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iTunesの中のリオ・デ・ジャネイロ 「ドゥービー・ブラザーズ」~「フォープレイ」


ブラジル、リオデジャネイロで開催された第31回夏季オリンピックが閉会となりました。
開催前は施設整備や治安面など何かと騒がれたものの無事に閉会を迎え、日本は12個の金メダルをはじめ過去最多となる41個のメダルを獲得しました。

開催中は競技中継はもちろん、ニュース、ワイドショーでも連日の盛り上がりを見せていましたが、なにせ運動オンチの私ですので競技は殆ど見てないのですが、毎回、開会式と閉会式だけはその演出、特に音楽の使われ方が気になるのか見ています。

特に今回はサンバ、ボサノヴァなどラテン・ミュージック好きの私としては、その発祥国という事もあり期待し見ましたが、スタンダードといえる「Samba de Verão (サマー・サンバ)」、「samba do Avião(ジェット機のサンバ)」、「Garota de Ipanema (イパネマの娘)」をはじめ、新旧を問わずブラジルの代表曲を取り入れ、音楽でもブラジルが表現されており良かったです。
開会式では選手入場の際、ブラジル選手の入場となった途端に音楽が「Aquarela do Brasil (ブラジルの水彩画)」切り替わったのには会場と同様に「オー」となるなど興奮してしまいました。

そして今回最も印象に残ったのが閉会式のフラッグハンドオーバーセレモニーで、五輪旗を引き継いだ後の8分間の2020東京大会プレゼンテーションです。

こちらはブラジルではなく日本がテーマではありますが、マリオに扮した安倍首相の登場もサプライズですが、その後のパフォーマンスは興奮してしまいました。
クリエーティブ・スーパーバイザーと音楽監督を椎名林檎が担当し、心地よいアレンジによる「望遠鏡の外の景色」にのせてのダンス・パフォーマンスは皆さんも感動されたのではと思います。

リオデジャネイロオリンピック閉会式 2020東京大会プレゼンテーション
https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA (YouTube)

さて、今回のブログ・タイトル「iTunesの中のリオ・デ・ジャネイロ」ですが、私がオリンピック期間中にやった事に、iTunesに取り込んだ曲で、タイトルに「リオ・デ・ジャネイロ」と付く曲をキーワードで検索し聴いてみようと思いました。

収録アルバムのほとんどが洋楽ですので、「Rio De Janeiro」または「Rio」で検索してみると以下のような曲がヒットしました。
※同一アーティストの同一曲が複数のアルバムに収録されている場合は1曲としています。


  • A Night In Rio / Fourplay
  • Carnaval No Rio / Djavan
  • Cats Of Rio / Dave Grusin & Lee Ritenour
  • Eu Gosto Mais Do Rio (How About You) / Nara Leão
  • Flight Over Rio / Al Di Meola
  • I Go To Rio / Pablo Cruise
  • I’m Going To Rio / Paulinho Da Costa
  • Melodia Del Rio / Ruben Gonzalez
  • Menino Do Rio / Baby Consuelo
  • Morning In Rio / Sergio Mendes
  • Only A Dream In Rio / Milton Nascimento (with James Taylor)
  • Radio Rio / 高中正義
  • Rio / Ana Caran
  • Rio / Doobie Brothers (The)
  • Rio / Ronny Jordan
  • Rio / Victor Feldman
  • Rio De Janeiro Blue / Nicolette Larson
  • Rio De Janeiro Blue / Randy Crawford
  • Rio De Janeiro Blue / Randy Crawford & Joe Sample
  • Rio De Janeiro Blue / Richard Torrance
  • Rio De Janeiro / 小野リサ
  • Rio Dream / Fruitcake
  • Rio Este / Neil Larsen
  • Rio Funk / Lee Ritenour
  • Rio Non-Stop / Belair Strings
  • Rio Rush / Fourplay
  • Rio Samba / Larry Carlton
  • Rio Skyline / Kilauea
  • Rio Sol / Lee Ritenour
  • Rio Sunrise / Jim Horn
  • Rio Sunset / Spick & Span
  • Rio Sunshine / Ralph MacDonald
  • Ruas Do Rio / Tania Maria
  • Samba De Janeiro / Bellini
  • Slow Boat to Rio / Earl Klugh
  • The Rio Thing / Ricardo Silveira
  • Up from the Sea it Arose and Ate Rio in One Swift Bite / George Duke
  • 眠れる海の男たち〜Eo Vandes/Rio De Janeyo/Soft Sea Sailing/Koola / サディスティックス

インターネットで検索すればもっとあり、これはほんの一部かもしれませんが、あくまでも私がアルバムで所有し、知っている、いつでも聴けるというものです。

意外に多く、参考として他の都市名でも検索してみましたが、上位と思われる「New York」、「Pari」などと並ぶ曲数でした。
ちなみに「Tokyo]はこの1/3もありませんでした。

私はプレイリストに登録し毎日聴いていましたが良い曲ばかりで、この中より私の大好きな曲を何曲か紹介したいと思います。

Rio

私がリオ・デ・ジャネイロ(リオ)という地名をタイトルにした曲を初めて聴いたのが「ドゥービー・ブラザーズ」の6枚目のアルバム「ドゥービー・ストリート(Takin’ It to the Streets)」に収録されたこの曲でした。
「ジェフ・バクスター」、そして「マイケル・マクドナルド」が参加した最初のアルバムで、今までのアルバムとはガラッと変わってしまい最初は戸惑ったものの、聴き始めるとそのサウンドの虜になり、マイケル・マクドナルドの参加は賛否があるかもしれませんが、私はこのアルバムは最高だと思います。

ドゥービー・ブラザーズ(Doobie Brothers) | リオ(Rio)
https://www.youtube.com/watch?v=JftJLqvLXQg (YouTube)

ドゥービー・ストリート

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Eu Gosto Mais Do Rio (How About You)

「ナラ・レオン」はブラジルを代表するボサノヴァ:シンガーです。
私が知ったのはずいぶん昔ですがビールのCMソングとして流れた「あの日からサウダージ(Saudades De Voce)」でしたが、気に入ってしまいアルバムを何枚か購入しました。
この曲はジャズのスタンダード曲をポルトガル語で歌ったアルバム「あこがれ(Meus Sonhos Dourados)」に収録されていますが、オリジナルは1942年のMGM映画「ベイブス・オン・ブロードウェイ」の主題歌です。

ナラ・レオン(Nara Leão) | Eu Gosto Mais Do Rio (How About You)
https://www.youtube.com/watch?v=Ns17xi0C7ys (YouTube)

あこがれ

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Rio Funk

リー・リトナーの代表曲で、この曲が最初に収録されたアルバム名も「Rio」でした。
私のiTunesにはRio以外にも「Alive In L.A.」、「GRP: Live In Session」、「Live At The Jakarta International Java Jazz Festival 2013」というアルバムでも聴くととができ、ライブ等でも定番曲となっています。

リー・リトナー(Lee Ritenour) | Rio Funk
https://www.youtube.com/watch?v=auGBDFiy870 (YouTube)

Rio

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リー・リトナーは「Festival」というアルバムに「Rio Sol」という曲が収録されています。

Rio De Janeiro Blue

名曲: リオ・デ・ジャネイロ・ブルー(Rio De Janiero Blue)でも紹介しましたが、ランディ・クロフォードとジョー・サンプルとの共作アルバム「Feeling Good」でもこの曲を取り上げ、よりJazz色の濃いアレンジとなっておりお勧めです。

ランディ・クロフォード&ジョー・サンプル(Randy Crawford & Joe Sample) | リオ・デ・ジャネイロ・ブルー(Rio De Janeiro Blue)
https://www.youtube.com/watch?v=U05sFAvKoI8 (YouTube)

Feeling Good

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Rio Rush

「フォープレイ」の4枚目のアルバム「4」に収録されたこの曲もお勧めの1曲です。
ギターはリー・リトナーに代わりこのアルバムより「ラリー・カールトン」が弾いています。
ラリー・カールトンといえば名盤「夜の彷徨」に収録の「Rio Samba」も大好きな曲です。

フォープレイ(Fourplay) | リオ・ラッシュ(Rio Rush)
https://www.youtube.com/watch?v=R37tleFISnk (YouTube)

4

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フォープレイは12枚目のアルバム「Let’s Touch The Sky」にも「A Night In Rio」という曲が収録されています。

紹介できない曲が殆どですが、全曲ではありませんがリストに書かれた曲名、アーティスト名をYouTubeにコピー&ペーストして頂ければ聴く事が出来ますのでお試しください。

今回はリオ・デ・ジャネイロという都市名でしたが、さらにリオの地名での検索だと、、「コパカバーナ」、「イパネマ」という有名な2つの海岸や、キリスト像で知られる「コルコバードの丘」などは、大ヒット曲のタイトルで皆さんご存知かと思います。

あと、リオ・デ・ジャネイロの住民、および出身者をさす言葉もタイトルなどでよく耳にする「カリオカ」です。

最後に、オリンピックが終わり9月8日よりパラリンピックが開催となります。
日本選手の活躍を期待します。

パーカッショニストを聴く夏(3)「パウリーニョ・ダ・コスタ」


パーカッショ二ストを聴く夏(2)の続き

ラルフ・マクドナルド、ウィリー・ボボと紹介しましたが、やはり最後はこの人「パウリーニョ・ダ・コスタPaulinho Da Costa)」です。ライブ映像などを見ると「ポリーニョ」と呼ばれているようですが、今回は「パウリーニョ」で紹介いたします。

MAHALO_PIC_PDC_CD パウリーニョ・ダ・コスタはジャンルを問わずロサンゼルスを中心に現在もトップ・ミュージシャンとして大活躍のパーカッショニストです。
数多くのセッションに参加するなどその活躍は広く知られ、パウリーニョ・ダ・コスタの名前を知らなくとも皆さんお持ちのアルバムでその演奏を聴かれているかと思います。

セッションに参加したアルバムは2千枚を超え、Char、杏里、南義孝をはじめ、日本のアーティストのアルバムにも参加するなど、その活躍の広さを見る事が出来ます。
詳しくはパウリーニョ・ダ・コスタの公式サイトにアーティスト(Artists)、ディスコグラフィ(Discography)という項目があり、参加したアーティストやアルバム、曲名の一覧をご覧頂けます。
皆さんのお好きなアーティストの名前があるのではと思います。

パウリーニョ・ダ・コスタは1948年ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ生まれです。
5歳(レコードのライナーには7歳)でパーカッションを演奏するようになり、リオのカーニバルで知られる多くのサンバ・スクールでダンシング及びプレイング・アワードを受賞しています。
10代後半にはブラジルの名高い幾つかのグループに参加し日本をはじめ世界中を周り、その活動によってあらゆるパーカッションの奏法をを習得します。

その後、1973年に現在の活動拠点であるアメリカ、ロサンゼルスに定住し、本格的にアメリカでのミュージシャン活動を開始します。

最初の仕事から大役とも言える、既にアメリカでも人気のブラジル出身のグループ、「セルジオ・メンデス&ブラジル’77(1971年に’66から改名)」へ参加します。

このグループには1976年まで在籍しその後ソロ・ミュージシャンとして独立、その実力から1976年にロサンゼルスのレーベル「パブロ・レコード(Pablo Today)」と契約となり、やはりブラジル出身のパーカッショニスト「クラウディオ・スローン」のプロデュースで同年にリリースとなったのが初のリーダー・アルバム「Agora(アゴーラ)」でした。

このアルバムはグレッグ・フィリンゲインズ、リー・リトナーと言ったミュージシャンも参加するなどフュージョンとも言えるサウンドですが、やはりパーカッショニストのアルバムらしく、多彩なパーカッション・サウンドを前面に出し聴かせるといった仕上がりとなっています。

Agora

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既にこの頃はトップ・ミュージシャンとして多くのセッションへの参加はもちろんの事、ソロとしての活動も並行し、1979年に自らプロデュースによるセカンド.・アルバム「Happy Peopleハッピー・ピープル)」をリリースします。
私がパウリーニョ・ダ・コスタを最初に聴いたのはこのレコードでした。

Agolaに比べると全9曲中6曲がボーカル曲で、曲調もディスコ調なポップな作りとなり、ラテン・フュージョンと言える心地よいサウンドのアルバムです。
参加ミュージシャンもセッションでの交流の広さを伺えるロサンゼルスを中心に活躍するトップ・ミュージシャンばかりです。

このアルバムより私のお勧めの2曲を紹介します。

1曲目の「Deja Vu」はレコードのA面1曲目の曲です。
この曲のボーカルはアース・ウィンド・アンド・ファイアーのフィリップ・ベイリーです。

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | デジャ・ヴ(Deja Vu)
http://www.youtube.com/watch?v=kJY6nOR9dMw (YouTube)

2曲目はA面最後となる「Dreamflow」です。
この曲の作曲はラリー・カールトンで、メロディーとなるギター・ソロはもちろんラリー・カールトンです。

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | ドリームフロウ(Dreamflow)
http://www.youtube.com/watch?v=R6xdkwjIb14 (YouTube)

Happy People

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このアルバムは私の周りでも話題となりましたが、本人のイメージはジャケットの写真しかなく、当時はめったに表に出ないミュージシャンと言われていましたが、1980年に行ったリー・リトナーのライブ映像が「リー・リトナー&フレンズ」というタイトルでリリース(私はレーザーディスクで購入)され、この映像で動くパウリーニョ・ダ・コスタを見た時は感動しました。やはりラテン系の気質、ノリを感させます。
また他のメンバーも「ハービー・メイソン」、「アーニー・ワッツ」、「アンソニー・ジャクソン」など層々たるミュージシャンばかりです。

このライブからラストを飾る「バイーア・ファンク」を紹介します。
この曲でクィーカ、そしてパウリーニョ・ダ・コスタが得意とするパンデイロのソロを聴かせますが、指先の動きは驚きました。

リー・リトナー(Lee Ritenour feat. Paulinho da Costa) | バイーア・ファンク(Bahia Funk)
https://www.youtube.com/watch?v=JZ2ZavBXpUQ  (YouTube)

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Happy Peopleでパウリーニョ・ダ・コスタのファンとなり次作を待ち望んでいた私ですが、3枚目のアルバムがリリースされたのが1984年でした。
MAHALO_PIC_PDC_SUN国内盤のこのレコードはビクター音楽産業からのリリースでしたが、ジャケットには「SUNRISE / PAULINHO DA COSTA」と書かれているものの、帯に書かれた邦題名は「サマー・シルエット」、そしてアーティスト名も「L.A.ザ・セクション」というユニット名となっています。

ライナーにはこのように書かれています。

L.A.サイドに於けるパーカッショニストの最高峰、パウリーニョ(ポリーニョ)・ダ・コスタを信頼して集まったL.A.のスーパー・ミュージシャン達による「サマー・シルエット/L.A.ザ・セッション(原題:Sunrise/ Paulinho Da Costa)」!

Happy Peopleのレコードは輸入盤、国内盤とも同じジャケット・デザインだったのですが、日本での発売元がポリドールからビクターとなりフュージョン・ブームの全盛期という事もあり、ジャケット・デザインを含め、このようなかたちで売りたかったのかと思います。

のちにCDを購入しましたが、ジャケットもこちらがオリジナルなのか異なり、なんと曲順がA面とB面が入れ替わって収録されています。

Sunrise

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私は輸入盤での購入でしたが、キーボーディストの「David Diggs」の「Street Shadows」というアルバムもL.A.ザ・セッション名義で、ジャケットを変え「ミント・サマー」という邦題名で売られていたのを覚えています。

このアルバムより2曲紹介します。
Happy Peopleの延長ともいえるこのアルバムも10曲中6曲がボーカル曲となっています。1曲目のタジ・マハールは「マシュ・ケ・ナダ」の作者としてもお馴染みのブラジルを代表するシンガーソングライター「ジョルジュ・ベン」の代表曲です。高中正義のカバーでもお馴染みかと思います。

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | タジ・マハール(Taj Mahal)
http://www.youtube.com/watch?v=T0raXvt-kws (YouTube)

パウリーニョ・ダ・コスタ(Paulinho Da Costa) | リオ(I’m Going To Rio)
http://www.youtube.com/watch?v=wJpH1QCppbo (YouTube)

SUNRISEのリリース後、ソロ・アルバムとしては1991年に「BREAKDOWN」をリリースしています。
やはりラテン・サウンドですが、ディスコ・タッチのポップな曲ばかりで、「マイアミ・サウンド・マシーン」がお好きな方にはお勧めかと思います。

Breakdown

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ソロ・アルバムはこの4枚のみとなります。
私のお勧めの「Happy People」、「Sunrise」は残念ながら廃盤となってしまいましたが、CDでの復刻を望む方は多いのではと思います。

最後に、ジャズ・ギタリストは殆ど聴かない私ですが、1978年にパブロ・レコードからリリースされたジョー・パスとの共作アルバム、「Joe Pass and Paulinho Da Costa / Tubo Ben!」は収録曲がボサノヴァのスタンダード曲ということもあり、このアルバムはよく聴く1枚です。

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今回は3人のパーカッショニストを紹介しましたが、他にも当ブログで紹介しました「レイ・バレット」や「アイアート・モレイラ」などもこの夏にCDが復刻され、この時期に聴くのにはピッタリのサウンドかと思います。

パーカッショニストを聴く夏(2)「ウィリー・ボボ」


パーカッショニストを聴く夏(1)の続き

ラルフ・マクドナルドに続き2人目のパーカッショニストは「ウィリー・ボボWillie Bobo)」です。

ウィリー・ボボを初めて聴いたのは「Bobo(邦題名:ラテン・レディ)」というレコードで、当時レコード・ショップのお勧めとして壁に飾っていた1枚でした。
何の知識もなくラテンフュージョンというだけで購入したのですが、A面1曲目の「Palos」から最高の1枚です。

ウィリー・ボボも1934年、ラルフ・マクドナルドと同じくニューヨークのスパニッシュ・ハーレム生まれです。
14歳からボンゴを始め、モンゴ・サンタマリアにパーカッションを学び、19歳から4年間、ティンパレスの名手「ティト・プエンテ」のグループに在籍、その後もセッション・ミュージシャンとして活動し、60年代に自らのグループを結成、1964年には初リーダー作「Bobo’s Beat」をリリースします。

ロサンゼルスへと活動拠点を移しソロとしてもアルバムを数多くリリース、またセッション・ミュージシャンとしても活動しますが、1978年にレーベルをコロンビア(CBS)へ移籍し最初にリリースしたのが「Hell Of An Act To Follow(邦題名:アクト・トゥ・フォロー)」で、翌1979年にリリースされたのが今回紹介のアルバムBoboです。

私はこのアルバムでウィリー・ボボを知り、前作、そして遡るように初期のアルバムを聴きましたが、ラテン・ジャズといえる初期のアルバムに比べるとこのアルバムは別人かと思われるフュージョン・サウンドであり、ジャズ・ミュージシャンが当時のフュージョン・ブームの影響をもっとも受けたと感じるアルバムでした。

このアルバムより3曲紹介します。

1曲目はレコードのA面1曲目となるPalosです。
ギター好きの方にも気に入っていただける曲かと思います。
因みにギターは一時期「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」にも在籍していたカッティングの名手「ローランド・バウティスタ」で、曲もローランド・バウティスタのオリジナル・ナンバーです。
この曲は私の携帯の着信音でもあり、イントロは1年中聴いています。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | パロス(Palos)
https://www.youtube.com/watch?v=BTkOnH2JQLI (YouTube)

2曲目はレコードではA面3曲目の「Latin Lady(Cecilea’s Song)」です。
この曲は「ザ・ボボ」というウィリー・ボボのバンドのメンバーでギタリストのアベル・ザラーテの作曲です。
この曲もラテンのリズムをバックにギターが心地よいです。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | ラテン・レディ(セシリアの歌)(Latin Lady (Cecilia’s Song))
https://www.youtube.com/watch?v=kBvP8NUxBhI (YouTube)

3曲目はB面1曲目の「Reason For Livin’」です。
作曲はフュージョン・ファンにはお馴染みのキーボーディスト、作曲家の「デイヴ・グルーシン」です。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | リーズン・フォー・リビン(Reason For Livin’)
https://www.youtube.com/watch?v=Y4Cd9cXQDFE (YouTube)

残念ながらこのCDも廃盤となり高価での取引となっているようですが、このアルバムと前作を収めた2in1のCDがリリースされておりお勧めです。

 

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最後に2in1のアルバムを紹介しましたので、カップリングのもう1枚のアルバム「Hell Of An Act To Follow」からレコードではA面1曲目を飾る「Always There」を紹介します。
このアルバムもラテン・フュージョン・サウンドであり、お気に入りの1枚です。

ウィリー・ボボ(Willie Bobo) | オールウェイズ・ゼア(Always There)
http://www.youtube.com/watch?v=BFnCKm11ajI  (YouTube)

パーカッショニストとしてラテン・ジャズ界ではキャリアも長く名手と言えるウィリー・ボボですが、私が」最初に聴いたアルバムからもフュージョンという印象が強く、今回紹介のアルバムを中心に簡単な紹介となりました。

残念ながらウィリー・ボボも今回紹介したアルバムBoboを最後に1983年に49歳という若さで亡くなってしまいました。

パーカッショニストを聴く夏(3)へ続く

パーカッショニストを聴く夏(1)「ラルフ・マクドナルド」


季節は夏真っ盛りです。
夏好きの私にとって、大好きなラテン・テイストのアーティスト、曲はジャンルを問わず、この時期にピッタリかと思います。

今回の紹介するのはラテン・ミュージックに欠かせない楽器「パーカッション」、そして、それらを奏でる「パーカッショニスト」の3人です。

最初の紹介はCDで復刻されました(1)にも登場したニューヨークを代表するパーカッショニスト「ラルフ・マクドナルドRalph MacDonald)」です。

CDで復刻されました(1)はウィリアム・ソルターのCD復刻の紹介でしたが、ラルフ・マクドナルドはパーカッショニストの第一人者でありますが、ウィリアム・ソルターとのコンビで、数多くのヒット曲を手がけた作曲家としても知られています。

1944年、ニューヨークのハーレム生まれのラルフ・マクドナルドは、トリニダードからの移民でニューヨークのラテン音楽界では名の通ったミュージシャンの父親からスティール・ドラムを習い、17歳で「バナナ・ボート」の大ヒットで知られる「ハリー・ベラフォンテ」のバンドに加入します。
このバンドで6年ほど活動しますが、そこでメンバーのウィリアム・ソルター、ウィリアム・イートンと出会い、この出会いにより作曲にも力を入れるようになります。

その後1967年からニューヨークで本格的にスタジオ・ミュージシャン、セッション・ミュージシャンとして活動を開始します。
1970年にロバータ・フラックのバンドに参加しますが、ミュージシャンに留まらず作曲家としても関わり、そこで誕生したのがロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのデュエットによる「Where Is The Love(邦題:恋人は何処に)」という曲で、この曲は1972年にBillboardのポップ・チャートで5位を獲得し、この曲で作曲家としての地位を築きます。

その後、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just The Two Of Us(邦題:クリスタルの恋人たち)」をはじめ数多くのヒット曲を生み出した事は皆さんご存知かと思います。

当時クロスオーバー、フュージョンを聴き始めた私がパーカッショニストというのを初めて知ったのがラルフ・マクドナルドとスティーブ・フォアマン(ジェントル・ソウツ)でした。

特にボブ・ジェームスなどニューヨーク系のアーティストが好きでレコードを購入しよく聴きましたが、ほとんどのアルバムにラルフ・マクドナルドの名前がクレジットされていた事を覚えており、その活躍の凄さを伺えました。

今ではYouTubeで多くのライブ映像を見る事が出来ますが、インターネットの無い当時はレーザーディズクでグローヴァー・ワシントン・ジュニアのライブ、吉田美和のライブなどを購入し、動くラルフ・マクドナルドを見た時は感動しました。
定番の両手にピコピコハンマーを持って頭で鳴らすのには笑いました。

そして、トップ・ミュージシャンとしての活動と並行し、1976年に初のリーダー・アルバムとしてリリースされたのが「Sound Of Drum」です。

このアルバムはレコード、CDと購入しましたが、私の一番好きなアルバムです。
収録曲もヒット曲のWhere Is The Love(ハーモニカのソロはトゥーツ・シールマンス)や、1975年リリースのグローヴァー・ワシントン・ジュニアのアルバムのタイトルともなった「Mister Magic」が収録されています。
私はMister Magicはこのアルバムのラテン(サルサ)・アレンジが最高かと思います。

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ホエア・イズ・ザ・ラヴ (Where Is the Love)
https://www.youtube.com/watch?v=3CQUcmWty8Q (YouTube)

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ミスター・マジック(Mister Magic)
http://www.youtube.com/watch?v=_Aq08pk_SdE (YouTube)

アルバムは廃盤となってしまいましたが、のちにリリースされた「Just The Two Of Us(こちらも廃盤(?)」でもセルフ・カバーしています。

 

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このファースト・アルバム以降も多くのアルバムをリリースし私もほとんど購入しましたが、何れも夏に聴くのにピッタリのアルバムです。

私のお気に入りの曲を何曲か紹介します。
「Mango Island」は「蝶々夫人」をモチーフにした曲で、スティール・ドラムが心地よいです。

ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | ユー・アー・イン・ラヴ(You Are In Love)
http://www.youtube.com/watch?v=wvpNRtJCqNs (YouTube)

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ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | マンゴ・アイランド(Mango Island)
http://www.youtube.com/watch?v=uEjLNT_-cpc (YouTube)

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ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald) | シーブリーズ(Seabreeze)
http://www.youtube.com/watch?v=A6dwuVH1Vj0 (YouTube)

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他のアルバムにつきましてはラルフ・マクドナルドの公式サイトにアルバム紹介がありますのでご覧いただければと思います。

最後となりますが、ラルフ・マクドナルドは残念ながら、2011年に肺癌のため亡くなられてしまいました。67歳でした。

1992年のライブと音源としては古いのですが、2012年にリリースされた「リチャード・ティーRichard Tee)」の「リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992」が私にとってラルフ・マクドナルドの遺作となってしまいました。もちろんメインのリチャード・ティーもですが。

リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992~イン・メモリー・オブ・リチャード・ティー

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パーカッショニストを聴く今年の夏(2)へ続く