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「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」あなたに降る夢~哀愁のヨーロッパ


たまたま、「It Could Happen To You」(あなたに降る夢)をYouTubeで探して、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)や ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)で聴いていましたが、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」(Europian Jazz Trio)の「It Could Happen To You」を聴いてみました。

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(Europian Jazz Trio)|あなたに降る夢(It Could Happen To You)
https://www.youtube.com/watch?v=5PcRDSztNJg (YouTube)

ベスト・オブ・スタンダード

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  • マーク・ヴァン・ローン(Marc van Roon) – piano
  • フランス・ホーヴァン(Frans van der Hoeven) – bass
  • ロイ・ダッカス(Roy Dackus) – drums

何か流れるような、それでいて、ピアノ、ベース、ドラムの調和のとれた演奏、そして何かヨーロッパの落ち着いた雰囲気がとても気に入りました。
「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」初めて聞く名前でした。

ヨーロピアン・ジャズ・トリオは、オランダのジャズ・ミュージシャン3人で結成されたジャズ・ピアノ・トリオ。
2009年に、デビュー20周年記念としてモネ、ゴーギャン、ゴッホなど19世紀ヨーロッパ印象を代表する画家たちの作品に日本の庶民文化であった浮世絵が大きな影響を与えた史実をなぞらえ、世代を越えて歌い継がれる日本の名曲を日本人が選び、ヨーロッパの音楽家が現代感覚でアレンジ&演奏した作品「ジャパネスク」を発表しました。

ですので、早速、日本の歌「YOSAKU」を聴いてみました。

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(Europian Jazz Trio)|与作(YOSAKU)
https://www.youtube.com/watch?v=AHtip4XGT-8 (YouTube)

ジャパネスク~日本の詩情

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ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(Europian Jazz Trio)|哀愁のヨーロッパ(Europa)
https://www.youtube.com/watch?v=TjhEKV2auYI (YouTube)

European Jazz Trio – Europa (Featuring Jesse Van Ruller)

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ギタリスト、ジェシー・ヴァン・ルーラー(JESSE VAN RULLER)を加えての演奏。サンタナの「哀愁のヨーロッパ」。
演奏で本当に癒やされ、気持ちが落ち着きます。まさに、ヨーロッパの「パリ」の哀愁に満ちた街角の物憂い光景が目に浮かびます。
このアルバムは、「ウエストサイト・ストーリー」から「マリア」、「ジョニ・ミッチェル」の「青春の光と影」、「エリック・クラプトン」の「ティアーズ・イン・ヘヴン」など12曲が収録されています。本当に美しいメロディの曲のアルバムです。

「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」の曲は、本当に肩のこらない、心の和む演奏で優しい気持ちになります。

柔軟で奔放なベーシスト「ロン・カーター」


昔から、ベーシスト「ロン・カーター」(Ron Carter)の名前は知っていました。
学生時代、吉祥寺のFunkey、Megu、OutBackに通い続けていた時、マイルス・デイヴィス・クインテットの、ウェイン・ショーター(テナー・サックス)、トニー・ウィリアムス(ドラムス)、ロン・カーター(ベース)、ハービー・ハンコック(ピアノ)というメンバーのマイルス第二期黄金クインテットと呼ばれた、4ビートスタイルの最高水準Jazzとして盛んに曲が流れていました。
このメンバーでは、「E.S.P.」「マイルス・スマイルズ」「ソーサラー」「ネフェルティティ」「ウォーター・ベイビーズ」「マイルス・イン・ザ・スカイ」等のアルバムをリリースされています。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|E.S.P.
https://www.youtube.com/watch?v=1dJ-WUsPJoE (YouTube)

E.S.P.

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  • マイルス・デイヴィス(Miles Davis) – Trumpet
  • ロン・カーター(Ronald Carter) – Bass
  • トニー・ウィリアムス(Tony Williams) – Drums
  • ハービー・ハンコック(Herb Hancock) – Piano
  • ウェイン・ショーター(Wayne Shorter) – Tenor Saxophone

ロン・カーターが、マイルス・デイヴィスのグルーブに参加したのは1963年です。先に書きましたが、若きジャズベーシストとして60年代のマイルスの第二期黄金期を支えました。ロンの柔軟で奔放なプレースタイルが、モード・ジャズの表現を模索していたマイルス・デイヴィスにベーシストとして抜擢されました。他のメンバーが繰り出すモード・ラインに対し、半音階のクロマッチックな音選びで絶妙の演奏を創り出しました。
この「E.S.P.」は1964年リリースです。「フリー」スタイルとは異なる、マイルスのプレイとショーターのプレイが織り成す即興演奏に、他のメンバーがそれぞれのパートを緊張感を漂わせて応えています。この「E.S.P.」はマイルスのベストの一つと言われています。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)|枯葉(AUTUMN LEAVES)|1964
https://www.youtube.com/watch?v=cuhFQAzgnFQ (YouTube)

Miles in Berlin

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この「枯葉」は、ウェイン・ショーターが初参加して〝黄金のクインテット”となった最初の「Miles In Berlin」の中の1曲です。
「枯葉」のようなスタンダード曲を自在に演奏しています。緊張感にあふれたライブ演奏となっています。
Jazzの即興演奏の面白の最高傑作と評価されています。

ジャズの流れが、モード・ジャズからフュージョンに移行しつつあった1960年代終盤、「ロン・カーター」はマイルスのグループを離れ、各セッションのサイドマンとして無数のレコーディングに参加しています。70年代にはハービー・ハンコック、ハンク・ジョーンズなど。その後も、ベース、ピッコロ・ベースで多くのセッションに参加しています。

ロン・カーターのベースは、一音聴いただけで「ロンだ」とわかるほどの強烈な個性があると言われています。そして、日本でも非常に人気の高いジャズベーシストです。来日経験も多く、日本のミュージシャンとの共演も多いです。

ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)&ロン・カーター(Ron Carter)|グレート・ジャズ・イン・神戸 ’96(Great Jazz In Kobe 1996)
https://www.youtube.com/watch?v=93o0IlbWCLw (YouTube)

グレート・ジャズ・イン・神戸 ’96 [DVD]

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  • ハンク・ジョーンズ(Hank Jones) – Piano
  • ロン・カーター(Ron Carter) – Bass
  • スティーヴン・スコット(Stephen Scott) – Piano
  • スタン・ギルバード(Santi Debriano) – Bass
  • ルイス・ナッシュ(Lewis Nash) – Drums
  • ジミー・スミス(Jimmie Smith) – Drums
  • スティーヴ・クルーン(Steve Kroon) – Percussion
  • 鈴木重子(Shigeko Suzuki) – Vocal (#9)

ちなみに、このピアノのハンク・ジョーンズは、 1962年5月19日、ジョン・F・ケネディ大統領の誕生パーティで、マリリン・モンローが歌った有名な「ハッピー・バースデイ」のピアニストだったそうです。

マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)|Happy Birthday Mr. President
https://www.youtube.com/watch?v=EqolSvoWNck (YouTube)

楽器が歌う「クリフォード・ブラウン」と「マックス・ローチ」のコンビ


私が「ドラム」を習っている音楽教室で、生徒によるジャムセッションが企画されました。私は「サンデュ」(Sandu)という曲を練習し課題曲として演奏することになりました。その「サンデュ」をYuoTubeで探していたら、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)とマックス・ローチ(Max Roach)の「サンデュ」をたまたまみつけました。聴いたら「すごい!」と一辺で気に入りました。
ちなみに、マックス・ローチのドラミングのコピーができないか練習してみました。結果は、聴いているときは「あぁっ、こんな風にたたいているんだ」ってわかるところもありますが、実際そんな風に私がドラムでたたけるかは、全く別の次元の話でした。当たり前の話ですが。

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(Clifford Brown & Max Roach)|サンデュ(Sandu)
https://www.youtube.com/watch?v=lcKQ3wGI8ZQ (YouTube)

STUDY IN BROWN

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  • クリフォード・ブラウン(Clifford Brown) (tp)
  • マックス・ローチ(Max Roach) (ds)
  • ハロルド・ランド(Harold Land) (ts)
  • ジョージ・モロウ(George Morrow) (b)
  • リッチィー・パウエル(Richie Powell) (p)

クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットは1954から活動していますが、1956年にブラウンが自動車事故で急死(26歳)してしまいましたので、活動期間は2年と大変短かい期間でした。ただ、アルバム「スタディ・イン・ブラウン」(Study In Brown)は、1955年2月のセッション演奏の録音ですが。歌心のあるトランペッター(ブラウン)と音楽性豊かなドラマー(ローチ)の組み合わせで、ハードバップの1950年代を代表する代表的グループとして評価されています。
クリフォード・ブラウン、マックス・ローチ、二人とも、ともに「歌うような」演奏と言われています。クリフォード・ブラウンはトランペットを自分の声であるかのように吹き、マックス・ローチも、メロディックで論理的に構築されたドラミングの即興演奏の才にあふれている、と評されています。

モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quartet|アイ・リメンバー・クリフォード(I Remember Clifford)
https://www.youtube.com/watch?v=uJTtB-q3tvk (YouTube)

European Concert

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サックス奏者のベニー・ゴルソンは、1957年、クリフォードを追悼してバラード「アイ・リメンバー・クリフォード(I Remember Clifford)」作曲しました。この曲はジャズ・スタンダードとなっています。

M.J.Q(モダン・ジャズ・カルテット)のアルバム「ユーロピアン・コンサート」に収録されている「アイ・リメンバー・クリフォード」は、亡きクリフォードへの想いが切々と伝わってくる演奏です。もし、クリフォード自身がこの曲を吹いたら、まさに、心にしみる”トランペットの歌”の名演になっただろうと想いをはせてしまいます。

クリフォード・ブラウンの「ジョイ・スプリング」は今の季節、春にぴったりの1954年発表した曲です。クリフォードが海辺で彼女とデートしていたとき、トランペットでこの曲を吹いてプロポーズしたという逸話が残っています。

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(Clifford Brown & Max Roach)|ジョイ・スプリング(Joy Spring)
https://www.youtube.com/watch?v=dnK6OHPQZbA (YouTube)

Clifford Brown & Max Roach

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  • クリフォード・ブラウン(Clifford Brown) (tp)
  • マックス・ローチ(Max Roach) (ds)
  • ハロルド・ランド(Harold Land) (ts)
  • ジョージ・モロウ(George Morrow) (b)
  • リッチィー・パウエル(Richie Powell) (p)

本当にクリフォードトランペットのソロが”歌って”います。もちろん、マックスローチのフォーバース、ドラムソロも春を多いに謳っています。

テイク・ファイヴを作曲した「ポール・デスモンド」


最近、ポール・デスモンド(Paul Desmond)の曲を聴いています。切っ掛けは、たまたまユー・チューブで聴いた「枯れ葉」(Autumn Leaves)です。

チェット・ベイカー(Chet Baker)&ポール・デスモンド(Paul Desmond)|「枯れ葉」(Autumn Leaves)
https://www.youtube.com/watch?v=Gsz3mrnIBd0 (YouTube)

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Chet Baker (trumpet)
Paul Desmond (alto sax)
Hubert Laws (flute)
Bob James (keyboard)
Ron Carter (contrabass)
Steve Gadd (drums)

この曲は、何度も聴きました。チェット・ベイカーのトランペットでのテーマから、サックスのポール・デスモンド、ベースのロン・カーター、そしてエレクトリック・ピアノのボブ・ジェームスへとソロが移っていきます。そして、パワフルで軽快なドラミングをスティーヴ・ガッドが聴かせています。
曲のトーンとしては、哀愁に満ちた繊細な空間を作り、枯葉が落ちていくは悲しさや切なさを感じる中に、どこか聴いていると、心を暖かくする力強さが感じられてくる。これは、ベースとドラム、特にドラムミング軽快さから醸し出されていると思われます。
センチメンタルな感じと、ほのぼのとした癒しを感じます。

デイヴ・ブルーベック・カルテット(Dave Brubeck Quartet)|テイク・ファイヴ(Take Five)
https://www.youtube.com/watch?v=PHdU5sHigYQ (YouTube)

Dave Brubeck: Original Album Classics

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Dave Brubeck(p)
Paul Desmond(as)
Eugene Wright(b)
Joe Morello(d)

テイク・ファイヴ(Take Five)は、何度も聴いたことがあり、ジャズ・スタンダードの中でも特によく聴く曲の一つです。でも、今まで、誰が作った曲なのかは、全く知りませんでした。
そして、ポール・デスモンドを知って、彼か作った曲で、「デイヴ・ブルーベック・カルテット」で1959年のアルバム「タイム・アウト」に収録された一曲との事を知りました。
本当に、独特で覚えやすいメロディと、5拍子の独特のリズムです。もちろん、この曲は、数え切れないほどの映画、テレビのサウンドトラック、そして、今も多くの機会で流されています。

その後、ポール・デスモンドは、1961年に「デスモンド・ブルー」(Desmond Blue)というアルバムの中に、 「レイト・ラメン」(Late Lament)というバラード曲をだしています。

ポール・デスモンド(Paul Desmond)|「レイト・ラメン」(Late Lament)
https://www.youtube.com/watch?v=hJt4mAIm5R8 (YouTube)

Late Lament

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PAUL DESMONND (as)
JIM HALL (g)
GENE CHERICO、MILT HINTON (b)
OCNNIE KAY、ROBERT THOMAS、OSIE JOHNSON (ds)
BOB PRINCE orchestra

ジャズ・ギターの名手、ジム・ホールが共演しています。ジムの繊細な表現がデスモンドの抒情をさらに豊かなものにしています。また、カルテットにプラス、ストリングス。ボブ・プリンスはジュリアード音楽院出身。
本当に「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(My Funny Valentine)、「アイ・シュッド・ケア」(I Should Care)、ボディ・アンド・ソウル(Body And Soul)等の名曲と並ぶ美しいメロディの強く印象に残る名曲と思います。
のちにキース・ジャレット(Keith Jarrett)がカバーして注目されました。キースはレイト・ラメンの曲の美しさを称賛しています。

1977年、ポール・デスモンドは、「テイク・ファイヴ」を含む曲の著作権を アメリカ赤十字に寄贈したとの事です。それにより赤十字は1年に10万ドルのロイヤリティを受け取ることとなったとの事です。