーは有るのですが、洋楽コーナーの1枚として並べられていました。
ジャケットを見ただけでは本人が写っているものの、お店の方も決してギタリストのアルバムだとは思わなかったのでしょう。
確かにお洒落なのか、ソウル、R&Bのシンガーといった雰囲気のジャケットです。

経歴などを探してみたのですが詳しい情報は少なく、シカゴ出身とは書かれていました。

アルバムはもう1枚購入し2枚しか聴いていませんが、スムース・ジャズ・ギタリストの定番と言えるオクターヴ奏法を得意とし結構弾いています。
シカゴという土地柄かもしれませんが、曲調もソウル、R&Bやブルースに影響された雰囲気があり、スムース・ジャズ・ファン以外にもお勧めかと思います。
また、ジョージ・ベンソンのようにギターだけでなくボーカルも披露し、歌唱力もあるようです。

中古CD店で購入した「No Limits」より同名の「No Limits」を紹介します。
ジャケットからはこのような曲をやるのかと思われるかもしれませんがお勧めです。

Nick Colionne | No Limits
https://www.youtube.com/watch?v=Vc5qGHJDj80 (YouTube)

No Limits

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ジム・アドキンス(Jim Adkins)

ジム·アドキンスも初めて聞く名前でした。
アルバムは6枚リリースしているようですが、同様にサンプルなどで気に入ってしまいアルバムを2枚購入しました。

先月のマイ・フェイバリット・ドライブ・ミュージックでも1曲紹介しましたが、ギター・テクニックの上手さもですが、曲作りのセンスの良く、メロディー・ラインが心地良い曲ばかりです。

CDのジャケットも曲のクレジットしか書かれておらず、経歴などを調べたのですが、本人のホーム・ページを見ても詳しくは書かれていませんが、1999年に「Wind Dancing」という曲がビルボード・ソング・コンテスト(BILLBOARD SONG CONTEST)のジャズ部門で2位を受賞と書かれており、曲作りは評価されているようです。

また、フェンダー社が「ジム・アドキンス・モデル」というテレキャスターを販売しているのを見つけ、ギター関係では知名度があるのかと思ったのですが、調べていくと同名の別人でロック・バンドの人のモデルでした。
確かにアルバムを聴いてもこのギターの音色とは違いますが。

アルバムは2枚しか購入していませんが、お勧め曲を2曲紹介します。

Jim Adkins | Feels Good
https://www.youtube.com/watch?v=3umWwd1KSkc (YouTube)

City Streets

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jim adkins | ocean breeze
https://www.youtube.com/watch?v=UiHNz_pfpnc (YouTube)

License to Play

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何れも詳しい情報が無く簡単な紹介となりましたが、最近のお気に入りのギタリストです。

お気に入りのギタリスト(2)へ続く

ロック・ギターの「天才」と「神」


私が、最初に「紫のけむり(Purple Haze)」を知ったのは、高校時代に東京のJazz喫茶通いをしていた時、確か新宿ACBでグループサウンド・バンドの「モップス」が演奏していたのもを聴いたのが最初だった気がします。何か今までのグループサウンドの曲と違った強いインパクトを受けた記憶があります。
その後で、「ジミ・ヘンドリックスJimi Hendrix)」を知りました。
そのころ、ステレオにレコードをかけ、ドラムをたたく一人練習では、「紫のけむり」はハマリました。当然ステレオのボリュームを最高に上げて、それに合わせてドラムをたたくので本当に気持ちがハイになっていました。

ジミー・ヘンドリックスが「紫のけむり」をリリースしたのは、1967年でした。

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス(The Jimi Hendrix Experience)|紫のけむり(Purple Haze)
http://www.youtube.com/watch?v=jolL3-SzCaA (YouTube)

Experience Hendrix: the Best of Jimi Hendrix

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ジミ・ヘンドリックスの生涯は27年と短く、本格的な演奏活動はわずか4年と一瞬だったのですが、ロックギターの演奏に革新的影響をもたらした「天才」と言われています。

今日ロックギターといえば「フェンダー・ストラトキャスター」と誰もがその名前をいいます。けれど、ヘンドリックスが使用する前はこれを使うミュージシャンはほとんどおりませんでした。ストラトキャスターでヘンドリックスが演奏したトレモロマジックは驚異的なインパクトをロックギター演奏に与えました。

また、ジミ・ヘンドリックスはいろいろな名言を残しています。私の好きな言葉です。

  • ”When the power of love overcomes the love of power the world will know peace.”
    「力への愛に、愛の力が勝利した時、世界は平和を知る。」
  • ”Blues is easy to play, but hard to feel.
    「ブルースは簡単に弾ける。だが、感じるのは難しい。」
  • “Knowledge speaks, but wisdom listens.”
    「知識は語り、知恵は傾聴する。」

ジミー・ヘンドリックスは、楽譜を読めなかったと言われています。
ほんの一瞬、彗星のように輝き、そして去っていった、ロックギターの「天才」だったと思います。

ロック・ギターでは、ジミーヘンドリックスが「天才」で、方や「神」と称されるプレイヤー「エリック・クラプトンEric Clapton)」がいます。高校時代、一人ドラム練習でかけていた曲のもう一つが「クリームCream)」の「ホワイト・ルーム(White Room)」でした。

クリーム(Cream)|ホワイト・ルーム(White Room)
http://www.youtube.com/watch?v=6d6rtHjIp6k (YouTube)

クリームの素晴らしき世界

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クリームは、ベース、ボーカル、ハーモニカの「ジャック・ブルースJohn Symon Asher Bruce)」、ドラムの「ジンジャー・ベイカーGinger Baker)」、そして、ギター、ボーカルのエリック・クラプトン、というメンバーで、1966年から1968年の2年間、演奏活動をしました。
クリームヒット曲は「ホワイト・ルーム」のほかに、「アイ・フィール・フリー (I Feel Free)」、「サンシャイン・ラヴ (Sunshine of Your Love)」、「クロスロード(Crossroads)」、「バッジ(Badge)」などがあります。

その後、クラプトンは、ソロ活動をし、「いとしのレイラ(Layla)」をリリースします。このレコーディングには「ストラトキャスター・ブラウニー」が使われました。
また、ボブ・マーリアーのカバー曲である「アイ・ショット・ザ・シェリフ(I Shot The Sheriff)」は全米ナンバー1をのヒット曲となります。
また、亡くなった息子に捧げる曲、「ティアーズ・イン・ヘヴン」(Tears In Heaven)は1992年に全米シングルチャート第2位となりました。
余談ですが、クラプトンは自分のギターコレクションのオークションを行っていますが、彼の使用したギターで最も有名で長年愛用したブラッキー「’56年製のフェンダー・ストラトキャスター」は95万9,500ドル(1億520万円)の価格がつきました。

2001年11月の横浜アリーナでの日本公演に行きました。
ヒット曲のほとんどを演奏しましたが、「ワンダフル・トゥナイト(Wonderful Tonight)」のギターの音色とやさしい歌声が印象に残っています。
以後、カラオケでこの曲をよく歌うようになりました。

エリック・クラプトン(Eric Clapton|ワンダフル・トゥナイト(Wonderful Tonight)
http://www.youtube.com/watch?v=vUSzL2leaFM (YouTube)

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ロック・ギターの「天才」と「神」と出会ってかれこれ40年以上になります。二人とも破天荒な生きざまですが、彼らの奏でた曲は私の中では全く色あせず今でも聴くたびに気持ちを高揚させてくれます。

去る、10月25日、「クリーム」の元メンバーのジャック・ブルースが死去しました。71歳でした。
「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」や「ホワイト・ルーム」のリードボーカルでした。
エリック・クラプトンは、「彼は偉大なミュージシャンであり、作曲家だった。そして私にとてつもなく大きなインスピレーションを与えてくれた」と追悼の言葉をおくっています。

新・名盤探検隊のお気に入り(3)「ネッド・ドヒニー」


新・名盤探検隊のお気に入り(2)の続き

これまで新・名盤探検隊のお気に入りとして、アメリカ東部、南部のミュージシャンを紹介しましたが、やはり最後はアメリカ西部、ウェスト・コーストのミュージシャンを2回に渡って紹介します。

ネッド・ドヒニー(Ned Doheny)

  • ネッド・ドヒニー・ファースト(Ned Doheny)

今回紹介のアルバムは「ネッド・ドヒニー」の同名タイトル「ネッド・ドヒニー」です。
私が最初にネッド・ドヒニーを聴いたのはセカンド・アルバム「ハード・キャンディ」でした。 以降もベストを含め何枚か購入しましたが、何故かファースト・アルバムだけは聴いていませんでした。

ネッド・ドヒニーは1948年、ロサンゼルス生まれのシンガーソングライターです。 ロサンゼルスでも有名な財閥の家系というのは知っていましたが、調べてみると祖父がエドワード・ドヒニーという、ブラック・ゴールド・ラッシュと呼ばれる金ならぬ石油を掘り当て巨万の富を得た人物です。

その財力は凄く、地元への貢献もあり、ビバリーヒルズには「ドヘニー通り」と名前が付けられた道があります。また、その道沿いに息子のために建てたドヘニー・マンションと呼ばれた豪邸があり、多くの映画の撮影地としても使用されています。

ご覧になった方も多いかと思いますが、、映画「ボディー・ガード」でホイットニー・ヒューストン演じるレイチェルの住む豪邸、あの豪邸がネッド・ドヒニーの生家という事からもその凄さがお判りかと思います。 現在はビバリーヒルズが管理しグレイストン・マンション公園と呼ばれ、観光スポットとして人気のようです。

大きな地図で見る
子供の頃から父の膨大なレコード・コレクションやラジオで音楽に目覚め、8歳からギターを弾きはじめます。すでにハイ・スクールではバンドを結成をし、演奏もサーフ・ロックと、如何にもロサンゼルスだなと思います。

やがてロサンゼルスの名門ライブ・ハウス「トルバドゥール」に出入りするようになり、そこでジャクソン・ブラウンらと交流を持ち、一緒に音楽活動を行います。また、プロとしての活動ではジャズのサックス奏者、チャールズ・ロイドのバンドにギタリストとしてツアーに参加するなど、ネッドにとっては作曲などを学ぶ良い機会となります。

その後、イギリスの人気グループ、トラフィックの活動休止とともに頻繁にロサンゼルスに来ていたギタリストのデイブ・メイソンと交流を持ち、ライブを一緒に行なったりします。 また、デイブと交流のあったキャス・エリオット(ママス&パパス)とも親しくなり。3人でグループ結成の話となりますが、実現とはなりませんでした。

なお、デイブ・メイソンとキャス・エリオットは2人組によるアルバムを1971年にリリースしますが、このアルバムにネッド・ドヒニーは「オン・アンド・オン」という曲を提供しています。

やがてネッド・ドヒニーにもチャンスが訪れ、ジャクソン・ブラウンの紹介でデヴィッド・ゲフィンが設立したばかりのレーベル、アサイラムと契約となり、1973年に今回紹介のファースト・アルバムのリリースとなります。

アサイラムは皆さんご存知のとおり、ジャクソン・ブラウン、イーグルス、J.D.サウザーなど当時としてはまだ新人や、リンダ・ロンシュタットやジョニ・ミッチェルを移籍により獲得し何れも大ヒットさせるなど、ウェスト・コーストを代表する名門レーベルです。

ASYLUM RECORDS-アサイラム・レコードとその時代 (CDジャーナルムック)

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このアルバムについてですが、先に聴いたセカンド・アルバムのような派手さはありませんが私好みの曲ばかりで、どの曲もアコースティック・ギターが心地よく、まさにウェスト・コースト・サウンドかと思います。

ファーストアルバム1曲目の「ファインライン」と「デイブ・メイソン&キャス・エリオット」にも収録された「オン・アンド・オン」です。

ネッド・ドヒニー(Ned Doheny)|ファインライン(Fineline)
http://www.youtube.com/watch?v=W1dGvgciTuc (YouTube)

ネッド・ドヒニー(Ned Doheny)|オン・アンド・オン(On and On)        http://www.youtube.com/watch?v=F8PB07-0Brw (YouTube)

ネッド・ドヒニー・ファースト

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残念ながら、アサイラムからはこのファースト・アルバムのみでCBSへ移籍し、1976年にAORファンにも人気の名盤「ハード・キャンディ」、そしてアメリカではリリースされず日本のみとなった「プローン」が1979年にリリースとなります(のちにヨーロッパでもリリース)。

アルバムのリリースはこの3枚のみで、以降はアーティストへの曲の提供といった活動となり、代表曲として「アヴェレイジ・ホワイト・バンド」の「ハミッシュ・スチュアート」との共作で、「チャカ・カーン」でヒットとなった「ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・フォー・ミー」などがあります。

そしてプローンから9年近くと月日が経ちますが、何と日本の「ポリスター」と1988年に契約し、ベスト盤を含め5枚のアルバムをリリースしています。

また、日本とは関わりも深く、ポリスター絡みのようですが、FM横浜で1990年から1991年の日曜のお昼に放送された「ポストカーズ・フロム・ハリウッド」という番組のDJとして活動しました。
月に1度アコースティック・ギター1本による弾き語りを紹介し
、この曲を集めたアルバムが1991年にポリスターからの1枚としてリリースされています。
ギター1本とシンプルではありますが
、ボーカル、ギターとも心地よく、私も購入しよく聴きました。

番組名のポストカーズ・フロム・ハリウッドは曲のタイトルでもあり、この曲もオリジナルがファーストに収録されています

ネッド・ドヒニー(Ned Doheny)|ポストカード・フロム・ハリウッド(Postcards From Hollywood)
http://www.youtube.com/watch?v=xXY0-_jONC8 (YouTube)

その後の活動については詳しくないのですが、2010年に17年振りとなる自主製作のアルバムをリリースしています。 新曲ではなく、ポリスター時代の曲のセルフ・カバーといった内容です。

そして、同年には16年振りとなる来日を果たし、東京と大阪でライブが行われています。 また、2011年3月にもプライベートでも来日し、忘れる事のない3月11日、その日は東京にいたとの事です。

新・名盤探検隊のお気に入り(4)へ続く

フィギュアスケートと音楽と(1)~「ゲイリー・ムーア」と「エヴァ・キャシディ」


先月末さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区)iconで行われたフィギアスケート世界選手権で、2013-2014シーズンの冬のスポーツも幕を閉じましたが、今年はソチオリンピックもあり大いに盛り上がったと思います。
特にフィギアスケートについてはオリンピックそして世界選手権と続き、多くの話題と感動を提供してくれました。
先日はこんなニュースもありました。

浅田真央、羽生結弦がギネス記録認定! (Yahoo!ニュース)

ソチオリンピックの羽生結弦(はにゅうゆずる)選手のギネス記録にもなったショートプログラムは、当ブログでも紹介したように、その使用楽曲「ゲイリー・ムーアRobert William Gary Moore、 1952年 – 2011年、北アイルランド出身)|パリの散歩道(Parisienne Walkways)」の方も話題になりました。

こちらも高得点となった昨年の全日本選手権の羽生結弦選手のショートの映像があります。

Yuzuru Hanyu 2013 All Japan Figure SP
https://www.youtube.com/watch?v=bOWqsm6DtVA(YouTube)

この時点から彼のオリンピックでの活躍が約束されていたような気がします。
因みにこのショートプログラムの振付は、元選手でトリノオリンピック銅メダリストのジェフリー・バトル(Jeffrey Buttle、1982年 -、カナダ出身)です。彼の振付師としての評価も高まったと思います。

羽生結弦人気で一躍注目を浴びた「パリの散歩道」ですが、実際に使用されたインストゥルメンタルのライブバージョーンのアルバムが4月21日発売されました。また、同曲収録のベスト盤も緊急再プレスされています。

ゲイリー・ムーア | パリの散歩道
http://www.youtube.com/watch?v=oF-zKCeLlBU (YouTube)

 

ゲイリー・ムーア・ライヴ 【羽生選手SP使用『パリの散歩道』収録/オリジナル日本盤再現紙ジャケット仕様(パリの散歩道のギター楽譜付)/K2HDマスタリング HQCD/完全限定盤】

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ギブソン・レスポール

ギブソン・レスポール(著作権者:Alberto Carrasco Casadoさん、ライセンス:CC BY 2.0、http://ja.wikipedia.org/wiki/ギブソン・レスポール)

ゲイリー・ムーアがこの演奏で使用していたギターは、敬愛するピーター・グリーン(Peter Green、1946年 -、ロンドン出身)から譲り受けた1959年製ギブソン・レスポール・スタンダードとのことです。

そのゲイリー・ムーアは2010年に来日公演を行っていますが、翌2011年2月6日に休暇先のスペインで急逝しています。
そして今年の命日にあたる2月6日、羽生選手がこの曲を使って演技を行ったのがソチの大舞台でした。

さて、二人の日本人選手が金メダルを獲得したISU世界フィギアスケート選手権大会2014でしたが、もう一つの楽しみとして最終日のエキシビションがありました。
競技が終わりリラックスした中で行われるこの演技にこそ、選手の持っている個性と趣向が伺える企画だと思います。
特に、ライバル選手の転倒を半ば期待しないで見れるのは心が休まります。

浅田選手と羽生選手のエキシビションの演技を目的に観たテレビ放送でしたが、見ている内にその演技に惹かれたのが銅メダルだったイタリアのカロリーナ・コストナーCarolina Kostner)選手の演ずる「イマジンImagine)」でした。

カロリーナ・コストナー 2014世界選手権 エキシビジョン
http://www.youtube.com/watch?v=Njh32LiCXN4 (YouTube)

ジョン・レノンの名曲をアメリカの女性歌手エヴァ・キャシディEva Cassidy、1963年 – 1996年)の哀愁を帯びた歌声に乗せて、スケール感ある演技でスポットライトを浴ながら繰り広げられる様子が妙に印象的でした。
特にエヴァ・キャシディの歌の魅力を辿ってみたら、同じく2002年ソルトレークシティのオリンピックのエキシビションでも使われていました。銅メダリストのミシェル・クワン(Michelle Wing Kwan関穎珊)の演技です。

ミシェル・クワン 2002オリンピック エキシビション
http://www.youtube.com/watch?v=xF4e1mtzr_Y (YouTube)

こちらも名曲「スティングSting) | フィールズ・オブ・ゴールド(Fields of Gold)」 を見事にカバーしていました。
他にも浅田真央選手が2005-2007年シーズンのエキシビションで「虹の彼方に 映画『オズの魔法使い』より」をエヴァ・キャシディのヴォーカル曲で演じています。
ヴォカール入りの楽曲使用が可能なエキシビションならではだと思いますし、振付は全て世界的振付師のローリー・ニコル(Lori Nichol)だと思います。

そんなエヴァ・キャシディの貴重なライブ映像があります。

エヴァ・キャシディ(Eva Cassidy) | Somewhere Over The Rainbow
https://www.youtube.com/watch?v=Ce-5OWBNGNw (YouTube)

しかし、こんな魅力的な歌声を持つエヴァですが、1996年に皮膚癌のため33歳の若さで亡くなっています。
日本ではアルバムの発売も無く輸入盤があるのみなので、ローリー・ニコルの選曲が無かったら知らなかったと思います。

その輸入盤は「Eva Cassidy | The Best of Eva Cassidy」がお薦めです。

The Best of Eva Cassidy

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以上の紹介曲以外にも当ブログで以前に紹介したフォークソングの名曲「Early Mornin’ Rain」のカバーも収録されています。
このアルバムの収録曲は次の通りです。

  1. You Take My Breath Away
  2. Kathy’s Song
  3. Songbird
  4. What a Wonderful World
  5. Wade in the Water
  6. Ain’t No Sunshine
  7. Time After Time
  8. Autumn Leaves
  9. I Can Only Be Me
  10. Fields of Gold
  11. It Doesn’t Matter Anymore
  12. Imagine
  13. Over the Rainbow
  14. True Colors
  15. Danny Boy
  16. People Get Ready
  17. Anniversary Song
  18. Early Morning Rain
  19. I Know You by Heart
  20. Tall Trees in Georgia

そして競技を離れてアイスショーを観に行くのも良いと思います。6月に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)iconで羽生選手も出演する「P&G presents/Fantasy on Ice 2014 in MAKUHARI 」が開催されます。

チケットぴあ
一般発売 | Fantasy on Ice 2014 in MAKUHARI | 2014/6/7(土)・2014/6/8(日) | 幕張メッセ 幕張イベントホール(千葉県)icon

新・名盤探検隊のお気に入り(2)「ルブラン&カー」と「ピート・カー」


新・名盤探検隊のお気に入り(1)の続き

今回も新・名盤探検隊から私が購入し、お気に入りのアルバムを紹介します。前回はアメリカ東部のミュージシャンを紹介しましたが、今回はマメリカ南部のミュージシャンの紹介です。

ルブラン&カー(Le Blanc & Carr)

  • ミッドナイト・ライト(Midnight Light)

最初の紹介は「ルブラン&カー」の「ミッドナイト・ライト」です。

マッスル・ショールズ(Muscle Shoals)のスタジオ・ミュージシャンであるギタリストのピート・カーPete Carr)と、旧友のヴォーカリスト、レニー・ルブランLenny LeBlanc)が結成したデュオ・ユニットです。

マッスル・ショールズは地名で、アラバマ州コルバート郡とアラバマでもミシシッピー州、テネシー州との州境に近い田舎町ですが、この地に建てられたレコーディング・スタジオ(フェイム・スタジオ、そのフェイムのミュージシャンが独立し設立したマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ)が、アメリカのみならず、世界中のミュージシャンからも音楽の聖地として知られる事となります。

大きな地図で見る
*編集部注:地図をズームすると、ストリートビューでフェイム・スタジオの建物をご覧いただけます。

パーシー・スレッジの「男が女を愛する時」の大ヒットによりこのスタジオが知られるようになりました。
当ブログでも紹介のアレサ・フランクリンもポピュラー・シンガーとして売り出そうとしたコロンビア・レコードからアトランティック・レコードに移籍後、ゴスペル・フィーリングを前面に打ち出そうと選んだスタジオがフェイムでした(残念ながらトラブルにより、ここでの録音は2曲のみですが、アルバムの残りの曲はマッスル・ショールズのミュージシャンをニューヨークに呼んでの録音となりました)。
結果は皆さんご存知のとおり、「クイーン・オブ・ソウル」、「レディ・ソウル」と呼ばれる地位を獲得します。

貴方だけを愛して +3

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ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」もこちらで録音されました。
ギタリスト好きの私としては、やはり「デュアン・オールマン」がこのスタジオでセッション・ギタリストとして活躍していた事が印象に残っています。

マッスル・ショールズだけでもブログ1話となりますので簡単に終わりますが、2013年度にグラミー賞の最優秀コンピレーション・サウンドトラック部門にノミネートされたドキュメンタリー映画「黄金のメロディ~マッスル・ショールズ~」が、2014年7月より日本でも公開されます。私も是非とも見てみたいと思います。

Muscle Shoals – Official Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=jU09t0smAWI#t=25 (YouTube)

Muscle Shoals

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惜しくもマッスル・ショールズ・スタジオは2005年2月に閉鎖となってしまいました。

ルブラン&カーについてですが、2人の出会いはフロリダ州のデイトナ・ビーチで一緒にバンド活動する仲でしたが、マッスル・ショーズへ移ったのはピート・カーが1971年、レニー・ルブランが1973年となります。
ピート・カーは既にセッション・ギタリストとして活躍し、1976年にはソロ・アルバムもリリース(次に紹介)しています。
このアルバムリリース後にマッスル・ショールズに移っていたレニー・ルブランとユニットを結成し1977年にリリースとなったアルバムがこのミッドナイト・ライトです。

アルバムについてですが、時期的に前年の1976年には「イーグルス」の「ホテル・カリフォルニア」が大ヒットするなどウェスト・コーストのグループが絶頂期でもあり、意識してなのか、マッスル・ショールズのミュージシャンとしてはポップな仕上がりととなっています。
収録曲も「フォー・トップス」のカバーや、なんと「イーグルス」の「デスペラード」のカバーからもお判りかと思います。
中でもバラード曲、「フォーリン」はビルボードのシングル・チャートで13位を獲得するなど、AORファンからも人気となりました。

ルブラン&カー(Le Blanc & Carr) | フォーリング(Falling)
http://www.youtube.com/watch?v=xFQU1AmVPtc (YouTube)

しかしユニットとしては長くは続かず、ピート・カーはセッション・ギタリストに戻り、レニー・ルブランはルブラン・カーバンドとしてライブ活動を続けますが、アルバムとしてはこの1枚のみとなります。なお、2009年にライブ盤がリリースされますが、ピート・カーが抜けた後の音源です。

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ピート・カー(Pete Carr)

  • ノット・ア・ワード・オン・イット(Not A Word On It) (1976年)

続いての紹介は「ピート・カー」の「ノット・ア・ワード・オン・イット」です。

ピート・カーはルブラン&カーでも紹介しましたように、マッスル・ショールズのセッション・ギタリストです。
このアルバムの解説にはマッスル・ショールズでは準レギュラーと書かれていますが、私の所有するアルバムを見ても、「ボズ・スキャッグス」の「マイ・タイム」や、「ポール・サイモン」の「ひとりごと」にギタリストとしてクレジットされています。
また、場所はニューヨークとなりますが、「サイモン&ガーファンクル」がニューヨークのセントラル・パークで開催し、53万人もの観衆を動員した再結成チャリティコンサートにもギタリストとして参加しています。
その模様を収録した「The Concert in Central Park」にもクレジットされるなど、その実力が伺えます。

ピート・カーは1950年、フロリダ州デイトナ・ビーチ生まれです。
13歳からギターを始め、15歳の時に地元デイトナ・ビーチで開催された「オールマン・ジョイズ」のライブでグレッグ・オールマン、デュアン・オールマンと出会い、交流を深め、2人が結成した「アワグラス」にベーシストとなり、レコーディングにも参加しています。このレコーディングもマッスル・ショールズでした。
のちに、この2人は「オールマン・ブラザース・バンド」を結成する事となるのですが、ピート・カーもメンバーとして誘われますが断り、代わりに参加したのが「デッキー・ベッツ」でした。

一度はマッスル・ショールズでプレイしたピート・カーですが、再びデイトナ・ビーチへと戻りセッション・ギタリストとなります。そこで知り合ったのがレニー・ルブランでした。

前にも書きましたが、マッスル・ショールズでセッション・ギタリストとして活躍していたデュアン・オールマンですが、オールマン・ブラザース・バンドの人気が高まるとともにセッションマンとしての活動が出来なくなり、その後継となったのがピート・カーでした。

1971年にマッスル・ショールズへと移り数多くのレコーディングに参加するなか、自らのソロ・アルバムを作ることとなり、1976年にリリースとなったのが今回紹介のノット・ア・ワード・オン・イットです。

このアルバムは全曲ともピート・カーのオリジナル曲ですが、ブルージーな曲などを聴くと、やはりマッスル・ショールズといえる音作りかと思います。
中にはオールマン・ブラザース・バンドのジェシカを彷彿とする曲もり、私の好きなフュージョン・ギターではなく、CDの帯にはインスト・ロックなどと書かれていますが、このようなギター・サウンドもお気に入りです。
もちろん、サザン・ロックが好きな方にもお勧めかと思います。

ピート・カー(Pete Carr)|ジャーニー・ウィズ・ザ・ブリーズ(Journey With The Breeze)
http://www.youtube.com/watch?v=Aqsy8R4v6Us (YouTube)

ピート・カー(Pete Carr)|シーム・フロム・スパークル(Theme From Sparkle)
http://www.youtube.com/watch?v=_sUS2zV6ImM (YouTube)

ノット・ア・ワード・オン・イット

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最後に、私は購入していませんのでこのような紹介となりますが、レニー・ルブランのソロ・アルバムも新・名盤探検隊でリリースされています。

レニー・ルブラン

  • レニ―・ルブラン

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新・名盤探検隊のお気に入り(3)へ続く

アコギでフュージョンの先駆け「アール・クルー」


ギタリスト・シリーズ(6)

今ではアコースティック・ギターによるフュージョン(スムース・ジャズ)もポピュラーなものとなり、ポール・ブラウンとのアルバム共演でおなじみのマーク・アントワン(Marc Antoine)やピーター・ホワイト(Peter White)をはじめ多くのギタリストが活躍しています。
今回紹介するギタリストは、その先駆けとも言える「アール・クルーEarl Klugh)」です。

アール・クルーを初めて聴いたのは学生の頃と今から40年近く前の事ですが、お店の名前は忘れましたが、当時、渋谷センター街にあった音楽喫茶でした。
当ブログでも新宿中央線のジャズ喫茶が紹介されましたが、この店はジャズ、ソウル、ロックなどジャンルを問わず流行りの曲や話題の曲を聴くことが出来ました。今のようにインターネットで簡単に情報が入手出来ない時代、私にとっては貴重な音楽の情報源として結構通った思い出があります。

いつものように店に行き曲を聴いていたのですが、そこで流れはじめたのがアール・クルーのセカンド・アルバム「リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ(Living Inside Your Love)」(’76)でした。

リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ

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まだレコードの時代でA面を通しで聴く事が出来たのですが、アルバム1曲目の「キャプテン・カリブ(Captain Caribe)」から驚きでした。

アール・クルー(Eral Klugh) | キャプテン・カリブ(Captain Caribe)
http://www.youtube.com/watch?v=vJIWEbFWy08  (YouTube)

フュージョンがまだクロスオーバーと呼ばれていた時代、私も「ジョージ・ベンソン」の「ブリージン」(’76)、日本では「高中正義」の「SEYCHELLES」(’76)といったギタリストからこのジャンルを聴き始めたのですが、どれもエレクトリック・ギターによるサウンドでした。
この曲もエレクトリックピアノによるイントロは如何にもクロスオーバーといった感じですが、メロディーをアコースティック・ギター、それもクラシック・ギター(ガット・ギター)と呼ばれるナイロン弦によるサウンドは画期的なものでした。
ナイロン弦といえばクラシックという印象が強いのですが、私はボサノヴァでの印象が強く、ラテン・サウンドにはピッタリな音色だなと思ってました。
その印象とラテンを取り入れたアール・クルーのサウンドが上手く重なったのかもしれませんが虜となってしまい、今でも私の定番として欠かせないギタリストであります。

アール・クルーは1953年米国デトロイト生まれです。10歳からギターを始め「チェット・アトキンス」に心酔し、その奏法を研究するうちに独自ともいえるアコースティック・ギターによる奏法を確立したと言われています。
プロとしてのデビューは最初はジャズ・バンドのギタリストとしてジャズ・クラブでの活動でしたが、この頃にジョージ・ベンソンと出会い、1971年のアルバム「ボディー・トーク」への参加やツアーバンドのセカンド・ギタリストとして活動を開始します。
その後、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーに「ビル・コナーズ」の後任として参加しますが、家庭の事情により、わずか2ヶ月と短期間で「アル・ディ・メオラ」にその座を渡してしまいます。
何れもエレクトリック・ギターでの参加でしたが、この転機がなく続いていたのであれば、アコースティック・ギター・プレイヤーとしての成功は無かったのではとも言われ、やがて1976年にソロとしてアルバム・デビューとなり大成功となります。

このようにアール・クルーの成功により、エレクトリック・ギターがメインのギタリストもアコースティック・ギターによるアルバムをリリースしたり、冒頭で書いたように多くのギタリストも登場するなど、アコースティック・ギターによるフュージョンがポピュラーなものとなり親しまれていますが、やはりその先駆けとなったのがアール・クルーではないかと思います。

アルバムについてですが、1976年のファースト・アルバムから2013年まで30枚以上と一時期は毎年のようにリリースしています。
ソロ・アルバム以外にも「ボブ・ジェームス」、「ジョージ・ベンソン」とのコラボレーション・アルバムや映画のサウンド・トラックもリリースし、そちらで聴かれた方も多いかと思います。
私は初期のアルバムはレコードでの所有が殆どで、何枚かはCD復刻とともに購入しましたが、既に廃盤となり買い逃したアルバムもあり復刻を望んでいました。
中古盤も探しましたがプレミア価格と諦めていたところ、2010年より輸入盤となりますが初期のアルバムを中心に3in1*でリリースとなりました。
ダブってしまうアルバムもありますがリマスターされており、なにより価格が安いのが魅力で、私のように買い逃した方にはお勧めです。

アルバムのリリース順とともに私のお気に入り曲を紹介します。

Earl Klugh/Living Inside Your Love/Magic In Your Eyes

Earl Klugh/Living Inside Your Love/Magic In Your Eyes

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2010年にリリースされたこのセットにはこの3枚が収録されています。

  • Earl Klugh (1976)
  • Living Inside Your Love (1976)
  • Magic in Your Eyes (1978)

ファースト・アルバム「アール・クルー(Earl Klugh)」より、「ニール・セダカ」のヒット曲「 雨に微笑みを(Laughter In The Rain)」のカバーを紹介します。

アール・クルー(Eral Klugh) | 雨に微笑みを(Laughter In The Rain)
http://www.youtube.com/watch?v=xteq35K6SsE (YouTube)

Dream Come True/Crazy for You/Low Ride

Dream Come True/Crazy for You

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2011年にリリースされたこのセットにはこの3枚が収録されています。

  • Dream Come True (1980)
  • Crazy for You (1981)
  • Low Ride (1983)

アルバム「ドリーム・カム・トゥルー(Dream Come True)」より「ドック(Doc)」を紹介します。
この曲は日本テレビ系列で放送された朝のワイドショー「ルックルックこんにちは」のテーマ曲として使用され、聴かれた方も多いのではと思います。

アール・クルー(Eral Klugh) | ドック(Doc)
https://www.youtube.com/watch?v=Jmdj7zdVHJ8  (YouTube)

Finger Paintings/Heart String/Wishful Thinking

Finger Paintings/Heart String/Wishful Thinking

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2012年にリリースされたこのセットにはこの3枚が収録されています。

  • Finger Paintings (1977)
  • Heart String (1979)
  • Wishful Thinking  (1984)

アルバム「Finger Paintings」より「ドクター・マクンバ(Dr. Macumba)」を紹介します。
私はBLUE NOTEより「デイヴ・グルーシン」のプロデュースによりリリースされたファースト・アルバム、初めて聴いたセカンド・アルバム、そしてこのサード・アルバムが思い出も深く大好きです。

アール・クルー(Eral Klugh) | ドクター・マクンバ(Dr. Macumba)
https://www.youtube.com/watch?v=xi73VOh-EXY  (YouTube)

Late Night Guitar/Two of a Kind (With Bob James)/Nightsongs

Late Night Guitar/Two of a Kind (With Bob James)/N

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2013年にリリースされたこのセットにはこの3枚が収録されています。

  • Late Night Guitar (1980)
  • Two of a Kind (with Bob James) (1982)
  • Nightsongs (1985)

アルバム「Late Night Guitar」より「プラターズ」のヒット曲「煙が目にしみる(Smoke Gets In Your Eyes)」のカバーを紹介します。
このアルバムを最初に聴いた時は今までのサウンドと違い驚きましたが、アルバムのタイトルのとおり「Late Night(深夜)」に聴くのに良いかと思います。

アール・クルー(Eral Klugh) | 煙が目にしみる(Smoke Gets In Your Eyes)
https://www.youtube.com/watch?v=7-u69MVoQKw  (YouTube)

他にも紹介したいアルバムもありますが、この4組のセットはアール・クルーを聴くのにはお勧めかと思います。
他にもCDで聴きたいアルバムがあり、私もですが、今年2014年もこの3in1のシリーズがリリースされるのを期待するファンも多いのではと思います。

*編集部注:3in1とは、オリジナルアルバムを3タイトルを1セットにして、期間限定生産される3枚組CDのこと。2枚組CDの場合は2in1と呼ばれる。